二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
日時: 2017/06/18 00:18
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。


注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。


登場人物
主人公 六道遊太 >>7

一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14

榊原龍矢 榊原龍奈 >>24

影沼和希 >>56

ロベルト・フランシス >>80


ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5

第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13

第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22

第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29

第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34

第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37

第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42

第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47

第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54

第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61

第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68

第十二話「大会前夜」 >>69

第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72

第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78

第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81

第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87

第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92

第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101

第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108

第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115

第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121

第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132

第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136

第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140

第二十五話「休憩時間」 >>141

第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147

第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154

第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164

第二十九話「通過点」 >>169 >>172

第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178

第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185

第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192

第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197

第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207

第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213

第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219

第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227

第三十八話「精霊達の秘密」 >>230

第三十九話「全国大会スタート!」 >>231

第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236

第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238


オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介

第一話で登場したもの >>6

第三話で登場したもの >>23

第五話で登場したもの >>35

第九話で登場したもの >>55

第十四話で登場したもの >>79

第十八話で登場したもの >>102

第二十二話で登場したもの >>122


作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)

二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150

二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156

二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168

二十九話に登場したもの OCG >>173

三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180

三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188

三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194

三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199

三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209

三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215

三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221

三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229

お知らせ

>>200 >>237

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Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.45 )
日時: 2016/04/16 14:40
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

3・瓜生のターン

「俺のターン、ドロー!」(瓜生手札0→1)

「キングドラグーンの効果発動!手札からドラゴンを1体特殊召喚!『ダイヤモンド・ドラゴン』を守備表示で特殊召喚!コイツの守備力は2800はあるからそう簡単には破壊されないぜ、それにドラグーンは装備魔法で破壊もされないから一先ずここは破壊出来ないがな、ターンエンド」(瓜生手札1→0)

「ま、まずい…今の龍奈のモンスターじゃ、全然太刀打ちできない…どっちも破壊することが出来ない…!」

「心配しないで、龍矢君龍奈ちゃんはきっと勝つさ」

「大丈夫かな…」


『ダイヤモンド・ドラゴン』
レベル7
光属性
ドラゴン族 通常モンスター
攻撃力・2100 守備力・2800
全身がダイヤモンドでできたドラゴン。
まばゆい光で敵の目をくらませる。


瓜生

ライフポイント7800
手札枚数0枚
モンスター2体『竜魔人 キングドラグーン』(攻撃表示)『ダイヤモンド・ドラゴン』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『ドラゴン・シールド』
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚


4・龍奈のターン

「私のターン!ドロー!」(龍奈手札3→4)

(…私の手札には『宝玉獣 トパーズ・タイガー』と『宝玉の解放』がある…トパーズ・タイガーに魔法を装備して効果を使っても『ダイヤモンド・ドラゴン』の守備力2800と同じになるだけ…同じじゃ破壊出来ないわ)

(…ここはとりあえず、場に宝玉獣を増やしていくしかないわね)

「場より罠カード『キャトルミューティレーション』を発動!場の獣族モンスター1体を手札に戻して、同じレベルのモンスターを手札から特殊召喚するわ!」(龍奈墓地0→1)

「…替え玉でも出そうって言うのか?」

「サファイア・ペガサスを手札に戻して、もう一度サファイア・ペガサスを守備表示で特殊召喚するわ!」

「何!?場のモンスターを再度召喚するだと!?…そうか、場に宝玉獣を増やしていくつもりか…」

「そうよ、サファイア・ペガサスの効果は召喚された時宝玉獣を魔法・罠ゾーンに置けるから、召喚権を失わず再び効果を発動できるわ、私は『宝玉獣 エメラルド・タートル』を魔法・罠ゾーンに置くわ」

「更に『宝玉の解放』の効果発動、このカードがフィールドから墓地へ送られた時、デッキから『宝玉獣』モンスターを1体魔法・罠ゾーンに置けるわ、私は『宝玉獣 コバルト・イーグル』をフィールドに置くわ!」(龍奈墓地1→2)

「チクショウ…せこせこ宝玉獣を場に出して…お前まさかレインボー・ドラゴンを召喚しようとしているな!」

「言われなくてもそうよ!本当のレインボー・ドラゴンの扱い方を見せてあげるわ!」

「更に私は、このターンモンスターを守備表示でセット!そしてカードを2枚伏せてターンエンドよ!」(龍奈手札4→3→2)


『キャトルミューティレーション』
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する獣族モンスター1体を手札に戻し、
手札から戻したモンスターと同じレベルの獣族モンスター1体を特殊召喚する。


龍奈

ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター2体『宝玉獣 サファイア・ペガサス』(守備表示)(守備モンスター)
魔法・罠ゾーンのカード5枚
発動しているカード3枚『宝玉獣 ルビー・カーバンクル』『宝玉獣 エメラルド・タートル』『宝玉獣 コバルト・イーグル』
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚


5・瓜生のターン

「俺のターンドロー!」(瓜生手札0→1)

瓜生はドローしたカードを見て、不敵に微笑む。

「フン…次のターン、お前に目に物見せてくれる!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」(瓜生手札0→1)


瓜生

ライフポイント7800
手札枚数0枚
モンスター2体『竜魔人 キングドラグーン』(攻撃表示)『ダイヤモンド・ドラゴン』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『ドラゴン・シールド』
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚


6・龍奈のターン

「私のターン!ドロー!」(龍奈手札2→3)

「この瞬間!罠カード発動!」

「えっ!?」

「『裁きの天秤』!コイツは自分フィールドと手札のカードが相手フィールドのカードより少ない時に発動!その差だけ俺はデッキからドローする!お前のフィールドのカードは7枚、今の俺のフィールドのカードは4枚で手札は0、よって俺はカードを3枚ドロー!」(瓜生墓地4→5)(瓜生手札0→3)

いきなり3枚もカードをドローした事に驚く龍矢。と、それを傍らで観戦している影沼店長

「うわあ!あの瓜生って奴カードを3枚もドローしやがった!反撃始まる〜!」

「落ち着くんだ龍矢君、まだ龍奈ちゃんのターンだ!ここを何とかすれば、まだチャンスはある筈だ」

「で、でも店長〜…」

「心配するな、きっと龍奈ちゃんは何とかするさ」

そう言って龍奈の方を見る龍矢と影沼店長。

「私のターン!場より罠カード『宝玉の祈り』を発動!場の永続魔法となっている『宝玉獣』モンスターを1体墓地へ送って、相手のカードを1枚破壊する!『宝玉獣 エメラルド・タートル』を墓地へ送って『ドラゴン・シールド』を破壊するわ!」(龍奈墓地2→3→4)(瓜生墓地5→6)

「チッ…まさか破壊するとはよ…」

「更に私は魔法カード『レア・ヴァリュー』を発動!そっちがドローするなら私もドローするわ!私の魔法・罠ゾーンに『宝玉獣』が2枚以上ある時発動可能!相手は私の魔法・罠ゾーンにある『宝玉獣』を1枚選んで墓地へ送り、私は2枚ドローするわ!私の宝玉獣カードは2枚、どちらかを選んで!」

「ふむ…ならコバルト・イーグルを墓地へ送ってもらおうか」

「わかったわ、2枚ドロー!」(龍奈墓地4→6)(龍奈手札3→5)

「そして、反転召喚!『宝玉獣 トパーズ・タイガー』を反転召喚!そして手札から『宝玉の解放』を発動!トパーズ・タイガーに装備するわ!」(龍奈手札5→4)

「更に私は『手札断殺』を発動!互いのプレイヤーはカードを2枚選んで墓地に捨てた後、新たに2枚ドローするわ!私が墓地へ送るのは『宝玉獣 アメジスト・キャット』と『宝玉獣 アンバー・マンモス』!あなたは?」

「俺は『青眼の白竜』と『エメラルド・ドラゴン』を墓地へ送る」

「「2枚ドロー!」」(龍奈手札4→3)(龍奈墓地6→8)(瓜生墓地6→8)

これを見て影沼が気づく。

「あっ…!宝玉獣が墓地とフィールドに7体揃った!これでレインボー・ドラゴンが出せる!」

「けど影沼さん!龍奈のデッキにレインボー・ドラゴンは1枚しか入ってないんだよ!手札にも無さそうだし…」

「けど、そこを何とかするのがデュエリストだろう?」

「そう言われても…」

「龍矢君、今は見守ろう、龍奈ちゃんが勝てるように」


「行くわよ、トパーズ・タイガーでキングドラグーンを攻撃!トパーズ・タイガーが相手モンスターに攻撃を行う時、攻撃力を400ポイント上げるわ!装備魔法の効果も含めて、攻撃力は2800!トパーズ・バイト!」

タイガーの牙が竜魔人に襲い掛かる!簡単に破壊してみせた。

「…展開の要が落ちたか」(瓜生ライフ7800→7200)(瓜生墓地8→9)

「私はこれでターンエンド!」


『裁きの天秤』
通常罠
「裁きの天秤」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手フィールドのカードの数が
自分の手札・フィールドのカードの合計数より多い場合に発動できる。
自分はその差の数だけデッキからドローする。

『宝玉の祈り』
通常罠
自分の魔法&罠カードゾーンの「宝玉獣」と名のついたカード1枚を
墓地へ送って発動できる。
相手フィールド上のカード1枚を選択して破壊する。

『レア・ヴァリュー』
通常魔法
自分の魔法&罠カードゾーンに「宝玉獣」と名のついたカードが
2枚以上存在する場合に発動できる。
自分の魔法&罠カードゾーンの
「宝玉獣」と名のついたカード1枚を相手が選んで墓地へ送り、
自分のデッキからカードを2枚ドローする。

