二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
- 日時: 2017/06/18 00:18
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。
注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。
登場人物
主人公 六道遊太 >>7
一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14
榊原龍矢 榊原龍奈 >>24
影沼和希 >>56
ロベルト・フランシス >>80
ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13
第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34
第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37
第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42
第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47
第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54
第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61
第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68
第十二話「大会前夜」 >>69
第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72
第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78
第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81
第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87
第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92
第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108
第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115
第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121
第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132
第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136
第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140
第二十五話「休憩時間」 >>141
第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147
第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154
第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164
第二十九話「通過点」 >>169 >>172
第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178
第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185
第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192
第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197
第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207
第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213
第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219
第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227
第三十八話「精霊達の秘密」 >>230
第三十九話「全国大会スタート!」 >>231
第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236
第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238
オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介
第一話で登場したもの >>6
第三話で登場したもの >>23
第五話で登場したもの >>35
第九話で登場したもの >>55
第十四話で登場したもの >>79
第十八話で登場したもの >>102
第二十二話で登場したもの >>122
作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)
二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150
二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156
二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168
二十九話に登場したもの OCG >>173
三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180
三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188
三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194
三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199
三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209
三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215
三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221
三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229
お知らせ
>>200 >>237
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- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.175 )
- 日時: 2016/11/25 14:13
- 名前: ロード (ID: sz87LS1t)
1・遊太のターン
「僕のターン。僕は手札を1枚捨てることで、手札から『ロードナイト・ナイトメア』を、守備表示で特殊召喚する!」(遊太手札5→3)(遊太墓地0→1)
黒き鎧に身を包んだ、禍々しい騎士が召喚される。守備力は1400と、中途半端。
「さらに僕は、ライフを500支払うことで、手札から『ロードナイト・ウェイカー』を攻撃表示で特殊召喚!」(遊太ライフ8000→7500)(遊太手札3→2)
今度は岩の鎧の騎士が現れる。そして、そのウェイカーは地面を叩き、地面を割る。
「ウェイカーは自身をリリースすることで、墓地のレベル4以下の『ロードナイト』を1体特殊召喚できる。さっき手札から墓地へ送ったのは……『ロードナイト・ルナ』。このモンスターは特殊召喚された時、デッキから『英雄騎士』と名のついた魔法・罠カードを手札に加えられる。僕はデッキから、『英雄騎士への覚醒』を手札に加える」(遊太手札2→3)
「そして速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! このカードはフィールドの『ロードナイト』モンスターを1体墓地へ送ることで、墓地へ送ったモンスターと同じ属性の『イクスロードナイト』をエクストラデッキから特殊召喚する!」
(何を特殊召喚するつもりだ……?)
「僕は闇属性のナイトメアをリリースして、エクストラデッキから闇属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚!」
「古より伝わりし魔導に触れし黒き騎士よ、その力を今こそ戦場で現出せよ!」
「魔法進化召喚! 現れろ『イクスロードナイト・アルファ』!」(遊太手札3→2)(遊太墓地1→3)
召喚されたのは、あの時フィニッシャーとなった黒き『イクスロードナイト』。攻撃力2500のモンスターだが、これを見て、菊姫は言う。
「1ターンからあのモンスターを出すか……けど、今の状況で墓地から加えたい魔法カードは覚醒のみ……しかも墓地リソースまで失うから、得策とは言えない……が、遊太はどうするのかね」
心配する菊姫をよそに、遊太はちゃんと考えていた。
「墓地へ送られたナイトメアの効果発動! 1ターンに1度、このカードが『英雄騎士』と名のついた魔法・罠の効果で墓地へ送られた時、ナイトメアに使用した魔法・罠を墓地から手札に加えられる。『英雄騎士への覚醒』を、また手札に加えるよ」(遊太手札2→3)(遊太墓地3→2)
「そうか、遊太の奴これを狙って……!」
「そしてもう一度、手札から 『英雄騎士への覚醒』を発動! フィールドのルナを墓地へ送って、光属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚!」
「黄金の鎧纏いし英雄騎士よ、今こそその絶対守護の力で仲間を守れ!」
「魔法進化召喚! 光来せよ、『イクスロードナイト・マグナ』!」(遊太手札3→2)(遊太墓地2→4)
今度は黄金の鎧を身につけた『イクスロードナイト』が召喚される。その守備力は3000と、非常に高い。
たった1ターンでここまでのことをやってのけた遊太に、菊姫は感嘆の意を覚える。
「流石だぜ……まだ先攻だって言うのに、ここまでやるか? 普通」
「そして僕は、永続魔法『英雄騎士の連合軍』を発動。このカードがフィールドに表側表示である限り、 僕のフィールドの『ロードナイト』モンスターの攻撃力は僕のフィールドにいる『ロードナイト』の数×500ポイントアップする。これでターンエンド!」(遊太手札2→1)(アルファ攻撃力2500→3500)
遊太
ライフポイント7500
手札枚数1枚
モンスター2体『イクスロードナイト・アルファ』(攻撃表示) 『イクスロードナイト・マグナ』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚「英雄騎士の連合軍」
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
たった1ターンでここまでのことをやってのけた遊太に、星野は心の中で素直に認める。
(流石だね。先攻でここまでできるとは……攻撃抑制と魔法回収を同時にやってくるなんて、そう簡単にできることじゃない)
しかし、心の中でそう思っただけで、口には出さない。そして言う。
「もう終わりかい? その程度で終わりなら、こっちはこう行かせてもらうよ」
その言葉に、遊太は身構える。
(一体、どんな展開をしてくるんだ?)
