二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結——
日時: 2013/04/14 15:29
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21394

 今作品は前作である『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』の続きです。時間としては前作の一年後となっておりまして、舞台はイッシュの東側がメインとなります。なお、前作は原作通りの進行でしたが、今作は原作でいうクリア後なので、オリジナリティを重視しようと思います。
 今作品ではイッシュ以外のポケモンも登場し、また非公式のポケモンも登場します。

 参照をクリックすれば前作に飛びます。

 では、英雄達の新しい冒険が始まります……

 皆様にお知らせです。
 以前企画した本小説の人気投票の集計が終わったので、早速発表したいと思います。
 投票結果は、
総合部門>>819
味方サイド部門>>820
プラズマ団部門>>821
ポケモン部門>>822
 となっています。
 皆様、投票ありがとうございました。残り僅かですが、これからも本小説をよろしくお願いします。

登場人物紹介等  
味方side>>28  
敵対side>>29
PDOside>>51
他軍勢side>>52
オリ技>>30
用語集>>624

目次

プロローグ
>>1
第一幕 旅路
>>8 >>11 >>15 >>17
第二幕 帰還
>>18 >>22 >>23 >>24 >>25 >>26 >>27
第三幕 組織
>>32 >>36 >>39 >>40 >>42 >>43 >>46 >>49 >>50 >>55 >>56 >>59 >>60
第四幕 勝負
>>61 >>62 >>66 >>67 >>68 >>69 >>70 >>72 >>76 >>77 >>78 >>79 >>80
第五幕 迷宮
>>81 >>82 >>83 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>92 >>93 >>95 >>97 >>100 >>101
第六幕 師弟
>>102 >>103 >>106 >>107 >>110 >>111 >>114 >>116 >>121 >>123 >>124 >>125 >>126 >>129
第七幕 攻防
>>131 >>135 >>136 >>139 >>143 >>144 >>149 >>151 >>152 >>153 >>154 >>155 >>157 >>158 >>159 >>161 >>164 >>165 >>168 >>169 >>170 >>171
第八幕 本気
>>174 >>177 >>178 >>180 >>184 >>185 >>188 >>189 >>190 >>191 >>194 >>195 >>196 >>197 >>204 >>205 >>206 >>207 >>211 >>213 >>219 >>223 >>225 >>228
第九幕 感情
>>229 >>233 >>234 >>239 >>244 >>247 >>252 >>256 >>259 >>262 >>263 >>264 >>265 >>266 >>269 >>270 >>281 >>284 >>289 >>290 >>291 >>292 >>293 >>296 >>298
第十幕 強襲
>>302 >>304 >>306 >>307 >>311 >>316 >>319 >>320 >>321 >>324 >>325 >>326 >>328 >>329 >>332 >>334 >>336 >>338 >>340 >>341 >>342 >>343 >>344 >>345 >>346
弟十一幕 奪還
>>348 >>353 >>354 >>357 >>358 >>359 >>360 >>361 >>362 >>363 >>364 >>367 >>368 >>369 >>370 >>371 >>372 >>376 >>377 >>378 >>379 >>380 >>381 >>382 >>383 >>391 >>393 >>394 >>397 >>398 >>399 >>400
第十二幕 救世
>>401 >>402 >>403 >>404 >>405 >>406 >>407 >>408 >>409 >>410 >>412 >>413 >>414 >>417 >>418 >>419 >>420 >>421 >>422 >>433 >>436 >>439 >>440 >>441 >>442 >>443 >>444 >>445 >>446 >>447 >>450 >>451 >>452 >>453 >>454
第十三幕 救出
>>458 >>461 >>462 >>465 >>466 >>467 >>468 >>469 >>472 >>473 >>474 >>480 >>481 >>484 >>490 >>491 >>494 >>498 >>499 >>500 >>501 >>502
第十四幕 挑戦
>>506 >>511 >>513 >>514 >>517 >>520 >>523 >>524 >>525 >>526 >>527 >>528 >>529 >>534 >>535 >>536 >>540 >>541 >>542 >>545 >>548 >>549 >>550 >>551 >>552 >>553 >>556 >>560 >>561 >>562 >>563 >>564 >>565 >>568
第十五幕 依存
>>569 >>572 >>575 >>576 >>577 >>578 >>585 >>587 >>590 >>593 >>597 >>598 >>599 >>600 >>603 >>604 >>609 >>610 >>611 >>614 >>618 >>619 >>623 >>626 >>628 >>629 >>632 >>638 >>642 >>645 >>648 >>649 >>654
>>657 >>658 >>659 >>662 >>663 >>664 >>665 >>666 >>667 >>668 >>671 >>672 >>673 >>676 >>679 >>680 >>683 >>684 >>685 >>690 >>691 >>695

