二次創作小説(紙ほか)

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【銀魂】 生涯バラガキ 【風霧八雲の憂鬱編】
日時: 2014/04/17 21:43
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ay9mdA1D)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/

    真選組女隊士、土方栄蓮。

     鬼の副長土方十四郎。   

   ___最強最悪のコンビである。

——————————————————————— 

   『鬼の副長 土方十四郎』の妹にして真選組女隊士の物語。


 !注意事項
  ◆駄文,更新ノロマ,グダグダ,主人公が馬鹿(((
  ◆アニメ+原作沿い+時々オリジナルです
  ◆ギャグ99%+シリアス0.5%+恋愛0.5%=馬鹿100%
  ◆パクリ,チェンメ禁止!
  ◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
  ◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
  ◆死ネタ入ります

 ※元『真選組、鬼の副長の妹です。』


参照≒私の書いているブログです。主にこの小説のイラスト載せてます。

「これは一応イメージもっていただく上で見てもらおうかな」
ってものはカキコにてでも一応報告し、↓のイラストにも載せます。
でも「まぁ別にいっか」ってやつは特に報告なしなので、暇があれば遊びに来てください(笑)
その他裏話とかいろんなこと載せたいと思います( ´∀`)


 !イラスト
 >>*ゆる〜く栄蓮を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>19
 >>*ゆる〜く八雲を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>30
 >>*ゆる〜く晴香を描いてみた!(下手っぴ、閲覧注意!) >>41
 >>*武州時代栄蓮と蒼紫の化け物時代八雲!(下手っぴ、閲覧注意!) >>139
 >>*オリキャラ達に色をつけてみた!(!下手っぴ、閲覧御注意!) >>162

 >>*瑠李様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>28
 >>*瑠李様が八雲を描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>39
 >>*瑠李様が晴香を描いてくれました!(本当に有難う御座います!) >>47
 >>*りあ様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>88

 >>*参照数3000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>170
 >>*参照数6000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(本っっ当に有難う御座います!) >>284
 >>*参照数7000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(もう本当に有難う御座います!) >>315

 >>*コメント返信数100突破&参照数1500突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>102
 >>*コメント返信数200突破&参照数3900突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>203
 >>*コメント返信数300突破&参照数7000突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>316


 !目次

 >>*プロローグ/攘夷浪士討伐専門三番隊 >>01
 >>*オリジナル登場キャラクター/随時更新    >>02

◆池田屋編〜柳生編 01訓〜70訓 目次 >>178


◆捨て犬編
--71訓 今読み返してみるとグダグダすぎてワロス >>179
--72訓 どの漫画にもかっこいいキャラがたくさんいるよね >>183
 
◆将ちゃん編
 73訓 大物は何をしてもすごく見える >>185
 74訓 運に身分は関係ないけどちょっとは関係してほしいと思う時もある >>187

◆ミツバ編
 75訓 世の中というものは全てバランスによって保たれている >>189
 76訓 味覚がおかしい人には全力で応えてあげるべし >>191
 77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる >>194 
 78訓 怨みは怨むほど強くなるって本当っぽくね? >>195 
 —
--79訓 友達は大切にしましょう >>197
--80訓 弱ってる奴にはちゃんと声をかけてやれ >>198
--81訓 優しい人は損をすることが多い >>199
 —
 82訓 第一印象に騙されちゃだめ >>201
 83訓 兄妹は互いに支えあって生きていく >>203
 84訓 本当に信頼できる友をつくれ >>205
 85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう >>209
--86訓 真選組一番隊隊長 >>212

◆芙蓉編
 87訓 ロールプレイングゲームはレベル上げを頑張るべし >>215
 88訓 日本のホラー映画は背後や足元に気を付けろ >>218
 89訓 人体○成…それは禁k…って、え? 漫画違う? >>221
 90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親 >>223
 91訓 お寿司にはお醤油? 甘だれ? それともケチャップ? >>227
 92訓 高いところから飛び降りるとたまに足にジ〜ンってくるよね >>229
 93訓 友達っていうのは気づけばできてるもんだ >>232
 94訓 似たような奴はやっぱ考えることも同じ >>235

