二次創作小説(紙ほか)

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【銀魂】 生涯バラガキ 【風霧八雲の憂鬱編】
日時: 2014/04/17 21:43
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ay9mdA1D)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/

    真選組女隊士、土方栄蓮。

     鬼の副長土方十四郎。   

   ___最強最悪のコンビである。

——————————————————————— 

   『鬼の副長 土方十四郎』の妹にして真選組女隊士の物語。


 !注意事項
  ◆駄文,更新ノロマ,グダグダ,主人公が馬鹿(((
  ◆アニメ+原作沿い+時々オリジナルです
  ◆ギャグ99%+シリアス0.5%+恋愛0.5%=馬鹿100%
  ◆パクリ,チェンメ禁止!
  ◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
  ◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
  ◆死ネタ入ります

 ※元『真選組、鬼の副長の妹です。』


参照≒私の書いているブログです。主にこの小説のイラスト載せてます。

「これは一応イメージもっていただく上で見てもらおうかな」
ってものはカキコにてでも一応報告し、↓のイラストにも載せます。
でも「まぁ別にいっか」ってやつは特に報告なしなので、暇があれば遊びに来てください(笑)
その他裏話とかいろんなこと載せたいと思います( ´∀`)


 !イラスト
 >>*ゆる〜く栄蓮を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>19
 >>*ゆる〜く八雲を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>30
 >>*ゆる〜く晴香を描いてみた!(下手っぴ、閲覧注意!) >>41
 >>*武州時代栄蓮と蒼紫の化け物時代八雲!(下手っぴ、閲覧注意!) >>139
 >>*オリキャラ達に色をつけてみた!(!下手っぴ、閲覧御注意!) >>162

 >>*瑠李様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>28
 >>*瑠李様が八雲を描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>39
 >>*瑠李様が晴香を描いてくれました!(本当に有難う御座います!) >>47
 >>*りあ様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>88

 >>*参照数3000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>170
 >>*参照数6000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(本っっ当に有難う御座います!) >>284
 >>*参照数7000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(もう本当に有難う御座います!) >>315

 >>*コメント返信数100突破&参照数1500突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>102
 >>*コメント返信数200突破&参照数3900突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>203
 >>*コメント返信数300突破&参照数7000突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>316


 !目次

 >>*プロローグ/攘夷浪士討伐専門三番隊 >>01
 >>*オリジナル登場キャラクター/随時更新    >>02

◆池田屋編〜柳生編 01訓〜70訓 目次 >>178


◆捨て犬編
--71訓 今読み返してみるとグダグダすぎてワロス >>179
--72訓 どの漫画にもかっこいいキャラがたくさんいるよね >>183
 
◆将ちゃん編
 73訓 大物は何をしてもすごく見える >>185
 74訓 運に身分は関係ないけどちょっとは関係してほしいと思う時もある >>187

◆ミツバ編
 75訓 世の中というものは全てバランスによって保たれている >>189
 76訓 味覚がおかしい人には全力で応えてあげるべし >>191
 77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる >>194 
 78訓 怨みは怨むほど強くなるって本当っぽくね? >>195 
 —
--79訓 友達は大切にしましょう >>197
--80訓 弱ってる奴にはちゃんと声をかけてやれ >>198
--81訓 優しい人は損をすることが多い >>199
 —
 82訓 第一印象に騙されちゃだめ >>201
 83訓 兄妹は互いに支えあって生きていく >>203
 84訓 本当に信頼できる友をつくれ >>205
 85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう >>209
--86訓 真選組一番隊隊長 >>212

◆芙蓉編
 87訓 ロールプレイングゲームはレベル上げを頑張るべし >>215
 88訓 日本のホラー映画は背後や足元に気を付けろ >>218
 89訓 人体○成…それは禁k…って、え? 漫画違う? >>221
 90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親 >>223
 91訓 お寿司にはお醤油? 甘だれ? それともケチャップ? >>227
 92訓 高いところから飛び降りるとたまに足にジ〜ンってくるよね >>229
 93訓 友達っていうのは気づけばできてるもんだ >>232
 94訓 似たような奴はやっぱ考えることも同じ >>235

