二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
日時: 2013/04/14 15:29
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394

 今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
 今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。

 参照をクリックすれば前作に飛びます。

 では、英雄達の新しい冒険が始まります……

 皆様にお知らせです。
 以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
 投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
 となっています。
 皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。

登場人物紹介等  
味方side>>28  
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624

目次

プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695

第十六幕 錯綜

一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756

第十七幕 決戦

零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕 
>>774 >>812 >>818

最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851

2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825



あとがき
>>852

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171



Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.745 )
日時: 2013/03/10 19:17
名前: 大光 ◆HynV8xBjBc (ID: PIT.hrJ/)

この作品の終わりがどんどん近づいて来たことを寂しく思う大光です。ついでに、留年に対してびくびくしています。

フォレスは本当に良い意味で変わりましたね。初登場時と比べて、随分と印象が変わりましたね。完璧良い人じぁないですか。アブソルに手持ちを全員やられ、取り乱したのは何だったでしょう。

ザンバとロキのバトルですが、レイのレジュリアを圧倒したアメリシアを倒すとは....。やはりポケモンバトルは、天候も重要なんですね。自分はそうゆうパーティーを考えるのが苦手なので....。

ソンブラの設定を追加しました。....何度も、お手数かけてすみません。
最後に、フォレスとフレイの関係は一体どういうものなのでしょう。歳も結構離れていたりするので....。

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——再びお知らせです—— ( No.746 )
日時: 2013/03/11 01:54
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

大光さん



 この作品ももうすぐ終わる……前にこのスレの返信限界が来そうで怖いです。あと仮進級も。

 それはともかく、やっぱりフォレスはかなり変わりました。アブソルに瞬殺されたシーンは……完全にただの噛ませですね。

 白黒は最近、天候を変えるのにはまっています。そのため最近出て来たキャラやポケモンは、天候を利用したバトルを行うことが多い傾向にあります。

 了解です。後程確認しておきます。
 フォレスとフレイの関係は、最終幕直前で語られることになるでしょう。今思えばこの二人、十歳近く離れているんですよね……フォレスが今までロリコン呼ばわりされなかったのが不思議でなりません。