◆OWee編
--95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない? >>236
--95.5訓 めでたい日には警察も泥棒も関係なし…かな? >>238 (台本書き)
 96訓 バカもアホも気づけば友達 >>239
 97訓 よく見知った奴は変装しててもすぐわかる >>242
 98訓 人生は名前で決まることもある >>244
 99訓 アレイズが使えるとホント助かる >>246

◆真選組動乱編
 100訓 誰だって苦手な人くらいいる >>248
 101訓 頭いいやつの考えてることはいまいち分かんない >>250
 102訓 大事な人が貶されたら本気で怒れ >>253
 103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ >>255
 104訓 辛いときには支え合うのが家族キョウマイだ >>257
 105訓 仲間を傷つけられて平気でいられる人間になるな >>259
 106訓 普段喧嘩してる奴からの一喝はかなりきく >>261
 107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く >>263
 108訓 漢(オトコ)を見せろ >>267
 109訓 人間全ては己の心次第だ >>270
 110訓 人の話を聞くときにヘッドフォンなんてつけてちゃダメ >>273
 111訓 天才がいるとしたらそれは努力の天才だ >>277
 112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある >>279
 113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている >>281
 114訓 終わりよければ全て良し >>284

◆追憶編
--115訓 夢は見るものじゃなくてつかむもの >>287
--116訓 護られるものじゃなくて護るもの  >>290
--117訓 殺したいんじゃなくて護りたいもの >>292
--118訓 女が護るんじゃなくて男が護るもの >>295

◆厠革命編
 119訓 トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで >>297
 120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで >>301

◆モンハン編
 121訓 人を馬鹿にしたら絶対自分に返ってくる >>304
 122訓 現実と二次元は表裏一体 >>307
 123訓 役に立たなそうなものほど意外と役に立つんだよ >>310
 124訓 腐れ縁ってのがある人間同士は現実だろうと二次元だろうと何かと出会う >>312
 125訓 ヤッベェェェ今日テンション高いわァァァァァァぎゃっぼォォォとか言ってるやつ、それ今日の作者 >>316
 126訓 やっぱり最後は主人公の特権があるもんだ >>319

◆写真編
 127訓 掃除中に懐かしい物が出てくると、
     それを見るのに夢中になって結局掃除できないって事あるよね >>322

◆文通編
--128訓 男にはそういう時期があるらしい >>325
 129訓 顔は一緒でも差があるのはやはり何かが違うからだ >>327
 130訓 日本語は色々と難しい >>331
 131訓 目には目を、歯には歯を、シスコンにはシスコンを >>335
 132訓 王道でもマイナーでも面白ければそれでよし >>337
 133訓 女の子は優しく扱え >>340
 134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ >>342
 135訓 美味しそうなものがたくさんあっても不味けりゃ意味がない >>345

◆風霧八雲の憂鬱編
--136訓 裏の裏の裏をよめ >>346
--137訓 「今日から○○する!」「あ、やっぱ明日から!」とか言う奴は先延ばしにしすぎて結局しない >>349





※万事屋サイドストーリー『情報屋ナギ』同時更新開始。
 よければ遊びに来てください( ´∀`)




【○○編とありますが、名前が分からないものには適当につけております。それかオリジナルの章です】

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【ミツバ編】 ( No.208 )
日時: 2013/12/18 20:52
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: ESJvCUA5)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11731812783.html

参照≒「カラー三番隊コンビ」アップ。栄蓮はやはり変わらない(´∀`)


 あずま様

私ももちませんwwてゆかもちませんでしたww号泣ww←
原作読んでかきながら泣きすぎて苦しかったですよww

芙蓉編ですか。そうですね…分かりました、考えてみます!
もう一気にowee編いったろかと思ってたくらいでしt((

が、頑張ります!


