二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
日時: 2013/04/14 15:29
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394

 今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
 今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。

 参照をクリックすれば前作に飛びます。

 では、英雄達の新しい冒険が始まります……

 皆様にお知らせです。
 以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
 投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
 となっています。
 皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。

登場人物紹介等  
味方side>>28  
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624

目次

プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695

第十六幕 錯綜

一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756

第十七幕 決戦

零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕 
>>774 >>812 >>818

最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851

2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825



あとがき
>>852

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171



Re: 33章 一枚岩 ( No.76 )
日時: 2011/08/03 20:27
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「くっそ、まずい事になったな……。相手がフローゼルじゃ、ダンカンス一体では分が悪い。かといって加勢もできない」
アシドはジバコイルから振り落とされないようにバラスを取りながらも呟く。
「鬱陶しいな……ジバコイル、トライアタック!」
「ドサーモン、龍の波動!」
アシドは今Nと交戦中。なのでダンカンスに指示を出す暇がない。
「ちっ、ダンカンス!僕は指示を出さないから、好きにやれ!」
アシドはバトルをダンカンスに丸投げし、Nとのバトルを再開。
「さて、ちゃっちゃと沈めて、あっちも沈めるぜ。ジバコイル、行くぞ!」



「……どうやら、NはNで戦ってくれてるっぽいね」
イリスはフローゼルの背に乗るようにして、戦闘態勢に入る。
「それじゃあこっちからいくよ。フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルは拳を振り抜き、強烈な衝撃波を撃ち出す。
ダンカンスはそれを水に潜って回避する。ダイビングだ。
「フローゼル、水の流れから、ダンカンスの動きを読み取るんだ」
フローゼルは人命を救助するポケモン。水の流れから相手がどこにいるかを読み取るなど、造作もない。
「今だ!」
イリスがそう言った瞬間、フローゼルは水面から飛び上がる。そして真下から襲い掛かるダンカンスの頭突きの回避に成功。
「ツヴァイテール!」
フローゼルはそのまま真下のダンカンスに、硬化させた二又の尻尾を叩きつける。ツヴァイテールは本来、二回攻撃する技だが、フローゼルの場合は尾が二つあるので同時に攻撃が可能だ。
しかしダンカンスは怯まず、頭に思念を集めて強烈な頭突きをしてくる。
「フローゼル、氷の牙だ!」
しかしそこでフローゼルはあえて避けず、氷結した牙を伸ばしてダンカンスに突き刺す。
ダンカンスは氷の牙で押し戻され、再び水中へ。
「フローゼル、またダイビングだ。よく水の流れを見るんだ」
フローゼルは気持ちを落ち着かせて水の流れを凝視する。そして
「後だ、ファイターショック!」
フローゼルは振り向き様に拳を放ち、衝撃波を飛ばしてダンカンスを攻撃。効果抜群だが、やはりダンカンスは硬い。
ダンカンスはファイターショックを耐え切ると、古代の力を込めた息吹を放つ。
「原始の息吹か。フローゼル、かわしてファイターショックだ!」
フローゼルは原始の息吹をかわし、ダンカンスに接近。そして拳と衝撃波をダンカンスの体に直接叩き込み、吹っ飛ばす。
ダンカンスは吹っ飛ばされてもなお戦闘不能にはならず、体勢を立て直して力を溜める。そして物凄い勢いで、フローゼル目掛けて突撃してくる。
「ロケット頭突き……この一撃に賭けるのか。だったらこっちも行くぞ、フローゼル。アクアジェット!」
フローゼルはイリスを乗せたまま、激しい水流を纏ってダンカンスに突撃する。
両者は激突し、激しくせめぎ合う。だが、徐々に徐々に、フローゼルが押していく。そして
「行っけぇ!フローゼル!」
フローゼルはダンカンスを吹き飛ばした。
「うわっ!」
そして吹き飛ばされたダンカンスはアシドが乗るジバコイルに激突し、アシドは大きくバランスを崩し、海に落下する。
しかし