2・星野のターン
「僕のターン、ドロー」(星野手札5→6)
「君が英雄の騎士なら、僕は星の輝きを持つ騎士で戦おう。その眩しさに、目が眩まないでくれよ?」
「う、うん?」
「僕は、手札から『星因士 ウヌク』を攻撃表示で召喚!」(星野手札6→5)
輝く鎧を身につけた、騎士のようなモンスターが召喚される。その姿は、どことなく蛇を思わせる。攻撃力は1800と中々。
「モンスター効果発動。ウヌクが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから『テラナイト』と名のついたカードを1枚墓地へ送る。僕は『星因士 ベガ』を墓地へ送る」(星野墓地0→1)
「更に僕は、手札から速攻魔法『天架ける星因士』を発動。自分フィールドの『テラナイト』モンスターを1体選択して、デッキから違う『テラナイト』を特殊召喚する。そして選択したモンスターはデッキに 戻り、この効果で特殊召喚したモンスターが自分フィールドにいる限り、僕は『テラナイト』以外のモンスターはフィールドに出せない。僕はウヌクを選択して、デッキから新たな『テラナイト』モンスター、『星因士 アルタイル』を攻撃表示で特殊召喚」(星野手札5→4)(星野墓地1→2)
今度は大鷲を思わせる騎士が現れる。そして、ウヌクはデッキに引っ込んでしまうが、アルタイルは効果を発動させる。
「アルタイルの効果発動。このモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、墓地より『テラナイト』モンスターを1体守備表示で特殊召喚できる。先程墓地へ送ったベガを特殊召喚」(星野墓地2→1)
今度は琴を連想させる女騎士が召喚される。そしてその女騎士が音をつむぐと、手札のカードが光る。
「ベガの効果発動。召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、手札から『テラナイト』を1体特殊召喚できる。手札から、『星因士 デネブ』を守備表示で特殊召喚する」(星野手札4→3)
今度は白鳥のような女騎士が召喚される。そして、その歌声から、またしても効果が発動する。
「デネブの効果発動。召喚・反転召喚・特殊召喚された時、デッキから『テラナイト』モンスターを手札に加える。僕は『星因士 シャム』を手札に加える」(星野手札3→4)
殆ど手札を減らさずここまで展開してみせた星野に、遊太は思わず。
「わぁ〜! 凄いよ星野君! 僕と違って ここまでやるとは……」
「まだまだ、ここからが本当のお楽しみさ。レベル4を3体並べたってことは、わかるよね?」
「レベル4が3体……エクシーズ召喚か!」
「その通り、僕はこの3体のモンスターで、エクシーズ召喚!」
「宇宙に輝く星々の騎士達よ、その力を重ね合わせ、宇宙を光に包み込む大三角形となれ! エクシーズ召喚! 現れろ、ランク4『星輝士 デルタテロス』!」
神々しく輝く光の中から現れたのは、右手に剣を、左手に三角形の盾を持った光の騎士。攻撃力は2500と、アルファと同じだ。
「こ、これは……」
「デルタテロスがフィールドにある限り、僕の場にモンスターが召喚・特殊召喚に成功した時には、相手はカードの効果を発動できない」
「つまり……召喚にはチェーンできないってことか」
「更に1ターンに1度、エクシーズ素材を1つ取り除くことで、フィールドのカードを1枚破壊できる」
「ま、まさか!」
「そう、君のアルファを破壊させてもらおうか。そのモンスターは墓地のモンスターを除外することで魔法カードをサルベージする意外に厄介なカードで、永続魔法のせいで攻撃力が3500もあるからね。厄介なカードには早々に消えてもらう! デルタテロスのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールドのカードを1枚破壊する! サテラナイト・レイ!」(星野墓地1→2)
三角形の盾から放たれた光線が、アルファを破壊する。
「ぐ……だけど、永続魔法『英雄騎士の連合軍』の効果発動! 1ターンに1度、自分フィールドの『ロードナイト』モンスターが戦闘・効果で破壊された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を特殊召喚できる! 『ロードナイト・クレス』を守備表示で特殊召喚する! そしてクレスは特殊召喚された時、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』を手札に加えられる。『ロードナイト・ボルカ』を手札に加える」(遊太墓地4→5)(遊太手札1→2)
「マグナは守備力3000。その上戦闘と効果では破壊されない無敵能力を兼ね備えている。それにクレスも戦闘では1度だけ破壊されない……」
相手ターンだと言うのに、ここまで動いた遊太に、星野はフゥと息を吐いて言う。
「流石だよ遊太君。 君はやはり、かなりの実力者だと僕は睨んでいたよ」
「いや、それほどでも……」
「けど、僕は君に勝つよ。だって、僕は、君のデュエルをずっと見ていたもの。 対策ぐらい、こうして練って来たのさ」
「対策? 一体何を……?」