 牡丹様

ほんといいですよねー…泣いていいですかこれ、つか泣きますよ((
単行本派なのでわからないのですが…一体何が(´Д`)?!

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【ミツバ編】 ( No.209 )
日時: 2013/12/18 20:51
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: ESJvCUA5)
プロフ: http://www.youtube.com/watch?v=f3fc7bZxJwo


 85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう


「「っおおおおお!!」」


 栄蓮と土方は背中合わせで浪士共を次々と斬り伏せていく。
 返り血と己の血で顔や体は赤く染まっている。


「どけェコラァァァ!」
「「「うわァァ!」」」


 栄蓮も必死の形相で大量の浪士共を斬りつけている。
 その時だ。栄蓮の背後で一人の浪士が銃をかまえた。


「…!」

 
 次の瞬間、連続で発砲される銃弾。
 とっさに反応した栄蓮は数発は弾くが、四発程くらってしまう。


「うぁ゛…!!」
「栄蓮ッ!!!」


 土方は声を荒げ、目の前の浪士を斬りつけるとすぐさま駆け寄る。


「バッ…おまっ、傷口開いてんじゃねーか?!」
「大丈夫じゃァァ…!」
「どこが……ッ?!」


 土方の背後からも銃が発砲される。
 栄蓮を庇うように立ち彼もまた数弾は弾くが、足に大きな一発をくらってしまった。

 ズザザザザッと倒れこむ土方。


「く…ッ!」
「に…兄さッ…!」
「いまだァァァ! 殺れェェェ!」
「ッ…うおらァァァァァ!」


 栄蓮がとっさに立ち上がり、襲いかかってきた浪士共を斬りつけた。
 そして土方に肩を貸し、二人は移動をはじめる。


「足…っ、大丈夫…?!」
「たいしたこたァねェ…! だがあの威力は…。…?!」


 浪士共に囲まれていることに気がつき、二人は足を止めた。
 その浪士共の中心にいるのは蔵場だ。


「残念です。ミツバも悲しむでしょう、古い友人を亡くすことになるとは…。
 あなた達とは仲良くやっていきたかったのですよ」

「……」

「そのために縁者に近づき縁談まで設けたというのに…まさかあのような病持ちとは。
 姉を握れば総悟君は御しやすしと踏んでおりましたが…医者の話ではもう長くないとのこと。
 非常に残念な話だ……」


 二人はすくりと立ち、まっすぐに蔵場を見据える。


「…ハナから俺達抱き込むために、アイツを利用するつもりだったのかよ」

「愛していましたよ。商人アキンドは利を生むものを愛でるものです。
 ただし…、“道具として”ですが」

「ど…う、ぐ…」

「ええ。あのような欠陥品に人並みの幸せを与えてやったんです。感謝してほしい位ですよ」


 栄蓮はただまっすぐに蔵場を睨んでいた。土方は煙草を一本吸い始める。


『 せめてよォ…死ぬ前に一時でも人並みの幸せ、味わわせてやりてーんですよ 』

「…クク。外道とは言わねェよ。俺も似たようなもんだ。ひでー事腐る程やってきた。
 挙句…死にかけてる時にその旦那叩き斬ろうってんだ。…ひでー話だ」

「兄さん…」

「同じ穴のムジナ、という奴ですかな。あなたとは気が合いそうだ」

「…そんな大層なもんじゃねーよ」


 そう言って土方は煙草をくわえ、ジャキッと刀をかまえた。


「俺ァただ——…惚れた女にゃ、幸せになってほしいだけだ」


「……」


「こんな所で刀振り回してる俺にゃ無理な話だが…。
 …どっかで普通の野郎と所帯もって、普通にガキ生んで、普通に生きてってほしいだけだ。
 
 ただ…そんだけだ」


「…なるほど。やはりお侍様の考えることは私たち下郎にははかりかねまするな。
 …撃てェェェェェェ!!!!」


 ——ドォォォォォォォォォォンッ!!