「アシド、見つけましたよ」

その時、巨大な飛行するポケモンがアシドを助ける。
「エレクトロ……」
何を隠そうアシドを助けたポケモンはトロピウス、そのトロピウスの持ち主はアシドと同じ7P(セヴンプラズマ)エレクトロだ。
「アシド、私は今からあなたを海へと突き落とします」
エレクトロはいきなりビックリ発言をする。
「前から言っているでしょう。あなたは仮にもプラズマ団。だったら、その証明となる物を身に付けなさい」
確かに、今までの7Pは皆、どこかしらにプラズマ団の紋章があった。今いるエレクトロは手袋、浜辺で戦っているガイアはコートの胸の部分。中にはヘアピンや団扇に付けている者もいた。
しかし、アシドはそういった物を付けていない。
「私はプラズマ団以外の者は敵と見なします。なので、プラズマ団の証明となる者を付けていないあなたは敵。すぐに付けなければ、海へと突き落とします」
エレクトロの言葉に、アシドは顔をしかめる。しかし渋々白衣のポケットから紐とプラズマ団の紋章が付いたプレートを取り出し、首に掛ける。
「これでいいんだろ?」
「はい。……それと、勝手な独断行動も以後、控えるように。今回はガイアまで連れ出して……何を考えてるかは知りませんが、帰ったらゲーチス様から処分が下るでしょう」
エレクトロはアシドの説教(?)を終えると、イリス達の方に向く。
「この度はアシドが失礼致しました……前にもこういう事ありましたね。今回の行動はアシドの独断行動、私達プラズマ団の総意では御座いません。アシドは度々独断で行動して、私達も困っているのです」
エレクトロの言葉を聞き、イリスはプラズマ団も一枚岩ではないのだと知る。
「それでは、私達はこれにて」
そう言い残し、エレクトロとアシドは去っていく。
何はともあれ、今回のプラズマ団の強襲も、なんとか乗り越える事ができたのである。



今回はイリスとフローゼルがダンカンスを倒しました。そして僕自身が考えた自作のオリ技も二つ登場、詳しくは>>30をご覧ください。ちなみにフローゼルが覚えた氷の牙ですが、凍りついた牙で相手に噛み付く技ではなく、氷結した牙を伸ばして突き刺す技です。これはフローゼル限定(とはまだ言い切れませんが)で、アニメPDでマキシが使っていたフローゼルの氷の牙です。では、次回はイリスのリベンジマッチ。誰とかは、ご存知のはずです。では、お楽しみに。

Re: 34章 イリスvsミクリ ( No.77 )
日時: 2011/08/03 23:48
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

プラズマ団の強襲があった海上レースの後日。
イリスはサザナミタウンに点在する病院を訪れていた。
「レイカさん、体は大丈夫ですか?」
レイカは海に沈んだときに大量の海水を飲んだらしく、一時は危険な状態だったようだが、なんとか助かった。
「はい。あと二、三日程度で退院できるそうです」
「そうですか、良かった」
イリスは安堵の溜息を吐く。
「そういえば、まだイリスさんにお礼を言ってませんでしたね。助けていただいて、ありがとうございました」
「いえ、いいんですよ。それにレイカさんを助けたのは僕ではなく、フローゼルですし」
イリスは謙遜しつつ返す。
「……それよりも、海上レース、中止になってしまいましたね」
「そうですね」
まあ、イリスはその後主催者から、感謝の印だとか言われて優勝賞品を貰ったりしたが。
「でも、僕は海上レースとあの戦いを通じて、何かを掴みました。何かがどうにかなりました」
「……そうですか。良かったですね」
「はい」
言ってイリスは備え付けられている時計を見て、立ち上がる。
「僕、そろそろ行きます。時間なので」
「……? どちらへ向かわれるのですか?」
レイカが問うと、イリスは微笑み
「リベンジですよ」
たった一言だけ言い、病室から出て行く。



