複雑・ファジー小説

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もしも俺が・・・・。『フィーダと那拓。』
日時: 2014/01/03 18:25
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)

   作者の今叫びたい一言  『ツイッター、始めました。>>205』 (By 作者)


   序章、あとがき+読者様へ一言!! >>114

   土下座で頼む、簡単アンケート!! >>115
   ↑アンケート円滑化のために、登場人物のリストを作りました!! >>123

   オリキャラ大募集中!!!(こちらをお読みください。) >>140



 【第一回 アンケート回答者リスト!! スペシャルサンクス!!】

・月葵様 →>>117
・るるこ様 →>>125
・檜原武甲様 →>>133
・李々様 →>>134
・八重様 →>>138
・エストレア様 →>>145


 【オリキャラリスト!! スペシャルサンクス!!】

・李々様 →>>141 『明蓮寺 美夜』 >>151 『古屋 朱李衣』
・95様 →>>142 『葉隠 空冴』 >>146 『鳳凰院 龍雅』
・エストレア様 →>>145 『キル・フロート』
・檜原武甲様 →>>147 『知名崎 宇検』
・月葵様 →>>148 『結風 遥』 >>156 『矛燕』 『ゼヘト』
・グレイ様 →>>152 『周邊 蓮華』
・八重様 →>>155 『雛姫 容子』
・るるこ様 →>>166 『王 莉紅』 『鳳広炎』









   クリックどうもありがとうございます。


  おはようございます、こんにちは、そしてこんばんわ。

  どうも初めまして。ご存知の方はお久しぶりです。

  私の名前はヒトデナシと申します。



 “自己紹介が終わったところで、この小説の注意点です。”


  1、荒らしの方々は回れ右して去ってください。

  2、読んでいただけるとすごくありがたいです。

  3、コメントをもらうと、作者は歓喜に満ち溢れます。




 “では次に、この小説はどんなものなのかを紹介いたします。”
    

  1、この小説の中心の視点は基本、主人公である俺(作者ではありません。)が中心です。

  2、この小説は、主人公が『もしもの世界』を体験したとき、どのように思うのか、またはどのように動くのかを描いたものです。

  3、基本、自由である。



  ————と言った感じでございます。



  では早速書いていきたいと思います。

  楽しんでいただけると幸いです。



  ・登場人物・・・主要人物 >>119
          黒川陣営 >>120
          リバース陣営 >>121
          DDD教団陣営 >>122


  ・イラスト広場(心優しい絵師様、常時募集中)・・・>>62

  ・用語説明・・・>>63




   コメントを下さった優しい読者様


 ・月葵様 
 ・八重様
 ・秘密箱様
 ・エストレア様
 ・小枝様
 ・るるこ様
 ・春野花様
 ・陽様
 ・修道士。様
 ・檜原武甲様
 ・李々様
 ・ちぇりお様
 ・95様
 ・グレイ様
 ・H様
 ・007様



    ———— 『もしも俺が・・・・。』目次 ————


【序章、日常編】 

  表紙→>>12 (八重様)
  挿絵→ 第1幕 >>20 (るるこ様)
      第6幕 >>89 (るるこ様)
      第15幕 >>125 (るるこ様)


   第1幕 『もしも俺が自己紹介をしたのなら……。』 >>1 >>7 >>8
   第2幕 『もしも俺が自分の世界を紹介するなら……。』 >>14 >>16 >>19
   第3幕 『もしも俺が風紀委員会を紹介したなら……。』 >>23 >>24 >>25
   第4幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……。』 >>31 >>32 >>35
   第5幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……続編。』 >>36 >>37 >>43
   第6幕 『もしも俺(様)が華麗に参上したなら……。』 >>46 >>50 >>51
   第7幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……。』 >>56 >>60 >>61
   第8幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……続編。』 >>64 >>65 >>66
   第9幕 『もしも俺(様)が異次元を渡るなら……。』 >>69 >>70 >>71
   第10幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……。』 >>76 >>77 >>82
   第11幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……続編。』 >>83 >>84 >>85
   第12幕 『もしも俺が休日を過ごすのならば……。』 >>88 >>93 >>96
   第13幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……前編。』 >>101 >>102 >>103
   第14幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……後編。』 >>106 >>107 >>108
   第15幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……終編。』 >>111 >>112 >>113

