複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

もしも俺が・・・・。『フィーダと那拓。』
日時: 2014/01/03 18:25
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)

   作者の今叫びたい一言  『ツイッター、始めました。>>205』 (By 作者)


   序章、あとがき+読者様へ一言!! >>114

   土下座で頼む、簡単アンケート!! >>115
   ↑アンケート円滑化のために、登場人物のリストを作りました!! >>123

   オリキャラ大募集中!!!(こちらをお読みください。) >>140



 【第一回 アンケート回答者リスト!! スペシャルサンクス!!】

・月葵様 →>>117
・るるこ様 →>>125
・檜原武甲様 →>>133
・李々様 →>>134
・八重様 →>>138
・エストレア様 →>>145


 【オリキャラリスト!! スペシャルサンクス!!】

・李々様 →>>141 『明蓮寺 美夜』 >>151 『古屋 朱李衣』
・95様 →>>142 『葉隠 空冴』 >>146 『鳳凰院 龍雅』
・エストレア様 →>>145 『キル・フロート』
・檜原武甲様 →>>147 『知名崎 宇検』
・月葵様 →>>148 『結風 遥』 >>156 『矛燕』 『ゼヘト』
・グレイ様 →>>152 『周邊 蓮華』
・八重様 →>>155 『雛姫 容子』
・るるこ様 →>>166 『王 莉紅』 『鳳広炎』









   クリックどうもありがとうございます。


  おはようございます、こんにちは、そしてこんばんわ。

  どうも初めまして。ご存知の方はお久しぶりです。

  私の名前はヒトデナシと申します。



 “自己紹介が終わったところで、この小説の注意点です。”


  1、荒らしの方々は回れ右して去ってください。

  2、読んでいただけるとすごくありがたいです。

  3、コメントをもらうと、作者は歓喜に満ち溢れます。




 “では次に、この小説はどんなものなのかを紹介いたします。”
    

  1、この小説の中心の視点は基本、主人公である俺(作者ではありません。)が中心です。

  2、この小説は、主人公が『もしもの世界』を体験したとき、どのように思うのか、またはどのように動くのかを描いたものです。

  3、基本、自由である。



  ————と言った感じでございます。



  では早速書いていきたいと思います。

  楽しんでいただけると幸いです。



  ・登場人物・・・主要人物 >>119
          黒川陣営 >>120
          リバース陣営 >>121
          DDD教団陣営 >>122


  ・イラスト広場(心優しい絵師様、常時募集中)・・・>>62

  ・用語説明・・・>>63




   コメントを下さった優しい読者様


 ・月葵様 
 ・八重様
 ・秘密箱様
 ・エストレア様
 ・小枝様
 ・るるこ様
 ・春野花様
 ・陽様
 ・修道士。様
 ・檜原武甲様
 ・李々様
 ・ちぇりお様
 ・95様
 ・グレイ様
 ・H様
 ・007様



    ———— 『もしも俺が・・・・。』目次 ————


【序章、日常編】 

  表紙→>>12 (八重様)
  挿絵→ 第1幕 >>20 (るるこ様)
      第6幕 >>89 (るるこ様)
      第15幕 >>125 (るるこ様)


   第1幕 『もしも俺が自己紹介をしたのなら……。』 >>1 >>7 >>8
   第2幕 『もしも俺が自分の世界を紹介するなら……。』 >>14 >>16 >>19
   第3幕 『もしも俺が風紀委員会を紹介したなら……。』 >>23 >>24 >>25
   第4幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……。』 >>31 >>32 >>35
   第5幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……続編。』 >>36 >>37 >>43
   第6幕 『もしも俺(様)が華麗に参上したなら……。』 >>46 >>50 >>51
   第7幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……。』 >>56 >>60 >>61
   第8幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……続編。』 >>64 >>65 >>66
   第9幕 『もしも俺(様)が異次元を渡るなら……。』 >>69 >>70 >>71
   第10幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……。』 >>76 >>77 >>82
   第11幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……続編。』 >>83 >>84 >>85
   第12幕 『もしも俺が休日を過ごすのならば……。』 >>88 >>93 >>96
   第13幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……前編。』 >>101 >>102 >>103
   第14幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……後編。』 >>106 >>107 >>108
   第15幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……終編。』 >>111 >>112 >>113

