二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~【完結&お知らせ】
- 日時: 2019/12/29 21:40
- 名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)
逃走中 ~ブロークン・ゲーム~
ウィオ版逃走中20弾!
今回の逃走中の舞台は近未来的な大都会「アイギス」!
そこは科学が発展しており、街の治安も良い。
中央にある「セントラル・ステーション」には
地球から10万光年先にある「アルティ」に一瞬で行けるマシンがあるという。
「アルティ」は逃走中を開催している世界。
そこに住む者は銃を持つ者が多いという、アイギスとは対照的に物騒な世界なのである。
今回はなんと今までに参加してきた逃走者全員+新参逃走者が参加!
合計465人の逃走者がアイギスで逃げ惑う。
そして今回、ゲームマスターとの最終決戦が行われる。
果たして、逃げ切れる者は現れるのか? そしてこの逃走中の行方は?
▽ウィオ版逃走中第20回を記念する壮大な逃走中!
▽オールスター!
▽ゲームマスター「槐」と「白崎」の昔!
▽最終決戦!
▽ウィオ版逃走中第2部最後の逃走中!
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.243 )
- 日時: 2019/12/21 15:23
- 名前: sorutymata (ID: Vj1Bc8me)
>>エビルマ「あの方は私たちの恩人です。私たちがあの方の味方をするのは当然でしょう」
マウス「志半ばで倒れていったゲームマスターの意思を引き継いで……」
soruty(エビルマ、マウス…残念だけど、槐の魂はまだ生きていると思ってるんだ… GM(カム子)の意識の中に。仮の話でしかないけども、多分槐の洗脳が完全に解けているとは思っていない。肉体はとっくに死んだかもしれない、だけど前もって洗脳させていたカム子の意識になら、槐の魂が残っていても不思議じゃないと思っている。
タカヤと白崎は…現状は擁護しようがないと思う。これからの話できっと何か出てくると思うけども…。あまり過信しないで聞くことにしましょう。)
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.244 )
- 日時: 2019/12/21 18:22
- 名前: ウィオ (ID: HtzPaCR.)
>sorutymataさん
エビルマとマウスは槐、白崎、そしてタカヤのために運営の仕事をしています。果たして槐の魂は残っているのか。そしてタカヤと白崎は……?
では!
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.245 )
- 日時: 2019/12/21 18:23
- 名前: ウィオ (ID: HtzPaCR.)
「過去」
-------------------------------------------------------------------
(槐と白崎がゲームマスターになる前の話――)
(ローゼンメイデンの世界にある、とあるドールショップにて――)
店主「……こちらの人形が1点で……1000円です」
女性客「はい」←1000円出す
店主「ありがとうございましたー」
(お金を払い、派手な衣装を着た人形を持って店を出ていく女性を、温かい笑顔で見送った店主であった――)
男店員「今日も今のところ繁盛してますね」
店主「ああ。でも何より嬉しいのは……多くのお客さんを笑顔にできたことだ」
男店員「徹夜で人形作りまくった甲斐がありましたね」
店主「君も嬉しいだろう? 手伝った努力が報われて」
男店員「お陰で手にタコができましたけどね……」
店主→槐「それはお互い様だよ」
槐「後1時間だ、気合入れて頑張ろうじゃないか」
男店員「はい!」
(ここの人形屋は午前11時から午後6時まで開店中――)
