複雑・ファジー小説

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もしも俺が・・・・。『フィーダと那拓。』
日時: 2014/01/03 18:25
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)

   作者の今叫びたい一言  『ツイッター、始めました。>>205』 (By 作者)


   序章、あとがき+読者様へ一言!! >>114

   土下座で頼む、簡単アンケート!! >>115
   ↑アンケート円滑化のために、登場人物のリストを作りました!! >>123

   オリキャラ大募集中!!!(こちらをお読みください。) >>140



 【第一回 アンケート回答者リスト!! スペシャルサンクス!!】

・月葵様 →>>117
・るるこ様 →>>125
・檜原武甲様 →>>133
・李々様 →>>134
・八重様 →>>138
・エストレア様 →>>145


 【オリキャラリスト!! スペシャルサンクス!!】

・李々様 →>>141 『明蓮寺 美夜』 >>151 『古屋 朱李衣』
・95様 →>>142 『葉隠 空冴』 >>146 『鳳凰院 龍雅』
・エストレア様 →>>145 『キル・フロート』
・檜原武甲様 →>>147 『知名崎 宇検』
・月葵様 →>>148 『結風 遥』 >>156 『矛燕』 『ゼヘト』
・グレイ様 →>>152 『周邊 蓮華』
・八重様 →>>155 『雛姫 容子』
・るるこ様 →>>166 『王 莉紅』 『鳳広炎』









   クリックどうもありがとうございます。


  おはようございます、こんにちは、そしてこんばんわ。

  どうも初めまして。ご存知の方はお久しぶりです。

  私の名前はヒトデナシと申します。



 “自己紹介が終わったところで、この小説の注意点です。”


  1、荒らしの方々は回れ右して去ってください。

  2、読んでいただけるとすごくありがたいです。

  3、コメントをもらうと、作者は歓喜に満ち溢れます。




 “では次に、この小説はどんなものなのかを紹介いたします。”
    

  1、この小説の中心の視点は基本、主人公である俺(作者ではありません。)が中心です。

  2、この小説は、主人公が『もしもの世界』を体験したとき、どのように思うのか、またはどのように動くのかを描いたものです。

  3、基本、自由である。



  ————と言った感じでございます。



  では早速書いていきたいと思います。

  楽しんでいただけると幸いです。



  ・登場人物・・・主要人物 >>119
          黒川陣営 >>120
          リバース陣営 >>121
          DDD教団陣営 >>122


  ・イラスト広場(心優しい絵師様、常時募集中)・・・>>62

  ・用語説明・・・>>63




   コメントを下さった優しい読者様


 ・月葵様 
 ・八重様
 ・秘密箱様
 ・エストレア様
 ・小枝様
 ・るるこ様
 ・春野花様
 ・陽様
 ・修道士。様
 ・檜原武甲様
 ・李々様
 ・ちぇりお様
 ・95様
 ・グレイ様
 ・H様
 ・007様



    ———— 『もしも俺が・・・・。』目次 ————


【序章、日常編】 

  表紙→>>12 (八重様)
  挿絵→ 第1幕 >>20 (るるこ様)
      第6幕 >>89 (るるこ様)
      第15幕 >>125 (るるこ様)


   第1幕 『もしも俺が自己紹介をしたのなら……。』 >>1 >>7 >>8
   第2幕 『もしも俺が自分の世界を紹介するなら……。』 >>14 >>16 >>19
   第3幕 『もしも俺が風紀委員会を紹介したなら……。』 >>23 >>24 >>25
   第4幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……。』 >>31 >>32 >>35
   第5幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……続編。』 >>36 >>37 >>43
   第6幕 『もしも俺(様)が華麗に参上したなら……。』 >>46 >>50 >>51
   第7幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……。』 >>56 >>60 >>61
   第8幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……続編。』 >>64 >>65 >>66
   第9幕 『もしも俺(様)が異次元を渡るなら……。』 >>69 >>70 >>71
   第10幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……。』 >>76 >>77 >>82
   第11幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……続編。』 >>83 >>84 >>85
   第12幕 『もしも俺が休日を過ごすのならば……。』 >>88 >>93 >>96
   第13幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……前編。』 >>101 >>102 >>103
   第14幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……後編。』 >>106 >>107 >>108
   第15幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……終編。』 >>111 >>112 >>113

