二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【銀魂】 生涯バラガキ 【風霧八雲の憂鬱編】
- 日時: 2014/04/17 21:43
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ay9mdA1D)
- プロフ: http://ameblo.jp/hanabi1010/
真選組女隊士、土方栄蓮。
鬼の副長土方十四郎。
___最強最悪のコンビである。
———————————————————————
『鬼の副長 土方十四郎』の妹にして真選組女隊士の物語。
!注意事項
◆駄文,更新ノロマ,グダグダ,主人公が馬鹿(((
◆アニメ+原作沿い+時々オリジナルです
◆ギャグ99%+シリアス0.5%+恋愛0.5%=馬鹿100%
◆パクリ,チェンメ禁止!
◆ノリとテンションだけはいつでもMAX
◆グロい描写あり,ノリとテンションだけはいつでm(((
◆死ネタ入ります
※元『真選組、鬼の副長の妹です。』
参照≒私の書いているブログです。主にこの小説のイラスト載せてます。
「これは一応イメージもっていただく上で見てもらおうかな」
ってものはカキコにてでも一応報告し、↓のイラストにも載せます。
でも「まぁ別にいっか」ってやつは特に報告なしなので、暇があれば遊びに来てください(笑)
その他裏話とかいろんなこと載せたいと思います( ´∀`)
!イラスト
>>*ゆる〜く栄蓮を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>19
>>*ゆる〜く八雲を描いてみた(!下手っぴ、閲覧注意!) >>30
>>*ゆる〜く晴香を描いてみた!(下手っぴ、閲覧注意!) >>41
>>*武州時代栄蓮と蒼紫の化け物時代八雲!(下手っぴ、閲覧注意!) >>139
>>*オリキャラ達に色をつけてみた!(!下手っぴ、閲覧御注意!) >>162
>>*瑠李様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>28
>>*瑠李様が八雲を描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>39
>>*瑠李様が晴香を描いてくれました!(本当に有難う御座います!) >>47
>>*りあ様が栄蓮を描いてくれました!(有難う御座います!) >>88
>>*参照数3000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(誠に有難う御座います!) >>170
>>*参照数6000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(本っっ当に有難う御座います!) >>284
>>*参照数7000突破記念イラストをSora様が描いてくれました!(もう本当に有難う御座います!) >>315
>>*コメント返信数100突破&参照数1500突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>102
>>*コメント返信数200突破&参照数3900突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>203
>>*コメント返信数300突破&参照数7000突破感謝イラスト!(閲覧御注意!) >>316
!目次
>>*プロローグ/攘夷浪士討伐専門三番隊 >>01
>>*オリジナル登場キャラクター/随時更新 >>02
◆池田屋編〜柳生編 01訓〜70訓 目次 >>178
◆捨て犬編
--71訓 今読み返してみるとグダグダすぎてワロス >>179
--72訓 どの漫画にもかっこいいキャラがたくさんいるよね >>183
◆将ちゃん編
73訓 大物は何をしてもすごく見える >>185
74訓 運に身分は関係ないけどちょっとは関係してほしいと思う時もある >>187
◆ミツバ編
75訓 世の中というものは全てバランスによって保たれている >>189
76訓 味覚がおかしい人には全力で応えてあげるべし >>191
77訓 仲いい人でも自分の知らない間に一度は傷つけてしまってる >>194
78訓 怨みは怨むほど強くなるって本当っぽくね? >>195
