二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【銀魂】 生涯バラガキ 【風霧八雲の憂鬱編】
- 日時: 2014/04/17 21:43
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ay9mdA1D)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/
真選組女隊士、土方栄蓮。
鬼の副長土方十四郎。
___最強最悪のコンビである。
———————————————————————
『鬼の副長 土方十四郎』の妹にして真選組女隊士の物語。
!注意事項
◆駄文,更新ノロマ,グダグダ,主人公が馬鹿(((
◆アニメ+原作沿い+時々オリジナルです
◆ギャグ99%+シリアス0.5%+恋愛0.5%=馬鹿100%
◆パクリ,チェンメ禁止!
◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
◆死ネタ入ります
※元『真選組、鬼の副長の妹です。』
参照≒私の書いているブログです。主にこの小説のイラスト載せてます。
「これは一応イメージもっていただく上で見てもらおうかな」
ってものはカキコにてでも一応報告し、↓のイラストにも載せます。
でも「まぁ別にいっか」ってやつは特に報告なしなので、暇があれば遊びに来てください(笑)
その他裏話とかいろんなこと載せたいと思います( ´∀`)
!イラスト
>>*ゆる〜く栄蓮を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>19
>>*ゆる〜く八雲を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>30
>>*ゆる〜く晴香を描いてみた!(下手っぴ、閲覧注意!) >>41
>>*武州時代栄蓮と蒼紫の化け物時代八雲!(下手っぴ、閲覧注意!) >>139
>>*オリキャラ達に色をつけてみた!(!下手っぴ、閲覧御注意!) >>162
>>*瑠李様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>28
>>*瑠李様が八雲を描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>39
>>*瑠李様が晴香を描いてくれました!(本当に有難う御座います!) >>47
>>*りあ様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>88
>>*参照数3000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>170
>>*参照数6000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(本っっ当に有難う御座います!) >>284
>>*参照数7000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(もう本当に有難う御座います!) >>315
>>*コメント返信数100突破&参照数1500突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>102
>>*コメント返信数200突破&参照数3900突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>203
>>*コメント返信数300突破&参照数7000突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>316
!目次
>>*プロローグ/攘夷浪士討伐専門三番隊 >>01
>>*オリジナル登場キャラクター/随時更新 >>02
◆池田屋編〜柳生編 01訓〜70訓 目次 >>178
◆捨て犬編
--71訓 今読み返してみるとグダグダすぎてワロス >>179
--72訓 どの漫画にもかっこいいキャラがたくさんいるよね >>183
◆将ちゃん編
73訓 大物は何をしてもすごく見える >>185
74訓 運に身分は関係ないけどちょっとは関係してほしいと思う時もある >>187
◆ミツバ編
75訓 世の中というものは全てバランスによって保たれている >>189
76訓 味覚がおかしい人には全力で応えてあげるべし >>191
77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる >>194
78訓 怨みは怨むほど強くなるって本当っぽくね? >>195
—
--79訓 友達は大切にしましょう >>197
--80訓 弱ってる奴にはちゃんと声をかけてやれ >>198
--81訓 優しい人は損をすることが多い >>199
—
82訓 第一印象に騙されちゃだめ >>201
83訓 兄妹は互いに支えあって生きていく >>203
84訓 本当に信頼できる友をつくれ >>205
85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう >>209
--86訓 真選組一番隊隊長 >>212
◆芙蓉編
87訓 ロールプレイングゲームはレベル上げを頑張るべし >>215
88訓 日本のホラー映画は背後や足元に気を付けろ >>218
89訓 人体○成…それは禁k…って、え? 漫画違う? >>221
90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親 >>223
91訓 お寿司にはお醤油? 甘だれ? それともケチャップ? >>227
92訓 高いところから飛び降りるとたまに足にジ〜ンってくるよね >>229
93訓 友達っていうのは気づけばできてるもんだ >>232
94訓 似たような奴はやっぱ考えることも同じ >>235
◆OWee編
--95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない? >>236
--95.5訓 めでたい日には警察も泥棒も関係なし…かな? >>238 (台本書き)
96訓 バカもアホも気づけば友達 >>239
97訓 よく見知った奴は変装しててもすぐわかる >>242
