二次創作小説(新・総合)

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逃走中 ~ブロークン・ゲーム~【完結&お知らせ】
日時: 2019/12/29 21:40
名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)

逃走中 ~ブロークン・ゲーム~

ウィオ版逃走中20弾!
今回の逃走中の舞台は近未来的な大都会「アイギス」!
そこは科学が発展しており、街の治安も良い。

中央にある「セントラル・ステーション」には
地球から10万光年先にある「アルティ」に一瞬で行けるマシンがあるという。

「アルティ」は逃走中を開催している世界。
そこに住む者は銃を持つ者が多いという、アイギスとは対照的に物騒な世界なのである。

今回はなんと今までに参加してきた逃走者全員+新参逃走者が参加!
合計465人の逃走者がアイギスで逃げ惑う。

そして今回、ゲームマスターとの最終決戦が行われる。
果たして、逃げ切れる者は現れるのか? そしてこの逃走中の行方は?





▽ウィオ版逃走中第20回を記念する壮大な逃走中!
▽オールスター!
▽ゲームマスター「槐」と「白崎」の昔!
▽最終決戦!
▽ウィオ版逃走中第2部最後の逃走中!

Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.238 )
日時: 2019/12/19 20:35
名前: 洋輝 (ID: CW6zBFcM)

洋輝です!

エビルマとマウスが案の定強制失格をしましたね!
まさか、カム子の作戦がうまくいくとは・・・!
残るは、ヒール3バカの最後の砦のレオンのみですね。
そして、反逆者と化したカム子の運命はどうなるのか!?

更新お待ちしてます!

Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.239 )
日時: 2019/12/19 23:03
名前: sorutymata (ID: Vj1Bc8me)

カム子…なんとしても逃げ仰せてくれ!あなたを逃がすためだったら何だってしてやるから!(ん?)
多分だけどジンやチドリも『呪い』のことを知っているはず、下手したら槐が生きていたときからそうなのかもしれないけど。自分も戦線にはいないけど『呪い』のことをすべて知らないと靄が残りそうで何か。

とりあえずアイギスは正邪が残った感じですね。現在極秘裏に何かさせてます。流石にこれは最後の最後までバラすつもりなし。


次回更新も楽しみにしています!

Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.240 )
日時: 2019/12/21 08:56
名前: ウィオ (ID: HtzPaCR.)

>洋輝さん

強制失格になったのはやはりエビルマとマウスでしたw
うまいこと作戦が進んでいってます!

果たして、レオンやカム子は一体どうなるのか?

次回も頑張ります!


>sorutymataさん

何とかチドリやジンから逃げ出してきたカム子。
ジンとチドリが呪いのことを頭に入れている可能性はありそうです。

正邪が一体何をしているのかが楽しみです。

次回も頑張ります!



では!

Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.241 )
日時: 2019/12/21 09:09
名前: ウィオ (ID: HtzPaCR.)





「扉を開ける方法」

カム子(どれくらい逃げれば、あの人たちは……)タッタッタ

(カム子はジンとチドリが来なさそうな場所を探している――)

カム子(あの人たちは私なんかよりよほど強い。だから……これは逃走者たちの手を……)

(カム子は目の前に小さな透明のモニターを出現させ、その画面をタッチし、『MISSION⑭』というボタンを押した――)


----------------------------------------------------------------




{残りゲーム時間 50:03}

{残りゲーム時間 50:02}

{残りゲーム時間 50:01}

{残りゲーム時間 50:00}





{残りゲーム時間 50:01}

{残りゲーム時間 50:02}

{残りゲーム時間 50:03}


(カム子の仕業により、タイマーが逆転した――)