—
--79訓 友達は大切にしましょう >>197
--80訓 弱ってる奴にはちゃんと声をかけてやれ >>198
--81訓 優しい人は損をすることが多い >>199
—
82訓 第一印象に騙されちゃだめ >>201
83訓 兄妹は互いに支えあって生きていく >>203
84訓 本当に信頼できる友をつくれ >>205
85訓 不器用な人ほど悪役に見えてしまう >>209
--86訓 真選組一番隊隊長 >>212
◆芙蓉編
87訓 ロールプレイングゲームはレベル上げを頑張るべし >>215
88訓 日本のホラー映画は背後や足元に気を付けろ >>218
89訓 人体○成…それは禁k…って、え? 漫画違う? >>221
90訓 親って基本優しいけど娘に対して優しいのはどっちかと言うと父親 >>223
91訓 お寿司にはお醤油? 甘だれ? それともケチャップ? >>227
92訓 高いところから飛び降りるとたまに足にジ〜ンってくるよね >>229
93訓 友達っていうのは気づけばできてるもんだ >>232
94訓 似たような奴はやっぱ考えることも同じ >>235
◆OWee編
--95訓 私欲の裏切りじゃなくて相手を思っての裏切りってちょっと格好よくない? >>236
--95.5訓 めでたい日には警察も泥棒も関係なし…かな? >>238 (台本書き)
96訓 バカもアホも気づけば友達 >>239
97訓 よく見知った奴は変装しててもすぐわかる >>242
98訓 人生は名前で決まることもある >>244
99訓 アレイズが使えるとホント助かる >>246
◆真選組動乱編
100訓 誰だって苦手な人くらいいる >>248
101訓 頭いいやつの考えてることはいまいち分かんない >>250
102訓 大事な人が貶されたら本気で怒れ >>253
103訓 困ったときは相手の顔をじっと見つめろ >>255
104訓 辛いときには支え合うのが家族だ >>257
105訓 仲間を傷つけられて平気でいられる人間になるな >>259
106訓 普段喧嘩してる奴からの一喝はかなりきく >>261
107訓 本当に強い奴はいざという時にめっさ動く >>263
108訓 漢(オトコ)を見せろ >>267
109訓 人間全ては己の心次第だ >>270
110訓 人の話を聞くときにヘッドフォンなんてつけてちゃダメ >>273
111訓 天才がいるとしたらそれは努力の天才だ >>277
112訓 仲が悪いほど縁ってやつがある >>279
113訓 どんな名前にも色んな思いがこめられている >>281
114訓 終わりよければ全て良し >>284
◆追憶編
--115訓 夢は見るものじゃなくてつかむもの >>287
--116訓 護られるものじゃなくて護るもの >>290
--117訓 殺したいんじゃなくて護りたいもの >>292
--118訓 女が護るんじゃなくて男が護るもの >>295
◆厠革命編
119訓 トイレにはそれはそれは綺麗な女神様がいるんやで >>297
120訓 だから毎日綺麗にしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで >>301
◆モンハン編
121訓 人を馬鹿にしたら絶対自分に返ってくる >>304
122訓 現実と二次元は表裏一体 >>307
123訓 役に立たなそうなものほど意外と役に立つんだよ >>310
124訓 腐れ縁ってのがある人間同士は現実だろうと二次元だろうと何かと出会う >>312
125訓 ヤッベェェェ今日テンション高いわァァァァァァぎゃっぼォォォとか言ってるやつ、それ今日の作者 >>316
126訓 やっぱり最後は主人公の特権があるもんだ >>319
◆写真編
127訓 掃除中に懐かしい物が出てくると、
それを見るのに夢中になって結局掃除できないって事あるよね >>322
◆文通編
--128訓 男にはそういう時期があるらしい >>325
129訓 顔は一緒でも差があるのはやはり何かが違うからだ >>327
130訓 日本語は色々と難しい >>331
131訓 目には目を、歯には歯を、シスコンにはシスコンを >>335
132訓 王道でもマイナーでも面白ければそれでよし >>337
133訓 女の子は優しく扱え >>340
134訓 地味だろうが何だろうが最後に笑うのは真っ直ぐな奴だ >>342