Re: 504章 快癒 ( No.747 )
日時: 2013/03/12 03:15
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「戻れ、ロズレイド」
「っ?」
 ルナトーンが瞑想を始めた直後、ロキはロズレイドをボールに戻した。
「……よいのですか? 折角バトンタッチで溶けるを受け継いだというのに」
「構わないさ。それに、君の手持ちにはもう物理技を使うポケモンはいないだろう? まあ、イリゼの知らないポケモンがいるなら、話は別だけどね」
 言ってロキは、ポケモンを交代させる。
「それじゃあ、もう一度お願いするよ。マイプリンセス、シャワーズ」
 出て来たのはシャワーズ。水タイプなので、岩タイプのルナトーンとタイプの相性は良いが、砂嵐と瞑想があるので、そこまで大きなダメージは期待できない。
「ルナトーン、ダイヤブラスト!」
「シャワーズ、かわしてハイドロポンプ」
 ルナトーンは白色の爆風を放つが、シャワーズに軽くかわされてしまい、逆に大量の水流の直撃を受ける。
「サイコバーン!」
「溶ける」
 シャワーズは念力の衝撃波を、液状化してやり過ごす。そして、
「ハイドロポンプだ」
 すぐさま元の姿に戻ると、大量の水を噴射。ルナトーンを直撃する。
「やはり素早いですね……だったら動きを止めましょう。ルナトーン、催眠術」
「その手は喰わないよ。かわしてハイドロポンプだ」
 ルナトーンがシャワーズをジッと見つめるが、シャワーズはそれを無視して跳躍。上空から大量の水をぶつける。
「もう一度、ハイドロポンプ」
 さらに着地して背後からハイドロポンプ。いくら砂嵐と瞑想があっても、ダメージの蓄積量は馬鹿にならないだろう。
「さっきからハイドロポンプばかり……もしや、攻撃技はそれだけですか?」
「さあ? どうだろうね。シャワーズ、ハイドロポンプ」
「サイコバーンです!」
 シャワーズが噴射する水流を、ルナトーンは衝撃波で相殺。
「瞑想」
 そして今度は攻撃せず、精神を研ぎ澄まし、特攻と特防を高める。一気に畳み掛けるつもりなのだろう。
「だったら今のうちに攻撃だ、シャワーズ。ハイドロポンプ」
 ルナトーンが瞑想している中、シャワーズはハイドロポンプを発射。ルナトーンを攻撃する。
 しかしルナトーンは目を閉じ、ピクリとも動かない。それをいいことにシャワーズは攻撃を続けるも、ルナートンはジッと耐え忍ぶ。
 そして、時が来た。
「ルナトーン、ダイヤブラスト!」
 ルナトーンはカッと目を見開くと、宝石のように煌めく爆風を放つ。
 瞑想によって最大限まで高められた特攻から放たれるダイヤブラストの威力は凄まじく、床のタイルを剥がし、周囲の本棚を薙ぎ倒しながらシャワーズへと迫る。
「……溶ける」
 シャワーズは自身を液状化して爆風をやり過ごそうとしたが、そは敵わず、液体のままシャワーズは吹っ飛ばされた。
「うーん、溶けるじゃ無理か……なら、ハイドロポンプだ」
 吹っ飛ばされながらも、壁に足を着けて態勢を立て直し、シャワーズは大量の水を噴射。ルナトーンを攻撃するが、ダメージは少ない。
「瞑想で最大まで上がったのは特防も同じです。加えて今は砂嵐状態。水タイプの大技と言えど、特殊技ではルナトーンに大きなダメージを与えることは叶いませんよ。サイコバーン!」
 今度は念力の衝撃波を放つ。この衝撃波も、地面を抉りながらシャワーズへと襲い掛かるが、
「バトンタッチ」
 次の瞬間、シャワーズはボールに戻った。
 それにより、衝撃波もシャワーズを捉えず、壁を破壊するだけに終わった。
「溶けるじゃ無理だったけど、流石にバトンタッチに干渉して攻撃することはできないよね」
 そして、ロキはポケモンを交代する。
「再び戦地へ、マイヴァルキリー、ロズレイド」
 出て来たのはロズレイド。草技でルナトーンの弱点を突けるが、逆にルナトーンもエスパー技でロズレイドの弱点を突ける。しかし特殊能力値最大で砂嵐の恩恵も受けているルナトーンの方が、圧倒的に有利。
 それに、そもそもロズレイドはルナトーンによって眠り状態にされている。最初からまともに戦えはしない——はずだった。
 今のロズレイドは、普通に地面に直立している。眠気を全く感じない凛々しい佇まいだ。