   あとがき、そしてコメントを下さった方々に感謝の言葉を!! >>114


【第2章、闇人(やみびと)と天使編】

  プロローグ >>124


   第16幕 『もしも俺が日常を過ごしたのなら……。』 >>128 >>131 >>132

   第17幕 『もしも俺がこれまでの事をまとめたなら……。』 >>136 >>159 >>160

   第18幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……。』 >>163 >>164 >>165

   第19幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……2。』 >>170 >>171 >>176

   第20幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……3。』 >>181 >>185 >>186

   第21幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……4。』 >>189 >>190 >>194

   第22幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……5。』 >>198 >>201 >>204

   第23幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……。』 >>206 >>209 >>210

   第24幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……2。』 >>211 >>215 >>216

   第25幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……3。』 >>217




    ------------ サブストーリー -------------


  『交差する二人』・・・>>29 >>30 
  (300参照突破記念。黒川と水島の知られざる出会いの物語。)

  『彼ら彼女らのクリスマス』・・・>>54 >>55
  (600参照突破記念。元地山中学生の奇妙なクリスマスの物語。)

  『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ。』・・・>>72 >>73
  (1000参照突破記念。あまりにもカオスすぎた。お祭り過ぎた。黒歴史とか言わないで。)

  『たった一つのバレンタインチョコ。』・・・>>86 >>87
  (1300参照突破記念。遅くなりましたがバレンタインネタ。元地山中学に甘い展開!?ww)

  『風紀委員会の日常日記。』・・・>>104 >>105
  (1500参照突破記念。風紀委員会で極秘に行われる秘密の日記が明らかに!?)

  『The Time Start Of ティアナ。』・・・>>109 >>110
  (1800参照突破記念。霧島とティアナ、そしてあのゼロの復活の物語……?)

  『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ2。』・・・>>127
  (2000参照突破、日常編完結記念。もし俺メンバーのカオスな物語。
  注意、この物語は18歳未満には刺激の強いちょっとした深夜族成分が含まれています。
  お読みの際はにやけるお顔に気を付けて、一文一文丁寧にお読みください。By ヒトデナシ。)

  『黒水SS By 火矢 八重様』・・・>>158
  (トップレベルの作者様、火矢 八重様の執筆した黒水SS。
  よく読んでくださる彼女でこそ書くことが出来る、レベルの高いSSですw 
  黒水SSは全ての読者様のモノ。皆様適当に妄想しちゃってくださいw
  なお、もしも黒水SSを考えちゃった♪という神様がいるなら、
  ぜひともこちらに投稿してくださればなと思いますw 私も読みたいですしねwww)

  『花狩椿と銀色のいばら道』・・・>>168 >>169
  (2500参照突破記念。花狩先生の少年時代の過去。
  劣等感を胸に秘めた彼の前に現れた、ある人との出会いとは……?)




------------名誉、歴史--------------


・11月25日、『もしも俺が・・・・。』投稿。
・11月29日、100参照突破!! (ありがとうございます!!)
・12月02日、200参照突破!! (皆様の応援に感謝しております!!)
・12月06日、300参照突破!! (3は私の好きな数字です。とにかく感謝です!!)
・12月13日、400参照突破!! (嬉しい限りでございます。執筆ファイト!!)
・12月21日、500参照突破!! (500ですか!! 1000まで半分を切りました!!)
・12月24日、600参照突破!! (メリークリスマス!!)
・12月31日、700参照突破!! (2012年最後の日!!)
・01月05日、800参照突破!! (2013年、始まりました!!)
・02月12日、900参照突破!! (復活しました!! 皆様のためにも頑張ります!!)
・02月13日、1000参照突破!! (明日はバレンタインですか。皆様の応援に感謝!!)
・02月15日、1100参照突破!! (1000という大台を突破できてうれしいです!!)
・02月17日、1200参照突破!! (本編も10幕を突破。これからもバンバン書いていきますw)
・02月18日、1300参照突破!! (スリラーナーイト!! ……申し訳ない、深夜の悪乗りですw)
・02月21日、1400参照突破!! (もうすぐ1500!! 大感謝です!!)
・02月25日、1500参照突破!! (きたあああ!!! 1500参照ついに突破!!)
・02月27日、1600参照突破!! (おおぉぉ!! 応援に大変感謝です!!)
・03月01日、1700参照突破!! (ついに3月ですね!!)
・03月03日、1800参照突破!! (ありがとうございます!! ありがとうございます!!)
・03月06日、1900参照突破!! (もうすぐ2000ですね!! 頑張ります!!)
・03月09日、2000参照突破!! (2000参照突破しました!! 歓喜です!! 最高です!!)
・03月11日、2100参照突破!! (3000目指して頑張ります!!)
・03月11日、序章完結!! (始めの物語、無事に書き終えることが出来ました!! サンクス!!)