135訓 美味しそうなものがたくさんあっても不味けりゃ意味がない >>345
◆風霧八雲の憂鬱編
--136訓 裏の裏の裏をよめ >>346
--137訓 「今日から○○する!」「あ、やっぱ明日から!」とか言う奴は先延ばしにしすぎて結局しない >>349
※万事屋サイドストーリー『情報屋ナギ』同時更新開始。
よければ遊びに来てください( ´∀`)
【○○編とありますが、名前が分からないものには適当につけております。それかオリジナルの章です】
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【お祭り編】 ( No.33 )
- 日時: 2013/09/23 15:30
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: Ov8Bp1xS)
瑠李
ぜひかいてください←
あ、猫っ毛カモン(((
私のイメージ内でも猫っ毛八雲なんだけど、かけないのね猫っ毛(((
お願いします♪
————————————————————————
攘夷浪士の中でも過激派と穏健派に分かれる。
そして最も過激で危険な男というものも、存在する。
14訓 風邪の時に1人って寂しいものさ
どおぉもォォ…任務の最後の方で見事に気を失った土方栄蓮でーす。
まァあれから八雲くんが何とかしてくれたらしく…。
「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっくしょんっ!」
「長ェェッ! “ふぇ”が長ェェッ!」
気づいたら屯所にいた訳ですよ。自室で寝かされてたのね。
で、グーラグーラする頭で必死に思考巡らせてたら兄さんが来てくれて。
「ったくテメェはァッ! 何でそんな風邪に弱いんだァッ!」
「ズビッ…しょうがないじゃんんんん…!」
「しょうがなくねェェッ! 体調管理が下手なんだよお前は!」
「うるへーわァァッ!」
あれから数日…だいぶお熱もさがりましたよ…。
でもまァやはり体調的には辛くてねェ…ババアになった気分。
「で…熱はどうなんだ。下がったのか?」
「あーうん、平熱くらいまでは」
「そうか。何度だったんだ?」
ふぇい? …えっと、確かねぇ…?
「39.5くらい?」
「平熱ゥゥゥゥゥゥゥゥッ?!」
平熱? アレ、平熱ってなんだっけか…?
あァァァァ…ダメだ、頭が痛すぎて辛いィィィィ…。
「全ッ然下がってねェだろーがっ! 寧ろ上がってるわっ!」
「Aェぇえェ…? MaージーdEー?」
「何ッかもう色々とおかしくなってるから寝ろォォォッ!!」
何gAおかしいんDaろォォォォ…?
あァァァ…、もうダメかもしれないィィィィ…。
「…ったく…この馬鹿ッ!」
「ふぇェいィィ…」
「…ちゃんと寝とけよ」
「ふぁーい…」
ひとりにしないでェェェ…!
…とか言えるわけもなくゥゥ…!
「…に、ィさ…ん…」
あ、…睡魔が…。…おやすみなさい…。
—
「…………」
ッたく…真っ赤な顔して寝やがって。どんだけ熱あんだよ。
昔から1ヶ月に数回は風邪ひく弱さだからなァ、コイツ。
「…副長」
「…八雲か? …もう会議の時間か」
「そうなんスけどね…」
隊長1人にしていいんスか、と言ってくる。
…そこが問題だ。八雲も会議に出なきゃなんねェ。
というか今日の会議は全員出席予定だ。
「どうせ隊長のことだから、1人にしてほしくないでしょうね」
「…だろうな、口には出さねぇ奴だけど」
「…昔っからじゃないっスか。あ、コレ沖田隊長が」
「……総悟が?」
八雲の手に握られていたのはフルーツの入ったバスケット。
…アイツらしいな。
「“三番隊隊長が不在だと色々と面倒くせェですからねィ”…ですって」
「……そうかよ」
素直じゃねェ奴。…正直にコイツが心配だって言やァいいものを。
「あ、そういえば…皆さんから伝言がありますよ」
「…? なんだ?」
「“会議場所変わっても俺達は平気っすよ”ですって」
「…………」
ッたく…。
ま、コイツにゃ1人にならねェかわりに…ちったぁ我慢してもらうか。
「今から会議を行う。…至急、栄蓮の部屋まで集合だ。なるべく、静かにな」
「…了解っス。皆さんに伝えてきますね」
—
「って総悟ォォォッ?! テメッ、何してんだァァッ?!」
「いや、あまりにも気持ちよさそうに寝てるもんで」
何っか栄蓮の顔が黒ペンでひでぇことになってるけどォォォッ?!