サザナミ岬。
サザナミタウンの端にある、小さな岬だ。そして何もないので、まず誰も来ない。
しかしそんな岬だが、訪れる者が皆無という訳ではない。
「来ると思っていたよ、イリス君」
「ミクリさん……」
イリスとミクリは、その寂れたサザナミ岬へと、足を運んでいた。
「君の言わんとしている事は分かっている。……私との再戦を希望しているのだろう?」
「話が早いですね。なら、早速始めましょうよ」
イリスが急かすが、ミクリは慌てず騒がず返答する。
「まずは場所を変えよう。ここでは戦い難いからね」
そう言ってミクリはなだらかな崖を滑り降りていく。イリスもそれに続き、砂浜ではない海岸へと出る。
「さて、ここでなら闘いやすいだろう。依存はないかい?」
「ありませんよ。如何な状況でも対応して十全に闘うのが真のトレーナーです」
場所が決まると、二人はそれぞれボールを構える。
「出て来い、モココ!」
「古代の岩窟よ、ジーランス!」
イリスが繰り出したのは電気タイプのモココ。ミクリが繰り出したのはダンカンスの進化前、長寿ポケモンのジーランス。
「前とは違うポケモンなんですね」
イリスは言う。確かに違うポケモンだが、イリスが言っているのは種類ではなく強さの事だ。前に闘ったタツゴンやドルンよりも遥かに強そうだ。
「ああ。今の君はとても良い目をしている。なら、こちらもそれ相応の力でバトルに臨まなくてはいけない。……さて、始めようか。ジーランス、熱湯!」
ジーランスはモココに向け、熱く煮えたぎる熱湯を発射する。
「モココ、かわしてスピンテール!」
モココは回転して熱湯をかわし、その回転の勢いを利用してジーランスに尻尾を叩きつける。
「ジーランス、もう一度熱湯!」
ジーランスはモココのスピンテールを耐え、至近距離から熱湯を発射して引き剥がす。
「くっ、モココ、電撃波!」
モココは波状の電撃を放ち、ジーランス攻撃。効果は抜群だが、このジーランスは相当タフで、まだまだ余裕の表情だ。
「ジーランス、岩石封じ!」
ジーランスは地面を隆起させ、モココを岩石で捕らえようとするが、モココは意外と素早い動きで隆起する岩石をかわしていく。
「アクアボルト!」
「熱湯だ!」
モココは電気を帯びた水を放つが、ジーランスも熱湯を放ち、どちらも相殺される。
「ジーランス、マグニチュード!」
ジーランスは尾びれで地面を叩き、大きな揺れを起こして衝撃波を放つ。衝撃波はモココを襲ったが、モココはなんとか耐え切った。
「今のはマグニチュード七ってところか……次喰らったらヤバイかもな……。モココ、電撃波!」
モココは波状の電撃を放ち、ジーランスを攻撃。
「ジーランス、岩石封じ!」
そしてジーランスも地面を隆起させてもここに攻撃するが、こちらの攻撃は避けられてしまう。
「ならばこれでどうかな。ジーランス、上空に向けて連続で熱湯!」
ジーランスは上を向き、熱く煮えたぎる熱湯を連射する。そしてその熱湯は、モココに降り注ぐ。
「ヤバイ……モココ、コットンガード!」
モココは熱湯の雨を浴びながら、急いで綿に包まって防御する。
それで安堵したイリスだが、少々考えが甘かったようだ。
「モココ……?」
綿に包まって熱湯の雨を防御していたモココだが、次第にモココを覆っている綿は小さくなっていく。
いや、水を吸っている。
「これで、君のモココは動けまい」
ミクリの言う通り、モココを覆う綿は熱湯をたっぷりと吸ってしまい、モココは動けなくなってしまった。
「ジーランス、岩石封じ」
ジーランスはさらにダメ押しと言わんばかりに地面を隆起させ、モココを捕らえる。
「マグニチュード」
そしてジーランスは自身のような揺れを起こし、モココを攻撃。水を吸ったコットンガードなど役には立たず、直撃に近いダメージをモココは喰らい、戦闘不能となる。
「くっ、戻れモココ」
イリスはモココをボールに戻す。
「さあイリス君、私に見せてくれ。君の華麗なポケモン達を!」
「言われずとも、見せてあげますよ、ミクリさん」
イリスのリベンジマッチは、まだ始まったばかりである。



