二次創作小説(新・総合)
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- 仮面ライダーフォルテ(完結)
- 日時: 2019/11/24 15:46
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: nNn7ryut)
【フォルテはみんなの為に。】
メイドウィンinアベンジャーズプロジェクト始動。
初めて合作ではない自分個人の仮面ライダー小説を書きます、テーマは音楽!
美しき音と素敵なものを守るため、ヒーローが立ち上がる!
【注意】
この物語はフィクションです、登場する人物、団体、名称等は架空の物であり、実在するものとは関係ありません
仮面ライダー以外の版権キャラがこっそり出ることも………?
この小説は不定期更新です、気分によって多く上げたり少なく上げたりします
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.2 )
- 日時: 2019/09/21 23:29
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: Umi1HurT)
【第1曲】
「僕という音楽の生まれる日」
2023年、日本。
音楽が栄えるこの街に1つの学校があった‥‥‥その名は水鏡音高校
優秀な音楽関係者が卒業するエリート学園の校庭を一人の男が歩く
モブ男子
「すげーな、あいつまた100点だよ!」
モブ女子
「顔も美形だし性格もいいのよ、素敵!」
モブ男子B
「あいつイギリスやフランスに行くんじゃないかって噂だぜ?指揮者はもちろんピアノやトランペットにバイオリン、なんでも出来ちゃうからな」
モブ女子B
「しかも作詞作曲まで出来ちゃうのよー!?天才じゃない!?」
生徒はみなその男を褒め称え、万来の拍手を送る
教師達も学校内から男を見守る
教頭
「すごい声援ですな」
校長
「‥‥‥‥流石我が学校の期待の星、この学校には既に数多くの優秀な音楽家を出てきたが、彼はそれらも過去のものにしていくだろう」
教頭
「まさに令和のベートーベン、いや、モーツァルトと言ったところでしょうな!はっはっは!!」
‥‥‥‥
「皆、声援ありがとう!僕は必ず最高の音楽を皆に届けることを約束します!」
道を歩く、その男の名は衣真雄吾
今世紀最高の音楽家と言われている天才少年だ
雄吾
「ありがとう!みんなありがとう!」
雄吾はファンの群れを抜けて………帰宅する
………
雄吾
「おじさんただいまー」
「ああお帰り」
雄吾
「詩伍郎おじさん、僕また100点を取ったよ」
詩伍郎
「おー、そいつは凄い、さすが天才少年だ」
雄吾
「僕は別に天才じゃないよ、ただ、とっても素敵なものを作りたいと頑張ってきただけなんだ」
詩伍郎
「とっても素敵なもの?」
雄吾
「皆が持っているとっても綺麗でキラキラしたもの」
雄吾
「僕の周りに素敵なものを並べて、ハッピーに生きるのが子供の頃からの夢なんだ」
詩伍郎
「おお、立派だぞ雄吾!おじさんも路上ライブだけじゃなくてでっかいホールで歌えるように頑張らないとな」
雄吾
「おじさんも歌手になれるといいね」
詩伍郎
「おうよ!坂東詩伍郎、まだまだ歌手にはなれるはず!」
詩伍郎
「っと、この前に頑張ってバイトで食い繋いでいかなきゃな…………」
雄吾
「大丈夫だよ、僕もそろそろバイトするから」
詩伍郎
「…………いや、それは流石になぁ」
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.3 )
- 日時: 2019/09/21 23:30
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: ZYxCEFbA)
そんな、ある日の事
詩伍郎
「雄吾ー、お前に手紙届いてるぞ」
雄吾
「え?僕にですか?」
詩伍郎
「ああ、これ」
雄吾
「ああ………どうも」
平穏で優雅な生活は今、この手紙を握った瞬間
【終わりを告げる】
雄吾
「【この度貴方に素敵なベルトをプレゼント】?」
雄吾
「なんだろう、この手紙?」
詩伍郎
「新手の宣伝か何かじゃないのか?」
雄吾
「あ、それどころじゃない、学校行ってきます!」
詩伍郎
「おー、気を付けてな」
雄吾は扉を開けて、学校へ抜けていく
詩伍郎
「…………んー、まぁしっかし、変なベルトだなぁ」
【では、次のニュースです】
詩伍郎
「ん?」
…………
雄吾
