二次創作小説(紙ほか)
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- 【銀魂】 生涯バラガキ 【風霧八雲の憂鬱編】
- 日時: 2014/04/17 21:43
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ay9mdA1D)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/
真選組女隊士、土方栄蓮。
鬼の副長土方十四郎。
___最強最悪のコンビである。
———————————————————————
『鬼の副長 土方十四郎』の妹にして真選組女隊士の物語。
!注意事項
◆駄文,更新ノロマ,グダグダ,主人公が馬鹿(((
◆アニメ+原作沿い+時々オリジナルです
◆ギャグ99%+シリアス0.5%+恋愛0.5%=馬鹿100%
◆パクリ,チェンメ禁止!
◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
◆死ネタ入ります
※元『真選組、鬼の副長の妹です。』
参照≒私の書いているブログです。主にこの小説のイラスト載せてます。
「これは一応イメージもっていただく上で見てもらおうかな」
ってものはカキコにてでも一応報告し、↓のイラストにも載せます。
でも「まぁ別にいっか」ってやつは特に報告なしなので、暇があれば遊びに来てください(笑)
その他裏話とかいろんなこと載せたいと思います( ´∀`)
!イラスト
>>*ゆる〜く栄蓮を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>19
>>*ゆる〜く八雲を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>30
>>*ゆる〜く晴香を描いてみた!(下手っぴ、閲覧注意!) >>41
>>*武州時代栄蓮と蒼紫の化け物時代八雲!(下手っぴ、閲覧注意!) >>139
>>*オリキャラ達に色をつけてみた!(!下手っぴ、閲覧御注意!) >>162
>>*瑠李様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>28
>>*瑠李様が八雲を描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>39
>>*瑠李様が晴香を描いてくれました!(本当に有難う御座います!) >>47
>>*りあ様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>88
>>*参照数3000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>170
>>*参照数6000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(本っっ当に有難う御座います!) >>284
>>*参照数7000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(もう本当に有難う御座います!) >>315
>>*コメント返信数100突破&参照数1500突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>102
>>*コメント返信数200突破&参照数3900突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>203
>>*コメント返信数300突破&参照数7000突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>316
!目次
>>*プロローグ/攘夷浪士討伐専門三番隊 >>01
>>*オリジナル登場キャラクター/随時更新 >>02
◆池田屋編〜柳生編 01訓〜70訓 目次 >>178
◆捨て犬編
--71訓 今読み返してみるとグダグダすぎてワロス >>179
--72訓 どの漫画にもかっこいいキャラがたくさんいるよね >>183
◆将ちゃん編
73訓 大物は何をしてもすごく見える >>185
74訓 運に身分は関係ないけどちょっとは関係してほしいと思う時もある >>187
◆ミツバ編
75訓 世の中というものは全てバランスによって保たれている >>189
76訓 味覚がおかしい人には全力で応えてあげるべし >>191
77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる >>194
78訓 怨みは怨むほど強くなるって本当っぽくね? >>195
—
--79訓 友達は大切にしましょう >>197
--80訓 弱ってる奴にはちゃんと声をかけてやれ >>198
--81訓 優しい人は損をすることが多い >>199
—
82訓 第一印象に騙されちゃだめ >>201
83訓 兄妹は互いに支えあって生きていく >>203
84訓 本当に信頼できる友をつくれ >>205
85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう >>209
--86訓 真選組一番隊隊長 >>212
◆芙蓉編
87訓 ロールプレイングゲームはレベル上げを頑張るべし >>215
88訓 日本のホラー映画は背後や足元に気を付けろ >>218
89訓 人体○成…それは禁k…って、え? 漫画違う? >>221
90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親 >>223
91訓 お寿司にはお醤油? 甘だれ? それともケチャップ? >>227
92訓 高いところから飛び降りるとたまに足にジ〜ンってくるよね >>229
93訓 友達っていうのは気づけばできてるもんだ >>232
94訓 似たような奴はやっぱ考えることも同じ >>235
◆OWee編
--95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない? >>236
