二次創作小説(紙ほか)
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- 【銀魂】 生涯バラガキ 【風霧八雲の憂鬱編】
- 日時: 2014/04/17 21:43
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ay9mdA1D)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/
真選組女隊士、土方栄蓮。
鬼の副長土方十四郎。
___最強最悪のコンビである。
———————————————————————
『鬼の副長 土方十四郎』の妹にして真選組女隊士の物語。
!注意事項
◆駄文,更新ノロマ,グダグダ,主人公が馬鹿(((
◆アニメ+原作沿い+時々オリジナルです
◆ギャグ99%+シリアス0.5%+恋愛0.5%=馬鹿100%
◆パクリ,チェンメ禁止!
◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
◆死ネタ入ります
※元『真選組、鬼の副長の妹です。』
参照≒私の書いているブログです。主にこの小説のイラスト載せてます。
「これは一応イメージもっていただく上で見てもらおうかな」
ってものはカキコにてでも一応報告し、↓のイラストにも載せます。
でも「まぁ別にいっか」ってやつは特に報告なしなので、暇があれば遊びに来てください(笑)
その他裏話とかいろんなこと載せたいと思います( ´∀`)
!イラスト
>>*ゆる〜く栄蓮を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>19
>>*ゆる〜く八雲を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>30
>>*ゆる〜く晴香を描いてみた!(下手っぴ、閲覧注意!) >>41
>>*武州時代栄蓮と蒼紫の化け物時代八雲!(下手っぴ、閲覧注意!) >>139
>>*オリキャラ達に色をつけてみた!(!下手っぴ、閲覧御注意!) >>162
>>*瑠李様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>28
>>*瑠李様が八雲を描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>39
>>*瑠李様が晴香を描いてくれました!(本当に有難う御座います!) >>47
>>*りあ様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>88
>>*参照数3000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>170
>>*参照数6000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(本っっ当に有難う御座います!) >>284
>>*参照数7000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(もう本当に有難う御座います!) >>315
>>*コメント返信数100突破&参照数1500突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>102
>>*コメント返信数200突破&参照数3900突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>203
>>*コメント返信数300突破&参照数7000突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>316
!目次
>>*プロローグ/攘夷浪士討伐専門三番隊 >>01
>>*オリジナル登場キャラクター/随時更新 >>02
◆池田屋編〜柳生編 01訓〜70訓 目次 >>178
◆捨て犬編
--71訓 今読み返してみるとグダグダすぎてワロス >>179
--72訓 どの漫画にもかっこいいキャラがたくさんいるよね >>183
◆将ちゃん編
73訓 大物は何をしてもすごく見える >>185
74訓 運に身分は関係ないけどちょっとは関係してほしいと思う時もある >>187
◆ミツバ編
75訓 世の中というものは全てバランスによって保たれている >>189
76訓 味覚がおかしい人には全力で応えてあげるべし >>191
77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる >>194
78訓 怨みは怨むほど強くなるって本当っぽくね? >>195
—
--79訓 友達は大切にしましょう >>197
--80訓 弱ってる奴にはちゃんと声をかけてやれ >>198
--81訓 優しい人は損をすることが多い >>199
—
82訓 第一印象に騙されちゃだめ >>201
83訓 兄妹は互いに支えあって生きていく >>203
84訓 本当に信頼できる友をつくれ >>205
85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう >>209
--86訓 真選組一番隊隊長 >>212
◆芙蓉編
87訓 ロールプレイングゲームはレベル上げを頑張るべし >>215
88訓 日本のホラー映画は背後や足元に気を付けろ >>218
89訓 人体○成…それは禁k…って、え? 漫画違う? >>221
