複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
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- もしも俺が・・・・。『フィーダと那拓。』
- 日時: 2014/01/03 18:25
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
作者の今叫びたい一言 『ツイッター、始めました。>>205』 (By 作者)
序章、あとがき+読者様へ一言!! >>114
土下座で頼む、簡単アンケート!! >>115
↑アンケート円滑化のために、登場人物のリストを作りました!! >>123
オリキャラ大募集中!!!(こちらをお読みください。) >>140
【第一回 アンケート回答者リスト!! スペシャルサンクス!!】
・月葵様 →>>117
・るるこ様 →>>125
・檜原武甲様 →>>133
・李々様 →>>134
・八重様 →>>138
・エストレア様 →>>145
【オリキャラリスト!! スペシャルサンクス!!】
・李々様 →>>141 『明蓮寺 美夜』 >>151 『古屋 朱李衣』
・95様 →>>142 『葉隠 空冴』 >>146 『鳳凰院 龍雅』
・エストレア様 →>>145 『キル・フロート』
・檜原武甲様 →>>147 『知名崎 宇検』
・月葵様 →>>148 『結風 遥』 >>156 『矛燕』 『ゼヘト』
・グレイ様 →>>152 『周邊 蓮華』
・八重様 →>>155 『雛姫 容子』
・るるこ様 →>>166 『王 莉紅』 『鳳広炎』
クリックどうもありがとうございます。
おはようございます、こんにちは、そしてこんばんわ。
どうも初めまして。ご存知の方はお久しぶりです。
私の名前はヒトデナシと申します。
“自己紹介が終わったところで、この小説の注意点です。”
1、荒らしの方々は回れ右して去ってください。
2、読んでいただけるとすごくありがたいです。
3、コメントをもらうと、作者は歓喜に満ち溢れます。
“では次に、この小説はどんなものなのかを紹介いたします。”
1、この小説の中心の視点は基本、主人公である俺(作者ではありません。)が中心です。
2、この小説は、主人公が『もしもの世界』を体験したとき、どのように思うのか、またはどのように動くのかを描いたものです。
3、基本、自由である。
————と言った感じでございます。
では早速書いていきたいと思います。
楽しんでいただけると幸いです。
・登場人物・・・主要人物 >>119
黒川陣営 >>120
リバース陣営 >>121
DDD教団陣営 >>122
・イラスト広場(心優しい絵師様、常時募集中)・・・>>62
・用語説明・・・>>63
コメントを下さった優しい読者様
・月葵様
・八重様
・秘密箱様
・エストレア様
・小枝様
・るるこ様
・春野花様
・陽様
・修道士。様
・檜原武甲様
・李々様
・ちぇりお様
・95様
・グレイ様
・H様
・007様
———— 『もしも俺が・・・・。』目次 ————
【序章、日常編】
表紙→>>12 (八重様)
挿絵→ 第1幕 >>20 (るるこ様)
第6幕 >>89 (るるこ様)
第15幕 >>125 (るるこ様)
第1幕 『もしも俺が自己紹介をしたのなら……。』 >>1 >>7 >>8
第2幕 『もしも俺が自分の世界を紹介するなら……。』 >>14 >>16 >>19
第3幕 『もしも俺が風紀委員会を紹介したなら……。』 >>23 >>24 >>25
第4幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……。』 >>31 >>32 >>35
第5幕 『もしも俺がドラえもんの世界に行ったなら……続編。』 >>36 >>37 >>43
第6幕 『もしも俺(様)が華麗に参上したなら……。』 >>46 >>50 >>51
第7幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……。』 >>56 >>60 >>61
第8幕 『もしも俺がアンドロイドの世界に行ったのなら……続編。』 >>64 >>65 >>66
第9幕 『もしも俺(様)が異次元を渡るなら……。』 >>69 >>70 >>71
第10幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……。』 >>76 >>77 >>82
第11幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……続編。』 >>83 >>84 >>85
第12幕 『もしも俺が休日を過ごすのならば……。』 >>88 >>93 >>96
第13幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……前編。』 >>101 >>102 >>103
第14幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……後編。』 >>106 >>107 >>108
第15幕 『もしも俺がジョジョの世界に行ったのならば……終編。』 >>111 >>112 >>113
あとがき、そしてコメントを下さった方々に感謝の言葉を!! >>114
【第2章、闇人(やみびと)と天使編】
プロローグ >>124
第16幕 『もしも俺が日常を過ごしたのなら……。』 >>128 >>131 >>132
第17幕 『もしも俺がこれまでの事をまとめたなら……。』 >>136 >>159 >>160
第18幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……。』 >>163 >>164 >>165
第19幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……2。』 >>170 >>171 >>176
第20幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……3。』 >>181 >>185 >>186
第21幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……4。』 >>189 >>190 >>194
第22幕 『もしも俺が魔法が使われている世界に行ったのなら……5。』 >>198 >>201 >>204
第23幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……。』 >>206 >>209 >>210
第24幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……2。』 >>211 >>215 >>216
第25幕 『もしも俺(様)がドラクエの世界に行ったのなら……3。』 >>217
------------ サブストーリー -------------
『交差する二人』・・・>>29 >>30
(300参照突破記念。黒川と水島の知られざる出会いの物語。)
『彼ら彼女らのクリスマス』・・・>>54 >>55
(600参照突破記念。元地山中学生の奇妙なクリスマスの物語。)
『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ。』・・・>>72 >>73
(1000参照突破記念。あまりにもカオスすぎた。お祭り過ぎた。黒歴史とか言わないで。)
『たった一つのバレンタインチョコ。』・・・>>86 >>87
(1300参照突破記念。遅くなりましたがバレンタインネタ。元地山中学に甘い展開!?ww)
『風紀委員会の日常日記。』・・・>>104 >>105
(1500参照突破記念。風紀委員会で極秘に行われる秘密の日記が明らかに!?)
