二次創作小説(紙ほか)

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【銀魂】 生涯バラガキ 【風霧八雲の憂鬱編】
日時: 2014/04/17 21:43
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ay9mdA1D)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/

    真選組女隊士、土方栄蓮。

     鬼の副長土方十四郎。   

   ___最強最悪のコンビである。

——————————————————————— 

   『鬼の副長 土方十四郎』の妹にして真選組女隊士の物語。


 !注意事項
  ◆駄文,更新ノロマ,グダグダ,主人公が馬鹿(((
  ◆アニメ+原作沿い+時々オリジナルです
  ◆ギャグ99%+シリアス0.5%+恋愛0.5%=馬鹿100%
  ◆パクリ,チェンメ禁止!
  ◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
  ◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
  ◆死ネタ入ります

 ※元『真選組、鬼の副長の妹です。』


参照≒私の書いているブログです。主にこの小説のイラスト載せてます。

「これは一応イメージもっていただく上で見てもらおうかな」
ってものはカキコにてでも一応報告し、↓のイラストにも載せます。
でも「まぁ別にいっか」ってやつは特に報告なしなので、暇があれば遊びに来てください(笑)
その他裏話とかいろんなこと載せたいと思います( ´∀`)


 !イラスト
 >>*ゆる〜く栄蓮を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>19
 >>*ゆる〜く八雲を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>30
 >>*ゆる〜く晴香を描いてみた!(下手っぴ、閲覧注意!) >>41
 >>*武州時代栄蓮と蒼紫の化け物時代八雲!(下手っぴ、閲覧注意!) >>139
 >>*オリキャラ達に色をつけてみた!(!下手っぴ、閲覧御注意!) >>162

 >>*瑠李様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>28
 >>*瑠李様が八雲を描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>39
 >>*瑠李様が晴香を描いてくれました!(本当に有難う御座います!) >>47
 >>*りあ様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>88

 >>*参照数3000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>170
 >>*参照数6000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(本っっ当に有難う御座います!) >>284
 >>*参照数7000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(もう本当に有難う御座います!) >>315

 >>*コメント返信数100突破&参照数1500突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>102
 >>*コメント返信数200突破&参照数3900突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>203
 >>*コメント返信数300突破&参照数7000突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>316


 !目次

 >>*プロローグ/攘夷浪士討伐専門三番隊 >>01
 >>*オリジナル登場キャラクター/随時更新    >>02

◆池田屋編〜柳生編 01訓〜70訓 目次 >>178


◆捨て犬編
--71訓 今読み返してみるとグダグダすぎてワロス >>179
--72訓 どの漫画にもかっこいいキャラがたくさんいるよね >>183
 
◆将ちゃん編
 73訓 大物は何をしてもすごく見える >>185
 74訓 運に身分は関係ないけどちょっとは関係してほしいと思う時もある >>187

◆ミツバ編
 75訓 世の中というものは全てバランスによって保たれている >>189
 76訓 味覚がおかしい人には全力で応えてあげるべし >>191
 77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる >>194 
 78訓 怨みは怨むほど強くなるって本当っぽくね? >>195 
 —
--79訓 友達は大切にしましょう >>197
--80訓 弱ってる奴にはちゃんと声をかけてやれ >>198
--81訓 優しい人は損をすることが多い >>199
 —
 82訓 第一印象に騙されちゃだめ >>201
 83訓 兄妹は互いに支えあって生きていく >>203
 84訓 本当に信頼できる友をつくれ >>205
 85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう >>209
--86訓 真選組一番隊隊長 >>212

◆芙蓉編
 87訓 ロールプレイングゲームはレベル上げを頑張るべし >>215
 88訓 日本のホラー映画は背後や足元に気を付けろ >>218
 89訓 人体○成…それは禁k…って、え? 漫画違う? >>221
 90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親 >>223
 91訓 お寿司にはお醤油? 甘だれ? それともケチャップ? >>227
 92訓 高いところから飛び降りるとたまに足にジ〜ンってくるよね >>229
 93訓 友達っていうのは気づけばできてるもんだ >>232
 94訓 似たような奴はやっぱ考えることも同じ >>235

◆OWee編
--95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない? >>236
--95.5訓 めでたい日には警察も泥棒も関係なし…かな? >>238 (台本書き)
 96訓 バカもアホも気づけば友達 >>239
 97訓 よく見知った奴は変装しててもすぐわかる >>242
 98訓 人生は名前で決まることもある >>244
 99訓 アレイズが使えるとホント助かる >>246