◆OWee編
--95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない? >>236
--95.5訓 めでたい日には警察も泥棒も関係なし…かな? >>238 (台本書き)
 96訓 バカもアホも気づけば友達 >>239
 97訓 よく見知った奴は変装しててもすぐわかる >>242
 98訓 人生は名前で決まることもある >>244
 99訓 アレイズが使えるとホント助かる >>246

◆真選組動乱編
 100訓 誰だって苦手な人くらいいる >>248
 101訓 頭いいやつの考えてることはいまいち分かんない >>250
 102訓 大事な人が貶されたら本気で怒れ >>253
 103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ >>255
 104訓 辛いときには支え合うのが家族キョウマイだ >>257
 105訓 仲間を傷つけられて平気でいられる人間になるな >>259
 106訓 普段喧嘩してる奴からの一喝はかなりきく >>261
 107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く >>263
 108訓 漢(オトコ)を見せろ >>267
 109訓 人間全ては己の心次第だ >>270
 110訓 人の話を聞くときにヘッドフォンなんてつけてちゃダメ >>273
 111訓 天才がいるとしたらそれは努力の天才だ >>277
 112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある >>279
 113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている >>281
 114訓 終わりよければ全て良し >>284

◆追憶編
--115訓 夢は見るものじゃなくてつかむもの >>287
--116訓 護られるものじゃなくて護るもの  >>290
--117訓 殺したいんじゃなくて護りたいもの >>292
--118訓 女が護るんじゃなくて男が護るもの >>295

◆厠革命編
 119訓 トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで >>297
 120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで >>301

◆モンハン編
 121訓 人を馬鹿にしたら絶対自分に返ってくる >>304
 122訓 現実と二次元は表裏一体 >>307
 123訓 役に立たなそうなものほど意外と役に立つんだよ >>310
 124訓 腐れ縁ってのがある人間同士は現実だろうと二次元だろうと何かと出会う >>312
 125訓 ヤッベェェェ今日テンション高いわァァァァァァぎゃっぼォォォとか言ってるやつ、それ今日の作者 >>316
 126訓 やっぱり最後は主人公の特権があるもんだ >>319

◆写真編
 127訓 掃除中に懐かしい物が出てくると、
     それを見るのに夢中になって結局掃除できないって事あるよね >>322

◆文通編
--128訓 男にはそういう時期があるらしい >>325
 129訓 顔は一緒でも差があるのはやはり何かが違うからだ >>327
 130訓 日本語は色々と難しい >>331
 131訓 目には目を、歯には歯を、シスコンにはシスコンを >>335
 132訓 王道でもマイナーでも面白ければそれでよし >>337
 133訓 女の子は優しく扱え >>340
 134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ >>342
 135訓 美味しそうなものがたくさんあっても不味けりゃ意味がない >>345

◆風霧八雲の憂鬱編
--136訓 裏の裏の裏をよめ >>346
--137訓 「今日から○○する!」「あ、やっぱ明日から!」とか言う奴は先延ばしにしすぎて結局しない >>349





※万事屋サイドストーリー『情報屋ナギ』同時更新開始。
 よければ遊びに来てください( ´∀`)




【○○編とありますが、名前が分からないものには適当につけております。それかオリジナルの章です】

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.278 )
日時: 2014/01/23 21:13
名前: sora (ID: Qx4JmDlZ)



夕凪「栄蓮隊長っ!松よりましだよ( ´▽`)」
松菊「夕凪〜?どう言う意味かな?」
夕凪「かばって連続で早口で言って」
松菊「かばかばかばかばかばかばかばかばかばかばか」
夕凪「ほらバカだ」
松菊「何の話!?」

いやいや、花火さん。みてくださいよ
松菊に栄蓮&八雲君以上の格好良さはありません
欠片も無いっすよ|(‾3‾)

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.279 )
日時: 2014/01/25 22:45
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: abkT6QGo)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11757716781.html

