コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ナメコとワカメのふらいあうぇいっ
- 日時: 2014/06/14 23:31
- 名前: いろはうた (ID: Xr//JkA7)
*ああ
なんて美しくて
——————哀しいんだろう。
前作『浅葱の夢見し』>>188
〜目次〜
一章
>>008 >>017 >>021 >>031 >>040 >>043
二章
>>051 >>052 >>053 >>054 >>059 >>072 >>079
>>084 >>091 >>094 >>095 >>100 >>104 >>105
>>106 >>109 >>110
三章
>>117 >>118 >>122 >>123 >>127 >>132 >>135 >>143
4章
>>163 >>164 >>172 >>182 >>189 >>193 >>200 >>201
>>205 >>209 >>210 >>215
5章
>>225 >>229 >>233 >>240 >>241 >>244 >>245
>>249 >>253 >>261
記憶の欠片
>>050 >>060 >>116
登場人物紹介
>>044 >>124
制服紹介
>>151
白夜さんインタビュー
>>221
〜イラスト〜
撫子の制服姿
>>157
そこに慧と和火
>>190
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- Re: ナメコとワカメの ( No.571 )
- 日時: 2014/10/11 23:48
- 名前: *紗悠* (ID: lmEZUI7z)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
制服設定は恋涙燦燦の0コメにリンクあり
こっちはブレザー!
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.572 )
- 日時: 2014/10/12 23:13
- 名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
*最初は変な奴だなって思った
絶対に相手に目を合わせないし
普通の女子みたいに群れになってない
トイレも一人で行くし
移動教室も、弁当を食べる時も一人だ
一人が好きな一匹狼タイプなのかと思っていたのに
そういうわけでもない
放課後に偶然あいつを見た
群れになって帰る女子たちを、羨ましそうな寂しそうな目で見つめていた
その次の日の席替えで、あいつの後ろの席になった
窓側だから暖かくて授業に集中なんかできない
なんとなくすぐ前を見たら
意外にも船をこいでいる
すぐにハッと起きるけど、またコックリし始める
それが面白くて飽きずに眺めていた
数日後
部活が早く終わった帰りに、教室に忘れたノートを取り行こうと思ったら
思いっきり誰かにぶつかった
あいつだった
あいつは焦ってるみたいに離れようとしたけど
おれの制服のボタンにあいつの長い髪がからまった
猛烈な勢いで謝ってくるし
なんかハサミまで取り出して自分の髪を切りそうな勢いだったから
こっちからほどいっていった
わざとゆっくりほどいた
この時間をなぜか少しでも長くしたかった
ためしにちらっとあいつを見たら
黙ってこっちの手元を見つめていた
その伏せられた藍の瞳が
桜色の唇が
夕日に輝く銀の髪が
妙におれを惹きつけて離さない
結局髪をほどくのにもそれほどかからず
あいつは離れていく
なんだか妙に名残惜しくて
少しだけ力をこめてその一房に触れた後
するりと離す
無駄なあがきだ
わかってはいたけど
あいつの、いつもは濃い灰色の髪が
夕日の光を浴びて銀に輝き
おれの指からするりと離れていく
あの、その、とかなんかあいつがもじもじしているから
なに、と聞いたら
あいつが初めてまっすぐおれを見た
綺麗な藍色の瞳が日光に照らされて青色になりまっすぐにおれを射ぬく
ものすごく恥ずかしそうに
小さな綺麗な声で
ありがとう
って、言われた
頭を百科事典かなんかでガツンと殴られたような衝撃だった
女子の上目使いとかキモいとか思っていたおれの固定観念を見事に覆してくれた
その日から、おれの目は勝手にあいつを追うようになった
目の端にふわりと風になびく灰色の髪が映れば
自然と目で追うようになった
部活には入っていない、とか
そのくせ妙に帰るのが遅い、とか
なんか家は神社らしい、とか
いつも一人ぼっちで人には寄り付かないのに、
変なところで優しくて、いつも人に気を使ってて、見ているこっちがいじらしくなる、とか
普段はおどおどしているくせに、ものすごく体育が得意、とか
下の名前は、撫子という、とか
そんなあいつの断片である情報を
知らず知らずのうちに集めていた
あいつの笑顔を見たのがあれ以来なくて
どうすれば笑うか、とか
話しかけたらどんな顔するんだろう、とか
そんなどうしようもない変な事ばかり考えていた
話しかけたいけど、そんなキャラじゃないし
我ながら相当キモいこと考えてるし
無意識にあいつのこと気にしててストーカーみたいだし
あいつの顔がふっと脳裏をよぎって全然剣道に集中できないし
あいつが他の奴から話しかけられているのを見ていると
事務的な内容だとわかっているのに、無性にイライラするし
あいつはそれを知らないし
なんか、馬鹿みたいだ
それでも日々は過ぎていく
おれはあいつの後ろで授業を受け
あいつの髪が日光を浴びて綺麗に光っているのとか
船をこいでいるのを飽きずに眺めていた
けど、それも次の席替えでなくなる
このあるかないかのつながりも消える
そんな夜、あいつに会った
全てが変わった
〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.573 )
- 日時: 2014/10/13 16:17
- 名前: 杏月 (ID: SsbgW4eU)
お久しぶりです、杏月です!