「それはやってからのお楽しみ。ここはカードを3枚セットして、ターンエンドかな」(星野手札4→3)
星野
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体『星輝士 デルタテロス』(攻撃表示)「素材2つ」
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.176 )
- 日時: 2016/11/30 09:21
- 名前: ロード (ID: lSjkm3fN)
3・遊太のターン
「僕のターン、ドロー!」(遊太手札2→3)
「僕は手札から、装備魔法『英雄騎士の応急処置』を発動! ライフを800支払うことで、墓地から『ロードナイト』と名のついたモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。僕は『イクスロードナイト・アルファ』を特殊召喚!」(遊太手札3→2)(遊太ライフ7500→6700)(遊太墓地5→4)
墓地より、アルファが特殊召喚される。だが、所々包帯や絆創膏などが巻かれていて、いかにも応急処置という感じがにじみ出ている。
「そして僕は、 アルファの効果発動! 墓地の『ロードナイト・ナイトメア』と『ロードナイト・ウェイカー』の2体除外することで、墓地より魔法カードを−−」(遊太除外0→2)(遊太墓地4→2)
「チェーン発動! 罠カード『迷い風』! 特殊召喚されたモンスターの元々の攻撃力を半分にして、効果を無効化する!」(星野墓地2→3)
効果を発動しようとした時発動されたカードから、黒い風が流れる。それにより、アルファの鎧は傷つき、彼の魔法陣も消えてしまう。(アルファ攻撃力2500→1250→2850)
「……なら、ここはカードを1枚伏せて、ターンエンドするよ」(遊太手札2→1)
遊太
ライフポイント6700
手札枚数1枚
モンスター3体『ロードナイト・マグナ』(守備表示) 『ロードナイト・クレス』(守備表示) 『ロードナイト・アルファ』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード2枚『英雄騎士の連合軍』 『英雄騎士の応急処置』
墓地の枚数2枚
除外されているカード2枚
4・星野のターン
「僕のターン、ドロー」(星野手札1→2)
「僕は場から永続罠『リビングデッドの呼び声』を発動。墓地のデネブを攻撃表示で特殊召喚する。そしてデネブの効果で、今度はベガを手札に加える」(星野墓地3→2)(星野手札2→3)
「そして僕は、手札からベガを召喚する。その効果で、僕は先程手札に加えた『星因士 シャム』を特殊召喚する!」(星野手札3→1)
今度現れたのは、弓矢を構えたテラナイト。すると、シャムは遊太に向かって矢を放った!
「シャムは召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、相手に1000ポイントのダメージを与える。シャム・イズ・アロー!」
「ぐうっ!」(遊太ライフ6700→5700)
しかし、遊太はすぐに反撃に出る。
「『ロードナイト・ボルカ』の効果発動! 戦闘・効果でダメージを受けた時、このカードは手札から特殊召喚できる! そして、このカードが特殊召喚に成功した時、相手のモンスターを1体破壊して、相手に1000ダメージを与える!」
「なら僕は、それにチェーンして手札から速攻魔法『創星の因子』を発動。僕のフィールドの『テラナイト』の数だけ、フィールドの魔法・罠を破壊できる。僕は君の連合軍と伏せカードを破壊させてもらうよ」(星野手札1→0)(星野墓地2→3)
わざわざ全て破壊せず、連合軍と伏せカードだけを破壊することにした星野に、遊太は感づく。
(アルファを残しておくことで、攻撃の的にするつもりか……なら!)
「僕は罠カード『和睦の使者』を発動! このターン、戦闘で受けるダメージは0になり、モンスターは戦闘では破壊されない!」(遊太墓地2→3)
「だけど、破壊はされる」(遊太墓地3→4)
「く……でも、このターン、戦闘ダメージは受けない! そして、デルタテロスを破壊して、1000ダメージを与える!」
ボルカはマグマの塊を発射し、デルタテロスを破壊してしまう。痛いダメージが、星野を襲う! (星野墓地3→6)(星野ライフ8000→7000)
「むう……けど、デルタテロスの効果の効果発動! フィールドから墓地へ送られた時、デッキからレベル4以下の『テラナイト』を特殊召喚できる。アルタイルを特殊召喚。更にアルタイルの効果で、墓地よりデネブを守備表示で特殊召喚。そしてデネブの効果で、『星因士 ウヌク』を手札に加える」(星野手札0→1)
「くっ……倒しても倒しても次々に……」
「うーん、このターンダメージを与えることはできないけど、布陣を崩すことはできる。だから僕は、フィールドにいるベガ、デネブ、シャムの3体で、エクシーズ召喚を行う!」
「また来るのか!?」
「寒空に輝く星達よ、その澄みきった空を目映く照らす大三角形となれ! エクシーズ召喚! ランク4『星輝士 トライヴェール』!」
次に現れたのは、デルタテロスのように、右手に剣を、左手に三角形の盾を持った騎士。しかし、デルタテロスと違い、どこか女性的な印象がある。そのせいか攻撃力も、2100と控えめである。
