ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 花の少女
- 日時: 2010/04/12 18:23
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
( ・ω・)こんにちゎ☆白兎(はくと)です。
小説は三作目ですが・・・どうにもこうにも、面白い話がかけません;(泣
でも、下手なりに頑張りますので見ていただければ光栄です(´・ω・`)
できればコメしてってください♪
では本編をどうぞ♪
これは花のように生き、花のように散った少女の物語__
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- Re: 花の少女 ( No.127 )
- 日時: 2010/06/04 18:02
- 名前: 白兎 (ID: BtjLrvhc)
琥珀s>>あ、名前変えたんですねっ(・□・ ) 読み方って「こはく」ですよね?
香澄の一人称は、「僕」にしようか「俺」にしようかかなり迷いました;
でもやっぱり「僕」だと子供っぽい&「俺」の方が男らしいので、「俺」に。こっちの方が大人っぽいかなーと。
アキラs>>香澄も子供だし、お母さんと一緒に住みたいんだろうな……
小学生にこんな決断させんなよって思う(´・ω・`)
大好きな香澄が居なくなる黄薇が可哀想……
- Re: 花の少女 ( No.128 )
- 日時: 2010/06/04 18:44
- 名前: 白兎 (ID: BtjLrvhc)
__その日は、あっと言う間に遣って来たらしい。
夕食の際、あくまでもサラリと、香澄は言った。
「俺、明日には此処出るから」
賑やかだった部屋は、急速に静まり返った。
「えっ……。あ、明日ぁ?」
黄薇はとぼけた様な声をだした。
「そう。明日」
何食わぬ顔で香澄は言うのだった。
皆、暗い顔をしていた。当然のことだが。
いや違った。此処に一人、テンションの高い人がいたんだった。
「よしっ! じゃあ、今日はお別れパーティしよう!!」
陽子、キミはどんだけポジティブなんだ。
(こいつ、ある意味すげぇ……)愛花も感心の様子(?)
確かに楽天的だ。本当、素晴らしいよ。
そんな訳で、お別れパーティは始まったのだが。
でもただ陽子が騒ぐだけだ。皆の表情は重く暗かった。
そのため、訳の判らないままパーティは終わってしまった。
香澄は部屋に戻った。
しばらくして、ドアからノックする音が聞こえてきた。
ガチャッ…
「香澄ぃー」
黄薇だった。
「……どうした?」
香澄の表情は意外にも、優しく穏やかだった。
ふたりはお互い、じっと見つめ合っていた
「…………やっぱり、云っちゃうんだよねぇ」
「うん。ごめん……」
「何で謝るの? 香澄は悪くないのに」
「そうだな……」
「……香澄ぃ」
「なに?」
「わたし、やっぱり香澄が居なくなるのはイヤだよ」
「ごめ……
「謝らないで!」
「香澄が居なくなるのは嫌。でも、香澄が決めた事なら、私は何も言わないよ」
「黄薇……」
黄薇の顔は、実に爽やかだった。
「香澄、今までありがとう。
ばいばい————」
少女は爽やかに、そしてひどく綺麗に笑った。
- Re: 花の少女 ( No.129 )
- 日時: 2010/06/04 18:52
- 名前: 琥珀(月花) (ID: c2pmews/)
あぁぁぁぁーーー・・・黄薇が・・・なんか優しくなってるぅ—´д`|||
- Re: 花の少女 ( No.130 )
- 日時: 2010/06/04 19:33
- 名前: 白兎 (ID: BtjLrvhc)
琥珀s>>17でも地味に言ってましたが、黄薇は本は善い子なんですよ(´・ω・`)
ただ嫉妬しちゃったり自己表現が上手くなかったり(俗に言うツンデレ?)するだけで。
でも今回はちょっと善い子にしすぎたかも…
まぁ、こんなのもたまにはね♪
- Re: 花の少女 ( No.131 )
- 日時: 2010/06/05 17:41
- 名前: 白兎 (ID: BtjLrvhc)
朝、目を覚ましたら
何処からか足音が聞こえた。
ふと時計をみると、4時だった。
(こんな時間に、何をしているのだろう)愛花は思った。
適当に着替えて、部屋をでた。
すると今度は、扉の閉まる音がした。
この聞き覚えのある音は、間違いなく玄関の方からの音だった。
何故だか愛花は嫌な予感がした。
愛花は走る。
(みんなの迷惑になるかも知れない。)
そう思ったけれど、それよりもこの不安を一刻も早く取り除きたかった。
そして、外に飛び出した。
其処に居たのは、香澄だった。
「愛花ちゃん……?」
「香澄くん……なんで…………」
香澄は、大きなバッグを持っていた。
愛花の目はそのバッグを捉え、そこで状況を把握し、また香澄に目を向けた。
「もしかして、もう云っちゃうの?」
「うん……」
「こんな早くからなんて、聞いてなかった」
愛花はすこし不機嫌そうに言った。
「言わなかったからね」
「どうして? もっとちゃんと……みんなで見送りしたかったのに」
「見送りとか、いいから」
「なんで? なんでそんな事言うの?」
「見送りなんてされたら……今度こそ、俺 泣く気がして」
香澄は、悲しいんだか嬉しいんだか、よく判らない笑顔をつくっていた。
悲しみを隠すための笑顔は、案外判り易い。
だってその笑みは、ただ痛々しいだけだから。
愛花もそれに気付いた。
— そんな顔しないでよ 辛いなら辛いって言ってよ 私まで悲しくなる —
彼女はそんな想いを抱いていた。
でも、あえて何も言わずにおいた。
「じゃあ、元気でね。愛花ちゃん」
「うん……」
香澄はきびすを返し、スタスタと歩いていく。
愛花は香澄の後姿をずっと眺めていた。
やがて、姿は見えなる。
香澄はもう、云ってしまったのだ。
彼が此処へ 戻ってくることは 二度と 無い ——
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