ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 花の少女
- 日時: 2010/04/12 18:23
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
( ・ω・)こんにちゎ☆白兎(はくと)です。
小説は三作目ですが・・・どうにもこうにも、面白い話がかけません;(泣
でも、下手なりに頑張りますので見ていただければ光栄です(´・ω・`)
できればコメしてってください♪
では本編をどうぞ♪
これは花のように生き、花のように散った少女の物語__
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- Re: 花の少女 ( No.97 )
- 日時: 2010/05/21 18:11
- 名前: 白兎 (ID: .0H1tYZ6)
アキラs>>ありがとうございます(>。<;)
時雨は私も結構気に入ってます♪
☆独り言☆
わぁい!テスト終わったぁ〜(≧∇≦)
- Re: 花の少女 ( No.98 )
- 日時: 2010/05/21 18:14
- 名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: zTJIAtHn)
白兎さん
悪い子ですw
警察ちゃんとしろ〜
- Re: 花の少女 ( No.99 )
- 日時: 2010/05/21 19:14
- 名前: 白兎 (ID: .0H1tYZ6)
(パタン) 愛花は車から降りた。
『神田児童養護施設』と書かれた札のある入り口を通る。
家の中に入り、愛花は自分の部屋に戻った。
「あ、お帰り〜」
真っ先に、美冬が愛花に気付いた。
続いて、陽子、空も『おかえり』と言っていた。
…ちなみに、空が『おかえり』と言うのにはすこし間があった。
「どこ行ってたのぉ〜?」
空が首を傾げながら尋ねた。
「あー私も気になってたんだ! なんで車なのかなーって」
陽子が身を乗り出してきた。
「あ〜…。家に行ってきたんだ」
「家って…この施設に入る前の家のこと?」
「うん」
美冬と陽子はしっかり聞いていたが、空はまた斜め上を見つめていた。
「って空、聞いて無いじゃん。聞いてきたのはそっちでしょ〜?」
呆れたように愛花は空の視線の先で手をヒラヒラと振った。
一秒後、すこしビックリして「あ、ごめん…」と言った。
「空ってよく何も無いとこ見つめてるよね〜」
美冬が笑いながらそう言った。
「ほんと、ほんと。其処に何かいるの〜?」
愛花も悪戯っぽく笑った。
「えぇっ! 何かって…霊とかじゃないよね…?」
陽子は一人おびえていた。
すると、空はまた斜め上を観ながら答えた。
「霊じゃない…けど」
「「けど?」」
「何か、ある気がするんだ」
「何かって?」
「判んない」
「それって、どんな物なの?」愛花は興味津々だった。
「…赫いかなぁ」
「赤色なもの…?」
「よく判んないけど、寂しくなる、見てると。」
「ふぅ〜ん…」
「ごめんね、判んなくって。私…変なの。昔のこととか、思い出せないんだ。みんな、私のこと、変だっていう…」
空は下を向いた。
「ううん。良いよ、変じゃないよ」
そんな空に、美冬は綺麗な微笑みを向けた。
それでも、空が元気になることは無かった。夕食を食べるまでは。
- Re: 花の少女 ( No.100 )
- 日時: 2010/05/21 20:09
- 名前: 白兎 (ID: .0H1tYZ6)
.+;。;・゜;*;゜ Memories of ku 1 .+;。;・゜;*;゜
時はすこし遡る。
空と時雨。二人は仲の良い兄弟。
幼稚園バスから降りて、元気良く玄関の扉を開ける。
「「ただいまぁ〜〜!!」」
いつもどうりなら、優しい母親が『お帰り』というはずだ。
それに、今日は父親の店の定休日なので、二人のお父さんだっているはずだ。きっと、父親も『お帰り』と言うだろう、そう思っていた。
確かに、二人は居たようだ。
この家はコミュニケーションを大事に、という父の持論により、狭苦しい住宅街にある。
部屋と部屋の間にも、あまり敷居はない。
キッチンからリビングが見えるのは勿論、一階から、二階の様子も良く見える。
二人の両親は、二階に居た。
でも、
「ねぇ、時雨…。あの人、誰だろ?」
「うぅん…。ごめん、解かんないや、お姉ちゃん。」
両親の横には、空や時雨が見たことの無い男が立っていた。
両親とその人物は、空と時雨が帰ってきたことには気付いていないようだった。
しばらく空と時雨が顔を見合わせていると、母親が声を張り上げた。
「何なんですか、あなたは!! 勝手に家に入ってきて!!
もうすぐ娘と息子が帰ってくるので、もう帰ってください!!」
母親は、目を吊り上げていた。
時雨は、その母親の顔にすこしびびっていた。
すると、
「ひっっ!!」
母親の悲鳴が聞こえた。
二人は、驚いて母親を見た。
二人の目に映っていたのは、男に刃物を向けられた母親の姿だった。
二人は玄関の前で動揺した。
しかし、二人には何も出来なかった。
遂に、男は母親に向かって刃物を振り下ろした。
「お父さんっ!!」
しかし、父親は妻をかばい、自ら刺された。
部屋は赫く染まる。
「お父さん、お父さんっ!!」
そう言って叫ぶ母親に、男は容赦なくまた刃物を振り下ろす。
一階から見える二階の両親たちは、みるみる赫くなって、冷たくなった。
「いイィヤぁァァァァァァァー——…………
空は、今まで上げた事のない声を出した。
肺活量の少ないはずの空だったが、その声はいつまでも響いた。
声が反響して、ますます大きな音となる。
両親を殺した犯人は、驚いて二人を見た。
犯人は、この二人を殺そうとしたのだろう。刃物を持って、二人に近づいていった。
しかし、二人の体は無事だった。
声を聞いた近くの住人によって、犯人は捕らえられたのだった。
これは、日頃のご近所付き合いの賜物だろう。
でも、精神は無事では無かったようだ。
ご存知のとおり、空は、記憶を失っていたからだ。
- Re: 花の少女 ( No.101 )
- 日時: 2010/05/22 18:30
- 名前: 白兎 (ID: .0H1tYZ6)
.+;。;・゜;*;゜ Memories of sigure .+;。;・゜;*;゜
姉、空は、信じられないような声を上げていた。
そうしている間に、男はこちらへ近づいてくる。
しかし空はその事に気付いていなかった。
「お姉ちゃん、はやくっ!!」
時雨が空の腕を引っ張り、逃げようとするが、空はビクとも動かない。
しかし、近所の人たちが駆けつけてきたおかげで、見事犯人は捕まった。
でも………
「お姉ちゃん…?」
空は固まっていた。
悲鳴を上げていた声は枯れて、涙も無かった。
「おねえちゃん!?ねぇ!!」
時雨の呼びかけにも応えず、ただただ斜め上の方に見える冷たくなった両親を眺めていた。
すると
(バタンッ……)
空は倒れて、両親と同様に救急車で運ばれた。
両親は即死だったが、空はただ気を失っただけであった。
犯人は警察に捕まった。
男は、「金が欲しかったから、盗みをしようと思ったが、見つかったので殺した」と言っていたそうだ。
時雨は一人、施設へ入れられた。
空は、精神に異常があるとの事で、入院するとの事だった。
彼は、一人きりになった。
母も父もいない。姉も何処かへ行ってしまった。
辛かっただろう。怖かっただろう。寂しかっただろう。
そんな中で、彼は生きた。だから、仕方の無いことなのだろう。
時雨はの目はいつしか、闇しか映らない様になったのだった。
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