ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 花の少女
- 日時: 2010/04/12 18:23
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
( ・ω・)こんにちゎ☆白兎(はくと)です。
小説は三作目ですが・・・どうにもこうにも、面白い話がかけません;(泣
でも、下手なりに頑張りますので見ていただければ光栄です(´・ω・`)
できればコメしてってください♪
では本編をどうぞ♪
これは花のように生き、花のように散った少女の物語__
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- Re: 花の少女 ( No.152 )
- 日時: 2010/06/14 18:55
- 名前: 月花 (ID: Uk0b6ssr)
せ…性格が…
して黒いオーラって…
- Re: 花の少女 ( No.153 )
- 日時: 2010/06/15 17:49
- 名前: 白兎 (ID: BtjLrvhc)
今日からもう、みんなと会う事はなくなるんだ——
愛花はそんな思いを抱きつつ、成宮の車に乗る。
いきなりだった。
先ほどまでの涙など砂漠に落ちた一滴の水のように少なく思えるほど、滝のような大量の雫が流れ出た。
(私と比べ、最後まで爽やかに去って行った香澄は強いよなぁ) 愛花はつくづくそう思った。
声を荒げ泣きじゃくる愛花を、成宮は実に冷ややかな顔で眺めていた。
愛花の新居となるこの家は、とても広くそして大きかった。
まぁ、篠田の家には劣っているが。
それでも、普通に考えればかなりの豪邸だった。
成宮は家に入ると、さっそく妻の紫陽を呼んだ。
妻が来たのを確認すると、成宮はそそくさと何処かへ行ってしまった。
「あなたが……愛花さん?」
成宮の妻は、とても美人だった。
まったく、金持ちは美人ばかり選びたがるのだろうか。
思えば、愛花の母もかなりの美人だった。
「はい……」
「フフ、可愛い子ねぇ」
「はぁ……」
「あ、ちょっと待っててね。あの子呼んでくるから」
そう言って、紫陽は階段を上っていった。
知らない部屋に、たった一人だけ。
愛花はすこし寂しくなった。
でも、すぐに紫陽は少年を連れやって来た。
「この子は……
母親が紹介しようとしたが、少年が遮った。
「いいですよ。僕ももう子供じゃないんですから、自分で自己紹介くらいします」
少年は、優しそうな顔をしていた。
口調も優しそうに思えた。
「僕は、成宮 真悟(しんご)。よろしくね、愛花ちゃん」
「真悟くんっていうの。うん、よろしく」
真悟は、どっちかというと可愛い系の顔だった。
いつもにこにこしていて、気さくな性格。
(流石は良いとこの坊ちゃん。おっとりしてるなぁ)
愛花はその時、真悟をそんな風に見ていた。
一ヵ月後には、愛花はすっかりこの家の一員となっていた。
新しい母は優しく、同い年の兄弟もとても良い子だった。
新しい学校ではすぐに馴染んでいた。
「成宮」の姓を名乗るのも、当たり前になっていた。
そんなある日__
朝、愛花は三階にある部屋のふかふかのベッドから身を起こした。
その日は日曜日で、学校はない。
暇だったので本を読んでいると、紫陽にこう言われる。
「愛花さん。お願いがあってね。ちょっといいかしら」
「どうしたんですか? お母さん」
「お父さんったら、書類を忘れていってしまわれて……。それで、今すぐ届けたいのだけど、私 今 手が空いてなくて……。
愛花さんに行っていただけると助かるのだけど」
「あぁ、それくらいなら」
愛花は紫陽の頼みを承った。
そして、父となった雅金の元へ。
大きなビルの中に入った。
受付で社員に事情を話したあと、雅金の居る部屋に連れて行ってもらった。
社員はその部屋を何回かノックしたあと声を掛けた。
「社長。お嬢様がいらっしゃいました」
でも、その声は途中で掻き消された。
「成宮様、それはどういうことですか!?」
男の人の声だ。
とても必死な声だった。
「しゃ、社長……?」
社員の人は、ドアを開けた。
そこから見えたのは、高そうなイスに座る雅金と高そうなスーツを着込んだ中年男だった。
- Re: 花の少女 ( No.154 )
- 日時: 2010/06/15 18:27
- 名前: 白兎 (ID: BtjLrvhc)
「あの……お、お父さん?」
愛花はこの妙な空気を変えたかった為、声を掛けた。
「愛花か…………」
雅金はすこし考える素振りを見せた。
「愛花。私はこの人とお話をするのだが……お前はそこで見ているといい」
そう言われた愛花は、その場でじっと立っている事にした。
「……では、話を続けようか。亀井社長」
亀井社長、その名を愛花は聞いたことがあった。
と言っても、別に知り合いというわけではない。
テレビで見たことがあっただけだ。つまり、テレビに出るほど名の知れた人物、と言うわけだ。
「成宮様、先ほどの話ですが……何か、ご冗談でも付かれておるのですか?」
「冗談など付いて何になるというのだ。本当だよ」
「そんなっ……」
愛花は全く話の内容が判らなかった。
始めはずっと黙っているつもりだったのだが、訊いてみることにした。
「お父さん、亀井社長と、何のお話をされているのでしょう?」
雅金は一瞬下を向きそのあと愛花に目線を移した。
「この会社と亀井社長の会社は、先代から契約を結んでいたんだけどね……」
「けど……?」
「亀井社長の会社は役に立たないから、契約を打ち切ろうと思っているんだよ」
雅金は平然というのだった。
「役に立たないって……」
「亀井さんのところは、最近業績も悪いしねぇ。そんなとこと仲良くしてたって、意味ないだろう?」
そこまで言い終わると、今度は亀井社長が反論した。
「た、確かにそうですが……。まだ諦める段階ではありません! これからはもっと……。それに、亀井家とは先代からの付き合いでしょう!?」
「先代のことなんて知らないよ。それに君は“これからは”って言ったけどさ……じゃあ、なんで今まで努力しなかったのかな」
「それは……」
「今を頑張らないような会社と契約を結んでもね」
「そんなの、同意できません!!」
「ふぅん……。だったら、良いよ」
雅金は亀井社長を帰らせた。
そして、囁く様にひっそりとした声で
「あの人、大変なことになるよ」
と愛花に言ったのだった。
そしてその三日後__亀井社長の会社は倒産した。
- Re: 花の少女 ( No.155 )
- 日時: 2010/06/16 18:17
- 名前: 月花 (ID: gWkqmuUW)
ぉわあぁぁぁぁ・・・
倒産しちゃったかぁー・・・
何かそっちの方が気になっちゃう…
- Re: 花の少女 ( No.156 )
- 日時: 2010/06/17 16:11
- 名前: アキラ (ID: PA3b2Hh4)
倒産!!
愛花の父親となる成宮さん、かなり冷徹そうな
人ですね。
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