特に書く事もないので、今回のあとがきは短めに。今回はイリスのリベンジマッチ、相手はミクリです。ミクリの手持ちは見て分かるように前回とは変わっております。では、次回をお楽しみに。

Re: 35章 保障 ( No.78 )
日時: 2011/08/03 23:43
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「次はお前だ。出て来い、リーティン!」
イリスの二番手は草タイプのリーティン。ジーランスは水・岩タイプなので、モココよりも有利に闘える。
「リーティン、まずはマジカルリーフだ!」
リーティンは念力を帯びた葉っぱを無数に飛ばし、ジーランスを切り刻もうとする。
「ジーランス、岩石封じで防御!」
ジーランスは地面を隆起させ、岩を盾にしてマジカルリーフを防御する。マジカルリーフは岩に当たった際に消えたので、これも相殺扱いだ。
「続いてマグニチュード!」
ジーランスは地面を尾びれで強く叩き、地面を大きく揺らして衝撃波を放つ。
「リーティン、ジャンプで回避だ!」
しかしリーティンにはその攻撃は効かず、ジャンプで楽々と避けられてしまう。
「燕返し!」
そしてリーティンは落下と同時にジーランスを葉っぱで切り裂く。しかし硬いジーランスに効果いまひとつの技はほとんど効かず、ダメージも極少量だ。
「ジーランス、熱湯!」
「リーティン、葉っぱを盾にしろ!」
リーティンはジーランスが発射する熱湯を葉っぱで防御し、ジーランスから距離を取る。
「グラスミキサー!」
リーティンは葉っぱを高速で回転させて木の葉の渦を作り出し、葉っぱを操作してジーランスを渦に巻き込もうとするが
「ジーランス、かわせ!」
ジーランスは流れるような動きで渦をかわしていき、終いには水に潜ってしまった。ちなみにジーランスとは今まで陸と海を行き来しながら闘っていた。
「ジーランス、熱湯だ!」
ジーランスは水面に顔を出し、熱く煮えたぎる熱湯を発射する。
「リーティン、マジカルリーフ!」
リーティンはあえて熱湯をかわさずに喰らい、熱湯と入れ違いになるようにマジカルリーフを飛ばす。いわゆる、肉を切らせて骨を断つ、作戦だ。しかし
「ジーランス、岩石封じ!」
ジーランスは地面を隆起させ、盛り上がった岩石でマジカルリーフを相殺する。
「さて、そろそろ第二幕も終了だ。ジーランス、冷凍ビーム!」
ジーランスは凍てつく氷の光線を、リーティン目掛けて発射する。
「リーティン、回避だ!」
リーティンは素早く動き回って冷凍ビームを回避するが、意外にもジーランスの冷凍ビームは速度も精度も高く、逃げ切れずにリーティンはその攻撃を喰らってしまう。
「リーティン、大丈夫か?」
イリスの言葉に、リーティンは頷く。直撃は喰らってないので致命傷ではないが、効果抜群なので結構なダメージだろう。