『手札断殺』
速攻魔法
(1):お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地へ送る。
その後、それぞれデッキから2枚ドローする。


龍奈 

ライフポイント8000
手札枚数3枚
モンスター2体『宝玉獣 サファイア・ペガサス』(守備表示)『宝玉獣 トパーズ・タイガー』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『宝玉獣 ルビー・カーバンクル』
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.46 )
日時: 2016/04/16 15:10
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

7・瓜生のターン

「俺のターン、ドロー!」(瓜生手札3→4)

「これだけ手札があれば逆転なんて容易いものだ!俺は手札から魔法カード『銀龍の轟咆』を発動!墓地のドラゴン族通常モンスターを1体特殊召喚する!『エメラルド・ドラゴン』を召喚!」(瓜生手札4→3)

緑のエメラルドの体を持つドラゴンが召喚される!これを見て龍奈は。

(来る…!眠っていたドラゴン達が一斉に目を覚まし始めたわ!)

「更に魔法カード『死者蘇生』を発動!墓地のモンスターを特殊召喚!俺は『青眼の白竜』を特殊召喚!」(瓜生手札3→2)

「更に更に、俺は『サファイアドラゴン』を攻撃表示で召喚し、『ダイヤモンド・ドラゴン』を攻撃表示に変更する!」(瓜生手札2→1)

怒涛のコンボで一気にドラゴンを3体も召喚する瓜生!

「ヤバいよヤバいよー!一気に反撃の時が来ちゃったよー!」

「龍奈ちゃん…ここは何とか耐え凌いでくれ」

「まずは『青眼の白竜』でトパーズ・タイガーを攻撃!バーストストリーム!」

いくら攻撃力を高めても、ブルーアイズの前では紙も同然。簡単に破壊されてしまう…。

「ううっ!…けど、モンスター効果発動!トパーズ・タイガーを魔法・罠ゾーンに置く、そして『宝玉の解放』の効果でルビー・カーバンクルを更に置くわ!」(龍奈ライフ8000→7600)

「まだまだ!俺は『サファイア・ドラゴン』でサファイア・ペガサスを攻撃!雑魚は消えな!」

同じサファイアと言えど攻撃力が違いすぎる。ペガサスも簡単に破壊されてしまう。

「サファイア・ペガサスも魔法ゾーンに置くわ!」

「だが、これで壁モンスターはいなくなった、行け『ダイヤモンド・ドラゴン』『エメラルド・ドラゴン』!奴にダイレクトアタック!」

「ああ〜っ!」(龍奈ライフ7600→5200→3100)

「ああっ!龍奈!」

「フン、これで勝負は決まったな…次のターン確実にお前は終わる!そして…レインボー・ドラゴンは俺の物だ!ハハハッ!ターンエンド!」


『銀龍の轟咆』
速攻魔法
自分の墓地のドラゴン族の通常モンスター1体を選択して特殊召喚する。
「銀龍の轟咆」は1ターンに1枚しか発動できない。

『死者蘇生』
通常魔法(制限カード)
(1):自分または相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。

『青眼の白龍』
レベル8
光属性
ドラゴン族 通常モンスター
攻撃力・3000 守備力・2500
高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。
どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。

『エメラルド・ドラゴン』
レベル6
風属性
ドラゴン族 通常モンスター
攻撃力・2400 守備力・1400
エメラルドを喰らうドラゴン。
その美しい姿にひかれて命を落とす者は後を絶たない。


瓜生

ライフポイント7200
手札枚数1枚
モンスター4体『青眼の白竜』(攻撃表示)『ダイヤモンド・ドラゴン』(攻撃表示)『サファイア・ドラゴン』(攻撃表示)『エメラルド・ドラゴン』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚


8・龍奈のターン

「私の…ターン…!」

「このターン、お前の手札は…わずか3枚!手札にレインボー・ドラゴンも無いようなお前に、勝てる確率は0!このデュエル、俺が勝つ!そしてレインボー・ドラゴンは俺がもらう!ハハハッ!」

「…まだよ、まだ私がドローしていないわ!」

「フン!カード1枚ドローしただけで、何が出来る!?」

「…たしかに、たった1枚のドローじゃ何も出来ないかもしれないわ…けど、デュエリストなら、たった1枚のカードにだって己の全てを賭けることができるわ!」

「ケッ!たかが1枚のカードに何を託せるって言うんだ!」

「このドローで…全てを逆転してみせるわ!」

「頑張れ…頑張れ龍奈!」

「全てはたった一つの1ドローに掛かっている…勝負は一瞬!このドローで全てを逆転してみせてくれ!」

「か、影沼店長…」

「行くわよ!ド…ドローッ!」(龍奈手札3→4)

勢い良くドローをする龍奈。ドローしたカードを、目をつぶって開いた後、確認する。

(引いたカードは…このカードは!これなら…何とか出来る!)

