二次創作小説(新・総合)
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- 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~【完結&お知らせ】
- 日時: 2019/12/29 21:40
- 名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)
逃走中 ~ブロークン・ゲーム~
ウィオ版逃走中20弾!
今回の逃走中の舞台は近未来的な大都会「アイギス」!
そこは科学が発展しており、街の治安も良い。
中央にある「セントラル・ステーション」には
地球から10万光年先にある「アルティ」に一瞬で行けるマシンがあるという。
「アルティ」は逃走中を開催している世界。
そこに住む者は銃を持つ者が多いという、アイギスとは対照的に物騒な世界なのである。
今回はなんと今までに参加してきた逃走者全員+新参逃走者が参加!
合計465人の逃走者がアイギスで逃げ惑う。
そして今回、ゲームマスターとの最終決戦が行われる。
果たして、逃げ切れる者は現れるのか? そしてこの逃走中の行方は?
▽ウィオ版逃走中第20回を記念する壮大な逃走中!
▽オールスター!
▽ゲームマスター「槐」と「白崎」の昔!
▽最終決戦!
▽ウィオ版逃走中第2部最後の逃走中!
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.273 )
- 日時: 2019/12/27 19:43
- 名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)
「頑張り」
カンナ(男)「翠星石!」
灯「わーい! 翠星石ちゃん大復活~!」
白レン「へっ、誰かと思えばあのチビ人形じゃないの! 殆どやられてた癖になーに偉そうに再登場してきてんの?w」
翠星石「あ?」
ドゴッ!!
白レン「あうっ!!」ドサッ
(翠星石は瞬く間に白レンにも飛び蹴りを食らわし、遠くへ吹っ飛ばした――)
白レン「ぐっ……アンタ、何よっ。あぐっ!」
(そして白レンは翠星石にのしかかられる)
翠星石「この超人に勝利できると思ってんですか? さて、今度はパンチですよ!」グググ
(その瞬間――)
キンブリー「っ!!」シュバッ
(キンブリーが翠星石に飛び掛かる――)
カンナ(男)「翠星石!!」
翠星石「!」
ドンッ!!
キンブリー「っ!?」ドサッ
灯「翠星石ちゃんっ、大丈夫!?」
翠星石「灯!」
(そんな彼を灯が突き飛ばしたのだ――)
灯「翠星石ちゃん……。今回は私が助けてあげられた」ニコッ
(灯はヘンゼルに胸を裂かれそうになったところを、翠星石に助けてもらったことがある――)
翠星石「お前……」
白レン「図に乗るなぁ!」ブンッ
ドドドドドドド!!
(白レンは手のひらから氷の散弾をマシンガンのごとく放つ)
翠星石「ぐっ!?」ドスドスドス
灯「ああぐっ!!」ドスドスドス
ドサッ
灯「」
【天野 灯 撃破 〈残りゲーム時間〉】
残り 5人 ≪10:00≫
白レン「ははは……ざまあみ――」
翠星石「てめえ!!」
(その光景を見た翠星石は瞳孔を開き――)
ゴスッドカッバキッゲシッゴスッ!!
白レン「っ!!」
(全力で白レンを何度も何度も殴る――)
キンブリー「……」ムクリ
(その最中に、キンブリーが起き上がり――)
キンブリー「白レンさん!」
(爆発を起こそうと手のひらを合わせようとした瞬間―ー)
ドスッ!!
キンブリー「?」ブシャッ
カンナ(男)「ぐっ!!」グググ
(カンナ(男)に剣で左肩を刺された――)
キンブリー「ぎっ……!!」プルプル
(痛みに堪えながらも、キンブリーは笑いながら錬金術でカンナを爆破しようとする――)
ドスッドスッ!!
キンブリー「っ!?」
(その瞬間、杭になってるレヴィアタンとベルゼブブがキンブリーの右肩に突き刺さった)
カンナ(男)「君たち!」
レヴィアタン「言ったでしょ……」
ベルゼブブ「あんたに勝利するまで倒れないって……」
(一方で、白レンは――)
白レン「畜生!!」ドカッ
翠星石「ぐっ!」ドサッ
(翠星石の腹に蹴りを入れ、遠くへ吹っ飛ばした――)
白レン「いてえ……いてえよ……。キンブリー。帰るわよ」
キンブリー「……」ピクピク
(白レンはワープを使って、キンブリーと共に艦船に帰っていった――)
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(その頃、チドリは――)
チドリ「反逆者は何処……?」テクテク
(人気のない道を単独で歩いていた――)
チドリ「……絶対に、見つけ出してやる……」
(元ゲームマスターのカム子を除けば、ゲームマスター最後の生き残りである彼女。果たして、カム子を見つけられるのか――)
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(その頃、カンナ一行(翠星石、カンナ(男)、カンナ(女)、マトイ、レヴィアタン、ベルゼブブ、コーネリア
ドラノール、ガートルード、紗音)は――)
カンナ(男)「何回薬屋に寄ってんだろうな、僕たち……」ゴクゴク
(また薬屋に寄って、回復薬を購入し、それを使い治療していた――)
ドラノール「仕方ないデショウ、こんな傷ではアイギスに行けることすら危ういのデスから」
翠星石「しかし翠星石含めて9人ですか……ギリギリ野球のチーム組めるですぅ」
紗音「何故に野球で例えた?」
ガートルード「それより、傷が回復したのなら早くアイギスのほうへ」
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カム子「はあ、はあ……」タッタッタ
(その頃、カム子とジョーカーとクレルはカンナたちと合流しようと未だに走り続けていた)
クレル「全然、見つかりません……」タッタッタ
ジョーカー「翠星石の奴、そろそろカンナたちと会えてるのかな……」タッタッタ
(ケニーが艦船に帰ったころに牢獄へたどり着き、翠星石を復活させたカム子たちなのであった――)
カム子「大丈夫でしょう、あの子超人ですからきっとハイスピードであっという間に息子たちと合流してるはずです――」
(その時――)
ドゴオオオオオオオオオオオンッ!!
