ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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    花の少女
日時: 2010/04/12 18:23
名前: 白兎 (ID: oDAd3.8e)

( ・ω・)こんにちゎ☆白兎(はくと)です。

小説は三作目ですが・・・どうにもこうにも、面白い話がかけません;(泣

でも、下手なりに頑張りますので見ていただければ光栄です(´・ω・`)
できればコメしてってください♪


        では本編をどうぞ♪


    これは花のように生き、花のように散った少女の物語__



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Re:     花の少女 ( No.182 )
日時: 2010/07/13 19:22
名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)





 とある組織の幹部と電話をしているところだ。
まさに男、というような野太い声だった。

 「どうかね? 頼めるかな」
 『こっちは金さえ貰えば何人だってやるさ』

「やるさ」か……多分、漢字を使ったら「殺るさ」になるんだろうな。

その『組織』とは、『殺し屋』だ。

最初に奴らの存在を知った時は
日本にも殺し屋っているんだねって思ったね。
奴らの存在は、昔、父に教えてもらった。

 『で? 誰を殺るんです?』

急に敬語になる所がまた恐いね。

 「この間潰れた、○○○○の社長だった亀井さんだよ」
 『あー、あの亀井か』

 『報酬は? 予算どんくらいなの?』
 「うーん。5000万くらいが希望かな」

すこし間があった。
低かった声が更に低くなる。

 『……そんなんで足りる訳ないだろ。
  こっちは人一人殺すんだ。
  少なくとも—— 一億はいるね』

さて——如何するかね。
あのクズの所為で会社の業績も悪いってのに。
いくら資産総額が有ったって負債総額って言うのがあるんでね。
ちょっと厳しいよね。
いや、実質金はもっとあるんだけど。
ただ、バレないように金を動かすってのは、それ以上に金がかかる。

でも
電話したからには契約しないとまずいからねぇ。



私は奴らと契約を結んだ。
もう後には引けない。

でも大丈夫だ。

私には、『保険』があるから——


  *



 家には今、養父(雅金)と養母(紫陽)と俺が居る。
愛花は確か、犬の散歩に行ったって言ってた。

しかし、珍しいな。
まだ五時前だというのに、雅金が家に居るとは。


何か……あるな。絶対に。

俺は確信していた。


五時半を回った頃、紫陽は急にそわそわし出した。
俺には何だろう、と思いつつ如何でもいいという気持ちがあった。


六時になるかならないかぐらいの時に、
インターホンが鳴った。

普通なら、いつもは紫陽が出るはずだった。
しかし、出たのは雅金だった。


俺が居るこの場所からは玄関は見えなかったが
ドアが開き、雅金と何者かが入ってくるのは判った。

数人の野太い声が聞こえた。



前に、雅金に訊いたことがある。
『なぜ、今更養子をとるのか』と。

雅金は、『保険だよ』と言っていた。


その時、俺はようやく

意味が分かった様な気がした。

Re:     花の少女 ( No.183 )
日時: 2010/07/14 16:09
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

亀井が危ないッ!
自分、バカなんで保険の意味がまだ分からんっ汗

Re:     花の少女 ( No.184 )
日時: 2010/07/14 17:03
名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)

アキラs>>
亀井さん……南無阿弥陀仏(‐‐) ←おいっ
良かった。 ネタばれしてなくて;
理想は判るようで判らない…って感じなので。

Re:     花の少女 ( No.185 )
日時: 2010/07/14 18:13
名前: 白兎 (ID: WkxsA0sZ)





 愛花は、売られる。

雅金が亀井を殺そうと目論んでいたのは知っていた。
ただその金をどうするのか。
それならば説明がつく。


その男達に挨拶をしに行った。
その時見た男達の中には、裏社会では割と有名な奴もいた。

繋がってきた。

後は答え合わせか。


 「お父さん、ちょっと良いですか?」
雅金を呼ぶ。
防音完備の閉め切った部屋を選んだ。

 
 「あの人たちは……」

 「殺し屋。それと、その殺し屋と繋がってる暴力団」

雅金はあっさりと言った。
もっと誤魔化すかと思っていたので面喰った。

 「居るんですね。平和ボケの国、日本にも……」
久しぶりに興味の湧く話に会った。

 「殺し屋もする暴力団ってのは割りとあるみたいだよ。
  へぇ、お前も驚いたか」
雅金は、どうやら俺が驚いた事に驚いているようだ。
何でそれだけで驚いてんだろ。


 「で、愛花はどうなるんです?」
雅金は微かにニヤッとした。

 「勘がいいな、お前は」

雅金は部屋のドアまで歩き、また止まった。

 「そうだな——。
  若いうちは働いてもらって……。
  老いて使えなくなったら、殺されて内臓でも売られるんじゃないの」

   —————━━━━━━━━ !?!?

その時ばかりは
初めて背中に
ぞくっとした寒気を感じた。



  *


 ワンコを抱えて走る少女。

走ったその先にあるのは地獄だけだというのに。


 「ふ——っ」


息切れした呼吸を正し

少女は家の扉を開けた——

Re:     花の少女 ( No.186 )
日時: 2010/07/14 18:22
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

こいつ……本当に酷い奴ですね。
愛花は物じゃないのに。


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