--95.5訓 めでたい日には警察も泥棒も関係なし…かな? >>238 (台本書き)
96訓 バカもアホも気づけば友達 >>239
97訓 よく見知った奴は変装しててもすぐわかる >>242
98訓 人生は名前で決まることもある >>244
99訓 アレイズが使えるとホント助かる >>246
◆真選組動乱編
100訓 誰だって苦手な人くらいいる >>248
101訓 頭いいやつの考えてることはいまいち分かんない >>250
102訓 大事な人が貶されたら本気で怒れ >>253
103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ >>255
104訓 辛いときには支え合うのが家族だ >>257
105訓 仲間を傷つけられて平気でいられる人間になるな >>259
106訓 普段喧嘩してる奴からの一喝はかなりきく >>261
107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く >>263
108訓 漢(オトコ)を見せろ >>267
109訓 人間全ては己の心次第だ >>270
110訓 人の話を聞くときにヘッドフォンなんてつけてちゃダメ >>273
111訓 天才がいるとしたらそれは努力の天才だ >>277
112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある >>279
113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている >>281
114訓 終わりよければ全て良し >>284
◆追憶編
--115訓 夢は見るものじゃなくてつかむもの >>287
--116訓 護られるものじゃなくて護るもの >>290
--117訓 殺したいんじゃなくて護りたいもの >>292
--118訓 女が護るんじゃなくて男が護るもの >>295
◆厠革命編
119訓 トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで >>297
120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで >>301
◆モンハン編
121訓 人を馬鹿にしたら絶対自分に返ってくる >>304
122訓 現実と二次元は表裏一体 >>307
123訓 役に立たなそうなものほど意外と役に立つんだよ >>310
124訓 腐れ縁ってのがある人間同士は現実だろうと二次元だろうと何かと出会う >>312
125訓 ヤッベェェェ今日テンション高いわァァァァァァぎゃっぼォォォとか言ってるやつ、それ今日の作者 >>316
126訓 やっぱり最後は主人公の特権があるもんだ >>319
◆写真編
127訓 掃除中に懐かしい物が出てくると、
それを見るのに夢中になって結局掃除できないって事あるよね >>322
◆文通編
--128訓 男にはそういう時期があるらしい >>325
129訓 顔は一緒でも差があるのはやはり何かが違うからだ >>327
130訓 日本語は色々と難しい >>331
131訓 目には目を、歯には歯を、シスコンにはシスコンを >>335
132訓 王道でもマイナーでも面白ければそれでよし >>337
133訓 女の子は優しく扱え >>340
134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ >>342
135訓 美味しそうなものがたくさんあっても不味けりゃ意味がない >>345
◆風霧八雲の憂鬱編
--136訓 裏の裏の裏をよめ >>346
--137訓 「今日から○○する!」「あ、やっぱ明日から!」とか言う奴は先延ばしにしすぎて結局しない >>349
※万事屋サイドストーリー『情報屋ナギ』同時更新開始。
よければ遊びに来てください( ´∀`)
【○○編とありますが、名前が分からないものには適当につけております。それかオリジナルの章です】
- Re: 【銀魂】 生涯バ ( No.53 )
- 日時: 2013/09/29 00:24
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
あ…あっけな!wwwww
こちらこそ、三回も描かせて貰って 有り難う(*^_^*)
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【幽霊騒動編】 ( No.54 )
- 日時: 2013/09/29 08:04
- 名前: あずま (ID: 5j0aAg4P)
瑠李さん、ありがとうございます!
ぜひ瑠李さんの小説も見ます。
タメ口OKですよ(*^_^*)
そして花火さん。
長文での返答ありがとうございますm(_ _)m
花火さんも飽きっぽいんですね。
ちょっと驚きました(笑)
でもすごく、参考になりました。
僕は僕なりの書き方で…とりあえず三話目標ではじめてみます!(笑)
また失敗するかもしれないですが…
花火さん、本っ当にありがとうございますm(_ _)m!
花火さんに聞いて良かったです(*^_^*)
毎回コメントにきてくださるとか…
もう泣きそうになりましたよ嬉しくて(笑)
僕もコメントします!
これからも明るい栄蓮やクールだけどボケツッコミそなえている八雲
クールビューティーな晴香を待ってます!
頑張ってください!
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【幽霊騒動編】 ( No.55 )
- 日時: 2013/09/29 21:41
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: F4bOQQzb)
プログにて全員集合ォォォッ(ほとんど)アップ。
相変わらず下手で似てませんがお暇があれば遊びに来てやってください!
瑠李
あっけなくいっちゃったよww
3回も描いてもらっちゃって…幸せ者だ私は(´∀`)
あずま様
飽きっぽい花火で御座います←
お互いに小説の更新、頑張りましょうね!