第十六幕 錯綜

一節 英雄
>>696 >>697 >>698 >>699 >>700 >>703 >>704 >>705 >>706 >>707 >>710 >>711
二節 苦難
>>716 >>719 >>720 >>723
三節 忠義
>>728 >>731 >>732 >>733
四節 思慕
>>734 >>735 >>736 >>739
五節 探究
>>742 >>743 >>744 >>747 >>748
六節 継承
>>749 >>750 >>753 >>754 >>755
七節 浮上
>>756

第十七幕 決戦

零節 都市
>>759 >>760 >>761 >>762
一節 毒邪
>>765 >>775 >>781 >>787
二節 焦炎
>>766 >>776 >>782 >>784 >>791 >>794 >>799 >>806
三節 森樹
>>767 >>777 >>783 >>785 >>793 >>807
四節 氷霧
>>768 >>778 >>786 >>790 >>792 >>800 >>808
五節 聖電
>>769 >>779 >>795 >>801 >>804 >>809
六節 神龍
>>772 >>798 >>811
七節 地縛
>>773 >>780 >>805 >>810 >>813 >>814 >>817
八節 黒幕 
>>774 >>812 >>818

最終幕 混濁
>>826 >>827 >>828 >>832 >>833 >>834 >>835 >>836 >>837 >>838 >>839 >>840 >>841 >>842 >>845 >>846 >>847 >>849 >>850 >>851
エピローグ
>>851

2012年冬の小説大会金賞受賞人気投票記念番外
『夢のドリームマッチ ver混濁 イリスvsリオvsフレイ 三者同時バトル』>>825



あとがき
>>852

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171



Re: 579章 決死 ( No.850 )
日時: 2013/04/14 01:42
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

「ガニメデ、熱風だよ」
「ライラプス、悪巧みだ!」
 ガニメデは超高熱の熱風を放ち、ブラックキュレムを攻撃。その隙にライラプスは悪巧みで特攻を高める。
「アスフィア、大文字です」
「レシラム、龍の波動!」
 アスフィアとレシラムもブラックキュレムに接近し、それぞれ大の字の炎と龍の力を込めた波動を放つ。
「ブラックキュレム! ストーンエッジだ!」
 だがブラックキュレムもただではやられない。周囲に鋭く尖った巨大な岩を数多く浮かべ、それらを四体の伝説のポケモンへと一斉に発射する。
 流石はブラックキュレム。クロスサンダーやフリーズボルトほどではないが、ただのストーンエッジでも相当な破壊力がある。掠めるだけでレシラムたちは吹っ飛ばされてしまった。
「ドラゴンクロー!」
 最初にブラックキュレムが狙うのはレシラムだった。龍の力を込め、両手の爪を振りかざしてレシラムへと突っ込む。
「ライラプス、レシラムの援護に回れ! ダイヤブラスト!」
 ライラプスは瞬く間にブラックキュレムへと接近し、白色に煌めく爆風を放つ。
「まだまだ! 大洪水!」
 続けて大量の水を発生させ、激流の如き勢いでブラックキュレムを攻撃するが、
「邪魔だ! 払い飛ばせ!」
 ブラックキュレムは態勢を崩さず、龍の爪でライラプスを払い除け、吹っ飛ばしてしまった。
「っ、ライラプス!」
「これはまずいねぇ。相手も本気になってるよ……ガニメデ、悪巧み」
 吹っ飛ぶライラプスをよそに、ガニメデは悪巧みで特攻を高め、
「熱風」
 高熱の熱風を放ち、ブラックキュレムを攻撃。しかしこれでも、ブラックキュレムは止まらない。
「でも、勢いは削がれてるはず。レシラム、神通力だ!」
 ブラックキュレムが爪を振りかぶった瞬間、レシラムは神々しい念力でブラックキュレムの動きを止める。そして、その隙に、
「ユキさん! 今です!」
 イリスはユキに向かって叫ぶ。レシラムの力では、内外時間ブラックキュレムを止めることは出来ないが、それでもブラックキュレムが完全に動きを止めた今がチャンスだ。
「分かりました。アスフィア、龍の舞」
 アスフィアはまず、龍の舞で攻撃力と素早さを高め、攻撃の準備をする。
「神速です」
 そしてすぐさま超高速でブラックキュレムへと突っ込み、吹っ飛ばす。
 岩壁に激突するほどは飛ばなかったが、それでもダメージはそこそこ通っているはずだ。
「ぬぅ……ブラックキュレム! 今度こそ……今度こそ! 奴らを消し去れ!」
 業を煮やしたかのように、痺れを切らしたかのように、ゲーチスは叫ぶ。
 ブラックキュレムはその叫びを受けて上昇し、冷気を吸収した。同時に電気を大量に放出し、目の前に巨大な氷塊を生成する。
「っ……」
「来やがったな……!」
「怖いねぇ」
 またしても繰り出されるブラックキュレムの必殺技。今度は力を四分割にはせず、一撃に全ての力を注ぎこむかのように入念に氷塊を作り出している。
「キュレムとゼクロムの繋がりも切れかかっています。向こうもそれは分かっているはず。決めにかかるのは私たちも同じ、この一撃で終わりにしましょう」
 上空に浮かぶ巨大化する氷塊を見つめつつ、ユキは言う。それに異論を唱える者は誰もいなかった。
「なら、ボクとイリゼであの氷塊を止めよう。簡単に止められるとは思わないけど、勢いを削ぐくらいはできるはずだ。だからその隙に」
「ユキとイリスであいつに大技をかましてやれ。俺には分離しかかってるとかは分からねぇが、そんでもお前ら二人が同時に攻撃を叩き込めば、そろそろ剥がれるだろ」
 ロキの言葉をイリゼが続ける。その言葉を皮切りに、四人は同時に動き出した。
「ガニメデ、行くよ」
「構えとけ、ライラプス」
 ガニメデとライラプスはそれぞれブラックキュレムの正面に立つ。上空には途轍もなく巨大化した、電気を帯びた氷塊。この一撃を喰らえば、ライラプスもガニメデもお終いだろう。
「何が来ようと、何をしようと、ワタクシは止まらぬ! ブラックキュレム、こいつらを根絶やせ!」
 カンッ! と杖を地面に叩きつけ、憤怒によって歪んだ、歪な形相でゲーチスは叫ぶ。