「自然回復ですか」
「まあね。ボクだってただ交代させたわけじゃないのさ」
 自然回復とは、ロズレイドの持つ特性で、交代させると状態異状を回復させる効果がある。
「……まあしかし、眠りから覚めたところで、私の有利に変わりはない。ルナトーン、サイコバーン!」
「ロズレイド、かわして危険な毒素」
 ルナトーンが放つ衝撃波を、ロズレイドは大きく跳躍して回避。そして両手から、猛毒の有害物質を発射してルナトーンへとぶつける。
「くっ、また猛毒状態……!」
「こうでもしないと勝てそうにないからね。続いてウェザーボールだ」
 ロズレイドは砂嵐の力を一点に集めて球体を生成し、ルナトーンへと発射した。
「ダイヤブラスト!」
 球体を受け、すぐさまルナトーンは爆風を放つ。直撃こそしなかったが、ロズレイドは風圧で吹っ飛ばされ、壁に叩き付けられた。
「サイコバーンです!」
「ロズレイド、かわして神通力」
 間髪入れずに念力の衝撃波を放つルナトーンだったが、ロズレイドはすぐに回避行動に移り、衝撃波を回避。そして神々しい念動力で砕け散った材木や鋭い木端を操り、ルナトーンへとぶつける。
「どうだい? こういう間接的な物理攻撃なら、少しは効くんじゃないかな?」
 と言ってみるが、所詮は木屑同然の残骸だ。言うほどルナトーンにダメージはない。
「ロズレイド、リーフストーム」
 ロズレイドはここで葉っぱを渦巻かせ、巨大な嵐を生み出す。嵐はどんどん肥大化し、ルナトーンを飲み込む。そしてルナトーンを絶え間なく切り刻んでいく。
「…………」
 やがて、嵐が収まる。効果抜群の大技を喰らったルナトーンだが、砂嵐と瞑想のお陰で、ダメージはかなり抑えられた。それなりのダメージこそ受けたが、戦闘不能には至らない。
「流石にもう種切れでしょう。攻めますよ、ルナトーン。サイコバーン!」
 ルナトーンは念力によって生み出された衝撃波を放つ。しかも今度のは広範囲に放たれ、回避する隙がない。
 そのためロズレイドは回避できず、相殺も間に合わず、衝撃波の直撃を受けて吹っ飛ばされた。
「ここまでか……戻ってくれ、ロズレイド」
 ロキはロズレイドをボールに戻し、すぐに次のボールを構えた。
「ここからが正念場か。ボクの読みが正しければ、このルナトーンさえ乗り切れれば……そういうわけで、頼んだよ、マイプリンセス、シャワーズ」
 繰り出されるのは、やはりシャワーズだ。
「シャワーズ、ハイドロポンプ」
 大きく息を吸い、シャワーズは大量の水を噴射。ルナトーンに直撃させる。
 いくら能力を上げても、ルナトーンは今までに高火力かつ効果抜群の技を何度も喰らっている。そのため体力も残り僅か。ザンバとしても、早めにシャワーズを倒しておきたい。
「ルナトーン、ダイヤブラスト!」
 ルナトーンは煌めく爆風を放つ。シャワーズはなんとかそれを避けようとしたが、範囲が広いため完全にはかわせず、吹っ飛ばされて壁に叩き付けられる。
「そこです、サイコバーン!」
 そしてすぐさま、念力の衝撃波がシャワーズに襲い掛かる。一点に集中して放たれた衝撃波を受ければ、さしものシャワーズも戦闘不能は免れないだろうが、
「溶けるだ」
 素早く体を液状化させ、シャワーズは衝撃波を回避する。ルナトーンは一撃で決めるためにパワーを集束させたのが仇となった形だ。
「そこだよ、ハイドロポンプ」
 液状化したままルナトーンに接近したシャワーズは、至近距離からルナトーン目掛けて水流を噴射。ルナトーンを押し流す。
「しまった……ルナトーン!」
 その一撃で、遂にルナトーンは戦闘不能となった。
 ザンバはルナトーンをボールに戻し、次のボールを構える。
「まさか、ここまで追い詰められるとは正直思いもしませんでした。流石は前世代の理想の英雄といったところでしょうか」
「え? なんでボクが英雄だったことを君が知ってるの?」
 ふと漏らしたザンバの言葉に、ロキは敏感に反応する。
「おっと……少し口が滑りましたか。まあいいです、今更なので教えてあげましょう。私の上司が突き止めたのですよ。あなたと、今の真実の英雄の父親が、前代の英雄だったことは、我々の中では周知の事実です」
 言ってザンバは、構えたボールを放り、ポケモンを繰り出す。