槐「おっと、そういえば明日と明後日はボランティア活動だな……」
男店員「僕も行きますよ」
槐「? 明日君は休みだぞ」
男店員「いえ、店主が頑張ってるというのに、自分だけのほほんと休んでるわけにはいきませんから」
槐「……そうか。でもあまり無茶はしてはいけないよ」
男店員「はい!」
槐「おっ、お客さんが来た」
(金曜日が終わり、土曜日がやってきた)
おばあさん「うううん……」
(道端で、おばあさんが重そうな荷物を抱えているところを発見した槐と男店員――)
槐「荷物お持ちしましょうか?」
おばあさん「おやあ、ありがとうね、坊やたち」
(白崎と槐、おばあさんが抱えていた荷物を代わりに持つ――)
槐「はは、僕はもう大人なんですけどね。……あれ、カボチャとか入ってるんですね」
おばあさん「孫がカボチャいっぱい食べたいって言ってきてねぇ」
男店員「なるほど……。カボチャはいいですよね、美味しいですし栄養もありますし」
おばあさん「ええ」ニッコリ
槐「おっと、この荷物は何処らへんまで運んだらいいんですか?」
おばあさん「あっち、あっちのほうよ」
(次に――)
槐「リーダー、この花にも水やっておくんでしたっけ?」
リーダー「おう! たっぷり食事を与えてやってくれ!」
槐「分かりました!」
男店員「やっぱり花の世話は楽しいですね」
槐「ああ。……このチューリップ、可愛すぎる……」ムフフ
男店員「キモイ顔しながら見つめんな」
(植物の世話や――)
(そして――)
槐、男店員「」セッセッ
警備員「あ、ゴミ拾いですか」
槐「はい」
警備員「いつもいつも街を綺麗にしてくださりありがとうございます」
警備員「ですがあまり無茶はしないでくださいね」
男店員「はい……そのつもりです」ニコッ
槐「大丈夫です! 僕、体力には自信ありますから」
警備員「はは、相変わらず元気で何よりです。それではお仕事、頑張ってください」
槐「はい!」
(警備員はパトロールのために遠くへ行った――)
槐、男店員「」セッセッ
(そしてボランティア活動が終わり――、夕食を済ませ、槐は自分の部屋に戻っていった――)
槐「ふう~……」
(ベッドに寝転がる彼)
薔薇水晶「おかえりなさい、お父様」
槐「ただいま、薔薇水晶」
薔薇水晶「今日も街の世話に勤しんでたみたいですね」
槐「ああ。楽しかったよ」
薔薇水晶「……」
薔薇水晶「私、不安なんです」
槐「何が?」
薔薇水晶「お父様は平日、人形を売る仕事をするだけではなく、土日は7時間もボランティア活動……」
槐「言ったろ、体力には自信あるって」
薔薇水晶「いえ、ずっとそのような生活を続けていたらいつか身体を壊してしまうのではないかと……心配なんです」
薔薇水晶「人間の身体には何にでも限界があります。頑張りすぎは身体に毒です」
薔薇水晶「それに報酬も貰わずに……」
槐「……」
槐「気にしないでいいよ。僕は人を笑顔にできたら後は何だっていいんだ」
薔薇水晶「お父様……」
槐「……でも、心配かけさせてすまないな。だけど大丈夫だよ。薔薇水晶」
薔薇水晶「……そうですか」ニコッ
槐「さあ、もう寝る時間だよ」
薔薇水晶「はい。おやすみなさい」
槐「ああ、おやすみ……」
ガチャ、バタン
槐(……)
槐(明日も頑張るか)
――槐と男店員は日々真面目に過ごしていた。しかしある日――。
ガチャ リンリン
(入口の扉が開いたと同時に、その扉についている鈴が鳴った――)
槐「! いらっしゃいませ」
(入ってきたのは――)
タカヤ「」テクテク
ジン「」テクテク
チドリ「」テクテク
(ゲームマスターのタカヤとジンとチドリであった――)
男店員(なんだこの人たちは……怪しい恰好してるな)
タカヤ「店主さん」
槐「はい?」
タカヤ「少しお話があるのですが、よろしいでしょうか」
槐「何ですか?」
タカヤ「……」
タカヤ「貴方たちは「逃走中」というゲームをご存知ですか?」
槐「逃走中? いえ、聞いたことありませんね……」
タカヤ「実は私たち、そのゲームを運営している者なんです。ですが多くの仕事がありまして。人手不足なんですよ」
