二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
日時: 2017/06/18 00:18
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。


注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。


登場人物
主人公 六道遊太 >>7

一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14

榊原龍矢 榊原龍奈 >>24

影沼和希 >>56

ロベルト・フランシス >>80


ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5

第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13

第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22

第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29

第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34

第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37

第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42

第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47

第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54

第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61

第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68

第十二話「大会前夜」 >>69

第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72

第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78

第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81

第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87

第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92

第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101

第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108

第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115

第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121

第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132

第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136

第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140

第二十五話「休憩時間」 >>141

第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147

第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154

第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164

第二十九話「通過点」 >>169 >>172

第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178

第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185

第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192

第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197

第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207

第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213

第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219

第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227

第三十八話「精霊達の秘密」 >>230

第三十九話「全国大会スタート!」 >>231

第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236

第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238


オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介

第一話で登場したもの >>6

第三話で登場したもの >>23

第五話で登場したもの >>35

第九話で登場したもの >>55

第十四話で登場したもの >>79

第十八話で登場したもの >>102

第二十二話で登場したもの >>122


作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)

二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150

二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156

二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168

二十九話に登場したもの OCG >>173

三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180

三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188

三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194

三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199

三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209

三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215

三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221

三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229

お知らせ

>>200 >>237

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Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.105 )
日時: 2016/07/30 13:56
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

3・東のターン

「僕のターン、ドロー!」(東手札3→4)

ドローしたカードを見て、ニヤッとする東。

「榊原君、どうやらデュエルはここで決着がつきそうだよ!」

「はぁ?どういう意味だよ?」

「ここから1ターンキル出来るカードが、僕の手札にはあるからさ!」

「おもしれえ!やってみやがれ!」

「じゃあ行くよ!」

「魔法カード『充電器』を発動!ライフを500支払い、墓地より『電池メン』モンスターを特殊召喚する!僕は『電池メンー単三型』を攻撃表示で特殊召喚する!」(東手札4→3)(東墓地1→0→1)(東ライフ7900→7400)

廃品だらけのゴミ箱から、単三型電池に手足と顔がついたようなモンスターが出てくる。

そして、ビリビリとその電池が帯電する。

「『電池メンー単三型』の効果が発動!このカードはフィールドに同名モンスターがいて、全て攻撃表示か守備表示である時効果が発動する!そして同名モンスターの数だけ、攻撃表示ならば攻撃力、守備表示なら守備力がモンスターの数だけ1000アップする!」

「ってことは…今は攻撃力が1000になるってことか」

「そういうこと」


-------------------
『充電器』
通常魔法
500ライフポイントを払う。自分の墓地から
「電池メン」という名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
-------------------

-------------------
『電池メン−単三型』
レベル3
光属性
雷族 効果モンスター
攻撃力・0 守備力・0
自分フィールド上の「電池メン−単三型」が全て攻撃表示だった場合、
「電池メン−単三型」1体につきこのカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
自分フィールド上の「電池メン−単三型」が全て守備表示だった場合、
「電池メン−単三型」1体につきこのカードの守備力は1000ポイントアップする。
-------------------


「そして僕は、手札から速攻魔法『地獄の暴走召喚』を発動!相手フィールドにモンスターが存在し、自分フィールドに攻撃力1500以下のモンスターを特殊召喚した時に発動が可能!その特殊召喚したモンスターと同じモンスターを手札・デッキ・墓地より攻撃表示で特殊召喚する!」(東手札3→2)(東墓地1→2)

「モンスターを大量展開するカード!?」

「だけど、この魔法カードの効果で、相手も自分フィールド上のモンスター1体と同名のモンスターをデッキや手札、墓地から特殊召喚出来るんだけどね、さ、モンスターを選んで特殊召喚しなよ」