   あとがき、そしてコメントを下さった方々に感謝の言葉を!! >>114


【第2章、闇人(やみびと)と天使編】

  プロローグ >>124


   第16幕 『もしも俺が日常を過ごしたのなら……。』 >>128 >>131 >>132

   第17幕 『もしも俺がこれまでの事をまとめたなら……。』 >>136 >>159 >>160

   第18幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……。』 >>163 >>164 >>165

   第19幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……2。』 >>170 >>171 >>176

   第20幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……3。』 >>181 >>185 >>186

   第21幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……4。』 >>189 >>190 >>194

   第22幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……5。』 >>198 >>201 >>204

   第23幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……。』 >>206 >>209 >>210

   第24幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……2。』 >>211 >>215 >>216

   第25幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……3。』 >>217




    ------------ サブストーリー -------------


  『交差する二人』・・・>>29 >>30 
  (300参照突破記念。黒川と水島の知られざる出会いの物語。)

  『彼ら彼女らのクリスマス』・・・>>54 >>55
  (600参照突破記念。元地山中学生の奇妙なクリスマスの物語。)

  『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ。』・・・>>72 >>73
  (1000参照突破記念。あまりにもカオスすぎた。お祭り過ぎた。黒歴史とか言わないで。)

  『たった一つのバレンタインチョコ。』・・・>>86 >>87
  (1300参照突破記念。遅くなりましたがバレンタインネタ。元地山中学に甘い展開!?ww)

  『風紀委員会の日常日記。』・・・>>104 >>105
  (1500参照突破記念。風紀委員会で極秘に行われる秘密の日記が明らかに!?)

  『The Time Start Of ティアナ。』・・・>>109 >>110
  (1800参照突破記念。霧島とティアナ、そしてあのゼロの復活の物語……?)

  『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ2。』・・・>>127
  (2000参照突破、日常編完結記念。もし俺メンバーのカオスな物語。
  注意、この物語は18歳未満には刺激の強いちょっとした深夜族成分が含まれています。
  お読みの際はにやけるお顔に気を付けて、一文一文丁寧にお読みください。By ヒトデナシ。)

  『黒水SS By 火矢 八重様』・・・>>158
  (トップレベルの作者様、火矢 八重様の執筆した黒水SS。
  よく読んでくださる彼女でこそ書くことが出来る、レベルの高いSSですw 
  黒水SSは全ての読者様のモノ。皆様適当に妄想しちゃってくださいw
  なお、もしも黒水SSを考えちゃった♪という神様がいるなら、
  ぜひともこちらに投稿してくださればなと思いますw 私も読みたいですしねwww)

  『花狩椿と銀色のいばら道』・・・>>168 >>169
  (2500参照突破記念。花狩先生の少年時代の過去。
  劣等感を胸に秘めた彼の前に現れた、ある人との出会いとは……?)




------------名誉、歴史--------------


・11月25日、『もしも俺が・・・・。』投稿。
・11月29日、100参照突破!! (ありがとうございます!!)
・12月02日、200参照突破!! (皆様の応援に感謝しております!!)
・12月06日、300参照突破!! (3は私の好きな数字です。とにかく感謝です!!)
・12月13日、400参照突破!! (嬉しい限りでございます。執筆ファイト!!)
・12月21日、500参照突破!! (500ですか!! 1000まで半分を切りました!!)
・12月24日、600参照突破!! (メリークリスマス!!)
・12月31日、700参照突破!! (2012年最後の日!!)
・01月05日、800参照突破!! (2013年、始まりました!!)
・02月12日、900参照突破!! (復活しました!! 皆様のためにも頑張ります!!)
・02月13日、1000参照突破!! (明日はバレンタインですか。皆様の応援に感謝!!)
・02月15日、1100参照突破!! (1000という大台を突破できてうれしいです!!)
・02月17日、1200参照突破!! (本編も10幕を突破。これからもバンバン書いていきますw)
・02月18日、1300参照突破!! (スリラーナーイト!! ……申し訳ない、深夜の悪乗りですw)
・02月21日、1400参照突破!! (もうすぐ1500!! 大感謝です!!)
・02月25日、1500参照突破!! (きたあああ!!! 1500参照ついに突破!!)
・02月27日、1600参照突破!! (おおぉぉ!! 応援に大変感謝です!!)
・03月01日、1700参照突破!! (ついに3月ですね!!)
・03月03日、1800参照突破!! (ありがとうございます!! ありがとうございます!!)
・03月06日、1900参照突破!! (もうすぐ2000ですね!! 頑張ります!!)
・03月09日、2000参照突破!! (2000参照突破しました!! 歓喜です!! 最高です!!)
・03月11日、2100参照突破!! (3000目指して頑張ります!!)
・03月11日、序章完結!! (始めの物語、無事に書き終えることが出来ました!! サンクス!!)