90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親 >>223
91訓 お寿司にはお醤油? 甘だれ? それともケチャップ? >>227
92訓 高いところから飛び降りるとたまに足にジ〜ンってくるよね >>229
93訓 友達っていうのは気づけばできてるもんだ >>232
94訓 似たような奴はやっぱ考えることも同じ >>235
◆OWee編
--95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない? >>236
--95.5訓 めでたい日には警察も泥棒も関係なし…かな? >>238 (台本書き)
96訓 バカもアホも気づけば友達 >>239
97訓 よく見知った奴は変装しててもすぐわかる >>242
98訓 人生は名前で決まることもある >>244
99訓 アレイズが使えるとホント助かる >>246
◆真選組動乱編
100訓 誰だって苦手な人くらいいる >>248
101訓 頭いいやつの考えてることはいまいち分かんない >>250
102訓 大事な人が貶されたら本気で怒れ >>253
103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ >>255
104訓 辛いときには支え合うのが家族だ >>257
105訓 仲間を傷つけられて平気でいられる人間になるな >>259
106訓 普段喧嘩してる奴からの一喝はかなりきく >>261
107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く >>263
108訓 漢(オトコ)を見せろ >>267
109訓 人間全ては己の心次第だ >>270
110訓 人の話を聞くときにヘッドフォンなんてつけてちゃダメ >>273
111訓 天才がいるとしたらそれは努力の天才だ >>277
112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある >>279
113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている >>281
114訓 終わりよければ全て良し >>284
◆追憶編
--115訓 夢は見るものじゃなくてつかむもの >>287
--116訓 護られるものじゃなくて護るもの >>290
--117訓 殺したいんじゃなくて護りたいもの >>292
--118訓 女が護るんじゃなくて男が護るもの >>295
◆厠革命編
119訓 トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで >>297
120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで >>301
◆モンハン編
121訓 人を馬鹿にしたら絶対自分に返ってくる >>304
122訓 現実と二次元は表裏一体 >>307
123訓 役に立たなそうなものほど意外と役に立つんだよ >>310
124訓 腐れ縁ってのがある人間同士は現実だろうと二次元だろうと何かと出会う >>312
125訓 ヤッベェェェ今日テンション高いわァァァァァァぎゃっぼォォォとか言ってるやつ、それ今日の作者 >>316
126訓 やっぱり最後は主人公の特権があるもんだ >>319
◆写真編
127訓 掃除中に懐かしい物が出てくると、
それを見るのに夢中になって結局掃除できないって事あるよね >>322
◆文通編
--128訓 男にはそういう時期があるらしい >>325
129訓 顔は一緒でも差があるのはやはり何かが違うからだ >>327
130訓 日本語は色々と難しい >>331
131訓 目には目を、歯には歯を、シスコンにはシスコンを >>335
132訓 王道でもマイナーでも面白ければそれでよし >>337
133訓 女の子は優しく扱え >>340
134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ >>342
135訓 美味しそうなものがたくさんあっても不味けりゃ意味がない >>345
◆風霧八雲の憂鬱編
--136訓 裏の裏の裏をよめ >>346
--137訓 「今日から○○する!」「あ、やっぱ明日から!」とか言う奴は先延ばしにしすぎて結局しない >>349
※万事屋サイドストーリー『情報屋ナギ』同時更新開始。
よければ遊びに来てください( ´∀`)
【○○編とありますが、名前が分からないものには適当につけております。それかオリジナルの章です】
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【煉獄関編】 ( No.68 )
- 日時: 2013/10/05 00:20
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: VmEJEvT3)
切なげに微笑む道信。その手には鬼の面。
微かに漂う血の匂い。何よりも…その面は。
28訓 鬼にだって優しい鬼はいる
道信さんが…“鬼道丸”……。
だから血の匂いがするんだ。だから…そのお面を持ってるんだ。
あァ…いつもみたいに冗談でしょうって笑い飛ばしたい。
けど。…それをするには、道信さんがあまりにも真剣すぎて。
「…驚きましたか。そして…失望しましたか…?」
「…驚きはしました」
「…そう…ですか……」
あァァァ…夜空の星達はあんなにも綺麗だというのに…!
何でこんな重たい雰囲気にならなくちゃいけないんだァァ…!