「リーティン、かまいたちだ!」
リーティンは周囲に空気の渦を作り出し、葉っぱを振って風を切り裂く真空の刃を無数に飛ばす。
「ジーランス、構わず冷凍ビーム!」
ジーランスはかまいたちで体が切り裂かれるにも関わらず、凍てつく氷の光線を発射し、リーティンを攻撃する。今度の冷凍ビームは直撃し、リーティンもかなりのダメージを受けた。
「リーティン、あと一発でも喰らったらやばいぞ。だから最後の一撃で決める。リーティン、グラスミキサー!」
リーティンは特性深緑も相まって威力が増幅された木の葉の渦を作り出し、ジーランスを巻き込もうとする。が、しかし
「ジーランス、最高出力で岩石封じ!」
ジーランスは地面を隆起させ、まるで山のような岩石でグラスミキサーを防ぐ。流石の深緑で威力がアップしたグラスミキサーでも、岩石の壁を破壊する事はできなかった。
「さあ、フィニッシュだ!ジーランス、冷凍ビーム!」
ジーランスは凍てつく氷の光線を発射し、リーティンを凍りつかせる。そして氷が砕け散ると、リーティンは地面に倒れ伏した。
「リーティン!」
リーティンは最後の冷凍ビームを喰らって戦闘不能。イリスはリーティンをボールに戻す。
「まさかここまでとは……でも、まだ僕は負けていない。まだ一体、ポケモンが残っている。頼むぞ、フローゼル!」
イリスの最後のポケモンは、先日進化したばかりのフローゼルだ。
「フローゼル、アクアジェット!」
フローゼルは激しい水流を身に纏い、ジーランスに突撃する。フローゼルも水タイプなので、ジーランスが海に潜ろうと攻撃を当てられる。
「続けて氷の牙!」
そしてフローゼルは氷結した牙を伸ばし、ジーランスに突き刺す。その際にジーランスの周りの海面も凍らせ、ジーランスの身動きを取れなくさせる。
「さあ止めだ。ファイターショック!」
最後にフローゼルはコブ時を勢いよく突き出し、衝撃波を飛ばしてジーランスを攻撃。ジーランスは凍りついていた海面を砕きながら沈んでいき、やがて浮上する。
「戻れ、ジーランス」
ミクリは戦闘不能になったジーランスをボールに戻す。
「さあ、次の第三幕はこのポケモンだ。硬き流氷よ、パルシェン!」
ミクリが次に繰り出すのは、二枚貝ポケモンのパルシェン。表面がカキのように鋭い棘が無数に存在する二枚貝を縦に開いたような姿で、中には顔のある黒っぽくて謎の球体。また球体の真上に一つと殻の両側に一つずつ、突起がある。
「水・氷タイプか。まあ、特別不利でも有利でもないか」
「それはどうだろうね。あまりパルシェンを甘く見てると、痛い目に遭うよ」
イリスの呟きに、ミクリはプレッシャーを加えて返す。
「……痛い目見たって、僕らは勝ちますよ。フローゼルがいれば、僕の命と勝利は保障されてますからね!」
そしてイリスも、挑発交じりに返す。
イリス対ミクリ、いよいよ中盤戦である。