クレル、ジョーカー、カム子「!?」ビクッ
(突然、後ろの方で爆発音がけたたましく鳴った――)
クレル「……!? 爆発!?」
(後ろを振り返っていると、遠くにある高層ビルに炎が。さっきの爆発でついたようだ――)
ジョーカー「!? みんな、上を!」
(彼が指差した方向を見る――)
10機のヘリコプター「」
(上空には、大量のヘリコプターが飛んでいた――)
カム子「……あそこから、爆弾を落としたんでしょうね」
ジョーカー「何故そう思うのですか?」
カム子「私は長いことこの街に住んでました。だからこの街の乗り物のことなど把握済みです!」
クレル「それより逃げましょうよ!」
ジョーカー「ああ……。しかし爆撃するとは、無茶苦茶だ……!」
カム子「……大方」
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(数分前――)
男A「おい、あそこにあるヘリを使うぞ!」
男B「勿論だ! これで反逆者を潰すぞ!」
(住民たちは建物の中に大事に閉まってあった、大量のヘリコプターを引っ張り出し、上空からカム子たちを見つけようと搭乗したのであった――)
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(現在――)
カム子「住民たちは……。何が何でも、私たちを潰すつもりです!!」タッタッタ
(その時――)
カンナ(男)「お母さんたち!」
カム子「貴方たち!」
(カンナ一行と出会った――)
マトイ「カンナ君のお母さん!」
カム子「皆さん、生きててよかった……」
ズドオオオオンッ!!
カンナ(女)「きゃっ!!」ビクッ
(今度は近くの建物を爆撃される)
紗音「い、いきなり爆発ですか!?」
カム子「敵がヘリから爆弾を落として、私たちを潰そうとしているの。早くアルティへ!」
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.274 )
- 日時: 2019/12/27 20:07
- 名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)
チドリ「それはさせないわ」
(その時、チドリが大量の住民を引き連れてやってきた)
250人程の住民「」ゴゴゴゴゴ
(その住民たちは怖い目つきをしながら銃を構えている)
チドリ「覚悟しなさい」
クレル「あなたたちとやりあってる暇は無いんですよ!」
タッ
チドリ「!」
(カンナたちはあんな大勢の人数に勝てるわけがないと踏み、逃走を図る――)
チドリ「逃げた! 追うわよ!」
250人程の住民「ハッ!」
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(10分後――)
ドラノール「あれデス!」タッタッタ
(ようやく、彼らはアイギスへ戻れる転送装置の存在する小さな建物「アイル」までたどり着いた――)
(「アイル」内部)
カム子「」ガチャン ←入口の扉の鍵閉める
翠星石「あ、確かにこれですぅ!」
ジョーカー「早くこんな物騒な街からおさらばだ!」
(しかし――)
カンナ(男)「あれっ!? 起動しないよ!?」
(カンナが転送装置の中央に入っても、一切動かない――)
クレル「……!? 何で……!」
レヴィアタン「そんなー! もう帰れないじゃん!」
カンナ(男)「レヴィアタン、ベルゼブブ! 確かワープ使えたよね。それで僕たちをアイギスまでワープさせてよ!」
ベルゼブブ「……ごめん、それ間じゃないと使えないのよ。後30分以上は間あけないと――」
翠星石「クソ虫が……」ボソッ
ベルゼブブ「おい! あんた今なんつった! 斬る! 斬ってやる!(# ゚Д゚)」ジタバタ
レヴィアタン「落ち着きなさい、ベルゼブブ!;」←ベルゼブブ抑えてる
マトイ「とりあえず一旦外に出ましょう、そしたら使えるんでしょ?」
ベルゼブブ「う、うん」
(その時――)
ドゴオオオオンッ!!