第五節その四。シャワーズがハイドロポンプを連発してますが、どれだけ撃つつもりなんでしょうね。いつかのミカルゲ戦はなんだったんだと言わんばかりに連射してます。PPの概念が消えつつありますよ。それはともかく、ロキ対ザンバです。思えばザンバって、イリゼとロキの二人と戦ってるんですよね。そう思うとかなり凄い人ですね。ちなみにロキがロズレイドを繰り出す際にマイヴァルキリーと言っていますが、ヴァルキリーは戦乙女とかそんな感じの意味です。意訳すれば私の守護神、みたいな感じですかね。それでは次回、第五節が終わるか、もう少し続くか、という感じになると思います。次回もお楽しみに。

Re: 505章 御寝 ( No.748 )
日時: 2013/03/12 22:06
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「行きますよ、サマヨール!」
 ザンバが繰り出すのは、手招きポケモンのサマヨール。一つ目のミイラのような姿をした、ゴーストタイプのポケモンだ。
「サマヨールかぁ……うん、まあサナギラスがバンギラスに進化してるのを見て、その可能性も考えていはいたかな」
「そうですか。しかしバンギラスとは違い、サマヨールは進化しても戦術は変わりませんよ。ただ、耐久力だけは上がりましたがね」
 言って、サマヨールはジッとシャワーズを見据える。そして、
「鬼火です!」
 直後、サマヨールの周囲に青白い火の玉が無数に浮かぶ。火の玉はゆらゆらと不規則に動き、シャワーズへと迫るが、
「溶ける」
 体を液状化させたシャワーズは、鬼火を回避。
「ハイドロポンプだ」
 そしてサマヨールの背後に回り、大量の水を噴射する。
「もう一度ハイドロポンプ」
「守る!」
 続けて水流を発射するシャワーズだが、二度目の攻撃は守るで防がれてしまう。
「だったら連続で行こうか。シャワーズ、ハイドロポンプ」
 守るでも守りきれないような連続攻撃を仕掛けるつもりで、シャワーズはさらに水流を噴射する。しかし、
「サマヨール、影分身!」
 突如、サマヨールの姿がブレる。そして次の瞬間には二体目のサマヨールが現れ、さらにその次は三体目、四体目と、自らの分身を増やしていく。
 終いには、シャワーズは大量のサマヨールに囲まれてしまった。
「おやおや、これはホラーな光景だねぇ。シャワーズが怖くて眠れなくなっちゃうだろう?」
 発言とは裏腹に、あまり怖がっているようには見えないロキ。どころか楽しそうにすら見える。
「シャワーズ、ハイドロポンプ」
 とりあえずなのか、シャワーズは水流を噴射するが、影分身を破壊しただけに終わってしまった。
「無駄ですよ。これだけの分身を作り出せば、本物を見抜くのは困難です。サマヨール、毒々!」
 無数のサマヨールはそれぞれ毒液を発射する。効き目があるのは本物だけだが、シャワーズからすれば四方八方から毒液を飛ばされているようなものなので避けようがない。
 案の定、シャワーズは本体が放ったらしい毒液を受け、猛毒状態になってしまう。
「バンギラスもルナトーンも、猛毒でやられてしまいましたからね。せめてもの意趣返しです」
 猛毒を受け、体を蝕まれるシャワーズ。今までのバトルで受けたダメ—もあるので、そう長くはもたないだろう。
 しかし、ロキは笑みを崩さなかった。
「鬼火、守る、影分身に、毒々か……うん、なるほどね」
「どうしましたか? 負けが確定し、もう笑うことしか出来ませんか?」
「いやいや、そうじゃないよ。むしろボクは、負けないことが確定したよ」
「……?」
 ザンバは首を傾げる。残り体力の少ないシャワーズが、高耐久のサマヨールを倒せるとは到底思えない。こちらには守ると影分身もあるので、シャワーズが倒れるまで凌げばそれでいい。普通に考えれば、もうザンバの勝利は確定しているようなものだ。
 しかしザンバは気付いてしまった。シャワーズがまだ三つしか技を出していないことを。そして、ロキの先発が、アメリシアだったことを。そして、ロキがシャワーズのことを、眠り姫と呼んでいたことを——