————————————————————————————————
拝み屋に化けていたとばれた万事屋三人衆。
照りつける太陽の下、総悟によって木に逆さ吊りにされていた。
21訓 ドSはなめない方がいい
「悪気はなかったんです。…仕事もなかったんです。
夏だからオバケ退治なんて儲かるんじゃねーの?
…って軽いノリで街ふれ回ってたら…ねェ銀さん?」
「そーだよ。俺昔から霊とか見えるからそれを人の役に立てたくて。
あっ、君の後ろにメチャメチャ怒ってるババアが見えるね」
「マジですかィ? きっとそりゃァ栄蓮だ」
「あァそうだよ怒ってるよ! 何?! 何ベルトコンベアの霊って?!
でもって何八雲にボディブローかましてくれてんの?!
グフッっつってたよ?! 血ィ見えたよ?! 何晒しとんじゃァァッ!」
「「「ギャァァァァァッ」」」
ロープでぶらんぶらんの刑じゃァァァァァァッ!
ザキは血ィ見えなかったからまだマシだけど八雲の時血ィ見えたから!
「ババアァァァァ…あとで覚えてろヨォォォォ…!」
「今日は負ける気しないよ私〜? チャイナちゃ〜ん?」
「わ、悪かったって! 謝るから! はいスイマッセェェェェンッ」
「何が“はい”だァァァッ! つーか馬鹿にしてるよねェェッ?!」
天パもチャイナ娘もふざけろよォォォッ!
あ、もうふざけてるか。ふざけんなァァァァッ!
「旦那ァ、本当に反省してやすかィ?」
「してるしてる! もう何でもできる勢い!」
「そーか、分かりやした。
じゃあコレ鼻から飲んでくだせェ」
「いだだだだだだだだだだだ!
何コレ! なんか懐かしい感覚ゥ! 昔プールで溺れた時の感覚ゥゥ!」
びちゃびちゃ言ってるよ。結構痛そうだよ。
鼻からジュース流し込まれてる天パの姿は…うん、何かシュール。
「ッたく…おい栄蓮、総悟。そろそろおろしてやれ。
そんな馬鹿共に関わってる場合じゃねェ」
「「えー」」
「もうお前らただ楽しんでるだけじゃね? え、何? 何なのそれ?
つーか栄蓮? お前はSに目覚めんなよ? 総悟につられんなよ?」
「大丈夫でさァ!」
「どこが大丈夫?! もう口調総悟になってるんですけどォォ?!」
とりあえず…馬鹿タレ3人下ろさないとダメだよねェェ…。
あーァ、まだ八雲の仇とれてないのに。
「あー…気持ち悪いヨ」
「だーいじょーぶでーすかーァァ?」
「「「誰のせいだァァッ!」」」
総悟。…じゃなくて自業自得だろォォォォッ!
ヤバイよ何か今殺気感じたよ! 真っ黒いオーラ感じたよ!
総悟がめちゃめちゃこっち見てるよ恐いよ!
「…本来ならテメーら皆叩き斬ってやるとこだが、俺達ゃそこまで暇じゃねェ。
……とっとと消えろ」
「あー、幽霊恐くてもう何もできねーってか」
「かわいそーアルな。トイレ一緒についてってあげようか?」
「武士を愚弄するかァァァァッ!
…トイレの前までお願いしますチャイナさん!」
「「お願いするんかィィィ!」」
あァァァ…近藤さんチャイナ娘と一緒にトイレ行っちゃったよ。
あの「武士を愚弄するかァァ」発言は何だったのよ?
「とりあえず…栄蓮さん、八雲さん殴っちゃってすいませんでした」
「イヤ…別にもういいよ。死んでるわけじゃないし」
「ベルトコンベアの霊が入ったんだよ。機械にだって命はあるんだ!」
「アンタを霊にしてやろうかァ天パァァァ!」
だからベルトコンベアの霊って何なんだよォォォ!
ッたくゥゥ…ことごとく馬鹿にしてくるなァァ!
「つーかさァ、おたくら本当に幽霊なんて信じてんの?
痛い痛い痛い痛い! 痛いよ〜お母さァん! ここに頭怪我した兄妹がいるよぉゥッ!」
「「オメェ絶対いつか殺してやる!」」
「…っていうか私は幽霊なんて信じてないから。恐くもないし?」
「いやァァァァ! おばあちゃァん、ここにツンデレがいるよォォ!
