二次創作小説(新・総合)
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- 仮面ライダーフォルテ(完結)
- 日時: 2019/11/24 15:46
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: nNn7ryut)
【フォルテはみんなの為に。】
メイドウィンinアベンジャーズプロジェクト始動。
初めて合作ではない自分個人の仮面ライダー小説を書きます、テーマは音楽!
美しき音と素敵なものを守るため、ヒーローが立ち上がる!
【注意】
この物語はフィクションです、登場する人物、団体、名称等は架空の物であり、実在するものとは関係ありません
仮面ライダー以外の版権キャラがこっそり出ることも………?
この小説は不定期更新です、気分によって多く上げたり少なく上げたりします
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.12 )
- 日時: 2019/09/22 07:12
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: e/ZG7OkK)
【第3曲】
「歌とは平和のためにある」
詩伍郎
「雄吾!映画館に行こう!」
雄吾
「え?映画館?おじさん観たいものでもあるの?」
詩伍郎
「いや俺の友達が映画に出たらしくてさ、ぜひ見に来てくれってチケットと手紙くれたのよ」
詩伍郎
「【エリナは我が手の中に】…………名前からして多分ラブロマンスものだな」
雄吾
「ラブロマンスかぁ………僕、そういうのよく分からないけど、おじさんの友達にも興味あるからなぁ」
詩伍郎
「よし、じゃあ出発!」
………
雄吾と詩伍郎の住む水鏡町は美しい音で溢れている。
車の騒々しい音は改良によって消え、カラスや犬の煩い鳴き声は品種改良によって鳥のように綺麗な音となった
音楽時代により全てが美しい音を放ち、毎日がハーモニーのように鳴り響く美しい町となったのだ
詩伍郎
「俺が若い頃は、ブオンブオンワンワン鳴ってたんだが………すっかり変わったなぁ」
雄吾
「これも音の時代によるものだよ」
雄吾
「雑音なんてものは人間にとって迷惑で、害しかない存在なんですからそれでいいんだよ」
詩伍郎
「そういうものかねぇ………」
雄吾
「あっ、映画館が見えてきたよ」
詩伍郎
「おー、久々にあいつに会うの楽しみだなぁ」
…………
映画館の中には、綺麗な白いスーツを着た男が立っていた
「お久しぶりです、詩伍郎先輩………」
詩伍郎
「おー!誰かと思えば蒼薔薇かぁ!」
雄吾
「蒼薔薇?」
「初めまして、君が衣真雄吾くん?」
「僕は青原慎蒼薔薇っていうのは昔からのあだ名で………」
詩伍郎
「昔でいう宝塚的な?そういう演技が昔から上手くてな、顔もイケてることがあって蒼薔薇って呼ばれてたんだ」
慎
「今日は僕の映画を見に来てくれてありがとう、他にも色んな人を誘ったんだけどなかなか来てくれなくて」
詩伍郎
「でも凄いじゃないか、芸能界デビューだぞ」
慎
「ははは、僕なんて脇役みたいなものだよ、ほら入って入って」
詩伍郎
「おう!映画なんてもう何年も見てなかったから楽しみだ!」
雄吾
「…………おじさん、気をつけてよ?騒いだりとかしないように」
詩伍郎
「おいおい、おじさんは歌手だぞ?マナーは心得ている」
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.13 )
- 日時: 2019/09/22 07:13
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: e/ZG7OkK)
詩伍郎と雄吾は椅子に座り………エリナは我が手の中にをじっくりと眺める
優雅なオペラ、綺麗な映像、そして古風だが王道を行く男と女のラブロマンス。
詩伍郎はすっかり映画の世界に引き込まれていたが、雄吾は少し退屈だった
雄吾
(あっ、トイレ行きたい………)
雄吾はゆっくり音を立てないように立ち上がり、そろりそろりとスクリーンから抜けていく
………
一方、アンノイズ組織にて
???
「この世界の音楽の歴史は歪んでいる」
???
「奴らはみな発展した、生きやすくなったと口々にいうが………住みづらくなっている事実から背けている」
???
「世界には騒音が必要なんだよ、ねぇ?あゆたん?」
???
「アユたんはやめろ、それより出来たか…………新しいノイザーは」
???
「今から出来る所!この騒音の音声データをマシーンに詰め込めば………ほうら!この通り!」
男が機械にデータを差し込むと、電波が塊となっていき、やがてノイザーとなった
バキュームノイザー
「ウィーーーーーーーンッ!!!」
???
