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- ナメコとワカメのふらいあうぇいっ
- 日時: 2014/06/14 23:31
- 名前: いろはうた (ID: Xr//JkA7)
*ああ
なんて美しくて
——————哀しいんだろう。
前作『浅葱の夢見し』>>188
〜目次〜
一章
>>008 >>017 >>021 >>031 >>040 >>043
二章
>>051 >>052 >>053 >>054 >>059 >>072 >>079
>>084 >>091 >>094 >>095 >>100 >>104 >>105
>>106 >>109 >>110
三章
>>117 >>118 >>122 >>123 >>127 >>132 >>135 >>143
4章
>>163 >>164 >>172 >>182 >>189 >>193 >>200 >>201
>>205 >>209 >>210 >>215
5章
>>225 >>229 >>233 >>240 >>241 >>244 >>245
>>249 >>253 >>261
記憶の欠片
>>050 >>060 >>116
登場人物紹介
>>044 >>124
制服紹介
>>151
白夜さんインタビュー
>>221
〜イラスト〜
撫子の制服姿
>>157
そこに慧と和火
>>190
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- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.205 )
- 日時: 2014/04/04 17:49
- 名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
*「——————っ!!」
撫子は目を見開いた。
右頬に地面の感触。
湿った土の匂いが鼻をかすめる。
胸が、痛いほどどきどきしていた。
撫子は見知らぬ森の中…いや、薬草を採りに来た森の中で地面に身を横たえていた。
たしか・・…崖から落ちた。
きっと頭でも打って気絶していたんだろう。
その気絶している瞬間に、白夜の夢の術に囚われた。
ただの夢じゃない。
自分の魂の過去の夢だ。
は、と息が唇からこぼれた。
遠い昔、カエデであった頃の記憶。
のみこまれそうになった。
あの生々しく強い強い感情に。
カエデのじゃない。
レイヤの、カエデへの狂おしい想いにだ。
目を強くつむって、すぐに開いた。
無理に呼吸をならして起き上がろうとすると、右足首に痛みが走った。
顔を歪めて見てみると、見事に足首は腫れ上がっていた。
崖から落ちる際にひねったに違いない。
上を見上げたら、10mほど上空に切り立った崖が見えた。
おそらく落ちる際に途中に生えている草木に何度もぶつかって、
それがクッションとなって今、無事なのだ。
おかげで、腕も着物も傷だらけだが、そうでなければ死んでいた高さだ。
落ちたところも、岩ではなく、ふかふかの土だったことも幸運だった。
そのとき、撫子の上向いた鼻の頭に、ぴちゃりと雫が落ちた。
すぐにぱたぱたとおでこにも雫が落ち、あっというまにどしゃぶりになった。
そういえば、茜がもうすぐ雨だ、と言っていたっけ。
彼女は無事だろうか。
彼女のもとに行きたいが、この足じゃ歩くどころか立つことも困難だ。
少し動かすだけで痛みが走る。
「……っう」
うめきをのどの奥で殺した。
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.206 )
- 日時: 2014/04/04 19:36
- 名前: ZEXAL (ID: JuyJRz6j)
あああレイヤが切なくてこっちまで苦しくなる!!
レイヤと結ばれてほしかった気持ちが膨らんでいくんだ…(⊃Д・、)
レイヤこそ健気で苦しいよぉ…かわいそうだよぉ…!
撫子怪我しちゃって…どうなっちゃうのやら?
早くイケメンの活躍を、動きを、見たいな…!〃(*o´∪`)o〃
更新頑張って!
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.207 )
- 日時: 2014/04/04 20:27
- 名前: 錦歌赤兎 (ID: 9RGzBqtH)
春休みの宿題に苦戦している錦歌赤兎です!
レ…レイヤさん!
来ました、来ました!
楓さんの事を愛しすぎて狂いそうだなんて…
楓さん、なんて贅沢…(。-_-。)
レイヤさんと和火って関係あるのかなぁ?
んん!?レイヤさんは楓さんを守って、和火は撫子を守って…?(←妄想)
何で抜いちゃダメ?
まさか、昔、騎士のレイヤさんになんかあった!?(←かってな妄想なので気にしないでください)
私も癖っ毛…というか…年がら年中髪の毛縛ってて、くるんくるんなんですよね…(´・Д・)」
長文、すいませんでした!更新頑張ってください!
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.208 )
- 日時: 2014/04/04 21:12
- 名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
Zちゃん!!
レイヤさんの人気がハンパなくてびっくりしているいろはうたです(笑
まあ…
カエデさんにはヒタギさんという溺愛男がいますから…
レイヤさん…入る隙間ないという…笑
まあ、あれなのね…
自分入る隙間がないってわかってたから、
カエデさんの傍にいる理由を作って、さらに彼女を守って、でも彼女に近づきすぎないように…
っていう保険なのだよ〜
コメントありがとう!!
錦歌赤兎様!!
レイヤさん知らない間にカエデさんのことLOVEになっちゃった…
っていうか、いろはうたがそうさせたってうか…
おおおお!!
いいところまできてます!!
レイヤさんとカエデさん…
そして、撫子と……???
この先は、今後の展開を読んで下さるとお分かりいただけます!!
にしても、よくお分かりになりましたね!!!
コメントありがとうございます!!
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.209 )
- 日時: 2014/04/04 21:26
- 名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
*———————おまえの傍にいられるから。
レイヤの声が脳裏によみがえり、びくっと少女の肩が揺れた。
レイヤという名の若者の顔がよぎる。
どこでだろう。
あの緑の瞳、どこかで見たことがある。
それにあの二振の刀もだ。
けれど、彼女の疲弊しきった頭では思い出せなかった。
ズキンと頭が痛む。
思い出せるのは、レイヤがカエデを愛しているということだ。
けど、その想いを彼は伝えなかった。
愛しい者の幸せを守るため、心の奥底に封じ込めていた。
(そして、カエデは私の先祖であり、
私の魂のずっと前の器だった彼女は、そのことに……気づけなかったんだ)
楓。
遠き昔、皇子をも恋に狂わせたという美貌を持ち、
唯一絶対の青き力をもつ言霊を自在に操った白銀の巫女姫。
「私」はそれの生まれ変わり。
そもそも……「私」とはなんだろう。
伝説の巫女姫の生まれ変わり。
ただの魂の器。
「私は……誰……なの……?」
問うても、応える者はいない。
体に冷たい雨が叩きつけられる。
「私って……なに……?」
呼吸が知らず荒くなる。
目の前の景色がかすむ。
楓の生まれ変わり。
彼女の魂に、少し自我が芽生えていただけの。
「ち、違う……」
ただの魂の器。
「ちが、う……ちがう……」
顔をいくつもの雫が流れた。
雨粒なのか、涙なのか、もうわからない。
「わ、私……私は……」
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