98訓 人生は名前で決まることもある >>244
99訓 アレイズが使えるとホント助かる >>246
◆真選組動乱編
100訓 誰だって苦手な人くらいいる >>248
101訓 頭いいやつの考えてることはいまいち分かんない >>250
102訓 大事な人が貶されたら本気で怒れ >>253
103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ >>255
104訓 辛いときには支え合うのが家族だ >>257
105訓 仲間を傷つけられて平気でいられる人間になるな >>259
106訓 普段喧嘩してる奴からの一喝はかなりきく >>261
107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く >>263
108訓 漢(オトコ)を見せろ >>267
109訓 人間全ては己の心次第だ >>270
110訓 人の話を聞くときにヘッドフォンなんてつけてちゃダメ >>273
111訓 天才がいるとしたらそれは努力の天才だ >>277
112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある >>279
113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている >>281
114訓 終わりよければ全て良し >>284
◆追憶編
--115訓 夢は見るものじゃなくてつかむもの >>287
--116訓 護られるものじゃなくて護るもの >>290
--117訓 殺したいんじゃなくて護りたいもの >>292
--118訓 女が護るんじゃなくて男が護るもの >>295
◆厠革命編
119訓 トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで >>297
120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで >>301
◆モンハン編
121訓 人を馬鹿にしたら絶対自分に返ってくる >>304
122訓 現実と二次元は表裏一体 >>307
123訓 役に立たなそうなものほど意外と役に立つんだよ >>310
124訓 腐れ縁ってのがある人間同士は現実だろうと二次元だろうと何かと出会う >>312
125訓 ヤッベェェェ今日テンション高いわァァァァァァぎゃっぼォォォとか言ってるやつ、それ今日の作者 >>316
126訓 やっぱり最後は主人公の特権があるもんだ >>319
◆写真編
127訓 掃除中に懐かしい物が出てくると、
それを見るのに夢中になって結局掃除できないって事あるよね >>322
◆文通編
--128訓 男にはそういう時期があるらしい >>325
129訓 顔は一緒でも差があるのはやはり何かが違うからだ >>327
130訓 日本語は色々と難しい >>331
131訓 目には目を、歯には歯を、シスコンにはシスコンを >>335
132訓 王道でもマイナーでも面白ければそれでよし >>337
133訓 女の子は優しく扱え >>340
134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ >>342
135訓 美味しそうなものがたくさんあっても不味けりゃ意味がない >>345
◆風霧八雲の憂鬱編
--136訓 裏の裏の裏をよめ >>346
--137訓 「今日から○○する!」「あ、やっぱ明日から!」とか言う奴は先延ばしにしすぎて結局しない >>349
※万事屋サイドストーリー『情報屋ナギ』同時更新開始。
よければ遊びに来てください( ´∀`)
【○○編とありますが、名前が分からないものには適当につけております。それかオリジナルの章です】
- Re: 【銀魂】 生涯バ ( No.18 )
- 日時: 2013/09/16 21:58
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
栄蓮ちゃん描きたいです!
今思いました←
良いかな?
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【カエル編】 ( No.19 )
- 日時: 2013/09/17 22:05
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: MDks2Yj8)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/entry-11615969655.html
↑参照↑
ゆる〜く栄蓮を描いてみました。しんのすけチックな輪k((
めっさ下手くそです! ホントに! 誹謗中傷とか無しで(;´∀`)
ただイメージを持っていただきたいだけなので。
瑠李様
まじですか?! かいて欲しい! ホントにかいて欲しい!
詳しく容姿の説明するのもアレだったから、参照にソレっぽいもの載せといた←
下手くそで参考にもならないだろうけど(;´∀`) ごめんね!
アバウトにはオリキャラ紹介に書いてありまーす!
ビューティフルな栄蓮なんぞ私にはかけないのだ(悲)
楽しみに待ってます(^-^)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【カエル編】 ( No.20 )
- 日時: 2013/09/17 23:25
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: MDks2Yj8)
三番隊隊長の弱点といえば。
ヌメヌメしていてゲロゲロと鳴く、アレなんです。
08訓 何だかんだ言って頼れるのは兄
「…ん?」
あー…土方栄蓮、只今覚醒です。布団? 布団の上?
ふと目線を隣にやると、首がカックカックしてる兄さん発見。
「…兄さん?」
「……」
「…寝てるの?」
「……」
…見守っててくれたのかな? ってか何があったんだっけ?
あ、そうだそうだ。カエルがいたんだ。本当…有り得ない。
「……んぁ?」
「あ。兄さんおはよう」
「あァ…。チッ、ちょっとうとうとしちまったみてェだ。……気分は?」
「最ッ悪!」
「だろうな」
煙草を吸い始める兄さん。ちょ、臭いんですけど?!