・03月18日、第2章、始まり!! (実はというと、サブタイトルに結構悩みましたwww)
・03月18日、2200参照突破!! (第2章も頑張ります!!)
・03月20日、2300参照突破!! (第2章、本格的にスタートです!!)
・03月26日、2400参照突破!! (もうすぐ2500ですね!! 頑張りますね!!)
・03月28日、2500参照突破!! (2500参照突破しました!! 3000目指して頑張ります!!)
・03月30日、2600参照突破!! (たくさんのオリキャラをありがとうございます!!)
・03月31日、2700参照突破!! (なんという快挙!! ありがとうございます!!)
・04月02日、2800参照突破!! (4月になりましたね!!)
・04月06日、2900参照突破!! (もうすぐ3000かぁ……。行けるといいなぁ。)
・04月14日、3000参照突破!! (うわぁぁああ!! 3000です!! 3000なんです!!!)
・05月01日、3100参照突破!! (長期休暇を頂きました!! 本日からまた執筆頑張ります!!)
・09月02日、4600参照突破!! (久々の執筆なので腕が鈍りまくりですねw)
・09月04日、4700参照突破!! (5000までもうすぐですね。頑張ります。)
・09月06日、4800参照突破!! (9月と言えば作者はもうすぐ誕生日とやらを迎えるわけですか。)
・09月09日、4900参照突破!! (もうすぐ5000ですね。頑張りますね。)
・09月12日、5000参照突破!! (5000です!! ありがとうございます。)
・09月14日、5100参照突破!! (私の誕生日です。ありがとうございます。)
・09月23日、5200参照突破!! (最近私の家族にPCを占拠される事が多くなりました。)
・11月18日、5300、5400参照突破!! (ここを建設して約一年になります。)

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.33 )
日時: 2012/12/12 23:17
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: qgJatE7N)

ドラえもん編開幕ゥゥゥゥゥゥゥ!!!

どうも、久しぶりな火矢八重ですw

水島ちゃんと黒川君には、そんな出会いがッッッ……!!
殺風景ですが、これからはほのぼのと過ごして欲しいですね、ほのぼのと。

そして、何かパワーアップした黒川君の力!!
どうなることやら、楽しみにしてます!!


更新、お疲れの出ませぬよう。

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.34 )
日時: 2012/12/13 20:16
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode




  “八重様”へ


  開幕ゥゥーー!!w 完全新作のドラえもんだぜぃww

  そうですね。これからはラブラブに過ごしてほしいものです。ほのぼのとww
  若干パワーアップしてますw 原作よりも便利なものになっておりますw

  優しい言葉をありがとうございます。寒い冬をモノともせず、執筆の方頑張ります!!

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.35 )
日時: 2013/02/12 23:38
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode


          「パート3。」





  ————『タケコプター』。ドラえもんの代名詞とも呼べる道具の一つ。


  頭に装着すれば、プロペラが高速回転され、その遠心力を使って装着者の身体を浮かせる。
  そして自由自在に空を飛べることが出来るという、代物だ。

  科学者として、乗り物に乗る事なく、生身のまま空を飛ぶというのは憧れ。
  そして黒川もまた、そんな憧れを実現させようという気があった。


  私はまずは自分が履いていた靴を手に取り、ドラえもんの前に置く。
  一見ただの靴に見えるだろうが、じつはかなり珍しいもの。


  黒川が開発し、一定時間空を飛べるように靴を改造した黒川自信作、通称、『エアブーツ』だ。


  靴の側面部分にスイッチがついており、起動させると、
  靴の裏側、側面から多大な空気が放出され、身体が浮き上がる。
  仕組みは電気エネルギーを風力エネルギーに変えている。つまり電気を使っている。

  放出される空気の力は一定ではなく、地上で例えるならば、地面を蹴りあげる力が強ければ強いほど、
  空気は放出されて、早く動けたり、高く飛べたりする。
  この場合は空中を蹴りあげることになるのだ。まぁイメージしづらいかもしれないがね。
  タケコプターほど自由自在な動きは出来ないが、それでも瞬間速度は遥かにこちらが上だ。

  黒川がやりたい事は、つまりタケコプターを参考にして、このエアブーツを改良したいということだ。
  では、タケコプターの何を参考にし、どこを改良する必要があるのか?