全員「!?」ビクッ
(突然、入り口の扉が誰かの片手斧によって壊された――)
チドリ「失礼するわ」
ズッズッズッ
(そう、チドリが自分の片手斧で壊したのだ。先程の250人の住民と一緒に「アイル」に入ってくる彼女――)
チドリ「もうその装置は永遠に動かないわ。残念だけどあなたたちはここで終わり。逃走中に反逆した罪をここで償ってもらうわ」
ジョーカー「ふざけんな!」
クレル「皆様! ここは私たちに任せてください!」
翠星石「は!?」
(ジョーカーとクレルとカム子がチドリたちに近づく――)
カム子「転送装置は完全に機能停止したわけではありません。後30分もすればまた使えるようになります」
チドリ「チッ」
(転送装置を完全に使えなくさせることはゲームマスターでもできない。チドリの嘘はカム子によって論破された――)
カム子「皆さんは下がっていてください。こいつらは私たちが倒します!」
カンナ(男)「何言ってんの、皆!」
ジョーカー「……」
クレル「もうやるしかないでしょう……」
ジョーカー「……俺は今まで迷惑をかけて生きてきた……。最後くらい、人のためになって倒れたいんだよ」
カンナ(男)「!!」
(その言葉を聴いた瞬間、ジョーカーの息子や――)
翠星石「……」
(翠星石は涙ぐんだ)
翠星石、カンナ(男)「ふざけてんのはそっちだろうが!」
ジョーカー、クレル、カム子「!?」
カンナ(男)「なんで……なんでそんなこと言うんだよ……。最後くらいなんて言うなよ……」
翠星石「カムイ! あの時言ったでしょ、「ゲームマスターなんか辞めて、息子たちと一緒に幸せに暮らす」と……」
カム子「……」
カンナ(男)「お母さんたちは絶対倒れさせたりしない! 僕も戦うよ!」
翠星石「そうです。何もせずにボーッとしながら戦いを傍観しようとするやつがどこの世界にいるのですか」
クレル「あなた達……」
マトイ「私だって戦いたいわ。せっかくここまで来たんだもの!」
カンナ(女)「あたしも全力で頑張るっ!」
ドラノール「私たちもサポート致しマス!」
コーネリア「あなた達を守ってみせます!」
ガートルード「善処する」
紗音「わ、私だってサポート、頑張ります!」
ベルゼブブ「ま、やれるだけやってみましょっか!」
レヴィアタン「何でしょう。……私は今まで「愛」が大嫌いだった。だけど、今はそんなに悪くない、って思う。だから私も手伝うわ!」
(愛に嫉妬していたレヴィアタンは、カンナと翠星石の「家族愛溢れる言葉」を聴いている内に、「愛」という気持ちに火が付いた。愛の尊さを少し理解したのであった――)
カンナ(男)「みんな……」
翠星石「……無茶すんじゃねえですよ」
カンナ(男)「皆。絶対に倒れないでね……。後、ここにいる敵の命は絶対に奪っちゃダメだよ。僕、人が倒れるところなんかもう見たくないから……」
ジョーカー「……ああ」コクッ
チドリ「さあ、やりましょうか」
(翠星石たち VS チドリと250人程の住民。果たして、どちらが勝利するのか――)
残り逃走者……カンナ(男)、カンナ(女)、翠星石、マトイ、ことりの5人。
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【とある剣士と人形の雑談】
翠星石「いやー、もうクライマックスですねー」
カンナ(男)「緊張してきちゃったよ」
翠星石「ま、それはそれとしてコーナー」
カンナ(男)「うん! 今回紹介するのはこのかただよ~」
~25人目・フォレオ~
カンナ(男)「フォレオはゲーム「ファイアーエムブレムif」に登場するキャラだよ」
翠星石「可愛い服装やアクセサリーが好きで、可愛い見た目をした子ですぅ」
カンナ(男)「裁縫も得意でさ。凄い乙女チックな子だなぁ、っていつも思うよ」
翠星石「乙女チックってか、コイツ女でしょwww」
カンナ(男)「いやコイツ暗夜王国の「王子」なんですけど」
翠星石「は? 耳が悪くなったのかな、私?」
カンナ(男)「いやだから、フォレオは暗夜王国の王子。れっきとした男の子だよ」
翠星石「は!? IS(FE作ってる会社)、性別の設定間違えてんじゃないんですか!?」
カンナ(男)「男の子っていうか、男の娘だね。彼でそういう趣味に目覚めた人がいるらしいよ」
翠星石「マジですか……;」
カンナ(男)「さて、ウィオ版逃走中での彼だけど、初登場は第1回「FEif子世代で逃走中」だよ」
翠星石「何気に翠星石より先に出てるんですね……;」※翠星石は第2回から
カンナ(男)「フォレオもあんまりキャラ崩壊してない、はず……だから特に話すことは無いなぁ」
翠星石「キャラ崩壊しないといけないんですか、この小説は」
カンナ(男)「さて、今回の紹介はここまでです」
翠星石「ありがとうございましたーって、本当に終わりなんかい」
続く
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.275 )
- 日時: 2019/12/29 21:37
- 名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)
「耐久」
(彼女たちの苛烈な戦いが始まった――)
カンナ(男)「うおおっっ!!」ズバッ
住民O「うぐっ!!」ドサッ
(肩を斬られたOは倒れる――)
翠星石「おらっおらっ!!」ドカッゴスッ!
5人の住民「ギャアッ!」ドサッ
(翠星石がパンチやキックで5人をボコボコにしていく――)
レヴィアタン(くらいなさい!)シュンッ!
ベルゼブブ(そーれっ!)シュンッ!
ドスッドスッ!
2人の住民「ぐふっ!」ブシャッ
(杭になった彼女たちが住民二人の肩に突き刺さる――)
ジョーカー、カム子、クレル、ドラノール「はああっ!!」ズバッザシュッ
カンナ(女)、マトイ「それっ!」ドスドスッ
(そして1人の男性と5人の女性が次々と多くの住民を地に伏せていく――)
マトイ「余裕ね」
カンナ(女)「これから後3分で全員倒せちゃうかも?♪」
(その時――)
???「はっ!」ビシッ
カンナ(女)「あぎうあっ!!」ドサッ
(突然ムチで打たれ、倒れるカンナちゃん――)
紗音「カンナさん!」
(そこに紗音が咄嗟に回復薬を飲ませ、傷をいやしていく)
カンナ(女)「ありがとう……さっきのムチは――」
???→エビルマ「ほっほっほ。いい悲鳴をあげてくれましたね」テクテク
(なんと、牢獄にいるはずのエビルマがここにいたのだ――)
マウス「ブチのめしてやるでチュウ」ヒョコッ
(そしてマウスも――)
カンナ(男)「エビルマ!? マウス!? どうしてここに?」
エビルマ「実は……」
(彼の話によると、チドリたちがここでカンナたちを見つける途中に牢獄に寄り、チドリが科学の力で牢獄の壁を脆くして穴を開け、そこからエビルマとマウスを脱出させたのだ。因みにその穴は二人が脱出した瞬間、一瞬で塞がった――)
チドリ「可愛いマウスと一緒に戦いたいから♪」
エビルマ「私は?」
チドリ「まあ……あなたも一応大切な部下だし」
エビルマ「一応?;」
チドリ「とにかくやるわよ、あの反逆者たちを!」
エビルマ「ええ!」
(チドリから事情を聞かされてるエビルマとマウス――)
カンナ(女)「くっ!」
{そして5分後――}
230人の住民「」ゾロゾロ
紗音「だけど、まだまだ数が……」
翠星石「スマブラの100人組手やってる気分ですぅ……。あんな量、翠星石一人でも打ち破れる気がしないですぅ……;」
コーネリア「後何分ですか、カム子さん!?」
カム子「……後27分――」
{転送装置が復興するまで 残り27分}
ガートルード「まだまだね……」
ベルゼブブ「でもこっちもまだまだ戦える元気は残ってる!」
カンナ(女)「そうだね、それにこっちは超人の翠星石もいるんだし――」
(その時――)
チドリ「マハラギオン」
ボオオオオオオオッ!!