「フリーズボルト!」

 次の瞬間、氷塊がライラプスとガニメデ目掛けて放たれる。その勢いは今までに見たどの攻撃よりも凄まじく、世界そのものを抉るようだった。
「これはなかなか……正直、止められる気がしないよ」
「だが、そんでもやるしかねぇんだ。覚悟を決めろ」
 ブラックキュレムが繰り出す渾身の大技に対し、イリゼとロキ、そしてライラプスとガニメデも、持てる限りの力を全て行使して迎え撃つ。
「ライラプス、大地の怒り!」
「ガニメデ、ハリケーン」
 ライラプスは地面から大量の土砂を噴出し、ガニメデは災害の如き突風を吹き荒ぶ。
 土砂と突風は氷塊とぶつかり合うが、氷塊は速度を緩めるだけで、止まらない。二体の大技をものともせず、全てを破壊しようと下降を続ける。
 だが、
「イリス! ユキ! 今だ!」
「ブラックキュレムはフリーズボルトの攻撃が終了するまで動けない。氷塊がガニメデたちに当たる前に、決めるんだ」
 ライラプスとガニメデの決死の足止め。氷塊と二体との距離はもうすぐ半分を切る。余念は許されない。
「イリスさん、行きましょう」
「はい!」
 アスフィアとレシラムは上昇し、ブラックキュレムと同じ高度まで達する。そして二体は、ブラックキュレムと相対する。

Re: 580章 終結 ( No.851 )
日時: 2013/04/14 14:25
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

 アスフィアとレシラムはブラックキュレムと同じ高度まで達した。ロキの言うように、ブラックキュレムは攻撃が標的に当たるか外れる、中断されるまで次の行動に移れない。二体のポケモンを合体させた歪な存在であるがゆえに、そのような融通が利かないのだ。
 なのでライラプスとガニメデがフリーズボルトを止めている今が好機。ブラックキュレムが完全に無防備となっている今、アスフィアとレシラムの大技を叩き込めば、ブラックキュレムは分離するはず。
「参ります……アスフィア」
「レシラム、君もだ」
 アスフィアとレシラムはそれぞれブラックキュレムと向かい合い。構える。下の二体も長くはもたない、渾身の一撃で決めるしかない。
 アスフィアはその身に炎を纏い、レシラムは燃え上がるジェットエンジンから炎を噴き出す。
 そして、

「アスフィア、灼熱砲」


「レシラム、青い炎!」

 アスフィアは口腔内に凝縮した業火をさらに圧縮し、最大までエネルギーを溜め込む。いや、最大の力をさらに超過するほどの業火を集め、灼熱の火球を作り出す。
 レシラムは紅色に燃える炎を、瞬く間に美しき青い色へと変貌させる。踊るように燃え盛る青い炎はレシラムの周囲を旋回するように動き回る。
 次の瞬間、アスフィアは灼熱の砲弾をブラックキュレム目掛けて発射。それに続き、レシラムも青色に燃える炎を灼熱砲の後を追うように放つ。
 灼熱の砲弾に青い炎がプラスされた爆炎の砲弾は、容赦なくブラックキュレムの巨体へと直撃する。その一撃でブラックキュレムは大きく姿勢を崩してしまう。
「ブラックキュレム!」
 しかもそれだけではない。ブラックキュレムの背から、漆黒の両翼が飛び出している。キュレムとゼクロムが分離寸前なのだ。
 この時点でイリスたちの目的はほぼ達成されている。もう間もなくゼクロムはキュレムから剥がれ、合体が解かれたキュレムは封印されるのだから。
 だがゲーチスは、まだ諦めていなかった。

