ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 花の少女
- 日時: 2010/04/12 18:23
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
( ・ω・)こんにちゎ☆白兎(はくと)です。
小説は三作目ですが・・・どうにもこうにも、面白い話がかけません;(泣
でも、下手なりに頑張りますので見ていただければ光栄です(´・ω・`)
できればコメしてってください♪
では本編をどうぞ♪
これは花のように生き、花のように散った少女の物語__
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- Re: 花の少女 ( No.67 )
- 日時: 2010/05/08 18:55
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
現在、愛花、陽子、美冬、空の四人は自室でトランプ大会。
途中で黄薇も入ってきた。
皆、楽しそうにはしゃいでいる。
「これだっ!」
陽子は空の手元にあったカードを一つ抜いた。
今やっているのはババ抜き。愛花と美冬と黄薇はもう終わっていて、空と陽子の二人っきりの真剣勝負だ。
陽子がカードを取った一秒後、空はニコッと笑った。
「ありがと、陽子♪」
「あぁー————!!」
陽子はババを引いてしまった…。
その後結局、勝負は陽子の負けとなった。
「陽子って弱いよねwさっきも負けてたし〜。」
ニヤリとした笑みを浮かべそう言う愛花はやっぱりストレートだ。
「愛花ちゃんヒドイ〜;たまたま負けただけだよっ!!」
たまたまと言ってはいるが、本当に陽子は負け越しだったのだが。
ふいに、愛花が立ち上がった。
「愛花ちゃん、どうしたの…?」
空は愛花を見上げ、訊いてきた。
「いや、トイレ行きたくなっちゃって。」
「ふぅ〜ん。早く戻ってきてよ!今度こそ勝つから!」
「…陽子じゃ無理っしょ。」 「え、即答っすか。」
(…バタン。)
悔しそうな顔の陽子を尻目に、愛花は部屋を出て、トイレへと向かった。
少しして愛花がそこから出てきた。
愛花はまた部屋に戻るべく、部屋のドアノブを掴もうと腕を伸ばした。
しかしそれは、時雨の手によって止められた。
愛花の腕は、時雨に掴まれていたのだ。
「え…時雨?…あのさ、腕、放してくれる?戻りたいんだけど。」
愛花は明らかに迷惑そうな顔をした。
「なんで、笑ってられんだよ。」
時雨は、五歳児とは思えない冷たい目で愛花を見た。
でも、愛花は全く動じない。
「…は?何が。」
,
「お前も、親を目の前で殺されたんだろ?なのに何で笑ってられるんだよ。」
時雨はもう一方の手で愛花のTシャツの首あたりを掴んだ。
- Re: 花の少女 ( No.68 )
- 日時: 2010/05/08 19:33
- 名前: 白兎 (ID: .0H1tYZ6)
月花s>>返事ちょっと遅れました…(´・ω・`);;
時雨の事は、次回でわかるかな…。
愛花、ちょっと飛び出しすぎたかw
アキラs>>美冬が栞をお母さんと呼ぶのはもう二度と無いかも…
でも、美冬の心の中では思ってると思います。
さっき、急にパソコンが繋がらなくなって、再起動したら繋がったもののデータがすこし消えてた。
『お気に入り登録』とかも消えてて、ちょっと(かなり)びびった;
- Re: 花の少女 ( No.69 )
- 日時: 2010/05/09 08:12
- 名前: アキラ (ID: c9ok9eqZ)
時雨、どうしちゃったんだ!!
- Re: 花の少女 ( No.70 )
- 日時: 2010/05/09 19:02
- 名前: 白兎 (ID: .0H1tYZ6)
時雨は鋭く尖った凶器のような目を愛花に向けている。
しかし愛花は時雨に少しも臆していない。
黄薇の一件のおかげで、慣れていたのだろう。
「…だから、放せって。服伸びるじゃん、どうしてくれんの。」
臆するどころか、反論する愛花。
「何?言いたい事あんなら言えば?」
「……。」
「さっきあんたさ、『お前も、親を目の前で殺されたんだろ?』って言ってたけど…“も”って何。“も”って。」
愛花は案外こういう事に鋭い。
これは彼女の境遇のせいで身についた術なのか。
「俺も、お前と同じ様に、目の前で親を殺された。」
少年は、冷たい目線を下に下ろした。
少女の目は3回ほど大きく瞬きした。
「時雨も……?」
「…そう。空も一緒だった。」
「へぇ。だから、あんたはそんなにヒネクレてんだ。まぁ、私が言えた言葉じゃないけどね。
でも…空は全くそんな気配はしなかったけど…?ちょっとボーっとしてるけど善い子じゃん。」
愛花は多少驚いたが、そんなに不思議な事とは思っていなかった。
「空もお前も、笑ってられる。」
「うん?」
「空がなぜ、笑えるか…。判るか?」
「知らないよ。なんで?」
「空には、記憶がないんだ。五歳以下の。」
「記憶が……無い?何それ、じゃあ、空は記憶喪失してるって事?」
「そう。空は記憶が無い。だから笑うことが出来る。
でも、お前はなぜ笑える?俺と同じ様に、記憶は確かにあるというのに。」
五秒程の間があった。
愛花の答えは、これ。
「あんた……馬鹿?」だった。
「何がだ。」
時雨の目は、ますますつり上がる。
「あんたさ、何でそんなに背負い込んでんの?」
「……?」
「いいんじゃない?親の事なんか忘れて笑い転げたって。そんなの自分等の自由。」
「お前、よくそんな事が出来るな…。悲しくないのか?親に申し訳なく思わないのか?」
「思わない。」
キッパリと愛花は言い切る。
その声は迷いなど何も無い愛花の心を写すかの様に、ハッキリとした口調だった。
「確かに、悲しい。あの時を思い出す度、泣きたくなる。
でも……思わないね。そんな事。」
「なんで…
「あんたの親は、あんたに『覚えていてね』なんて言ったの?言わないでしょ。
むしろ、こう思うはずよ。
私達のことは忘れて、元気に楽しく幸せに暮らしてほしいって。そう願ってるって思うよ、私はね。」
時雨はしばらく黙っていた。
その間にも、愛花は続ける。
「子供たちがそうやって苦しむなんて、両親は絶対望んでいない。断言する、そんな親はいない。」
ようやく口を開く時雨。
「そんな事言っていたら、忘れるよ。
たとえ…俺の父さんと母さんがそう思っていたとしても、俺は忘れたくないんだ。」
時雨は愛花を掴んでいた手を放した。
「でもね、時雨。忘れないよ、わたし。」
愛花は時雨の目を見つめ、言う。
「……そんなの、嘘だ。どうせ忘れるよ。お前もいつか。」
少年はそう言って、愛花から去って行った。
時雨が去っていったのを見届けた後、愛花はようやく自由になった腕を伸ばし、部屋に戻っていった。
- Re: 花の少女 ( No.71 )
- 日時: 2010/05/09 19:13
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: zTJIAtHn)
こんばんは
面白いですね!!
愛花ちゃんの言った事にジーンとしました
正にその通りですね
頑張ってください
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