「私は、カードを1枚伏せて、ターンエンド!」(龍奈手札3→2)


龍奈

ライフポイント3100
手札枚数2枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『宝玉獣 ルビー・カーバンクル』
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚


「る、龍奈〜!カードを1枚伏せただけでターンエンドだなんて、大丈夫なのかよ〜!」

「ここは龍奈ちゃんを信じよう…あの伏せたカードが、逆転の切り札なはず!」

「でもさぁ〜!」


9・瓜生のターン

「俺のターン、ドロー!」(瓜生手札1→2)

「ここまで俺の攻撃を耐え凌ぐとは、良くやったぜ!褒めてやろう、だがこれまでだ!行け『青眼の白龍』!奴にダイレクトアターック!」

ブルーアイズが攻撃をしようとしたその瞬間、龍奈は不敵に微笑む!

「ここで罠カード発動!『虹の引力』!」

「何!?罠カードだと!?」

「このカードは、自分のフィールド・墓地に『宝玉獣』が7種類以上存在する時発動可能!自分のデッキ、または墓地から『究極宝玉神』を…召喚条件を無視して特殊召喚する!」(龍奈墓地8→9)

「な、何ィ〜ッ!?」

「この『虹の引力』は、あなたが馬鹿にしたたった1枚のドローで引いたカードよ!」

「そんな…」

「『虹の引力』の効果で『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』を…特殊召喚!出てきて!私の…思い出のカード!」

龍奈はデッキから引き抜くようにしてレインボー・ドラゴンを特殊召喚する!

ソリッドビジョンにモンスターの映像が投影される。そのモンスターは、白き翼と体を持ち、体に7つの宝玉が埋め込まれている、非常に美しいモンスターであった…。

そのあまりの美しさに、思わず龍奈は見惚れる。瓜生も、龍矢も、影沼店長も見惚れてしまっていた。

実は龍奈、こっちに来るまでソリッドビジョンに投影されたレインボー・ドラゴンを見たことが無かった。それ故の…見惚れであった。

「…綺麗…」

「凄い…これ程までのビジョンとは…ゲームショップの店長として、一度も見たことが無かったから見れて嬉しいよ」

「…うわぁ…」

「…ふつくしい…!これが、夢にまで見た、レインボー・ドラゴン!必ず、必ず俺が手に入れてやる!」

「けど、レインボー・ドラゴンの攻撃力は4000、今のあなたのドラゴンじゃ倒せないわ」

「し、しまった!見惚れてしまってすっかり忘れていた!『青眼の白龍』の攻撃力は3000!…仕方ない、ここはバトルを中止する!」

バトルフェイズ中に召喚された為、巻き戻しという特殊な裁定が発動された。

巻き戻しとはバトルフェイズ中に何かしら効果が発動された時、モンスターのバトルを仕切り直すことが出来る裁定である。

この場合、レインボー・ドラゴンが特殊召喚されたので、ブルーアイズの戦闘を仕切り直してバトルを中止させたのである。

(うう…今の俺の手札には魔法カード『ドラゴンを呼ぶ笛』と罠カード『竜の逆鱗』しか無い…)

「俺はブルーアイズ以外のモンスターを全て守備表示に変更して、ターンエンド…」


『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』
レベル10
光属性
ドラゴン族 効果モンスター
攻撃力・4000 守備力・0
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド上・墓地に「宝玉獣」と名のついたカードが
7種類存在する場合のみ特殊召喚できる。
このカードを特殊召喚したターン、以下の効果を発動できない。
●自分フィールド上の「宝玉獣」と名のついたモンスターを全て墓地へ送る事で、
このカードの攻撃力は墓地へ送ったカードの数×1000ポイントアップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●自分の墓地の「宝玉獣」と名のついたモンスターを全てゲームから除外する事で、
フィールド上のカードを全て持ち主のデッキに戻す。


瓜生

ライフポイント7200
手札枚数2枚
モンスター4体『青眼の白竜』(攻撃表示)『ダイヤモンド・ドラゴン』(守備表示)『サファイア・ドラゴン』(守備表示)『エメラルド・ドラゴン』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚



Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.47 )
日時: 2016/04/16 15:11
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

10・龍奈のターン

「私のターン…ドロー!」(龍奈手札2→3)

「このカードは…瓜生さん、一つ言っておくわ、このターンで、あなたは終わりってことを!」

「何だと!この鉄壁布陣を越えられるカードを引いたのか!?」

「私はレインボー・ドラゴンの効果発動!自分の墓地の宝玉獣を全て除外することで、フィールドのカードを全てデッキに戻すわ!」(龍奈手札3→2)(龍奈墓地8→3)

「な、何ィ〜!?」

レインボー・ドラゴンが七色の光を放つと、全てのフィールドのモンスターが全て戻された!