「ブラックキュレム、フリーズボルト!」

 灼熱砲と青い炎で身を焦がされながらも、ブラックキュレムは冷気を集め、電気を放出し、巨大な氷塊を作り出す。
 ブラックキュレムが動いたということは、ライラプスとガニメデは一撃目のフリーズボルトが抑えきれなくなり、やられてしまったということ。この二撃目のフリーズボルトも、アスフィアやレシラムが喰らえば戦闘不能は免れないだろう。
「っ、イリスさん! アスフィアでフリーズボルトを止めます。ブラックキュレムは任せました」
 氷塊を視認した一瞬で、ユキはイリスに向かって叫ぶ。その後のユキの行動は早く、アスフィアはあっという間に氷塊の目の前まで移動していた。
「来ましたね、旋風の龍! 貴様もブラックキュレムの氷塊に砕かれるがいい!」
 そして、氷塊はアスフィアへと一直線に飛んでいく。やはりその勢いは凄まじく、止めることはほぼ不可能。
 しかし、
「アスフィア、灼熱砲」
 アスフィアはあえて氷塊と重ならない軌道で灼熱の砲弾を発射した。砲弾はギリギリ氷塊と接触せずに一直線に飛来し——ブラックキュレムへと、直撃した。
「ぬぅ……っ!」
 直後にアスフィアはフリーズボルトを喰らって地面に墜落したが、差し違えるようなアスフィアの灼熱砲でブラックキュレムにも隙が出来た。ゼクロムとの分離も目前だ。
 攻めるなら今、これが最後。

「レシラム、クロスフレイム!」

 レシラムはジェットエンジンをフル稼働させ、紅色の炎を噴き上げる。それを頭上に集めて圧縮し、巨大な火球を生成する。
「レシラム! 世界やイッシュの前に、ゼクロムを救うんだ!」
 レシラムとゼクロムは、元々一つの存在。対立していたとはいえ、レシラムにもゼクロムは必要不可欠な存在だ。
 ゼクロムを解放する一心で、レシラムは生み出した火球を解き放つ。火球はまっすぐにブラックキュレムへと向かっていき、直撃した。
「ブラックキュレム!」
 ブラックキュレムは地面に落ち、紅色の炎でその身が焼かれている。背中からは屈強な腕や、巨大なタービンまで飛び出しており、今まさに、ゼクロムの顔が上がった。
「——ゼクロム!」
 次の瞬間、ゼクロムは大空に飛び立つ。同時にキュレムは灰色の虚無の姿へと戻り、もうほとんど威圧感は感じない。
 イリスは手にした境界の楔を握った。
「イリス、行ってこい」
「イリス君、頼んだよ」
「イリスさん、お願いします」
 イリゼ、ロキ、ユキの三人が言葉をかける。イリスは少しだけ振り返り、その三人に視線を向ける。
「はい、行ってきます……!」
 地面を蹴り、駆け出した。
 キュレムとの距離はさほど離れていない。ダッシュすればすぐに到達する距離だ。距離を詰めると、イリスは大きく楔を振りかぶり、キュレムの額に突き刺さんとする。
 これが最後。この楔を突き刺せばすべてが終わる。長かったプラズマ団との戦いが終結する。
 ほんの一瞬のうちに、今までの戦いを想起するイリス。だが、狂ったような怒声がそれを邪魔する。
「まだだ! まだ終わらん!」
 どこからかゲーチスの叫び声が聞こえ、イリスの背筋に悪寒が走った。

「キュレム、凍える世界!」

 刹那、イリスの周囲が凍りつく。イリスの周りには鋭く尖った氷柱のような氷塊が何本も浮かんでおり、イリスを貫かんとする。
「っ……!?」
 キュレムに楔を突き刺すまで、正に目と鼻の先。一瞬以下の時間でキュレムを封印できるのに、最後の最後で、キュレムの凍える世界に阻まれてしまう。
 終わりなのはこの戦いではなく、自分の人生だったのかもしれない。そんなことを思ってしまうイリスだったが、まだ理想は残されていた。
 ライラプスやガニメデ、アスフィアは既にやられている。レシラムも今からではイリスの下まで辿り着けない。もう、イリスを守るポケモンは残っていなかった。
 そう、たった一体の、真実の黒龍を除いては。