「一体、何をしようって言うんだ……?」
「簡単なことさ。トライヴェールの効果発動! このモンスターがエクシーズ召喚された時、フィールドのこのモンスター以外のカードを全て手札に戻す!」
「な、なんだって!?」
「君の今のモンスターは、殆どが防御系で今はダメージを受けない。なら全て手札にご退場願おうという訳さ」
「けどそんなことしたら、君のカードも……」
「心配ないさ。別に僕のは戻っても問題ないし。行くよ! ミルキーウェイ・レイ!」
まるで天の川のように星達が流れてきて、モンスターもカードも全て手札に戻ってしまう。
星野のデルタテロスは、エクシーズ素材となっているモンスターを墓地へ送り、そのままエクストラデッキに戻って行った。
こうして、トライヴェールを除いて、フィールドはまっさらになってしまった。
「このターン戦闘ダメージは与えられないけど……十分すぎる働きをしたね。ついでにモンスターも罠カードも回収できたし」(星野手札1→5)(星野墓地3→5)
(くっ……けど、僕も応急処置とクレスが手札に戻って来たぞ。次のターン、これでルナを蘇生すれば……)(遊太手札0→3)
そう思っていた遊太に、星野は言う。
「まさかとは思うけど……君は次のターン、手札に戻ったそのカードで蘇生……なんて考えているんじゃない? 悪いけどさせないよ。トライヴェールの効果発動。 1ターンに1度、エクシーズ素材を1つ取り除くことで、相手の手札を1枚ランダムに選んで、捨てさせる」
「そ、そんな! ……くっ、選びなよ」
手札をデュエルリングに置いて、手札を写させる。
「そうだね、僕は左のカードを選ぶ」
星野が選んだカードは、先程手札に戻った『英雄騎士の応急処置』。遊太はやむなくこれを捨てる。
(クソッ、当てられるとは……)(遊太墓地4→5)(遊太手札3→2)
「これで、蘇生はできなくなった。僕はカードを2枚伏せてターンエンド」(星野手札5→3)
星野
ライフポイント7000
手札枚数3枚
モンスター1体『星輝士 トライヴェール』(攻撃表示)「素材2つ」
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
何をしても、徹底的に跳ね返すそのプレイスタイル。
もしかしたら、これこそが、星野が考えた自分への対策なのかも。と、遊太は考える。
そう思うと、遊太は心の中にある物を感じる。
(なんだろう。凄くワクワクしてる。あの子、僕のやることなすことをことごとくかわしてる。対策取ってるって言ってたし、それほど、僕のことを認めているんだ)
(なら、僕はその期待に、全力で応えてあげなきゃ!)
心の中に、そんな感情を抱きながら、遊太はデッキに手を取る。
それを感じ取ったのか、星野も遊太に視線を送る。
(あの子、笑ってる。状況は圧倒的に不利なのに、凄く楽しんでるみたい……まあ、どうせこんなことだろうとは思ってたけど)
(やってやるしかないか。そこまでやってくるなら、僕も徹底的にやってやらないとね)
5・遊太のターン
「行くよ! 僕の、ターン!」(遊太手札1→2)
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.177 )
- 日時: 2016/12/06 10:19
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
5・遊太のターン
「行くよ! 僕の、ターン!」(遊太手札2→3)
「僕は手札から、魔法カード『逆境の宝札』を発動! 相手フィールドに特殊召喚されたモンスターが存在し、自分フィールドにモンスターがいない時、デッキから2枚ドローできる!」(遊太手札2→4)(遊太墓地5→6)
ドローしたカードを確認する遊太。それを見て、まだやれると信じる。
「よし……手札から、手札に戻った『ロードナイト・クレス』を召喚! 更に僕は、手札から速攻魔法『英雄騎士への覚醒』を発動! 自分フィールドの『ロードナイト』を1体墓地へ送り、エクストラデッキから同じ属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚する! クレスの属性は地属性。よって、エクストラデッキから地属性の『イクスロードナイト・スレイプ』をエクストラデッキから特殊召喚!」(遊太手札4→2)(遊太墓地6→8)
先程のデュエルで見事フィニッシャーとなった赤き神馬の騎士が現れる。
「この瞬間、僕の墓地の『迷い風』の効果発動。相手のエクストラデッキからモンスターが特殊召喚された時、このカードを墓地からフィールド上にセットできる」(星野墓地6→5)
効果を無効にする罠が再びセットされる。だが、それに臆する遊太ではない。すかさず攻撃を仕掛ける!
「行くよ、スレイプで星野君にダイレクトアタック! スレイプはフィールドで元々の攻撃力が最も高いモンスターが自分フィールドにいる時、相手プレイヤーにダイレクトができる。それはスレイプも例外じゃない! ムスペルヘイム・ロード!」
相手がダイレクトアタックをしかけてくるとわかった星野は、すかさず伏せカードを発動しようとする。が。
(か、カードが発動しない!?)