「あのカエルの天人…何?」
「……実はな」
…兄さんの話はこうだった。
先日、“宇宙海賊春雨”の一派と思われる船が没したらしい。
没させたのはたった2人の侍。その内の1人は桂。
春雨の連中は江戸に大量の麻薬を持ち込み、売りさばいていた。
そして…それには幕府の官僚が一枚絡んでいるらしい。
「…幕府の…官僚が…?」
「あぁ。麻薬の売買に手を貸す代わりに、利益の一部を海賊から受け取っていたらしい」
腐ってるなぁ…。攘夷浪士の吐いたゲロよりゲロいよ。
「勿論真偽は定かじゃねェ。
…が、江戸に散らばる攘夷浪士は噂を聞きつけ、奸賊討つべしと暗殺を画策しているようだ。
そこで…真選組の出番ってわけだ」
「なるほど、分からん」
「こんだけ丁寧に言ったのに分かんねぇのかオメェはァァァッ?!」
ギャァァァァッ! 煙草臭いィィィィッ!
ちょ、こっち来んなや馬鹿にーさんんんんんんッ!
「ホンッと馬鹿だなオメェは!」
「それが貴方の妹なんだ!」
「何でそんなに上からチックなの? ねぇ教えて? マヨネーズ様?」
「普通ケチャップだよ! マヨネーズとかじゃーどーうー」
「なんっでお前ほんとそんなウザイの?! 敬えやァァッ!」
煙草臭い兄を誰が敬えるかァァァァッ!
兄さんは溜息をついたあともう1度座り直した。
「簡単に言うと…あのカエルを守らなきゃなんねェんだ」
「まじか」
「マジだ」
「マジすか」
「マジだよ」
あれ、マジッてなんだっけ? 分かんなくなってきた。
あ、今の作者の呟きね? つーか何マジ○か学園チックな台詞入れてんだ作者。
っていうか待って? カエル守るんだったら…カエルの傍にいなくちゃだよね?
「イヤ、あの…私無理かも…」
「…………」
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!
何かすっごい兄さんに睨みつけられたァァァァッ! …気がする!
「…分ァってるよ」
「…へ?」
スパーっと兄さんは煙草の煙をはく。
「テメーの蛙嫌いは全員知ってる。近藤さんも寝かせてやれってよ」
「近藤さんが…」
「それに…任務帰りだしな。ゆっくり休め、この馬鹿妹」
「…馬鹿妹は余計だよッ!」
クシャッと前髪を撫でられる。あ、何か懐かしい感覚ゥー。
昔はよくこうしてもらったっけか…ハハハ、私も年をとったもんだわ!
「…つーか何でお前そんなカエルが嫌いなんだ?」
「昔…総悟が顔面につけてきたから」
『栄蓮ー。オイ栄蓮ー。ちょっとこっち来いよー』
『はいはい…何さ何さ』
『…目ぇ瞑って?』
『…なんで』
『いーいーかーらー! 早くしろィ!』
じだんだを踏む小僧を一瞬でも可愛いと思った自分が馬鹿だったのよ…。
確か顔にベチャッて言う感覚がありましたよねー。
『ッ…ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァッ?!』
『ブッハハハハッ! ひっかかった! ひっかかったァァァッ!』
『なにこれ?! なにこれ?! 気持ち悪ゥゥゥッ』
『名づけて顔面カエル大作せーん! 栄蓮にはお似合いだ〜ッ』
『ちょ、いやァァァッ! ギャァァァァァァァァァッ!!!!!』
『…あり? ……ちょっと、やり過ぎた、かねィ?』
「…ということがありましてですね」
「……(笑ってる)」
「って何笑っとるんじゃ馬鹿兄さんんんんんッッ!!!!!!」
「馬鹿とは何だ馬鹿とはァァァッ?!」
——ドォォォォォォォォォンッ!
「ギャァァァァァァスッ?!」
「何だ?! 敵か?!」
私と兄さんが同時に立ち上がった時、襖が開いた。
そこにいたのは八雲で。
「副長、隊長! 大変です!」
「「?!」」
「近藤さんが——ッ!」
( 局長ォォォ!! )
- Re: 【銀魂】 生涯バ ( No.21 )
- 日時: 2013/09/18 00:05
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
きょく…こんど…ゴリラァァアアァ!!←どうしたゴリラァァァ!
マジか! やった〜
あ 一つ質問です
花火は携帯持ってる?