(あのベルト、変な形していたなぁ…………)
雄吾はチラシに載っていたベルトが頭に離れないまま、バイオリンを弾いていた
男
「雄吾のバイオリンは落ち着くなぁ」
男B
「俺、雄吾にだったらお金出せるね」
教師
「コラ!神聖なる音楽の授業に金の話をするとは何事ですか、貴方達も雄吾を見習いなさい!」
男2人
「はーい」
雄吾
「いえ、お気になさらずに」
男
「ナイス、雄吾」
…………そして、いつものように学校が終わり、帰宅時間になる
教師
「はい、これで今日の授業は終わりだ、みんな気をつけて帰れよー」
教師
「最近は雑音を撒き散らすよくわからん怪物が現れるからな………」
女
「あー、あの【アンノイズ】っていうやつね?」
男
「嫌だよなアイツ、さっさと消えてくれればいいのに」
教師
「呑気なことを言うな!そいつは人を襲うんだぞ、お前達に何かあれば………」
女
「大丈夫ですよ、だって音楽を守る素敵なヒーローがいるんだから!」
男
「そうそう、アレが来てくれるから俺達も大丈夫だろ」
雄吾
「……………正義のヒーロー、か」
そう、この街にはヒーローと悪の組織がいる
何ヶ月も前、耳障りな騒音を撒き散らし音楽家の放つ美しい音色を破壊する【アンノイズ】という組織が突如現れた
そして同時期に…………アンノイズに対する者、ヒーローも現れた
美しき音楽を守るそのヒーローの名前は…………
【ギャッギャギャ!!プァップァーーーー!!!】
雄吾
「!?」
教師
「何だこの音は!?」
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.4 )
- 日時: 2019/09/21 23:31
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: ZYxCEFbA)
【臨時ニュースをお伝えします、臨時ニュースをお伝えします】
【街に謎の騒音………(ザザっ)つ、暴車が現れました】
雄吾
(…………来たか)
教師
「ま、まさか…………アンノイズ!!」
男
「まじかよ!?」
女
「本当に来た!?」
雄吾
「警察を呼びましょう」
教師
「ああ、分かった………今職員室に行ってくる!」
雄吾
「僕は他のクラスに行ってバリケードを張るように言ってきます」
教師
「えっ…………ま、待て!雄吾!!」
…………
ファンファンファン♪
美しい音色のサイレンを鳴らして警察が飛び出す
クラクションが左肩に着いた車のような怪物が騒音を撒き散らし、人々を襲っていた
クラックノイザー
「プァップァーーーー!!!!」
「ちっ、相変わらず耳障りな音を出しやがって!」
「発砲許可を!」
「了解、発砲を許可する………ただし銃声というものは醜い雑音だ、メロディガンで仕留めろ!」
「了解、メロディガン構え!」
警察は怪物を包囲し、ト音記号が彫られた銃を一斉に向ける
「メロディガン、発射!!」
ポロローン
美しい音色と共に靱やかに弾丸が飛び出し、怪物の体内を貫く
クラックノイザー
「グオオオオッ!!!プァーーーーーーーーーーーーー!!!!」
「き、聞いていない!?」
「戦車や戦闘機などは使えないし、メロディガンも装填まであと3フレーズは掛かる………メロディガンを下ろせ!これより音楽の防衛に移る! 」
雄吾
「そこまでだ、アンノイズ」
「!?」
警察達のバリケードを抜けて、雄吾が怪物の前に立つ
「危険だ、下がれ!」
雄吾
「………この世界の美しい音色は、それらが生み出す素敵なものは、誰かが守らなくてはならない」
雄吾
「そう、未来へ繋がる交響曲は………僕が守る!」
【フォルテドライバ〜♪】
雄吾は右手に着いているミニピアノの鍵盤を手際よく押す
【レ・ミ・ファー】
【Kamen Rider】
雄吾
「変身!」
雄吾は腕についていたミニピアノを外し、ベルトに装着させる
【レッツ レコード!】
【シンフォニー・イン・フォルテッシモ!】
【仮面ライダーフォルテ!】
雄吾の周りから楽譜が飛び出し、包み込むように巻きついて形を変えさせる
フォルテ
「今より奏でるは、悪しき音への鎮魂歌!」
フォルテ
「仮面ライダー…………フォルテ!」
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.5 )
- 日時: 2019/09/21 23:32
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: ZYxCEFbA)
そう、衣真雄吾は正義のヒーロー。