「シャワーズ、眠る」

 突如、シャワーズはその場に崩れ落ちるようにして、睡眠に入る。
「なっ……!」
 ただ眠っただけなのだが、ザンバは驚愕の表情となる。
 眠るは自身を眠り状態にすることで、体力を全回復する技だ。よってシャワーズが今まで受けたダメージはすべて回復される。
 しかしここで重要なのは体力回復よりも、自身が眠り状態になること。眠るによる状態異状は、他の状態異状に上書きされる。つまり、事前に毒状態になっていたポケモンが眠るを使えば、毒は消え、代わりに眠り状態になるのだ。
 それはすなわち、
「君のサマヨールに攻撃技はない。眠り状態のポケモンに対して状態異状は効かないし、起きて状態異状にしても、また眠ればいいだけだ」
「……!」
 自らをあえて眠り状態にすることで、耐久型のポケモンの戦術を潰す。しかしロキも、サマヨールに対して決定打があるわけではない。
「さぁ、泥試合を始めようか。なぁに、上で戦ってるザキ君とミキちゃんが勝つまでの辛抱さ。それまで、ゆっくりしてようじゃないか——」



 一階のミキ&ザキ対ツユサ&ウズメのバトルも、終わりに差し掛かっていた。
 ツユサはドサイドン、ウズメはメタグロスを最後に繰り出し、ザキのエレキブルを一蹴。場にはその二体に、フィニクスとテペトラーが並んでいる。
「ドサイドン、剣の舞!」
「メタグロス、毒々!」
 ドサイドンは剣のように鋭く舞い攻撃力を高め、メタグロスは毒液を放ってフィニクスを毒状態にする。
「テペトラー、氷柱落とし!」
 テペトラーは一直線にドサイドンへと駆け、その途中で何本もの氷柱を発射。ドサイドンに突き刺す。
「サイコパンチ!」
 そしてドサイドンへと突っ込むように念力を纏った拳を突き出すが、
「カウンター!」
 ドサイドンも同時に拳を繰り出しており、テペトラーの拳を掻い潜って鉄拳を叩き込む。
「ぐっ、テペトラー……!」
「岩石砲!」
 氷柱落としのカウンターを受け、吹っ飛ばされるテペトラー。そこにドサイドンが追撃の手を構える。
「兄さん……フィニクス、ダイヤブラスト!」
 だがそこにフィニクスが飛び出し、煌めく爆風でドサイドンの注意を逸らす。
「ハリケーン!」
 続けて巨大な突風を放ち、ドサイドンを攻撃。しかし効果いまひとつなため、決定打には乏しい。
「まだまだ! フィニクス、ダイヤ——」
「メタグロス、ブレインバースト!」
 フィニクスがさらに追撃しようとするが、そこをメタグロスに邪魔される。メタグロスは脳の断片のようなエネルギー波を放ち、フィニクスを攻撃した。
「コメットパンチ!」
「岩石砲!」
 さらに今度は二体で追撃してくる。ドサイドンは手を構え、メタグロスは拳を突出す。しかし、
「俺を忘れてんじゃねぇだろうな! テペトラー、スプラッシュ!」
 そこに飛び出したのはテペトラー。テペトラーは水を纏ってドサイドンに体当たりし、態勢を崩す。
「ミキ! 一気に叩き込むぞ! インファイト!」
 さらにテペトラーは拳による連続攻撃をドサイドンに叩き込む。さしものドサイドンも、攻撃を受けるだけで精一杯のようだ。
「ぐっ……大地の怒り!」
「流星群」
 反撃にとドサイドンは防御しながら大地を踏み鳴らそうとするが、そこにフィニクスが放つ流星の群れが襲いかかる。テペトラーも最後の一撃を繰り出そうとしているので、ドサイドンの攻撃は間に合わないだろう。
 しかし、そこに横槍を入れる影が一つ。
「メタグロス、地震!」
 少し離れた位置から、メタグロスは巨大な地震を引き起こす。
 地面を割るような勢いで放たれる衝撃波はドサイドンとテペトラーをまとめて吹き飛ばした。効果抜群で大ダメージを受けていたドサイドンと、インファイトで防御力の落ちていたテペトラーは、その一撃で瀕死寸前まで追いやられる。
 予想以上に苦戦を強いられているミキとザキだったが、ここでザキはミキに呼びかける。
「ミキ……行けるか?」
「先に流星群を撃っちゃったから不安だけど……たぶん、大丈夫」
「なら、行くか」
 その言葉を皮切り、二体は動き出す。
 しかし、