   あとがき、そしてコメントを下さった方々に感謝の言葉を!! >>114


【第2章、闇人(やみびと)と天使編】

  プロローグ >>124


   第16幕 『もしも俺が日常を過ごしたのなら……。』 >>128 >>131 >>132

   第17幕 『もしも俺がこれまでの事をまとめたなら……。』 >>136 >>159 >>160

   第18幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……。』 >>163 >>164 >>165

   第19幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……2。』 >>170 >>171 >>176

   第20幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……3。』 >>181 >>185 >>186

   第21幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……4。』 >>189 >>190 >>194

   第22幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……5。』 >>198 >>201 >>204

   第23幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……。』 >>206 >>209 >>210

   第24幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……2。』 >>211 >>215 >>216

   第25幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……3。』 >>217




    ------------ サブストーリー -------------


  『交差する二人』・・・>>29 >>30 
  (300参照突破記念。黒川と水島の知られざる出会いの物語。)

  『彼ら彼女らのクリスマス』・・・>>54 >>55
  (600参照突破記念。元地山中学生の奇妙なクリスマスの物語。)

  『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ。』・・・>>72 >>73
  (1000参照突破記念。あまりにもカオスすぎた。お祭り過ぎた。黒歴史とか言わないで。)

  『たった一つのバレンタインチョコ。』・・・>>86 >>87
  (1300参照突破記念。遅くなりましたがバレンタインネタ。元地山中学に甘い展開!?ww)

  『風紀委員会の日常日記。』・・・>>104 >>105
  (1500参照突破記念。風紀委員会で極秘に行われる秘密の日記が明らかに!?)

  『The Time Start Of ティアナ。』・・・>>109 >>110
  (1800参照突破記念。霧島とティアナ、そしてあのゼロの復活の物語……?)

  『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ2。』・・・>>127
  (2000参照突破、日常編完結記念。もし俺メンバーのカオスな物語。
  注意、この物語は18歳未満には刺激の強いちょっとした深夜族成分が含まれています。
  お読みの際はにやけるお顔に気を付けて、一文一文丁寧にお読みください。By ヒトデナシ。)

  『黒水SS By 火矢 八重様』・・・>>158
  (トップレベルの作者様、火矢 八重様の執筆した黒水SS。
  よく読んでくださる彼女でこそ書くことが出来る、レベルの高いSSですw 
  黒水SSは全ての読者様のモノ。皆様適当に妄想しちゃってくださいw
  なお、もしも黒水SSを考えちゃった♪という神様がいるなら、
  ぜひともこちらに投稿してくださればなと思いますw 私も読みたいですしねwww)

  『花狩椿と銀色のいばら道』・・・>>168 >>169
  (2500参照突破記念。花狩先生の少年時代の過去。
  劣等感を胸に秘めた彼の前に現れた、ある人との出会いとは……?)




------------名誉、歴史--------------


・11月25日、『もしも俺が・・・・。』投稿。
・11月29日、100参照突破!! (ありがとうございます!!)
・12月02日、200参照突破!! (皆様の応援に感謝しております!!)
・12月06日、300参照突破!! (3は私の好きな数字です。とにかく感謝です!!)
・12月13日、400参照突破!! (嬉しい限りでございます。執筆ファイト!!)
・12月21日、500参照突破!! (500ですか!! 1000まで半分を切りました!!)
・12月24日、600参照突破!! (メリークリスマス!!)
・12月31日、700参照突破!! (2012年最後の日!!)
・01月05日、800参照突破!! (2013年、始まりました!!)
・02月12日、900参照突破!! (復活しました!! 皆様のためにも頑張ります!!)
・02月13日、1000参照突破!! (明日はバレンタインですか。皆様の応援に感謝!!)
・02月15日、1100参照突破!! (1000という大台を突破できてうれしいです!!)
・02月17日、1200参照突破!! (本編も10幕を突破。これからもバンバン書いていきますw)
・02月18日、1300参照突破!! (スリラーナーイト!! ……申し訳ない、深夜の悪乗りですw)
・02月21日、1400参照突破!! (もうすぐ1500!! 大感謝です!!)
・02月25日、1500参照突破!! (きたあああ!!! 1500参照ついに突破!!)
・02月27日、1600参照突破!! (おおぉぉ!! 応援に大変感謝です!!)
・03月01日、1700参照突破!! (ついに3月ですね!!)
・03月03日、1800参照突破!! (ありがとうございます!! ありがとうございます!!)
・03月06日、1900参照突破!! (もうすぐ2000ですね!! 頑張ります!!)
・03月09日、2000参照突破!! (2000参照突破しました!! 歓喜です!! 最高です!!)
・03月11日、2100参照突破!! (3000目指して頑張ります!!)
・03月11日、序章完結!! (始めの物語、無事に書き終えることが出来ました!! サンクス!!)