◆真選組動乱編
 100訓 誰だって苦手な人くらいいる >>248
 101訓 頭いいやつの考えてることはいまいち分かんない >>250
 102訓 大事な人が貶されたら本気で怒れ >>253
 103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ >>255
 104訓 辛いときには支え合うのが家族キョウマイだ >>257
 105訓 仲間を傷つけられて平気でいられる人間になるな >>259
 106訓 普段喧嘩してる奴からの一喝はかなりきく >>261
 107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く >>263
 108訓 漢(オトコ)を見せろ >>267
 109訓 人間全ては己の心次第だ >>270
 110訓 人の話を聞くときにヘッドフォンなんてつけてちゃダメ >>273
 111訓 天才がいるとしたらそれは努力の天才だ >>277
 112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある >>279
 113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている >>281
 114訓 終わりよければ全て良し >>284

◆追憶編
--115訓 夢は見るものじゃなくてつかむもの >>287
--116訓 護られるものじゃなくて護るもの  >>290
--117訓 殺したいんじゃなくて護りたいもの >>292
--118訓 女が護るんじゃなくて男が護るもの >>295

◆厠革命編
 119訓 トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで >>297
 120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで >>301

◆モンハン編
 121訓 人を馬鹿にしたら絶対自分に返ってくる >>304
 122訓 現実と二次元は表裏一体 >>307
 123訓 役に立たなそうなものほど意外と役に立つんだよ >>310
 124訓 腐れ縁ってのがある人間同士は現実だろうと二次元だろうと何かと出会う >>312
 125訓 ヤッベェェェ今日テンション高いわァァァァァァぎゃっぼォォォとか言ってるやつ、それ今日の作者 >>316
 126訓 やっぱり最後は主人公の特権があるもんだ >>319

◆写真編
 127訓 掃除中に懐かしい物が出てくると、
     それを見るのに夢中になって結局掃除できないって事あるよね >>322

◆文通編
--128訓 男にはそういう時期があるらしい >>325
 129訓 顔は一緒でも差があるのはやはり何かが違うからだ >>327
 130訓 日本語は色々と難しい >>331
 131訓 目には目を、歯には歯を、シスコンにはシスコンを >>335
 132訓 王道でもマイナーでも面白ければそれでよし >>337
 133訓 女の子は優しく扱え >>340
 134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ >>342
 135訓 美味しそうなものがたくさんあっても不味けりゃ意味がない >>345

◆風霧八雲の憂鬱編
--136訓 裏の裏の裏をよめ >>346
--137訓 「今日から○○する!」「あ、やっぱ明日から!」とか言う奴は先延ばしにしすぎて結局しない >>349





※万事屋サイドストーリー『情報屋ナギ』同時更新開始。
 よければ遊びに来てください( ´∀`)




【○○編とありますが、名前が分からないものには適当につけております。それかオリジナルの章です】

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【カブト狩り編】 ( No.118 )
日時: 2013/10/26 22:13
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 0lEaUB5k)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11650640783.html

 Sora様

イケメンは何してもイケメンに見えるから憎いですよねw
新八w彼も別にイケメンでなくはないと思うんですがねw

もう爆笑ですよホント!(( 

————————————————————————————————

 朝が来て瑠璃丸捜索が再開された。
 相も変わらず見つかる気配がなかったその時、それは現れた。


 47訓 ぼーくらはみーんないーきてーるー! いきーているからわーらうーんだー!


 え…何かチャイナ娘の頭の上に金ピカカブトがとまってんだけど?
 え、アレロリ丸じゃね? どう考えてもロリ丸じゃね?


「八雲、アレロリ丸じゃね? 絶対ロリ丸だよね?」
「瑠璃丸ッスから。恐らくそうでしょうね。どうするっスか?」
「どうするって…確保するっきゃないよね。で、とっとと帰る」
「了解ッス」


 ヨシ、動くなよチャイナ娘ェェ…! 動いたら瑠璃丸が逃げるゥゥ…!
 …ん? アレ…兄さん達じゃない? あ、兄さん達と捕まえようとしてるみたい。


「おらァァァァァ! 死ね金蠅ェェェェ!」
「って何してんだ天パァァァ! しかもソレハエじゃねェェェェ!」


 天パが瑠璃丸叩こうとしてるゥゥゥ?! つかホント金蠅じゃねェェェ!
 ソレ殺さないで! ソレ殺した瞬間私達が殺されるからァァァァ!