   それは一つ。タケコプターの持続性だ。

  エアブーツは残念ながら5分程度しか使うことが出来ない。エネルギーが切れれば充電するしかあるまい。
  だが、タケコプターはそれの何倍以上も使用することが出来る。

  風は常に一定量の放出なので、エアブーツよりも持続性が高いのは仕方ないのだが、
  それでも、科学者としてせめてもう少し使用時間を伸ばすようにしたいのだ。



   「ふむ、この構造がこうなって、こうでこうだから————」


  黒川はドラえもんが出してくれたタケコプターを手にとって、まじまじと見る。
  さっきからこれがこう、などの訳の分からない事ばかり言っているため、
  ドラえもんは何も言わず、只々苦笑するしかなかった。



   「でも黒川君、僕にもタケコプターの構造なんて分からないよ。
    なのに改良なんて無理なんじゃないかい?」

   「いや、ドラえもん。科学者は無理を可能にしての科学者なのだ。
    たとえ他が無理だと言おうとも、私は成功させてみせるよ。」


  無駄にカッコよく言ってみたものの、正直難しいのは事実。やはり外面を見ただけではわからない。


  ……いささか気が進まないが仕方あるまい。これしか方法がないのだ。



   「なぁ、ドラえもん————」


  黒川が言い放った、この次の一言は、ドラえもんを驚愕させ、しばらく唖然としたという。
  そしてなおかつ、誰も知らないドラえもんの秘密道具の秘密に触れることになる一言であった……。


  その問題の発言が、これだ————。








   「————これ、バラ(解体)してもいいか?」




  もはや子供が見るような番組ではない雰囲気が、のび太の部屋から漂っていた……。

















     ————場面は変わり、ここは河川敷。



  霧島と水島は、突如現れたジャイアンとスネ夫に野球に誘われ、
  後に合流したのび太君と一緒に河川敷に行く、というのが前回までのお話。


  そして現在は————




   「霧島ァ!! かっとばせぇ!!」



  ジャイアンが声を張り上げて叫ぶ。そう、もう試合は始まっている。
  そして今バッターボックスに立っているのが……、




   「任せろぃ。四番、ピッチャー、この霧島勇気がコールド勝ちに導いてやるぜッ!!」



  この通り、霧島である。バットをブンブンと回し、スッとバットではるか遠くへ指す。


   「狙いは大気圏突破。ボールがそのまま宇宙に飛んで行っちまうぐらい飛ばしてやんよ!!」


  この通り、バカである。それが出来ればもはや宇宙人のレベルだ。

  さてさて、相手のピッチャーである小学生VS現役中学生、霧島勇気。
  相手のピッチャーは小学生にしてはかなりの腕前の持ち主。
  持ち球はストレート、フォーク、カーブ、シュートと、まさに高校球児並みの球種の多さ。
  ジャイアンたちも、打つのに手こずっているほどだ。


  一球目、ピッチャーは振りかぶって……投げた。

  コースはギリギリ外角の下の方。球種はストレート。見送るか打つか、判定の難しいところ。


  ————だが、このバカは『見送る』という単語を知らない。





   「うおおぉぉぉッッーーーー!!!! 

    必殺、『シューティングスターライトホスピタル (注、直訳すると、『病院の流星光』)』!!!」



  そんな訳の分からない事を叫んでいるが、だが、霧島の振ったバットはボールを芯で捉えた。
  ボールは勢いよく飛んでいき、外野の頭を軽く飛び越えて行った。


   ……一応、ホームランであった。相手のピッチャーも唖然として声が出ない。




   「うぉぉおお!! よくやったぞぉ霧島ァ!!」

   「凄いよ霧島君!! あんなに飛ばした人初めて見たよ。」



  霧島がグラウンドを一周し、ホームベースを踏んだ後、チームメイトが総出で出迎えた。
  ジャイアンは大喜び、のび太君も尊敬の目を向けていた。そんなのび太君と霧島はハイタッチをかわす。



   「次の次のバッターお前だろ? お前なら出来るぞのび太。

    思いっきり振れ。そうすればボールは自然と吸い付いてくる。」


  霧島は二カッと笑ってのび太君に言う。のび太君もこの一言で火が付いたようで、


   「分かった!! 頑張るよ!!」


  と言った。だが、その前に霧島の次のバッターは————





   「よっしゃァ、続けよ水島ァ!!」



   なんと、水島愛奈、彼女であった————。







       ————————第4幕 完————————

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.36 )
日時: 2013/02/12 23:59
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode

     ————第5幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……続編。』————




          「パート1。」





   ————場面は変わり、ここはのび太君の部屋。


  秘密兵器を解体したいという、黒川のあの問題発言からその後、

  必死の説得の結果、ドラえもんの了承を得ることに成功した。
  どんな説得をしたのかは君たちのご想像にお任せしよう。


  そして今、私の目の前にはバラバラになっているタケコプターが置かれている。

  部分ごとにばらしていくごとに、少しずつ構造を理解することが出来た。
  例えば、タケコプターは皆様も大体分かっていると思うが、電気を風力に変えている。
  それは別におかしい事でもないし、今の現代の科学でも当たり前の技術だ。

  だが、驚く点はここからだ。私達の風力発電とは違う、異なった点が見つかったのだ。
  無論、基本は風力発電の装置の構造となんら変わりはないが、異なる点は、『回線のつなぎ方』だ。

  私のエアブーツも風力発電をしている装置の一つだが、
  そのエアブーツよりも遥かに回線が『少なく』、『簡潔』なのだ。

  それでもエアブーツ以上に性能が良い理由こそ、回線の上手いつなぎ方というわけだ。
  独特の回線のつなぎ方であったが、それが現に電気の省エネ化、そして回線の量の軽量化に繋がっている。


  なるほど、これだけ見ても、科学の十分の進歩になることは間違いはない。
  多分、我々がこの技術にたどり着くことになるのは、少なくとも10年後以降なのだから。




   「なるほど、ここをこうすることで————」



  黒川は相変わらず、タケコプターとエアブーツを見比べ、そしてサラサラと細かくノートにメモしていく。

  現在、この世界に来て15分程経つが————
  すでに黒川の持参していたノートの一冊目は書くところが無いほど埋まっていた。

  ノートに書かれた内容には、タケコプターの詳しい構造、
  そして得た情報を元にしたエアブーツの試作の仮説、などなど。



   「これは他の物にも応用できるな。例えば————」



  そう言って、黒川は持参した研究品の一つ、『空気破壊(エアクラッシャー)』を取り出して言った。

  蒼色の鉄製の造りをしており、手にすっぽりと入るほどのお手軽の大きさ。
  これも、風力発電を利用したものだ。簡単に言うなら、超強力な空気を放出するバズーカ砲。
  手に装着し、中にある引き金を引くと、トラックを粉々にするほどの威力を持った空気が放出される。

  だが、課題点に電力の消費に問題であり、3発ほどしか撃てないのだ。
  これをさっきの有効な回線の繋ぎ方をしてやれば、少しは電力を抑え、撃てる回数を増やせるはず。


  まぁ、撃てて5発。腕次第で6発といったところか。だがまぁ、今の私では5発の開発が限界かな。




   「……さて、研究だ。後15分、さらに解明していくか————。」



  意気込む黒川の後ろで、完璧に空気化しているドラえもん。
  ドラえもんとしては暇以外の何物でもないのだが、それでも彼は微笑んでいた。


  ————ドラえもんは黒川の姿を誰かと重ねていた。熱中する彼の姿を見て。

  彼とは根本的に頭の良さは違うけれど、能力の高さも違うけれど、


   “————それでも、どことなく君と似ているね、のび太君……。”


  今もどこかで頑張っているであろう、相棒の事を思い浮かべ、ドラえもんはどら焼きを口に運んだ————。














      ————場面は戻り、今度は河川敷。



  霧島の活躍によって、待望の一点をもぎ取り、一歩リードするジャイアン達。


  ……そして霧島の次のバッターは、水島愛奈。


  バッターボックスに立つ彼女の姿には、どことなく品があり、どこをどう見ても普通の可愛らしい女性。
  相手のピッチャーも、人数合わせのためか?、と首をかしげるほど。普通はマネージャーだろうに。



   「水島ちゃん!! かっ飛ばせぇ!!」



  霧島の応援がグラウンドに響く。ジャイアン達も声を張り上げて応援する。


   “まぁいいや。どうせ打てないだろうしな————。”


  相手のピッチャーは余裕の笑みを浮かべたまま、
  とりあえず第1球に、ど真ん中ストレートの速球を投げ込む。

  水島はそれを見逃した。判定はもちろんストライク。バットを一ミリも動かすことはなかった。


   “ほら見ろ、これで打てないんだからな。まぁ念の為————”


  ピッチャーは早々に第2球を投げ込む。今度は際どい外角のコース。
  さらに、バッターを驚かせるという意味でも、変化球であるカーブを投げる。


   “いくら素人と言っても、バットを適当に振って当たる事もある。その可能性すら無くして————”