タカヤ「どうか私たちの仕事も手伝ってもらえないでしょうか?」
ジン「給料は弾むで」
槐「うううん……」
槐(手伝ってあげたいのは山々だけど、薔薇水晶に心配されてるからな、僕……)
槐「すみません。仕事が大変な気持ちは分かりますが……。僕たちだって人形屋の仕事やボランティア活動で大変なんですよ」
槐「それに私のほかに適役はいると思うんです。僕は人形の販売や、花の世話やゴミ拾いなどをするくらいしか能が無いんです。ですから――」
ジン「おい、誰が拒否していいって言ったんや」ゴソゴソ
(ジンは手榴弾を取り出して槐に見せ、チドリは隠していた片手斧を取り出し、それを男店員に向ける――)
男店員、槐「!?」
ジン「これでも拒否すると言うんなら……この店を破壊してやる」
チドリ「少し前に調べたわ。この店にある人形、全部あなたと槐が作ったんでしょう?」
槐「……!」
男店員「……だとしたらなんです?」
タカヤ「ゲームマスターになれ、としか言いようがありません」クックック
タカヤ「先ほど、あなたがた達は「自分にはあまり取り得がない」ようなことを仰っておりましたが……。自分が強大な力を持っていることに気づいていないのですね」
槐「? 何を言っているんだ……」
タカヤ「槐、貴方はまだ「人形の目を遣って、生きている者を洗脳する能力」に目覚めていない」
タカヤ「そんな面白い能力を持った人を放っておくことなどできません。さあ、来てもらいます」
槐「……僕がもし、そんな能力を本当に持っていたとしたら、僕をどうするつもりなんだよ?」
ジン「人々に迷惑かけまくってもらう。まあ時には……生きている者の命を奪うことになるやろうな」ニヤニヤ
槐「そんなことできるわけないだろ!」
チドリ「ということは、貴方たちが一生懸命作ってきたお人形さんたちがどうなってもいいってことよね?」
男店員「……」
槐「……」
(槐は思いつめた表情をする。そしてしばらく考え込んだ後、槐は――)
槐「分かったよ……」
男店員「!?」
タカヤ「決まりですね」
槐「君。この店はたった今閉店する。君は次の職を見つけてくれ」
男店員「え、槐さん! 何を言ってるんですか!?」
男店員「か、考え直してください! 生きている者の命を奪うなんて仕事をやろうとしないでください!」
ジン「さっきも言ったけど、給料は弾むで。この店の2、3倍儲かるで」ニヤニヤ
槐「……」
槐「……行こう」
男店員「槐さん!」
(そしてタカヤはワープを使い、槐を指令室に連れて行った――)
(翌日、アルティにある逃走中の本部にて――)
槐(……僕は最低だ。こんな仕事を引き受けてしまうなんて)
槐(……これから僕は、意志薄弱な奴隷になってしまうんだ――)
槐(できるわけないよ、命を奪う仕事なんて……)
(良心が痛んで仕方がない、彼――)
槐(……)
槐(良心?)
槐(……もしそういうのを捨てたら、僕は苦しまずに済むのだろうか。人が逝くところを見ても、なんとも思わなくなるのだろうか――)
槐(……いや、何を考えてるんだ、僕は! そんなことしようとするなんて絶対にダメだ……。今すぐにでもタカヤたちを説得して、元の生活を取り戻す――)
タカヤ「何をお考えですか?」ジャキッ
槐「!?」ビクッ
(突然、タカヤが後ろからやってきて、なんと銃を槐の後頭部に突きつけたのであった)
タカヤ「もしかして反逆しようとか考えていたり?」
槐「……」
タカヤ「否定しないんですね」
タカヤ「言っておきますが、反逆などをすれば私があなたの命を奪ってあげます」クックック
槐「……!!」
タカヤ「貴方にはもう元の生活に取り戻すことをできる権利などすでに無いのですよ。この仕事に就いたからには、最後までその仕事をやってもらわないと。……肝に銘じておきなさい」スチャッ
(タカヤは銃をしまい、何処かへ行ってしまった――)
槐「……」
槐(そうだ……もう後戻りはできないんだ)
槐(なら……もう良心なんか捨てて……非道になるしかない)
――そうしたら、ジブンハクルシマナクテスムノダカラ――
(そして数日後。アルティに雨が降る――)
白崎「……」グスッ