「やめてェェ! ソレヤバいんだって! ソレ…」


 ——ガッ
 ——ドゴォッ


「だから何してんの近藤さんんんんん!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛瑠璃丸ゥゥゥゥ!」


 近藤さんがつまずいて瑠璃丸にチョップ食らわしたああああ!
 ヤベーよ瑠璃丸ゥゥゥ! でも生きてるゥゥ! 良かったァァ!


「いったいなァー! ひどいヨみんな! 金蠅だって生きてるアルヨ!
 かわいそーと思わないアルか?!」

「いや言ってる事はほとんど正論だけども! 正論だけども!
 ソレ金蠅じゃないんだってホント! ホントダメなんだって!」

「この子私を慕って飛んできてくれたネ! この子こそ定春28号をつぐヨ! 行くぜ定春29号!」

 
 あああああああッ! チャイナ娘が瑠璃丸連れてったァァァ!
 ヤバイ! 追わないとォォォォ!


「待てェェ! それは将軍の——」
「チャイナ娘ェェ! それは——」


 ——ガシッ

 …何か。兄さんと私…天パに襟首掴まれたんですけど。
 …何かァァ! …すっごい墓穴のようなものを掘った気がするんですけど。


「さて土方兄妹さーん…? 将軍の…なに?」
「「…………」」


 —


「はァァァァ?! アレが将軍のペットォォ?!」
「あー…言いたくなかったのに」 
「何なら協力してやろうか? かわりに報酬六割こっちに流してくれよなー」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! 言いたくなかったのにィィィィ!」


 コイツに言ったらこうなることは見えてました! ハイ!
 …アレ? 何か崖の上に総悟とチャイナ娘がいるんだけど?


「総悟ォォ?! 何してんだァァァ?!」
「神楽ァァァ!」
「ちょっとォォ! カブト相撲やるつもりですよっ!」
「ちょ、ソレェェ! チャイナ娘ソレェェェ!」


 チャイナ娘が使おうとしてるカブト虫ィィ! ソレロリ丸ゥゥ!
 

「ト、トシッ!」

「心配ねーよ。総悟もすべて計算ずくで話に乗ってるんだろう。
 手荒なマネはしねーよ。そこまでバカなやつじゃねェ」


 そ、そっか! 総悟は全て計算ずくだもんね! 
 よ、よし! そうと決まればあとは総悟に…


「凶悪肉食怪虫カブトーンキング、サド丸22号に勝てるかな?」

((((((そこまでバカなんですけどォォ!!))))))


 凶悪?! 肉食?! 怪虫ゥゥ?! つーかデケェェェ!
 てゆか“勝てるかな?”じゃないんですけど?! 勝っても負けた同然なんですケド?!


「おいィィィ! ちょっと待てェ総悟ォォォ!
 お…お前そんなもんで相撲とったら瑠璃丸がどうなると思ってんだァ?!」

「粉々にしてやるぜィ」

「そう! 粉々になっちゃうから! 
 神楽ちゃん! 定春29号粉々になっちゃうよ!」

「ケンカはガタイじゃねェ! 度胸じゃー!!」

「度胸があるのはお前だけだから! ボンボンなんだよ! 
 ロリ丸は将軍に甘やかされて育てられたただのボンボンなの!」

「瑠璃丸だっつってんだろ!」


 ヤバイよコレマジでやばいよ! 首飛ぶってばァァァ!
 だァァァァァッ! 馬鹿総悟ォォォォ! アンタ頭良いのか悪いのかどっち?!


「ちょ、ここ協力! 全員協力! アレとめようよ?!」
「今はオメーに賛成だ瞳孔女ァァ! んじゃオメーら土台になれ! 俺が登ってなんとかする!」
「ふざけるなお前がなれ!」
「言ってる場合じゃねーだろ! 今為すべきことを考えろ! 大人になれ!」
「お前が大人になれェェ!!」
「ちょ、始まっちゃうッスよ?! どうするんスか?!」


 ダメだァァァ! 何でもいいからもう行ってェェェ!
 