ピリリリリ♪

ミニモン「『ミッション⑭』!」

最原「『私は今しがた、ジンさんやチドリさんに反逆しました』。ジン? チドリ?」

めぐねえ「『私はもうこんなゲームを続けるのはうんざりなんです』」

生ブスカジ「『ですが彼らは私なんかより強い存在です。そこであなた達逃走者に頼みがあります』」

銀「『逃走中のタイマーを逆転させました。タイマーを元に戻す方法ですが』」

ドロン「『「アルティ時計塔」の内部にある二つのレバー装置を同時に降ろすことで元に戻せます』」

ゆうき「『そうすることによって、ゲームマスター本部の入り口が開かれます』」

カンナ(男)「『健闘を祈っています』」




≪MISSIONⅩⅣ    タイマーを元に戻せ≫

逃走中のタイマーが逆転した。
元に戻す方法は「アルティ時計塔」の内部にある
二つのレバー装置を同時に降ろすこと。





銀「反逆したって……どういうこと?」




翠星石「エビルマとマウスの野郎共が強制失格をさせたり、翠星石たちに協力を求めたり……。調子がいいですね、お前のおふくろは」

カンナ(男)「うん……。お母さんの身が心配だけどね」

翠星石「なら助けに行け、ですぅ。翠星石も行ってやるですから」

カンナ(男)「分かってる。……お母さん、待っててね、今助けに行くから!」

(翠星石とカンナ、カム子のために動く――)








カンナ(女)「これ行く!」



マトイ「ミッションを完璧にこなしてみせるわ」



宮子「よーし、みんなの為に頑張ろう!」



(そして次々とミッションに行こうとする者も現れてきた――)







{残りゲーム時間 51:00}







最原「あっちにハンターいるな……」コソコソ

(その頃、最原終一は建物の裏からハンターの様子を窺っていた――)

ハンター「……」テクテク

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(ハンターは彼に気づいていない――)

最原「……」

(やり過ごせるか――)







ハンター「……」テクテク

(ハンターは気づかず、何処かへ行った――)






最原「とりあえず……捕まるわけにはいかないな。折角復活したんだから……」

最原「それに第15回で何もせずに捕まってしまったから……。何かやり遂げたい!」

(かなりやる気を出している彼。果たして、今回の逃走中で活躍できるか――)







(その頃、サーナイトは慎重に時計塔を探していた――)

サーナイト「時計塔のレバーって確か二人で同時に降ろさなければいけないんですよね?」

(その通り。一人で行っても意味がない――)

サーナイト「誰か他に行ってる人はいるのでしょうか……」

(携帯を取り出す彼女)




ピリリリリ♪

生ブスカジ「はい?」

サーナイト『サーナイトです、今何してますか?』

生ブスカジ「時計塔向かってるところですけど」

サーナイト『良かったです。あのすみませんが、時計塔に着いたら待っていてくれませんか? 私、そちらに向かいますので』

生ブスカジ「分かりました」

サーナイト『ありがとうございます』ピッ





生ブスカジ「時計塔に着きたい……」タッタッタ

(生ブスカジは焦りながらも、ハンターに警戒している――)

ハンター「!」タッ

(そんな彼の背後をねらう、ハンター)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

生ブスカジ「? なんか嫌な予感が……。うわっ!」タッ

(生ブスカジ、逃げ切れるか)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

生ブスカジ「くっ!」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

生ブスカジ「!」ポンッ



【生ブスカジ      確保       〈残りゲーム時間〉】
     残り  26人          ≪51:59≫



生ブスカジ「そんな~;」







ピリリリリ♪

ゆうき「『生ブスカジ確保、残り26人』」

aren「作者勢が捕まった……」

サーナイト「ごめんなさい、生ブスカジさん。私のせいで……」






(一方、カンナ(女)は――)

カンナ(女)「時計塔、時計塔……!」タッタッタ

(焦りながら時計塔を探している――)

カンナ(女)「早めに戻しておかないと色々面倒だよ……!」タッタッタ

(その時――)

ハンター「……」テクテク

カンナ(女)「げっ!;」コソコソ

(遠くにいるハンターを発見した。彼女は咄嗟に電柱の裏に隠れた)

カンナ(女)「……あー、あのまま行ってたら捕まるところだった;」ドキドキ

(焦りは禁物である)






マトイ「よし、あっちにはハンターがいない……」

(マトイは冷静に、ハンターがいないかどうかを確認しながら時計塔を探している――)