「スレイプは神馬の騎士! その素早い動きは相手の効果の対象にはならない! そしてその効果は仲間にも加わる!」
スレイプが助走をつけて飛び上がり、天から放った大量の矢が、星野に降り注ぐ! 2700の大ダメージと言うべきダメージが、星野に与えられる。
「くっ……」(星野ライフ7000→4300)
「僕は、カードを1枚伏せて、ターンエンド」(遊太手札2→1)
(この伏せカードは『聖なるバリア −ミラーフォース−』……相手が)
遊太
ライフポイント5700
手札枚数1枚
モンスター1体『イクスロードナイト・スレイプ』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード2枚
6・星野のターン
「僕のターン、ドロー」(星野手札3→4)
(まいったな……僕の伏せカードは『迷い風』と『強制脱出装置』と『リビングデッドの呼び声』。対象に取られなくするあのモンスターがいるんじゃ、発動はできない)
(けど、たった今ドローしたカードは、その対象に取られないカード。問題ない……その前にっと)
「僕は、トライヴェールの効果発動。エクシーズ素材を1つ取り除くことで、相手の手札をランダムに選んで1枚捨てる……といっても、君の手札は1枚。さっき手札に戻ったボルカだけどね」(星野墓地5→6)
「わかったよ、捨てるよ」(遊太手札1→0)(遊太墓地8→9)
「そして僕は、魔法カード『地砕き』を発動。相手フィールドの、守備力が最も高いモンスターを破壊する。これは対象を取る効果じゃない。発動した時に存在するモンスターを自動的に選ぶからね。君のスレイプを破壊するよ」(星野手札4→3)(星野墓地6→7)
「……チェーンはないよ」(遊太墓地9→10)
空からいきなり降ってきた大きな拳が、スレイプが立っている地面を破壊する。破壊された地面に出来た裂け目に、スレイプは落ちて行った。
「更に僕は、伏せてあった『リビングデッドの呼び声』を発動。墓地のベガを特殊召喚する。そして、ベガの効果で、手札からデネブを特殊召喚。更に、デネブの効果で、シャムを手札に加える」(星野墓地7→6)
十分に土台が整えられた星野は、グルグルと目まぐるしく盤面を回して行く。
「……どんどんループして行っている。そぞれのカードがお互いにシナジーを持つから、どんな所からも展開ができるんだ!」
「その通り。『テラナイト』はお互いがお互いをサポートしあう、結束の固いカード群。まるで夜空に浮かぶ、星座のように」
「星座……」
「君の『ロードナイト』も、中々の結束を持っているようだけど、僕の『テラナイト』程じゃない」
「……」
「行くよ、僕はシャムを召喚。その効果で、君に1000のダメージを与える!」(星野手札3→2)
「ぐぅ……」(遊太ライフ5700→4700)
「僕はこの3体のテラナイトで、エクシーズ召喚! エクストラデッキから再び現れろ『星輝士 デルタテロス』!」
このデュエル二度目のデルタテロスが現れる。 遊太は、これはマズイと判断する。
(マズイ! デルタテロスでミラーフォースを破壊されたら……!)
「僕はデルタテロスの効果発動! エクシーズ素材を一つ取り除き、フィールドのカードを1枚破壊する! 僕が破壊するのは……当然、君の伏せカードだ! サテラナイト・レイ!」(星野墓地6→7)
伏せカードは破壊され、遊太の場にはカードが1枚も無くなる。丸裸の状態だ!
「ミラーフォースが……!」(遊太墓地10→11)
「行くよ! トライヴェールと、デルタテロスでダイレクトアタック! デュアル・デルタ・ソード!」
デルタテロスとトライヴェールの、二連ソード攻撃がクリーンヒットする! 手痛いダメージが、遊太に襲いかかる。
「うわああああっ!」(遊太ライフ4700→100)
「むう……ライフが100残ったか……けど、これで問題ない。僕は、メインフェイズ2で、更なるモンスターを召喚する!」
「メイン2で!?」
「僕はトライヴェールに、このエクシーズモンスターを重ねてエクシーズ召喚する! 来い、ランク5『星輝士 セイクリッド・ダイヤ』!」
ドラゴンのようなモンスターが現れる。しかし、星野は更に何かをしようとする。
「そして僕は、このセイクリッド・ダイヤの上にエクシーズモンスターを重ね、更にエクシーズ召喚をする!」
「嘘でしょ!? この上に更にモンスターを重ねるなんて!」
「ああ。星々の輝きよ、今こそ一つになり、夜空を包む星雲となれ! エクシーズ召喚! 現れろ、ランク6『セイクリッド・トレミスM7』!」
ダイヤが輝く星雲の中に入り、そこから出でた時、白く輝く星のドラゴンが現れた! 攻撃力は2700と、かなり高い。
「これは……」
「セイクリッド・トレミスは、1ターンに1度、エクシーズ素材を取り除くことで自分か相手の、フィールドか墓地のモンスターを手札に戻せる」
「えっ!? それじゃあ僕のスレイプを……」
「ただ、トレミスの効果は『セイクリッド』モンスターの上に重ねてエクシーズ召喚した時、召喚ターンには効果を発動できない。これでターンエンド」
星野
ライフポイント4300
手札枚数2枚
モンスター2体『星輝士 デルタテロス』(攻撃表示) 『セイクリッド・トレミスM7』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数7枚
除外されているカード0枚
(さて、これで僕の勝ちはほぼ確定……なんだけど……)
星野は、圧倒的状況にいるにも関わらず、何故か不安で仕方なかった。
(やっぱり、あの時あの子を一目見たからかな……)
星野は、選考会のことを思い出す。それは、輝かしく活躍する、遊太のことである。
あの時、選考会を軽く突破した星野は、手応えのありそうなデュエリストは才羽とかぐらいだと思っていた。
けれど、彼が現れた。それは遊太だった。
「さあ! これから僕が見込んだデュエリストとデュエルを行います! 皆さん、最初から最後までご覧ください!」
彼は、遊太は、ロベルト・フランシスという、日本のデュエリストならまず知らない人と、デュエルをしたのだ。
それだけではない。なんと遊太はロベルトに勝ってしまったのだ。それも、とびっきりの大逆転で。
会場の誰もが、遊太に注目した。そして、星野も例外ではなかった。
星野は思った。できるなら、彼とデュエルしてみたいと。
そして願いは叶った。自分は今、デュエルしたい相手とデュエルしている。そして、彼に勝とうとしているのだ。
だが、星野は安心できていなかった。手札もフィールドも0なのに、また逆転されてしまうのではないのかと。
だが、その不安も。
(なんでだろう。負けるかもしれないのに、どうして、見てみたくなっちゃうんだろう……いや、むしろやってみろって思っているんだ……)
(彼に会うのは初めてなのに、どうしてこう思っちゃうんだろう……?)