 栄蓮達の近くが爆撃される。黒い服の集団がこちらへ向かってくるようだ。


「しっ…真選組だァァァ!」
「ットシィィィ! 栄蓮んんんん!」
「隊長ォォォォ!」


 —


「車を出しなさい」


 現場から抜け出した蔵場は、仲間に車を出すように命じた。
 その姿はどこか苛立たしげである。


「とんだ誤算。やはり野蛮な猿どもと手を組もうなどと無理な話でしたか。
 病院へ向かいなさい。…あの女、死にかけとはいえ人質位にはなるでし…」


 ズン、と蔵場の肩に二本の刀がささった。
 痛みに顔を歪める蔵場と対照的に、車の屋根上の栄蓮と土方はニィッと笑う。


「き…貴様らァァァァ!」
「ふ…振り落とせェェ! 何をやっている! 早く撃ち殺せ!!」
「「!」」


 窓から上半身を出して一人の男が銃を向けてくる。二人はチッと舌打ちした。
 その時だ。バガンッと木刀が振り下ろされ、男は転がり落ちる。——銀時だ。


「てっ…てめェ!」
「安心しな。せんべえ買いに来ただけさ。…てめーらで届けてやりな」
「わッ?!」


 激カラせんべいとかかれた袋を栄蓮はキャッチする。
 銀時はタイヤに木刀をさしている。ズガガガという大きな音が響いた。


「…そのほうが、アイツも喜ぶだろ」
「「!」」


 前方には刀を片手に持った総悟。栄蓮と総悟の目が合い、そして土方と総悟の目があった。
 次の瞬間二人も刀をタイヤにつきさした。


「「っがあああああ!!」」


 スラリと総悟は刀に手をかけ、ゆっくりと抜き始めた。







 ——————————…私を置いていくんだもの。
 



『 …近藤さん 』




 ——————————…浮気なんてしちゃダメよ?




『 八雲さん… 』




 ——————————…きっと自分の道を貫いてくださいね。





『 …栄蓮… 』




 ——————————…きっと…、



『 十四郎さん… 』



 ——————————…きっとよ。























        『  そーちゃん  』



















 ——————————ズドォォォォォォォォォォンッ!!


 一閃。


 総悟の刀が振り下ろされ、蔵場達の乗っていた車が真っ二つになった。
 そして次の瞬間大きな音をたてて爆発する。


「————」


 四人は静かにそれを見ていた。


 —


「姉上」


 病院に戻った一行。…総悟は一人、ミツバのいる病室へとやって来た。
 …もう、灯火は、消えようとしていた。


「…めんなさい、ごめんなさい…。…俺ァ…ろくでもねェ弟だ…。結局姉上の幸せ奪ってきたのは、…俺…。
 …ごめんなさい。…ごめ……。……!」


 俯く総悟の頬に、そっとミツバの真っ白な手が添えられる。


「そーちゃん…いいの……。よく、頑張った…わね…。
 立派に…本当に立派になった…。本当に…、強くなった……」

「っ姉上…強く、なんかねェ…。僕は…、…俺ァ……」

「振り返っちゃ…ダメ……」


 ミツバはふわりと微笑み、すぅっと目を細めた。


「決めたんでしょう…自分で、あの時。…自分で選んだ道でしょう。
 っだったら…。…謝ったり…したらダメ…。泣いたりしたら、ダメ……」

「っあ、ね…」

「わき見もしないで前だけ見て……歩いていくあなた達の背中を見るのが、好きだった…。
 ぶっきらぼうで、ふでぶてしくて不器用で……。でも優しいあなた達が、大好きだった……」

