コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- ナメコとワカメのふらいあうぇいっ
- 日時: 2014/06/14 23:31
- 名前: いろはうた (ID: Xr//JkA7)
*ああ
なんて美しくて
——————哀しいんだろう。
前作『浅葱の夢見し』>>188
〜目次〜
一章
>>008 >>017 >>021 >>031 >>040 >>043
二章
>>051 >>052 >>053 >>054 >>059 >>072 >>079
>>084 >>091 >>094 >>095 >>100 >>104 >>105
>>106 >>109 >>110
三章
>>117 >>118 >>122 >>123 >>127 >>132 >>135 >>143
4章
>>163 >>164 >>172 >>182 >>189 >>193 >>200 >>201
>>205 >>209 >>210 >>215
5章
>>225 >>229 >>233 >>240 >>241 >>244 >>245
>>249 >>253 >>261
記憶の欠片
>>050 >>060 >>116
登場人物紹介
>>044 >>124
制服紹介
>>151
白夜さんインタビュー
>>221
〜イラスト〜
撫子の制服姿
>>157
そこに慧と和火
>>190
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- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.682 )
- 日時: 2015/01/20 23:45
- 名前: いろはうた (ID: 16oPA8.M)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
銀賞受賞御礼番外編
野郎どもに手紙を書かせてみた
「……全然思いつかないんだけど」
「あの作者、おれが文とかが不得手なのを知っていてわざとやらせているのか……?」
慧と和火が二人そろって机に向かい、頭を抱えている。
ひどくなにかを悩んでいるようだ。
机の上には上等の和紙と筆などが散らばっていた。
「あれ?
二人とも、どうしたのげっそりして」
「……なんだ、茜かよ」
「なんだとは失礼ね、慧お兄ちゃん」
二人を見かけて近づいてきたのは茜だった。
彼女は軽い足取りで机のところまで来ると、彼らの向かい側に座った。
和火が眉間にしわを寄せながらぼそりとつぶやく。
「……作者がさ、銀賞受賞したお礼の手紙を読者様に書けってさ」
「へえー!!いいじゃん、いいじゃん!!」
しかし、それにダンッと強くこぶしを机にたたきつけたのは慧だ。
「よくねえよ!!
何を書けばいいのかさっぱりわからねえんだよ!!」
「んー、あ。
じゃあさ、撫子に恋文を贈る感じで書いたらどうかな?」
「はあ!?
恋文!?」
「ラブレターってこと?」
「らぶれたーがなんなのかは知らないけど、そ。恋文。
そっちの方が力が入るんじゃない??」
いい考えだ!!と顔を輝かせている茜。
それとは対照的に、男二人の顔は暗い。
「余計に難しいだろうが。
そも、おれは恋文を書いたことなんて一度もねえよ」
「おれも、ない」
「えー……」
結局、振出しに戻ってしまった。
うーん、と茜は腕を組み、色々と考えを巡らせている。
「あ!!
じゃあさ、じゃあさ!!
私が恋文のお手本示すから、それの真似して書いてみてよ!!」
「まあ、同じ女子からの目線ならたしかに……」
「えっとね、たしか、こんなのなんだけど……
『嗚呼、愛し君。
君の夜空に輝く満点の星々よりもきらめき輝くその瞳に
君に焦がれる僕という愚かな一人の男を映してはくれまいか。
そうでなければ、この心は漆黒の闇に染まりゆくであろう。
君は、僕の光、僕の命、僕の……「もういい!!わかったやめろ!!」
慧に強くさえぎられた茜はひどく不満そうだ。
「まだ、冒頭部分しか言ってないんだけど。
ちなみにこれは、今、村で流行っている恋物語の台詞の一部分だよ!!
きゃーっ」
「長すぎるんだよ!!」
「好きな女の目を褒めるだけで何文字使ってんの。
あと漆黒の闇ってマジ厨二病すぎて引くんですけど」
「好きな女に見てもらえねえだけで、心臓が黒ずむとかもはや末期の病だぞそれ!!」
どうやら却下なようである。
「じゃあ、これは?
『僕の可愛い可愛い砂糖菓子ちゃん。
君の蜂蜜よりも甘い唇を味わってみたいn「うぉえっ」
「ちょ、ちょっと、慧お兄ちゃん!!
今からが良い所なのに、本気で吐きそうにならないでくれる!?」
どうやら慧は、今の台詞を撫子に言う自分を想像してしまい
著しく吐き気を催したようだ。
「仕方ないなー。
次、行くよ!!次!!」
「まだやるのかよ!?」
それからも茜のスパルタ恋文講座は続いたが、結局、何も成果は得られなかったそうな。
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.683 )
- 日時: 2015/01/23 21:40
- 名前: 殺せんせー (ID: 549un0nz)
ヌルフフフフ
鍵かっこが多くてイイね👍
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.684 )
- 日時: 2015/01/24 22:51
- 名前: 殺せんせー (ID: 549un0nz)
ヌルフフフフ
早く続きを書いてもらえますかねぇ?