そして、遊太はというと。
(なんだろう、あの子、笑ってる……ひょっとして僕に……逆転してみろって思っているのかもしれない。……だったら、その期待に答えなきゃ!)
星野の期待を、一手に担うつもりでいた。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.178 )
- 日時: 2016/12/07 12:50
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
「遊太……本当に絶体絶命だぜ……」
このデュエルの一部始終を見ていた菊姫は、この状況を冷静に見ていた。
遊太のライフは100。その上手札も、フィールドのカードも0。はっきり言って、絶望的な状況であった。
だが、菊姫の顔には笑みが浮かんでいた。なぜなら、遊太はこんな状況を、何度もひっくり返して来た。今度も当然……と、菊姫は思っていたから。
「アイツなら、この状況を必ずひっくり返してみせる。アタシは、そう信じてる」
そう思っている菊姫の所に、二人人がやってくる。
「あ、アネゴ……」
「おー、鏡山に岩ノ井か。どうだ鏡山、ワンキルショックからは抜け出せたか?」
「ええ、なんとか……」
「他の奴らは?」
「各々がデッキ調整で忙しいみたいッス」
「そうか、まあちょっと見てみろよ、遊太と星野のデュエル。面白いことになってるぜ」
「どれどれ……えぇ!? 遊太君のフィールドにはカードが1枚も無く、手札も0!? ど、どうするッスか!?」
「流石シードと言ってやりたいところだけど……生憎、うちの遊太はこんな絶対的不利な状況からでも、逆転したことがあるんだぜ?」
「た、確かに、そうッスけど……」
「じゃあ黙って見てな。今から遊太が逆転するところを、じっくり見物しようぜ」
「は、はい……」
所変わってデュエルリング。遊太は、このデュエル最後のドローをしようとしていた。
7・遊太のターン
「僕のターン!」
(このドローだ……このドローで決めなきゃ、負ける! 僕は勝ちたい! アキラ君と戦いたいし、それに……星野君の、期待に応えたい!)
「ドローッ!」(遊太手札0→1)
ドローしたカードを見てみる遊太。そして、そのカードが逆転につながるカードとわかった時、意気揚々と発動する。
「行くよ! 手札から、魔法カード『逆転の宝札』を発動! このカードは、フィールドにカードが1枚もなく、手札がこれ1枚の場合発動ができる。僕は相手の表側表示のカード1枚につき、1枚ドローする。君の場には3枚表側表示のカードがある。よって僕は、3枚ドローする!」(遊太手札0→3)(遊太墓地11→12)
ドローしたカードを見てみる遊太。すると、遊太の横に……。
(私の出番だな)
(また、このこ……えええ!?)
遊太の左に、獅子のような鎧を着込み、立派なたてがみを持った騎士がいきなり現れていた。ついでに、右にはスレイプがいた。
(おや、やっと我々の姿が見えるようになったのか)
(き、君たちは、いつも僕に語りかけていた……)
(そう、我々はいつもお前に語りかけていた、『イクスロードナイト』)
(えっと……と、とにかく、君たちは何者なの?)
(今はそんなこと話している余裕はない。目前の相手に集中しろ)
(あっ、そうだった……じゃあ、行くよ!)