そしてメルアドを私に教えられる?
okな場合、アナログ絵になり
無理な場合 クオリティくっそ低いデジタル絵になるよ!
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【カエル編】 ( No.22 )
- 日時: 2013/09/18 22:53
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: HZjgBtCK)
瑠李様
近藤「最初あってたのに何で言い直したのォォォ?!」
メルアドはちょっと教えられないかな(´・ω・`) ごめんね!
クォリティ低くても大丈夫vV 楽しみにしてるねー♪
——————————————————————————————
カエルだろうが天人だろうが幕府だろうが、
真選組局長を酷く侮辱するのだけは許さない。
09訓 自分の思いを貫いてゆけ
私と兄さん、それに八雲は急いで近藤さんの元へ向かう。
「ッ?!」
「近藤さんッ!」
近藤さんが肩から血を流して倒れてる…?!
総悟が必死に近藤さんの名前を呼んでる。ザキは…既にいない。
「総悟、何があったの?」
「近藤さんがそこのカエルを守ったんでィ。ザキの野郎がもう犯人追ってるぜィ」
「そこのカエルとは何だ?! フン、…しかしまァ」
——猿でも盾代わりにはなったようだな。
その言葉を聞いて総悟が素早く刀に手をかけた。
一瞬で首が飛ぶ…というとき、兄さんがその手をとめた。
「止めとけ」
「……」
「…瞳孔開いてんぞ」
「…だってよォ、栄蓮」
「って私かァァッ?!」
チン、と鞘に刀をおさめる総悟。…何とかおさまったみたい。
「八雲、部屋に布団敷いて。近藤さん運ぼう。
あと三番隊! 今すぐ全員警備について! カエルさん守るんだよ!」
そう叫ぶと威勢のいい返事が返ってきた。
近藤さんが身をはって守ったんだ…。だったら私も…頑張ら、ないと。
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだァァァッ…!」
「……副長、隊長が何か凄い暗示かけてます」
「……見守っといてやれ」
—
「ホシは“廻天党”と呼ばれる攘夷派浪士集団。
桂たちとは別の組織ですが、負けず劣らず過激な連中です」
「…そーか。今回のことは俺の責任だ。
指揮系統から配置まで全ての面で甘かった。もっかい仕切り直しだ」
「……副長。あのガマが言ったこと聞いたかよ!
あんなこと言われてまだ奴を守るってのか?!」
原田さんが声を上げて反論している。
…まーァ、確かに…あの台詞はいただけなかったよねェ。
一歩間違ってたら私が抜刀してたね! アハッ!
「副長…勝手ですがこの屋敷内色々調べてみました。
倉庫からどっさり麻薬が…。
もう間違いなく奴ァクロです」
あー、やっぱりね。…ま、んなこたどーでもヨロシ。
隣に座ってる八雲を見れば、彼もこっちを微笑んで見てきて。
ぃよし、と2人同時に立ち上がれば注がれる視線。
痛い痛い痛い痛い! 視線が痛い!
「栄蓮隊長、風霧副隊長! まさかまだあのカエルを守る気ですか?!」
「え、まァそんな感じ? ねェ、八雲?」
「そっスね」
「どうしてです?! 麻薬を所持してるようなやつですよ?!
こんな奴を守れなんて一体今の幕府はどうなって…ッ」
悔しげに俯くザキ。…分かんなくも、無いけどね。
「…私が守りたいのは、近藤さんだから」
「…え?」
「だから…私が守りたいのは幕府なんかじゃないの!
アンタらはどうか知らないけどね、私は近藤さんを守りたい!
だから近藤さんの指示なのであれば、私はそれを遂行する!
近藤さんが守ろうとしたものは、私だって守る!
今の私があるのは…近藤さんのおかげだからねッ!」
そう言うと見開かれる隊士達の瞳。そーいうことなのさ。
「カエルは大っ嫌いだけど…守らなきゃなんないなら守るよ」
「以下同文。ちなみに俺ァ隊長の指示でもあるんで」
「何より…三番隊は攘夷浪士共の討伐が責任だからね!
近藤さんに…。近藤さんの守ろうとしたものに歯向かう奴は、私の敵でもあるのね!
…っつーことで、三番隊出動してきまーす!」
「お先に失礼しまーす」
「って八雲ォォッ! 何かサボるみたいな感じになるからそれ止めてェェッ!」
——ピシャンッと閉まった障子。静寂が室内を包んだ。
土方は煙草の煙を一度はいて、フッと微笑んだ。
「…そう言うこった」
「「「ッ!」」」
「俺の大将も…昔から近藤さん(コイツ)だけだ」
バラガキ兄妹だ何だと呼ばれていた、あの頃から。
—
「…で」
「で??」
「……なァァァにやってんの総悟ォォォォッ?!」
カ、カ、エル…どの…オヴェッ…!