『The Time Start Of ティアナ。』・・・>>109 >>110
(1800参照突破記念。霧島とティアナ、そしてあのゼロの復活の物語……?)
『物語崩壊、カオスなお祭り騒ぎ2。』・・・>>127
(2000参照突破、日常編完結記念。もし俺メンバーのカオスな物語。
注意、この物語は18歳未満には刺激の強いちょっとした深夜族成分が含まれています。
お読みの際はにやけるお顔に気を付けて、一文一文丁寧にお読みください。By ヒトデナシ。)
『黒水SS By 火矢 八重様』・・・>>158
(トップレベルの作者様、火矢 八重様の執筆した黒水SS。
よく読んでくださる彼女でこそ書くことが出来る、レベルの高いSSですw
黒水SSは全ての読者様のモノ。皆様適当に妄想しちゃってくださいw
なお、もしも黒水SSを考えちゃった♪という神様がいるなら、
ぜひともこちらに投稿してくださればなと思いますw 私も読みたいですしねwww)
『花狩椿と銀色のいばら道』・・・>>168 >>169
(2500参照突破記念。花狩先生の少年時代の過去。
劣等感を胸に秘めた彼の前に現れた、ある人との出会いとは……?)
------------名誉、歴史--------------
・11月25日、『もしも俺が・・・・。』投稿。
・11月29日、100参照突破!! (ありがとうございます!!)
・12月02日、200参照突破!! (皆様の応援に感謝しております!!)
・12月06日、300参照突破!! (3は私の好きな数字です。とにかく感謝です!!)
・12月13日、400参照突破!! (嬉しい限りでございます。執筆ファイト!!)
・12月21日、500参照突破!! (500ですか!! 1000まで半分を切りました!!)
・12月24日、600参照突破!! (メリークリスマス!!)
・12月31日、700参照突破!! (2012年最後の日!!)
・01月05日、800参照突破!! (2013年、始まりました!!)
・02月12日、900参照突破!! (復活しました!! 皆様のためにも頑張ります!!)
・02月13日、1000参照突破!! (明日はバレンタインですか。皆様の応援に感謝!!)
・02月15日、1100参照突破!! (1000という大台を突破できてうれしいです!!)
・02月17日、1200参照突破!! (本編も10幕を突破。これからもバンバン書いていきますw)
・02月18日、1300参照突破!! (スリラーナーイト!! ……申し訳ない、深夜の悪乗りですw)
・02月21日、1400参照突破!! (もうすぐ1500!! 大感謝です!!)
・02月25日、1500参照突破!! (きたあああ!!! 1500参照ついに突破!!)
・02月27日、1600参照突破!! (おおぉぉ!! 応援に大変感謝です!!)
・03月01日、1700参照突破!! (ついに3月ですね!!)
・03月03日、1800参照突破!! (ありがとうございます!! ありがとうございます!!)
・03月06日、1900参照突破!! (もうすぐ2000ですね!! 頑張ります!!)
・03月09日、2000参照突破!! (2000参照突破しました!! 歓喜です!! 最高です!!)
・03月11日、2100参照突破!! (3000目指して頑張ります!!)
・03月11日、序章完結!! (始めの物語、無事に書き終えることが出来ました!! サンクス!!)
・03月18日、第2章、始まり!! (実はというと、サブタイトルに結構悩みましたwww)
・03月18日、2200参照突破!! (第2章も頑張ります!!)
・03月20日、2300参照突破!! (第2章、本格的にスタートです!!)
・03月26日、2400参照突破!! (もうすぐ2500ですね!! 頑張りますね!!)
・03月28日、2500参照突破!! (2500参照突破しました!! 3000目指して頑張ります!!)
・03月30日、2600参照突破!! (たくさんのオリキャラをありがとうございます!!)
・03月31日、2700参照突破!! (なんという快挙!! ありがとうございます!!)
・04月02日、2800参照突破!! (4月になりましたね!!)
・04月06日、2900参照突破!! (もうすぐ3000かぁ……。行けるといいなぁ。)
・04月14日、3000参照突破!! (うわぁぁああ!! 3000です!! 3000なんです!!!)
・05月01日、3100参照突破!! (長期休暇を頂きました!! 本日からまた執筆頑張ります!!)
