コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ナメコとワカメのふらいあうぇいっ
日時: 2014/06/14 23:31
名前: いろはうた (ID: Xr//JkA7)

*ああ



 なんて美しくて



 





——————哀しいんだろう。





前作『浅葱の夢見し』>>188


〜目次〜

一章
>>008  >>017  >>021  >>031  >>040  >>043 


二章
>>051   >>052   >>053   >>054   >>059   >>072   >>079

>>084   >>091   >>094   >>095   >>100   >>104   >>105

>>106   >>109   >>110


三章
>>117   >>118   >>122  >>123  >>127  >>132  >>135  >>143


4章
>>163  >>164  >>172  >>182  >>189  >>193  >>200  >>201

>>205  >>209  >>210  >>215


5章
>>225  >>229  >>233  >>240  >>241  >>244  >>245

>>249  >>253  >>261






記憶の欠片

>>050   >>060   >>116


登場人物紹介
>>044  >>124



制服紹介

>>151



白夜さんインタビュー

>>221


〜イラスト〜

撫子の制服姿

>>157

そこに慧と和火

>>190

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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.521 )
日時: 2014/09/05 15:30
名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)

*体にじかに伝わる振動を感じて、ゆっくりと重い瞼を開けた。

藍色の空に上弦の月が輝いているのが見えた。

緩慢に瞬きを繰り返し、視線をすぐ近くにあった白夜の横顔に向けた。

視線に気づいて、その紅い目がこちらを向く。


「起きられたのか」

「……」


声を出そうとして、のどがひどく乾いているのに気付き、顔をしかめる。

今は白夜に横抱きにされて、どこかに連れて行かれる最中のようだった。


「すべてをご覧になったか?」


彼の口調が前よりも丁寧さと恭しさがこもっていて、なぜか嫌悪感を感じた。

自分が自分でなくなっていくような感覚。


「……白夜さんは、タスクさんを邪魔だったから異世界にとばそうとしたけど、

 逆に返り討ちにあって、自分が異世界に来てしまったんだ」


かすれた声で小さくつぶやく。

否定の声はない。

沈黙は肯定の証だ。

視線を白夜と同じ方向に向ける。

何かの召喚の儀式の陣のような物が地面に描かれているのが遠くに見えた。

これは、夢でタスクさんが転送されそうになった陣と似ている。

周りには、たくさんの人影がある。

全部、式神なのだろう。

良く考えたら、和火の肩に矢を射かけたのも白夜の式神なのだろう。

やはりわざと逃がされていたのだ。

おそらく、上弦の月の力を借りてなにかをするつもりだ。

あの日は満月から間もなかった。

わざと逃がして仲間との絆の大切さを再認識させた後、上弦の月になる前にまた攫うつもりだったのだろう。

やがて、陣の中に降ろされた。

一切の抵抗はしなかった。

すれば、和火や慧たちの命の保証はない。


「私を媒体にして、セナさんを召喚するの?」


私を陣の中に降ろした後、白夜は立ち上がって数歩後退した。


「いいや」


羽虫のような音をたてて、陣が白く発光した。


「君に彼女の精神を乗り移らせる。

 君は、セナになる」

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.522 )
日時: 2014/09/05 23:20
名前: はるた (ID: cHwZ8QFd)

お久しぶりです、はるたです。

小説大会、銀賞おめでとうございます。
金、銀、銅と全ての賞を総なめに……。
さ、さすがです。本当に憧れます。

どんどんと物語が進んでいくにつれて、はるたのテンションがどんどんと上がっていってます。
それなのに、いまだに慧くんの告白が頭から離れないという……。
それに、いろはうたさんの本があるなら勉強なんてほったらかして読むのにぃ、といつも授業中考えている状況です(笑)

それと「様付け」は、はるた度緊張でバタリ、と倒れてしまうのでご勘弁くださいっ《焦
はるたごとき、なんとでもお呼びください!!

これからも更新楽しみにしています。
改めて、銀賞おめでとうございました。

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.523 )
日時: 2014/09/06 10:24
名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)

 お久しぶりですー
 テストも返却された朔良だよっ((キラッ
 
 白夜様きたあああああああ!!!
 うん、叫んでました。

 やっぱり好きだわあ……
 あんな狂気的に愛してるってところに萌えるわ←
 
「君は、セナになる」というのはもう撫子ちゃんは消滅する、という意味なのでしょうか……
 ここからどういう選択をするのか気になりどころですね(*^。^*)

 
 そしてそして銀賞おめでとうございます!
 冬は二度目の金賞狙ってねー!