長い間(?)来ていなかったので、まだ最後まで読めておりません・・・。(読んでからコメしろってね)
お久しぶりすぎて、早くコメがしたかったのです、すみません!
また読み終わったらコメントさせて頂きます(*ゝω・)←
更新頑張ってください!
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.574 )
- 日時: 2014/10/14 23:40
- 名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
杏月様!!
お久しぶりです!!
杏月様の名前を久しぶりに見ることが出来てとても嬉しいです(*^^*)
とてもとても長くなってしまいました……
とはいえ、これでもまだ浅葱よりはマシなんですよ!?←言い訳
これから、撫子が次の上弦の月になるまでの間、何をするのかを書こうか、
それともさっさと終わらせてしまおうか、ものすごく迷っています……
もう少し考えてみます……
コメントありがとうございます!!
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.575 )
- 日時: 2014/10/15 17:27
- 名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
*撫子は何度も瞬きを繰り返した。
だが、目の前の超ド級の美少女は消えない。
おかしい。
たしか、さっきまで白夜の魂が元の世界に帰っていくのを見送っていたはずなのに……。
撫子は少女———ハルナの背後を見た。
どこまでも続く浅葱色の空間。
だんだんここにも慣れてきた。
「ハルナさん。
もしかしなくても、ここって夢の中ですか……?」
「そうじゃな」
ハルナは空中で胡坐をかきながら偉そうにうなずき、ふよふよと浮いている。
神様は空中浮遊の能力もあるらしい。
撫子は黙って今まであったことを頭の中で整理していた。
そして、次の瞬間立ち上がると全力で目の前にあるハルナの足を掴みにかかった。
「な、ななな何をするっ!?」
「ハルナさん!!
和火とか慧とかは無事!?
村の皆は!?
白夜さんとセナさんも無事に帰れた!?」
「ぬ、ぬぉぉおおお!?
どこを触っておるのじゃ!!??
離さぬか!!
万事うまくいった!!
だから離せ!!」
「ほっほんと!?」
「まことじゃ!!
離せ!!」
ハルナは足が弱いらしく、想いきり蹴ってきた。
その勢いを殺せず、すとんとその場にしりもちをつく。
ただ勢いを殺せなかっただけでなく、安堵のあまり体から力が抜けたのだ。
「まことふしだらな!!
わっわらわの足にみだりに触れるなど!!」
まだハルナが何かを叫んでいるが頭に入ってこない。
終わった。
そのことが頭の中を埋め尽くし、
達成感のような安堵のようなよくわからない温かいものが胸を満たす。
ゆるく息がこぼれた。
全部、終わったのだ。
一通り叫んだあと、ハルナはげっそりとした顔でこちらに降りてきた。
目線の高さを合わせるためだろう。
「……礼を、言う」
急にあらたまった様子で、なんと、あのハルナが頭を下げたのだ!!
しかも礼まで言っている!!
撫子は奇怪なものを見るようにハルナを見やった。
それを気にも留めないで、ハルナはさらに言葉をつむぐ。
「わらわでは、どうしようもできなかった。
そなたが我らが一族のこじれをほどいてくれた。
夢に囚われたホムラの子孫を救ってくれた。
……深く感謝する」
「私は……」
「何と言おうとそなたの手柄じゃ。
礼として、なんでも質問に答えてやろう。
聞くがよい」
……お礼をしようとしているのはたしかにハルナの方なのに、どうしてあんなにも偉そうなのだろう。
ひとつ息を吐くと、撫子は静かにハルナの目を見返した。
「なら、いくつか聞きたいことがあります」
「なんじゃ」
「セナさん達は……どうなったんですか」
ハルナはきょとんとした。
黙っていればめちゃくちゃ美人なのに……とどこか残念な気持ちになってしまうのは
いたしかたあるまい。
撫子が見ている中、彼女の顔は驚きから徐々に苦虫を噛み潰したようなものへと変わった。
……なんなのだ、この顔は。
「……あのような、者どもなど……」
「な、なんですかその反応!?
どうなったんですか!?
幸せになれましたか!?」
撫子が必死に聞いているというのに、ハルナは今にも舌打ちをしそうな顔だ。
何故にそんなにすさんだ顔をしているのか。
「……覗かせてやるから、少し静かにしろ」
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