・09月02日、4600参照突破!! (久々の執筆なので腕が鈍りまくりですねw)
・09月04日、4700参照突破!! (5000までもうすぐですね。頑張ります。)
・09月06日、4800参照突破!! (9月と言えば作者はもうすぐ誕生日とやらを迎えるわけですか。)
・09月09日、4900参照突破!! (もうすぐ5000ですね。頑張りますね。)
・09月12日、5000参照突破!! (5000です!! ありがとうございます。)
・09月14日、5100参照突破!! (私の誕生日です。ありがとうございます。)
・09月23日、5200参照突破!! (最近私の家族にPCを占拠される事が多くなりました。)
・11月18日、5300、5400参照突破!! (ここを建設して約一年になります。)
- Re: もしも俺が・・・・。『リバース』 ( No.73 )
- 日時: 2013/02/15 21:32
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
「後編」
作者「よっしゃ、じゃあ最初に誰が歌うよ? このメンバーで盛り上げ役って誰よ?」
黒川「間違いなく、熱さでは霧島だろうな。」
霧島「任せろぃ!! 熱くしてやんぜベイベーェ!!!」
1人目、霧島。 曲、『ultra soul B'z(ビーズ)』
霧島「そしてぇー輝くぅ————ウルトラソウルッッ!!!!!」
柿原「あっつッ!! クーラー付けろクーラー。焦げるぞここ!!」
水島「でも盛り上がるよね。ふふっ。」
黒川「おい霧島!! 大声で歌うときはマイクを離せ!! 音が割れて耳が痛いぞ!!」
2人目、柿原。 曲、『千の風になって 秋川雅史』
柿原「千のかーぜになぁーって〜。」
霧島「何この俺との温度差ッ!? 一気に冷えたぞここッ!!」
紫苑「なんか寒いよぉー。誰—? クーラー付けたのぉー?」
作者「歌の力って凄いぞ……。霧島の熱を一気に冷やしやがった……。」
3人目、紫苑。 曲、『夏祭り JITTERIN'JINN(ジッタリン・ジン)』
紫苑「きーみーがーいたなーつは、とおいーゆーめーのなかーぁー♪」
源次「可愛いぞ!! そしてエロいぜお嬢ちゃん、愛してる!!」
作者「分かるぞ、源次。あれだな、あのあどけなさが何とも言えないエロさがあるな。」
柿原「……おーい。ここに病院を建ててくれ。変態の重傷者が二人いるんだが。」
4人目、黒川。 曲、『Beat It Michael Jackson (マイケル・ジャクソン)』
黒川「just be it be it!! No wants to be defeated!!」
霧島「おいッ!! 誰か助けろ!! 歌詞の意味が全く分からん!!」
作者「『ただ逃げろ。打ちのめされたいヤツなんてどこにもいない。』だ。分かったか?」
霧島「ああ…………てかなんでわかんだよ!? てか何で全部英語なんだよ!?」
柿原「あいつ相変わらずめんどくさい曲歌うなー。けどまぁ、さすがのイケボだ。」
水島「黒川君上手だね。ふふっ。」
5人目、水島。 曲、『旅立ちの日に 川嶋あい』
水島「いつのまにか〜時はながれー、もうきょうはー卒業の日〜。」
源次「やばい、泣ける。あっ、もう泣いてた。」
黒川「やばい、惚れる。あっ、もう惚れてた。」
作者「やばい、萌える。あっ、もう萌えてた。」
紫苑「あれー? なんか一人変な人が混じってたような……ま、いっかー♪」
6人目、源次。 曲、『きよしのズンドコ節 氷川きよし』
源次「ズン、ズンズンズンドコ、げ・ん・じ!! ズン、ズンズンズンドコ、げ……」
源次「……て誰も聞いてねぇし!! なんで肝心の俺様の時に皆ジュース入れに行くのさ!?
てか水島ちゃんまで!? マジで!? 俺ちん偉く嫌われてねぇ!?」
(注、カラオケあるある、一通り落ち着くとトイレに行ったりジュースを入れに行く。)
7人目、作者。 曲、『It's My Life Bon Jovi(ボンジョヴィ)』
作者「It's my life—。 It's now or never !! I ain't gonna live forever!! I just want to live while I'm alive!!」
霧島「だからぁぁ!! なんでお前も全部英語の曲歌うんだよッ!! 歌詞ッ!!」
黒川「『これが俺の人生さ。今でなきゃダメなんだ、かぎりある命、その命あるかぎり、精一杯生きたい。』だ。」
霧島「お前もわかんのかよッ!! 本当、何から何まで一緒だなッ!!」
紫苑「それにしてもなんか洗練されてるって感じだよねー。」
水島「作者さん、結構得意だったりするらしいしね。ふふっ。」
源次「……何事もなかったかのように戻ってきている。あれだな、もうはっちゃけるしかないのね俺ちん。」
8人目、霧島。 曲、『HEATS 景山ヒロノブ』
霧島「ああぁつくなれぇぇ!! ゆめみたぁーあしぃぃたぁああをおぉぉ〜!!」
柿原「ぐッわぁぁあ、あっつッ!! 散れッ!! ミンチになって熱帯雨林行って来いッ!!」
黒川「そしてアニソンの始まりである……。」