「ほう、これは掃除機の騒音か、この間の旧式自動車の駆動音といい、中々いい音を持ってるじゃないか」
???
「へへへ、プレミアものだよー」
???
「さあ行けノイザーよ!この狂った歴史に終止符を打て!」
バキュームノイザー
「キュイイイイインンンッ!!!」
???
「…………どうしよう?またフォルテが現れたら?」
???
「ふむ、そうだな…………我々としても考えを出さなくてはならない」
???
「何か、いい案はあるか?」
…………
雄吾はいつになく慌てて
雄吾
「どうしよう、トイレ長引いちゃった………蒼薔薇のところ終わってたらどうしよう」
「あーーーーいやだいやだーーー!!! 」
雄吾
「エリナは我が手の中にのスクリーンからだ!?」
突然、目の前で叫び声が聞こえた雄吾は一目散に駆け出していく
ザワザワ………ざわ………
慎
「………なんでこんなことに」
詩伍郎
「………俺にもわかんない」
雄吾
「おじさん!?これは一体!?」
詩伍郎
「おじさんにも分からん、うっとり映画を見ていたら突然男が叩き出されてな」
詩伍郎
「そしたら映画止まった」
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.14 )
- 日時: 2019/09/22 07:14
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: e/ZG7OkK)
慎は状況を理解するために、警備員に詰め寄る
慎
「…………あの、一体何が!?何故映画が止まったんですか!?」
警備員
「この男は法律違反となる行為を犯しました」
詩伍郎
「法律違反………!?」
警備員
「今年度より定まった【音楽法】により、雑音騒音、あるいは大衆の人間にとって迷惑になる音を出した人間は罰せられます」
慎、詩伍郎
「「な、なんだって!?今はそんな法律があるのか!?」」
男
「は、離してくれ!!俺はただジュースを飲んだだけじゃないか!」
警備員
「ジュースをすする音は雑音です、貴方は5万円の罰金となります」
詩伍郎
「5万円!?それだけで5万も取られるのか!?」
警備員
「法律ですから」
男
「嫌だああああああああああああ!!!」
雄吾
「…………」
慎
「………ごめん、2人とも」
慎
「せっかく来てもらったのにこんなことになって」
詩伍郎
「何気にすんな、蒼薔薇が悪いわけじゃないんだ」
雄吾
「そうですよ、法律が絶対ですから」
詩伍郎
「いや、その慰めはないだろう」
雄吾
「ごめんなさい」
慎
「…………法律かぁ」
慎
「なんだか世界中生き辛くなったなぁ、ちょっと誰かが嫌になるような音を出してしまったらそれだけで罰せられる」
慎
「毎日気が抜けないよ、常に綺麗な音を出さないといけないから」
詩伍郎
「ふーん………バイト先でしょっちゅう揉めてるところ見るのはそういうことね」
慎
「こんな時代じゃ………詩伍郎先輩も大変ですよ」
詩伍郎
「どうして?」
慎
「詩伍郎先輩ってまだ歌手を目指してますよね?………でも、この時代じゃ難しいですよ、だって先輩の好きなジャンルは………」
雄吾
「ロックンロール………」
詩伍郎
「大丈夫だ蒼薔薇、ロックだって立派な音楽のジャンルのひとつだろ?」
詩伍郎
「最近はロックを時代遅れと言うやつもいるが、今流行りのクラシックなんてロックよりよっぽど昔だ」
詩伍郎
「ロックが不遇なら、俺の手で再びロックを認めさせる!」
詩伍郎
「それくらいの心構えを持って歌う………それだけさ!」
慎
「………ははは、先輩は相変わらずで安心しましたよ!」
慎
「僕も今度こそは主演になれるように頑張らなくちゃ!」
詩伍郎
「お前なら絶対主役になれるぞ、蒼薔薇!」
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.15 )
- 日時: 2019/09/22 07:15
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: ALswGOeN)
雄吾
「おじさん、本当にロックで生きていくの?」
詩伍郎
「ロックはおじさんの青春だからなぁ、雄吾くらいの時の頃はよく聴いてたもんだ」
詩伍郎
「高望みなんだけどさ、俺も雄吾みたいに音楽を守るヒーローになってみたいんだ」
詩伍郎
「フォルテが音楽の安全を守る仮面ライダーだとしたら、俺はロックの……音楽の自由を守る仮面ライダーになりたい」
詩伍郎
「ま、なりたいでなれたら苦労しないか」