   ————そこで、相手のピッチャーの思考は停止する……。


  一瞬だが、確かに見えたキッとした表情。この一瞬、彼女はただの可愛らしい『少女』ではなかった。


  忘れているようならもう一度伝えておこう。彼女は、
  『文武両道』。頭、運動、共にこなせる女性だ。それは野球も例外ではない————。




   「————やぁッ!!」



  水島の振ったバットは、外角で変化するカーブを確かに捉え、そして、
  そのまま身体を柔軟にひねり、ボールを『流した』。野球の打法の一つ、『流し打ち』という打ち方だ。

  プロでもなかなか難しいと言われるこの打法を、見事水島はやって見せたのだ。
  弧を描くように飛んだ打球は、外野の前で落ち、結果的にヒットになった。



   「す……すげぇぞ水島ァ!!」

   「わお、これは想定外。水島ちゃんらしい美しい打法だなぁ。」



  水島のその美しい打法に、ジャイアンも霧島も感心の言葉を漏らす。
  水島は霧島ほどパワーがない。だから、バットを力強く振り切っても、飛距離を出すことは難しい。


  そんな水島がとった戦法こそ、外野の前に落とし、ヒットにするというもの。


  そのために、水島はまずは一球を見送り、大体のスピードを計算した上で、
  守備の少ないところにボールを落としたとそういうわけだ。まるでどこぞのメジャーリーガーのようだ。



   「……凄い。こんな打法もあるなんて。」



  のび太君は呆然とする。あの美しい打法に言葉を失う程見惚れていた。

  霧島の思い切った打法、水島の慎重な打法。二人とも対極ではあるが、
  結果的には二人とも記録を残している。



    “僕は……僕が出来ることは————”



  二人みたいな事は出来ない。僕なんかにそんなことは出来ない。僕はどうすれば……。

  そんな事を考えていると、ふと自分の肩に誰かの手が乗る。霧島だった。



   「打ち方を決めるのはのび太次第だ。俺みてぇに思いっきり振るのもよし。
   水島みたいに確実にバットに当てて、ヒットを狙うもよし。全て決めるのはのび太君だ。」



  霧島はのび太君にバットを差し出す。先ほど霧島がホームランを打った時のバットだ。





   「————行ってこい。お前ならやれる。自信を持て。」


  霧島はニカッと笑う。そんな笑顔を見ていると、自然に力が溢れてくるようだ。
  そうだ、考えていても仕方がない。自分が出来ることを、やるだけなんだから。


  のび太君は霧島からバットを受け取る。そして、




   「————行ってくるよ、霧島君。」



  決意を固め、少年はバッターボックスに立つ。その瞳には、燃えるような熱意がこもっていた————。

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.37 )
日時: 2013/02/13 00:07
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode



          「パート2。」




  ————のび太は一般の人に比べれば、決して恵まれた才能を持っているとはいえない。

  否、それは決してのび太が一般の人に劣っているということでは決してない。

  例えば、この世界では知能や運動能力が評価されることが多いが、
  別の世界や時代では剣の扱いの上手さや、射撃のセンスが評価されるときだってある。
  のび太の得意な事と言えば、射撃とあやとりが有名だ。
  射撃のセンスを言えば、プロの狙撃手に劣らない程の腕を持っているのだ。


  つまりは、そんな世界にのび太が生きていれば、彼は英雄と言われる程の評価を受けていたことだろう。

  だが残酷にも、この世界はのび太にとっては評価を獲得するのが難しい世界になっている。


  ————なら諦めるか? 否、そうではない。ならば創造するしかない。

  自分が評価してもらえるような技術を、自らの手で会得し、不利な部分を補うしかない。
  野球だって同じだ。たとえ運動能力が悪いというハンデを抱えた上で、
  それでも戦っていけるような技術を獲得するしかない。


  “僕が出来る事は……————。”


  少年は頭をフル回転させる。霧島や水島のようにはいかないかもしれない。


  それでも、自分が出来る何かを探すために————。



   「……のび太のやつ、さっきから周りの事が見えてないみたいだが大丈夫か?」


  ジャイアンはバッターボックスに立ち、一心にピッチャーを見つめるのび太を見て言う。
  そんなジャイアンの隣に立ち、フッと笑った霧島は、「大丈夫だ。」と言う。



   「集中してる証拠さ。それにな、今こそのび太君が成長するときだ。

    ————自分に出来る、『何か』を見つけるためにな。」



  のび太は、ただキッとピッチャーを見つめる。

  相手のピッチャーも、今までののび太の様子とは違う、と本能的に察する。
  ひとまず様子見だ。第一球、振りかぶって投げる。

  球種はストレート。コースは外角高め。

  その一球は、あっさりキャッチャーのグローブに収まる。判定はストライク。


  “様子見か? というか、のび太が初めて一球を『見てきた』な。”