「あ、そうか…じゃあ俺も…」


-------------------
『地獄の暴走召喚』
速攻魔法
相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し、
自分フィールド上に攻撃力1500以下のモンスター1体が
特殊召喚に成功した時に発動する事ができる。
その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを
自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚する。
相手は相手自身のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、
そのモンスターと同名モンスターを
相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚する。
-------------------


「僕は『電池メンー単三型』をデッキより2体特殊召喚する」

人型単三電池が3体召喚される。

「じゃあ俺は……ビデオンをデッキから特殊召喚する!」

ビデオンも、3体特殊召喚される。

そして、特殊召喚された単三型は、互いにビリビリと帯電しあう。

「『電池メンー単三型』の効果で単三型3体の攻撃力は、3000になる!」

「けど、俺のビデオンはそう簡単には突破出来ないぜ!」

「そんなの問題じゃないさ、ここから一気に行けるから!」

「何?」

「魔法カード『漏電』を発動!」(東手札2→1)(東墓地2→3)

「漏電だと!?」

このカードを見て、外野の菊姫が非常に驚く。

「どうしたの菊姫?」

「どうしたもこうしたもねえ遊太!あのカードが使われたら、このまま1ターンキルされちまうんだぞ!」

「えっ…」

「あのカードの効果は…」

そしてデュエルリングの東と龍矢はというと。

「この魔法は、自分フィールドに『電池メン』が3体以上存在する時発動可能!相手フィールドの全てのカードを破壊する!」

「えっ、全てって事は…!」

「全部だよ、全部!」


-------------------
『漏電』
通常魔法
自分フィールド上に「電池メン」と名のついたモンスターが
3体以上存在する場合に発動できる。
相手フィールド上のカードを全て破壊する。
-------------------


全てという言葉を聞いた龍矢と外野の遊太達はというと。

「龍矢君のカードを全て破壊されたら、このまま攻撃力3000の『電池メンー単三型』のダイレクトアタックを全て受けて…1ターンキルが成立する!」

「その通りだ、このままだとアイツは、初戦で敗北する結果に…」

「どうしよう!このままだと龍矢は…」

「行け!ショート・サーキット!ビリビリ〜!」

『電池メンー単三型』3体の体に、電撃がビリビリと流れる。そしてその体から強力な電撃が相手フィールドに発射された!

「うわあああ!」

ビシャーンッ!

電撃がディフォーマー達に直撃し、煙が巻き起こる。

「ああっ!」

「龍矢!」

「龍矢ーっ!」

「行くぞ!そのまま単三型3体で、ダイレクトアタッ——」

「甘いぜ!」

煙が晴れると、そこにはビデオンとモバホンがそこにいた。

これに東は非常に驚く。

「ええっ!?『漏電』で、モンスターは全て焼き払ったはず…」

「危ない危ない…伏せたカードがコイツじゃなかったら、今頃ワンキルされてたぜ」

そう言ってリバースカードを相手に見せる龍矢。

「それは…!」

「俺は『D・バリア』を発動させたのさ、『D・バリア』は自分フィールドの表側表示の『ディフォーマー』モンスターを破壊する魔法・罠を無効化して、デッキから『ディフォーマー』と名の付いたカードを1枚手札に加えるんだ、俺は『D・リモコン』を手札に加えるぜ」(龍矢手札2→3)(龍矢墓地0→1)


-------------------
『D・バリア』
カウンター罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「D(ディフォーマー)」と
名のついたモンスターを破壊する魔法・罠カードの発動を無効にし破壊する。
さらに自分のデッキから「D(ディフォーマー)」
と名のついたカード1枚を手札に加える。
-------------------


「けど、僕の場には、攻撃力3000の単三型が3体いる、魔法がダメなら、バトルで倒す!単三型1で、装備魔法のついた『D・ビデオン』を攻撃!バッテリー・スパーク!」

単三型の電撃攻撃に、斧で立ち向かったビデオン。だがあっけなく倒されてしまう。

「くっ…」(龍矢ライフ8000→7800)(龍矢墓地1→3)