「「「「「「おおぉぉおぉおぉぉおぉおぉおおおお!!」」」」」」


 ——銀時が全員の背中を蹴り上がって総悟と神楽の間に立つ。
 そして総悟のカブト虫を吹っ飛ばし、思いっきり2人の頭をげんこつした。


「バッキャロォォォ! 喧嘩ってもんはなァ!
 てめーら自身で土俵にあがっててめーの拳でやるもんです!」

「「……!」」

「遊び半分で生き物の命もて遊ぶんじゃねーよ! 殺すぞコノヤロー!
 カブトだってミミズだってアメンボだってみんなみんな…」


 ——メキッ…

 妙な音がして銀時は自分の足を見た。
 するとそこには…無残にも潰れた瑠璃丸。…どうやら踏んでしまったらしい。


「…みんなみんな死んじゃったけど…友達なんだ……。
 …だから連帯責任でお願いします」

「「「「オイィィィィィィィ!!」」」」



(アレ? そういや途中から視点が変わったッスよね? 隊長は?)
(…え? つーか一番下って誰だったんだ?)
(え…? 誰ってそれは…)
(……………………)
(え、…隊長……?)
(ギャァァァァァ! 栄蓮も潰れてるゥゥゥゥ?!)
(よりによって何で栄蓮が一番下だァァァァァッ!)
(オイ栄蓮んんんん! しっかりしろォォォ!)
(……(チーン))

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【カブト狩り編】 ( No.119 )
日時: 2013/10/27 00:33
名前: sora (ID: eUekSKr/)



新八は未来でしかイケになれないイケなのですね!


瑠璃丸ぅ!!
栄蓮んんん!!
共にお陀仏!!
仏説阿弥陀経ぅ〜

総悟のドSはどこまでいくのか…

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【カブト狩り編】 ( No.120 )
日時: 2013/10/27 23:53
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: mGr/ToWj)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11655042823.html

参照≒ブログにて「八雲の想い(何故かハグ)」アップ。
相変わらずヘタです(´∀`)泣


 sora様

劇場版新八は神楽もですけどもう成長しすぎですよねw
もうホントに『こんなキャラ知らねェェェ!』ですよw

瑠璃丸と栄蓮は一緒にログアウトしたようでs((
総悟のドSはフォーエバーですね(´∀`)←


————————————————————————————————


 今日は栄蓮は非番である。朝からのんびりだ。
 のほほんとしながら総悟と共にテレビを見ていた。


 48訓 噂をするとホントにやってくる


「あァ〜。半川直樹面白いね〜。倍返しだァァ! だよ?」
「違いまさァ。もっと気合をこめるんでィ。ぶぁいぎゃえしだァァ!」
「イヤ言えてないし。つーか地味に噛んでるし」


 カブト虫も…まァ何か潰れたらしいけど何とかなったご様子。
 今日は私と総悟は非番。録画してたテレビ鑑賞中ナウ。


「つーか家政婦はミタも面白かったよねアレ」
「あァ、そだねィ。続編欲しいでさァ」
「分かる分かるー! ルーキードゥもいいよねー! あと川猿とかコケる大捜査線!」
「コケてどーすんでィって話だけどねィ。あ、ゲームすっかィ? 格ゲー」
「お、いいねー」


 なんやかんやで非番を満喫中。つか総悟とこんだけ触れ合ってるシーン初めてじゃね?
 っしゃァァ! 格ゲーじゃァァ! ボコったらァァァ!


「そいやっ! ほぅっ! とうっ! だああああ」
「ふっ…俺の勝ちでィ」
「も、もっかい! もっかいやろう?!」
「望むところでさァ」


 総悟マジ強いんだけど! 無双なんだけど!


「そーいや知ってるかィ、栄蓮」
「ほわたァァァ! え、何が?」
「最近辻斬りが出るんだってよィ」
「あァ、何か聞いたよ」


 江戸の町では辻斬りによる被害者が続出中ー。
 …そろそろ動かないといけないらしいけど。イヤでも私攘夷浪士とかの専門だし。


「何か…そいやっ! …その辻斬りの持ってる刀が…てぃっ! …刀と言うより…とぅっ!」
「あー…おりゃっ! …生き物みたい…うぉらっ! らしい…ねっ! っしゃああ勝ったァァ!」
「…もう一回でさァ」
「やったらァァァ!」


 刀が生き物みたいってどういうことだろうねー?
 刀が動くとか? 刀が喋るとか? 刀がご飯食べるとか? 何か面倒臭い刀だなァ。


「そーいや知ってるかィ、栄蓮」
「またかよ」
「昨日見回りにでた隊士二名が…まだ戻ってねーらしいぜェ」
「マジか?! っあああああ!」
「ホイ楽勝〜」


 気ィそらしてしまったァァァ! くっそォォォォ!