「お二方、今すぐ撤収しますよ!」

「え?」
「は?」
 どこからともなく現れた鉢巻の男——ザンバは、ツユサとウズメのボールを素早く奪い取ってポケモンを戻すと、二人の首根っこを掴み、瞬く間にストレンジャーハウスから出て行ってしまった。
「我々の目的は概ね達成いたしました! もうあなた方に用はないので、ここいらでお暇させていただきます!」
 叫ぶようにそう言い残すと、三人は颯爽と去って行ってしまう。残されたのは、ミキとザキの二人だけ。
「……なんだったんだ、あいつらは……?」
「さあ……?」



「……ん、ザンバから報告書が来たか。必要データは概ねとれたっぽいな……お、前代英雄のデータもありやがる」
 画面に表示された文字の羅列にザッと目を通してから、アシドは背もたれに体を預ける。
「……この組織にいられなくなったら、僕はどうすっかね」
 どこかアンニュイな感じで、ぼそりとアシドは呟く。
「どうせこの組織以上に設備が整ってる機関なんざねぇし、いっそのこと故郷にでも帰って、自分で新しく立ち上げるかな。トレーナー研究機関、アシッド機関! ……なんつってな、ケヒャハハハ」
 ひとしきり笑うと、アシドは溜息を吐く。同時に、画面に新しい表示が出て来た。
「ん? なんだ? このコードは……ゲーチスから?」
 タッチパネルを操作し、画面に表示される文章を読み進め、アシドはにやりと笑う。
「そうか……もう浮上させるのか。気の早い奴だぜ。ケヒャハハハ!」

 アシドの高笑いが、ラボの中でこだまする。それは、プラズマ団と英雄たちが雌雄を決する日の、前日だった——



あとがき諸共、ちょっと急ぎ足になってしまいましたが、第五節終了です。次回は十六幕のラストを飾る第六節、聖電隊の出番となります。最も直属部下の多い聖電隊ですが、誰が出るのかは……次回をお楽しみに。

Re: 506章 後釜 ( No.749 )
日時: 2013/03/13 14:28
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

 プラズマ団基地、聖電隊居住区域、大広間。純白のクロスが掛かった丸テーブルがいくつも置かれた部屋の中央に、一人の男が座していた。
 彼は7Pエレクトロ。7Pにおける、実質的なまとめ役だ。
 エレクトロは椅子に腰かけ、目を閉じて動かない。まるで何かを待っているかのようにジッとしている。
 その時だった。