何か見てて恥ずかしいよォォ! 可哀想だよォォ!」
「ツンデレじゃないィィッ! つーかマジで斬るぞコラァァッ!!」
なんで最近ツンデレ容疑あがってんの?! なんでなの?!
「まァ、栄蓮が幽霊は平気だってことは俺が証明しまさァ」
「おっ、いいねェ総悟ォ〜」
「あ…でもコイツ、カエル無理なんですぜィ。
だから困ったときは蛙出せばいいんでさァ…」
「マジかマジかァ…んじゃあこれからは毎日プレゼント持ってくらァ。
もちろん中身はァァ…」
「カエル…ですかィ?」
「正解正解ィィ…! 絶対ェ面白ェよォォ…コレェェェ…!」
「「プククククッ」」
「おいこらそこのドSコンビィィィィィィッ!
聞こえてるよ?! ってゆかわざとだよね?! わざとだよね?!
お前ら腹ん中真っ黒だよドSがァァァッ!!」
何このドSコンビ?! 関わりたくない人間ナンバーワンだよォォ!
「ハァ…兄さんは確か、何か感じたんだよね?」
「あァ…妙なモンの気配は感じた。赤い着物の女…ありゃ多分人間じゃねェ…」
「「痛い痛い痛い痛いッ! 痛いよ〜お父さーん!」」
「絆創膏持ってきてェェ! できるだけ大きな、人1人包み込めるくらいのォォォ!」
「おめーら打ち合わせでもしたのか!!」
総悟と天パのこの息の合い方は一体なんなのォォォ?!
「…赤い着物の女か。確かそんな怪談ありましたよね」
「あ、メガネの初台詞」
「初じゃないですゥゥだ! つーか冒頭で喋っただろォがァァァ!」
「え、あれアンタの声だったんだ」
「泣くよ? マジ泣いていい? 僕の存在どんだけ薄いの?」
大丈夫、ザキも通称ジミーだからね!
存在薄いというか…うん、アレだね! …アレだよ!
「ハァ…。昔僕が通った寺子屋でね、一時そんな怪談が流行ったんですよ。
えーと…なんだっけか。夕暮れ刻にね、授業の終わった生徒が寺子屋で遊んでるとね。
もう誰もいないはずの部屋に…赤い着物きた女がいるんだって」
「何でここではドSコンビ発動しないの? …てゆか、天パ顔色悪いよ?」
「こ、ここは真面目な話だからねェェ? かかか、顔色なんか悪くねェしィィッ?!」
イヤ真っ青なんですけど。唇ガタガタ言ってるんですけど。
でもって声震えまくってるんですけど。
「話戻しますよ〜。
それで…その赤い着物の女に“何してんだ”って聞くとね…」
「——ぎゃああああああああああああッ!」
「ぬぇっほォォっ?!」
「何その驚き声はァァ?!」
天パの声がおかしかったんですけど?! 凄く上擦ってるんですけど?!
っていうか今の叫び声は…近藤さんだよねェ?!
「話はあとだ! 行くぞ!」
兄さんの声により全員で厠へと向かう。
厠ではチャイナ娘が近藤さんに呼びかけていた。返事は…ないみたい。
「どけ! ぶち破る!」
——ドンッ!
兄さんが勢いよく扉を蹴り開いた。
「近藤さッ……」
「………………」
そこにいたのは、
何故か。頭から便器に顔を突っ込んだ近藤さん。
「…なんでそーなるの?」
「…ってゆかなんで…。イヤホント、なんでそーなるの?」
(ニィッと、女は笑っていた)
- Re: 【銀魂】 生涯バ ( No.56 )
- 日時: 2013/09/29 21:35
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
あずま頑張れェェェ!!(^_^)/
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【幽霊騒動編】 ( No.57 )
- 日時: 2013/10/01 21:13
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 1OZSm3LG)
瑠李
全力であずま様応援!(
そして瑠李も応援! ファイトォォォォォォォォッッ!(((
————————————————————————
土方栄蓮。女隊士。嫌いな物はカエル。特に緑色。
風霧八雲。二枚目クール男。嫌いな物は。
22訓 人間誰だって嫌いなものがある
「う…あ…あ…赤い着物の女が…う、う…来る…!