フルーツの礼言おうと思ってたのに言う気失せるだろォがァァッ!
「はァァァ…とにかく、会議をはじめるぞ」
グッスリ寝ている栄蓮を取り囲むようにして総員がそろう。
女であるためかなんなのか、コイツの部屋はかなり広い。
だから無理なく総員入ることができた。
「この間、祭りに将軍が参加する…とは言ったな」
「はい」
「…いいか。祭りの当日は真選組総出で将軍の護衛につくことになる。
将軍にかすり傷一つでもつこうものなら俺達全員の首がとぶせ!
そのへん、心してかかれ」
「とりあえず責任は副長任せってことで」
「どう言う意味だコラ八雲」
最初に死ねってかゴラ?! ふざけんなよテメェはァァ?!
「ったく…間違いなく攘夷派の浪士どもも動く。
とにかくキナくせー野郎を見つけたら迷わずぶった斬れ。
俺が責任をとる」
「マジですかィ。土方さん…俺ァどーにも鼻が利かねぇんで…。
侍見つけたらかたっぱしから叩き斬りますァ、頼みますぜ」
「オーイみんな、さっき言ったことはナシの方向で」
ンなこと言った俺が馬鹿だった。
コイツ絶対やるわァァ…。…いくら身があっても足りねぇよ。
「攘夷浪士討伐も責務だ。三番隊、頼むぞ」
「「「はいッ」」」
「栄蓮は出動は恐らく不可能だ。八雲、指揮を取れ」
「面倒くさいっス」
「切腹しろコラ八雲」
「嫌ッスよコラ副長」
「切腹させてやろォかァァァァァッ?!」
何で俺の周りってこんなに敵が多いんだァァッ?!
「…それからコイツはまだ未確認の情報なんだが、
江戸にとんでもねェ野郎が来てるって情報があるんだ」
「とんでもねー奴? いったい誰でェ」
「桂の野郎は最近おとなしくしてるし」
「…どこがだよ」
「あ? 何か言ったか八雲?」
「いや、なんでも」
聞き取れなかった…。まァ、大したことじゃねェだろ。
「以前料亭で会話をしていた幕吏十数人が皆殺しにされた事件があっただろう。…あらぁ、奴の仕業よ。
——攘夷浪士のなかで最も過激で、最も危険な男。…“高杉晋助”のな」
「…高杉、晋助」
誰かが呟いた。…本当に気の抜けねェ仕事だぜ。
「ちょっくら質問いいっスか、副長」
「なんだ八雲」
「祭りの日は真選組総出っすよね。
しかもその日は女中も全員何がしかの用があるみたいです。
土方隊長…1人にするんスか?」
「……あ」
(もしも攘夷浪士が大量に乗り込んできたら…)
(もしもテロリストが大量にやってきたら…)
(((栄蓮隊長の命が…)))
(分かったァァッ! 何か考えるからンな目で見んなァァッ!)
- Re: 【銀魂】 生涯バ ( No.34 )
- 日時: 2013/09/23 16:44
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
やった〜!
ふわふわ八雲くん 笑
描かせていただきやす!
髪と目の色 何色?
いや〜
相変わらず黒いな 沖田よ
ふぇ…長い 笑
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【お祭り編】 ( No.35 )
- 日時: 2013/09/23 22:18
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: hSqi2epP)
アメーバにて土方兄妹絵をUPしました。
URLが載せられなかったので、一応報告しておきます。
但し御注意。土方(兄)が土方じゃありません(((
そして栄蓮が美人などではありません!←
瑠李
髪の色は紫、目の色は青色の二枚目野郎だよ〜(´∀`)
ふわふわキリキリ八雲を楽しみにしてます♪
沖田は病人でも容赦なしッ!←
—————————————————————————
本日は祭りである。将軍も参加するこの祭り。
真選組は総出で将軍の警備にあたっている。…総出で。
15訓 悪いことってのは重なるもんだ
「ゲホッゲホッ! ゴボッゲフェッガハッ!」
「死にかけェェェッ?!」
どーもォォ…風邪ひいて3話目の土方十四郎でぇぇぇす…。
あ、違う、それ兄さん。…土方栄蓮でぇぇぇす。
「ぬぇぇ…何で私風邪ひいてんのに連れてこられたのォォ…?」
「屯所がほとんど空になるからだ。テメェを1人にゃできねェ。
とりあえずお前は俺の傍にいろ」
…らしいでェェす。え、意味わからない…?