「あね、うえ…ッ」


 そうっと優しく優しくミツバは総悟の頬を撫でる。総悟の表情が泣きそうに歪んだ。


「だから……私……、とっても…幸せだった……。
 あなた達のような…素敵な人と、出会えて……っ」

「…っ」

「っあなたのような…、素敵な…弟を、もてて……ッ」

「っ、…」




「そーちゃん…。あなたは…私……の…、自慢の…弟…よ………」




 スルリと。

 ミツバの手が、総悟の頬から離れておちた。総悟はその手をそっと掴み、己の頬に添える。


 もう二度と、動くことはない。
 もう二度と、握り返してくれることはない。


 もう二度と、ほほ笑みかけてくれることはないのだ。



「…ううっ…、…っく、ぅ…! あ、ねうえ…っ」
「————」
「あねうえ…ッ!」


 静かな部屋で一人、総悟は涙を流した。


 —


「にいさん」


 屋上で栄蓮は土方の背中に声をかけた。…だが、兄は振り返らなかった。 
 …もうきっと、分かっているのだろう。

 静かに栄蓮は土方の隣に肩を並べた。


「…ミツバ、今……亡くなったってさ…」
「…そうか」
「兄さん……」
「…………」


 無言で土方はミツバに渡せなかった激カラせんべいの袋を開けた。
 何枚も何枚も、バリバリと音を立てながら食べる。何枚も、何枚も。


「…っ辛ェ…辛ェよ…ッ」
「に、ぃ…さ…?」
「…チキショー…ッ、辛すぎて涙出てきやがった…っ…」
「…っ」



「…辛ェよ——————————…ッ」


( その涙は、きっと )

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【ミツバ編】 ( No.210 )
日時: 2013/12/18 20:58
名前: Dr.クロ (ID: /PtQL6mp)

ナギまだですか?

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【ミツバ編】 ( No.211 )
日時: 2013/12/19 02:06
名前: Sora (ID: GEZjoiD8)




ミツバぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
どうしてみんな僕を泣かせるんですか!!
うぅ〜!!
目が真っ赤だしぃ〜
もぉなんどうすぎてなけちまうよぉおお!!

Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【ミツバ編】 ( No.212 )
日時: 2013/12/19 23:28
名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 4/FhumS2)
プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11731812783.html

 
 Dr.クロ様

ナギの方は基本のんびりです…ごめんなさい(´Д`)


 Sora様

そ、そういっていただけると…!(´Д`)
このシーンの切なさを表現できない文才のなさに失望してたところだったので…。
そしておかえりなさいなのです(´∀`) ((2度目