「ゼクロム、クロスサンダー!」

 突如、蒼色に弾ける雷がキュレムを襲う。その衝撃でイリスを包囲していた氷塊は砕け散り、今度こそ、キュレムは無防備な状態となった。
 確かにレシラムたちではキュレムには届かない。だが、キュレムと分離したばかりのゼクロムなら、キュレムに攻撃できる。
「N!」
「イリス、行け! 君の手でこの世界を救うんだ!」
 電撃が散る中、イリスとNは叫ぶ。短いやり取りの末、イリスは再び駆け出した。
 目の前の境界の龍、混濁の使者、キュレム。
「う、おぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
 その額に——境界の楔が、打ち込まれた。



「な、なんということだ……っ!」
 ゲーチスは手にした杖を取り落とし、わなわなと震えている。
 境界の楔を打ち込まれたキュレムは、再び氷塊の中へと封じ込められた。分厚く、途轍もない力を感じる氷だ。キュレムでも破ることはできないだろう。
「終わった……?」
 凍りついたキュレムを目の前に、イリスは呟く。これで長かった戦いは終わった。やっと、世界に平和が——
「終わるものか!」
 ——来る、と思った瞬間に、ゲーチスが叫ぶ。
「……ゲーチス」
 だがその叫びは、現実を受け入れられないというような悲痛の叫びだ。まだ足掻こうとしている、哀れみたくなる叫びだ。
「こんなところで終わるものか! 一体、今までワタクシがどれほどの時間と労力をかけてここまで来たと思っている! それが、こんな……まだだ! まだ終わらぬ!」
 左手で頭を押さえ、息苦しそうに喚き散らすゲーチス。もはや理性を保っているとは思えない。
「……ゲーチス、もう諦めるんだ。私利私欲のための支配は、この世界では起こってはいけないこと。起こってはいけないことは、起こりえないんだ」
「黙れ! 貴様に何が分かるというのだ! この、ワタクシの苦しみが! ガアァァァァァッ!」
 もはや話すらもまともに出来ず、支離滅裂に喚くゲーチス。完全に発狂している。どうしてものかとイリスたちが手をこまねいていると、三つの影がゲーチスを取り囲んだ。
「っ、ダークトリニティ……」
「安心しろ、英雄たち。この戦、我々の完敗だ」
 ダークトリニティは静かに告げる。
「ゲーチス様は、もう正気ではない。プラズマ団も解体だ。我々は、今度こそ退く」
 言ってダークトリニティは、いくつかのモンスターボールを地面に落とした。
「伝説のポケモンも、もう必要ない。ゲノセクトの破壊も確認済みだ。英雄たちよ、我々はもう、お前たちと関わることはない。さらばだ」
 次の瞬間、ゲーチスとダークトリニティはその場から消え去った。
「…………」
 結果的に、プラズマ団の総統、諸悪の根源であるゲーチスを捕えることは出来なかった。だが、あの精神状態では、もうまともに悪事を働くこともできないだろう。
 すべて上手く行ったわけではないが、なんにせよ目的は果たされた。プラズマ団との戦いは決着し、イリスたちが勝利した。遂に終わったのだ、プラズマ団との長い激闘が。
「終わったのか……やっと」
 氷塊に手を着き、イリスは呟いた。その氷は酷く冷たかった。
 本当に、今までは長かった。長く険しく、時には楽しく、しかし辛く苦しく、それでも大切に思える道程。英雄なんて関係ない、一人のトレーナーの旅路。
「これが、僕の物語なのかな——」

 一人の英雄の物語は、これで一つの終わりを迎えたのだった——

Re: エピローグ ( No.852 )
日時: 2013/04/14 15:27
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