・03月18日、第2章、始まり!! (実はというと、サブタイトルに結構悩みましたwww)
・03月18日、2200参照突破!! (第2章も頑張ります!!)
・03月20日、2300参照突破!! (第2章、本格的にスタートです!!)
・03月26日、2400参照突破!! (もうすぐ2500ですね!! 頑張りますね!!)
・03月28日、2500参照突破!! (2500参照突破しました!! 3000目指して頑張ります!!)
・03月30日、2600参照突破!! (たくさんのオリキャラをありがとうございます!!)
・03月31日、2700参照突破!! (なんという快挙!! ありがとうございます!!)
・04月02日、2800参照突破!! (4月になりましたね!!)
・04月06日、2900参照突破!! (もうすぐ3000かぁ……。行けるといいなぁ。)
・04月14日、3000参照突破!! (うわぁぁああ!! 3000です!! 3000なんです!!!)
・05月01日、3100参照突破!! (長期休暇を頂きました!! 本日からまた執筆頑張ります!!)
・09月02日、4600参照突破!! (久々の執筆なので腕が鈍りまくりですねw)
・09月04日、4700参照突破!! (5000までもうすぐですね。頑張ります。)
・09月06日、4800参照突破!! (9月と言えば作者はもうすぐ誕生日とやらを迎えるわけですか。)
・09月09日、4900参照突破!! (もうすぐ5000ですね。頑張りますね。)
・09月12日、5000参照突破!! (5000です!! ありがとうございます。)
・09月14日、5100参照突破!! (私の誕生日です。ありがとうございます。)
・09月23日、5200参照突破!! (最近私の家族にPCを占拠される事が多くなりました。)
・11月18日、5300、5400参照突破!! (ここを建設して約一年になります。)

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.53 )
日時: 2012/12/25 17:37
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode




   参照が600を突破しているッ!!! 本当にありがとうございます!!



  “八重様”へ


  なんかね、普通に執筆してたらこうなったの。源治君が暴走しちゃった、テヘペロ♪ww

  どうもです。メリークリスマスです。そちらにサンタは来ましたか?ww
  ありがとうございます。まだ思わせぶりな感じが多いため、若干もどかしいですがww

  来ましたよ!! ついにw もし俺についに変態キャラがww
  これでもうね、さらに加速しますよ!! 下ネタがね!!ww
  紫苑ちゃんならこうするだろう、そう思って描きました、ええww

  毎度コメントの方ありがとうございます!!
  八重様もお身体に気をつけて執筆の方頑張ってください!!

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.54 )
日時: 2013/02/13 00:38
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode



       “サブストーリー 『彼ら彼女らのクリスマス』”


            「前編」




  ————『もしも俺が・・・・。』という物語が始動するほんの少し前、


  元地山中学に入学して初のクリスマスを迎えた日の事であった……。




   「————なぁ、今日はクリスマスだぜ? 今日サンタさんが来るんだぜ?」



  教室の一室、当時まだピチピチの一年生である霧島は興奮気味に言った。

  今日はクリスマス。子供の夢を一心に背負ったサンタ達が全国を飛び回る日でもある。
  だがそれと同時に、その内の何人かの夢が『壊れる』日でもある……。



   「霧島、お前はまだサンタがいると信じているのか?」

   「……? 何言ってんだよ、いるに決まってんだろ。」

   「バカな事を言うな、サンタの正体はな————」

   「わあぁぁーー!! まって黒川君!! 霧島君の夢を潰してあげないでぇ!!」



  霧島に現実と言うものを教えてあげようとした時、言葉を遮るように水島が割って入った。
  霧島は『?マーク』を浮かべてこちらを見つめる中、水島は小声で私に話しかける。


   「きっと真実を知っちゃったら、霧島君悲しむよ。だから今日は……ね?」

   「……だがいつかは覚める夢だぞ? それなら早めに教えてやらんことには————」


   「おーい、何の話してるんだよ? サンタの正体がなんだって?」


  黒川と水島が小声で話す中、気になった霧島は会話に参加しようとする。



   「う……ううん!! なんでもないよっ。ね、黒川君?」


  水島は手を両手に合わせて言う。話を合わせて、ということなんだろう。
  やれやれ、友人の夢を一心に守ろうとする彼女は、本当に優しい女性だ。



   「……ああ。サンタはいるさ。今もどこかに飛び回っているぞ。」

   「そうじゃ、サンタはここにおるぞ。いつだって、子供の夢の中におるのじゃ。のう、少年?」

   「ああ、そうだな————————ん?」



  あまりにも自然で一瞬気が付かなかったが、私は違和感をすぐに察知した……。
  声は……霧島でも水島でもない。しかもその声は背後の窓の外から聞こえる。

  黒川達はそっと振り返る————。




   「やっほー。サンタじゃ。メリークリスマスじゃのー。」


  そこには赤い帽子、白くモサモサしたひげ、赤い服、赤いズボン、そして大きな白い袋を持った、

  正真正銘、サンタクロースがそこにいた……!!