雄吾
「…………でも嫌いじゃないよ、おじさんの心構え」
詩伍郎
「ありがとな雄吾………よし!俺も蒼薔薇に負けていられないな」
詩伍郎
「雄吾!帰ったら新曲作るからまた試し聴きしてくれ!」
雄吾
「分かった」
「ぎゃあああああああ!!」
雄吾と詩伍郎の隣から大きな音と悲鳴が響く
雄吾
「!!」
詩伍郎
「………予定が変わった」
詩伍郎
「行ってこい、雄吾!」
雄吾
「わかった!」
詩伍郎
「………俺は無力だな、雄吾の為になにができるのだろうか」
…………
バキュームノイザー
「キュイイイイインンンッ!!!」
雄吾
「変身!!」
【レッツレコード!】
【仮面ライダーフォルテ!】
フォルテ
「たあっ!!」
バキュームノイザー
「キュイイイイインンンッ!!!」
バキュームノイザーからノズルが飛び出し、周囲の物を吸い込んでいき………塊にしてグローブのように掴む
フォルテ
「くっ、なんて大きい音だ………こんな騒音があるから、美しい音色が消されてしまう!」
フォルテ
「騒音はこの時代に不要な存在なんだ!!」
【パートフィナーレ!!】
【フォルツァンド・カンタービレ!!】
フォルテ
「うりゃああああ!!」
フォルテの美しいキックはバキュームノイザーの放つ塊を粉々に壊し、更にバキュームノイザーも貫通させていく
バキュームノイザー
「キュイイイイインンンッ!!!」ドカーン
フォルテ
「…………この世に悪しき騒音を生み、この世の平穏を乱すアンノイズ!」
フォルテ
「お前たちだけは絶対に許さない!」
「あっ!フォルテだ!」
「フォルテが怪物を倒してくれたんだ!」
ワーワーアリガトー
詩伍郎
(………あっ、もう終わった………のか)
詩伍郎
(………結局、見ているだけしか出来なかったな)
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.16 )
- 日時: 2019/09/22 07:18
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: e/ZG7OkK)
雄吾
「アンノイズめ………悪しき音を撒き散らす奴らは日本の、いや世界の敵です」
雄吾
「僕が倒す………あいつらを!」
詩伍郎
「………アンノイズ、ねぇ」
詩伍郎
「あいつらの目的は何だろうな?建物を破壊するだけの力はあるが、今のところはただ騒音を出すだけの怪物を繰り出してるだけだな」
詩伍郎
「その怪物もフォルテじゃなければ勝てないような代物ばかりだが」
雄吾
「ああ………確かに」
雄吾
「アンノイズは一体何が目的でなにをするのか、まだ分かっていない」
雄吾
「それさえ分かれば僕も被害が出る前に駆け付けられるかもしれないのに………」
詩伍郎
「あまり無理はするなよ?」
雄吾
「無理なんてしないよ、音楽を守るものとして………体にも気遣ってるから」
詩伍郎
「だが、ここんところずっと戦ってるじゃないか」
雄吾
「仕方ないよ、フォルテがやらなくてはならないんだから」
雄吾
「フォルテはみんなの為に。」
雄吾
「それに……僕が頑張れば頑張るほど素敵なものが増えていく」
詩伍郎
「また、その素敵なものか」
詩伍郎
「その素敵なものって何?目に見えるのもの?それとも夢や希望とかそういうの?」
雄吾
「んー………まだ秘密、おじさんにも持っているものだよ」
詩伍郎
「俺にも秘密なのな………気になってしょうがない」
詩伍郎
「でも、体壊したらその素敵なものを掴むことも守ることも出来なくなるぞ、程々にな」
雄吾
「うん、わかったよ」
詩伍郎
「…………フゥ、日本政府も雄吾とは別にヒーローを用意してくれりゃいいんだがねぇ」
雄吾
「大丈夫、必要ないよ」
雄吾
「僕一人でもいける行ける」
………
アンノイズは………
???
「ええっ!?あれも倒されたの!?」
???
「…………まあいい、次のノイザー開発に取り掛かれ」
???
「………あとは、アレさえ完成すれば奴の命運も尽きる!」
???
「アンノイズは…………日本に勝てるのだ!!」
???
「………そして、あの男にもなぁ!!」
???
「フフフフ…………はァ〜〜っハッハッハ!!!」
………
黒き預言者
「この本によれば」
黒き預言者
「この世界に存在するのは【仮面ライダー】だけではない」
黒き預言者
「新たなる戦士が、アンノイズの開発により…………おっと、先まで読みすぎました」
【終曲】
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