カンナたち「うがああっ!!」メラメラ
(カンナたちはチドリのペルソナが放った炎魔法で身体を大きく焼かれ、倒れた――)
レヴィアタン「うぐぐ……」ピクピク
チドリ「私もいるってこと、忘れてもらっては困るわね」
コーネリア「……」プスプス
(チドリはカンナたちが住民を戦っている間に気配を消していたのだ。因みにコーネリアは先程の魔法をまともに食らい、気を失っている――)
紗音「くっ……」プスプス
チドリ「この量を打ち破れると思ったら大間違いよ。さあ、もう一度焼かれなさい――」
ゴゴゴゴゴ
(チドリがもう一度ペルソナを使って、先程の魔法を唱えようとした瞬間――)
紗音「ぐああっ!!」タッ
チドリ「あぐっ!」ドサッ
翠星石「紗音!?」
(紗音が焼けるような痛みを堪えながら、チドリに飛び掛かり倒したのであった――)
紗音(この大将らしき人の動きを封じれば……戦力は落ちるはずです!)グググ
チドリ「くっ、放しなさい!」
ジャキッ
女住民A「このアマが!!」
(その時、女住民Aが銃を構え紗音の頭を撃ち抜こうとする――)
ドキュンッ!!
紗音「……」
紗音「えっ?」
ベルゼブブ「げほっ……っグボアッ!!」ビチャッ
ドサッ
(しかし人間体のベルゼブブが咄嗟に庇ったのでダメージは受けなかった。腹を撃たれてしまったベルゼブブは血を流しながら倒れる――)
ベルゼブブ「あんただけで突っ走ってんじゃないわよ……」
レヴィアタン、カンナ(男)、翠星石「ベルゼブブ!」
ベルゼブブ「ごめんね、カンナたち……。約束、守れそうにないわ……」ガクッ
パアアッ
(ベルゼブブは消滅した――)
カンナ(男)「……!!」
紗音「あっ……」
紗音「ああ……ごめんなさい、私のせいで……」グスッ
ジョーカー「悲しむ暇があったら戦え、お前ら!」シュッ
男住民A「ぐふっ!!」ブシャッ ドサッ
(ナイフをAの腹に投げつけ、Aを倒れさせた――)
マトイ「はああっ!!」
(マトイが突然槍を構え――)
女住民A「あぐっ!!」ドサッ
(それを女住民Aの肩に深く突き刺し、その女の気を失わせた――)
マトイ「ジョーカーの言う通りよ、今は戦いに専念しなきゃ! 戦わなかったら負けるのよ!?」
(戦争が頻繁に行われているFE世界の出身のマトイは、すぐに割り切って攻撃したのだ――)
紗音「……」
カンナ(男)「ああ!」ズバッ
レヴィアタン「……」
レヴィアタン「……くそっ!!」パアアアッ
カンカンカンカンカン
(レヴィアタンがまた杭に変身し、今度はチドリの腹に突き刺さろうとする――)
チドリ「見えた」ジャキン ブンッ
ガキイインッ!!
レヴィアタン(ぐほあっ!!)パリイン
(しかしチドリの片手斧で真っ二つに割られてしまった――)
カンナ(男)、翠星石「レヴィアタン!」
パアアッ
(レヴィアタンは間もなく消滅してしまった――)
カンナ(男)「ぬあああっ!!」タッタッタ
(その光景を見て、涙を流す彼。涙を流しながらも、敵たちに特攻する。戦場出身の彼であるが、完全に割り切る事はできなかったのだ――)
------------------------------------------------------------------------
そして、その激しい戦いが20分ほど続いたのであった――
カンナ(男)「はあ、はあ……」
100人の住民「」ピクピク
(100人の住民が気を失って倒れている。今立っているのは、カンナ(男)、カンナ(女)、マトイ、翠星石、チドリ、そして120人程の住民――)
翠星石「うう……あうっ」フラッ
ドサッ
カンナ(男)「翠星石!」
【翠星石 撃破 〈残りゲーム時間〉】
残り 4人 ≪10:00≫
(20分も戦ってきたため、疲労が溜まりに溜まり、倒れてしまったのだ。彼女は自動的に牢獄へ転送された――)
カンナ(男)「そんな……!」
マトイ「仕方ないわよ……。あの子が一番戦ってたんだもん……」
紗音「……」
カンナ(女)「紗音……どうして……」グスッ
(この戦いの間に、紗音も命を落としてしまった。途中で銃弾から翠星石を庇い、腹を撃たれたのであった――)
チドリ「ぐっ……」ボタボタ
エビルマ、マウス「っ……」ズキズキ
(その20分の間に、エビルマとマウスは軽傷を、チドリは大きな傷を食らってしまった。腹や肩から血を流しながらもなんとか立っている――)
チドリ(もう……回復魔法、使えないわ)フラフラ
(そしてMPも大幅に消耗してしまった。攻撃魔法を1回使えるだけのコストは残っているのだが――)
チドリ「」ドサッ
(気を失い、倒れる彼女――)
マトイ「……くそっ、まだあんだけの量が……」フラフラ
カンナ(女)「しんどいよぉ……」フラフラ
カンナ(男)「ぐっ……」フラフラ
ジョーカー、カム子、クレル「」
(気を失っているジョーカーとカム子とクレル――)
(その時――)
ことり「皆!?」
カンナ(男)「!」
(彼が顔を上げると、そこにはことりとマリア卿がいた――)
カンナ(男)「真里亞!? なんでここに――」
ことり「ひ、酷いよ……血だらけ……」ブルブル
マリア卿「何が起こってるのが気になってきてみたら……。凄い有様! うー!」
マトイ「何他人事のように言ってんのよ……手伝って――」
(その瞬間――)
ズドオオッ!!