「…私は昔から腕っ節だけが取り柄の人斬りでして。
ある日獄に繋がれ…首が飛ぶのをただ待っていました。
その時私に目をつけたのが…あの連中なのです」
「…………」
「今日お隣にいた方も警察のお方ですよね。
…昨日お客人が他にも来られました。
その人たちは…煉獄関を潰そうとしているようです」
「そう…ですか」
「…貴女もでしょう。……栄蓮さん」
真っ直ぐな道信さんの瞳。…信じられないなぁ。
こんな良い人が人斬りだなんて…本当に信じられない。
「…それは職務的に秘密です」
「…どちらにしろ。煉獄関には関わらないほうがいい。
それに…幕府を動かすような連中が絡んでいるんです。ただではすまないでしょう?
ですから…アレには関わってはいけないんです」
「……どうして」
「……え…?」
「どうして今、その話を私にしたんですか?
あくまでも私は警察です。話せばどうなるか…くらいはお分かりでしょう。
ただ黙っていればバレない確率の方が高かった。…なのに何故?」
質問をすると道信さんは黙り込んでしまった。
それから子供達の方をフッと見ると、小さい声で言ってくれた。
「私はもう…この子達を連れて江戸を出ようと思っているのです」
「……え? マジですか?」
「えェ。…ですから…貴女にだけは、言っておきたかったんです。
嘘偽りなくすべてを…貴女に知っておいてほしかったんだと思います」
「…………」
何これ? 口説き? 口説きですか?
「煉獄関で稼いだ汚い金…。そんな金ですがあるにはあるのです。
それを持って…子供達全員と暮らしたい…」
「…道信……さん」
「職務的に…今ここで私を殺さなくてはならぬのなら…どうぞ。
しかし私も子供達がいるので…遠慮はしません。
でも…ただ1つ願望を聞いてもらえるのならば…見逃して欲しい」
「…………」
「貴女とは私自身戦いたくありません。
そして…子供たちに胸をはれるような父になれた時……。
貴女に1番に…報告がしたいのです」
「ッ…!」
あァァァ…! ごめん、総悟、八雲ォォォ…!
私にはこの人を…斬ることも捕まえることもできないや…。
こんなにも…あったかい人だから。
「…さァて、今日はもう帰りますね!」
「……え…?」
ある程度の覚悟はしてたのか…道信さんが目を見開いてる。
だって私に貴方は斬れない。…ってか斬りたくもない。
第一、悪い人じゃ、ないもの。
「約束ですよ、道信さん。…必ずいいお父さんになって下さい。
報告…ずっと待ってますから。約束ですよ?」
「栄、蓮…さん……」
「その代わり! 何かあったら必ず協力します! 約束です!」
小指を差し出すと道信さんは小さく微笑んでから指を絡めてくれた。
よっしゃ! 約束約束! 絶対破らないようにしないとね!
「はい、…約束です。…有難う御座います、栄蓮さん」
「どういたしまして? いつ頃江戸を出られるのですか?」
「もう明日の夜頃には出ようかと考えております」
「明日…! 仕事をとっとと切り上げてお見送りに来ますね!」
「有難う御座います。子供達も喜びますよ…!」
ここで私がこの人を斬れば…あの子達の親がいなくなっちゃうからね。
「では、今日はコレで失礼します」
「はい。…よろしければまァ、明日」
「えぇ。お邪魔しました!」
「栄蓮おねーちゃんバイバァ〜イ!」
「バイバァ〜イッ! 明日も来てねぇ!」
「おーぅ! また明日ねー!」
ヨシ…とりあえず煉獄関自体をぶっ潰す方法考えないとね。
—
「…ハァァァァァァァァッ?! ちょ、ふざけろよォォォッ!」
「うるせェェェッ! つーかふざけろよって何だァァッ!
だーから! テメェは今日1日任務だッ!」
「嘘でしょォォォッ?!」
…翌日。なわけなんだけど。
今日に限ってかなり大変そうな任務が入ってるゥゥゥッ?!
ヤバイよコレェェッ! 絶対夜に間に合わないパターンだよォォォッ!