「お、俺の超レアドラゴン達が…!けど、お前のレインボー・ドラゴンもデッキに戻る!振り出しに戻っただけだ!」

「私は言ったわ、このターンで決着を着けるって…手札から速攻魔法『オーバー・ザ・レインボー』を発動!レインボー・ドラゴンの効果が発動されたターンに発動可能!デッキから任意の数だけ『宝玉獣』を特殊召喚するわ!」

「何だとォーッ!?」

「私はサファイア・ペガサスを1体、アンバー・マンモスを1体、トパーズ・タイガー1体、コバルト・イーグルを1体、アメジスト・キャットを1体を特殊召喚するわ!」

「ご、合計5体の宝玉獣…!この攻撃力を全て足すと…!」

「合計7700!このカードの総攻撃!レインボー・フラッシュ!」

宝玉獣の一斉攻撃が瓜生を襲う!大量除去されてしまった為、瓜生は攻撃を受けるしか無かった…。

「のわぁ〜っ!」(瓜生ライフ7200→0)

「…勝ったわ!やったー!これでレインボー・ドラゴンが私の物に!」


『オーバー・ザ・レインボー』
速攻魔法
(1):自分フィールドの、元々のカード名が「究極宝玉神 レインボー・ドラゴン」または
「究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン」となるモンスターが効果を発動したターンに発動できる。
デッキから「宝玉獣」モンスターを任意の数だけ特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。


「凄いぜ龍奈!滅茶苦茶びっくりしたぜ〜!」

「凄いね…あの魔法カードで一気に逆転するなんて!さあ、約束通りレインボー・ドラゴンは龍奈ちゃんの物だぞ!」

「ち、チクショウ…覚えていろ〜っ!」

瓜生はデュエルに負けた為、逃げるように帰ってしまった。

「ふーっ…一時はどうなる事かと思ったぜ…」

「でも…これで2枚目のレインボー・ドラゴンが手に入ったわ…嬉しい」

「あ、そう言えばさっき、龍奈ちゃんレインボー・ドラゴンを思い出のカードって言ってたけど、それはどうして?」

「だって…これは龍矢が私にプレゼントしてくれた、思い出のカードだもの…」

時は数年前にさかのぼる。龍矢がデュエルを始めて二週間が経った頃であった。

「え?龍奈もデュエルしたいの?」

「うん、だって龍矢があんなに夢中になってカードを集めてたら、私もやりたくなっちゃったの」

「じゃあコレあげるよ、『宝玉獣』って言う、綺麗なモンスター達だぜ!」

「わぁ、綺麗…そして愛らしいわ…」

「パック買ってたら余分に当たっちゃって…でも、龍奈なら気に入るって思ったからね」

「ありがとう龍矢、私、コレ大事にするね」

「へへっ、そう言ってくれると嬉しいぜ…あっそうだ!明日宝玉獣の凄いカードが発売されるんだ!それを買って来てやるぜ!」

「えっ、別に良いよ…」

「良いんだよ!どうせ龍奈にあげるんだから!」

そして、龍矢は翌日にゲームショップへ行ってカードを買った…が!

「うわあーっ!カード返せコノヤロー!」

「へへーん!コイツは貰ってくぜ!」

途中で持っていたカードをひったくられた龍矢。

限定販売のカードとなれば、カードを強奪しようとする不届きな輩がいて当然である。

そして、何とか追いついた龍矢であったが、カードを巡って取っ組み合いとなってしまう。

「コノヤロー!カード返せコノヤロー!」

「しつこいぞお前!コイツ〜!」

お互いに殴り合い、蹴り合う二人。

そして、とうとう…。

「クッソー!もうこんなのいらねえ!帰る!」

龍矢からカードを盗んだ輩は、龍矢の意地に諦めてカードを龍矢に返し、逃げて行った。

「へへ…なんとか守れたな…」

龍矢はケンカをしてボロボロになってしまった。しかし、レインボー・ドラゴンのカードは無傷であった。

そして、家に帰ってきた龍矢はというと。

「どうしたの龍矢!?」

「へへへ…ちょーっとカードの事で取っ組み合いになっちゃってねぇ…けど、カードはこんな風に無傷だぜ!」

「龍矢…私の為にこんなになってまで…」

「この『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』を龍奈にプレゼントするぜ、俺と龍奈の、絆のカードさ」