マトイ「ところでなんだか……懐かしいわね。第1回以来だわ、このようなミッション」

(彼女は第1回逃走中の後半戦で、逆転したタイマーを元に戻せというミッションに挑んだことがある)

マトイ「最後はダブルカンナが解決してくれたんだっけ。……懐かしい」

マトイ「……って、こんな時に何思い出に耽ってるのかしら、しっかりしなさい、私;」

(そんな彼女の近くに――)







灯「あっ!」

(天野灯がやってきた――)

マトイ「あら、あなたは……」

灯「話すのは初めてだね。私は天野灯だよ。あなたは?」

マトイ「マトイだけど……。それより、ミッションやってるかしら?」

灯「うん! このミッションは絶対に翠星石ちゃんと一緒にやりたいな~、なんて(*^-^*)」

灯「長い間接触してないからアレルギー起こしちゃいそう……」

マトイ「だ、大丈夫?;」

灯「今は平気だよ」

マトイ「大体そんなに気になるなら翠星石に電話かけたらいいのに」

灯「そうしてるんだけど全然出てくれないの……。200回くらいかけてるのに」

マトイ「200回!?(何、この子怖い)」

マトイ「2、3回目で着信拒否されてることに気づきなさいよ……;」

灯「悪いんだけど代わりに電話かけてくれない?」

マトイ「私がやっても、貴方の事情話したら即電話切られそうな気がするんだけど……;」

灯「確かに」

マトイ「向こうから来てくれることを祈るしかないわね。そんなことより今はミッションのほうに専念しないと」

灯「そんなこと?」ギロッ!

マトイ「ごめんなさい」

灯「じゃあ、私これからも翠星石ちゃん探すから!」

マトイ「……頑張ってね。捕まるんじゃないわよ」

灯「うん!」タッタッタ

(灯は遠くへ行ってしまった――)

マトイ(200回も電話かけるほどの度胸と行動力があるのなら、ハンターを簡単に掻い潜れそう……)






(一方、カンナ(男)と翠星石は――)

カンナ(男)「時計塔、時計塔……」

翠星石「くそー、全然見つからないですぅ;」タッタッタ

(今も時計塔を探していた――)

ハンター「!」タッ

(そんな二人の背後に迫る、ハンター)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翠星石「おい、ハンター来たですぅ!」

カンナ(男)「えっ!」

(二人は咄嗟に散らばり、逃げる――)

ハンター「……」タッタッタ

(ハンターの標的は――)










翠星石「!」タッタッタ

(翠星石――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翠星石「へっ、ヒロインがこんなところで捕まるわけねーですぅ!」タッタッタ

(建物の曲がり角を利用しながら逃げる彼女)

ハンター「?」キョロキョロ

(見失った――)

翠星石「こんなしょうもないところで捕まってたまるかってんです……」ドキドキ

翠星石「そういうことより、カンナは大丈夫でしょうか……」






(その頃、カンナ(男)は――)

カンナ(男)「ぜえぜえ……」

(彼も、ハンターを振り切っていた)

カンナ(男)「翠星石、大丈夫かな……。また合流しないと」ドキドキ







(その頃、最原終一は――)

最原「こっちかな……?」

(今も慎重に時計塔を探していた――)

ハンター「……」テクテク

(そんな彼の近くに、ハンター)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最原「!?」タッ

(最原、逃げ切れるか――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最原「速っ、速すぎる!;」タッタッタ

(懸命に逃げ続けるも、徐々に距離を詰められていく――)

最原「ああっ!」ポンッ



【最原 終一        確保     〈残りゲーム時間〉】
      残り  25人         ≪53:15≫



最原「折角復活したのに……」






ピリリリリ♪

ミニモン「『最原終一確保、残り25人』」

宮子「また復活組が……;」

辻「復活組しっかりしろ……;」







(その頃、マトイは――)

マトイ「……あの建物……でもないわね」

(今も時計塔を探していた。その途中で――)

ピリリリリ♪

マトイ「あら……」

(マトイにも最原の確保情報が届いた)