 Sora様

八雲「松菊隊長なんて全然平気ッスよ」
栄蓮「つーか八雲も十分バカだよね」
八雲「あ、すいませんけど俺一応頭は賢い設定なんで」
栄蓮「…頭は?」
八雲「行動は馬鹿ッスけど」
栄蓮「自分で言ったよ」

いやいやいやいやいや((
松菊様なんてもうかっこよすぎっすよホント。
虫類を見た時と通常時のギャップに私はいつも悶えてまs((黙
どっちもグッジョブですよマジで(`・ω・+´)

 —

 参照≒「表情.02」アップ。やはりそうなる。

 —


 僕が本当に欲しかったのは、
 地位や名誉でも成功や才能でも、才能を認めてくれる理解者でもなかった。


 僕はただ、誰かに隣にいて欲しかった。
 …ただ…、誰かに見て欲しかった。
 ただ……、一人が嫌だった。


 
 ただ、



「近藤ッ…?! お前…っ、自分が今何をしているか分かって…っ?!」
「っ先生…!!」



 なかまが、ほしかった。



 112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある


「…近藤…。僕は君を殺そうとした裏切り者…そんな僕を…」
「謀反を起こされるは大将の罪だ」
「!」
「無能な大将につけば兵は命を失う。これを斬るは罪じゃねェ…。
 すまねェ…俺ァアンタの上に立つには足らねェ大将だった」


 伊東の手をがっしりと掴みながら悔しげな表情で言う近藤。
 その近藤の身を沖田や神楽、新八が連なって保っている。


「元々ガラじゃねーんだよ、大将なんて俺ァ。アンタの方がよっぽど大将に向いてらァ。
 俺は隊士が死んでいくのを黙って見てるなんざできねェよ。死兵なんて割り切ることはできねェ、やっぱり」

「…」

「先生。…俺ァ…、兵隊なんかじゃねェ。
 ただ肩付き合わせて酒をくみかわす友達としてアンタにいてほしかった」

「……」

「まだまだアンタにたくさん…色んな事教えてほしかったんだ、先生……」


 近藤の言葉に伊東のなかで全てが繋がっていく。
 自分が本当にほしかったもの。

 そしてそれは、もうとっくにあったことも。


「おらァァァァ!」
「「!」」
「何してやがる! さっさと逃げやがれェェェ!」
「…ッ土方!」
「…! っおおおおおおお!」


 土方がヘリに乗っている浪士を斬りつけ、思い切り飛び上がった。
 グッと手を伸ばしてくる土方に、伊東もグッと手を伸ばした。


 ガシッと掴まれる互いの手。


 引き上げられた伊東は電車の中へと土方をも引き込む。
 二人の目が合い、ニタリと笑いあう。


「…土方君。君に言いたい事が一つあったんだ」
「…奇遇だな。…俺もだ」


「「僕/俺は…君/お前が嫌いだ。いずれ殺してやる。
  だから…、こんな所で死ぬな」」


 見事に重なった言葉に、また二人はニタッと笑った。
 歪でもなんでも、これが“絆”なのだ。


 伊東のほしがっていた絆は、もうずっと前から。


 —


「ぐ…ッ!!」


 ギリギリと弦の糸が栄蓮の首を絞めている。
 それは手足にも絡みつき、栄蓮の動きを完全に封じている。


「あまり動かない方がいいでござろう。…死ぬぞ」
「ガッ…、…ん、じゃ、あ…ッ、弦、ほど、け、っての…ッ!」
「そしたらおぬしは加勢に行くでござろう」
「あ゛…ったり、まえ、ですけど…ッ」
「ならばここで消す」
「づ…っ」