・03月18日、第2章、始まり!! (実はというと、サブタイトルに結構悩みましたwww)
・03月18日、2200参照突破!! (第2章も頑張ります!!)
・03月20日、2300参照突破!! (第2章、本格的にスタートです!!)
・03月26日、2400参照突破!! (もうすぐ2500ですね!! 頑張りますね!!)
・03月28日、2500参照突破!! (2500参照突破しました!! 3000目指して頑張ります!!)
・03月30日、2600参照突破!! (たくさんのオリキャラをありがとうございます!!)
・03月31日、2700参照突破!! (なんという快挙!! ありがとうございます!!)
・04月02日、2800参照突破!! (4月になりましたね!!)
・04月06日、2900参照突破!! (もうすぐ3000かぁ……。行けるといいなぁ。)
・04月14日、3000参照突破!! (うわぁぁああ!! 3000です!! 3000なんです!!!)
・05月01日、3100参照突破!! (長期休暇を頂きました!! 本日からまた執筆頑張ります!!)
・09月02日、4600参照突破!! (久々の執筆なので腕が鈍りまくりですねw)
・09月04日、4700参照突破!! (5000までもうすぐですね。頑張ります。)
・09月06日、4800参照突破!! (9月と言えば作者はもうすぐ誕生日とやらを迎えるわけですか。)
・09月09日、4900参照突破!! (もうすぐ5000ですね。頑張りますね。)
・09月12日、5000参照突破!! (5000です!! ありがとうございます。)
・09月14日、5100参照突破!! (私の誕生日です。ありがとうございます。)
・09月23日、5200参照突破!! (最近私の家族にPCを占拠される事が多くなりました。)
・11月18日、5300、5400参照突破!! (ここを建設して約一年になります。)

Re: もしも俺が・・・・。『ツンデレキャラって必要だと思うんだ。』 ( No.133 )
日時: 2013/03/22 22:19
名前: 檜原武甲 ◆gmZ2kt9BDc (ID: S20ikyRd)

———— 感想容姿 ————


【1、好きなキャラクターは? (最高三人、最低一人)】 
1、『黒川』


【2、もしこの小説の続きがあれば、見たいと思いますか? (YES or NO or Love)】

『YES』


【3、コメントがあればどうぞ!! 質問、罵倒、愛のささやき、何でも受け付けます!!】

『新しいオリキャラを差し上げたいですw 榊君は主人公ではなくなった今違うキャラを投稿すればよかったと後悔しています。頑張って連載してください』

Re: もしも俺が・・・・。『ツンデレキャラって必要だと思うんだ。』 ( No.134 )
日時: 2013/03/23 22:31
名前: 李々 ◆hIJueew2tI (ID: /DLiWiKp)

———— 感想容姿 ————


【1、好きなキャラクターは? (最高三人、最低一人)】 
1、『黒川。黒川は俺のよm((((』
2、『霧島。黒川君見て嘆く霧島君が、私は好きです((』
3、『水島。お姫様口調がドストライクb』


【2、もしこの小説の続きがあれば、見たいと思いますか? (YES or NO or Love)】

『loveなどという言葉では表せないほどです・・・。』


【3、コメントがあればどうぞ!! 質問、罵倒、愛のささやき、何でも受け付けます!!】

『霧島君にも恋愛フラグ立つといいなぁ、と密かに願っていますww後、以前頂いたコメントですが・・・、私の名前、奈々ではなく李々ですね^;
見間違えやすいですね、すみません^^;』

Re: もしも俺が・・・・。『ツンデレキャラって必要だと思うんだ。』 ( No.135 )
日時: 2013/03/24 00:10
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode


  北海道からのコメ返しになりますww こちらは寒いですww


 “檜原武甲様”へ

アンケートどうもありがとうございます!!