(白崎は路地裏で座って、一人泣いていた――)
槐「……!」テクテク
(傘を差してながら歩いていた槐が白崎を発見すると、その傘を白崎に差し出した――)
槐「どうしたんだい。傘もささずにこんなところで泣いて」
白崎「……」
槐「何か辛いことがあったなら話しなよ。赤の他人ならかえって話しやすいだろ」
白崎「……」
白崎「実は昨日……家が焼けてしまったんです」
槐「……」
白崎「大事なものも、家族も……全部消えてしまいました。だから僕は、当てのない旅を……」
白崎「だけど……」
白崎「一人は寂しいよ……」グスッグスッ
槐「なら、ゲームマスターという仕事に就かないか?」
白崎「え?」
(槐はその仕事の内容を説明する。――人の命を奪わなければいけないことまでは説明しなかった)
槐「どうだい? 逃走者を翻弄するんだ。面白そうだろ?」
槐「さっきも言ったけど、そこには愉快な仲間がたくさんいる。もう君は一人じゃなくなるんだ」
白崎「……」
槐「やるかい?」
白崎「やります……!」
槐「ありがとう」ニコリ
槐(彼の能力も目覚めさせて、人の命を奪わせてやる……!)クックック
(槐は白崎が「身体を魔物の形に変形させることができる能力」を秘めていることを承知していた。ジンが調べてくれたお陰で、その情報を知ることができた――)
槐「さあ、行こうじゃないか」
(それから槐は第2回逃走中で――)
長身の男「そこの君、ちょっといいかい」
カンナ(男)「はい?」
長身の男「私は人形師を務めているものでね。……一ついるかい? 無料」
(2つの人形を差し出す)
カンナ(男)「あっ、じゃあこれにしよう!」
(青色の瞳をした人形を手に取るカンナ(男))
カンナ(男)「……!?」パアアア
(その時、人形の目から怪しい光が放たれ、カンナは気絶した)
長身の男「失礼、私は人形師を務めているものでね。人形、一つどうだい。今なら無料で提供中」
ヒサメ「すみません、いりません!」
長身の男「そうかい……」ニヤリ
黒色の瞳の人形「」ピカッ
ヒサメ「!? 身体が……」バタッ
(第4回で――)
槐「それは、僕がかけた洗脳が解かれたからなのさ」
ドロン「洗脳!? どうして……」
槐「ミッションに使えそうな奴を適当に選んで、ここに連れてきたってことさ」
スミレ「え……?」
岡野「……」
槐「正気のままじゃ色々めんどくさいから、洗脳させて操り人形にしようかと思って」
槐「ちなみにこの子ら、本当は魔女でも何でもない、音楽を中心とする世界に住む、ただの女の子たちさ」
岡野「……そんな目的で洗脳したってのかよ」
槐「これで説明は終わった。それじゃあね」
(つぎドカの出身である、氷海とスミレと鈴花を洗脳し――)
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.246 )
- 日時: 2019/12/21 18:24
- 名前: ウィオ (ID: HtzPaCR.)
(第8回で――)
薔薇水晶「くっ……」
(薔薇水晶は牢獄にいる。魔法の紐のせいで、身動きがとれない)
槐「随分苦しそうだね」シュンッ
薔薇水晶「あっ……」
(そこに、槐がワープしてくる)
槐「攫われた気分はどうだい?」
薔薇水晶「お父様といる時は幸せな気分です……ですが、実の親が子を誘拐なんて前代未聞です。それだけは最悪です」
槐「はーはー、いい気分じゃないということか。でも言っておくよ。僕は君を最高傑作だと思っている。だからこそ、虐めたくなる」
槐「よく言うだろう。好きな子ほど虐めたくなると」
(第11回で――)
槐「僕の洗脳術でクロッコをコントロールした。でも弥依が殴ってくれたおかげで洗脳や改造は解けたけどね」
弥依「!」
槐「僕はそれを伝えるためだけにここに来た。それじゃあね」シュンッ
(クロッコを洗脳したり、そして改造したりし――)
(路地裏――)
ラディ「特訓、特訓!」タッタッタ
(彼が走っているところに――)
もう一人の黒ローブ→槐「」ガシッ
ラディ「!?;」
(突如槐に襲われ、地面に這いつくばされたラディ)