マトイ「また確保者が……。ってアレ、何か向こうのほうからも聞こえてきたような……」

(彼女は慎重に曲がり角を曲がってみる。するとそこには――)






カンナ(男)あっ!」ビクッ

(翠星石を探している途中である、カンナの姿があった――)

マトイ「カンナ君?」

カンナ(男)「マトイか……」

マトイ「驚かせてしまってごめんね。何してたの?」

カンナ(男)「翠星石を探してるんだ。相方がいないとレバー降ろせないから……」

マトイ「ということはミッション挑んでるところだったのね」

カンナ(男)「うん。でもさっき最原が確保されたってメールを見て、なんだか怖くなってきた……」

(「向こうのほう」から聞こえてきたのは、カンナに最原の確保情報が届いたときのメール音であった)

マトイ「でもやらなきゃマズイでしょ」

カンナ(男)「それはそうだけど……」

(その時――)

カンナ(女)「あーっ、カンナ君とマトイだー!」

(ミッションに向かっている途中のカンナ(女)がやってきた――)

マトイ「カンナちゃん……!」

カンナ(女)「いきなりで悪いんだけど、ミッションやろうよー!」

マトイ「私たち、今その途中……」

カンナ(男)「カンナちゃんも一緒に行こう!」

カンナ(女)「勿論!」

(3人は共に、また時計塔を探しに向かう――)









カンナ(女)、マトイ、カンナ(男)「……」タッタッタ

カンナ(女)「……懐かしいなぁ」

マトイ「貴方も?」

カンナ(女)「うん。このメンツでタイマーを元に戻すミッションやったこと思い出した……」

カンナ(男)「あったなぁ、そんなこと……。マジですごい前だろ」

カンナ(男)「……あの時はまだ何も知らなかったんだよね、僕。ゲームマスターの計画とか、お母さんがゲームマスターってことも……」

マトイ、カンナ(女)「……!」

カンナ(男)「今に比べたらその頃はとても平和だったよ。それに……皆、生きてた」

(彼は今までの逃走中で命を落としていった者を思い出していく――)

カンナ(男)「……正直に言うと。僕は父親の命を奪おうとしていた」

マトイ、カンナ(女)「!」

カンナ(男)「でも……今思ってみると、僕がしようとしていたことはゲームマスターの部下となんら変わりは無いんだって思った……」

カンナ(男)「翠星石がそれを止めてきた理由が……正直今分かった」

カンナ(男)「これから僕は、今まで倒れてきた人に報われるようにするために……お母さんを助けるために……。アルティの元凶を打倒してみせる!」

マトイ、カンナ(女)「……」

マトイ「カンナ。貴方がその気なら私も協力するわ」

カンナ(女)「うん! あたしも手伝うよー!」

カンナ(男)「……ありがとう!」

(彼女たちもアルティの元凶(ジン、チドリなど)を打倒するのを手伝ってくれるようだ――)

Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.242 )
日時: 2019/12/21 09:10
名前: ウィオ (ID: HtzPaCR.)





{残りゲーム時間 56:00}





(その頃、翠星石は――)

翠星石「チッ、ハンターがあっちこっちにも……」

ハンター2体「……」テクテク

(建物の裏に隠れていた。右の方角にはハンター1体、左の方角にもハンター1体――)

翠星石「早くどっか行けですぅ……」

ハンター2体「……」テクテク

(なんと2体とも遠くへ行ってくれた――)

翠星石「よし」タッタッタ

(今のうちに時計塔を探しに向かう彼女――)







ハンター「!」タッ

(しかし、右の方角にいたハンターに気づかれてしまった――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翠星石「げっ!;」タッタッタ

(翠星石、振り切れるか――)

ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翠星石「冗談じゃねえです!」タッタッタ

(逃げている最中に――)







ハンター「!」タッ

(別のハンターに挟み撃ちされた――)