   「うおぉぉぉーーー!! サンタだ!! サンタがいんぞ黒川ぁ!!」


  霧島の興奮はマックスにまで跳ね上がる。それとは対照的に唖然とする二人。


   「あ……あれ? さ……サンタさん!?」

   「……落ち着け水島。誰かの変装だろう。誰かは知らないがな。」


  『真実』を知っている二人にとっては一瞬戸惑いを隠せなかったが、冷静になれば簡単だ。
  きっと、この学校の誰かの変装だろう。誰かは全く確定できないが……。

  そんなサンタクロースの登場に、他のクラスメイトもざわめきだす……。



   「ふぉっふぉっふぉ。ちーとばかし騒がしくなってきたのぉ。それじゃあ、ゲームを始めるとするかの。」


  サンタクロースは陽気に笑いながら、そう言った。ゲーム? 何をするつもりだ?



   「今からわしは1時間逃げ続けるぞい。捕まえてみせい。

   見事捕まえた良い子にはプレゼントをやるぞい。ふぉっふぉっふぉ。」



  サンタはそれだけを言い残し、そして下に落ちていった。おい、ここ4階だぞ!?
  黒川が窓から下を見てみると、なんの問題もなくケロッとしていたサンタがいた。
  そして陽気に鼻歌を歌いながら、スキップで逃げていった……。


  “……あのサンタ何者だ? 4階から落ちた挙句、何もないなんてバケモノか!?”


  私でも3階が限界だ。4階なんて落ちたら足がしびれてしばらく動けないぞ!?
  (注、心配しなくても、3階から降りてなんともない時点で、彼も超人レベルです。)

  さて、そうして何か変な空気を残してサンタクロースは去って行ったわけだが、
  どうやら捕まえればプレゼントをくれるらしい。本当かどうかは知らないが。


   「……聞いたかよ黒川!! これ行くっきゃねぇぜ!!」

   「黒川君、行こう!! 霧島君の夢のために!!」



  ……おーい、なんか二人とも妙に熱くないか? いや、霧島は分かるんだが……。


  ————まぁ、いいか。せっかくサンタとやらが催し物を企画してくれたのだ。

  一生徒としてこれを無視するわけにもいくまい。サンタの正体を暴きに……行くか。

  私達は4階から飛び降りるというふざけた芸当は出来ないため、
  素直に教室を出て、まずは一階の捜索にあたった……。


  まずは一階。最後に私達が見たのは一階の外。まずは外の捜索から始めた。
  グラウンド、入り口付近を見て、一階のあらゆる外を見たが、サンタはいなかった。
  続いて一階の内部。このフロアには主に、教員の待機場所である職員室や図書館などが設置されている。

  だが、残念ながらこちらにもいない。ちなみに先生達も姿を見ていないらしい。


  “ますます謎だ……。誰にも見られていないなんて。どこに行ったのだ?”


  これじゃあ拉致が明かない。そう感じた。だから黒川は冷静に考えた……。

  残る2階〜6階のどこかにいるはず。入れ違いになっていなければ。
  が、教員の話を聞く限りでは、その辺をうろうろしているわけではなさそうだ。
  つまり、どこかに隠れている、全く動いていないと見る方が自然だ。


  “2階は三年生、3階は二年生、4階は一年生の教室がある。

  そんなところで隠れているなんて思えない。つまり……5階か6階の屋上か……。”


  黒川は冷静に頭を回転させる。それとは対照的に「どこだぁぁー!!」と叫ぶ霧島と、


   「ふふっ、霧島君、目がキラキラしてるね。」


  と、天使のような笑顔で霧島を見る水島。か……可愛い。


  ……ゴホン。そうじゃなくて。早く行かなくては時間が無くなってしまう————。




   「あー、黒川クン。それに勇クンに愛奈ちゃん。何してんのー?」

   「勇気。お前五月蠅いぞ。めんどくさい。」


  そんな私達の前に現れたのは、小学生の時の友人である紫苑と柿原。
  五月蠅いと言われたからか、頭に来た霧島は「ああっ!?」と柿原に突っかかる。


   「ああ、紫苑と召か。実はな、かくかくしかじかで……。」

   「ええぇー!! サンタさんが来てるのぉ!? 本物ぉ!?」


  『かくかくしかじか』とは本当に便利な言葉だな。手抜きなんて言わせない。

  驚愕する紫苑だが、残念ながらそこまでまったりと話す時間はないということを伝え、
  そしてその後、二人にサンタの捜索に協力してもらう事になった……。

  紫苑と柿原は5階の捜索、私達は屋上の捜索を担当することになった。




   「ああ、よかった。俺は勇気とだけは一緒に行動したくねぇ。めんどうだ。」

   「おまっ……!! こっちから願い下げだぁバーロー!!」

   「霧島、コントをしている場合ではない。行くぞ。」

   「愛奈ちゃーん、後でお昼一緒に食べようねぇー!!」

   「うん!! なんか賑やかになってきたね。サンタさん、どんな人なんだろう……。」




  とまぁ、こんな感じの日常会話?をしながら、それぞれの捜索場所に向かった————。

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.55 )
日時: 2013/02/13 00:46
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode


         「後編」




  紫苑と柿原とは5階で別れ、私達三人は屋上に向かう。
  屋上のドアを開き、太陽の光をその身にたっぷりと浴びる。

  意外と広々としており、よくここでお昼ご飯を食べたりする。最近は寒いのであまり来ていないが。


  ————そして、私達はようやく出会えた。あのサンタに……!!



   「ふぉっふぉっふぉ、やっとご到着かい。待っていたぞい。」


  私達の目の前に、さっき窓で見たサンタクロースがいた。やはりいたか。

  私は一歩踏み出す。サンタに逃げられぬよう、慎重に距離を詰めていこうと考えた。が、
  霧島勇気はそんな慎重さなど持ち合わせていなかった……!!


   「先手必勝ぉぉ!!!! 覚悟、サンタさぁぁーーん!!!!」


  黒川の横を瞬時に通り過ぎ、そして獣のように飛びかかり、右手をグッと後ろに引く……。


  “こ……このバカ!! サンタと一戦やらかす気か!?”


  バカだ。阿呆だ。大馬鹿だ。どこの誰がサンタに喧嘩を売る奴がいるだろうか。
  全世界の子供たちを敵に回すぞ!? いや、今心配するべきはそこじゃない!!


   「ばっ……!! 霧島!! 捕まえるんだぞ!? 喧嘩吹っ掛けてどうする!!」

   「関係ねぇよぉ、黒川ぁ!! 俺はサンタに勝つんだからよぉ!!」


  いや、意味が分からないぞ!? やばい、これは私が全力で止めないと……。
  サンタの赤い服がさらに赤くなってしまう……。そんなサンタ見たくないぞ……。

  黒川が全力で霧島を止めようとしたその時であった……。



   「ふぉっふぉっふぉ。そうそう、それでよいのじゃ。全力でかかってきなさい。


  ————ただし、怪我をしても恨みっこなしじゃ……。」



  霧島は後ろに引いた右手を思いっきりサンタに向けて振りぬくッ!!

  が、それは頬の横を通り過ぎ、紙一重で躱された。そして、
  サンタの右手の手のひらから放たれた掌底が、霧島の胸に深くめり込む……!!


   「……がッ……はッ!!」

   「霧島勇気君、君は素晴らしい力の持ち主だ。ゆえに、まだ磨けば光るぞい。」


  霧島は宙を舞うように黒川達のいる方向に吹き飛ぶ……。

  地面にたたきつけられる前に、黒川は瞬時に落下点に立ち、霧島を受け止める。
  その胸部分だけ、綺麗に服が吹き飛んだように破れていた。そして口から血がタラッと流れ出る。


   「……無事か、霧島?」

   「あ……あたぼうよぉ。軽く一発貰っただけだ。気にすんな。」


  霧島は黒川の身体から離れ、「サンキュー。」と一言お礼を言った。
  サンタの右足の置かれた地面がピキッとひび割れている。思いっきり踏み込んだ結果だろうか。

  だとしたら、今の掌底だけで分かった。奴は相当強い……!!



   「どうやら要らぬ心配だったようだ。

   てっきり私はまたお前の暴走をとめる羽目になるかと思いきや、
   今回の相手は、私も参加しないといけないみたいだな……。」

   「おっ、珍しい。お前が本格的に俺と協力して喧嘩するのって久々じゃね?」


  確かにな。今までは一緒に喧嘩してたと言うよりかは、霧島の暴走を止める役回りだった。
  だが、さっきの霧島のパンチの躱し方、そして掌底……。
  あの滅法喧嘩の強い霧島が一発貰ったのだ。暴走してもらうぐらいがちょうど良いというもの。

  実力は霧島以上。だったら私は加勢するしかあるまい……!!


   「水島、少し待っててくれ。すぐに終わらせる。」

   「う……うん!! 二人とも気をつけて!!」


  水島は少し距離を置いたところから見守る。彼女には目の毒かもしれないが、仕方があるまい————。



   「久々のマジの喧嘩だ。黒川、遅れんなよッ!!」

   「それはこっちのセリフだ。やれやれ、どうしてこうも……

   ————この小説は何でもバトル展開になるのやら……。」


  ため息をつく黒川と、手をバキバキと鳴らし、嬉しそうな表情の霧島。
  そんな二人を見て、思わず笑みをこぼす赤い悪魔のサンタさん。



   「ふぉっふぉっふぉ。黒川君に霧島君のコンビかい。ぜひとも、君たちの実力を————」


  サンタがそのセリフを言いきる前に、すでに黒川達は動いていた……!!