 人生にエピローグなんてない。それでもあえて、区切りをつけるとしたら……プラズマ団との激闘の終結を、僕の一つの物語の終止符とするならば、やはりエピローグは必要だろう。
 エピローグと言うより後日談と言った方がしっくりくる気がしなくもないけど、そこはせめてもの格好つけと言うか、気取らせてもらいたいところだ。
 さて、プラズマ団との戦いが終わり、平和な世界——平和なイッシュ地方が戻って来たわけだけど、それでもプラズマ団が残した爪痕は大きい。とりあえずジャイアントホールはポケモンリーグ本部や旧PDOの人たちの手を借りて完全に封鎖し、キュレムに人の手が届かないようにすることで再発防止に努めている。その他プラズマ団が破壊活動を行ったところも、同じように街の人たちなどが慈善活動として復旧してくれた。完全に元通りになるには時間がかかるけど、今のところ心配はいらないだろう。
 まあこれを読んでいる人からすれば、今のイッシュ地方よりも気になることがあるのかもしれないね。街よりも復旧が難しいのは、やっぱり人。具体的には、プラズマ団員たちの行方だ。
 プラズマ団は世界各国から大量の人材を集めていたようで、全ての団員を服役させるほどの収容数は、今の警察にはないそうだ。なので明らかに悪行を働いた下っ端だけを拘束し、特に何もしていない者や、改心の余地がある者は無罪放免にされている。
 けれどもそれは下っ端の話。直属部下と言われる面々は、そう簡単にはいかない。中には無罪になったり減刑されたり、逃亡したものもいるのだが、多くは国際警察に引き渡され、現在服役している。当然と言えば当然だ。
 直属部下と言う、言わばダークトリニティを除けばプラズマ団で三番目に高い地位にいる者たちがこの始末だ。7Pたちは問答無用で極刑に処されるのかと言われれば、実はそんなことはなかったりする。というかこれは僕も驚きなのだが、7Pの大半は服役していない。どころかほぼ全員が無罪なのだ。
 話を聞くに、7Pのアシド。彼はプラズマ団として活動していた頃に膨大な研究データを秘蔵していたらしく、そのデータは世界の科学力や技術力を大きく進歩させるものだそうだ。彼はそのデータを引き渡す代わりに自身の無罪放免、そして他の7Pの減刑を要求した。つまりは取引だ。
 色々と検証したりした結果、国際警察は取引に応じ、7P全員を減刑、アシドは無罪となり、どこか別の地方へと行ってしまった。個人的にはあの男を野放しにしておくのは危険だと思うのだが、父さんは何も心配いらないと言っていたから、まあ大丈夫なのだろう。自己中心的な男だったが、プラズマ団という組織でとはいえ、仲間を助けるようなことをしたのは驚きだが。
 次に7Pフレイとフォレス。この二人も無罪なのだが、この二人に関しては所在がつかめないままとなっている。逃亡、というより行方不明だ。船や飛行機の乗客リストも洗ったそうだが、それらしき名前はないとのこと。どの道二人とも無罪なのだから、それほど気にすることはないだろう。少なくともフレイに関しては、ミキちゃんの証言だと問題ないそうだし。
 そう言えば、その二人が気にしていたらしい7Pのレイ。彼女の行く末についてはかなり驚かされた。
 彼女はアシドの取引で刑が軽くなり、未成年ということもあってなのか実質的に無罪となっていたのだが、彼女には身寄りがなかった。そこまでは予想の範疇なのだが、なんと彼女を引き取ったのはあのザキさんなのだ。口では嫌々言いながら、今でも彼女やミキちゃん、ロキさんやユキさんと一緒に暮らしている。ミキちゃんは、最初は戸惑っていたが、姉が出来たみたいだと喜んでいた。少しだけその家庭を覗かせてもらったことがあるが、遠くない未来、ミキちゃんには本当に姉が出来そうだった。
 逃亡で思い出したが、7Pのエレクトロ。彼はプラズマ団に入る前はなんとテロリストで、逃亡中に艱難事故に遭って記憶喪失になったらしい。だからこそゲーチスに引き込まれたのだろう。
 エレクトロはプラズマ団での罪はほぼ無罪だったが、テロリストとしての罪状が重なり極刑になりそうだったのだが、リオさんたちが弁護して最終的には軽い刑罰となり、数年の服役になった。何故リオさんたちがエレクトロを庇ったのかは謎だが、まあ彼女たちにもいろいろあったのだろう。
 謎と言えば、結局7Pで最も謎だった人物、ドランが何者だったのかは分からず仕舞いだった。恐らく人間でない何かなのだろうが、それを知るのは7Pと、最終決戦の時に戦ったムントさんだけ。しかし7Pは口を割らず、ムントさんにも黙殺される。そこまで秘密にされると気になってしまうが、何か言えない事情でもあるのだろう。
 ただ気になったのは、ムントさんが古い石製の牙を持ってソウリュウのシャガさんと何か話していたことだ。シャガさんから話を聞くと、その牙はソウリュウシティの深部で静かに安置されているらしい。一体何だったのだろうか、あの牙は。
 最後に、7Pのリーダーを務めていたガイア——否、ザート。彼女は減刑を受けても無罪にはならず、結局服役することとなったのだが、彼女はそれを自然に受け入れていた。最後に戦ったよしみというか、ちょっとした用事で一度だけ彼女と面会したが、その時、こんなことを言われた。
「英雄よ、プラズマ団は消え去ったが、我の思想は消えていない。我は伝説の力を世界に伝える……が、武力でそれを知らしめるのは効率が悪いと、今回の戦いを通して理解した」
 効率とか言っちゃうのかよ、と思ったりもしたが、ザートの表情は真剣そのものだったので、僕は黙って聞いていた。
「我はこのように拘束されており、しばらくはなにも出来ん。だから英雄、お前に一つ頼みがある。伝説のポケモンと共に戦った貴様なら、伝説の力が理解できるはず。だから頼む、その力の強さ、そして偉大さ。それを、世界の民に伝えてくれ」
 要は、伝説のポケモンはどれほど凄いのかを、世界の人たちに教えてくれということだろう。今回の戦いを通して、僕も伝説のポケモンがどれほど強大な力を持っているのかは理解した。扱いを誤れば、世界を滅ぼしかねない力を持っていると理解した。だからザートの要求は二つ返事で了承した。彼女は満足そうに目を閉じて、その時の面会は終了した。
 とまあこんな感じで、概ねあの戦いでの因縁は片付けたわけだ。今にして思えば、僕が旅をしていた理由は、プラズマ団と戦うためにあった。プラズマ団を倒すことこそが旅の目的で、プラズマ団を倒そうとするからこそ強くなれた。そう思えば、悪の組織というのも、完全に悪ではないのかもしれない。好意的に解釈するなら、僕はプラズマ団のお陰でここまで強くなれたし、成長できた。
 だがプラズマ団が僕の人生の目標なら、プラズマ団が解体した今、僕は目標を失ったことになる。
 まあでも、よく考えれば僕がプラズマ団と戦ってきたのは三年くらいだ。あの戦いが終わっても僕は十五歳。確かにあの戦いは僕にとって一つの区切り、終止符となったわけだが、それで僕の旅が終わるだなんて思っていない。そうだな、父さんやロキさんみたく、他の地方を旅するのもいいかもしれない。イッシュにずっと残っていたのも、英雄なんて責務があったからで、もう僕は英雄ではないわけだし。
 ともかく、プラズマ団との戦いは終わった。だけどそれは、少なくとも僕にとってはただの一通過点でしかない。僕の人生はまだ長い、僕の物語はまだ半分以上が白紙なのだ。もっと書き連ねていかなくてはならない。
 僕たちの戦いはまだまだ続く、なんてことを言うと週刊誌の打ち切りみたいだけど、戦わなくとも僕たちの旅、僕たちの物語っていうのはずっとずっと続いていくものだと思う。もし僕が死んでも、僕が生きてきた痕跡は残る。そこからさらに新しい物語が紡がれれば、それは僕の物語が続いていることと同じ。つまり、人の物語というのは繋がって、永遠に続いていくものなんだと思う。
 ま、冗長に言葉を並べても仕方がない。文人のように綺麗に、そしてトレーナー風にまとめるなら、こういうことかな——



