コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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ナメコとワカメのふらいあうぇいっ
日時: 2014/06/14 23:31
名前: いろはうた (ID: Xr//JkA7)

*ああ



 なんて美しくて



 





——————哀しいんだろう。





前作『浅葱の夢見し』>>188


〜目次〜

一章
>>008  >>017  >>021  >>031  >>040  >>043 


二章
>>051   >>052   >>053   >>054   >>059   >>072   >>079

>>084   >>091   >>094   >>095   >>100   >>104   >>105

>>106   >>109   >>110


三章
>>117   >>118   >>122  >>123  >>127  >>132  >>135  >>143


4章
>>163  >>164  >>172  >>182  >>189  >>193  >>200  >>201

>>205  >>209  >>210  >>215


5章
>>225  >>229  >>233  >>240  >>241  >>244  >>245

>>249  >>253  >>261






記憶の欠片

>>050   >>060   >>116


登場人物紹介
>>044  >>124



制服紹介

>>151



白夜さんインタビュー

>>221


〜イラスト〜

撫子の制服姿

>>157

そこに慧と和火

>>190

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Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.275 )
日時: 2014/04/30 20:54
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

*撫子は、いつのまにやら村の女性たちの女子界のような茶会で茶をすすっていた。

そこで聞いた話をまとめるとこうだ。



まず、星祭、というのは現代日本で言うと、この村での大規模な七夕祭りというところだろうか。

この村をあげての一大イベントであるらしく、他の村に住む人々も参加するようだ。

しかも、星祭は神話に基づいたもので、もともと恋のお祭りらしく、

その日に多くのカップルが誕生するんだとか。

そのために少女たちは星祭の日に全力でおめかしをするらしい。

星祭は一週間後に催されるとのことだった。

その星祭の衣装も含んだ着物の山が風呂敷に包まれ、巨大な布の山へと化して撫子の隣にそびえていた。



そして、撫子たち以外に、

まれびと、異界からトリップしてきた人は来たことがないとのことだった。

もし、撫子達以外に異界から来た者がいたら、元の世界への帰り方がわかるかもしれないと

淡い期待を抱いていたのだが、そうも現実はうまくいかないようだ。


「ここは霊気に満ちているからねえ」

「ちょっとやそっとのことじゃ驚かないのさ」


撫子を疑うそぶりを微塵も見せず、女性たちは明るくからから笑った。

肩から力が抜けた。

受け入れてくれている。

撫子というまれびとの娘を。

霊力を有し、目と髪の色が普通とは違うのに。

拒まない。

こんなことは生まれて初めてで、ただどうしようもなくうれしかった。


「あの、なんか、お礼させてください

 着物もこんなにもらってしまったし……」

「いいってば!

 どうせこれから先、誰も着るもんがいなかったんだから」

「そうよ〜

 気にしちゃだめよ〜」


女性たちは口々にそういってくれたが、撫子は頑として譲らなかった。

どうしてもお礼をする、と言ってきかない撫子に、女性たちは困ったように顔を見合わせたが、

そのうちの一人がふと思いついたように言った。


「あ、じゃあ、あんたの言霊の術がみたいな」


トイレ掃除でもなんでもしてやる!と意気込んでいた撫子は、びくりと体をこわばらせた。


『化け物ッ!』


幼き日に投げつけられた言葉が耳の奥でこだまする。

怖い。

人前で、言霊を使うのが。

せっかく受け入れてくれたのに、拒絶されるかもしれなくて、怖い。

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.276 )
日時: 2014/04/30 21:21
名前: 錦歌赤兎 (ID: N.hBywMC)



ジャジャーン!
この前の試合、無事1位で通過したよ!赤兎です!←自慢

久しぶりに来たら、わぁ!更新されてる!パチパチ*\(^o^)/*

一気に読破致しました…

こらぁぁぁぁぁぁ!!!
彗さんの顔にぞ…う…き…ん…投げつけたのは誰だーーー!Σ(゜д゜lll)

彗さんの綺麗かっこいい顔が…
グスン…
赤兎、今すぐにでも彗さんの元に飛んで行って、顔を洗わせたい!
赤兎の洗顔セット、貸します!ってか、貸させて下さい!?