「りゅ、龍矢…!」

これが、レインボー・ドラゴンと龍矢、龍奈の思い出だった。


そういう事を聞いた影沼店長は、なんだかほっこりした。

「そうだったのか…」

「だからさ、俺と龍奈は、このカードで繋がってるって事なのさ」

「うん、だからこのカードは…私の思い出なの、それで、思い出が詰まったこのカードで私は勝ちたい!」

「そうか…君の思い出、それで勝ちたいって思ってたんだね…」

「ああ!龍奈も俺も、お互いのお気に入りのデッキで勝ちたいんだ!だから、龍奈はこれで、レインボー・ドラゴンがもう1枚欲しかったんだよ!」

「そうか、君達も信念を持ってデュエルしてるのか…結構結構!それじゃあ大会に向けて頑張ってね!」

「うん!俺も龍奈も、自分のカードで強くなって、勝つぜ!龍奈、家帰ったら早速デュエルな!」

「うん!分かったわ!」

こうして龍奈と龍矢は自分の家に帰って行った。

そして、龍奈はある思いを抱いていた。

(このレインボー・ドラゴンは、私が地力で手に入れた2枚目…龍矢の1枚と私の1枚、二人の思いが詰まったレインボー・ドラゴンで、私勝つわ!)

第八話。終わり 

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.48 )
日時: 2016/04/23 16:14
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」


ミナコ社が主催するジュニアユースの大会への参加を決めた遊太達。

その為に、大会まで出来る限り多くの人とデュエルして自分達の腕を高めようと頑張る一同。

そして、より多くの人とデュエルをしたことによりデュエルの腕がめきめきと上がって行った。

特に遊太と真薄の伸びは著しく、遊太は連戦連勝を重ね、真薄は二週間前は初心者とは思えない程の戦術を見せ始めて来た。

その他のメンバーも、大会に向けて着実に実力を伸ばしていた。

そして、今日も…。

「『イクスロードナイト・アルファ』で『終焉の王デミス』に攻撃!」

「うわぁっ!」

「更に『イクスロードナイト・シルフィー』でダイレクトアタック!」

「ぎゃおーんっ!」

「やっりー!今日も勝利だ!」

今日も今日とてバトルアリーナでデュエルを行い、連戦連勝を重ねていた。


そして、ゲームショップ影沼にて今日行われた全員のデュエルの戦績を確認していた。

「今日の戦績、遊太は5戦全勝、アタシは5戦4勝、龍矢、龍奈、鏡山、真薄が5戦3勝、んで、岩ノ井が5戦2勝か…」

「えへへ、凄いでしょ?」

「遊太お前…ここまで馬鹿勝ちすると逆にムカツクな…なんだよ、全勝って」

「え…なんかゴメン…」

ゲームショップ影沼にて、苦言を呈するように遊太に言う。

実際に遊太は仲間の中でも一番の勝ち頭であり、アリーナの特訓でも確実に勝率を伸ばしていた。

「アハハ、こんなに勝っちゃって悪いね」

「でも実際凄いですよ、全勝だなんて…僕は今日で初めて3勝出来たんですから」

「そうそう、俺なんてメンバー最下位の勝率だって言うッスのに…」

「ご、ゴメン…けどさ、僕はこんなので満足してないよ」

それを聞いて、菊姫以外の皆は驚く。普通こんなに勝っているなら、満足していてもおかしくないからである。

皆の驚く様子を尻目に、遊太は話を続ける。

「確かにさ、こんなに勝ったら普通は大満足さ、けど…あのアキラ君に勝つには、まだ何か足りない気がして…」

「お前アキラと戦いたいのか…確かに、アキラと戦った時お前ボロ負けしたもんな」

「うん、菊姫の言う通り、あの時僕は散々に終わった…今バトルアリーナで腕の立つデュエリストとデュエルして特訓してるのは良いけど、アキラ君はもっとこう…恐ろしい強さをしている気がする」

「遊太…」

それを聞いて鏡山は、懐からスマホを取り出す。

「実際遊太の言う通りだな、ほらこれ見ろよ、ここ十日間で別の場所で行われた二つ大会の結果だけど、両方アキラの圧勝で終わっている」

「スゲー…アイツこんなにも優勝を…」

「確かに、アキラ君は絶対あの大会に出ると思う、そうなると私達の一番の障壁かもしれないわ、けど…今の私達じゃ…」

「うう…俺達とアイツとじゃ全然力量が違うぜ…」

龍矢と龍奈は実力の差に身震いしてしまう…。

「だからさ、僕はバトルアリーナのデュエリストよりももっと強い奴と戦ってみたい、その人と戦えば僕は…自分の実力がわかるかもしれない」

「けどなぁ遊太、バトルアリーナのデュエリストもあれでかなりの強さだぜ?もっと強い奴なんて、そう簡単には見つからないと思うぜ?」

菊姫がそう言ったせいで、深く考え込んでしまう遊太達。

遊太はもっと強い相手とデュエルしたい。けど、強い相手はそう簡単にいない。

考えに考える皆だが、答えは出ない。

うんうんと考え込む遊太達。すると、一筋の希望の糸が皆に垂れ下がった。

「強いデュエリストと言えば、彼がいたなぁ…」

影沼店長が呟いたその言葉を聞いて、遊太達が一斉に店長に食いつく!