いや、今日は真選組総出で将軍の護衛。で、女中もいないらしい。
そんな中流石に風邪ひきの私を1人ぼっちにしていけないという事で。
「ゲホッゲホッ! ぬぇぇぇ…苦しいぜェェ…!」
「三番隊の指揮は八雲がとっている。お前は安静にしてろ」
「えェェ…? 遊んでくるッ!」
「めちゃめちゃ元気じゃねェかァァァッ!」
イ、いや、体調悪い時こそ遊びほうけたいというか!
…ってまぁそんなこともないから…。あー、マジで苦しい。
「とりあえず…一応見回りしてくるよ」
「ッだから安静にしてろって…!」
「大丈夫大丈夫、ゆっくり歩いていくから」
「いやそう言う問題じゃねェェッ!」
うっし…マスク装着ゥゥ…! これでバッチリィィ…!
「ここにいても暇だし…。将軍様見守るだけでしょ?」
「それが1番重要だろーがッ!」
「ってゆか、三番隊はどのあたりで見張ってるの?」
「ちょ、俺の言うこと全スルー?!
…三番隊はあちこちに散らばって攘夷浪士に備えてる。
八雲もその辺りにいるだろーよ」
「ふぇぇい。じゃ、行ってきまーす」
「…………無理すんなよ」
何かちっさい声で聞こえたから、片手をあげて返事する。
ごめんね、兄さん。でもまぁ現場にきたら仕事しないと、ね!
イヤ、正直言って動きたくないけども! 一応隊長だから!
とりあえず八雲と遭遇しようかな…。何処にいるんだろ?
「…アレ? 瞳孔女?」
「…ん…?」
あ、天パだ。相っ変わらずだるそう。
「おぉ、天パ〜。久しぶりだゲホッゲフうっほッ!!」
「ちょ、最後ゴリラ入ってなかった?! …つーか風邪?」
「まァね…風邪ひきやすいのよ私…」
「馬鹿は風邪ひかねェっつーのにな」
「そうだねェ…」
「認めるのか。重症だろお前。いつもみてぇに憎まれ口叩いてこねェし。
…ヨシ、銀さんが何か奢ってやろーじゃねェか」
「そんなお金あーるーのー?」
「うるせェェッ! テメッ、人が気ィ使ってやってんのに!
ったく…やっぱ風邪ひいても憎まれ口は健在だなオマエ!」
「はいはい、すいませんねェェ。…じゃ、りんご飴」
「オーケイ。こんな所にいたら邪魔になるし、どっか座っとけ」
ひらひらと手を振ってりんご飴を買いに行ってくれる天パ。
…何だかんだでやっぱ江戸はいいな。あったかい人がたくさんいる。
とりあえずりんご飴もらってすぐに八雲探すかァァ…。
「…まァ、座っておきますか」
—
「毎度ー」
りんご飴2つゲーット。あ、もちろん1つは俺のもの。
最悪な顔色してたからなー、瞳孔女。
とりあえず何か食わせたほうがいいだろ。もう金ねェけど。
「…結構遠くまで来ちまったみてェだな」
りんご飴の屋台がすぐそこに無かったんだよコノヤロー。
「さて…戻るか」
——パァンッ!
——ドン! パン!