「ちょ、兄さんお願いィィィッ! 今日だけは無理ィィィッ!」
「アホか! この任務はなァ、かなり重要な任務なんだァァッ!」
「それよりも重要なことがあるのォォッ!」
「アッホッかァァァッ!! 任務優先だァァァッ!!」
ノォォォォォォォォォォォッ! 最悪ゥゥゥッ!
しかも私1人だけの任務らしいけど…何それ?! 何それ?!
絶対間に合わないじゃんかァァァッ…!
うぅぅぇぇぇ…とりあえずとっとと行ってみよーッッッ!
—
——道信は首を伸ばして周囲を見回した。
時刻は既に夜。子供達も既に馬車に乗り込んでいる。
しかし…肝心の栄蓮が来ないのである。
(…何か…あったのか……?)
仕方がない…と道信は目を閉じた。そろそろ出発しなくてはならないのだ。
今も煉獄関の連中がこちらに向かってきている。
それを何とかとめてくれているチャイナ服の少女と眼鏡の青年。
2人にも感謝の気持ちを表しながら、道信は馬を走らせた。
「わわわわわわ!」
「先生ェ! 何をそんなに急いでるの? …先生ってば! アレ…?」
「……先生…何で泣いてるの?」
——もっと早くに…あんな奴らと出会いたかった。
心の底から…道信はそう思えた。
「先生ェ! 栄蓮おねーちゃん結局来てくれなかったよねェ?!」
「栄蓮さんも忙しいんだろう。仕方がないさ」
「残念! 最後におねーちゃんに会いたかったなぁ!」
「僕も〜!」
俺も、私もと上がる声に道信は微笑む。
そして今度は栄蓮に対し…内心で心の底から感謝を述べた。
「——甘いわ。
…ワシらから逃げられるとでも思うてか?」
「…ッッ!」
ドッ、と胸を貫かれる道信。そして勢いよく引き抜かれる。
血が勢いよく溢れ出した。
「ククク…これで貴様も終わりだ…」
そう言って去っていくその相手。きっと煉獄関の者だ。
溢れ出す血を片手でおさえながら、グゥッと道信はうつむいた。
「先生! これからどこに行くの?」
「僕たち先生と一緒ならどこへでも行くけどね!」
「…そーだなー。私もお前達と一緒なら…どこへでも行くさ…。
ッ…けど、先生……そんなに遠くには…ッ行けそうに…ないな……」
『約束ですよ、道信さん。…必ずいいお父さんになって下さい』
「アレ? 先生? ひょっとしてまた泣いてるの?」
「何かまた嬉しいことでもあったの? ホントに先生は泣き虫なんだから!」
『報告…ずっと待ってますから。約束ですよ?』
「……そーだな。ホントにそうだ。
——幸せ者だよ……、…私は……」
グッタリと動かなくなる道信。
そんな道信を見て子供達は何かを察したようだ。
「…先生…?」
「道信…先生…?! …道信せんせェッ!」
( …申し訳ありません )
( 約束…守れそうに、ないです )
- Re: 【銀魂】 生涯バ ( No.69 )
- 日時: 2013/10/05 06:57
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
nooooooooo←
泣いて良い? つか泣くね
うわああああry
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【煉獄関編】 ( No.70 )
- 日時: 2013/10/05 17:59
- 名前: サイダー (ID: Ouicm1PF)
すいません。質問です。
目次についてなんですけど、どういう腑にやれば目次ができるんですか
教えてください。
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【煉獄関編】 ( No.71 )
- 日時: 2013/10/06 18:04
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: tzg9ExdF)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/
瑠李
煉獄関編の道信先生のシーンはホント感動するよね…!
書いてても泣きそうになった←
サイダー様
えっとですね、まず入力モードを半角英数にします。
それで『Shift』キーを押しながら『る』のキーを2回押してください。
多分『>>』なると思うので、次にスレのナンバーをいれます。
すると『>>0』こうなります。完成です(´∀`)
それから目次の欄をつくっていけます。
題名を書いて上の作業をしていくと>>0みたいな長ァァい目次が気づけばできあがってます(笑)
こんな感じでしょうか? 説明が下手くそですいません(汗)
————————————————————————————————
幕府の大官1名をその日1日護衛という大変な任務。
その任務を1人でこなし、結局翌日の朝帰りになった栄蓮である。
29訓 一度交わした約束は破るな
「…………」
最っっっっ悪…! いやもうホンット最悪…!