 ——僕たちの旅は、人とポケモンの繋がりがある限り終わらない。僕たちは、いつだって人やポケモンと繋がっている——

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 あとがき ( No.853 )
日時: 2013/04/14 15:29
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: H6B.1Ttr)
参照: http://www40.atwiki.jp/altair0/pages/308.html

 これにて『ポケットモンスターBW 混濁の使者』完結いたしました。
 と言っても、この作品は前作の続きなので、より正確に言うなら『ポケットモンスターBW 真実と理想の英雄』及び『ポケットモンスターBW 混濁の使者』二つの作品を通した物語が、完結しました。

 いや、本当にここまで長かったです。最初に書き始めた真実と理想の英雄ですが、あれは本当に出来心というか、なんとなく何か書いてみたいなー的なノリで書いたものでした。そして執筆を進めていくうちに、小説を書く喜びを見出したと言いますか……いや、どっちかって言うとこのカキコでの交流が楽しくなったのかもしれません。
 どちらにせよ、この小説は僕にとっての原動力……大袈裟に言えば、生きる目標、みたいなものでした。とか言いつつも、何回かまったく更新せず、放置していた時期もあったりしましたが、それでもこうして更新を再開し、完結したことは嬉しいです。しかも小説大会の金賞を頂くなんて、昔の僕からは想像も出来ないでしょう。
 それもひとえに、読者の皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

 さて、白黒の思い上がりというか、自意識過剰だった凄く恥ずかしいのですが、恐らく次回作が気になっているのではないでしょうか。人気投票の結果をもとにして書いた番外も、次回作のための習作みたいなことを言いましたしね。
 ここで白黒は、とても無謀なことを言います。今まで更新が停滞したり、急いで執筆してクオリティが下がったり、オリキャラを募集し過ぎて扱いきれずに自爆したり、様々な失敗を繰り返してきた白黒の一大決心です。
 次回作はもう決まっています。というか、更新が停滞した時期くらいから、設定を書き溜め、プロットなども作っていました。何話分くらいかはもう完成したりしています。
 ただし、次回作は一つではありません。

 『二次創作(紙ほか)[NEW]』と『二次創作(映像)』の二つの板で二つの作品を執筆します。

 今まで更新止まってた時もあるのに何言ってんだこの馬鹿、とか思ってもらっても結構です。誰に何と言われようと白黒は決めました。
 とはいえ、映像板で書くものは、将来的に白黒が執筆する小説(二次創作ではないです)の習作みたいなもので、メインは紙ほかになると思いますけどね。
 なんだかあとがきのつもりが、次回作の予告メインになってしまいましたが、最後に改めて謝辞を。