ラディ「いてて……な、何だお前!;」ヒリヒリ
槐「ふふふ……いいからじっとしててね。いいことしてやるから」
(そして彼は、片手剣を取り出した――)
ジャキンッ
(片手でラディの片腕を抑え続ける彼)
ラディ「な、何すんだよ!?;」ジタバタ
槐「フッ!!」ブンッ
ラディ「わあああああっ!!」
(ラディの両腕を切断し――)
(第13回にて――)
リョウマ「何っ!? 暗夜のレオン王子が白夜兵の命を奪った!?」
兵士「はい! 理由は判明していませんが――」
リョウマ「……」
リョウマ「宴会で、絆を深めようと言ったはずだ、俺は――。暗夜は、白夜と二度と戦争しないと誓ったはずだ!!」
(顔をしかめ、静かに怒る白夜の第一王子――)
リョウマ「これは他国への裏切り行為だ! 今すぐ暗夜を跡形も無く叩き潰すぞ!!」
兵士「はっ!」
兵士(変装している槐)(ふふふ……最高に上手くいっているな。計画が)
(戦争の火種を作り――)
槐「いい所失礼するよ」
(ヒナタたちの目の前に突如ワープしてきた槐――)
翠星石「お、お前!」
槐「久しぶりだね、ローゼンメイデン第3ドール。それに皆」
konakun.「お前何しに来たんや!」
槐「ここにいる皆を倒しに来た」
アプール「え?」
キュイイイイイイイイイイイイイイン!!
槐「はっ!!」
ドカアアアアアアアアアアアアアアアン!!
オボロ、灯、ヒナタ、タクミ、konakun.、翠星石、シェリー、ルカ、アプール「うわああああああっ!!」ビュウウウン
(槐は超高性能爆弾を床に叩きつけ、逃走者や王族に重傷を与えさせて、吹っ飛ばした)
ルカ「」
ヒナタ「」
タクミ「」
(ルカは重傷を負って撃破となり、ヒナタとタクミは息絶えた――)
翠星石「くっ……」ボロッ
(傷つき倒れている逃走者たち――)
槐「ふふふ……もうこれは逃走中じゃない。戦争だ――」
(ジンに貰った爆弾を使い、逃走者たちを撃破したり、兵士たちの命を奪ったり――)
(そして――)
槐「あーあ。このゲーム、ずっと平坦だな。争ってばかり。これじゃいつ終わるか分かりやしないよ」
(槐は街が滅亡寸前だということを分かっていない。これではゲームの話が進まないと踏んだ彼は――)
槐「よし――」パチン
(槐は指を鳴らす――)
キラン
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
(その合図で天空から超巨大隕石が現れ、暗夜王国に急降下していく)
ゴオオオオオオオオオオオオオオオオ
隕石「」ゴッ
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!
(隕石が地面に衝突した瞬間、その場が光り出し、全ての建物と人間を粉々にしていく――)
槐「……ふふふ……アッハッハハハハハハハ!!」
(暗夜王国を滅ぼしたのであった――)
-----------------------------------------------------------------
(そして現在――)
薔薇水晶「……お父様はとっても優しい人でした。ですが」
エビルマ「ああ。カム子やジン様たちから聞きましたよ。良心を捨て、非道に走ったって」
(槐がゲームマスターになったいきさつなどは、実はエビルマとマウスが確保者たちに話していたのであった――)
翠星石「……」
翠星石「あのクソ野郎どもめ……。槐に良心を捨てさせて、人を倒させて……」
翠星石「チクショウ!! ますます許せねえですよ! クソッ! 出せ! 出しやがれですぅ!」ゴンゴン
(翠星石は牢獄の壁やドアを叩く。しかしビクともしなかった――)
エビルマ「この牢獄は私が絶対に出られないようにしてあります。無駄な抵抗はやめなさい」
翠星石「くっ!」
翠星石「カンナたち……。後は頑張れですぅ!」
{残りゲーム時間 57:00}
(その頃、ダブルカンナは時計塔の前にて――)
カンナ(女)「それはそうと、マトイは……」
マトイ「カンナちゃん! カンナ君ー!」タッタッタ
カンナ(男)「マトイ! 無事でよかったよ」