作者「いいぞぉ霧島ぁ!! 俺も大好きだこの曲!! あつくなんぜぇ!! ひゃっはぁー!!」
紫苑「でも勇クンにぴったりだよねぇーこの曲。熱い感じが良いー♪」
9人目、柿原。 曲、『大きな古時計 平井堅』
柿原「おーおきなのっぽの古時計〜おじいーさんのー時計〜。」
黒川「……霧島に対する嫌がらせにしか思えない。」
霧島「お……俺の体温が……下がる……。」
源次「俺ちんのテンションは……もっと下がってる……。」
水島「……源次君、大丈夫?」
10人目、紫苑。 曲、『さくらんぼ 大塚愛』
紫苑「とーなりどーしあ・な・た・と、あーたしさくらんぼ〜♪」
源次「俺ちん萌え死ぬ。いや、もう燃え尽きたぜ……。真っ白な灰によ……。」
作者「ジョオぉぉーーー!!!!!」
黒川「まさかの明日のジョーネタかッ!!」
霧島「つうか、紫苑ノリノリだな。可愛いらしいダンスまで……あ、パンツ見えた。」
11人目、源次。 曲、『爪爪爪 マキシマムザホルモン』
源次「khsでょおjんdkkkさhkはkksl〜!!!!!!!」
(注、本人は泣き叫びながらめっちゃ低い声で叫んでます。)
霧島「ついに一人キャラが壊れたぞおいッ!! 誰か病院!! 後、歌詞職人!! 誰か歌詞を言ってくれ!!」
作者「『間髪いれずに合体。100発喰らって安泰。未発達の体見渡せばミミズ腫れオンパレード。』だ。」
霧島「お前何もんだ!? てか歌詞がやべぇ!! 警察捕まるレベルじゃねぇか!!」
黒川「というか、泣いてるぞ。源次。」
柿原「さっきの事で落ち込んでんじゃねぇか?」
紫苑「結果的にキャラ崩壊、だね♪」
水島「ごめんね、源次君……。」
12人目、黒川&作者。 曲、『GO!!! FLOW(フロウ)』
黒川「けーわしい修羅の道の中、他人の地図を広げてどこへ行く〜ぅー♪」
作者「ごくさいしょくの、カラスがぁそれを、奪い取って破りすてたぁーあー♪」
水島以外「何このシンクロ率怖いッ!! 声ほとんど一緒なんだがッ!!」
水島「二人とも上手だね。息ピッタリ。」
13人目、水島&紫苑。 曲、『ライオン May'n&中島愛』
紫苑「生き残りたい、生き残りたい、まだ生きてたくーなる〜。
星座の導きでー今、見つーめ合—った♪」
水島「生き残りたい、途方に暮れて、キラリ枯れてゆーく〜。
本気のカラダ見せー付けるーまで、私眠らないぃー♪」
源次「本気の身体を見せてくれお嬢ちゃーんッ!!!」
柿原「ミンチにするぞ、お前。」
黒川「私はいずれ見れる。水島を嫁にすれば……な。」
作者「そりゃあ俺の執筆次第だがね♪」
黒川「なん……だと……!?」
14人目、水島。 曲、『ユメセカイ 戸松遥』
水島「
いつからかこの胸で揺れてる光 手放したくはない
遠回りしても 躓いてもここに
ずっと ずっと 光ってる……
遠くに聞こえた鐘の音が少し寂しくて
もう一度強く今度は高く駆け抜けた
ただ繰り返す現実も星の数の願い事も
目指すべき明日を見つけた この想いには勝てない
目の前に開かれた果てない世界 たとえ仮想でもいい
迷い続けても胸の奥で強くずっとずっと響いてく
幼いリボンを捨てた夜から見た夢は
輝いた街で理想の日々を送ってた
傷つかない場所目指して翼ばかり求めたけど
この背中にただ1つの守るものがあればいい
少しずつ鮮やかに彩る世界感じたままでいい
微笑みの色も巡り逢いの色ももっともっと変わってく
答えが無くて 目指そうとして
綺麗じゃなくて 諦めなくて
私もきっとこの世界と似てる信じ続けてる
新しい涙で見えて来た未来怖がらなくていい
心の傷みと探してた景色はきっときっと重なる
限りなく
目の前に開かれた果てない世界
たとえ仮想でもいい
迷い続けても胸の奥で強く
ずっとずっと響いてく
ずっとずっと響いてる……
そっとそっと光ってる……」
黒川「……おい、なんでこれだけフルなんだ?」
作者「俺がお願いしたのよ。大好きなのよこの詩。」
霧島「良い曲だ。締めにいい。」
紫苑「水島ちゃんだから歌える純粋な曲だよねー。」
柿原「ああ、綺麗だ。」
源次「うんうん、俺様の声よりも透き通って美しいわ。」
作者「もし俺のED(エンディング)曲にしようと思ってるんだ。どうだ?」
黒川「ああ、悪くない。心にしみる、良い曲だ。」
作者「だろ? さ、本当の最後の締めと行こうじゃないか。」
15人目、全員。 曲、『君が代 国歌』
全員「きぃぃみぃぃがぁぁああよぉぉおおおはあぁぁぁ〜♪」
———— 終わり。否、終わろう。後悔はしていない。 ————
- Re: もしも俺が・・・・。『カオスすぎた感謝祭。』 ( No.74 )
- 日時: 2013/02/15 22:50
- 名前: 火矢 八重 ◆USIWdhRmqk (ID: l6pfUsAS)
遅くなったが、1000突破おめでとう。
で、本編で血が滾ったわけだけど……。
……カラオケ、カオスじゃね?wwww
はい、こんばんは火矢八重です!!w
とにかく、1000突破感謝祭は笑えましたwwwwwwwww 何処がって? 感謝祭の全てさ……。
さて、源次たちは、一体何処へ向かうのでしょう?