いろはちゃん!この前、話してた、N9だっけ?乙女ゲーム。調べて見たよ!
いろはちゃん、それやってるの?赤兎もやろうかなぁ…

更新も勉強も頑張って♪( ´θ`)ノ

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.277 )
日時: 2014/04/30 22:39
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

うさぎちゃん!!


試合おつかれさま&おめでとうございます!!
うさぎちゃんは一体何部にはいっているのかな??
試合っていうと…運動部かな??
いろはうたは筝曲部というのに所属してます〜
琴を弾く部活だよ〜


そして、こらあああって(笑
慧のために怒ってくれてありがとう…
けなげなうさぎちゃん……


の、ののののノルン!?
そうNORN9だよ!!
興味を持っていただけたか!!!( ゜□゜)
ぜひやってみてくださいな!!
あれはオススメ!!
イケメンとかわいいこちゃんとひよこで満ち溢れているから!!!!


コメントありがとう!!

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.278 )
日時: 2014/04/30 22:57
名前: いろはうた (ID: DYDcOtQz)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

*そんな撫子の内面とは裏腹に、女性たちはいいね〜とばかりに盛り上がった。


「たしかに、御言葉使いの術なんて見たことないしね〜」

「あたしも〜」

「あたしは、御言葉使いっていうのに、初めて会ったわ〜」


怖い。

逃げ出したい。

震える手を握りしめた。


——————だけど、いつまでも、逃げてちゃ前になんて進めやしない。


撫子の瞳が鮮烈な青に輝き、風もないのに銀に変わった撫子の髪がふわりとなびた。

霊力を唇にのせて『話す』。



『氷結』



ピシピキッパキパキパキッ



硬い音を立てて、空気中の水蒸気が寄り集まって凍っていく。

それらは空中でうっすらと青く輝きながら、やがていくつもの氷の薔薇を形作り始めた。

そして、それらは目を見開いて硬直している女性たち一人一人の手にふわりと舞い降りた。

誰も何も言わなかった。

ただ、手の上の氷の薔薇を凝視している。

なんだかいたたまれなくなって撫子はうつむいた。


「決定だね…」

「そうだねえ」


何の決定だろう。

撫子はゆるゆると視線をあげた。


「あんた、星祭の飾り付けの担当ね」

「は、はい……!?」

「いや〜すごいわ!!」

「御言葉使いってこんなこともできるのね!!」

「氷の薔薇なんて粋じゃないの〜」


女性たちはきゃっきゃっと撫子の氷の薔薇をほめたたえた。

なにが起こったのかとっさに理解できず撫子は硬直した。

喜ばれた……のだろうか。


「これ、霊力でできているから、そう簡単には溶けないでしょ?」

「は、はい!

 一日ぐらいならもつかと」

「じゃあ、星祭の飾り、お願いしていい?」

「これだけ綺麗なのできるなら、今年の祭りは豪華になるわあ」


撫子はしばらくぽかんとしていたが、やがてゆっくりと笑みを浮かべた。


「私で……よければ」


ここにいられる理由ができた。

拒まれなかった。

むしろ喜ばれた。

受け入れてくれた。

全部が純粋に嬉しかった。


「——————撫子!」


どすどすと無遠慮な足音がこちらに近づいてくる。

慧だ。

すぐに彼は部屋の戸口に姿を現した。

急いできたらしく、少し息が上がっている。


「どうしたの慧?」

「……おまえの連れが目を覚ました」



撫子はがたん、と音をたてて立ち上がった。

Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.279 )
日時: 2014/04/30 23:14
名前: ユリカ (ID: lTRb9CJl)

うぉぅっ!?和火が目覚めた!?

次もがんば!


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