翠星石「ぬあっ!」ポンッ



【翠星石         確保     〈残りゲーム時間〉】
     残り  24人         ≪56:50≫



翠星石「……は? ちょっと待てですぅ……。この私が、そんな!」








ピリリリリ♪

ゆうき「『翠星石確保、残り24人』……。えっ!? アイツもう捕まったのか!?;」

弥依「は? は!? 何で……」

カエ「予想外の展開キタコレ」

カンナ(男)「何で? 何で……?」

灯「………………」←開いた口が塞がらない







『牢獄 DE トーク』

真紅「翠星石確保ですって……」

確保者全員「ええええーっ!?」

アプール「何捕まってんの、翠星石……」

サイモン「もっと長く生き残るかと思っていたのだが……」

蒼星石「……」

霊歌「と、とりあえず……。悲しんでても仕方ないよ。ミッションのほう、誰かがクリアしてくれること祈ろう?」

新田「翠星石……ムカつく奴だけど、確保されたとなると悲しくなるなぁ……」

エビルマ、マウス「……」←縄で身体縛られてる







(その頃、カンナ(男)とカンナ(女)とマトイは――)

カンナ(男)「あった! 時計塔だ!」タッタッタ

(やっと、時計塔の前に辿り着いていた――)

カンナ(女)「ドア閉まってるね」

マトイ「開けましょう!」

グググググ

カンナ(女)「ぬぐあああっ、重いいいい」プルプル

マトイ「あ、開かない……」プルプル

カンナ(男)「ソラがタイムレス・リバーへの扉を開ける時もこんな感じで大変だったのかな……」プルプル

グググ

マトイ「で、でもちょっとずつ開いてきたわ!」

カンナ(男)「うん!」

(その時――)

ハンター「!」タッ

(かなり遠くの方から、ハンターがやってきた――)

カンナ(女)「げっ、ハンター来てるよ!」グググ

マトイ「そんな! カンナ君、もっと(力)強く!」グググ

カンナ(男)「はあ、はあ;」グググ

マトイ「ううん、もうちょっとでいける……! ぬうあっ!」グググ

カンナ(男)「もっと(力)出さないと……!」グググ

カンナ(女)「お前らこんな状況でエロい感じの会話してんじゃねーよ」

ガコンッ!!

カンナ(男)「開いた!」

ハンター「……」タッタッタ

カンナ(女)「でもハンターが!」

マトイ「あたしが引き付けるから、二人でレバー降ろして!」

カンナ(男)「でも!」

マトイ「大丈夫だから早く!」

カンナ(女)「捕まっちゃだめだよ!」タッ

(ダブルカンナは急いで時計塔の中に入る――)

マトイ(また完璧に回避してみせるわ!)タッタッタ






(時計塔:1F――)

カンナ(男)「あ、あれだ!」

(カンナ、二つのレバーを発見――)

カンナ(女)「よし!」

(二人はそれぞれ一つずつ、レバーに手をかけ――)

ガコンッ!

(そのレバーを同時に降ろした――)






{残りゲーム時間 58:28}

{残りゲーム時間 58:29}

{残りゲーム時間 58:30}




{残りゲーム時間 58:29}

{残りゲーム時間 58:28}

{残りゲーム時間 58:27}



(タイマーは元に戻った――)




-----------------------------------------------------------------------


(そして――)



キイイイイイイイ……。




{東京ドーム2個分ほどのスケールがある、ゲームマスターの本部の入り口の扉が開いた――}



--------------------------------------------------------------------------





(その頃、マトイは――)

マトイ「はあ、はあ;」ドキドキ

(ハンターを撒いていた――)

マトイ「……本当に、第1回の時と同じだわ……。まるでタイムスリップした気分だわ」






ピリリリリ♪

aren「『カンナ(男)とカンナ(女)の活躍により、ミッションクリア』」

生ブスカジ「『タイマーは元通りになった』。おお、やってくれたのですか……ありがとうございます」

千歌「二人とも、ありがとう!」

ディーア「弟とそのそっくりさん……。サンキューだぜ」

カエ「ありがとうございま~す」




---------------------------------------------------------------------


(その頃、牢獄では――)


翠星石「チビガキども、サンキューですぅ」

マウス「……」キッ

翠星石「お、何睨んでんですか、クソネズミ」

(第18回で彼女に喧嘩売っておいて、逆恨みしているマウス――)