————————————————————————————————————————

 静かに涙を流す兄を、栄蓮は隣で静かに見守っていた。
 栄蓮は涙を流さなかった。…本当に泣きたいのは自分じゃないから。


 86訓 真選組一番隊隊長


 屋上から移動して階下へと進めば、そこには八雲が立っていた。


「八雲…」
「…ご苦労様です、隊長」
「…八雲こそ」


 どこか改まった八雲の態度に、栄蓮は小さく笑みを零した。
 八雲も疲労に満ちた表情をしているようだ。


「…副長は?」
「あー…。ちょっと風に当たりたいってさ」
「…そうなんスか」
「うん」


 へらりと困った様に笑う栄蓮を見て、八雲も眉根をさげた。
 …ふっと八雲の表情が引き締まる。


「…ミツバさんからの、伝言があります」
「え…? …伝言…?」
「はい。…“そーちゃんをお願いします”とのことです」
「……」


 くしゃりと栄蓮の顔が泣きそうに歪んだ。ぐっとそれをこらえているようだ。
 それを見た八雲もつられて泣きそうになる。


「…そっか…。…っそっかァ…!」
「隊長……」
「ミツバが…私に…っ」
「…はい」
「……そっかぁ…」


 きっと…ミツバは分かっていたのだ。自分がどうなるかを。
 もうその時から、己の命の残量をはかっていたのだろう。


「バカタレ…伝言残すなっちゅーの…」
「…隊ちょ」
「ありがと、八雲」
「え…」
「伝言…伝えてくれて」
「……」


 “遺言”ではなく“伝言”。その言葉にまずどこか救われた。
 そしてその言葉を聞けて…自分が今からでも何ができるかを知れたのだ。


「あ……」
「ん…?」


 八雲が栄蓮の後ろを見ている。
 栄蓮もつられるように後ろを見れば、そこには総悟が立っていた。

 …その表情は暗い。


「…じゃ、俺ァお先に」
「…うん、有難う」


 そう言って去っていく八雲。その場にいるのは栄蓮と総悟のみだ。
 …真っ暗な廊下にいても分かるくらいに、総悟は俯ききっていた。


「……」
「……」
「…………」
「…………」
「…………そう」
「姉上は」


 言葉を発そうとした栄蓮を遮って総悟が声を発した。
 ほんの少しだけ彼は顔をあげる。その頬には何かが流れた筋あとがあった。


「…姉上は…笑ってたんでィ」
「……」
「オメーらバカ方兄妹にひでー目にあわされたのに…」
「……」
「……幸せだった、ってよ」
「え…?」


 ふっと総悟は微笑を栄蓮に見せてくれた。
 赤い瞳はどこか潤んでいる。


「姉上が幸せだったって言ってたんでィ。…オメーらと居られて」

「そう、なの…?」

「おう。ま、姉上が幸せだったって言ってんのに俺がネチネチ言っててもしょうがねェや。
 …もうオメェも土方も、引きずるんじゃねェぜィ」

「……っ」


 総悟なりのめいいっぱいの気遣い。
 本当は泣きたいだろうに。本当は八つ当たりでもしたい気分だろうに。  


「…なんつーカオしてんでィ。気持ち悪ィぜ?」
「だ、って…総悟…ッ、アンタが…!」
「何? オメー泣きそうなのかよィ? つーか泣いてねぇの?」
「は、はァ?!」
「オメーは一番に泣くと思ってたぜィ。こんの泣き虫バカ」
「う、うるさいわァァ…!」

(一番泣きたいのはアンタや兄さんだろーがァァァ…!)


 ぐぅぅぅっと必死に必死に栄蓮は涙をこらえている。
 そんな栄蓮を見て総悟は眉根を下げ、ゆっくりと栄蓮に歩み寄った。


「ななな、何」
「…泣きゃぁいい」
「…へ」
「気遣うこたァねェや。…姉上のために泣いてくれるんなら、俺ァ嬉しいぜィ」 


 ——いつからこの青年はここまで大人になっていたのだろう。
 
 今にも泣き出しそうな表情でそう言った総悟。
 栄蓮はぐぅっと俯いた。


「…っごめんね、総悟…!」
「え……」
「昔から傷つけてばかりで…本当に、ごめん」
「………」











『 え、私が三番隊?! …なんでそんな微妙な数ゥ?! 』
『 そこ?! いや確かに微妙だけれども! いや、あの…トシがな 』

『 へ? 兄さん? 』

『 やはり兄だ。お前をそこまで危険な目にはあわせたくないんだろう。 
  一番隊ならば常に最前線。…そこはどうしても避けたかったらしい 』


 カラカラと笑う近藤が、栄蓮の脳裏に甦った。


『 …と言っても実力は確かだからな。上からの命なんだ。…すまんな 』
『 ……。三番隊って…攘夷志士・浪士討伐専門…ですよね 』
『 ああ。…結局は危険な隊に就かせてしまった… 』
『 しょうがないですよ。上からの命令なら 』
『 …そうか。無茶はするなよ 』