  霧島は上空に飛び上がり、回転を加えた右足の回し蹴りでサンタの顔面に向けて放つ!!
  黒川はそのまま地面を駆け回り、グッと力を入れた左手を思いっきり腹部へと放つ!!

  ほぼ同時の攻撃、息は完全にぴったりの二人。



   「上空と地上からの同時攻撃。戦術の理論の基礎は出来ておるのぉ二人とも。」


  サンタはフッと姿勢を低くし、黒川の左ストレートを片手で受け止めつつ、
  霧島の右足の回し蹴りはサンタの頭上擦れ擦れで綺麗に空を切った……!!

  その流れのまま、霧島は柔軟に身体を動かし、
  今度は左足でサンタの頭上に振り下ろすように蹴りを入れる……!!

  間一髪で反応したサンタは、残った片手でガードする。そこで黒川はニヤリとする。



   「————がら空きだ。」


  両手が塞がったサンタに対し、黒川は今度は右手にグッと力を入れ、
  サンタの顔面に向けて、渾身の右ストレートを放つ!!

  この至近距離、なおかつ両手は使えまい……。だが、


   「そうでもないぞい。ほいッ!!」


  サンタは瞬時に体操選手がやるような、『ムーンサルト (通称、月面宙返り)』をしながら、
  右足の蹴りで黒川の右ストレートを弾き飛ばす。

  そしてサンタの身体が黒川達と上下逆になったところで、
  両手を地面につけ、逆立ちの状態で両足で瞬時に黒川と霧島に蹴りを放つ……!!


   「くッ……!!」


  放たれた蹴りは想像以上に速くて重く、二人ともガードはしたものの、身体は吹き飛ばされた。
  空中に吹き飛ばされた霧島は、さっきとは違って難なく受け身を取り、無事に地上に着地する。



   「ふぉっふぉっふぉ。残念じゃったのぉ。良い攻撃じゃったが。」


  逆立ちをしながら、陽気に笑うサンタさん。確かに、今の攻撃が防がれたことは予想外だ。


  ————だが残念だ。この勝負、私達の勝ちだ!!




   「ああ、残念だった。まさかこんな形で幕切れとな。サンタさん。」

   「……ふむ? どういうことかのぉ?」


  黒川の意味深な言葉にいまいちピンと来ていないのか、サンタは首をかしげて尋ねる。

  黒川はフッと笑い、サンタさんを指さして言う……。




   「サンタさん、大事にそうに持っていた袋はどうしたんだ?」


  その言葉を聞いて、サンタさんはハッと我に返る……。

  そう、今サンタは逆立ち状態。無論、手に袋など持っていない。
  強いて言うなら、霧島の蹴りをガードする時に『落とした』。



   「その袋は一体、だれが回収したんだろうな?」

   「うおぉぉぉーー!! おーい黒川ぁ!! すげぇぞこの中身!! 
   四次元ポケットみてぇだ!! プレゼントが山のように入ってやがる!!」


  サンタはふと霧島の方に振り返る。見ると、さっきまでサンタが持っていた袋が霧島に渡っていた。

  どうやら、霧島はサンタの蹴りで吹き飛ばされる前に、
  落ちたプレゼントの入った袋を回収していたようだ……!!


   「私達の目的はプレゼントをもらう事。そしてサンタの素性を暴く事だったが————

   どうやら簡単ではないらしい。それは来年に持ち越すとしよう。今年はこれで十分だ。」


   「……うーむ、してやられたのぉ。これでは戦う理由にもならんかい。」


  サンタはゆっくりと足を地面におろし、ようやく普通の状態に戻る。
  霧島は大きな袋を持って黒川と合流し、そして黒川も水島と合流した。



   「やれやれ、霧島、お前にしては珍しく冷静じゃないか。」

   「お前がしつこく言うからな。『プレゼントだけ狙え。(キリッ)』てな。」

   「ふふっ、さすが黒川君だね。というか、霧島君大丈夫?」


  目の前のサンタを気にすることなく、もう終わったことかのように会話を始める三人。
  サンタはそんな三人の会話を聞いて、フッと笑みをこぼす。


  “これがわしの学校の生徒達か……。ふぉっふぉっふぉ。面白い子達がいっぱいいて何よりじゃ。”