「…ん? てゆか昨日の夜の見回り担当って…三番隊ウチじゃね?」

「…そうでさァ。…オメーは昨日踏み潰されたショックがまだ残ってて気ィ失ってたけどねィ。
 …ここまで言やァ分かるかィ? 今日お前、誰の姿一度も見てねェ?」

「ま…さか…」

「——うわァァァァァァッ!! だ、誰かァァァ!」


「「!」」


 私と総悟は同時に走り出す。叫び声が聞こえたのは玄関口の方。
 …何?! 何があったの?!


「オイ! 何があったんでィ?!」
「お、沖田隊長! 栄蓮隊長ッ! そ、それが…!」
「……!」


 そこにいたのは、血まみれになった隊士。しかも…三番隊?!
 その隊士を見て混乱状態の隊士を一旦後ろに下げる。


「オイ栄蓮! どうした?!」
「何があった?!」
「兄さん! 近藤さん!」


 体中から血が溢れてる…! 特に腹を深く斬られてる…!
 まずいよ、このままじゃ出血多量で…!


「こりゃひでーや。…この隊士、昨日見回りにでた隊士でィ。噂をすれば何とやらでさァ」
「そ、そうなの?! と、とにかく部屋に運ばないと…」

「え…、れ……ん、…たい…ちょ」

「ッ! 意識が……!」


 一時意識が回復したみたい…。でも早く治療しないと…!
 けどその隊士は私の隊服を力強く掴んできた。


「きの…見回り…で、て…辻、斬り…に、そうぐ、…しま、し…た」
「喋るな! オイお前! 医者を呼んでこい! 移動は無理だ!」
「わ、分かりました!」
「聞いて…、くだ…さい…。ふくちょ、も…きょ、くちょ…も、沖田、たいちょ…も」


 …何? 何? 何なの、この感覚…?


「その…辻、斬り…は…、鬼、兵…隊、の…者、の…しわ、ざ…でし、た…」

「ッ?! 鬼兵隊……ッ?!」

「そこに…いた、…ん、で…す。この、間の…、キャバクラの…時、の…。
 鬼、兵隊…、風霧、はる、か……が」

「「「「!」」」」


 ハルさん…?! 風霧、…晴香…!  
 幕府の大官を殺害し、自分が存在した証拠隠滅のために爆破まで起こしたあの…。
 

「その、女に…風霧、副隊長、が…連れて、行かれ…ました…!!」

「なっ…」

「風霧…晴香に…腹を…! 辻斬りに…背中を、浅く斬られて…!」

「そ、んなの…」

「ぼ、くは…腹を…やられ、て…! ここまで、戻る、のに…精、一杯…で…!
 す、いま……せ……」

「! オイッ!」


 意識を失う隊士。ヤバイ、出血量が尋常じゃない…!
 医者がかけつけてきて治療を行う。何とか、一命は…とりとめれそう…。


「…………」
「……栄蓮」
「……やく…も…が」
「……あァ」


 …助けに…行かないと…。助けに、行かないと…!!


「待て! どこにいるかも分からないのに勝手に動くな!」

「そんな事言ってる場合じゃないじゃん?! 八雲だって斬られてるんだよ?!」

「オメーは八雲の事になると血がのぼりすぎだ!! 落ち着け!!
 アイツはそう簡単にやられるたまじゃねーだろーが!!」

「!!」


 そ、そうだ…。八雲はそう簡単にやられなんかしない…。
 落ち着いて…落ち着いて…! 落ち、着いて…ッ…!