そして我が子は今…スミマセン私の深夜のテンションのベクトルがおかしいです。
それでは、更新お疲れの出ませぬよう。とにかく今回は1000おめでとぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
- Re: もしも俺が・・・・。『カオスすぎた感謝祭。』 ( No.75 )
- 日時: 2013/02/16 10:20
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
“八重様”へ
どうもでございます!! やっと1000という大台を突破できてうれしく思いますw
これも応援してくださる方々のおかげ、本当に感謝感激ですw
……否定はしない。。wwwwww
楽しんでいただけたなら何よりです!!w
おバカ全開で書き上げたのでキャラ崩壊半端ないと思いますがねw
源治達の行き先は、八重様も知ってるであろう場所ですよ♪w
ただまぁ、ほんの少し話の順序が変わりますがねw
我が子もいずれ明らかになると思いますぜ? お楽しみにw
ありがとうございます!! これからも張り切って執筆頑張ります!!
- Re: もしも俺が・・・・。『カオスすぎた感謝祭。』 ( No.76 )
- 日時: 2013/02/16 16:32
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
————第10幕 『もしも俺(様)がゾンビの世界に飛び込んだなら……。』————
「パート1。」
視界を照らす光が徐々に引いていく。少しづつ明確になっていく風景。
柿原と紫苑にとって、異世界に行くのはこれが初めてではなかった。
以前黒川の力を使って次元を渡った事はある。その時もこんな光の道を歩いているような感覚だった。
けれど、相変わらず慣れない。しかもそれを源次がやってのけるのだからなおさらだ。
ますます謎が多くなった源次。はたして何者なのかこいつは。
と、そこで柿原は頭を振って、考えることを止めた。どうせ分からないのだから。
思考を止め、ただひたすらに前方に輝く光へと歩いていく。そして————
視界は突如、光り輝く場所から薄暗い闇へと変化する……。
異世界に踏み入れた柿原達の視界にまず入ってきたのは、真っ暗闇の空と月。
そして次に空を不気味に飛び回るコウモリ、そして無数の墓。
見渡すと柿原達を囲むように墓が立てられていて、所々に血の跡やひび割れた痕跡が見える。
さらに外側には柵が張り巡らされており、まるで自分達は捕まった囚人のようだ。
唯一出口と思われるのが、前方に見える黒い不気味な扉。大きさは柿原達の二倍程度。
そこから何匹ものコウモリがこちらを見ているため、不気味さは余計に増す。
「……召クン、ここってもしかしてぇ……」
「確認するまでもねぇ。ここは……墓地だ。」
はっきり言い放った召の言葉を聞いて「ヒィー!」悲鳴を上げたのは紫苑……ではなく源次だった。
むしろ紫苑はキョトンとしていて、全く動じていない様子であった。
「……なんでお前が悲鳴あげてんだよ。」
「いやだって、まさか墓地に来るなんて思ってみなかったわぁ……。
よし、俺ちん帰る。帰ろう。帰りやがるぜコノヤロー。」
「……出口閉まっちゃったよぉ?」
紫苑がそう言うので、先ほど出てきた扉の方に目をやると確かにすでに扉はなくなっていた。
「ああ、そだった。一度異次元を渡れば30分は帰ってこれない仕様なのよねぇ……。」
源次はがっくりと肩を落とす。その落ちた肩をポンと柿原が手を置き、「諦めろ。」と無情の一言を発する。
それにしても……不気味な場所だな、と柿原は思った。
辺りは意外と静かで、コウモリの鳴き声以外に音らしい音は聞こえない。
それが逆に不気味で余計に身構えてしまう……。
「ねぇ召クン、さっそく占ってみたんだけどぉ。結果聞きたいー?」
ふと自分の背後から、タロットカードを片手に妙に明るい声で紫苑が話してくる。
仕事が早いな、というのが半分、何か嫌な予感がする、が半分。
紫苑が妙にご機縁なのを見て、柿原は妙な不安感に駆られていた。
一旦深呼吸をして、「ああ。」と柿原が答えると紫苑はニッコリと笑う。嫌な笑顔……。
「えっとぉ、タロットを引いた結果は『ハプニング』のカード。
しかも普通では起こりえないハプニングが起こる、だってさー。
ねぇねぇ召クン、こんな墓地で起こる奇想天外のハプニングって一つしかないと思わない?」
紫苑が何を言いたいのか、すぐに理解した。そしてそんな自分を呪いたい。
つまりこうだ、紫苑が言いたいハプニングってのは————
「墓地っていったらさぁー、ゾンビが出てくるのってお約束だよねー!!」
ボコッ、という音が後ろから聞こえた……気がした。
それが気のせいだったらどれだけよかっただろうか。確かにその音は、聞こえた。
ついでに唸り声まで聞こえる。それは隣の源次にも聞こえていたようで、
「冗談……ですよねぇ? お嬢ちゃん、一応聞くけど、俺ちんの後ろに何が見えてる……?」
恐る恐る源次が唯一柿原と自分の後ろを見ている紫苑に聞いてみる。
柿原と源次は全く振り返ろうとしない。信じたくは……ない。
紫苑はニッコリと笑顔だった。その笑顔に、悪魔の類を見た……。
「————えっとぉ、ゾンビが見えるー。」
その一言が二人の背筋を凍らせるのと同時に、今度はボコボコッ、という音が完璧に聞こえた。
その音は、何かが地中深くから這い出てきた音。そしてうめき声は……
……目の前の二人の人間の血を吸いたいと訴えているようであった————!!