翠星石「……もう一度殴られないと自分の立場が分からないようですね」

薔薇水晶「翠星石」

翠星石「……チッ」

エビルマ「くっ……」モゾモゾ

(ルーラやワープを使って逃げようにも、縄で身動きが取れないため、使えない――)

マウス「くそっ……」

エビルマ「私は……こんなところに留まっているワケにはいかないんですよ」

エビルマ「ジン様、チドリ様……。そして倒れていったタカヤ様と白崎様と槐様のためにも、逃走中の運営を続けなければ……!」

マウス「吾輩だって……!」

翠星石「……。お前ら、なんでそんな奴らに肩入れしてるんですか?」

エビルマ「……」

(エビルマとマウスは自分がゲームマスター側についた頃を思い出す――)




------------------------------------------------------------------


(第16回逃走中が終わった頃、エビルマとマウスは当ての無い旅をしていた――)




(森の中を歩いている彼ら――)

エビルマ「マウスさん。そろそろここら辺で休憩しませんか」

マウス「そうでチュウね……」



パチパチ ←焚火の音



エビルマ「……人を甚振ったり、悲鳴を聞いて気を紛らわせても、空腹は紛らわせないんですよね……」

マウス「ああ……。ったく、こうなったのは全部あの人間どものせいでチュウ」

エビルマ「……流石にそいつらに頭下げに行って、食料を恵んでもらうしか……」

マウス「冗談じゃないでチュウ。何であんなクズどもに謝らなきゃいけないんでチュウか」

マウス「吾輩たちは何も悪くない。全部「あいつら」が悪いんでチュウ……」

エビルマ「……ですが、食料を手に入れなければ……。虫や木の枝くらいしか食べてないんですよ? いい加減、ちゃんとした食べ物を食べないと……。本当に私たち、ダメになってしまいますよ」

マウス「……」










???「二人とも、私のところに来ませんか?」









エビルマ、マウス「!」

(誰かが二人のところに近づいてきた――)

エビルマ「あなたは……?」

???→カム子「逃走中のゲームマスターです」

マウス「ほお……。ゲームマスターが吾輩らのようなろくでなしに何の用でチュウか?」

カム子「長いことちゃんとした食事をとっていないのでしょう? ……それでしたら、本部にある食堂に連れて行ってあげます」

カム子「そこには貴方たちの好きそうなものがたくさんありますよ」

マウス「ヒマワリの種でチュウか!?」キラキラ

エビルマ「ステーキ……あるんですよね?」

カム子「ありますよ。さあ。来ましょう」

エビルマ「分かりました……!」

(カム子はワープを使い、エビルマとマウスと一緒に食堂に向かった――)







(ゲームマスターの本部にある食堂にて――)

エビルマ「美味い美味い!」ガツガツ

マウス「うううん、やっぱりヒマワリの種は最高でチュウ!」パクパク

カム子「良かったです……」

(笑顔のカム子。困ってる人たちを救えて嬉しい――)

カム子「……ところで、二人にお願いがあるのですが」

(カム子は二人に依頼の内容を話す――)

エビルマ「逃走中の運営を手伝ってほしい?」

カム子「はい。一人だけでゲームを運営するのは大変なので……。仕事の内容は簡単です。私の指示に従って簡単な任務をこなしてもらうだけです。どうですか?」

エビルマ「貴方は私たちの恩人です。手伝いましょう」

カム子「ありがとうございます」

エビルマ「ところでずっと単独で運営してきたんですか?」

カム子「いえ……。元々は私含め6人でした。ですが今までの逃走中で、多くの部下たちが倒れてきました。二人は重傷、三人はもう……」

(三人の容態を察したエビルマとマウス)

エビルマ「それなら猶更手伝わないと……」

マウス「……ゲームマスター」

カム子「はい?」

マウス「ゲームマスターは吾輩たちを裏切ったりしないでチュか?」

カム子「そんなことしませんよ。裏切るくらいなら最初からご飯与えていません」

マウス「……」

カム子「さあ、それらを全部完食したら、次の逃走中に向けての支度を手伝ってもらいますよ」

エビルマ、マウス「……はい!」パクパク






--------------------------------------------------------------------------------



(現在――)