こっちに…来るよ…ッ…うぐっ!」
「近藤さ〜ん、しっかりしてくだせェ。
いい年こいてみっともないですぜ、寝言なんて」
近藤さんまで赤い着物の幽霊にやられるとは…。
参ったなァ…どうしたもんかねェ…。
「…ん……」
「あ…目が覚めた? 八雲?」
「…隊長…」
八雲くん起床ー。まだちょっと顔色悪いけど…平気かな。
そして八雲は万事屋三人衆を見て一瞬ですべてを理解しました。もう流石…!
イヤ…でも目つき超怖いよ。土下座してるよ万事屋三人。
「八雲さんすいませんでしたイヤもう本当にイヤ切実にイヤマジで」
「坂田さん、新八さん、神楽さん。……もういいっスよ」
「や、八雲くん…! やっぱり君はいい奴だ!」
「とりあえず布団貸してあげるんで寝てください、深く永遠に」
死ねっつってるゥゥゥゥゥゥゥゥッ?!
コイツは何を真顔でしかも二枚目顔で言ってんだァァァッ?!
「や…八雲さん……」
「…ハァ。冗談っス。って言うかそういう事にしときます。
……で。次は近藤さんがやられた感じっスか」
「うん。さっきから赤い着物の女って言葉を繰り返してる」
「…ハァァァァ…。で、万事屋衆さん達は幽霊を信じてここに来たんすか?」
「馬ッ鹿オメェ、俺ァ幽霊なんざ信じちゃいねーよ。
アホらし。付き合いきれねーや。オイ、てめーら帰るぞ」
そう言って立ち上がる天パ。とメガネとチャイナ娘。
…イヤ、あのさ。帰ってくれるのはすんごく嬉しいんだけど。
なんであの…仲良く手ェつないでんの?
「銀さん…何ですかこの手は」
「…なんだコラ。
てめーらが恐いだろーと思って気ィつかってやってんだろーが」
「銀ちゃん、手ェ汗ばんでて気持ち悪いアル」
「「「「…………」」」」
もしかしなくても。うん、もしかしなくてもだよね。
…この天パ野郎、人のこと散々馬鹿にしといて…。
「あっ、赤い着物の女!!」
——ガシャンッ!
…盛大に天パが押し入れに飛び込みましたよ。
イヤ発言者は総悟なわけなんだけど、勿論嘘だよねウン。
「…何やってんスか、銀さん?」
「いや、あの…ムー大陸の入口が……」
「…オイこら天パ。もしかしなくても…アンタ幽霊が」
「なんだよ」
イヤ、絶対ビビってるよね。って言うかビビってたよね。
「…土方さん、コイツは……アレ?」
——ガタッガタッ
…兄さんが何か、馬鹿でかい壺に上半身突っ込んでる。
…イヤ。ちょっと兄さん。ちょっと兄さん。ちょっと兄さァァんん!
「……土方さん、何やってるんですかィ」
「いや、あの…マヨネーズ王国の入口が…」
「「…………」」
あァァァ…何か思い出した…きがする。
こんの馬鹿兄さん確か…幽霊無理だったような。
「ハァ…ねェ八雲、これどう思…」
——ガツッ! ガツッ! ガツッ!
イヤなんか八雲が全力で柱に頭ぶつけてますけど。
目ェ血走ってますけどォ! 血が飛びまくってるんですけどォォォッ!
「…何やってんの…八雲…」
「…いえ、あの……。…趣味っスよ」
「どんな趣味ィィィィッ?!」
何?! 何なのこいつら?! 何でこんなヘタレたくさんなの?!
つーか何で二枚目男ほとんどヘタレなの?! 総悟とメガネ以外アウトよ?!
「……行くぜィ、栄蓮」
「……そうしようか」
「待て待て待て! コイツらはそうかもしれんが俺は違うぞ!」
「びびってんのはオメーらだろ! 俺はお前…ただ胎内回帰願望があるだけだ!」
「何言ってるんスか。びびってんのはアンタらっすよ。俺はただの趣味ッス」
「分かった分かった。ムー大陸でもマヨネーズ王国でもどこでもいけよクソが!
趣味で柱に頭ぶつけまくって死ねヨ馬鹿が!」
「口悪ッ! 口悪ッ! 何コイツ、口悪っ!」
「「「って言うか何だその蔑んだ目はァァァァ!」」」
イヤもう。私はこの3人の二枚目男を信じないィィィ!