 ギリッとさらに弦が絞まった。ギュウッと栄蓮は目を瞑る。
 これまでの経緯でほとんど体力の限界である。


 それでも、体がとまらないのだ。


「——おらァァァァァァ!!!!」
「!」


 ブンッと万斉めがけて木刀が振り下ろされた。
 素早いその動きに万斉はその場から移動し、それと同時に栄蓮から弦がほどける。


「オイ! 死んでるか、瞳孔女!」
「死んでる前提かコルァァァァ!」
「ヘッ…大丈夫そうじゃねーか」
「ゲホッ…おーよ」


 ニッと笑い合う銀時と栄蓮。そして真っ直ぐに二人は万斉を見た。


「そろそろ行かせてくれるかなァ、ござりん」
「「ござりん?!」」
「いやあの…語尾にござるついてるし…。あの、ちょっと可愛くしてみようかと」
「いやァ瞳孔女ァ、オメーのセンスには脱帽だわァ。ばーくーわーらァァ」
「拙者は結構気に入ったでござる」
「「マジでか」」


 どこかほのぼのとした雰囲気。…だが一瞬でそれは崩れた。
 栄蓮と銀時が別方向に走り出し、万斉は一瞬で反応する。


 次の瞬間銀時に弦が絡み、その動きを封じた。ハッと栄蓮が反応する。


「天パ!」
「行け!」
「んなの…っ」
「いいから行けっつってんだよ!! とっとと片付けてこい!! ッ早く!!」


 必死な銀時の様子に、栄蓮はコクリと頷いて駆け出した。

 しかし先ほどの弦でもその身にダメージを受けているのだろう。
 手足は血まみれで、首にも赤いあとが残っている。
 どこかおぼつかない足元だ。
 

 あまりにも痛々しいその様子に、銀時はチッと舌打ちした。


「くっそッ…」
「…あの体では厳しいでござろうな。ぬしもかなり鬼でござる。
 あんな体…もうとっくに限界を迎えているというのに一人で向かわせるとは」
「……」
「拙者以外にも攘夷浪士はこの先に溢れんばかりいる。果たしてたどり着けるか…」


 チッともう一度舌打ちをし、必死に銀時は手足を動かし始めた。
 栄蓮と同じような手足の状態になっていく。血が滲みはじめ、鋭い痛みが走った。


「無理はせぬがいい。手足がちぎれるでござるぞ。
 それに…今さら助けに行ったところでもう遅い」

「…ぐ…っ」

「ぬしもあの土方栄蓮もまだ仲間が生きていると思っているでござるか?
 たとえあの爆発の中を生き残っていようと、策は幾重にも弄してあるでござる」

「……っ」


「真選組は、消える」


 


『 僕は志村新八です! で、こっちが 』
『 坂田銀時だ。いいか、天然パーマに悪い奴はいねェんだぞ! 』
『 俺は三番隊副隊長、風霧八雲です。どーぞよろしく 』
『 土方栄蓮でーす 』


 …誰が、


『 旦那ァ、本当に反省してやすかィ? 』

『 してるしてる! もう何でもできる勢い! 』

『 そーか、分かりやした。
  じゃあコレ鼻から飲んでくだせェ 』

『 いだだだだだだだだだだだ!
  何コレ! なんか懐かしい感覚ゥ! 昔プールで溺れた時の感覚ゥゥ! 』


 …誰が、


『 2時17分、公務執行妨害で逮捕 』
『『『 え…マジで? 』』』
『 俺達が何したってんだァァァ?! 』
『 パレードの邪魔ァァ! あと仕事の邪魔ァァァァ!! 』




「誰が…、誰があんな連中助けにいきてーかよ…ッ」

「?」

「止まらねェんだよ…身体がいうこときかねェ…ッ。
 勝手に前に引き寄せられる…!」

「……」

「前からも後ろからも糸がからまって引っ張ってきやがる…。
 うっとーしくて仕方ねェ…!」


 ブチンッ、と弦が一本切れた。また一本、ブチッときれる。
 鉄の強度をほこる弦が次々と切れて万斉は目を見開く。


「手足の一本や二本…どうぞくれてやらァ…!
 んだが、肉は切れても…、っこの糸……、

 ッ腐れ縁!!! 切れるもんなら切ってみやがれェェェェ!!!!」


 ついに銀時に絡みついていた弦が全て切れた。
 同時に銀時は真選組一行がいるであろう電車に向かって走り出す。

 バッと万斉が飛び上がり、刀を振り上げた。


「——」


 ギンッ、と銀時の瞳が万斉をとらえた。


 —


「っはァ…はぁっ…!」
「「「死ねェェェ!」」」


 次々と襲いかかってくる敵を必死に斬りつけながら栄蓮は走る。
 腕を振った影響でその腕ごと取れるのではないかと思える程に腕が痛む。

 血が止まらない。足が震える。…それでも。


(行か、なきゃ)


「っあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 
「「「!」」」


 腕でもなんでも取れればいい。
 足でもなんでももげればいい。
 
 まるでどこかの誰かと同じような思考。
 当の本人達は知る由もないのだが。


 それでもその先に、自分の大切な者達がいるのなら。


「ッどけコラァァァァァ!!」
「「「ぐあぁアッ!」」」


 ブロロロロロ、というヘリの音が聞こえて栄蓮はバッと上を見た。
 そのヘリから男が身を出し、電車内に向かって大量発砲する。


「に…兄さん! 皆ァァァァァァ!!」


 ブチッと栄蓮のなかでおさえていた何かがキレた。
 足に渾身の力を込め、近くにいた浪士共の顔を蹴り上げて宙に飛ぶ。


 再び電車に向かって発砲しようとしている男にそのまま剣を振りかざした。
 同時に万斉と戦っていた銀時も、彼をそのヘリのフロントガラスにガシャンッとぶち当てた。


「「うおらァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」」



(( 赤と、黒 ))

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.280 )
日時: 2014/01/26 00:41
名前: sora (ID: k7pNoPCO)



松菊「八雲君みたくあれくらい謙虚になりなさい」
夕凪「松が頭も行動もバカだからしょうがないじゃん」
松菊「お前も十分救い用のないバカだから」
夕凪「十歳の子供と張り合う時点で松は馬鹿だよ?もう取り柄がないぐらい」
松菊「イケメンだし」
夕凪「それは八雲君と栄蓮隊長のことを言うんだよ?」


いやいやいやいや!
松菊は自分で作ったキャラですがヘタレですよ!?
ルックス以外取り柄のないおバカデスよぅ!?
この回の栄蓮なんて……カッコよすぎるっす!!
キュン死にしてまぅぅぅってぐらい!!

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.281 )
日時: 2014/01/27 17:23
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 4VTwAiyE)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11758972044.html


 Sora様


八雲「それならうちの隊長もかなりの年下にマジになってましたよ」
栄蓮「う゛」
八雲「いや俺なんて全然。松菊隊長の方がかっこよいッス」
栄蓮「そうですそうです! 八雲なんてこれっぽっちも!」
八雲「……」
栄蓮「……。…え、ごめん」


八雲は幽霊嫌いコースター嫌いなバーローですよ←
栄蓮は美人設定なのにそれをいかせないバーローッスy((


栄蓮&八雲「誰のせい?」

栄蓮んんんお前かっこよかったってさァァァァァァ!

栄蓮「あざぁぁぁっす!」

the☆単純(´∀`)


 —


 113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている


 栄蓮が発砲していた浪士を斬りつけ、銀時が万斉に刀を刺し続ける。
 クッ…と万斉が銀時を見た。


「白夜叉ァァ! 貴様は何がために戦う! 何がために命をかける!
 最早侍の世界の崩壊は免れぬ! 晋助が手を下さずともこの国はいずれ腐り落ちる!
 ぬしが一人あがいたところで止まりはせん!」