「うぎゃああああぁぁぁー!!!」
二人とも同時に悲鳴を上げ、ダッシュで紫苑の後ろに隠れて身をひそめる。
その時の速さはプロの陸上選手顔負けの速さだった。ぜぇぜぇと息が切れる。
そこでやっと、柿原と源次は目の前のゾンビの全貌を見た。
身体全体が腐敗しているかのようにボロボロで、肉片が時々ポタポタと地面に落ちる。
うめき声をあげて、こちらにフラフラと近づいてくる。足つきは酔っぱらいのようだ。
死んでいる、のは確実だ。だが生きている。矛盾が起こっているのは分かっている。
しかし、内蔵丸出しの人間をはたして生きていると言えるだろうか?
人間が死んだと判断されるときは脳の活動停止、もしくは心肺停止だとごく一般は言われる。
しかし目の前のゾンビはとても『生きている』とは仮定しづらい。判定に困る人間だ、と柿原は頭を抱える。
「あいつらは一体どうやって動いている……? そもそも、ゾンビはどうやって出来るんだろう?」
「うおおぉいい!! 何科学者みたいに無駄な解析してんの少年!!
どうでもいいじゃないそんなのッ!! とりあえずゾンビを————」
「ボクは心臓は止まってるけど脳だけが動いてる、と予想するよー。召クンは?」
「そうだなぁ、俺はー……」
「いや、もういいって言ってんでしょうが!! 俺ちんを無視しないでよ!!」
目の前のゾンビを見ても全く動揺しようとしない二人を見て、源次は呆れかえった。
むしろこの状況を二人は楽しんでいるようにさえ思える。だがしかし、
「……あんまり冗談言ってる場合でもないな————。」
柿原が冷静になって周りを見渡す。目の前のゾンビ以外にも、所々から土をかき分ける音が聞こえる。
ボコボコッ、という音がまるで音楽の様に連立し、次々に地中から這い出てくる。
その数は、ざっと見て30人オーバー。もっといると思ってもいいだろう……。
「どうすんの少年? さすがにこれは逃げないとまずい気が……」
源次が隣をチラリと見ると、先ほどまで一緒に紫苑の後ろにいた柿原がいない。
気付けば彼は紫苑よりも前に出て、やる気満々といった感じで肩をグルリと何度も回す。
そして指をパチンと鳴らす。すると空間のゆがみが柿原の両隣から発生し、
そこから体長は2メートルはある、棍棒を持った『鬼』が2匹姿を現した……!!
右隣りには赤鬼。左隣りには青鬼。獣の如く咆哮して、主人である柿原の指示を待っていた。
紫苑もタロットカードをしまい、代わりに腰に着けてあった鎌をヒョイと手に取る。
クルリと回転させ、手に強く握る。先がとがった鎌の刃がキラリと光を放つ。
「紫苑、質問だー。俺達は今から何をするんだろう? 教えてくれ紫苑。」
「無論、戦うのだぁー!! いっくよぉ召クン!!」
「だよなぁーめんどくせぇ。けど、ワクワクするねー。————つうことで鬼さん、行くぜぇ!!」
柿原の掛け声に呼応して、2匹の鬼はまたも咆哮する。
そして恐ろしい形相を、まずは目の前の一匹のゾンビに向ける。
「挨拶代わりだッ!! ミンチにしてやれぇッ、『ラブゴリラ・鈴木2』!!」
『ラブゴリラ・鈴木2』という名前?をした赤鬼は棍棒を振り上げ、力いっぱい目標のゾンビに振り落す!!
確かに生ぬるい手ごたえを感じた。肉が、骨が砕ける音もした。
棍棒で叩かれた部分は大きな風穴を開け、鬼がニヤリと笑ったような気さえした。
ゆっくりと棍棒をあげると、そこには文字通り、跡形もなくミンチになったゾンビがいた。
「よっしゃぁ、合格。よくやった、ラブゴリラ・鈴木2。」
「ちょっとまてぇえええ!!! 少年それ名前かッ!? この鬼の名前を言ってんのかい!?」
あまりにも柿原が当たり前だと言った顔で源次に頷くため、源次は口を半開きのまま停止。
ネーミングの悪さ、とかいうレベルではない。なんでゴリラなの? なんで鈴木なの?