 読者の皆様、今までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。コメントをくださった方、オリキャラを頂いた方、人気投票に参加してくださった方、心の底からお礼を申し上げます。皆様のお陰で、この小説の参照は30000越えとなりました。白黒が知る小説の中で、この参照の数字は最も大きいものです。本当にありがとうございます。
 よく小説家の方が、小説は一人の手で作っているのではない仰りますが、その通りですね。小説家の方からすれば、編集者なども含まれるのでしょうが、僕の作り上げた小説は、僕だけでなく読者の皆様の力があってこそ完成したものです。この作品は、白黒にとっての自慢であり誇りです。

 長くなってしまいましたが、最後にもう一度、ありがとうございました。本当はもっと言いたいことがあるのですが、全てを詰め込むと一レスに収まりきらないうえ、どう言語化したらいいのか分からないものもあるので、この辺にしておきます。
 では、また会う日まで……と言っても、白黒は大抵このサイトにいるので、時間さえ合えばいつでも会えますね。
 なので最後はイリスっぽく締めてみましょうか。中二臭いとか言わないでくださいね。
 ……物書きは一人で作品を作っているのではない。出版されていなくても、読者がいるからこそ形作られるもの。だから、

 また共に、物語を作る時まで——

Re: ポケットモンスターBW 混濁の使者 ——完結—— ( No.854 )
日時: 2013/04/14 16:24
名前: プツ男 (ID: Xr21cKIW)

完結、おめでとうございます&お疲れ様でした!

結局、ゲーチスの最後は発狂ENDでしたか・・・・大体予想はしていましたが・・・・彼はもうまともな人生を歩んで行けないでしょうね・・・・・というよりも、生存すらも危うい状態ですね。ダークトリニティが何とかするとは思いますが・・・・

直属部下も切ないですね・・・・・ハンゾウは決意だけに留まって終わってしまいましたし、ティンとフォレスの別れは泣いてしまいました・・・・・これで服役って不憫ですね。無罪っていう場合もありそうですが・・・いや、それに乗っかって悪事を働いたのも事実ですがね・・・・思えば、直属部下も、7Pとの様々な邂逅あってこそだったんですものね・・・・ハンゾウとか、双子とかは下手したら死亡していましたし・・・・・何にせよ、色々な思想や原因があった直属部下ですが、最後はやはり切ないの一言で形容してしまいます・・・・
いつか報われる事を願っています。

7Pは・・・・・・まあ、アシドGJといった所でしょうか?
いえ、他の人もGJですがね。逃げる算段ってそういうことだったのですね。なんか、最後の最後でラストエリクサーを使った気分になりました。
エレクトロは本当に、極刑になってしまうか心配だったのですが、なんとかなって良かったです・・・・
フレイとフォレスはこれからも二人で助け合って生きていけそうですね。人生、成るように成るのですから、幸せに過ごして欲しいですね。
ドランはまあ・・・・自由になれて幸せなのでしょうね。本当に・・・・・・
レイは本当に良かったです。その一言に尽きます。これからの生活で過去を洗い流せると良いですねぇ・・・・・・
ザートは・・・・・まあ、結果的には目的の達成がされましたね。
結局の所、ザートは伝説のポケモンの力が世に示されれば、ゲーチスの世界制服の目的は正直どうでも良かったということですかね?

おお、次回作を執筆されるのですか!これは思わぬ喜報です!
白黒さんは、どんなキャラでも使いこなしているようにお見受けしています。双子を使ってくれたのが、本当に嬉しかったです。
次回作はこの混濁の使者とは繋がっているのでしょうか?それとも独立した物語なのでしょうか?
次回作もワクワクしながら待っています!
あと、こんなことを言うと色んな方に非常に失礼なのですが、映像板はマナーが悪い・・・・・というよりも、特定の方が荒らしをよく行っているので、ご気をつけてください。
僕自身も、一度映像板の小説で荒らしコメントを頂いていますし・・・・
作品が第三者の手によって潰れてしまう程、悲しい物はありませんものね・・・・・白黒さんもご存知の、某トリップ小説がスレッドロックされてしまった時は本当にえもいわれぬ悲しみに襲われましたもの・・・・・
僕も人の事言えないですけども・・・・・

何はともあれ、イリス達の物語もこれにて終幕ですね。
紆余曲折、挫折と立ち直りを繰り返したこの物語の思い出はとても大切な物です。

それでは、次回作も始まったら拝見させていただきますね!

ーSee you again&Thank you for your wonderful story!!


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