30人の住民「がはああっ!!」ドサッ
(30人の住民が思いっきり吹っ飛ばされ、気を失い倒れた――)
マトイ「!?」
ことり→エヴァ『こんなチンケな奴らにてこずってんじゃないわよ!』
マリア卿「うー! 真里亞とエヴァ、これからも皆を助けるー!」
(エヴァは赤き蜘蛛の糸で殴り飛ばし、マリア卿は持っていた杖で吹っ飛ばしたのであった――)
エビルマ「新手ですか……」
カンナ(男)「二人とも……」
(その時――)
ジョーカー、カム子、クレル「ぐっ……!」グググ
(気絶していた3人が痛みを堪えながら立ち上がった――)
カンナ(女)「皆!?」
ジョーカー「何、倒れてたんだ、俺は……!」ゼエゼエ
カム子「私たち……負けませんよ!」
クレル「私だって……」
カンナ(男)「で、でも、お父さん!」
(ジョーカーの左腕が無い。20分間の戦いのうちに、住民に斬られて失ったのだ――)
ジョーカー「ああ、腕か……。腕1本失ったくらい、どうってことないさ」フラフラ
カム子「……後、7分ほどで復興します……」
{転送装置復興まで 残り7分}
カンナ(男)「……!」
クレル「……住民はおよそ70人くらいですかね……。強い助っ人も来ましたし、大丈夫でしょう……」フラフラ
(その時――)
男住民E「……」グググ
(気絶していたEが起き上がり、銃を構えた――)
ズドンッ!!
クレル「がふっ!!」ブシャッ
ドシャッ
(銃弾がクレルの腹を貫通した。クレルは息絶えた――)
カンナ(男)、ジョーカー、カム子「クレル!!」
エヴァ『クソがあああっ!!』
ゲシッ!!
男住民E「がふっ!!」ガクッ
(エヴァは激怒し、その男が持っていた銃ごと蹴り飛ばす。男は気絶し、その銃は粉々に砕け散った――)
ムクリ……ムクリ……
(その瞬間、次々と50人の住民が気絶から立ち直る――)
ジョーカー「くそっ、何なんだよ……」
(ジョーカーたちはまた地獄を見た気分になった――)
住民二人「」ジャキッ
(その内の二人が銃を構え、カンナ(男)とマトイを撃とうとする――)
ジョーカー「!?」
ズドンッ!!
ジョーカー、カム子「ぐあっ!!」ドサッ
カンナ(男)、マトイ「!?」
(ジョーカーとカム子が咄嗟に庇い、代わりにダメージを受けた――)
カンナ(男)「お父さん……。お母さん……!!」
ジョーカー「……くそっ……」ドクドク
ジョーカー「生きたい……なのに……なんで傷が塞がらない……」
マトイ「……っ!!」
ジョーカー「すまないな……」
カム子「……ごめんなさい」
ジョーカー、カム子「……最後に、息子を泣かせてしまって――」ガクッ
(ジョーカーとカム子は息絶えた――)
カンナ(男)「お父さん!? お母さん!!」
カンナ(男)「くたばってんじゃねえよ、クソ親がああ!!」
カンナ(男)「うああああっ!!」ダッ
(カンナは慟哭しながらも、両親を一気に二人も失った怒りを、撃った住民二人にぶつけようとする――)
カンナ(男)「でりゃああっ!!」ザシュッ
住民二人「がふっ!」ドサッ
(その二人の肩を剣で切り裂き、気を失わせた――)
女住民5人「」ジャキッ
カンナ(男)「!?」
(その瞬間、女5人がカンナを撃ち抜こうと銃を構えた――)
ザシュッ!!