書き終わって気付きましたが、ジーランスやけに強いですね。タイプ相性で勝るモココやリーティンを連続で下すとか。確かにモココなんかは海に潜れませんし、弱点も突かれましたが、それでも強すぎな気がします。では、次回もイリスとミクリのバトル、イリスのリベンジマッチです。お楽しみに。

Re: 36章 硬水 ( No.79 )
日時: 2011/08/04 10:05
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「行くぞ、フローゼル。ファイターショック!」
フローゼルは拳を突き出し、パルシェンへと衝撃波を飛ばす。
「パルシェン、殻にこもる!」
しかしパルシェンは殻にこもってしまい、ファイターショックを防御する。パルシェン自身の硬さも相まって、ダメージはほとんどない。
「今度はこちらの番だ。パルシェン、オーロラビーム!」
パルシェンはオーロラのように美しい光線を放つ。見た目は良いが、当たれば勿論ダメージを受ける。
「フローゼル、アクアジェットでかわせ!」
フローゼルは激しい水流を纏ってオーロラビームを回避し、そのままパルシェンに突撃する。しかしパルシェンは殻にこもってしまい、ダメージはかなり減衰した。
「パルシェン、シェルブレード!」
パルシェンは貝殻の突起に水のエネルギーを纏わせ、フローゼルを切り裂く。効果いまひとつなのでダメージはあまりないが、イリスからすればお株を奪われたような気分になった。
「まだ終わらせはしないよ。殻で挟む!」
次にパルシェンは貝殻を開いてフローゼルに近づき、その体を挟んでしまう。
「フローゼル!」
フローゼルはもがくが、貝殻による拘束は解除されない。
「オーロラビーム!」
そしてパルシェンは至近距離からのオーロラビームを放つ。効果いまひとつだが、連続して当て続ければ結構なダメージになる。
「くっ、フローゼル、抜け出すんだ!ツヴァイテール!」
フローゼルは二又の尾を硬化させ、パルシェンに叩きつける。しかし、それでもパルシェンは拘束を解除しない。
「氷の牙!」
フローゼルは氷結した牙を伸ばし、パルシェンの貝殻の隙間——顔のある部分に氷の牙を突き刺す。するとパルシェンの拘束は呆気なく解除され、しかもパルシェンも、効果いまひとつだがかなり効いているようだ。
「あの中身が弱点なのか……よし、フローゼル、ファイターショック!」
「パルシェン、殻にこもる!」
フローゼルが放つ衝撃波を、パルシェンは殻にこもって防御。
「アクアジェット!」
そこにフローゼルは水流を纏って突撃。だがパルシェンは殻にこもっているので、ダメージはほとんどない。
「フローゼル、こじ開けろ!」
フローゼルは貝殻の縦に割れ目が入っている部分を掴み、力いっぱい引っ張って貝殻をこじ開けようとする。
初めはビクともしなかったが、貝殻は徐々に開いていき、パルシェンの弱点が露となる。
「フローゼル、突起を掴んで氷の牙!」
フローゼルは貝殻の両突起を掴み、氷結した牙を伸ばしてパルシェンの顔に突き刺す。威力は四分の一に落ちているはずだが、パルシェンは効果抜群の技を喰らったようなダメージを受けた。
「これで終わりだ。ツヴァイテール!」
フローゼルは突起を掴んだままバク宙するように回り、硬化させた二又の尻尾をパルシェンの顔面に直撃させる。
弱点への連続攻撃にはパルシェンも耐え切れず、パルシェンは戦闘不能となった。
「戻れ、パルシェン」
ミクリはパルシェンをボールに戻す。これでミクリの手持ちも残り一体だ。
「さて、この最後の闘いで幕は下ろされる……さあ行け、破壊の荒波よ。オールガ!」
ミクリの最後のポケモンは、イリスのラルトス、モココ、ブイゼルをあっと言う間に下した強敵、オールガだ。
「オールガ、氷の礫!」
オールガは小さな氷の塊を作り出し、素早くそれを発射する。
「フローゼル、アクアジェット!」
フローゼルは水流を纏ってオールガに突撃。途中の氷の礫は砕き、オールガに激突する。
「ツヴァイテール!」
さらにフローゼルは硬化させた二又の尾を振り、オールガの脳天にたたきつける。しかし
「オールガ、スプラッシュ!」
オールガは水面を尻尾で叩き、飛沫のような水を散らせてフローゼルを吹き飛ばす。
「さらに追い討ちだ。突進!」
オールガは吹っ飛ばされたフローゼルに追い討ちを掛けるように突進し、フローゼルにさらなるダメージを与える。
「くっ、フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルはオールガに直接、拳と衝撃波を叩きつけて攻撃。効果は抜群なので、相当効いているはずだが
「オールガ、スプラッシュだ!」
オールガは特に大ダメージを受けたという風もなく、水面に尻尾を叩きつけて飛沫のような水を散らせ、フローゼルを吹き飛ばす。
「オールガは別名、水中のハンター。ハンターは襲い戦うもの。多少傷つこうとも止まる事無く戦い続ける」
つまり、オールガはちょっとやそっとの攻撃では止まらないという事だ。しかしそれにしても、至近距離からのファイターショックを多少の傷扱いとは、それはそれで耐久力にも優れているという事だろう。
「さあ行くぞ。オールガ、狙い撃ち!」
オールガはフローゼルに急接近し、尻尾の一撃を叩き込む。フローゼルは急所に当たったのか、かなりのダメージを受けて水面に叩き落される。
「かなりのダメージだな……急所に当たった時以上の威力だぞ……!」
「狙い撃ちは相手の急所を狙って攻撃する技だ。まあ、急所に当たりやすいというわけではないが、急所に当たれば威力が増大するのだ」
イリスはそれで納得した。つまり急所を狙い撃ちされて技の威力が上がったという事だ。
「では、そろそろこの戦いの幕も下りる。最後まで舞台に立っていられるのはどちらかな?」
イリス対ミクリ。この戦いも、終曲に入る。