「誰!?誰ですか!?」

まるで餌に群がる魚のように、こぞって影沼店長に詰め寄る遊太達。その余りの食いつきっぷりに思わず引き気味になる影沼店長。

「お、落ち着きなよ皆…話してあげるからとりあえず落ち着いて」

そう言って皆を落ち着かせた店長。そして、ぽつぽつと話始める。

「今から5年くらい前、僕らの住んでいる東京には悪名高いデュエリスト集団がいた、その集団の名は『ヘル・ソルジャーズ』、ソイツらはデュエリストを見かけると手あたり次第負かしていって、負かした相手からレアカードを強奪していったんだ、更にはレアカードがないとなるとデッキごと強奪していった、更には、禁止カードも平気で使ってデュエルをしていたしね」

「それは酷い連中ですね」

「ああ、ソイツらは店で行われる大会にも出場して、参加メンバーを全て身内で固めて商品を強奪したりもしてたし、ストアブレイカーを行ったりしてショップにも大打撃を与えてた」

「マジに許せない輩ッスね」

「だろう?更にソイツらのせいでデュエリストをやめてしまう子供も沢山いたんだ…」

「そんな奴ら本当にいたんだ…」

「けど、今はそんなのいないよな?何で?」

「彼が、ソイツらを壊滅させたからね」

「彼って?」

「彼の名は『D』、謎のデュエリストだ」

それを聞いて、菊姫、岩ノ井、鏡山は白ける。

「謎のデュエリスト…ねぇ?」

「随分胡散臭い物ッスねぇ」

「所詮噂の人物だな」

「話は最後まで聞いてくれよ、Dは凄腕のデュエリストでもあり、悪いデュエリストを許さない奴でもあったからね」

「それで、次は?」

「Dはヘル・ソルジャーズに襲われたデュエリスト達を助け、そのついでにソルジャーズを壊滅させたんだ、悪質なデュエリストを狩るハンターとして、子供達や高年齢のデュエリストにも人気だった」

…菊姫達三人の白けっぷりが余計に酷くなる。

「へぇー、そんな奴だったなんてなー」(棒読み)

「なんて凄いデュエリストッスかねえー」(棒読)

「まさに謎のデュエリストだー」(棒)

「…菊姫ちゃんに岩ノ井君に鏡山君、真面目に聞いてないでしょ」

「だってぇー、謎のデュエリストとかいかにも噂話な範疇だなーって思ってー」

白けている菊姫達だったが…一人凄い盛り上がっている奴がいた。

「すげー!カッコいいー!謎の凄腕デュエリスト…一度会ってみたいなあ!」

「りゅ、龍矢…」

龍矢だけは盛り上がっていた。そして龍奈は呆れ、真薄は何を言ってるのか理解出来ず、遊太は考え込んでいた。

「そんなデュエリストがいたら…一度デュエルしてみてぇ!」

「龍矢、そんな人が実際にいるとでも思ってるの?」

「だってさあ!謎のデュエリストだぜ!?謎が謎を呼ぶデュエリスト!凄い良いじゃないか!」

「龍矢…」

「…店長が何を言ってるのか理解出来ないです…」

「D…か…」

「…なんか皆、信じてないよね、龍矢君以外」

白ける菊姫達と、一人で盛り上がる龍矢、そして龍矢に呆れる龍奈に、理解が出来ない真薄。

すると、遊太が店長に言う。

「あの…そのDって人、昔いたんですよね?」

「うんそうだけど?」

「遊太、そんな話信じても何も意味ねーぞ」

菊姫は遊太を静止するも遊太は続ける。

「Dは…今もいるんですか?」

「う〜ん、彼はある時を境にぱったり現れなくなったからなぁ、今はどこかでのんびりデュエルでもしているんじゃないのかな?」

「そ、そうなんですか…」

「だから言ったろ、そんな話信じても何も意味ねーって」

「……」

「それじゃあ、くだらない話に付き合っている暇は無いので今日はもう皆帰るぞなー」

「それじゃあ、またな」

「お疲れ様でしたー」

そうして遊太を置いて全員帰って行った友達。

遊太は、影沼店長に聞く。

「やっぱり、Dはいないのですか?」

「まあ今はね、また現れるんじゃないのかな?」

「…そんなに強い人なら、その人とデュエルしたかったな…きっとその人とデュエルすれば、今の自分の位置がわかるかもしれないのに…」

そう言って残念そうな顔をしながら遊太も帰って行った。

全員が帰って行った後、店長は店の奥にあるタンスの前に来た。

「彼とデュエルしたかった…か、菊姫達には信じてもらえなかったけど、彼は本当にいたんだよなぁ…」

そう言ってタンスを開けると、そこには黒い衣装が入っていた。

「最近、彼はずっと影からデュエリスト達を見守っている…そう、影から…ね」

彼は衣装を手に取りながらそう言う。

「デュエルについて悩んでいるんだったら、彼がきっと手助けしてくれるさ、彼が…ね」

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.49 )
日時: 2016/04/23 16:15
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