コンコン

「……どうぞ」
「失礼、します」
 控えめなノックに続いて控えめに入って来たのは、全身真っ黒の青年。エレクトロ直属の部下の一人、ソンブラだ。
 ソンブラは扉を閉めるとしばらく直立不動で黙っていたが、沈黙に耐え切れなくなったのか、口を開く。
「あの、エレクトロ様。話とは……」
「とりあえず座りなさい。長い話になります」
 静かに目を開いたエレクトロの言うままに、ソンブラはエレクトロの正面に座る。こうして近くで向かい合ってみると、物凄い威圧感だ。森樹隊に属するティンはよく7Pのフォレスと茶会をしていると聞いたが、ともすれば彼女の神経はかなり図太いのかもしれない。
 そんなことはさておき、ソンブラが席に着いたのを確認すると、今度はエレクトロが口を開いた。
「いいですか、ソンブラ。今から話すことは聖電隊の今後に関わる重要な話です。他言は無用ですよ」
「は、はい……」
 そんな重大な話を何故自分に、とソンブラは思ったりしたが、構わずエレクトロは続ける。
「実は私たち7P内では、次の後継者選びが始まっているのです。こうして直接部下に告げているのは、私だけでしょうがね」
「後継者選び、ですか?」
 わけが分からないとばかりにソンブラは復唱した。
「はい、後継者選びです。言い換えるなら後釜……もしくは次期7Pの選定、といったところでしょうか。英雄のシステムはもうあなたもご存じでしょう。あれになぞらえているわけではありませんが、我々も次の世代に移行する準備をしておこうと思いまして」
「まさか……僕に、次の7Pになれと?」
 恐る恐る尋ねるソンブラだったが、エレクトロはあっさりと首を縦に振る。
「はい、その通りです」
「無理ですよ! 僕に、エレクトロ様の後釜なんて……」
 そしてソンブラも即答した。それはそうだろう。エレクトロの組織の構成員としての有能さは誰もが認めるところだ。その任を引き継ぐとなると、相当荷が重く感じられるだろう。
「しかし、聖電隊で私の後継者になりえる人物は、あなたしかいないのですよ。というより、他の者では不適格だと判断しました。あなたは私の後釜として、ツユサやウズメ、マオが適任だと思いますか?」
「あ、いや、それは……」
 否定はできなかった。確かに、彼らがエレクトロの代わりに聖電隊を率いることが出来るとは、ソンブラにも到底思えない。
「で、でも、エレクトロ様に、後継者なんて必要ないんじゃないんですか? 他の7Pにしたって、後釜が必要な歳でもないでしょうに……なんで今更、こんなことを言うのですか?」
 それはもっともな疑問だった。7Pの者たちは、総じて若い。老衰して戦えなくなるわけでもないので、とても後釜が必要だとは思えない。しかしエレクトロは、
「……そうですね、言うなれば、保険のようなものですよ」
「保険?」
「ええ。アシドはバックアップなどと言っていましたがね。我々と英雄たちの決戦の日が間近に迫っていることは、あなたも感じていることでしょう」
「……まさか、そこで負ける可能性があるから、その保険に後継者を決めているのですか?」
 ソンブラの言葉に、エレクトロはフッと微笑みを零す。
「まあ、そういう可能性も否定はしませんよ。しかし問題はその後なのです。私たちの最大目標は世界征服です。英雄たちを倒すことではありません。英雄を倒した後に、新たな組織が我々の前に立ち塞がる可能性は十分あります」
「…………」
 それは分かっている。英雄を倒せばプラズマ団の勝ちではないのだ。自分たちはそういう位置で戦っているのではない。キュレムを復活させるのだって、手段であって到達点ではない。分かってはいるのだ。
 しかしソンブラからしてみれば、世界征服など夢物語。そしてその夢物語を現実にしようとしているゲーチスは、思想が人間離れしていると思う。バケモノ、と言っても言い過ぎではないだろう。
「我々だって、完全無欠ではありません。敗北することだってあるでしょう。それは英雄たちとの戦いの最中かもしれませんし、他の組織やトレーナー、もしくはジムリーダーや四天王、チャンピオンとの戦いの中でかもしれません。なんにせよ、私たちの真の戦いは、英雄たちを葬った後なのです。そしてその後にも、私たちが存在しているとは限りません。その時、急にトップを失った部隊は混乱するだけです。なので今のうちに、伝えておこうと思っただけですよ」
 まあしかし、とエレクトロは続ける。
「案ずることはありません。先ほどはああ言いましたが、私とて負けつつもりなどはありませんよ。可能性は否定できませんが、微々たるものです。本当にあなたは、ただの保険なのですよ。だからそう気負わないでください。もしもの時のために、あなた自身が聖電隊を率いる。その心構えを、少しでもしていればいいのです」
 話を終えると、スッとエレクトロは立ち上がる。そして、それ以上は何も言わずに、広間から去っていった。
 後に残されたのは、ソンブラ一人だけ。
「……エレクトロ様の、後継者かぁ」
 まったく実感が湧かなかった。そもそも7P自体、普通の構成員とは立場が違う。位が高いとか、上司とか幹部とかではなく、独立した別の存在、と言う方が正しいのだ。大元を正せば一構成員に過ぎない自分が次の7Pになるなんて、とんでもない話だ。
 それに、
「なんで、今になってあんなことを……」
 いや違う。その表現では的を射ていない。その問いの答えは、言えるうちに言っておきたい、ということになるだけだ。
 しかし的確な表現が出て来ない。自問自答すらできないもどかしさ。エレクトロに対する疑念。それらが混ざり合い、ソンブラを混乱させていく。
 混乱の末、背もたれに体重をかけ、ソンブラは天井を仰ぐ。そしてポケットの中から、一枚の写真を取り出した。
「どうすればいいんだよ、姉さん……」
 写真に写っているのはソンブラと、白髪の女性。ソンブラはジッと写真を見つめながら、一人ごちる。
「やっぱりエレクトロ様も、昔と比べて変わってしまった……それもこれも全部英雄のせいだ。でも、英雄はただの切っ掛けで、本当に変わってしまったのには、他の人間の存在があるからなんだよね」
 アシドが言っていた事だ。英雄イリスの影響を強く受け、7Pの人格は変わりつつある。しかしそこからもう一歩先、気になる者、その者にとって大きな存在となる者がいれば、その変化は大きくなる。例えば、7Pのドランがちょくちょく解放するようになったのには、ムントというトレーナーの存在があるかららしい。
「エレクトロ様にとって、大きな存在となるトレーナー。あの人が気にしているトレーナー……っ!」
 バッとソンブラは体を起こす。
 思い出した。エレクトロが意識していたあるトレーナーを。前に、まだちゃんとした決着が着いていないと言っていた、プラズマ団の要注意人物。
「……不本意だけど、あそこに行くしかないか」
 写真を丁寧にポケットの中に仕舞うと、ソンブラも立ち上がる。そして、プラズマ団基地にただ一つ存在する、7Pアシドのラボへと、向かうのだった。