アンノイズに対抗するため、日本政府は古き良きクラシック音色を鎧に変え、力とする【フォルテドライバー】を開発した
その変身者に相応しいのは優秀な演奏者…………彼は、日本政府から認められた、正義のヒーローなのだ
男
「こ、こ、こ、これって!?雄吾が!?」
女
「嘘でしょ、雄吾が…………」
「仮面ライダー!!?」
………
フォルテ
「行くぞ!」
クラックノイザー
「パァー!」
怪物はブレーキ音を撒き散らしながら仮面ライダーに攻撃を仕掛けるが、あっさりとブロックされ、ピアノの旋律が入り交じったカウンターを受けて怯む
クラックノイザー
「プアっ!」
フォルテ
「はっ!攻撃とは…………こうするものさ!」
【フレーズ1!】
フォルテ
「いけっ!」
【クレッシェンド・アジタート!】
フォルテのだんだん強くなる音色がこもった脚が、クラックノイザーを吹き飛ばす
クラックノイザー
「ぷぁーーー!!ピラピラーーー!!」
瓦礫に埋まったクラックノイザーは変形し、車となって引き潰さんとばかりに飛び出してくる
フォルテ
「これは厄介だ………少し早いがフィナーレと行こう!」
【パートフィナーレ!!】
フォルテ
「…………!!」
フォルテ
「ハッ!!」
フォルテの足から五線譜が飛び出し、クラックノイザーの腹に突き刺さる、フォルテの足は五線譜を通して1つの音を流し込み…………
【フォルツァンド・カンタービレ!!】
そのままキックで突き抜ける
クラックノイザー
「パァっ………バララっブルルッ」
クラックノイザー
「グアアアア!!!」
クラックノイザーは爆発し、雑音の音波が空へと溶けていく…………
フォルテ
「…………雑音は、この世にはいらない!」
「お、おお………これが、日本政府が発表した音楽を守る期待の星」
「仮面ライダー……フォルテか……!!」
フォルテはミニピアノを外して、変身を解く
雄吾
「…………ふう」
「き、君は一体?」
雄吾
「僕は………みんなが持っている素敵で、大切で、素晴らしい物を守るために」
雄吾
「この力を使う者です、フォルテはみんなの為に」
- Re: 仮面ライダーフォルテ ( No.6 )
- 日時: 2019/09/21 23:33
- 名前: メタルメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (ID: deFTje6r)
フォルテによってノイザーを倒されるアンノイズ、向こうも黙ってはいない
「クラックノイザーが吹き飛んだ」
「………アハハ!フォルテはみんなの為に!だってさ!偽善者みたいだ!」
「笑ってる場合か………さて、新たな騒音を拾ってこなければな」
「全ては愛しきFさまのために」
「そして、間違った音楽の歴史を壊すために」
アンノイズの人間たちは写真を掲げ、傷だらけのレコードを鳴らし………薄気味悪く笑っていた
………
雄吾は何事もなかったかのように帰宅する
雄吾
「ただいま」
詩伍郎
「雄吾………」
雄吾
「おじさん、今日の晩御飯はなに?」
詩伍郎
「雄吾、まさかお前が………あの政府が定めた正義のヒーローだったなんて」
雄吾
「………ああ、それかい?」
雄吾
「そうだよ、僕は仮面ライダー………音楽を守るもの」
雄吾
「だから一流ではなくてはならない、それでなきゃ今の日本は守れないからね」
詩伍郎
「………雄吾、俺に力になれることがあれば言ってくれ」
詩伍郎
「おじさん、まだ未成年な君に危ない真似はさせたくない、もし怪我でもしたら」
雄吾
「大丈夫だよ、おじさんは心配性だなぁ」
詩伍郎
「うーん…………」
雄吾
「おじさんさ、将来歌手になるんでしょ?」
雄吾
「アンノイズは歌手、作曲家、音楽家の音色を壊す悪いヤツなんだ、誰かが倒さないとせっかく作り上げてきた音楽の時代は無くなってしまう」
雄吾
「僕がそれを守るんだ」
詩伍郎
「………立派だな、雄吾」
詩伍郎
(おじさんも何か、何かしてあげたい…………)
………
T
「これが新たなる令和の仮面ライダー」
黒き預言者
「これこそ、有り得ない歴史から生まれた未知なる存在」
【魔】
「そしてこれが………新たなる絶望への物語」
…………
【仮面ライダーフォルテ】
………
雄吾
「…………みんなはフォルテの為に。」
詩伍郎
「…………よし雄吾!お腹空いただろう、今日は唐揚げだ!」
雄吾
「わーい!おじさんの唐揚げ大好き!」
雄吾はまだ気付いてなかった………
自分が信じてきた道が、ずっと求めて来た未来が
無くなっていくことを
【 終曲】
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