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.276 )
- 日時: 2019/12/29 21:38
- 名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)
女住民5人「ぐふっ!!」ドサッ
カンナ(男)「……え?」
チドリ「……」ポタポタ
(なんとチドリが片手斧で5人を同時に切り裂いたのであった――)
エビルマ、マウス「チドリ様……」
マウス「一体なんのおつもりでチュウか!?」
マトイ「チドリ……何で!?」
チドリ「……ふふ、何でかしらね……」ポタポタ
エヴァ『……?』
(血を流しながら話しているチドリの後ろから――)
マリア卿「!? なんかいっぱい来た! うー!」
(黒ずくめの鎧を着た10人の戦闘員が来た。彼らは爆弾と剣を装備している――)
戦闘員10人「」ザッザッザッ
(彼らは戦闘のエキスパート)
カンナ(女)「何、あいつら……」
チドリ「……あいつら、多分この状況を知って駆けつけてきたんでしょう……」
チドリ「あいつら、剣と爆弾持ってる。早めに封じないとよりヤバイことになるわ……」
チドリ「……象ほどの大きさのある岩を1、2回の殴打で破壊することができるほどの強さを持ってる。……あいつらを倒さなきゃ」
カンナ(男)「だから……どうして急に、僕たちの味方を!?」
チドリ「……」
チドリ「後で話すわ」
エビルマ「……チドリ様。……いえ、チドリ。裏切るというのなら、容赦しません」
マウス「お前も反逆者になったか、チドリ。ならばお前もここで潰してやるでチュウ!」
エヴァ、マリア卿「……」
エヴァ、マリア卿(……あいつらを早く潰さないことには……)ゴクリ
{転送装置復興まで 残り3分}
戦闘員10人「っ!」タッタッタ
(その瞬間、10人が突然こちらに走ってくる――)
エヴァ、マリア卿『ッ!!』タッ
(エヴァとマリア卿がその10人に殴りかかる――)
カンナ(男)「!?」
エヴァ『それ寄こしなさい!』ガシッ
戦闘員A「なっ!?」
(エヴァはあっさり戦闘員Aの持っていた爆弾を奪い取り――)
エヴァ『はああっ!』ブンッ
マトイ「!?」
(それを「アイル」の入り口に向かって投げつけた)
ドゴオオオオオンッ!!
カンナ(男)「!?」
(その入り口は爆破された。入り口は爆破された時に生まれた瓦礫で塞がれた。これにより、中にいるカンナ(男)、カンナ(女)、マトイ、チドリ、そして250人の住民は出られなくなってしまった――)
ことり(エヴァちゃん!? 何やってんの!?)
エヴァ『黙れ!』
ことり(お願い、入れ替わってよ!!)ドンドンッ
(ことりが「中」から抵抗するも、エヴァの意思が強いため入れ替われない――)
エヴァ『入れ替わってどうするつもり? こんな強敵と相手するの?』
ことり(うん! だって無茶だよ! エヴァちゃん、倒れちゃうよ――)
エヴァ『私だってあんたに倒れてほしくないのよ!』
ことり(!?)
エヴァ『私は……成し遂げたいのよ。アンタを生かすってことをね』
エヴァ『ごめんなさいね、ことり。だけど貴方を絶対に倒れさせたくないのよ』
エヴァ『私は温厚で優しいあなたに惹かれた。だから……守りたいのよ!』
エヴァ『何、安心しなさい。私が消えた瞬間、貴方の傷についた傷は魔法みたいに消えるから――』
エヴァ『行くわよ、マリア卿!』
マリア「うー!」
(エヴァとマリアは一斉に10人の戦闘員に立ち向かう――)
ことり(嫌ああっ!)
マリア卿「はあ、はあ!」ゲシッドカッ!
戦闘員A「ぐっ!;」シュッ
マリア卿「遅いっ!」スッ
戦闘員B「ちっ!」シュッ
エヴァ『だから遅いっての!』スッ
(エヴァとマリアは容易く攻撃を避けながら――)
マリア卿、エヴァ「はああ!」ドカッ
戦闘員A、B「げふっ!」ドサッ
マリア卿(こいつらって案外とろいのね)
(余裕の表情を浮かべる二人。その瞬間――)
戦闘員C「はああっ!!」
マリア卿「!?」
ドゴオオッ!!
マリア卿「がふっ!!」ドサッ
エヴァ、ことり「!!」
(マリア卿は隙をつかれて頭を強打され、倒れる――)
エヴァ『マリア!!』
(倒れている途中、マリア卿はこんなことを思った――)
マリア卿(絶対に逝かないよ……ドロン……カエデ……)
(マリア卿は第14回で色んな人と出会ってきたところを思い出す――)
マリア卿(ドロン、カエデ……。逝きたくない……うー)ガクッ
(マリア卿は息絶えた――)
ことり(真里亞ちゃん!!)
エヴァ『この野郎が!!』ドカッ
戦闘員C「っ!!」ドサッ
エヴァ『ったく――』
戦闘員D「はああっ!!」ブンッ
ザシュッ
エヴァ『がはあああっ!!』
ことり(!?)
(エヴァはDに背中を大きく剣で切り裂かれた――)
エヴァ『ぐっ……。倒れてたまるか!!』
(エヴァは持ってる力全てを出し、残りの7人を――)
戦闘員7人「ぐはああっ!!」
(赤き蜘蛛の糸を使って7人の身体を縛り、何度も敵を地面にたたきつけ、気絶させた――)
エヴァ『……っ!』ドサッ
(そして流れるように倒れた、彼女――)
戦闘員7人「……」
ことり(エヴァちゃん……エヴァちゃん!!)
エヴァ『……あはは、よくやったでしょ、私……』ドクドク
エヴァ『……あんたを、守れた……』
ことり(……私、全然嬉しくないよ……。真里亞ちゃんが……エヴァちゃんが……!)
エヴァ『……私だって、心の底から嬉しいなんて思ってないわよ』
ことり(!)