お、花火が上がりだしやがった。…アイツ気ィ失ってねぇだろうな。
いや、それくらいまでに顔色悪かったからよ。
「——やっぱり祭りは派手じゃねーと面白くねェな」
「…!」
いきなり背後に感じた気配。木刀に手をかける。
…が、相手の方が早かったらしい。真剣を当てられている。
聞き間違えるはずもない。…この声は。
「クク…白夜叉ともあろうものが後ろをとられるとはなァ。
銀時ィ……てめェ弱くなったか?!」
「…なんでテメーがこんな所にいんだ…、高杉…」
「…ちょっと用のある人間がいてなァ」
用のある、人間…? 将軍が参加してるらしいが…ソイツか?
「俺の中に獣がいてよォ…その人間を殺せ殺せって呻き続けてんだ。
銀時ィ…てめぇには分かんねぇだろーけどな。
過去から目ェそらしてのうのうと生きてるテメーに…、
牙をなくした今のてめーに…俺の気持ちは分かるまいよ」
「…………」
「おっと…テメェと話してる暇なんざねェ。
とっととソイツを殺さなきゃいけねェよ俺ァ。獣の呻きが止む前によォ」
「その人間がテメーに何したってんだ?」
「…そうだなァ」
後ろで高杉が何かを考えているような気配がした。
しかし俺の身にあてられている刀はまったくぶれない。
「ソイツがいると…色々と厄介でよォ」
「…………」
「…いろんな事を邪魔される訳だ。俺の鬼兵隊も何度か殺られた。
コレが馬鹿強ぇらしくてよォ。ことごとく計画を潰してきやがる」
…なんだ? この胸にある黒いモヤは…?
「まァ…向こうからしたらよォ、攘夷派の俺らの方が悪いんだろうけどよ」
「?! じゃあまさか…真選組の人間か……?!」
「察しがいいじゃねェか、銀時ィ。まァ…てめーにゃ関係ねェだろ」
「………ッ?!」
なんだ、この…嫌な感じは…?!
「…じゃあなァ銀時ィ。…今宵……」
————“真選組から、唯一の女隊士が消えるぜ??”
その言葉が聞こえたと同時に、野郎の気配も消えた。
唯一の、女隊士…。それにあたる人物は1人しかいねぇ。
「ち…くしょッ」
いつものあの女なら大丈夫だろうが…今日は別だ…ッ!
「…間に合ってくれよ…ッ!」
—
「ゲホッゲホゲホッ! うへァァ…苦しいィィ…!」
おせぇぇぇ…! 天パがおせぇぇぇ…!
40分以上待ってるんですけどォォォォッ…?!
「ハァァァ…忘れて遊んでるんじゃないだろーなァァ…」
——ドォンッ!
「…ッ?!」
今のは…爆発音?! 花火の音とは全然違った…ッ!
っていうか…天パ大丈夫なのォォォォッ?!
「攘夷派のテロだァァっ!」
「カッ…カラクリだァァっ! カラクリがこっちに来るぞォォッ!」
「逃げろォォッ!」
…なんか、やばいことに…なってません…?
しょうがないィィ…行きますかァァッ!
「……………………」
かっ…体に力がァァァァァッ!
やばいやばい、カラクリとか攘夷の前にヤバイヤバババイッ!
何でこういう大事な時に限って体動かないの?! ねぇ教えてケチャップ様ァァッ!
アァァァァ…祭り来る前に飲んだ薬きれたっぽいな。
熱あがってきたみたい…。でもッ、とりあえず何とかいかな——ッ
「い、…と……ッ?!」
「————」
——ダァンッ!
いきなり私めがけて刀が振り下ろされた。
寸でのところで転がってそれをかわす。
「ほォ…気配を消してやったつもりだったが…。
…やっぱそう簡単にはいかねぇか?」
「ハハハッ…何でこう辛い時に限って…襲われるんだろ、私…」
体…ホント、動きませんけど…。やばいな。
「で…どちら様? いきなり刀振り下ろすなんて…。
レディに対する礼儀っていうものがなってないようで?」
そう言うと、目の前の男は妖しく笑った。
——次の瞬間、右肩に痛みが走って。血が、地面に落ちた。
…どうやら、高熱で反応が鈍ってるみたいだわ…ッ!