幕府の大官1人を護衛とかマジ何なの? マジ何なのさ?
もうお見送りどころじゃなかったよ、お見送りされそうになったよマジで。
「ハァァァァァ…!」
雨ェェェェ…傘忘れたから濡れるしかないなァァ…!
ザーザーと雨に濡れながらも考えるのは道信さん達の事ばかり。
あァァァ…! お見送り行けなかったァァ…! ごめんなさいィィィ…!
「…って言うか雨ひどいんですけど」
ヤバイよまた風邪ひくよ。それだけは困るよ。
「…ん……?」
目に入ったのは『万事屋銀ちゃん』の看板。
…そう言えば…あそこ確か、天パが経営してるんだよね?
…ヨシ。雨宿りさせてもらいに行くかァァ…!
—
「お邪魔しまー…って…、……え?」
「! 栄蓮おねーちゃんッ!」
え、ちょ、待っ…え?! 何でチルドレンがここにいるの?!
道信さんは?! 道信さんはァァ?! 昨日江戸を出たんじゃないの?!
「瞳孔女…? お前ガキ共と知り合いなのか?」
「知り合いというか…もうすでにお友達みたいな?」
「隊長…アンタいつの間に…。そしてお疲れさんっス」
「ありがと。…で、何で子供達…ここにいるの? 道信さんは?」
そう尋ねるとチルドレンは全員俯いてしまった。
…え? ちょ、あの…何? え、あの…何かすいません。
「道信先生…ッ、殺されちゃったんだ……ッ!」
「…………え……??」
道信さんが…、殺された……?
なんで…なんで? だって…道信さん…ッ、一昨日は…!
「八雲から聞いたぜィ。…栄蓮ももう煉獄関のこたァ知ってんだろ」
「…うん。鬼道丸の正体も…一応……」
「…だったら話は早ェや。
鬼道丸は…その煉獄関の連中の奴らに殺されたんでさァ」
「…………!」
道信さんが…殺された…。
あぁ…昨日私がちゃんと…お見送りいけてたら…! 防げてたかもしれないのに…ッ!
「ごめん、ババア…私らが悪いネ」
「……え…?」
「僕と神楽ちゃん、道信さんと一緒に居たんです。
…けど煉獄関の人達が攻めてきて、それを倒してて。
……僕たちがちゃんと最後まで見送ってたら……」
「チャイナ娘…、眼鏡……」
違う…。違うよ。悪いのはアンタらじゃないよ…。
「栄蓮お姉ちゃん…ッ! お願い…ッ!」
「え……?」
「先生の敵討ってよォ…! どんなに、悪いことしてても…。
立派な…僕たちの、“父ちゃん”だったんだよォッ……!!」
「ッ!」
あァ…なーんだ。
道信さん…貴方は約束するまでもなく…もう、立派な——…。
「分かった」
「え……」
総悟と八雲が驚いた表情でこっちを見てる。
それは天パや子供達も同じだったんだけど。
「任せといて。道信さんの敵とるのは…私に任せときなさい!」
「「「「栄蓮おねーちゃんッ!」」」」
「ちょッ…、隊長! 正気ですか……ッ?!」
「下手に動きゃァ真選組も潰されかねねーんだぜィ?」
…だって。こんなにも子供達が泣いているんだもん。
私だって、こんなにも…。こんなにも、悲しいんだもん。
…それに、なにより……。
「約束したから」
「…え……?」
「道信さんと、約束、したの」
『約束ですよ、道信さん。…必ずいいお父さんになって下さい。
報告…ずっと待ってますから。約束ですよ?』
「道信さんはいいお父さんになる。子供達を、幸せにする。
だから私もね…道信さんに約束した」
『その代わり! 何かあったら必ず協力します! 約束です』
「何かあったら…必ず、協力するって。それは今この事も含まれてると思うから。
一度した真剣な約束は、絶対に破れない。だから…私は行く」
「…隊長……」
「…栄蓮さん…」
たとえ潰されようとなんだろうと。