モンスターの何かに言われて、デュエルに向き直る遊太。隣では、スレイプと『イクスロードナイト』の一人が遊太をじっと見ている。
「僕は手札から、魔法カード『死者蘇生』を発動! 墓地のモンスターを1体、特殊召喚する! 再び現れろ、紅き神馬の騎士! 『イクスロードナイト・スレイプ』!」(遊太手札3→2)
戦場に、颯爽と躍り出たスレイプ。これに、星野は悔しがる。
「クソッ、スレイプは『ロードナイト』に対象に取られなくする効果を与えるモンスター。伏せカードの『迷い風』と『強制脱出装着』が使えない。けど、攻撃力はトレミスと同じ2700……スレイプは元々の攻撃力が一番高いモンスターがいなければ、ダイレクトアタックはできないはず……」
「はたしてそうかな? 僕は更に、魔法カードを発動するよ!」
「……?」
「速攻魔法『異次元からの埋葬』を発動。このカードは、除外されている自分、または相手のモンスターを3体まで墓地に戻せる。僕は、自分のウェイカーと、ナイトメアの2体を墓地へ戻す!」(遊太手札2→1)(遊太墓地12→15)(遊太除外2→0)
「そして手札から、魔法カード『英雄騎士への転生』を発動! 墓地の同じ属性の『ロードナイト』を2体除外することで、同じ属性の『イクスロードナイト』を、エクストラデッキから特殊召喚できる!」
「墓地より素材を……!?」
「僕は、墓地から地属性のウェイカーとクレスを除外して、エクストラデッキから地属性の『イクスロードナイト』を特殊召喚する!」(遊太手札1→0)(遊太墓地15→14)(遊太除外0→2)
「太陽の力を受けし英雄騎士よ、その荒ぶる力を持って、戦場の敵を凪ぎ払え! 魔法進化召喚! 現れろ、レベル8『イクスロードナイト・アポロ』!」
現れたのは、黄金の獅子のような鎧を身に纏い、そして鎧についているたてがみのようなものは、腰の辺りまで伸びており、腕には手甲を装着していた。攻撃力は2500と、上級モンスターなら標準的な攻撃力であった。
「攻撃力2500……けれど、今の君には僕のモンスターの攻撃力を上回るモンスターはいない。どうするつもりなんだ……?」
「こうするんだよ。行くよ! アポロで、『セイクリッド・トレミスM7』を攻撃!」
「えっ!? 攻撃力の低いアポロで僕のトレミスを攻撃する……何をする気なんだ!?」
「アポロは、ライフを2000まで支払うことで攻撃力を払った分だけ上げられる。これは相手ターンでも使え、攻撃力上昇は永続。だけど僕のライフは100。ライフは払えない。けれど、アポロにはもう一つ効果がある」
「それは……?」
「アポロは戦闘を行うダメージステップ開始時、アポロ以外の自分フィールドで最も攻撃力が高いモンスターの攻撃力をダメージステップ終了時まで得ることができる! ライジング・サン!」
アポロが体をたぎらせると、スレイプが盾を持った右手を掲げ、力を与える。攻撃力が2500から5200にアップした!
「攻撃力、5200!?」
「行けえアポロ! マグヒート・ブレイジング!」
強大な熱量を持ったアポロの鉄拳が、セイクリッド・トレミスを破壊する! 大ダメージと言うべきダメージが、星野を襲う。
「ぐうぅ……!」(星野ライフ4300→1800)(星野墓地7→12)
「そして、フィールドで最も攻撃力の高いモンスターが、僕のフィールドにいることで、スレイプはダイレクトアタックできる!」
「ということは、これで僕のライフは……」
「そういうこと。僕は、スレイプでダイレクトアタック! ムスペルヘイム・ロード!」
「うわああああ! ……ま、負けたぁ……」(星野ライフ1800→0)
「よーし! 勝てたぞおお!」
ライフ100。フィールドと手札も0という状況から、ここまで逆転してみせた遊太。まさかまさかの大逆転に、会場からは驚きの声が漏れる。
「おいマジかよ……あんな状況から勝利してみせるなんて……」
「やっぱりアイツ、ただ者じゃねえ!」
「シード相手にここまでやるなんて!」
そして菊姫達も。
「ほら、な」
「す、凄いッス……」
そして、一部始終を見ていたアキラはというと。
「……やっぱりな、こうなるんじゃないかと思ってたよ」
「アイツ、ひょっとしたら負けるんじゃないかと思ってたが、アイツがそう簡単に負ける訳なかったか。アイツには、 まだ残ってもらわねえと困るからな」
その後、遊太と星野はというと。
「どうだった? 僕のデュエル」
「いやはや、感服したよ。まさかあんな状況から逆転するなんて」
「僕も少し驚いたけどね」
「いや、こっちの方がかなり驚いたよ。僕も予想外だったけどね」
「けど。僕が勝てたのは、彼らのお陰でもあるんだよね……」
「えっ? どういうこと?」
「いや、こっちの話。それじゃあまたね!」
「うん。できればまたデュエルしようね」
「うんっ」
そう言って、星野は去って行った。だが、星野は疑問を抱く。
(あの逆転する時、なんで回りをチラチラ見てたんだろう? 観客席を見てた訳でもないし……なんだったんだ?)