「その顔色見てっと…今日は調子悪そうだなァ、女」
「初対面のお方にもバレるなんて…私はよっぽど顔色悪いらしいねェ〜」
「ククク…惜しいな。俺の手下にほしいくれェだ。
体調でも悪ィのかよ、女」
「まァね。39.5を平熱って言っちゃうくらいに頭が働いてないよ?」
「そりゃァ重症だ。そんな中でもあの俺の剣をかわすたァ…。
本当に惜しい女だ…。…だが」
————“ころすぞ?”
そう言って目の前の男は、刀についた私の血を舐めた。
…あぁ、もしかしなくてもコイツ…ッ!
「高杉、晋助か…ッ」
「クククッ…ご名答だァ…」
「…ッ」
…兄さん、ごめん。
ちょっと…無理しなくちゃ、いけないみたい。
( 間に合えこのやろォォ——ッ! )
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【お祭り編】 ( No.36 )
- 日時: 2013/09/24 16:28
- 名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)
了解したっ!
猫ッ毛むずいから時間かかるかも・・・
待ってね!
- Re: 【銀魂】 生涯バラガキ 【お祭り編】 ( No.37 )
- 日時: 2013/09/24 23:05
- 名前: 花火 ◆Pt1jMZuGaQ (ID: 8JrV/Llz)
- プロフ: 土方兄妹の絆を書きたかったのにただのグダグダと化した←
瑠李
全然大丈夫だよー(´∀`)
待ちわびてます♪
————————————————————————
いきなり起きた爆破。…攘夷浪士の仕業か…!
その時何よりも真っ先に、テロの対策よりも先に浮かんだのは。
16訓 絆の中で最も強いのは兄妹の絆だ
——ガキィンッ!
「へェ…やっぱり強ェんだな、女ァ…なかなかいい剣の筋してるぜ」
「そりゃァどーもォォッ! でもアンタに言われても嬉しくねェェェ!」
「クククククッ…噂通りの女だァッ!」
刃と刃が、交じり合う。右肩からの血は止まらない。
何度も何度も意識がぶっ飛びそうになる。…苦しい。
でも、どうしてか立っていられる。…多分だけどそれは…、
「本当に体調悪ィのかァ? 信じられなくなってきたぜ?」
「人間は限界を越えると未知の力を発揮すんのよ! 覚えとけェェッ!」
振りかざされた刀は真っ直ぐに私に向かっておろされる。
早い剣の太刀。…コイツ、本気でやばい。そしてマジで強い。
後退して高杉の刀を間一髪で避ける。そのまま私も高杉の腹を狙う。
高杉の腹に横一閃の煌き。
「…チッ」
「浅いか…ッ!」
恐らく一般人が見たら何が起こっているか分かんないであろう早さ。
そんなスピードで私達は攻防戦を繰り広げている。
一瞬でも気を抜けば、——殺られる。
「ッゲホゲホッ…!」
「その体で…俺の体に傷をつけたこたぁ褒めてやる。
…だが…、テメェに負けるほど俺ァ弱くもねェし甘くもねェ。
女ァ…恨みっこなしだぜ……?」
「真選組に…死んだら潔く成仏しろっていう決まりがあってね…。
だから恨みっこもなんもないよ? …アンタも、さ」
ヘッ…こちとら兄さんに逆に殺されるわッ!
「…そろそろ終いにしようやァ、女。
俺の計画をことごとく潰されるのは面倒だからなァ…。
それに…俺の仲間を、これ以上あっさり殺されても困んだよ」
「ヘェ…意外と仲間思いで…?」
こんな奴でも、やっぱり仲間とかはちゃんと大事にしてるんだ…。
まぁ、当たり前か。じゃないと…鬼兵隊なんてつくれないか。
「じゃあなァ…女」
「ッ…!」
一瞬、視界がブレて。右肩に再び強い痛みを感じた。
また刀をさされたその肩からは、血がとまることを忘れたように溢れ出る。
思わず尻餅をついてしまう。でも、私も、負けてらんないから、
「……!」
「女、隊士…ッ。…三番隊、たいちょ、……なめんなよッ」
高杉の腹に左手で刀をさす。互が互いに刀をさした状況。
それでも高杉は笑っている。だから私も、笑ってやる。
「やっぱり…面白ェな、女ァ…!」
「その言葉そのまんま…バットで打ち返したらァァァァッ!!」
ググッと高杉の腹から刀を抜き、立ち上がる。
私の肩からも刀が勢いよく抜かれた。互いに血飛沫があがる。
「おォォらァァァァッ!」
「…死ね、女…!」
「…ッ…!」
一瞬バランスが崩れて。向かってきた刃を受け止める。
くっそォォ…ッ、——時間切れかァァ…ッ!