 更新がんばってね!

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.524 )
日時: 2014/09/07 18:13
名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)

はるたさま!!


(゜□゜ )


ま、マジですか!?
マジで様なしで!?
た、タメとかもいいのでしょうか……

……じゃ、じゃあ、はるちゃん、というのはどうでしょうか……??


は、はるちゃん!!(*゜Д゜*)照


祝福の言葉もありがとうございます!!
本当に嬉しいです!!



コメントありがとうございます!!




朔良ちゃん!!


て、テスト……
いろはうたは、本日、記述模試というのをやってまいりました……
まじ心身ぼろぼろ……o(T◇T o)


白夜様来ました笑
ついに彼のターンです!!
ひたすら白夜さん祭りでございます!!
……最近白夜さんのキャラが自分でもつかめなくて悩んでいるというのはここだけの話……


祝福の言葉ありがとう!!
しかし!!
いろはうたは、たぶん、この冬の大会は参加しないかな……


コメントありがとう!!

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.525 )
日時: 2014/09/08 18:24
名前: いろはうた (ID: 5obRN13V)

*一瞬言葉を失った。


「何言ってるの……?

 あなたは、私を媒体にしてセナさんを召喚するんじゃないの……?」

「勘違いなさっているようだ。

 私は一度でも君を媒体にすると言ったであろうか?」

「どういうこと…!?

 私を媒体にするから、この世界に留まり続けろって言ったんじゃないの…!?」

「それは、君の体という意味。

 君の意識ではない」


撫子じゃなくなる……?

セナになる……?

話が突拍子もなさ過ぎて頭がついていけない。


「もしも……セナさんの意識が私に定着したとしたら、私の意識は……?」

「当然なくなるな」


さも当たり前のように言われた言葉が信じられない。

意識がなくなるというのは、死んだも同然。

ぎゅうっと衣の袖を握りしめた。

白夜は、たった一人の娘を手に入れるためだけに、撫子を殺そうとしているのだ。


「あなたは、やっぱり、狂ってる」

「それがいかがしたか。

 長き時を経ても私は貴女を想い続けてきたのだ。

 言ったであろう。

 貴女を手に入れるためならば、この命、地獄の悪鬼に売り飛ばしても構わぬと。
 
 ……貴女のために狂えるのならば、本望だ」

「……っ」


本気で言っているのが分かる。

白夜にとって、撫子の命など本当にどうでもいいのだ。

その美貌には一切の迷いが見られない。


(……あれ?)


不意に疑問が脳裏をかすめた。

白夜の姿が、夢の中で見た時と寸分たがわぬことに気付いたのだ。

歳をとっていないのは、たしか不死の呪いとか言っていたが、髪の長さまでそのままだ。

いくら不死でもそれはおかしい。

……まさか。


「……白夜さん。

 セナさん本人を召喚しないのは、その体がこの体にないからって言っていたよね。

 つまり、精神体を召喚するって」

「それがどうかなさったか」


片眉を上げた、白夜をまっすぐに見上げる。


「もしも、白夜さんも精神体だって言ったら?」


少しの沈黙の後、白夜は唇を嘲笑の形に歪めた。


「……馬鹿なことを」


でも、その紅い瞳が揺れるのが見えた。

もし、白夜が精神体だとしたら、つじつまが合う。

なにやら、複雑な術式がないと転送術は発動できないようだ。

夢の中で、白夜はタスクに空間のひずみに突き飛ばされた。

術式もなしに体ごと異世界トリップする可能性は限りなく低いだろう。

この変わらない美しい容姿にも納得できる。

精神体は体が老化することはない。

体の成長も止まるのだ。


「……何を、馬鹿な。

 精神体は、本体の体から出てしまい、器がなければ数刻の内に消える」

「この世界が器になっているとしたら?」


この世界の大気は非常に濃い霊力に満ちている。

存在が不安定な精神体でも確固とした存在として消えることもないだろう。


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