翌日。学校が終わり、校門前で別れる遊太達。

「じゃ、今日もアリーナでな!」

「それじゃー!」

菊姫三人組、真薄、榊原兄妹と校門で別れて家に帰る遊太。

そして、何事も無く家に戻って来た遊太。すると、郵便受けに一通の紙切れが入っていた。

「何これ…手紙?」

その手紙を見てみると、文章が書かれていた。

『闇に消えたDは、一人の少年に望まれ再び光の中に現れる、君が私を望むなら、私も君とのデュエルを望もう…2丁目の廃工場で待っている Dより』

「…何これ」

キザな文章が書かれたその手紙は、昨日影沼店長が話したDからの手紙であった。

…いかにも怪しい手紙である、だが、店長から聞いた凄腕のデュエリストであるDと対決出来るかもしれないのである。

ウソならさっさとバトルアリーナに行けば良い。それだけのことだ。

自慢のデッキを持って、2丁目の廃工場へ向かって行った遊太。

そして、廃工場に辿り着いた遊太は、中に入っていく。

中に入った遊太を待ち受けていたのは…。

「来たな、六道遊太…」

「あ、あなたは…」

そこにいたのは全身黒ずくめ、黒いマントに身を包み、黒のつばの広い帽子を被った謎の男。更には顔の下半分は黒いマスクで覆っていて、非常に長い黒髪を持っていた。

「私の名はD、六道遊太、私を呼んだのは、お前か?」

「え…僕はただ店長とあなたの話をしていただけですが…」

「だがお前は、私とのデュエルを望んだ、今現在の、自分の位置を知りたがっている」

「え…それも確かに言ったけど…」

「今のお前は、霧の中を彷徨いデュエリストとしての自分を見失っている…全ては、あのアキラとかいう少年に負けて以降…自分のデュエルが、自分の立ち位置がわからなくなったのだろう…?」

「……」

「自分のデュエルがわからない今のお前は、たとえ爆勝ちしようとも納得出来ない…」

「……」

「なら私とデュエルをしろ、お前が望んだ私とのデュエルなら、デュエルを通じて知ることが出来るだろう…」

「デュエルを通じて!?」

「デュエリストとはそういうものだ…さあ、これを受け取れ!」

Dはマントの中から何かを取り出し、遊太に投げつける。遊太はそれを受け取って見ると。

「これ…デュエルディスク!?」

「今この場所にデュエル出来る設備は無い…ならこれでデュエルするしかあるまい」

「でもこれ…凄く高いんじゃないんですか?」

デュエルディスク。いつでもどこでもデュエルが出来る凄いマシンであり、ミナコ社の目玉商品である。

しかし、このディスクは生産費用が意外と高いらしく、売っている値段が高い。その為、子供達にはあまり手が届かないディスクとなっている…。

それを投げてよこした挙句、これを使ってデュエルしろというのは…。

「何を言っている?デュエルをするのに値段は関係ない、さあ、ディスクを腕に着けろ」

「あ、はい…」

そして互いに腕にディスクを着ける。

「ディスクの使い方は分かっているか?」

「え、えーと…デッキスロットにデッキを入れて、モンスターを出すにはこのディスクのモンスターゾーンに置く、そして魔法カードはこのスロットに入れることで発動出来る、普通に発動する時は表向きに入れて、セットする時は裏向きに入れる、そしてセットしたカードを発動するにはスロットのボタンを押す…そしてフィールド魔法は専用のゾーンに入れて、墓地はトラッシュに入れる…除外するカードはトラッシュではなく自分のポケットなどに入れる…だったよね?」

「そうだ、よくわかっているじゃないか…」

「それで、あなたのデッキは…」

「それは、お前が選べ」

Dは自身のマントを翻す。マントの下は黒スーツであり、そのスーツにはデッキケースが6つあった。

「このデッキは、『水』・『炎』・『風』・『地』・『光』・『闇』の6つの属性がある、各属性のトップと言えるデッキだ、お前は、この6つの中からどれを選ぶ…?」

「6つの属性デッキ…よし、僕は『水』のデッキを選ぶ!」

「『水』か…!よし、ではそろそろ始めようか…」

「Dさん」

「なんだ?」

「あなたは、本当は何の為に僕とデュエルを?」

「言っただろう、お前が望んだから私はお前の前に現れたと…」

「…本当に?」

「そして、お前と私がデュエルすることで、お前は何かを得ることが出来る…」

「……」

「さあ、始めるぞ!」


「「ルールはマスタールール3、ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!!」」 


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