マトイ「これで本部とやらに入れるようになったのよね?」
(そう、逃走中を開催している本部に入れるようになったのだ――)
カンナ(男)「うん……でも、アルティの何処にあるのか……」
(その時――)
ドラノール「その情報なら、ただいま仕入れてキマシタ」パアアアッ
(ドラノール、コーネリア、ガートルード、フェザリーヌ、そしてウィラードがカンナたちの目の前にワープしてきた)
カンナ(女)「あ、貴方たちは誰ですか?」
コーネリア「私たちはカンナ君のお母さんを救うために動いている者です」
マトイ「……!」
カンナ(男)「情報を仕入れてきたのか……ありがとう。……本部の位置を?」
ドラノール「はい。本部はアルティの中央にアリマス。……アレを見てクダサイ」
(ドラノールは遠くのほうにある、他の建物より数倍高い建物を指差す)
ドラノール「アレが本部デス」
マトイ「……そうなの」
カンナ(男)「……そこに、ジンやチドリがいるの?」
ドラノール「すみませんが、そこまでは分かりマセン」
カンナ(男)「いいんだよ。……あの建物に何か支障を及ぼせば、そいつら来ると思うから……」
コーネリア「……」
ウィラード「じゃあ、本部に行くのか?」
カンナ(男)「うん」
ドラノール「でしたら、他の逃走者にも声をかけましょう。数は多いほうが安心できますカラ」
カンナ(女)「確かに……」
カンナ(男)「僕が全員にメールを一斉送信するよ」ピッピッピ
ピリリリリ♪
ミニモン「ん、『カンナ(男)からのメール』」
ゆうき「『ゲームマスターの拠点である本部の位置を掴めた』!」
カエ「『本部はアルティの中央にある。他の建物より数倍でかくて、真っ黒な要塞だ』」
aren「『このメールはみんなに送信してる。これから大きな戦いになるかもしれない』」
弥依「『だからこのメールを読んだ人には絶対に来てほしい』」
銀「『僕はお母さんを救いたい。そして酷い逃走中を……終わらせたい』」
宮子「『お願いだ。今すぐ本部の前に来てくれ。……本部を潰そう』」
(その頃、カンナたちは――)
カンナ(男)「……」タッタッタ
(「本部」に向かっていた)
カンナ(女)「本当に来てくれるかな?」
マトイ「分からないわ……」
ドラノール「! アレデス」
本部「」コオオオ
(カンナ(男)、カンナ(女)、マトイ、ドラノール、コーネリア、ガートルード、ウィラード、そしてフェザリーヌはついにその「本部」の前に辿り着いたのであった――)
――その巨大な本部の名は『アルティメット』。そこで、今までの酷い逃走中が運営されていたのであった――
カンナ(男)「ここで、今までの逃走中が……」
カンナ(女)「……」ゴクリ
マトイ「……」
(その時――)
弥依「来てやったわよ」タッ
カンナ(男)「!」
(振り返ってみると、そこにはディーア、ドロン、ミニモン、灯、めぐねえ、サーナイト、弥依、カエ、辻、ことり、千歌、宮子、銀、猫娘、ジェネラルシャドウ、ゆうき、aren、モンブラン博士、DJ灰龍、そしてヤードの23人がいた――)
カンナ(女)「みんな!」
ディーア「兄が息子を放っておくなんてできねえぜ……」
ドロン「逃走中を終わらせるんやろ? やったら協力したるで!」
ミニモン「ようやくオレっちの魔法を発揮できる時が来て嬉しい……やべっ、オエエエエ!www」←嬉しさでゲロ吐いてる
サーナイト「あなた達を放っておくわけにはいきません」
めぐねえ「お手伝いしましょう」
辻「怖いけど頑張ります」
宮子「私には「能力」があるから、大丈夫!」
銀「もし敵が現れたら、俺の巧みな会話スキルで味方につけてやるぜ!」
ことり「私も頑張る……!」
千歌「貴方のお母さんを救うの、手伝う!」
猫娘「まあ、子供を放っておくわけにはいかないからね……手伝うわ」
ジェネラルシャドウ「面白そうだ。手伝ってやろうじゃないか」
モンブラン博士「猫娘やシャドウ様のためにも頑張るよ」フフ
ゆうき「それなら俺はことりちゃんの為にも頑張る! カンナ! 頼りにしてくれよ!」
aren「なんだか、やらなければいけないような気がしてさ……」