今回も特に書く事はありませんね。まあ、強いて書くならばパルシェンですかね。殻をこじ開けられて中身に直接攻撃をぶち込まれて、さぞ大変だったでしょうね。ちなみにオールガの使う技、スプラッシュは意外にも物理技です。>>30にもその参照にも載っていますが、一応言っておきます。では、次回はイリスvsミクリ、決着です。お楽しみに。

Re: 37章 力水 ( No.80 )
日時: 2011/08/04 11:21
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: GSdZuDdd)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「フローゼル、アクアジェット!」
「オールガ、突進!」
フローゼルは激しい水流を纏ってオールガに突撃し、オールガは物凄いスピードと勢いでフローゼルに突進する。
両者ともに激突し合い、しばらく競り合ったが、最終的にはどちらも身を退いた。
「オールガ、狙い撃ちだ!」
オールガはフローゼルの急所を探り、強烈な尾びれの一撃を叩き込む。今度の狙い撃ちは急所には当たらなかったので、威力も増大されていない。
「フローゼル、ツヴァイテール!」
フローゼルは二又の尾を硬化させ、オールガに叩きつける。しかしオールガはダメージは受けたもののビクともせず、そのまま再度フローゼルの急所を狙って尾びれを叩きつける。
「言っただろう、その程度じゃオールガは止まらない。それに、オールガの特性は鮫肌。一撃で決める気で来ないと、そのフローゼルの体力はどんどん削られ、削ぎ落とされる」
確かに、フローゼルの体の各所にはいくつもの傷が付いていた。特性鮫肌とは、直接攻撃を仕掛けてきた相手ポケモンに傷を付けてダメージを与える特性だ。一回二回程度なら大したダメージではないが、それも積み重なれば致命傷だ。
「オールガ、氷の礫!」
「フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルはオールガが発射する小さな氷の塊を、拳から放つ衝撃波で打ち砕き、そのままオールガにもぶつける。
「よし、この勢いで攻めるぞ。ツヴァイテール!」
フローゼルはオールガとの距離を一気に詰め、硬化させた二又の尾を叩きつける。
「オールガ、スプラッシュ!」
オールガはツヴァイテールを耐え切り、水面を尾びれで叩きつけて飛沫を散らせ、フローゼルを攻撃するが
「フローゼル、氷の牙!」
フローゼルは氷結した牙を伸ばし、襲い来る飛沫を凍らせる。そうすることで、スプラッシュを防いだのだ。
「三度目の正直ってやつですよ。流石に二回も見せられれば、対処法も思いつきます」
正確には最初のバトルも含めて三回なのだが、そこは触れない。
「フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルは凍りついた水飛沫を砕き、オールガに衝撃波をぶつける。
「成程。その観察力と洞察力は認めざる終えないが、技を一度防いだくらいで、いい気になってはいけないよ。オールガ、スプラッシュ!」
オールガは水面を叩き、飛沫を散らすが
「フローゼル、氷の牙!」
フローゼルが氷結した牙を伸ばして飛沫を凍らせ、スプラッシュを無効化する。
「何度やっても無駄ですよ。もう攻略しました」
「さて、それはどうかな」
ミクリの言葉にイリスが疑問符を浮かべていると、目の前から凍った飛沫を砕いて氷の塊が飛んで来た。
「氷の礫……!凍った飛沫で身を隠しての攻撃か!フローゼル、ファイターショック!」
フローゼルは拳から衝撃波を飛ばし、氷の塊を破壊。そして正面にいるオールガにも攻撃する、はずだが