ほお、黒川君一択ですか……。さすが主人公といったところかw
YESキタァァ!! ありがとうございます。これからも頑張らせていただきます。
どうぞこれからもご愛読の方よろしくお願いします。

おお!! それはぜひともこちらから頂きたいぐらいですww
もしよければ頂いてもよろしいでしょうか!? 下に一応オリキャラ用紙を書いておきますのでw

--------オリキャラのプロフィール用紙-------------
  
名前 『』
名前の読み方 『』 
年齢 『』
性別 『』
人種 『』
容姿 『』
性格 『』
能力あればどうぞ 『』
武器あればどうぞ 『』
一人称 『』
二人称 『』
三人称 『』
備考 『』



 “李々様”へ

あああああぁぁぁーーーごめんなさいごめんなさいッ!!
なんて事を……。お名前を書き間違えてしまうなんて、本当に申し訳ありません。
自分の不注意でした。いえいえ、李々様は何も悪くないです。悪いのは愚かな私です。

うう……本当に申し訳ありません。深くお詫び申し上げます。
もう私なんて踏みつけちゃってください。それはもう、容赦なく。

……とはいえ、そんな駄目な私なんかにアンケートを書いてくださるとは。
本当にお優しい方ですね。そんな貴方様にさらに感謝の気持ちも届けます。ありがとうございます。


さてさて、一位は黒川君!! おいおい、主人公補正ww
二位は霧島君!! 彼が報われる日は来るのか?ww
三位は水島ちゃん。お姫様スタイルは今後出てくるのか?ww

Loveでは言い表せない……ですと!? それは一体どういう事だ!?
あれか、愛を超越した何かなのか!? そんな告白は人生初めて受けましたよ!? ←勝手に告白と解釈ww

霧島君との恋愛フラグは立ちにくいっちゃあ立ちにくいのかな?w
まぁ嫁候補がまだ10歳だからねぇ……ww

さてさて、最後にもう一度謝罪しておきます。本当に申し訳ありませんでした。

こんなダメな私にまだLove以上の何かを持ってくださっているなら、
またぜひともお読みに来てくださいw またのご来店、いくらでも布団の中で待っておりますので。ww

Re: もしも俺が・・・・。『ツンデレキャラって必要だと思うんだ。』 ( No.136 )
日時: 2013/03/26 19:07
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode




     ————第17幕 『もしも俺がこれまでの事をまとめたなら……。』————




           「パート1。」




  ————黒川達が本格的に話し合いを始めたのは、今日の放課後の事であった。


  無論集まった理由はただ一つ。『DDD教団』と『異世界のゆがみ』について……だ。

  花狩先生の自室ともいえる部屋で、数人の人が集まっていた。
  特等席である一番奥の椅子に、花狩先生が正装の白衣を着て座っている。
  椅子の前方に大きな机があり、周りを囲う様に二つの赤い長ソファが置かれている。
  その内一つに、黒川、水島、霧島が座っており、向かい合う様に紫苑と柿原が座っている。

  机の中央には大量の白紙の用紙が乱雑に散らかっている。
  これは黒川が持参したものだ。これからこの白紙の用紙にメモをしていくつもりだ。
  ここ数日に起きたことなどを全て記録しておこうと思ったのだ。




   「————ん、とりあえず始めようかな? 全員いるよね?」



  花狩先生がチラリと辺りを見渡して言うと、全員首を縦に振った。

  黒川は片手にバインダーを持ち、スラスラとシャーペンを走らせている。
  水島は行儀よく座って黒川の書く文字を目で追っている。
  霧島は両手を頭の後ろで組み、欠伸を一つしている。
  柿原は眠そうな目をこすって、必死に眠気と戦っている。
  紫苑は元気が有り余っているといわんばかりに、笑顔で足をブラブラさせている。