  今までなら、問答無用で振り切っていただろう。これだけでも、十分進歩と言える。
  ピッチャーは一呼吸置き、ニ球目も早急に投げる。

  今度はストレートの内角低め。これものび太は見逃した。判定はボール。



  “やはり何かが違う。のび太がおもむろにバットを振らないなんて。
   際どいコースに投げ込み、バットを振らすつもりだったのに思惑が外れてしまった。じゃあ今度は————”


  3球目、ど真ん中、ストレートだ。かなりの速さだ。
  これほどの絶好の球はない。これなら振らざるを得まい、とピッチャーは考えた。


  ————瞬間、のび太は動く。思い切り振り切った!!



  ……と思いきや、まるで力を抜くように軽くバットに当てて、ファールにした。


  “……? なぜ振り切らない? 今のは絶好の球だぞ? にも関わらず、今のは前に飛ばす気がなかった。

   まさか計っているのか? 速度とタイミングを。のび太がまさかそんなことをするとは……。
   確かにそれなら今までの見逃し、バットにただ当てただけのバッティングも頷ける。


   ……なら、それが無駄だと教えてあげないとな————。”








  ————相手のピッチャーは今頃、感付いたころだろう。

  のび太の今までの見送り、当てるだけのバッティングの意味を。


  それは球の速さ、タイミングを見極めるためだという事を。
  そして同じく閃いたことだろう。その事に対しての対処法を。

  対処法は凄く簡単だ。つまり、のび太君が見ていない『球種』を投げればいい。
  相手のピッチャーは今までストレートしか投げていない。

  つまりストレート以外の球種を投げれば、
  のび太の計っていたタイミングとやらは全く役に立たない。


  そう、ただそれだけだ。しかしな————



  “そんなことは……のび太君が一番よく知ってるんだよ————!!”


  のび太は『気づいている』。ここまでの展開を。相手のピッチャーの考えに。
  次の球、必ずストレート以外で来るだろう。フォーク、カーブ、シュートのどれかだ。
  そして間違いなくストレートは来ない。これはもう確信している。


  のび太の本当の狙いはたった一つ。相手に『変化球』を投げさせること。


  今までの見送りやファールは、ストレートを投げにくいような状況にし、
  相手に確実に変化球を投げさせるための作戦。

  ではなぜこのような状況を作り出すのか。ストレートを投げさせてはならないのか。


  “多分……奴の『才能』に気づいているのは俺ぐらいだろうな。”


  霧島は確信していた。のび太君の隠れた才能が何かを。




  ————ずっと考えていた。彼はなぜ射撃が得意なのだろう?


  射撃に最も必要な部分と言えば、『目』。
  対象を捉えるための動体視力、遠近感や立体感を正確にはかる為の深視力、などなど。

  彼の隠れた才能、それはこれらの能力が異常なまでに発達しているという事だ。
  これらの視力が長けているからこそ、彼はあの圧倒的な射撃センスを持っている。

  これが一体何の関係があるかって? 大いにあるさ。
  はっきりと見えていると、見えていないのでは全然話が違うのさ。


  “そう、のび太君には————”





  ピッチャーは振りかぶる。そして力一杯に渾身の4球目を投げる……。

  コースは内角高め。球種は……


  のび太は力一杯に振りに行く。一直線ににボールを捉えようとする。
  が、突如ボールはフッと落ちる。これは————フォークだ。
  のび太はすでに振りに行っている。ここから振りきろうが振るまいが、
  いずれにせよストライクで終わってしまう……。


  誰もが終わったと思い込んだ。三振で終わってしまうと思い込んだ————。






   ————二人を除いては……!!!



  “今ののび太には……その急な変化球に対応できるほどの力と集中力がある!!”

  三振? バカを言うな。諦めるのはまだ早い。この霧島様は知っている。


  一つだけ言っておく。のび太君にとって、これは『計算内』だ。
  もしも、これがストレートならそれこそのび太君は負けていただろう。

  ……なぜなら、今ののび太君にあの速いストレートを完璧に捉え、前に飛ばす技術と力がないからだ。

  ストレートはどの球種よりも速く、力がこもっている。
  普通の人にとっては、ストレートはかなり打ちやすい球種なのだが、
  力のないのび太君にとっては、たとえ当てても平凡な内野フライに終わってしまう。

  だからこそ、のび太君にとって不利なストレートを封じることで、
  自分が打ちやすい状況を作り出したのだ……。

  変化する? 関係ない。
  彼にとって、変化球は『遅くて力のないストレート』と全く変わらないのだから……。


  だからこそ、のび太の異常なまでの動体視力がフォークの変化を完璧に捉え、
  そして深視力で再度自分のバットとの距離感を正確に捉え、



  のび太君は必ず……その球を完璧に捉える————



   「————ッ!!!!!」


  のび太は打ちに行った姿勢を強引に変える。
  姿勢を低くし、バットの軌道を無理やり修正し、それでもって力一杯……





    「やあぁぁぁッッ!!!!」



  ————そのフォークを完璧に捉え、振り切った……!!!