  サンタはそのまま音もなく姿を消す。三人に感付かれることもなく————。



   「それにしても、あの掌底は痛かったぁ。まぁもう治ったけど。」

   「大丈夫!? 保健室に行かなくていいの?」

   「ふっ、やれやれ。・・・おっ、どうやら紫苑たちが来たようだ。」


  一息ついた三人の元に、5階の捜索が終わった紫苑と柿原が合流する。


   「やっほー。サンタいたぁ?」

   「5階にはいなかったぞ。めんどくさい。」


  紫苑は相変わらずのハイテンションで、柿原は相変わらずの気だるい様子。



   「サンタならいるぞ。あそこに————」


  と、黒川が指さした方向には、すでにサンタは見る影もない。
  霧島も水島も「あれ?」という間の抜けた声をだし、首をかしげる。



   「どうやら、私達が会話している間にどこか行ってしまったらしい。」

   「ええぇぇー!? 生け捕りはどうすんのさぁ? サンタの正体はぁ? ボク見てないよぉ。」

   「それにしても勇気、情けないな。なんだその傷は? コケて怪我でもしたか?」

   「バカ。これはサンタとの決闘のあかしだ。すんげぇ強かったぞ、サンタのヤロー。」


  各々が自由な雑談をする中、一人水島は空を見上げる。

  結局誰かは分からなかったけど、それでもその誰かは子供の夢を壊さないように頑張っている。
  そう思うと、なんだか少し心が温かくなった……。そして、



   「あっ、雪……!!」


  水島が空を指さすと、空から降り注ぐ綺麗な白い雪。これもサンタからの贈り物なのだろう。
  皆もそれに気づき、空を見上げる。そして感動の声を漏らす。


  テンションの上がる霧島。
  めんどくさそうな表情で雪を見る柿原。
  勝手に昼飯を広げ、食べ始める紫苑。

  そして座り込み、「やれやれ・・・。」と言葉を漏らす黒川。そして、





   「————今日も良い日でありますように・・・。」


  両手を重ね、祈りを捧げる水島。それが彼ら彼女らのクリスマス————。



    ———————— Fin ————————

Re: もしも俺が・・・・。 ( No.56 )
日時: 2013/02/13 01:04
名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode



     ————第7幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……。』————



          「パート1。」




  ————皆様は、今私達がいる場所を当てることが出来るだろうか?


  教室、違うな。公園、それも違うな。
  水島の自宅、残念ながらそれは今の私では無理だ。


  多分、誰も私が今どこにいて、どこに立っているかが分かるまい————。




   「……なぁ、黒川。なぜこうなった。」


  私の隣には霧島がいる。霧島の表情は明らか不機嫌そのもの。そりゃあまぁ、そうだろうな。

   なんせ、私達がいるところは……




   「なんで俺ら『砂漠』に迷い込んでんだよッ!?」



  そう、『砂漠』なのだから————。









   ———— 一分前の事……。とある一室の教室の放課後の事……。



   「『アンドロイド』? どっかの携帯の機種かぁ?」

   「バカか、霧島。『アンドロイド』とは、簡単に言えばヒューマノイド・ロボットの事だ。」


  アンドロイドの事を良く知らない霧島に、黒川は簡潔に説明する。
  なんで今こんな話をしているのかというと、これから『もしもの世界』に出かけるつもりだからだ。

  黒川はドラえもんの世界に行き、ドラえもんに出会ったことで、ロボットというものに興味を持った。
  これを自分の発明に使えないか、と思い、行くことを決意したのだった。


   「んで? 今回はその『アンドロイドの世界』に行くのか?」

   「そうだ。一応誘ったが……来るか? 水島は無理なようだ。」


  霧島は座っていた椅子を蹴飛ばし、勢いよく立ち上がる。おい……物を大事にしないか。


   「もち、行く!! 紫苑ちゃんと召は?」

   「今日は来ることができないらしい。二人だが、不満か?」

   「んなことねぇよ。さっさと行こうぜ!!」



  と、いうことで、その後以前と同じ公園に行き、
  黒川は手を前にだし、目を閉じる……。

  キーワードは『アンドロイド』。立ち位置は無し。細かい設定も無し。ほとんどお任せだ。


   そして呪文を唱える————。



  “Information search————。Open、Possibility Gate ————”
  (情報検索————。もしもの扉、今ここに開きたまえ————!!)