それよりも、気になったのは『2』。もう一回言おう。『2』だ。
「じゃあこちらの青鬼さんは……『ラブゴリラ・鈴木1』なのかい?」
恐る恐る源次が聞いてみると、柿原は首を横に振って、
「いや、この青鬼は『ローキック・貞子4』だ。」
「何それ怖いッ!!」
反射的に源次は飛び退いた。いや青鬼が怖いんじゃなくて、目の前の柿原が怖い。
貞子さんのローキックとか無敵じゃねぇか。幽霊だから相手の攻撃当たんないし。
這いつくばって出てきて人間襲うと見せかけて……立ち上がってローキック、とかそんな感じなのね。
…………教えてちょうだい。俺様は一体何を言っているのよ。
「あー召クン、結局ローキックにしたのぉ? ボクはタイキックのが良いと思ったんだけどなぁー。」
「悩んだ結果、ローキックにしたわ。貞子は確定だった。顔もそれとなく似てるしなこいつ。怖いし。」
「似てねぇからッ!! てかおたくらのネーミングセンスが怖いよッ!!」
周りから徐々にゾンビが円陣を組むように近づいてくるというのに、何を馬鹿な話をしてるのだろう。
源次はため息をついた。バカらしい彼らに場を和まされたというか、雰囲気ぶち壊しというか。
気付けば源次も紫苑の後ろを離れ、柿原の隣(正確に言うと、ラブゴリラ・鈴木2の隣)に立っていた。
あまりにもあきれ返って、逃げる必要もないと判断した結果だった。
いやそれ以上に、彼らが相当デキると判断したからだ。ゆえに————
「————けが人の心配、するだけ無駄だったのよねぇ。」
源次が左手を前につきだすと、そこから一瞬パッと光を放つ。
そして手に何か長い曲線を描いた棒が握られている。それは、弓だ。
自然の木々に似た緑色で、美しいと言ってしまう程の絶妙な形をした弓が、源次の手に握られる。
「そんじゃ、始めますかね。お掃除お掃除、と。」
源次はフッと微笑すると、左手を前に突きだし、ゆっくりと右手で弦を引いた————。
- Re: もしも俺が・・・・。『ゾンビ達のカーニバル。』 ( No.77 )
- 日時: 2013/02/17 12:37
- 名前: ヒトデナシ ◆QonowfcQtQ (ID: j553wc0m)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode
「パート2。」
————源次が弓を引くと同時に、源次の右手と弦の間に糸を引くように『何か』が現れる。
ほんの少し光を放ったかと思うと、光は消え、一本の『矢』へと姿を変える。
まるで光の矢。ちなみに、元々源次が持っていた訳ではない。どこから現れたかは謎だ。
ギリギリッと弦を力一杯に引き、標準を前方に見えるゾンビ達に合わせる……。
「————秘技、『乱れ咲き (みだれざき)』。」
そう呟いて、力一杯引いた弦をフッと放す。放たれた瞬間、矢は光を放って真っ直ぐに飛ぶ。
そして、源次とゾンビ達の距離の中間を通り過ぎた辺りで、矢はさらなる変化を生んだ。
弾丸の如く飛んで行った矢が、まるで分裂するかのように四方八方に広がり、
パアンッという炸裂音と共に、一本の矢は無数の矢へと変化を遂げた……!!
分散した矢は次々と前方のゾンビ達を打ち抜いていく。うめき声が苦しそうな悲鳴へと変わっていく。
そしてそれが合図となり、一斉に他のゾンビ達は咆哮と共に三人に襲い掛かってきた……。
「来るよぉお二人さん!! ちゃんと身構えなよ!!」
「分かってるよ!! そっちは任せんぞ!!」
「ひっさびさに暴れるよぉ!!」
柿原と紫苑も即座に戦闘態勢に入り、三人はお互いに背中を向ける。
お互いの死角となるところをカバーする。戦闘では基本中の基本だ。
ただでさえゾンビ達に囲まれている状況。後ろからの攻撃は何としても防ぎたい。
「ローキック、左から右に薙ぎ払えッ!!」
『ローキック・貞子4』と名のついた青鬼は主人の命令通り、力一杯棍棒を薙ぎ払う。
近づきつつあったゾンビ達の何人かを蹴散らし、吹き飛ばす。
その隙を見て、後ろに控えてあったゾンビ達が柿原に向け一斉に飛び出す。
が、柿原は全く動じていない。むしろ自信に満ち溢れていた。
「次だラブゴリラ、右から左に薙ぎ払えッ!!」
今度は『ラブゴリラ・鈴木2』と名のついた赤鬼が、咆哮して棍棒を命令通りに薙ぎ払う。
隙だと思って突入したゾンビ達は呆気なく棍棒の餌食になり、吹き飛ばされる。
交差した赤鬼と青鬼の持つ棍棒が、ゾンビ達にはまるで主人を守る頑固で強靭な門に見えた……!!
「————こいよ。触れれるもんなら触れてみな?」
柿原の笑みが、ゾンビ達の表情を曇らせた————。
「えいッ、やぁッ、とぉー!!」
そんな柿原が笑みを浮かべる後ろでは、紫苑が舞う様にゾンビ達と戦っていた。
踊りを踊っているかのような軽快なステップでゾンビ達の猛攻を躱しながら、
自身の持つ鎌で一人一人確実に倒していく……!!