エヴァ『もっと……あんたと一緒にいたかった。なのに……私は消えていく』
エヴァ『……だけどさ、悲しむことはないわ。私は今まであんたたちの味方してきたけど、私が犯してきた罪は消えない――』
エヴァ『……でもさ……私みたいなやつでも……』
エヴァ『あんたのような友達と一緒にいられる幸せくらい、享受してもいいわよね……?』
パアアアアッ
(ことりの身体が光り出す。しばらく光った後、その光は消えた――)
ことり「……!」
(そしてことりが負っていた傷が完全に消えた。エヴァは完全消滅したのであった――)
ことり「……」
ことり「エヴァちゃん……真里亞ちゃん……」グスッ
(ことりはあまりの悲しみで気を失った――)
【南 ことり 戦闘不能 〈残りゲーム時間〉】
残り 3人 ≪10:00≫
-----------------------------------------------------------------------------
(一方で、アイルの中にいるカンナ(男)たちは――)
250人の住民「……」ゾロゾロ
カンナ(男)「……ちっ、やっぱり数が多すぎるよ……!」ゼエゼエ
(エヴァとマリア卿が戦っている間に住民全員が立ち直り、カンナたちを痛めつけていたのだ――)
エビルマ「ほっほっほ。降参したほうが身のためですよ」
カンナ(女)「どうせ降参したって、あたしたちを痛めつけるつもりなんでしょ……!」ゼエゼエ
マウス「察しが早い奴でチュウ」ニヤニヤ
チドリ「……」
チドリ「本当にキリがないわ……」
ゴゴゴゴゴ
(チドリは目を閉じ、力を溜める――)
カンナ(男)「チドリ!?」
(チドリの周囲から大きな風が放出される――)
チドリ「マハラギダイン!!」
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオンッ!!
エビルマ「なあっ――」シュボッ
マウス「ぐおっ――」シュボッ
250人の住民「あああっ――」ボスッ
(チドリは今持っている全ての力を放出し、エビルマ、マウス、そして住民250人をマグマ同等の温度を持つ炎で一瞬で灰にした――)
プスプス……
チドリ「……」ドサッ
(力を使い果たし、倒れる彼女――)
カンナ(男)「チドリ!?」
(チドリを介抱する、カンナ(男)――)
チドリ「……げほっ、げほっ……」
(チドリの顔色が真っ青になっており、体温も低下している。彼女はもう永くないようである――)
チドリ「これで、もう邪魔者はいなくなったね……」
マトイ「あんた……なんであんなことを……!」
チドリ「……だって、この酷い逃走中を終わらせたかったんだもん……」
カンナ(男)、マトイ、カンナ(女)「え……?」
チドリ「あんな奴らがいたら、またいつまでも酷い逃走中が……続くかもしれなかったし……げほっ!」
カンナ(男)「チドリ……さっきから何言ってんだよ……!」
チドリ「……」
チドリ「そういえば……。まだ説明してなかったわね……」
チドリ「どうして……私たちがあなたたちの味方をしたのか……」
カンナ(男)「……」
チドリ「……私、夢を見たの――」
残り逃走者……カンナ(男)、カンナ(女)、マトイの3人。
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【とある剣士と人形の雑談】
カンナ(男)「コーナーの時間がやってまいりました」
翠星石「翠星石はまた退場してしまいましたが、コーナーのほうはこれからも頑張っていきます」
カンナ(男)「さて、今回紹介するのはこのかたです」
~26人目・湊 友希那~
カンナ(男)「彼女はガールズバンド「Bang Dream!」に登場するアイドルだよ」
翠星石「友希那はRoseliaっていうガールズバンドユニットに属してるボーカル担当ですぅ」
カンナ(男)「スタイル抜群な美女で、クールで芯が強い。そして物怖じしない性格だよ」
翠星石「ですが、こいつ、実は猫好きなんですよね」
カンナ(男)「えっ、そうなの?」
翠星石「ええ。ライブ直前に脳内で猫の名前しりとりしたり、可愛い猫の待ち受け画像を検索したりします」
カンナ(男)「なんか、意外だね~;」
翠星石「さて、ウィオ版逃走中での彼女ですが、初登場は第7回「逃走中 ~空中庭園と地底の鮫~」ですぅ」
カンナ(男)「こっちでは腐女子と言う設定がついてるよ」
翠星石「腐女子連合軍の副リーダーですぅ。因みに腐女子連合軍というものは、BL本を読みまくったり、カッコいい男性を応援したりするグループですぅ」
カンナ(男)「エポニーヌのやつめ……;」
※第7回参照
翠星石「さて、今回の紹介はこれで終わりですぅ」
カンナ(男)「ありがとうございましたー!」
続く
- Re: 逃走中 ~ブロークン・ゲーム~ ( No.277 )
- 日時: 2019/12/29 21:38
- 名前: ウィオ (ID: hM8dNcPd)
「夢」
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(これはチドリが20分間戦った後に倒れた時に見ていた、夢の話――)
(チドリとタカヤとジンが6歳の頃――)
(アルティにある公園にて――)
チドリ「タカヤ。ジン」ニコニコ
タカヤ「何でしょうか、チドリ」
(晴天の下で、ジンとタカヤと一緒に楽しくピクニックしていた)
チドリ「このおにぎり、誰が作ったの?」
タカヤ「私ですよ」
チドリ「そうなの? どうりで美味しいと思った」
タカヤ「まあおにぎりぐらいしか作れませんけどね……;」
ジン「んで、おにぎりは女性が握ったほうが美味しいという」
チドリ「え、そうなの?」
ジン「手の分泌物が違うらしい。詳しいことはよくわからへんけどな」
タカヤ「分泌物を気にしながら食べたくはありませんね……;」
チドリ「ふふ……」モグモグ
(この頃は善良であった、3人――)
チドリ「ところで……」
ジン「なんや?」