「ケヒャハハハ! 珍しいなぁ、お前が僕んとこ来るなんて。で、何の用だ? 今の僕は機嫌がいいから、大抵のことは聞いてやるよ?」
 傲慢な態度、上から目線の物言い、性悪な口調、不愉快な笑い声……彼の欠点を挙げていたらキリがないのでここでは省略するとして。ソンブラは彼に対する嫌悪感を押さえながら、ゆっくりと言葉を紡ぐ。
「……探して欲しい人がいるんです」
「へぇ。誰だ? 何のために?」
「……その人と、戦います」
 そう言うと、アシドはまたしても不愉快な笑い声をあげる。笑い方も不愉快だが、このタイミングで笑ったのも癪に障る。
「戦う、ねぇ。だったら相手次第じゃぁそいつの戦闘データでもとってきてもらおうかね。勿論お前だって、ただでお願いを聞いてもらえるとは思ってねぇだろ? んで、誰だ? 誰を探して欲しいんだ?」
 いちいちこちらの神経を逆撫でするようなテンションのアシドだったが、そこをぐっとこらえて、ソンブラは対戦を希望する者の名前を告げる。

「PDOヒウン支部統括……リオ。彼女は、どこにいますか?」



ではでは、第六節、スタートです。今回のメインはソンブラ。そして相手はリオとなるでしょう。さて、特にあとがきで書くこともないのですが……ああ、そうそう。実は白黒、最近絵を描くことにはまっています。いや、はまっているという表現は不適切ですね。絵を描く練習をしています、と言うべきでしょう。最近更新が滞っていたのはそのためです。申し訳ありません。実は友人数名が描いたというイラストを見て、それらのクオリティが予想以上に高かったものですから、白黒も負けていられないと……まあ、そんな嫉妬心にかられたみたいな理由です。それではあとがきもこの辺で。次回、ソンブラ対リオです。お楽しみに。


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