カ、カエル…さん何かはりつけられてその足元で薪焚かれてますよォォ?!
「…沖田隊長」
「何でィ、八雲」
「……カエルの丸焼きって、美味いっスかね?」
「よっしゃやってみようぜィ」
「待てェェェッ!!!」
何ていうか、うん! 私が兄さんに怒られるゥゥゥッ!
だって何かでかい口叩いて来たあとだよ?! ダメでしょ?! ダメでしょォォッ?!
いやカエルは大嫌いだけども! 寧ろ焼き尽くしてほしいけどもッ!
「…何してんのォォォォォッ!! お前らァァッ?!」
「「大丈夫大丈夫、死んでませんぜ」」
何で八雲も江戸っ子口調? 兄さん登場ー。
「要は守ればいいんでしょ? これで敵おびき出してパパッと一掃。
攻めの守りでさァ」
「貴様ァ、こんなことしてタダですむと…」
「喋るなカエルゥゥゥゥゥッ! キモイィィィィィィッ!」
「もぺ!!」
口の中へ薪を投入ゥゥゥッ! マジで喋るなァァァッ!
これでも気を失わないように掟シ○ジチックな暗示かけまくってんだよ…!
「土方さん、栄蓮、八雲。俺もアンタらと同じでさァ」
「……」
「早い話真選組にいるのは近藤さんが好きだからでしてねぇ。
…でも何分あの人ァ人が良すぎらァ。
他人のイイところ見つけるのは得意だが、悪いところを見ようとしねェ」
…その通りだね。
「俺や土方さん、栄蓮や八雲みてーな性悪がいて、
それで丁度いいんですよ真選組は」
「「…ハハッ」」
私と八雲は小さな声で同時に笑ってしまう。
まさか総悟がこんなこと言うとは。…愛されてるなァ、近藤さん。
「…フン。あー、なんだか今夜は冷え込むな…。
薪をもっと焚け総悟、八雲。…栄蓮は気を保て」
兄さん、それが1番簡単なようで難しいんだよ?
良い子の皆さんは覚えておこうね!
「も゛ぐらっはめっそ」
「何語ォッ?! てゆか何てェェッ?!」
「——土方隊長! 敵です!」
「ッ?!」
門の方を見れば噂の攘夷浪士共、“廻天党”の連中。
ゾロゾロと屯所の敷地内に入ってくる。
「天誅ぅぅぅ!! 奸賊めェェ!! 成敗に参った!!
どけェ、幕府の犬ども。貴様ら如きにわか侍が、真の侍に勝てると思うてか」
「ねェ八雲? あのはちまきダサくない? “天誅”とかかいてあるよ? ヤバくない? センスヤバくない?」
「ありゃぁヤベーっすね。ウ○コ以下の土方スペシャルっスね」
「ちょ、それどーゆう意味だァァァァッ?!」
「アンタらこんな時まで漫才繰り広げますかィ? 死ね土方兄」
「攘夷浪士の前にテメェを先に斬ってやろうかァァ?! しかもちゃんと“兄”ついてるしィィッ?!」
あれま、ぼーぜんとしてるよ攘夷浪士共。
んじゃま、そろそろ行きますか!
「んじゃまァ…派手にいくとしよーや」
「——まったく喧嘩っ早い奴等よ」
「「「「!」」」」
この声は…近藤さん?!
後ろを振り返ると、真選組総員が外に出てきていて。
その中央で指揮をとっているのが近藤さんだった。
「三番隊とトシと総悟に遅れをとるな!!
バカガエルを守れェェェェ!!」
「…やっぱ、近藤さんだね」
私がつぶやくと、兄さんと総悟は小さく微笑んだ。
八雲もコクコクと頷いている。
「行くぞォォォ!!」
っしゃァァッ! いきますかァァァッ!
(ヨシ…全員御苦労だった! 攘夷浪士共は全員のびている!)
(バカガエルさん、大丈夫っスか?)
(誰がバカガエルか! …大丈夫だ)
(栄蓮栄蓮、カエルに慣れたんじゃねェの?)
(ほほぅ。ならば今から一緒に来い、女)
(…………)
(総悟。コイツもう気ィ失ってるから)
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72