いい年こいて何で幽霊恐いの?! イヤカエル嫌いな私が言えないけどもォォ!
「………あ」
「…………」
…ちょっと待って。何かさ、何かいるよ。
イヤ、あの、ちょ、あの表情はヤバイィィィィィィッ!
「「「「ギャァァァァァァァァァァァァッ!!」」」」
「…なんだオイ。俺達を驚かそうったって無駄だぜ?」
「よくあんな手の込んだ嫌がらせを。これだからガキは…」
「隊長まで悪ノリしちゃって。ったく……」
「「「ひっかかるかってんだよ」」」
——振り向いた3人の後ろには、
襖の間から凄い形相で逆さになって口を開いている赤い着物の女。
「…………」
「…………」
「……こッ」
「「「こんばんは〜…」」」
——ギャァァァァァアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッッッ!!!!!!
「ギャァァッ! 何か聞こえたァァッ! 3人の悲鳴が聞こえたァァ!」
「諦めろィ…もう奴らはダメでィ」
「八雲ォォォォォッ!」
ってか見ちゃったよ! マジで幽霊見ちゃったよォォォォ!
全速力で私達4人は疾走中ゥゥ! あァァァ死にたくないィィィ!
「「「待てェェェェッ!」」」
「切り抜けてきた! 切り抜けてきたァァッ!」
「けど背中ァァァァァァァッ!」
何か背負ってるゥゥゥゥッ! 女乗ってるゥゥゥゥゥッ!
こっちに来んなァァッ! マジで頼むからァァッ!
「隊長ォォッ! 何で逃げるんスかァァァァッ!」
「己らの背中に聞いてみろォォォッ!」
「背中ァァッ?! ちょ、副長! 坂田さん! 何か背中重くね?」
「知らん! 俺は知らん!」
「ちょ、せーのでみましょうよ! せーのっスよ!」
「テメェら絶対見ろよォォッ! 行くぜェッせぇぇぇぇのっ!」
————ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアァァッ…!
避難完了ォォ…二枚目三人衆よ、貴様らの死は無駄にしないィィ…!
にしてもこの物置せまいィィィッ…!
「やられたァァ…今度こそやられたよあの人たちィィ…!」
「総悟ォォ…ここ暗いよ、何か明かり持ってない?」
「明かり明かりっと…あ、蚊取り線香ならありやしたぜィ」
「微かな明かりだなオイ」
切ねぇよ、そんな明かり切ねぇんだよォォ…!
兄さァァん…天パァァ…八雲ォォ…!
「ババァァ…銀ちゃん死んじゃったアルか?」
「それを言うなら八雲も兄さんもだよォォ……ッ」
——ガタタッ…
物置の入口が小さな音を立てて。
あ、やばい。きっと来るーきっと来るーっていう音楽がどこからか聞こえてくるよ。
「ちょ、ヤバく…な……」
私が見たのは。物置の扉の隙間から、
…私達を怪しげな笑みを浮かべながら見てくる、女。
「…………」
「…………」
「「ぎゃあああああああああああああああああああああ!!」」
で…で…でででッ、でとぅワァァァァァァァっ!
蚊取り線香の明かりの意味もねェェッ! 寧ろどん底だァァッ!
さっきよりも周囲が真っ暗に思えてきたァァァッ!
「でっ…でっでで出すぺらァどォォォ!
スンマッセン! とりあえずスンマッセン! マジスンマッセン!
てめーらも謝れバカヤロォォォォッ!」
「オメェの方が危ないわァァァッ! 総悟ォォッ! チャイナ娘ェェッ!」
メガネに頭鷲掴みにされて頭ガンガン地面に叩きつけられてるゥゥ?!
ちょ、それ以上は総悟とチャイナ娘が死ぬゥゥゥゥッ!
「……アレ?」
気づいたらあの女はいなくて。
代わりに蚊取り線香の煙が物置内に充満していた。
「ア、…アレェェ…?」
「…………」
白目むいてる総悟の手に握られている蚊取り線香。
それを見ていたメガネが、メガネをキラーンと輝かせた。
「栄蓮さん…」
「ど、どうしたの」
「僕…あの幽霊の正体、わかった気がします!」
「マジか。うんそれは嬉しいんだけども。
……総悟とチャイナ娘どーすんの」
「…あ」
(…てめェら生きてやがったのか)
(オメェ達こそ)
(なかなかしぶといッスね)
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