チドリ「あなたたちの将来の夢って何?」
ジン「わしは野球選手やな」
タカヤ「私は……科学者と言ったところでしょうか」
チドリ「へえ~。いいじゃん」
ジン「チドリはなんや?」
チドリ「私は……」
チドリ「ゲームマスター、かな」
タカヤ、ジン「ゲームマスター?」
チドリ「ええ。大規模なゲームを作れる仕事なの。ほら、クイズ大会や大食い大会とかのゲーム、毎月この街で開かれてるじゃない?」
ジン「ほう……つまり、司会者的な奴か?」
チドリ「司会者っていうか、ゲームのルールを作ったり、それに必要な道具を作ったりとか……。まあいろいろかな」
タカヤ「凄く面白そうではありませんか」
チドリ「そうでしょ? その仕事に就くことができたら、好きなようにゲームを作って、観客や参加者を楽しませることができるのよ?」
ジン「……」
チドリ「その仕事に就いた暁には……「逃走中」っていうゲームを作る!」
タカヤ「逃走中?」
チドリ「ハンターっていう、凄い足速い奴から一定時間逃げ切って、賞金を貰うだけのゲーム」
ジン「シンプルやな。でも面白そうやな」
タカヤ「……チドリがゲームマスターになれたら、私も呼んでくれませんか?」
ジン「わしも!」
チドリ「勿論! 参加者が笑ってプレイできるような、平和なゲームを作ってみせるわ」
(あの醜い逃走中の発端はこの会話であった――)
(数年後――)
幹部A「オイ、チドリ! こんな企画が通るとでも思ってんのか!?」
チドリ「……」
(本部に就職し、幼少期に提案した「逃走中」を提出するも、あっさり断られてしまった――)
幹部A「もっとインパクトあるゲームを作れ! 大勢の人々を感情移入させられるようなゲームをだ!」
チドリ「……すみません、分かりました」
(帰り――)
チドリ「はあ……」トボトボ
(疲れ切った顔で単独で夜の街を歩いている彼女――)
チドリ(早く家帰って休まなきゃ――)
(その時――)
ジン「おっ!」
(ばったりとタカヤとジンと会った――)
チドリ「タカヤ……ジン……!」
タカヤ「……仕事帰りですか?」
(チドリの疲労しきった顔を見て察した彼――)
チドリ「あ……うん」
タカヤ「大丈夫ですか? 目の下にクマが……」
チドリ「ううん……平気」
ジン「いや平気やないやろ……。クマができるってことは、ハードなスケジュール組んどるんやろ?」
チドリ「まあね……。だって、面白い企画何度も考えてきたけど、全部却下されてしまって……」
チドリ「寝る間も惜しんで、一生懸命考えたんだけどね……。ゲームに必要な道具とかも徹夜して作って」
タカヤ「……」
チドリ「私、才能無いのかなぁ……」
チドリ「ってそれよりジン、野球の方は? タカヤ。いい発明品作れた?」
タカヤ「いえ……。科学者は諦めましたよ」
チドリ「えっ?」
タカヤ「才能が無かったのですから……」
ジン「わしもや。2年位前やな。その時からずっとギャンブルに手出しとる。資金は闇金」
チドリ「えっ……!」
(自分の友達が落ちぶれていることを知って、驚愕する彼女――)
タカヤ「ですが楽しいですよ。……そうだチドリ。今の仕事を楽しくする方法、教えてあげましょうか?」
チドリ「な、なによ……」
タカヤ「非道になるのです」
チドリ「非道……?」
タカヤ「残虐非道なゲームを作り出し、人々を圧巻させるのです」
タカヤ「そうですね……。人が苦しんだり、下手したら逝く人が現れるような――」
チドリ「そ、そんなの作れるわけがない……」
ジン「そんなんやといつまでたっても今のままやで。チドリ、金や名誉が欲しくあれへんか?」
チドリ「……」
タカヤ「ただ平和なだけのゲームは何の面白みもありません。そういうアクセントを入れないと、あなたの業界ではやっていけないんですよ」
ジン「成功すれば、お前は奴隷のような生活から解放されるんやで」
チドリ「……」
チドリ「……どうすればいいのよ?」ニヤリ
タカヤ「……それはですね……」
(数分後、仕事部屋にて――)
幹部A「ふー、終わった……」
幹部B「お疲れさん」
(二人の幹部がアルティの「本部」にて、書類を書く仕事を終えていた――)
幹部B「この書類のアイディアを付け足せば、より面白くなりますね」
幹部A「ああ……」
(その時――)
ドゴオオオオオオンッ!!
幹部A「な、何だ!?」
(入口のほうから爆発が発生した――)
ジン「さーて、最後はこいつらやな」
タカヤ「クックック……」
(銃を構えているタカヤ)
幹部A「な、何だお前たちは!?」
チドリ「残念……」ジャキンッ
幹部B「ち、チドリ!? その斧は何だ!? 一体どうなってる……?」
チドリ「貴方たちはここで終わり……。大丈夫。これから私たちがあなた達が求めていたインパクトあるゲーム、作ってあげるから……」
ジン「まあ、お前らの命はもう無いけどな」ニヤニヤ
幹部B「や、止めろ!」ジャキッ
(幹部Bは護身用に持っていた銃で3人を撃とうとする――)
タカヤ「!」
チドリ「!? 危ないっ!」
ズドンッ!!
チドリ「あぐっ!!」ドサッ
タカヤ「チドリ!?」
(チドリが咄嗟に庇い、倒れた――)
タカヤ「チドリ……!」
ジン「あかん、気を失っとる――」
幹部B「次はお前らだ――!?」カチッカチッ
(弾切れだ――)
タカヤ「よくも私の仲間を。――さようなら」
幹部A、幹部B「止めろ――」
ズドンズドンッ!!
幹部A、幹部B「」
ジン「これで本部のやつらは全部片付いたな」
(なんと、本部にいる50人のスタッフと10人の幹部全員の命を3人だけで奪っていったのだ――)
タカヤ「これで誰にも邪魔されず、好きなようにゲームを作れますね」
ジン「やが……」
チドリ「」
ジン「チドリ気絶したままやぞ。どないしたら……」
タカヤ「……そういえば、ここまで来る途中に医療室を見かけましたね。そこで休ませましょう」
ジン「ああ、そうやな……」
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