  開く光の扉。輝く光が差し込んでいる。そして私達は門を潜っていく……。



  ————とまぁ、ここまではよかったんだ。


  だが、目を覚ました時、そこはなんともシンプルな場所だった。

  踏んでいる地面は『砂』で、砂の地面が辺り一面に広がっていて、いくら見渡しても同じ景色。
  風によって砂が舞い上がり、まるで雨のように砂が降ってくる。そう、ここまで言えば分かるだろう。



  ————私達は砂漠のど真ん中に飛ばされたのだ……。そして今に至る。





   「今に至る、じゃねぇ!! これまずいぞ! 
    何もしねぇまま、ただ砂漠を歩くだけで終わっちまうぞ!?」

   「落ち着け霧島。私も今打開策を考えている。」


  さすがに今回ばかりは、霧島の言っている事が正論だ。
  30分ただ砂漠を歩くだけの物語なんて誰特なのだ。

  これじゃあアンドロイドうんむん以前の問題だ。時間を無駄にしてしまう。それだけは避けたい。
  だけど、だからといって打開策が簡単に浮かぶわけではない。はっきり言って、もうどうしようもない。
  運よく砂漠の端っこで、近くに町があるとかならいいのだが、残念ながら見当たらない。皆、同じ景色だ。


  “……困った。非常に困った。これはもうどうしようも————”



  その時、黒川は何かを見つけた……!!

  遠目で見てみると、車?みたいなものが見える。誰かが操縦し、誰かが乗っている。



   「霧島!! あれを見ろ————って、はやッ!!」


  黒川が指さす前に、すでに霧島はその車の存在に気づき、すでに助けを求めに走っていた。
  マッハレベルのスピードで遥か彼方の車を追いかける。アイツ……世界陸上出れるんじゃないか?

  霧島がどうやら遥か向こうで車を捕まえたようだ。黒川はそれをゆっくりと歩いて追いかける。
  遠くて声が聞こえないが、何か話しているようだ。……と思ったら、霧島が全く口を開かなくなった。
  私には声は聞こえない。ただ口を見ていると、霧島が何かを喋っている様子はない。
  ただ一方的に操縦者が喋っている。それをただ見つめる霧島。


  “……とりあえずよく分からんが、後で霧島に聞けば分かるだろう。”



  3分後、ようやく私は霧島が捕まえた車のところに到着した。

  どうやら本当に車だったようだ。だが普通の車ではない。タイヤがなく、若干浮いている。
  空気を放出して車を浮かす、ホバー式の乗り物のようだ。

  ……珍しいな。詳しく調べてみたいところだが、今は我慢しよう。
  そしてとりあえず、霧島に話を聞くことにする。



   「でだ、どうなった? 乗せてくれるって?」

   「……ああ。」

   「————? 妙に元気がないな。どうしたんだ?」


  さっきまでギャアギャア騒いでだ霧島が、こうも静かになると不気味というもの。
  走って疲れたのか? いや、そうじゃなさそうだ。もっと別の理由みたいだ。


   「まぁいい。とりあえず乗せてくれるんだろう? お言葉に甘えて乗らせて頂こう。」

   「お兄ちゃんがオトモダチ? ティアナの車にようこそぉ!!」




  ————ヒョコっと車から顔を出したのは、一人の女性。


  見た目は俺たちより年上だろうか? 大人っぽくてスタイルもかなり良い、大人の女性といった感じ。
  腰ほどまである長いレモン色な髪、透き通ったサファイヤみたいなきれいな瞳をしている。
  あっさりしたワンピースを身にまとっている。白く透き通った綺麗な色合いをしている。



   「ああ、そうだ。————ん? 人間か?」

   「そうだよぉ? ティアナはニンゲンだよぉ!!」

   「ティアナ? ティアナって誰だ?」

   「え?だあれって? ティアナ!!」


  そう言って、女性は自分を指さして言う。どうやら彼女の名前が『ティアナ』というらしい。


  “————ん? 待てよ。人間? なぜ人間がこんなところにいるのだ?”


  ここは『アンドロイドの世界』なはず……。人間が存在するわけ-————。




   「・・・黒川、話したいことがある。」


  ふと、後ろから霧島が口を開く。何か真剣な決意をした表情であった。
  とはいっても、霧島がなぜこんなに真剣な表情なのかが私にはさっぱりなのだが……。


   「どうした霧島。話してみろ。」

   「俺はな……決めたわ。人生で最初で……最後の決断をしたわ。」


  そう言われてますます訳が分からんと混乱する黒川。
  さすがの彼にも全く持って霧島の考えてる事が読めない。


  そして……その一言はあまりにもぶっ飛んでいた————!!!







   「俺は————この子を嫁にもらう。」




  ————————。




















  ————なんだってぇぇぇぇーーーーーーーー!!!!!!


Re: もしも俺が・・・・。 ( No.57 )
日時: 2012/12/29 09:58
名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: qgJatE7N)
参照: 参照700突破おめでとう!w

クリスマスのサンタさんは……校長先生? なのか?
なんにしても面白かったです!!w 水島たんと紫苑が仲良くてよかったーw


そしてティアナ編開幕ぅぅぅぅぅ!!
霧島君は何時も斜め十五度の発言をしますのおww

ティアナ編は本当に好きな話なので、
どんな風にリメイクされるか楽しみです!w

更新お疲れの出ませぬようw


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