「副長! 今何者からか何かが届きました!」
「ンだと?! 爆発物か?!」
「いえ、音を聞いてみましたが恐らくそれはなさそうです!」
「もってこい!」


 ザキが今届いたという荷物を持ってくる。
 それは横に長い長方形の箱。差出人に名はない。…けど、この、箱についてる…赤いもの…。


「…血……」
「……」
「…とにかく…開けてみるぞ」


 兄さんと近藤さんが箱を開けてくれる。
 そこに入っていたのは。爆発物でもない。薬物でもない。


 唯一の抵抗手段で、今最も見たくなかったもの。


「コレ……ッ」
「八雲の…刀……!!」


 血濡れた、彼の刀。



( 紅桜篇、始動 )

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【紅桜編】 ( No.121 )
日時: 2013/10/27 23:26
名前: Sora (ID: RadbGpGW)



八雲ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!
きゃぁぁぁぁぁ!!!

大ピンチっすよ!?
紅桜篇きたぁぁぁぁぁ!!!

ってか初っ端からヤバすぎるぅ!!
テンションまぁぁぁぁっくすぅぅぅぅ!

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【紅桜編】 ( No.122 )
日時: 2013/10/28 23:09
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 5Zruy792)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11655042823.html


 sora様

紅桜編ですよw八雲大ピンチですよw
私もイメージしてた通りにかけてテンションMAXです!(´∀`)


 —


吐き気するー…気持ち悪いー…鼻づまり苦しいー…。
っていう栄蓮状態です(´∀`)←
頭ボーッとする中の更新。誤字脱字沢山あったら報告ヨロです。


 —

 

「うわァァ! 化け物だァァァッ!」
「に、逃げろッ! 化け物が! 化け物がこっちに来るぞォォォ!」
「こっ…殺される! 早く逃げろォォォ!」


 違うんだ違うんだ違うんだ違うんだ違うんだ。
 そうじゃないんだ。そんな言葉が欲しいんじゃないんだ。

 誰か俺を見てくれ。誰か俺を助けてくれ。
 誰か俺を、殺してくれ。


「こんなせかい、なくなればいい」


 幼い俺は、何度そう思ったことだろうか。



 49訓 序曲は流れ始めた



「——副長。栄蓮隊長は?」
「…だいぶ落ち着いた様だ。見回りに出た」
「そうですか…」


 山崎は俯いた。土方はいつもと変わらずに煙草を吸っている。
 その二人の前には血濡れた八雲の刀が置いてある。


「…風霧副隊長と共に見回りに出ていた隊士は…何とか一命をとりとめました」
「……そうか」
「これからどうするんですか?」


 じっと山崎は土方を見つめる。煙が天井に向かって上がる。
 一度煙をはいた後、土方は煙草を灰皿に力強く押し付けた。


「八雲の行方を真選組総員で捜査する。今から会議を行う予定だ。
 恐らく栄蓮は見回りを兼ねて既に動いてんだろ」

「…そうでしょうね」

「行くぞ山崎。全員出席だ。…高杉共の居場所をつきとめてやる」


 —


『隊長』
「…!」


 …気のせいか。何か八雲の声が聞こえた気がしたのに…。
 高杉達の居場所がつきとめられない…。聞き込みしてもそんな情報が入らない…。

 …ホント…どうしたらいいの…?


「…アレ? 栄蓮さん?」
「…ッ! め、眼鏡…!」
「こんな所で何してるアルか? 八雲はどうしたネ? 一緒じゃないなんて珍しいアル」
「喧嘩でもしたのかよ? …オイ、瞳孔女? どうした?」


 ホンット…コイツらはタイミングがナイスすぎるんだから…。
 …巻き込んじゃいけない。いくらコイツらでも…巻き込んじゃいけないよ。


「…八雲はちょっと、ね? それよりアンタらこそ何してんのさ?」
「ね? じゃねェよ、答えになってねェよ」
「僕らは買い物帰りですけど…ホントにどうしたんですか? 元気ないですよ?」
「め、めちゃくちゃ元気だよ?! ぬぇっほほほほほほ!」
「イヤ馬鹿だろ、お前ホント馬鹿だろ」


 げ、元気いっぱいじゃァァァ! …で行かないと!
 ウシ、わ、笑え私! スマイル! ニコチャンマークゥゥゥゥ!


「何アルかその不気味なほどのスマイルは」
「いつも通りアルヨ?」
「どこがいつも通りですか?! 神楽ちゃん口調になってますよ?!」
「だ、大丈夫でさァァァ!」
「だからどこが大丈夫ですかァァァ!」


 ももももう逃げるしかない! バレる! 巻き込んじゃう! ホントダメ!
 