この約束だけは。道信さんとの約束だけは…守りぬく。
「——ッたく…テメェは本当に馬鹿だな」
「…ッ! …兄さん」
兄さんが腕組みをしながら私を見ていた。
…道信さんは、もう…約束、守ってくれてるの。
だから私がここで破っちゃ…だめだと思うから。
「ごめん、兄さん」
「…………」
「何と言われようと…私は行く」
「………栄、」
——蓮、と土方は言葉を続けるが、その時にはもう栄蓮はいなかった。
ハァ、と溜息をつく土方。その時…ガタガタッという音をたたせて銀時が立ち上がった。
「んじゃァ、ま…俺も行きますか」
「おにーちゃんッ!」
「ドッキリマンシール貰っちまったし。
それに何より…ここで行っても行かなくても、俺ァ死んじまう」
「…え…?」
「——魂が…、折れちまうんだよ」
「己の美学の為に死ぬってか? …とんだロマンティズムだ」
「そーでもねェよ。…何より、なァ?
オメーの妹さんのあんな言葉聞いちゃァ…行くっきゃねーだろ。
珍しく神妙な顔して…いつ首がとんでもいいっつー顔してた」
ジッと銀時は土方を見つめながら言う。
「ンな似合わねェ顔してるアイツが、あぁ言ってんだ。
何だろうな…。ちょいと手ェ貸してやりたくなったのさ」
ヒラリと片手をあげて万事屋を出て行く銀時。
それを合図にしたかのように、八雲が動き出した。
「さてと、俺も行きますか。隊長1人にはできねェし」
「八雲…ッ?! テメェもかよ…ッ」
「……“何があっても隊長の傍にいる”。
俺ァ昔っからそう決めてるんスよ」
にっこりと微笑む八雲。その目は決意した目だ。
「あの人が死んだら俺の魂が折れちまうんスよ。だから俺ァ行きます。
——俺の1番守りてェモンは昔っから…あの人っスから」
真剣な表情でそう言って万事屋を出て行く八雲。
さらに深い溜息を土方はついた。
「…さてと! 神楽ちゃん、僕らも行こうか!」
「そうネ。女だってロマンティストだってことを教えてやるヨ!」
「ちょっ…」
続いて出て行った新八と神楽。もう溜息しか出なかった。
ガチャガチャと何かを探っているような音がする。
「全くバカな連中ですね。こんな物のために命かけるなんてバカそのものだ…。
アンタの妹なんざ、本当に馬鹿でィ」
「…全くだ。俺には理解できねェ……ん?」
ふと隣を見ると、鼻と鼻ヒゲのついた眼鏡をかけた総悟。
彼もまた、万事屋を出ていこうとしている。
「ってお前何してんだァ?! どこにいくつもりだァァ!!」
「……すまねェ、土方さん。別にアンタの妹に感染したわけじゃねェ。
…ただ。八雲の言葉には、ちょいと感染しちまった」
「…………」
扉をゆっくりとあけながら、総悟は土方の方を振り返った。
「やっぱり…、俺もまた、バカなんでィ」
そう言って出て行く総悟。
残された土方は1人、頭をおさえた。
(アレ…? 天パ…なんで来たの……?)
(よぅよぅ瞳孔女ァ。1人で行くなんざ水くせェじゃねェか)
(でもアンタ…今から行く場所は…ほんとに……)
(大丈夫だ。死にゃしねェよ。……死にゃしねェさ)
(…そうだね。負ける気…しないよ)
- Re: 【銀魂】 生涯バ ( No.72 )
- 日時: 2013/10/06 11:09
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
八雲の言葉に殺された←
ヤバい 悲しいけどカッコいい!
泣きながら興奮してるよ私ッ(T_T)+(*^w^*)
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