「グワアアアッッ!!!」
咆哮したゾンビの一匹が紫苑に突進していく。鋭い牙を見せ、紫苑に抱き着くように捕まえようとする。
が、ゾンビの視界から一瞬紫苑の姿が消えたかと思うと、ゾンビの視界が真正面から真上へと方向を変える。
紫苑は瞬時に身体を折りたたみ、しゃがんだと同時にゾンビの足を払ったのだった。
足を払われたゾンビは妙な浮遊感に襲われ、背中から地面に落ちたと同時に、
紫苑の持つ鎌が頭の頭蓋をかち割った。腐敗した頭と骨は意外と脆いモノであった。
「次々ぃー!! じゃんじゃん来てねぇー!!」
紫苑はピョンピョンと飛び跳ねながら、手にある鎌をクルクルと器用に回して言った————。
「ほほう、意外とお二人さんやるのね。感心感心。」
源次はというと、さっきから全くゾンビのいる方向を見てはいなかった。
ただ左手を前に、そして右手を適当に引いては離し、引いては離しの繰り返し。
放たれた矢は先ほどと同じように分裂し、無数の矢になってゾンビ達に降り注ぐ。
顔は完璧に柿原達の方を見ていて、ゾンビの接近など見ていない。
……が、源次の前方約2m付近までは、ゾンビ達の姿は全くなかった。
つまり、適当にやっているのにもかかわらず、彼は全く持ってゾンビの接近を許していない。
ゾンビ達はこのたかが『2m』という距離がとてつもなく遠い距離の様に感じていた。
「……しかしまぁ、全く数が減ってないのは気のせいかね?」
源次は二人と比べて、すでに百体以上のゾンビ達に矢を放って葬っている……はず。
だが先ほどから無限に湧き出てくるようにゾンビ達は地中から出てくる。
最初は30体ほどだったはずなのに、いつの間にかその5倍は増えてるような……。
「てか数多すぎないか? さすがにめんどくさいんだけどー。」
「そぉー? ボクは無双ゲームをやってるようで楽しいけど♪」
「……お嬢ちゃん、一番動いてる割には一番元気だねぇ。」
柿原は鬼が代わりに戦闘してくれてるし、源次は適当に矢を放っているだけ。
一番心配だったのは紫苑の体力だったのだが、その心配はいらぬ世話だったようだ。
当の本人は今も舞い踊るようにゾンビを葬っているのだから。
「それでもねぇ、さすがにこれではいずれは————」
と、源次が言いかけた途端であった————。
「————吠えろ、『ブラックバレット』。」
はるか上空から、冷たく低い声がした。源次はハッとして上空を見上げる。
月を背にして空中を舞う『誰か』。身長は180cm程で黒のロングコートを着ている。
モノアイの仮面を被っている。仮面越しから見える目は漆黒の様に黒い。髪は黒髪のボサボサヘアー。
チャキンと音がしたかと思えば、前方に突きだして交差する両手には、二丁の黒の拳銃が握られている。
標準は、源次たちのいる墓地に定められている……!!
「————死神流銃撃、第3の型、『拒絶 (きょぜつ)』」
瞬間、上空から降り注ぐ様に無数の黒い弾丸が辺りに着弾する。
流れ星の様に振る黒い弾丸が次々と辺りのゾンビ達が打ち抜かれ、悲鳴と共に消滅する。
源次達にとっては見たこともない光景だった。さっきまで自分達は何体ものゾンビを倒したが、
目の前のゾンビの様に霧のように消えていく様は見たことがなかったからだ。
上空からガガガッという銃の連射音が鳴り響くたびに、ゾンビ達は消えていき、
気付けば辺りは静かになり、ゾンビ達を跡形もなく消し去っていた……。
「……おいおい、マジなのこれ?」
「あんだけ大量に湧き出たゾンビ達が……」
「全滅ぅー!! うーん、謎だねぇ、怪奇だねぇー。」
源次達も言葉を失う程驚愕していた。紫苑だけ若干テンションが違っていたのは気のせいである。
源次達は戦闘態勢を解くように弓を、鬼を、鎌をしまう……のを止めて、
今度はストンと降り立ったモノアイ仮面の人物に目を向ける。ロングコートがパタパタと揺れる。
止めた理由は一つ。目の前の人物が二丁の銃をこちらに向けているからだ……。
「……とりあえず礼は言っておくわ。けんど、これはどういうつもりなのかねぇ?」
源次は弓を前に突きだしたまま、仮面の人物に問う。相変わらず、銃を下す気はない。
一難去ってまた一難。まさにそんな状況を表す現状だった。
「……『ハロンド』という人物を探している。知らないか?」
仮面の人物はあくまでも一定の距離を保ち、手に拳銃を持って尋ねる。
源次の質問を華麗に聞き流し、名前も言わずにいきなり質問を投げかけてきたこいつは何者なのか。
源次達は聞き覚えのない名前に首を傾げながらも警戒を解かずに答えた。
「知らないね。これでいいのかい? じゃあこっちも質問。
お前さんは何者? ほんでもってハロンドって誰なのよ?」
源次はとりあえず、といった感じで質問してみた。仮面の内側から見える黒い目が鋭いものに変わる。
何か聞いてはいけない事を聞いたのだろうか。そう思い、源次はさらに警戒を強くする。
が、仮面の人物はフッと息を吐くと、呟くように低い声で言った————。
「……名前は『葉隠 空悟 (はがくれ くうご)』。————死神だ。」
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