「ご、ごめん! ちょっと今日はお急ぎだから! んじゃ!」
「あ、ちょっと栄蓮さん!」
「じゃ、じゃあま——ぶフッ!」


 何ッか顔面にヒットォォォォォ! 超痛いんだけどォォォォ!
 って何かひきずられてるんですケド?! 天パにひきずられてるんですケド?!


「いだだだだ! 天パ…ちょっ、痛いってば! 痛い痛い痛い!」
「うるせーよ、万事屋まで我慢しろ」
「無理! 髪抜ける! ハゲる! 首もげる!」
「ハゲちまえもげちまえ」
「ンだとコラァァァァァァ!」


 イヤマジでもげるよ?! まじでもげちまうよ?! 痛いよホント?!


「離してってば! つーか離せェェ!」
「んじゃ、ここで話せることか? ここで正直にテメーが隠してる事話すんなら今離してやる」
「な…っ、なに、言って…。隠し事…なんか……」
「分かりやすいんだよテメーは。嘘つけねェタイプだろーが」
「う゛…」


 それ兄さんや八雲にこれまでに何度言われてきたことか…。
 心の底からの嘘つけねェんだよォォ…! 絶対バレるんだよォォ…!

 だから昔から隠し事してもバレるんだよォォ…!


「ホラ、もうつくぞ」
「ちょ、ホントダメだってば! 巻き込めないってばァァ!」
「ホラやっぱり何か隠してんじゃねーか」
「ああああああああ!」


 …イン・万事屋。…ソファに万事屋衆三人。向かいのソファに私一人。
 …イヤどうしろと? どうしろとってーの?


「…で。巻き込めねーって何だ? 八雲クンに何かあったのか?」
「…………」
「何かあちこちで情報収集してるみてーだが、何の情報探してんだ?」
「…………」
「顔色も何かワリーし。切羽詰った表情してっし。…言わなきゃ分かんねぇだろ」
「…………」

「ぃよぉーし新八ィ、カエルとってこいィィ! できるだけ大きな青々しいやつなァァァ!
 ンであとそれを何十匹もォォォォ!」

「らーじゃァァ!」

「待て待て待て待て待て待て待て待てェェェ!」


 そこでカエルもってくるかァァ?! 何なんだよもォォォ!
 

「話せヨババア。水くさいネ」
「チャイナ娘…」
「教えてください栄蓮さん、八雲さんに何かあったんですか?」
「………………」


 フラッシュバックするのは、血まみれになって帰ってきた隊士。

 …あんな風に、こいつらもなっちゃうんじゃないのかな…っ?
 それだけは…、ホントに…ホントにもう、…イヤ。


「いや…だから」
「話せねーはナシな」
「…天パ……」
「なァに、何があったのかは分かんねェが俺達ァ大丈夫だ。だから言え」
「……………」


 コイツらだったら…高杉について何か知ってるかもしれない。
 それに話だけ聞いてもらったら、楽になるかも…しれないし。

 関わらないように忠告をすれば…何とかなる…かな?


「…実は…八雲が」


 ——ドカンッ!

 …え? 何か…白い鳥みたいなのが…扉蹴破って入ってきましたけど?
 え、コレアレじゃない? いつも桂と一緒にいる…アレじゃない?


「え、エリー?! どうしたアルか?」
「オイオイなんだよその素晴らしいタイミングは」
「ど、どうしたんですか?!」
「つか何これ? 何なのこの吸い込まれそうな目した…とり?」
「エリザベスですよ」


 名前立派だなオイィィィィィ?! エリザベス?! エリザベス?!
 …ん? そのエリザベスも桂と一緒じゃない…?


「エリザベス? どうしたアルか?」
「…………」


 ヒョイッとエリザベスは何かボードのようなものをあげる。
 そこには文字が書かれていて。私達は食い入るようにそれを見る。


[ 桂さんが ]


「…ヅラ? …ヅラがどうしたよ?」
「バ桂が腹下しましたか?」
「栄蓮さんアンタ桂さんに対しては冷たいですね」


[ 桂さんがここ数日帰ってこない ]


「夜遊び? アイツも夜遊びのお年頃か?」
「モテる男はつらいねェ」
「オメーらは黙ってろヨ」




[ 血のついてる桂さんの所持品を見つけた ]


「「「「…え?」」」」



( よぎるのは、嫌な予感 )
 


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