ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 花の少女
- 日時: 2010/04/12 18:23
- 名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)
( ・ω・)こんにちゎ☆白兎(はくと)です。
小説は三作目ですが・・・どうにもこうにも、面白い話がかけません;(泣
でも、下手なりに頑張りますので見ていただければ光栄です(´・ω・`)
できればコメしてってください♪
では本編をどうぞ♪
これは花のように生き、花のように散った少女の物語__
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- Re: 花の少女 ( No.177 )
- 日時: 2010/07/12 15:50
- 名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
そっか……お母さん死んじゃったんだ……。
久々のキャラ登場に面喰らった(@_@;)
そっかー……残念だな。
愛花、疾風の所行っちゃうし……。
- Re: 花の少女 ( No.178 )
- 日時: 2010/07/12 16:59
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
>>アキラs
香澄にはもうすこし頑張ってもらいます★
お母さん……。 ってこの話、死ネタ多いような。
香澄は現在、独りぼっちで生きてます(;‐;)
〜次も香澄は登場します〜
- Re: 花の少女 ( No.179 )
- 日時: 2010/07/12 18:48
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
次に私が香澄くんと出会うまでに、時間はそう経たなかった。
普通に、ただ散歩してただけだった。
ペットのワンコを連れて。
ふわふわの毛が愛らしい、トイプードルだ。
これがまた可愛いくて。
しかし、最近のワンコは洒落た服着てるなぁ。
最初見た時、赤ちゃん用の服かと思った。
でも、服を着たワンコは息苦しそうに見える。
あ、靴も履いてるんだった。
靴……はどうなんだろ。確かにコンクリの上を素足で歩くのは痛そうだけれど。
そのワンコと歩いている途中で、疾風よりすこし広い背中を見つけた。
間違いない、香澄くんだ。
「香澄くんっ!」
すこし声を大きくして呼んでみた。
香澄くんはすぐに振り返った。
香澄くんの目が私を捉える。
「あ、愛花ちゃん。また会ったね」
最初はすこし驚いたような顔。
でも途中からは笑顔だった。
「ね、香澄くん。
折角だから、お茶でもしよーよ」
「うん、判った」
カントリー、って言うのかな。
木で作られた壁やテーブル、イスのある喫茶店に入った。
ランプの光が弱くて、すこし暗め。しかしそれが逆に良い味を出していると思う。
私と香澄くんは、その喫茶店(若いんだから、カフェって言った方がいいのかな?)の奥から二番目の席に座った。
ホットコーヒーを二つ注文した。
「愛花ちゃん、どう? 新しい家は」
「最悪。偽善者ばかりだよ」
私がそう言うと、香澄くんは目を丸くした。
多分、私の言葉に驚いているのだろう。
「愛花ちゃん、偽善者なんて……」
「本当だもん」
香澄くんはすこし溜息を吐いた。
こういう溜息って、嫌味っぽくて嫌いなんだけど
香澄くんがすると全然そうは感じない。
コトン、という音が2回した。
「こちら、ホットコーヒーになります」
マニュアル通りであろうセリフ。
店員が、ホットコーヒーを運んできた。
香澄くんが店員に軽く会釈していた。
そして、店員が去って行くのを見計らった様に
香澄くんは話し出した。
「今の愛花ちゃん、最初に施設に来た時の愛花ちゃんみたい」
「えっ。そんなに捻くれてる!?」
私は前に身を乗り出してみる。
「うん」
「えぇー」
今度は逆に仰け反ってみた。
「反抗期って感じでもないけど……。
何か、冷めてるよ」
「“冷めてる”ねぇ」
体勢を元に戻し
私はコーヒーを一口飲んだ。
「しょうがないって。
あんな、冷めた人間ばかりのところで育っちゃあさ」
香澄くんもコーヒーをすこし口に運ぶ。
「ふぅーん」
香澄くんの返事はそれだけだった。
まるで、
“育てて貰えるだけいいじゃないか”
とでも言いたげな複雑な表情だった。
話題を変えた。
「そういえばさ、香澄くんのアパートってどこ?
この近くなんでしょ?」
「あー……。でも、近くにあるアパートって言ったらあれしか無いじゃん」
「ああ。だねー。ここら辺、でかいホテルやマンションばっかだしね」
「だね」
香澄くんは微笑した。
いや、香澄くんが微笑んでいるのはいつもの事だけど。
「今度行っちゃおうかなー」
冗談半分で言った。
「何にも無いよ?」
「いいよ、何にも無くて」
私はまたコーヒーを口に運んだ。
それから、すこし話して、笑って。
気付けば六時になっていて、
暗くならないうちにと慌てて帰った。
慌てていた所為で、喫茶店の外の手すりに
ワンコをリードでくくり付けていた事を忘れる所だった。
ごめんよ、ワンコ。
私はワンコを抱えて急いで家に向かって走った。
- Re: 花の少女 ( No.180 )
- 日時: 2010/07/13 17:48
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
部屋のドアを、コンコン、とノックされた。
無駄に広い、社長室。
私の第二の部屋と言っていい。
むしろ、此処に居る時間の方が多い気もする。
「どうぞ」
私はドアの向こうに居る誰かに言った。
ガチャッと音がして、ドアが開く。
其処から出てきたのは、名前はよく判らないがうちの社員であろう男だった。
「社長、見て頂きたい物があるのですが
お時間、大丈夫でしょうか」
「あぁ。構わない」
その男が見せてきたのは、この会社全体の契約数をまとめた書類だった。
文字数が多くて見る気にならない。
「これがどうかしたのかい。えーっと……」
特に名前を使うべき場面でも無かったが、
名も知らない男と話すのもちょっと。
「あ、鈴木です」
私はあぁそうだった、と頷いて見せた。
本当は、さっぱり判らなかったのだが。
顔だって初めて見たような気がするよ。
「で、鈴木君。この書類がどうかしたのかい?」
「この書類を見ていただければ解かると思うのですが
最近、契約数が下がり気味です」
面倒だが見てみる。
確かに、右下がりの契約数だった。
それも、大きな契約ばかり少ない。
これはどういう事か。
「うーん。不調だねぇ。何があったんだか」
私がそう言うと、鈴木君はすこし私に近づき
先程よりも小さな声で話し出した。
「あくまで噂ですが……
亀井が関係しているとか」
ああ……。
あのクズか。
「亀井って言うと……この間潰したとこ?」
「はい」
「へぇ……。調べてみるよ」
- Re: 花の少女 ( No.181 )
- 日時: 2010/07/13 18:43
- 名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)
探偵に依頼し、亀井を調査した。
その結果、やはり契約数減少には亀井が関与している事が解かった。
簡単に調べが付くなんて、亀井は馬鹿じゃないのか? 馬鹿だ。確実に。
「さーて。如何しようかねぇ」
誰も居ないが、呟いてみる。
独り言ってやつだ。
他人が独り言を言っているのは気味悪いが
たまには独り言も良いかな、と思う。
『邪魔な者は他人を使って、証拠一つ残さずその者の地位を奪う』
昔、養子の真悟に教えた言葉。
これは私も昔、父親に言われた言葉だった。
ただこれは、すこし捻ってある、オリジナル版だ。
父が言った通りでは無い。
子供は、言葉をその通りに受け取ってしまう。
何も考えずに父の言葉を実行すると、大変なことになる。
だから、すこし変えたのだ。
父が言ったのはこうだ。
実にシンプルである。
『邪魔な者は、排除しろ』
「よし……」
私の口角は気付けば上がっていた。
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