「いない……!」
オールガはフローゼルの正面にはおらず、姿も見えない。そう思った次の瞬間、フローゼルの背後に何かが飛び出す。
「後か!」
イリスは気付いたが、もう遅い。
「スプラッシュ!」
フローゼルの背後から現れたオールガは水面を叩いて飛沫を散らせ、フローゼルを吹き飛ばす。
「ぐっ、こっちの戦略が逆手に利用されるとは……!」
「コンテストバトルなんかでは、相手の力を利用するのも大切なのさ。ホウエンのジムリーダーにも、そういうバトルスタイルを貫く者もいた。オールガ、狙い撃ち!」
オールガは吹っ飛ばされたフローゼルの急所を狙った尾びれの一撃を叩き込む。今のは急所に入り、フローゼルも大ダメージを受けた。
「どうすれば、どうすればあのオールガを倒せるんだ……!」
オールガは攻撃もスピードも高く、こちらが攻撃してもそれを耐え切ってすぐに反撃に出る。そして何より、ミクリの完璧な作戦立案が一番の脅威だ。流石ホウエンのチャンピオンに勝利したジムリーダーと言ったところか。
「……あれ?」
そこでイリスは思いついた、というか閃いた。
「もしかしたら……これに賭けてみよう。フローゼル、防御は捨てるぞ、攻撃に徹するんだ!アクアジェット!」
フローゼルはオールガに向かって、最高のスピードだが、まっすぐな軌道のアクアジェットで突撃する。
「返り討ちにしろオールガ、スプラッシュ!」
オールガは水面を叩き、水飛沫を散らす。そしてフローゼルを吹き飛ばすかと思われたが
「突っ切って氷の牙!」
フローゼルは襲い掛かる飛沫を突っ切り、氷結した牙を伸ばしてオールガに突き刺す。
「ツヴァイテール!」
そして硬化させた二又の尾をオールガに叩きつける。オールガも反撃に出ようとするが、フローゼルはそれを許さない。
「ファイターショックだ!」
フローゼルはアッパー気味の拳をオールガに叩き込んでオールガは上空に吹き飛ばす。
「これで終わりだ!アクアジェット!」
フローゼルは最大出力の水流を纏い、最高速度でオールガに突撃する。
この威力のアクアジェットを止めることが出来そうなオールガの技は、スプラッシュくらいだろう。しかし、ここは空中。飛沫を散らす事などできず、オールガはフローゼルのアクアジェットを喰らい、さらに上空へと吹き飛ばされる。
少ししてフローゼルが陸に着地し、次の瞬間にはオールガが水面に落下した。オールガは目を回しており、戦闘不能となっている。
「……舞台から降りたのは、私のようだな」



「それにしても、何故最後になって攻撃に転じたんだい?」
「簡単ですよ、ちょっと考えればすぐに分かります。オールガは確かに攻撃を受けてもすぐに攻撃に転じる。でも、別に防御が高いわけじゃない。だからとにかく攻めてダメージを与えて倒す。まあ、ただのゴリ押しですね」
だが、ゴリ押しでもなんでもイリスはミクリに勝ったのだ。
「フッ、まさか力技で私が負けるとはな。まあしかし、楽しいバトルだった」
最後にそう言い残し、ミクリは去っていった。
イリスvsミクリ。イリスのリベンジマッチは、めでたくイリスの勝利である。



今回はイリスとミクリのバトル、決着でした。それと注意点というか、まあ、そんな感じのが一つ。オールガの特性は鮫肌だと本作では言っていますが、実際は傷付けボディという特性です。特性までオリジナル出したらややこしくなりそうだったので、効果が似てそうな鮫肌に変更となりました。では、次回は……どうしましょう。まあ、なんとかしましょう。次回もお楽しみに。


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