「づ…ッ」

「この国に護る価値など最早ない! 天人に食いつくされ醜く腐る国に潔く引導を渡してやるが侍の役目!
 この国は腹を切らねばならぬ!」


 万斉のその言葉にニタリと銀時は笑う。


「死にてーなら一人で練炭自殺でもなんでもしやがれ…ッ」

「…坂田銀時、貴様は亡霊でござる。かつて侍の国を護ろうと晋助らと共に戦った思い…。
 それを捨てられず妄執しとらわれる生きた亡霊だ!」

「うるっさいんだよクソヘッドホン野郎ォォォォ!」


 青筋を浮かべて栄蓮が叫んだ。ハッと銀時と万斉がそちらを見る。


「そいつはねェ! 甘党でクソ天パで滅茶苦茶な奴だよ!
 読めないし会えば喧嘩ばかりな奴だよ!
 しろやしゃだか何だか知らないけどよく分かんない奴だよ!」

「…」

「でもねェ…ッ、筋一本真っ直ぐ通った、今を生きる侍だってことは知ってんだァァァァ!!」

「瞳孔女…」

「フン…、そのボロボロな身体で何ができるというでござるか!!」


 ヘリの中にいた浪士を斬っていた栄蓮の足に万斉が刀をつきさした。
 ガクンとその足がおれ、その身がヘリから落ちていく。


「!! 瞳孔女ァッ!!」


 銀時が手を伸ばし、それを支えようと自分も落ちていった。
 ふっと万斉は身を乗り出す。


鎮魂歌レクイエムをくれてやるでござる。……?!」


 ビギンと弦がヘリに絡みついている。
 万斉は驚愕し、まさかと土煙に隠れている栄蓮と銀時の方を見た。


「オイ…にーちゃん。ヘッドホンをとれコノヤロー」
「!」


 いつの間にか二人の刀に弦が絡みついている。


「耳の穴かっぽじってよぉくきけ。俺ァ安い国なんぞのために戦った事は一度たりともねェ。
 国が滅ぼうが侍が滅ぼうが…どうだっていいんだよ俺ァ。…昔っから」

「!」


 二人がヘリを引こうとしているようだ。
 並大抵の腕力ではできない。それでもメキメキと音を立てながら。


「今も昔も…俺の護るもんは何一つ…ッ!
 ッ変わっちゃいねェェェェェェ!!」


 その銀時の言葉を合図にしたかのように、栄蓮も一層力を込めた。
 腹から声を出しながらブンッと刀を振る。


 派手に音をたてて、思いっきりヘリが地面に叩きつけられた。


「なっ…」


 その様子を電車の中から近藤や土方や沖田、新八や神楽は見つめていた。
 そして…先程の銃弾を大量にくらい、うずくまっている伊東も。


「…何をしている」
「……」
「ボヤボヤするな。——副長」


 指揮を、と言った伊東に土方は頷いた。
 電車からトップスリーは降りて、今尚戦闘中の隊士達に叫ぶ。


「総員に告ぐゥ! …敵の大将は討ちとった!
 最早敵は統率を失った烏合の衆! 一気にたたみかけろォ!」


 副長の叫びに隊士達は一斉に浪士共に攻撃する。
 近藤や沖田も一斉に斬りかかった。


 栄蓮もグッと足に力を込めて立とうとするが…ブシッと足から血が吹き出た。


「…っオイ…」
「あー…弦が…思いのほか食い込んでたみたい…だね…」
「立てっか」
「…アンタこそ」


 ぬっと影が落ちる。二人ははっと後ろを見た。
 万斉の仇だと言わんばかりに、浪士複数が斬りかかってくる。


「しまッ…!」


 た、という言葉は続かなかった。
 一斉にその浪士達が斬りつけられたからだ。


「おーおー…。隊長も、坂田さんも…ボッロボロ、ッスねェ」
「や…八雲君?!」
「ふっ…そーいうアンタも、ボロボロじゃん」


 ニッと栄蓮と八雲は笑う。
 八雲が栄蓮と銀時に手を差し出し、二人はそれを掴んでグッと立ち上がった。


「んじゃまァ…最後、いくか」


 三人は撤退しようとする浪士達の前にたちはだかった。


「な…なんだ貴様らァァ!」
「どきやがれェェェェェ!」


 少しでも浪士の数を減らしておくが吉だ。ザッと三人はかまえる。


「攘夷浪士討伐専門三番隊隊長、土方栄蓮」
「同じく三番隊、副隊長、風霧八雲」
「万事屋ァ、坂田銀時」

「「「ッいざ参らァァァァァァァァァ!!」」」


 —


 何故いつだって、気づいた時には遅いんだ。