  それをもう一度人数確認した後、花狩先生はコクリと頷いた。



   「じゃあはじめっか。集まってもらった訳……まぁ今さらあんまり言う必要もないよな?」



  無論、皆には事前に伝えてある。だから余計な言葉はこの際は無しにした。
  よし、と一息入れると、花狩先生はさらに言葉を続けた……。




   「じゃあまず初めに……紫苑と柿原、そっちの状況の説明を頼めるか?」



  花狩先生が言うと、紫苑は「はいはーい!!」と元気一杯に言った。
  口を開いて説明しようとした紫苑を遮るように、柿原の手が紫苑を制した。



   「……紫苑、俺が言うわ。紫苑のしらねぇ事も俺は知ってるしな。」


  柿原がそう言うと、何秒かまだ瞬きした後、「ええー?」首を傾げた。



   「なんのことぉー? ボクの知らない事ってなんなのさー。」

   「それを今から言うんだよ。俺と源次の話の内容を……な。」



  柿原がそう言うと、紫苑は唸った。何か悔しそうな表情を浮かべている。
  それを横目で見た後、正面を見た柿原は、次々と言葉を続けた……。




  柿原の情報は、まとめるとこうだ。

  二人は商店街近くで妙な気配を感じ取った様だ。とはいえ、感じ取ったのは紫苑だが。
  それで二人が捜索していると、そこで未だ素性の掴めぬ少年である『瓦 源次』に出会った。
  彼もその妙な気配を感じ取っており、それが『異次元のゆがみ』なのだと教えてくれた。

  『異次元のゆがみ』というのは、いわばこの世界と別世界を繋ぐ架け橋。
  ゆがみの向こう側には別世界が広がっていて、それを塞いでいる扉だとか。

  そしてそのゆがみが発生していることはつまり、
  誰かが別世界からこちらの世界に移動してきた事を意味する。

  無理やり次元の扉を開き、こちらの世界に来たことによって起きるゆがみこそ、
  この紫苑達の感じ取った、『異次元のゆがみ』なのだそうだ。

  そして、世界の所々に出現した異次元のゆがみの謎を解くために、
  源次からのお願いもあって、一緒に行動するようになった、と。


  そしてそのゆがみの正体を知るため、源次がとった行動は、いわば強行策。
  ゆがみの部分から無理やり異次元の扉を開き、それを出現させている犯人を追うというモノだ。
  異次元の向こうに必ずしも犯人がいるとは限らないみたいなのだが、
  ゆがみの向こうにかならず別世界があるのは確かなのだとか。

  そのゆがみを源次は無理やりこじ開け、異世界へと三人は足へ踏み入れた……。


  ……と、そこまで言った時、割り込むように黒川が会話を止めた。


  無論、これを柿原は予想していた。否、全員と言っていい。





   「待て。それはつまり……お前らは『もしもの世界』に行ったという事か?」




  黒川は異次元の世界をまとめて『もしもの世界』と呼んでいる。
  柿原はそれを分かった上で、首を縦に振った。





   「————そうだ、黒川。お前と全く同じ現象で、全く『同じ能力』だ。」

   「……ッ!! おい、ちょっと待てよ!!」



  今度は霧島が声を荒げて叫んだ。無理もない。全員今は同じ気持ちだろう。
  なぜなら、それは『あり得ない』からだ。




   「この世界は確かに変だ。訳わかんねぇ力だって実在する。けどな————

   ————その訳わかんねぇ能力は、世界に二つと存在しないはずだろ?

   同じ能力が存在することはないってずっと前に科学者が解明したって聞いたぜ?」




  そう、霧島の言う事はその通りなのだ。

  能力とは、いわばそれぞれ個人に与えられた『才能』。
  それは一人一人が違う、全て異なるものなのだ。
  それを発動できるか否かはその人次第だが、それは確かに人間に一つは必ず存在する。

  そしてその能力は、『人の人格に関係している』ようなのだ。
  人格は人それぞれ違う。だからこそ、人間は一人一人が違う。
  その人格が形成する一つの副産物こそ、この能力であるのだ。