一方、遊太はというと。人目につかない所にすぐ行き、カードから現れた『イクスロードナイト』と共に話をしていた。
「君たちは一体……」
「ああ、話をしよう」
目の前には、アルファ達『イクスロードナイト』がいる。彼らは、遊太に話をしようとしていた。
それは、彼らの……。
第三十話。終わり。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.179 )
- 日時: 2016/12/11 23:59
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
第三十話に登場したカード
遊太が使用したカード
-------------------
『ロードナイト・ナイトメア』
レベル3
闇属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・1000 守備力・1400
(1):このモンスターは、手札を1枚捨てることで、手札から特殊召喚できる。
(2):このモンスターが『英雄騎士』と名の付いた魔法・罠カードによって墓地へ送られた時、
その『英雄騎士』と名の付いた魔法・罠カードを手札に加えられる。
-------------------
-------------------
『ロードナイト・ウェイカー』
レベル2
地属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・700 守備力・800
(1):このモンスターは、ライフを500ポイント支払うことで手札から特殊召喚できる。
(2):このモンスターをリリースして発動出来る。
墓地のレベル4以下の『ロードナイト』モンスターを特殊召喚する。
-------------------
-------------------
『ロードナイト・ルナ』
レベル4
光属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・1400 守備力・1300
このモンスターが特殊召喚された時、デッキから『英雄騎士』と名の付いた魔法・罠カードを1枚手札に加えられる。
このモンスターがフィールドから除外された時、このモンスター以外のデッキからレベル4以下の『ロードナイト』モンスターを特殊召喚出来る。
-------------------
-------------------
『イクスロードナイト・アルファ』
レベル8
闇属性
戦士族 融合・効果モンスター
攻撃力・2500 守備力・2000
このカードは『英雄騎士への覚醒』の効果で特殊召喚出来る。
1ターンに1度、墓地の『ロードナイト』モンスターを2枚除外することで、墓地から1枚魔法カードを手札に加える。
-------------------
-------------------
『イクスロードナイト・マグナ』
レベル8
光属性
戦士族 融合・効果モンスター
攻撃力・2000 守備力・3000
このモンスターは『英雄騎士への覚醒』で特殊召喚できる。
このモンスターは戦闘では破壊されない。
自分フィールド上のこのモンスター以外の『ロードナイト』と名の付いたモンスターが攻撃対象とされた時、このモンスターに移し替えることが出来る。
このモンスターがカードの効果で破壊される時、守備力を1000下げることでそのターン間破壊されない。守備力が0になったこのモンスターは、カードの効果で破壊される。
-------------------
-------------------
『ロードナイト・ボルカ』
レベル4
炎属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・1700 守備力・400
(1):自分が戦闘・効果でダメージを受けた時、このカードを手札から特殊召喚出来る。
(2):このカードが特殊召喚に成功した時、相手モンスターを1体選択して破壊し、1000ポイントのダメージを与える。
この効果は1ターンに1度しか発動できない。
-------------------
-------------------
『イクスロードナイト・スレイプ』
レベル8
地属性
戦士族 融合・効果モンスター
攻撃力・2700 守備力・2800
このモンスターは『英雄騎士への覚醒』の効果で特殊召喚できる。
(1):このモンスターがフィールドで表側表示である限り、自分フィールドの『ロードナイト』と名の付いたモンスターは効果の対象にはならない。
(2):フィールド上で元々の攻撃力が最も高いモンスターが自分フィールドにいる時、このモンスターは相手プレイヤーに直接攻撃をすることができる。
-------------------
-------------------
『イクスロードナイト・アポロ』
レベル8
地属性
戦士族 融合・効果モンスター
攻撃力・2500 守備力・2100
このモンスターは『英雄騎士への覚醒』の効果で特殊召喚できる。
このモンスターの(2)の効果は1ターンに1度しか発動出来ない。
(1):このモンスターがフィールドにいる限り、
このモンスター以外の効果で自分がライフポイントを支払う時、その支払うポイントは半分になる。
(2):ライフを2000まで支払うことで、このモンスターの攻撃力は払った数だけアップする。
この効果は相手ターンでも発動出来る。
(3):このモンスターが戦闘を行う時、自分フィールドのこのモンスター以外のモンスターを1体選択する。
このモンスターの攻撃力は、ダメージステップ終了時まで選択したモンスターの攻撃力分アップする。
-------------------
魔法・罠
-------------------
『英雄騎士への覚醒』
速攻魔法
自分フィールド上の『ロードナイト』モンスターを墓地に送り、同じ属性の『イクスロードナイト』モンスターをエクストラデッキから特殊召喚する。
-------------------
-------------------
『英雄騎士の連合軍』
永続魔法
(1):自分フィールドの『ロードナイト』モンスターの攻撃力は、
フィールドにいる『ロードナイト』モンスターの数×500アップする。
(2):自分フィールドの『ロードナイト』モンスターが戦闘・効果で破壊された時、
デッキからレベル4以下の『ロードナイト』モンスターを1体特殊召喚出来る。
この効果は1ターンに1度しか発動出来ない。
-------------------
-------------------
『英雄騎士の応急処置』
装備魔法
ライフを800ポイント支払い、墓地の『ロードナイト』モンスターを特殊召喚してこのカードを装備する。
このカードがフィールドから離れた時、装備モンスターを破壊する。
-------------------
-------------------
『和睦の使者』
通常罠
このターン、相手モンスターから受ける
全ての戦闘ダメージは0になり、
自分のモンスターは戦闘では破壊されない。
-------------------
-------------------
『逆境の宝札』
通常魔法(アニメオリジナル)
相手フィールド上に特殊召喚されたモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動できる。
自分のデッキからカードを2枚ドローする。
-------------------
-------------------
『逆転の宝札』
通常魔法(アニメオリジナル)
自分フィールド上にカードが存在せず、
手札がこのカード1枚だけの場合のみ発動する事ができる。
相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚につき、
自分はデッキからカードを1枚ドローする。
-------------------
-------------------
『死者蘇生』
通常魔法(制限カード)
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
-------------------
-------------------
『異次元からの埋葬』
速攻魔法(制限カード)
(1):除外されている自分及び相手のモンスターの中から
合計3体まで対象として発動できる。
そのモンスターを墓地に戻す。
-------------------
-------------------
『英雄騎士への転生』
通常魔法
自分の墓地から同じ属性の『ロードナイト』モンスターを2枚除外することで、
除外した2枚と同じ属性の『イクスロードナイト』モンスターを『英雄騎士への覚醒』の効果による特殊召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
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