エビルマ「あの方は私たちの恩人です。私たちがあの方の味方をするのは当然でしょう」

マウス「志半ばで倒れていったゲームマスターの意思を引き継いで……」

翠星石「……いえ……その……」

(白崎と槐はすでに命を落としている。だから、悪口を言いたくない、翠星石――)

薔薇水晶「……」

薔薇水晶「翠星石。白崎とお父様のことをよく知らないみたいね」

翠星石「は?」

(翠星石の今しがたの様子を見て察した薔薇水晶)

薔薇水晶「私は第8回でお父様に誘拐された……」

薔薇水晶「正直、お父様と一緒にいれて最高だった。だけど……。昔はあんなことをするような人ではなかった」

確保者全員「……」







(白崎と槐の過去が明かされる――)











残り逃走者……カンナ(男)、カンナ(女)、ディーア、マトイ、ドロン、ミニモン、灯、
めぐねえ、レオン、サーナイト、弥依、カエ、辻、ことり、千歌、宮子、銀、猫娘、
ジェネラルシャドウ、ゆうき、aren、モンブラン博士、DJ灰龍、ヤードの24人。





----------------------------------------------------------------------



【とある剣士と人形の雑談】


カンナ(男)「はい、今回も始まりました、このコーナー!」

カンナ(男)「さてさて、今回紹介するかたは――

翠星石「はい、今回は中止」←ケツポリポリ

カンナ(男)「ちょっ、待て待て! 何だよそれ、前回までノリノリだったじゃないか!」

翠星石「なんで翠星石があんな中途半端なところで確保されなきゃいけないんですか……」イライラ ←ふてくされてる

カンナ(男)「そ、それは……。ま、まあやることはちゃんとやろうよ」

翠星石「はいはい……」

カンナ(男)「えー、では改めまして、今回紹介するのはこの方です」





~16人目・しびれん~


カンナ(男)「しびれんはゲーム「ドラゴンクエスト5」に登場するくらげのモンスターだよ」

翠星石「ゲーム中盤で登場するザコ敵です。因みに海の上でしか出てきません」

カンナ(男)「海の上で登場するスライムみたいなものだから弱いよ」

翠星石「ですがコイツは麻痺攻撃をしてきますので、麻痺に耐性がないやつらでパーティーを固めてると結構キツイですぅ」

カンナ(男)「ザコだからといって油断してたらダメだよ」

翠星石「PS2版からは仲間にすることもできるですぅ」

カンナ(男)「だけど、仲間にしてもイマイチ。入りたての頃は麻痺耐性持ってない敵が多いから、麻痺系の技を駆使すれば強いんだけど――」

翠星石「後半に突入する頃には麻痺に耐性を持つ敵が多くなってくるんですよね。終盤は運用は厳しいですぅ」

カンナ(男)「ボスには勿論麻痺効かないし……」

翠星石「まあ、一応レベル99まで育つので能力値自体は結構ハイスペックになります。しびれくらげが好きな人なら、育ててみてもよろしいでしょう」





翠星石「さて、ウィオ版逃走中での彼ですが、彼の初登場は第5回「逃走中 ~休息と舞踏のクラブ~」ですぅ」

カンナ(男)「割と早めだね」

翠星石「海には詳しいですが、地上のことには疎いですぅ。後最大の特徴として「ダジャレ好き」というものがあります」

カンナ(男)「寒いけどね」

カンナ(男)「作者ウィオの奴、ダジャレ言うキャラが好きらしいからね。割としびれんのこと、気に入ってるみたいだよ」

翠星石「因みに彼のダジャレの寒さは異常で、周りの炎を一瞬にして氷にすることができます」

カンナ(男)「最早才能じゃねーか……;」

翠星石「さて、今回の紹介はこれで終わりですぅ」

カンナ(男)「ありがとうございました~」





続く


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