コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ナメコとワカメのふらいあうぇいっ
日時: 2014/06/14 23:31
名前: いろはうた (ID: Xr//JkA7)

*ああ



 なんて美しくて



 





——————哀しいんだろう。





前作『浅葱の夢見し』>>188


〜目次〜

一章
>>008  >>017  >>021  >>031  >>040  >>043 


二章
>>051   >>052   >>053   >>054   >>059   >>072   >>079

>>084   >>091   >>094   >>095   >>100   >>104   >>105

>>106   >>109   >>110


三章
>>117   >>118   >>122  >>123  >>127  >>132  >>135  >>143


4章
>>163  >>164  >>172  >>182  >>189  >>193  >>200  >>201

>>205  >>209  >>210  >>215


5章
>>225  >>229  >>233  >>240  >>241  >>244  >>245

>>249  >>253  >>261






記憶の欠片

>>050   >>060   >>116


登場人物紹介
>>044  >>124



制服紹介

>>151



白夜さんインタビュー

>>221


〜イラスト〜

撫子の制服姿

>>157

そこに慧と和火

>>190

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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.310 )
日時: 2014/05/10 16:45
名前: 朔良 ◆oqxZavNTdI (ID: 2IhC5/Vi)

 こんばんは、朔良です。

 うーん、撫子ちゃん、強いなあ(精神的に)
 守りたいってすごいよね
 というか、「守りたい」という気持ちだけで終わる人がたくさんいるわけだし、それを実行する撫子ちゃんはやっぱりすごいと思った(*^^)v

 慧君……!
 かっこいいなあ(>_<)
 私の中で慧君の好感度がすごい勢いで上がってます……///

 何でだろう、戦っているところを見るとこんなにも好きなるんだね……


 更新頑張ってね!

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.311 )
日時: 2014/05/10 16:49
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

*いや。

(相性……悪くないわけじゃないかも……!)



『昇華!!』



撫子は叫ぶように『話し』た。

慧が目を細めて、警戒の表情を浮かべつつも、一気に距離をつめてくる。

撫子は手にしていた銀の棒を慧に向かって投げつけた。

その唯一の武器を投げるという無謀な行動に、慧も驚きを隠せていない。

だが、変化はすぐにおとずれた。

銀の棒が霧状になって慧の体にまとわりつく。

言霊のちからで、物質の形状が変わったのだ。

慧は表情を変えずに、勢いよく短槍を振り回して銀の霧を振り払おうとするが、

霧は相変わらず慧の体の周囲にまとわりついている。

慧は舌打ちすると、口の中で何事か呪文のようなものをすばやく唱えた。

甲高い音と共に慧の体に電光が走る。

しかし、放電しても霧は霧散しない。

銀は電気をよく通す。

通すからこそ、破壊できない。

力は通り抜けていく。

徐々に霧が、慧の霊力を削り取っていく。

自分以外の霊力で作られたものに触れると、基本的には自分の霊力がそのものに吸収されてしまうのだ。

慧は眉間にしわを寄せると、再び撫子のもとにすさまじい速さで駆けた。

撫子は丸腰だ。

振り払えぬ霧をどうにかするより、撫子本体に攻撃を加えようというのだろう。

だけど、そんなことはとっくにお見通しだ。



『凝固!!』



「……ちっ」


今度こそ、慧は大きく顔を歪めて舌打ちした。

霧状だった銀が、固まってセメントのようなものとなって慧の体の動きを阻む。

見る間にそれは固まって、慧は身動きが取れない状態になってしまった。



『精製』



最後の霊力を振り絞って、今度こそ撫子は銀で短刀を作り上げた。

それを手に取って、慎重に動けない慧のもとに歩み寄り——————彼の首につきつけた。

ぜいぜいと荒く息をついているのは自分だ。

霊力を使いすぎた。

だが……



……勝負あった。

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.312 )
日時: 2014/05/11 14:12
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

朔良ちゃん!!


ご、ごごご、ごめんなさい!!
遅くなってごめんなさい!!
おそらく、更新したタイミングとコメントをくれたタイミングがかぶっちゃったみたいで……


そして、和火を覚醒させたにもかかわらず、変わらぬ慧の人気……
なんか……和火が不憫に思えてきた……笑
でも、やっぱり戦闘シーンをみると好感度は上がるものよね……


コメントありがとう!!

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.313 )
日時: 2014/05/12 19:15
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

*「私の勝ちだよ……慧」


荒い息の中なんとかつぶやく。

口にしたら少しだけ実感がわいた。

じわじわと喜びが心を満たす。


「私の勝ち」


慧は目元を歪ませただけで何も言わない。

軽く息を吐いて、撫子は慧の首に突き付けていた短刀を霧散させた。

空っぽになった手はかすかに震えていた。

それをごまかすように手を握る。

撫子はくるりと慧に背を向けて、茜の方にゆっくり歩き出した。

茜は、決着をちゃんと見ていただろうか。



「—————————油断してんじゃねえよ」



背後からの殺気。

完全に気を抜いていたから、反応が遅れる。

肩を強くつかまれ足を払われる。

体が宙に浮いた。

気づいたら、体は硬い地面に強く押し付けられていた。

のどもとには慧の短槍の穂先が突き付けられている。

その刃があんまりにもまぶしく輝くものだから、撫子は動けなくなってしまった。


「形勢逆転…か」


撫子は唾を飲み込むのでせいいっぱいだ。

なんて無茶だ。

慧は、撫子の言霊による、体中の銀の束縛を力任せに破ったのだ。

信じられない。

今は、慧が上にのしかかるようにして、撫子の動きを封じていた。

片手だけで軽々と撫子の両腕を拘束している。

少しも動けない。


「……言えよ」


ハスキーな慧の声に、大げさなほど体がびくっと震えた。

心臓がばくばくいっている。


「な、にを?」

「参った、って。

 もう、夜番させてくれ、なんて言わねえって」

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.314 )
日時: 2014/05/12 19:54
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

*「…っな!?

 何でそんなこと言うの!?」

「いいから、言え」


頭が真っ白になる。

確かに先ほど勝ったのに…!!


「先に気を失った方が負けだ。

 おまえはおれを気絶させなかった挙句、無防備に背中まで見せやがった」


ヤバすぎる表情で至近距離で舌打ちまでされた。

なにも悪いことなどしてないのに、何故か全力で謝りたくなる。

暑くもないのに、ぽたぽたと汗が頬を伝って地面に落ちた。


「その甘さが心底腹立たしい……」


またも舌打ちされ、殺意すらこめてにらまれた。

動けない撫子は震えるしかない。

怖い。

怖すぎる。

背中を見せただけで、なぜこんなに殺意まで抱かれてしまっているのだろうか。








結局、茜に取り合ってもらって、撫子は星祭が終わった次の日の夜番をさせてもらえることになった。

今日から一週間後だ。

慧は相変わらず不機嫌だし、和火など目も合わせてくれなかった。

それがなんだか悲しくて、しょんぼりしてると、茜は笑った。

茜によると、撫子に夜番という危険な仕事をさせるのが心配でたまらないから

2人とも不機嫌らしいが、撫子本人には気のせいにしか思えなかった。

本当に二人とも素直じゃないよね〜、と茜は笑っているが、撫子はその隣でため息をついた。


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