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.685 )
- 日時: 2015/01/27 10:11
- 名前: いろはうた (ID: 16oPA8.M)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
殺せんせー様
返事が遅れましたことお詫び申し上げます。
現在いろはうたは受験のまっただなかにおりまして、
更新が非常におろそかになる状況にあります。
一か月に一度更新できたらいい方だと思います。
あと、今回のは番外編なので、これの続きは特にありません。
次の一回、もう一つセナとタスクの番外編を書いて、
このなめわかはいったん終了とさせていただこうと思っています。
コメントありがとうございました
- Re: ナメコとワカメのふらいあうぇいっ ( No.686 )
- 日時: 2015/01/31 14:29
- 名前: いろはうた (ID: 16oPA8.M)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode
参照7000突破記念
酔っぱらった姫様
*部屋を出ようとしたら、廊下の隅でセナがうずくまっていた。
あわてて彼女を抱き起し、脈を確かめる。
問題ない。
続いて目の色を確かめたがこちらも問題ない。
が、なんだか目の焦点が合っていない。
どこかトロンとしている。
鼻をかすめたその匂いにわずかに眉根を寄せる。
「姫様、酒を口にされましたか」
「うんー」
どこか呂律の回っていない口調だ。
しかも、身体に力が入らないらしく、こちらにくったりと体を預けてくる。
これは、酔っている。
「神酒(みき)の奉納でしたか?」
「違うのー。
女官たちがねー、セナ様とタスク様はまったく関係が進展なさらないから
セナ様、この勢いでタスク様を押し倒しちゃえー☆
って、私にお酒を飲ませたのー。
私がお酒に弱いこと知ってるくせにー」
「……」
なるほど。
どうやら、酒を飲まされた挙句、こちらの部屋の前に置き去りにされたらしい。
「……あとでその女官たちに褒美をやらねば」
「え、なんてー?」
「なんでもありませんよ」
ふわりと彼女を抱き上げ己の部屋に運ぶ。
さすがにこの状態の彼女を廊下に置き去りにするのはまずいだろう。
いつもならばセナは恥ずかしがってじたばたと腕の中でもがき暴れる。
しかし、今の彼女はこちらの首に腕をまわし自分から抱きついてきた。
常に天然小悪魔っぷりを発揮しているセナだが、それに拍車がかかっている。
……これはかなりまずいかもしれない。
とりあえず、そっと寝台の上にセナを降ろした。
酔っているのだし、水でも飲ませた方がいい。
そう思い、立ち上がろうとしたら、なぜかセナに思い切り衣を引かれ、行動を阻まれた。
しかもなぜかこちらにのしかかってくる。
酔っ払いがどのような行動に出るのかわからず、うかつに動けない。
固まっていると、セナはおもむろにこちらの首もとに指を這わせた。
「タスクのねー、鎖骨のあたりとか、男の人らしくてかっこいいのー」
「……ありがとう……ございます」
吹っ飛びそうになる理性をなんとかかき集め、食いしばった歯のすき間から呻くようにして言葉を紡ぐ。
すると、今度はセナはその小さな灰色の頭をこちらの胸元に擦り付けてきた。
すりすりすりすり、という感触がなんとも愛らしい。
しかし、婚姻前なのでセナにみだりに触れることもできず、
タスクは死んだ魚のような目でされるがままになっていた。
「タスクの胸のあたりも筋肉ムキムキでかっこいいのー」
「…………………………ありがとうございます」
何なのだ。
何なのだ、この楽園兼拷問のような状況は。
しかし、突然セナは体を離すと、胸のあたりを押さえて顔を歪めた。
全身を冷たいものが一気に駆け巡った。
「姫様!?
どうなさったのですか、どこが痛みますか?」
「タスクが……」
セナは苦しげにその濃い藍色の目を潤ませてこちらを見てきた。
それすらも可愛らしすぎて頭がおかしくなりそうだ。
いやもう既におかしいのかもしれない。
「タスクがかっこよすぎて……胸が苦しいの……」
「…………」
好いている娘の前であさましくも鼻血を吹き散らかすという醜態を披露する前に、
鼻をきつくつまむことに成功した。
喉の奥で鉄さびの味が広がるのを感じる。
今のはかなり危なかった。
しかし、セナはそれぐらいで容赦はしなかった。
おずおずとまたタスクに近付き、その顔を下から見上げる。
「タスク……。
タスクに口づけられたいと願う私は……はしたないかなー……?」
「ぅぐはっ」
血が逆流し、止めきれず、盛大に吐血をしてしまった。
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