 何故共に戦いたいのに…、立ち上がれない。

 何故剣を握りたいのに、…腕がない。


 何故…、ようやく気づいたのに…、


「僕は…死んでいく…」


 電車の中で茫然と伊東は言った。
 神楽と新八の眉がしゅんとさがる。


「死にたくない…。…死ねば一人だ…。
 どんなイトさえ届かない…。…っもう、ひとりは……」


 ——嫌だ。


 その言葉が続けられることはなかった。
 真選組隊士が、今にも事切れそうな伊東の元へやってきた。


「…そいつをこちらに渡してもらえるか」
「…………。…お願いです。この人は、もう……」
「万事屋…、今回はお前らには世話になった。だがその頼みだけはきけない」


 冷静に原田は返す。チラリと伊東を見た。


「そいつのために何人が犠牲になったと思っている。裏切り者は俺達で処分しなきゃならねェ」
「さ…さっき銃弾から助けてもらったんです。それにこの人は…。……?!」
「…連れていけ」
「こ…近藤さん!」


 自分の肩を掴んだ近藤に対して新八は声を荒げた。
 伊東が隊士達に支えられて連れて行かれる。


「なんで! 近藤さん、どうして…?! 近藤さっ…、……!」


 思わず言葉を呑む新八。それはそうだ。
 近藤も静かに涙を流していたのだから。


「…そうさ」
「!」
「ほっといたって奴ァもう死ぬ。…だからこそ斬らなきゃならねェ」


 戻ってきていた銀時が電車にもたれながら言った。
 
 隊士達が大きな輪を作り、その中心に伊東は倒れている。
 そんな伊東に刀が差し出された。


 彼が特注した、…真っ白な刀。


「え…栄蓮くん」
「…どうぞ、使ってください。男の人には…ちょっと使いにくいかもしれないですけど」
「……!」


 羨ましかった。受け入れられている彼女が。
 嫉妬していた。…気づかぬ間に。


 でも、心のどこかでは認めていた。
 

 だからこそ…刀を頼むとき、この刀しかないと思った。
 この刀が似合うと言われる女性の特徴も、しっていたから。


「…立て、伊東。決着つけようじゃねーか」


 伊東をうす汚い裏切り者のまま死なせないために。
 武士として。…仲間として、最後は斬るのだ。



 栄蓮に差し出された真っ白な刀、白花を握って伊東は立った。
 ニッ、と伊東と土方は笑う。


「っ土方ァァァァ!!」
「伊東ォォォォォ!!」


 
 ——ドパァッ

 斬りつけられた伊東の体から大量の血がとんだ。


『 白花はねェ、女性専用の刀と言っていいほどなんだよねェ。
  それでねぇ、この白花をその持ち主の女性から渡されるってのは、何か意味があるらしいよ 』


 伊東は自分を囲む近藤や沖田、兄妹等隊士達の方を見た。
 そして…その隊士達全員から自分に向かって真っ直ぐな絆(イト)が伸びているのも、見えた。


『 何だったかね…。“貴方は一人じゃない。私がいます”って意味らしいよ? 』


 フッ…と伊東は幸せそうに微笑んだ。


「…がとう。——あり…がとう…」


 そして…ドシャッ、とその場に伊東は倒れ込んだ。

 
 ——白花。

 女性から男性に渡されるのには、意味がある。 
 それは女性がその刀を自分の魂に置き換えた、メッセージ。


( 例え貴方がどこにいようと、貴方は一人じゃない )
( 貴方は孤独などではない )
( 貴方がどうなろうと、貴方は永遠に私の心の中に )
( 私は貴方の心の中に、います )


 —


 要するに伊東さんは一人じゃないよ、っていう栄蓮からのメッセージ。

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【真選組動乱編】 ( No.282 )
日時: 2014/01/27 17:39
名前: 牡丹 ◆9nf7vs0ewk (ID: x2W/Uq33)

伊東さああああん!!!!!←


栄蓮のメッセージが涙腺を壊した((


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