  つまり何が言いたいかといえば、同じ能力が存在する場合、
  それは、全くの人格を持つこと以外ありえないということだ……。

  その結果を、昔一人の科学者が解明して世間に発表したのだ。
  そしてそれは今では、普遍的な当たり前の知識として存在している。



   「……そうだぜ。源次と黒川は明らかに違う。あまりにも違う。

   ————けどな、確かに俺と紫苑は見たぜ。この目で、はっきりとな。」


   「……。」



  それでもなお、柿原は言い放った。確かに同じ能力だった、と。
  だがそこで思わぬ結論を出したのは、最年長の花狩先生だった。



   「……類似能力、という可能性はあるな。お前ら、コーネリア先生知ってるな?」



  コーネリア。黒川達の英語を担当している先生だ。
  元はゲームの世界の人間らしく、黒川達もよく話を聞いている。
  ユニークで面白い先生だが、彼女にも能力が宿っている。



   「彼女も、『次元を超える能力』。いわば黒川と同じ能力だ。だが……ほんの少し違う。
    彼女と黒川君の相違点ももちろんある。例に挙げるなら……えっと……」


  言葉を詰まらせる花狩先生はチラッと黒川を見た。
  どうやらうまく説明できないから助けて、といった表情であった。
  そんな花狩先生の言葉を代弁するように、黒川は口を開く。



   「彼女にはタイムリミットは存在しない。私の能力みたいな30分だけ、という制限がない。
    対して、彼女は好きに自分の立場を変えることが出来ない。私と違ってな。」



  黒川は頭にイメージすることで、色々立ち位置を決めることが可能なのだ。
  例えば主人公になる事も可能だし、友達として存在することも可能なのだ。
  だが、コーネリア先生にはそれが出来ない。そこが二人の相違点だ。

  黒川が言い終わると同時に咳払いをした花狩が、もう一度話を戻した。



   「……と、このように、二人は微妙に違うんだ。だから『同じ能力』ではない。

   ————柿原君、その線はないか? 何か思い当たる点は?」


   「……残念だけど、とても相違点があるようには見えなかったよ。
    呪文も同じ、現象も同じ、タイムリミット30分もきっちり同じだ。」



  そこまで言うと、さすがの花狩先生も口ごもった。

  30分のタイムリミットまで同じというのは、いささか可笑しい。
  それは間違いなく、黒川の能力に類似しすぎている。

  数秒の無言の後、黒川は一度息を吐くと、口を開いた。





   「……とにかくその点は今は保留だ。追及しても分からない。とりあえず話を進めよう。」





  そう言うと、柿原は「そうだな。」と言って、さらに話を続けた————。


Re: もしも俺が・・・・。『次元移動。』 ( No.137 )
日時: 2013/03/26 19:58
名前: 李々 ◆hIJueew2tI (ID: Je/H7tvl)
参照: http://moon.ap.teacup.com/sokaillust/img/1363500032.png

どもw 黒川君が思春期真っ盛りの普通の犯罪者に見えて仕方が無い李々です←

いやいやいやいやいや!!私こそ、見間違えてしまうような面倒くさいアホみたいな名前に変えちゃって・・・本当、すみませんでしたァァァァァァ!!!orz=3
お詫びに立派な最後を・・・ッ!!(((


そうですね、一位はやっぱり私のよm・・・ゲフゲフッ、清く正しい主人公の黒川君ですよね。黒川君と霧島君を私は全力で苛めてみt(((
水島ちゃんは・・・・・・後が怖いです((

告白を超えた何か・・・だと思うんだぜッ☆←
詳細は私にも分かんないんですけどねwww だがしかし、私はヒトデ様を愛しt・・・ヒトデ様とこの小説が大好きです!!それだけは何があろうとも覚えていてください・・・!!(キラッ☆←

嫁候補が10歳?恋に年齢など関係ない!関係あるのは思いだァァァァ!!
・・・・・・と、いうわけでどうです。私t((((やめなさい

いえ、もう、こちらこそほんますいませんでしたァ・・・orz
お望みとあらば切腹したって良いのよ?いいのy((

ふ、布団の中で・・・だとッ?!それは、あれか、あ、愛の告白で良いんですか・・・?!(((


wなんか、終始テンションがおかしくてすみませんwww
テンションが常におかしい変態とは私の事ですからね、多分wwww

宜しければまたオリキャラを投下したいと思う所存(`・ω・)b
ではでは!!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。