  弾道に近い猛烈なスピードでレフトとセンターの間を抜けていく。
  これは長打コース。不意を突かれた相手の守備は急いでボールを追いかける。


   「走れッ!! のび太ぁッ!!」


  霧島の声援が皆を掻き立てる。のび太も一心不乱にベースに向かって走る。
  すでに水島は3塁ベースを踏み、ホームへと帰ってくる途中。
  のび太君は1塁ベースを踏み、2塁ベースへ向かう。

  水島は無事にホームベースへ帰還。一点が追加された。
  その時、ようやく守備はボールを拾い、二塁ベースに投げ込まれる。
  のび太は必死に走る。ここでアウトになれば全てが台無しだ……。



   「間に合えぇぇぇーーー!!!!」



  のび太は2塁ベースに飛びつく。そしてちょうどボールが2塁に帰ってきて、のび太君の手にタッチする。


  判定は……際どいところ。結果は————








   「……セーフ!! セーーーーフッ!!!!」



  判定はセーフ。見事、のび太君は2ベースヒットを叩きこんだ……!!



   「うわぁぁぁすげぇ!! アイツ本当にのび太か!?」

   「しかも一点もぎ取ったぜ!? これで2対0!!」

   「勝てるぞ!! よくやったぜぇのび太ぁ!!」



  ベンチも大盛り上がり、ジャイアンもはしゃぐ様に踊っていた。
  それとは対照的に、のび太君はいまだに信じられないといった顔で呆然としている。


   “あの僕が……一点を取ったの……!?”


  あの時のバッティングの感触、ボールを捉えた感触が手にジンジンと伝わる。
  自分でも信じられない。まさか自分がこんなに活躍できる日が来るなんて……。


  これも全部……————



   「よくやったぞぉ、のび太ぁ!! さすが俺様の認めた男だぁ!!」


  霧島はこっちに手を振って、笑顔で叫ぶ。その横には先ほど帰還した水島もいる。



  ……僕はやったんだ。自分の出来ることをやったんだ。
  のろまで運動神経も悪くて、何も取り柄がない僕が……野球でこんなに凄い結果を残せたんだ。



  自信を持って……いいんだよね————?



   「やったよ、霧島君!! 水島ちゃ————」



  ————のび太の言葉はそこで急に止まる。表情が固まる。喜びが……動揺へと変わる。

  満面の笑みだった顔が、少しずつ崩れていき、『いたはずの場所』を一心に見つめる。



   「……きりしま……君? みずしまちゃん……?」


  一瞬目を離した隙に、瞬時に姿を消した二人の存在。
  僕に希望と勇気を与えてくれた二人は、どこを見渡してもいなかった。
  のび太はスコアボードをチラッと見た。そこは各チームの打順の名前が書かれている。


  そこを見ても————霧島と水島の名前はない。


  のび太の前に打席に立っていたはずの二人の名が、そこにはなかった。
  代わりに、のび太の同級生である友人の名前が書かれていた。
  試合の終わった後、ジャイアンとスネ夫にも聞いてみる。霧島と水島を知らないか、と。


  ————だけど、彼らは知らない。むしろ、「誰だそいつ?」と答えた。

  他の誰に聞いても、同じく知らないと答えた。確かに存在していたはずの彼らを。
  僕だけが覚えている彼らは、確かにいた。いたはずなんだ。

  ホームランを打ったのは僕の同級生になっていて、
  綺麗な流し打ちを披露してくれたのも、僕の同級生になっている。


  まるで……元から『存在していなかった』様な……。



   “でも……僕ははっきり覚えているよ。”


  誰が忘れても、僕は覚えている。
  誰が聞いていなくても、僕は聞いていた。
  誰が見ていなくても、僕は見ていた。


  その姿を、その声を、その存在を————。




  “————また会えるよね……? 待ってるからね、霧島君、水島ちゃん……。”


  別れを惜しむ涙をグッとこらえ、少年は空を見上げた————。



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