ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 花の少女
- 日時: 2010/04/12 18:23
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
( ・ω・)こんにちゎ☆白兎(はくと)です。
小説は三作目ですが・・・どうにもこうにも、面白い話がかけません;(泣
でも、下手なりに頑張りますので見ていただければ光栄です(´・ω・`)
できればコメしてってください♪
では本編をどうぞ♪
これは花のように生き、花のように散った少女の物語__
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42
- Re: 花の少女 ( No.2 )
- 日時: 2010/04/07 18:59
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
部屋の中には真っ赫な血が大量に散らばっていた。
その部屋の奥で、倒れている者がいた。
「お父さん・・・!」
それは、愛花の父親だった。おそらく、もう・・・
その近くには、母親と、真っ黒の服の見知らぬ若い男。
「愛花!逃げるよ!!」
母親は、そう言って愛花の目の前まで来た。
しかし__
(グサッ)
愛花の服は、一瞬で血で真っ赫に染まる。
(バタンッ・・・)
愛花は、倒れた。
- Re: 花の少女 ( No.3 )
- 日時: 2010/04/08 18:19
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
愛花は倒れた。失神したのだ。
無理もない。
目の前で自分の母が刺されるところを見たのだから__。
血しぶきで愛花の服は赫色に染まっていた。そんな愛花の母は、さらに大量の血が溢れ出ていた。
そして愛花に続くように、母親も倒れた。
————————
「・・・・?」
愛花は目を覚ました。
目の前には、スーツ姿の二十代くらいの男。
「ひっ・・・!」
そのスーツは、あの時の男の服の様に、真っ黒な色だったため、愛花はひどくおびえていた。
「もう大丈夫?」
そう言って男性は優しく微笑んだ。
愛花が、(この人、どこかで見たことあるような?)と考えていると
「・・・愛花ちゃん。きみの両親は死んだ。きみは、あのあと三日間も眠っていたんだ。」
「お父さん、お母さん・・・!!」
幼い愛花の顔は、悲しみよりも驚きという顔をしていた。
「きみのお父さんの家族はもういないし、きみの母親、いや僕の姉の家族は、僕しかいない・・・。だから、僕は今日からきみのお父さんになったんだ。」
「おじさんがお父さん・・・?」
愛花はぽか〜んとした顔で言う。
「おじさん・・・だれ?」
「僕は、水沢 純愛。愛花ちゃんが三歳ごろの時にも会ったんだけど・・・もう憶えてないか。」
愛花は、(ああ。だから見たことがある気がしたのか。)と納得した。
そして愛花と純愛の生活がスタートした。
- Re: 花の少女 ( No.4 )
- 日時: 2010/04/08 18:27
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
そういえば、純愛はまだ二十代なのに『おじさん』と呼ばれている・・・
ちょっと可哀想かもw
ちなみに、純愛は25才です。
多分本編では出ないと思うんで今載せときました☆
- Re: 花の少女 ( No.5 )
- 日時: 2010/04/08 19:15
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
純愛の家は、さすがは愛花の母親(名は静香)の弟だと思うような、花がいっぱいの家だった。
「愛花ちゃん、一緒にお茶飲む?」
「うん!!のむぅ〜!!・・・でもじゅーすの方がいいなぁ〜」
「はいはいw愛花ちゃんはジュースね。」
純愛は笑って言う。
「ありがとっオレンジのねっ!!」
愛花も無邪気に笑って言った。
最初は純愛におびえていた愛花も、純愛にすっかり慣れてきたようだった。
「ねぇ、すみあ〜。お母さん達のお墓ってないの?愛花お参りしたい〜」
愛花は子供だからなのか、さらりとそういう事をいう。
「う〜ん・・・お墓は一郎さん(愛花の父の名)の家のほうにあるからかなり遠いよ?また今度ね。」
愛花の父、篠田 一郎(しのだいちろう)の家は由緒正しき家なため、一郎家専用の墓地がある。
「絶対だよ?」
「うん。判った。」
大人の『また今度』は実現されないことが多いことを愛花は知っているのだろうかw
「そういえば、幼稚園わ?」
「ここは愛花ちゃんの家とはずいぶん離れた家だから、もうあの幼稚園に通うのは無理かな・・・。近くの幼稚園に入れるように、あたってみるよ。」
「・・・そっかぁ。」
「あ、そうだ愛花ちゃん。」
「なにぃ?すみあ。」
「一応僕はきみのお父さんなんだから『純愛』じゃなくて『おとうさん』って呼んでくれる?」
愛花はしばらく考える。
「お父さんはお父さんだよ。すみあはすみあだよ。」
純愛はすこし寂しい顔をした。でも__
「だから・・・」
「?」
「パパっていう!」
そう言われた純愛はゆっくり微笑んだ。
- Re: 花の少女 ( No.6 )
- 日時: 2010/04/09 20:56
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
今日は月曜日。なので__
「え〜〜!!パパお仕事なのぉ〜?やだーーー」
「しょうがないだろ?サラリーマンなんだから。」
「い〜や〜だ〜っ!!」
愛花はだだをこねる。
「・・・・。」←すこし疲れ気味。
いくら愛花が嫌だといっても仕事を休むわけにはいかない。
純愛は愛花を無視して足早に玄関まで早歩きした。
「じゃあ、行ってくるから。」
「ぅえ〜〜!!」
「いってきます。」
純愛は申し訳無さそうに笑って言った。
「・・・ばいばいっ。」
愛花は不機嫌そうに言う。
(ガチャ・・・バタン。)
そして純愛は居なくなった。
これが本当のお別れの言葉になるとは、愛花は思いもよらなかった__。
七時間後———————
「う〜暇だよぉ〜・・・」
愛花は一人、呟く。
(ガチャッ・・・)
ドアの開いた音がした。
「あ、パパ!?」
大喜びで愛花は玄関へ向かう。
しかし其処で見たのは___
真っ黒の服を着た人達だった。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42
この掲示板は過去ログ化されています。