「どうやら完全にキレたらしいな。…終わりだ、女」
あァ…ごめんね。ごめんね、天パ。
ごめんね、…兄さん。もう、終局、みたい。
あー…桂と約束したのに。私、まだ、死ねない、のに。
振りかざされる、刀。ボーッとする、頭。
右肩に走る痛みと、宙を舞っている赤い血飛沫。
一瞬遅れて、腹にやってくる痛み。
「————… ンメェェッ …っすぎィッ——…!」
視界入ったのは、銀色の何か。
それと、…それと。視界全てを覆った、黒色の何か。
「————…れ、ん…ッ!」
あァ…聞き間違えるはずもない、この声は。
「——しっかりしろ! オイ、栄蓮! 栄蓮ッ!」
「…に、ィ……さ…?」
「ったく…無理すんなっつったろーがッ!」
「にゃはは…ごめんごめん」
ふっとまた浮上してきた意識。あァ…そういうことか。
高杉とは天パが戦っている。その片手にはりんご飴。
右肩に走った痛みは恐らく、兄さんが私の肩を掴んだんだろうな。
高杉からの攻撃を避けさせるために。で、その間に天パが入ってくれたと。
腹への痛みはかすかなものだった。かすったくらい。
おかげで死なずにすんだ…。
「…悪ィ」
「…え? なんで兄さんが謝んの…?」
「俺が…あん時」
——“ちゃんと、止めていたら”。
そんな言葉が身にしみるようで。心配してくれたんだと、わかる言葉。
らしくないなァ…いつもみたいに叱り飛ばしてくれればいいよ。
「兄さんのせいじゃ、ないから」
「…………」
「そんな顔、…しないでよ」
「ッ…あァ…」
強く抱きしめられて。…苦しいよ、兄さん。
「——…瞳孔女ッ」
「お、天パちゃ〜ん…」
どうやら高杉を退けてくれたらしい天パがこっちに来た。
まァ…こういう時は名前で呼ぶべきなんだろうけど…。
これがやっぱり私たちらしいよね。
「…ホラ、りんご飴。遅くなって悪かったな」
「大丈夫大丈夫…。…ありがとうね、天パ」
「ちょ、普通そこは“銀さん”だろ?! ムードねぇなぁ〜」
「うるさいッ!」
あ、なんか、いつもの調子が出てきたかも、しれない。
「万事屋ァ…。まァ、色々と、…世話になった」
「えー? なーにー? 聞こえねぇよ、多串く〜ん」
「テンメッ、人がちゃんとやればァァッ!」
「ハハハッ」
似てるなァ、この2人。…性格が、ね。
「ッたく…あ〜ぁ、手が汚れちまった。洗いに行くかァ」
「あー…んじゃあそこの川で洗いなよ、天パ」
「おォ、そうすらァ。………って、川?」
え? そうそう、そこの川だよ?
「綺麗な水が流れてるよォォ…? あァァ…綺麗ィィ…。
あ、カエルだァァァ…待ってよカエル、私を置いてかないで〜…」
「ギャァァァァァァァァッ!! ちょ、多串君?!
おたくの妹さん高熱のあまり三途の川見えてますけどォォォッ?!」
「しかもカエル追いかけようとしてらァァァッ!
待て待て待て栄蓮んん! そっちには行くなァァァァッ!」
( …ありがとうね、銀さん )
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72