DJ灰龍「頑張るぜ!」
ヤード「推しは絶対に倒れさせねえぜ。お前の母さんも救うの手伝う!」
カエ「……本当に酷い逃走中でした。でも、もうすぐ終わるんですよね……。ならばやることは一つ。貴方に協力することです!」
弥依「酷い逃走中なのは事実。だけどカンナ。あんたや他の仲間と一緒に楽しい思い出を作れたのも事実。そんな思い出を作ってくれた奴を放っておくわけにはいかない。カンナ。頑張るわ」
カンナ(男)「皆……」グスッ
(カンナは嬉しくて涙を流す――)
ドラノール「皆揃ったようデスネ……では」
カンナ(男)「ああ」
カンナ(男)「行こうか」
(そしてレオン除く逃走者全員、アイゼルネ・ユングフラウの3人、ウィラード、そしてフェザリーヌは本部の中に入っていった――)
---------------------------------------------------------------------------
(とある場所にて――)
クレル・ヴォーブ・ベルナルドゥス(出典:うみねこのなく頃に)「……」
クレル「……助けて」
(そして別のとある場所にて――)
ジョーカー(出典:ファイアーエムブレムif)「……」
ジョーカー「クレル……」テクテク
(果たして、一体どうなるのか――)
残り逃走者……カンナ(男)、カンナ(女)、ディーア、マトイ、ドロン、ミニモン、灯、
めぐねえ、レオン、サーナイト、弥依、カエ、辻、ことり、千歌、宮子、銀、猫娘、
ジェネラルシャドウ、ゆうき、aren、モンブラン博士、DJ灰龍、ヤードの24人。
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【とある剣士と人形の雑談】
翠星石「はい、いつものことですが空気を読まずにやっていきます」
カンナ(男)「今回紹介するのはこのかたです」
~17人目・ウォッチメーカー~
カンナ(男)「ウォッチメーカーは海外のフリーホラーゲーム「Brother wake up」に登場する敵キャラだよ」
翠星石「殺せんせーみたいな顔をした、手足が異常に細くて、カンテラを持ってる奴ですぅ。brother wake upで画像検索したら分かります」
カンナ(男)「因みにこのゲームの内容だけど、主人公は眠らされた弟を目覚めさせるために、時計のパーツを探して修理していくゲームだよ(※某動画に出てくる説明を引用しました)」
翠星石「ウォッチメーカーやベンベンの目を掻い潜りながらね」
カンナ(男)「ちなみにウォッチメーカーやベンベンは複数存在するから注意だよ」
翠星石「ウォッチメーカーの設定ですが、弟を眠らせた犯人ですぅ」
カンナ(男)「それ以外の設定は存在しません」
翠星石「さて、ウィオ版逃走中での彼ですが、彼の初登場ですが、第6回「逃走中 ~幽霊屋敷と魂胆~」ですぅ」
カンナ(男)「こちらでは二次設定がふんだんに盛り込まれてるよ。「ロリコン」、「料理好き」、「日本好き」、「アメリカ人」、「基本全部英語で喋る」、そして「日本語喋らすと無茶苦茶な言葉になる」」
翠星石「最早オリキャラに近いですぅ」
カンナ(男)「彼の作る料理は絶品だよ。昔は料理人目指してたみたいだからね」
翠星石「うんうん」
翠星石「さて、今回の紹介はこれで終わりですぅ」
カンナ(男)「ありがとうございましたー」
続く
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.247 )
- 日時: 2019/12/21 18:56
- 名前: 洋輝 (ID: HOcby127)
洋輝です!
槐の過去を振り返ってみたらゲームマスターを務めたり、怪しい人形を押し付けたり、住民を洗脳したり、虐殺したり、カンナ達の住んでた国が滅ぼしたりとやりたい放題でしたね・・・
16人目のしびれんのくだり、面白かったですよ!
ダジャレを言ってるからこそ、面白いなと思うんですよ。
更新お待ちしてます!
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