 コクリと頷き、そして栄蓮はまだ近藤が何か言いたげにしている事に気がついたのだ。
 

『 近藤さん? …どうかしたんですか? 』

『 あ、いや…これ内緒だぞ? 言うなって言われてるから 』

『 ? はい、分かりました 』

『 イヤ…トシが直接上にお前を一番隊就任からは外して欲しいと頼んだんだ。
  だが…その時もうひとりいてな 』

『 もう、ひとり…? 』












「…“俺ァ栄蓮に勝らずとも劣らずの剣の実力は持っているつもりです。
 だから栄蓮を一番隊に就任させるつもりなら、代わりに俺が一番隊背負います”。

 …上の人たちに、そう言ってくれたんでしょう?」

「……チェッ。口滑らせたのは近藤さんあたりかねィ」


 真選組結成時。…まだ隊が決まっていない頃。
 
 その時とっつぁんがその剣の腕から栄蓮を一番隊隊長に推したのだ。
 …それを聞いた土方と総悟は上の者達にせめてでも一番隊からは外してくれと頼んだのだ。


 一番隊は最前線。そして一番隊隊長は斬り込み隊長でもある。
 …隊としては最も危険な位置だ。


「私をそんな危険から外そうとして…自分が就いてくれたんでしょう?」
「…と言っても、結局オメェは三番隊隊長。同等に危険な位置に就かされたけどねィ」
「違うの、総悟。…護ろうとしてくれて…有難う」
「…………」


 総悟が栄蓮を江戸に上京するのをとめたワケ。
 ただ姉のことを思って、というのもある。


 それ以前に、彼は栄蓮に危険な目にあってほしくなかったのだ。
 真選組の一員となれば危険は避けられないのだから。


 だから必死に武州にとどまることを推したのだ。真の理由を押し殺して。


「護ってくれて本当に有難う、総悟。
 …その代わりに総悟を傷つけて…本当にごめんなさい」

「…俺ァ傷ついてなんかいねーや。
 テメーみたいなバカが気にすんな。…オメーはいつも通り、笑ってりゃァいいんでィ」


 初めて聞けた総悟の本音に、栄蓮の瞳からついに涙が溢れた。
 嗚咽を漏らしながら栄蓮は総悟の頭に手を置く。


「ごめん…ッ、あり、がと…!」
「……」
「っ今度は! 私が護るから!」
「…もう充分に護られてまさァ」
「え、マジで?!」
「ウソ」
「マジか」


 いつも通りに、ヘラヘラと二人は笑い合う。

 ——その姿をこっそり見つめながら、八雲と銀時は顔を見合わせて笑ったのだった。



( 姉上 )
( ミツバ )
( 姉上の親友は絶対ェ俺が護るから )
( ミツバの願いに頑張って答えるから )

(( どうか、安らかに ))

 —


ミミミミミツバ編終了ォォ…!(´Д`) そして何このグダグダァァ…!


このお話は総悟の栄蓮への思いを明かすために書きたかった((


土方にミツバや近藤を連れて行かれたと感じていた幼き総悟。
そんな中でも栄蓮は逆に近づいてきて、バカやって遊びまくった仲。
だから総悟は栄蓮を護りたいと思った…って感じです。


栄蓮が三番隊になった理由は土方…的なノリで来ましたが実は総悟。


栄蓮自身は一番隊に匹敵する力を持っていたけど、総悟がそれを主に嫌がった。(危険性が最も高いから)
だから自分が一番隊隊長になった…とかいう設定に(爆)
でもやっぱり栄蓮は危険性の高い専門部隊に就かされたという結果オーライ←


プロローグで栄蓮が「ウチの馬鹿兄さんが〜」的な感じで総悟ではなく兄の名を出しているのは、
近藤に「俺が言った事は内緒」と言われてきたからです。


アレ…? でもプロローグぐらいでしか三という微妙な数字に触れてなくね…?((




ま、まァいいか…(´∀`) ミツバ編まで読んで下さり、有難う御座いました!


グダグダごめんなさい\(^p^)/


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