「そして単三型2で、モバホンを攻撃!」

「くぅっ!」(龍矢ライフ7800→4900)(龍矢墓地3→4)

「最後に、単三型3でビデオンを攻撃!」

「ううっ!」(龍矢ライフ4900→2900)(龍矢墓地4→5)

「これでターンエンド、ワンキルは失敗したけど、かなり削れたね…」




ライフポイント7400
手札枚数1枚
モンスター3体『電池メンー単三型』×3(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数3枚
除外されているカード0枚

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.106 )
日時: 2016/07/30 16:22
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

ワンキルは免れたものの、これに客席の遊太と龍奈はは焦る。

「だ、大丈夫なの龍矢君!いきなり大ピンチだよ!?というか、いきなり大ダメージ喰らって…大丈夫なの!?」

「だ、大丈夫よ、きっとこれからなんとかなるはずよ」

「そ、そうだよね〜、まさかここから負けちゃうなんてことは無いよね〜」

「きっと大丈夫よ、きっと!」

ポコッ!

焦りが凄い二人の頭を、菊姫は軽く殴る。

「痛いよ菊姫!何するのさ!」

「見ろよ遊太に龍奈、龍矢の奴全然焦ってねえ、むしろこの状況をどうしようか悩んでるぞ」

「あっ、本当だ…」

「なんか、落ち着いているみたい」


4・龍矢のターン

「さて、ここからどうするかな…俺のターン!」

「ドロー!」(龍矢手札3→4)

ドローしたカードを見て、龍矢はにやりとする。

「俺は『D・リモコン』を攻撃表示で召喚!」(龍矢手札4→3)

「チューナーモンスター!ってことは、レベル7のシンクロをするつもりだな!」

「そうさ!俺はレベル4のビデオンに、レベル3のリモコンをチューニング!」

「世界に平和をもたらすため、希望と思いがドッキング!シンクロ召喚!勇気と心の使者!『パワー・ツール・ドラゴン』!」

龍矢のエースモンスター、『パワー・ツール・ドラゴン』が召喚される!(龍矢墓地5→7)

これには客席の龍奈や遊太の焦りは無くなる。

「良かった!アレが出てくれればまだなんとかなりそうかも!」

「うん…あの状況でアレを出せたのは、大きいと思うよ」

「ああ、なんとかなりそうだとは思うぜ、アイツのエース、パワーツールは装備している装備魔法を墓地へ送ることで、破壊を免れるという効果を持つからな、そう簡単にはやられないとは思うぜ」

「けど、除外されたり、バウンスさせられたら?」

「そん時は…そん時だ、色々サポートしてやれば良い」

そして、デュエルリングではまだ龍矢の展開が続く。

「更にリバースカードオープン!『リビングデッドの呼び声』!コイツは墓地に存在するモンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する!俺は『D・モバホン』を特殊召喚する!」(龍矢墓地7→6)


-------------------
『リビングデッドの呼び声』
永続罠
(1):自分の墓地のモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。
そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。
-------------------


「そしてモバホンの効果発動!サイコロを1回振るぜ!」

モバホンのダイヤルがピポパとダイヤルを回し、目を出す。

「出目は…4!4枚めくるぜ…よし!その中にあった『D・キャメラン』を守備表示で特殊召喚!」

まるでカメラのようなモンスターが特殊召喚される。

「そして俺は、お前と同じ『地獄の暴走召喚』を使うぜ!」(龍矢手札3→2)(龍矢墓地6→7)

「何!?来るか!」

「特殊召喚されたモンスターと同じモンスターを手札・デッキ・墓地から特殊召喚!キャメランをデッキから特殊召喚!」

デッキから、モンスターが特殊召喚される。そして、龍矢のフィールドを全て埋め尽くす。

「そして俺は、手札から『団結の力』をパワー・ツールに装備!このカードを装備されたモンスターは攻撃力・守備力を自分フィールドのモンスターの数×800アップする!」

「何!?今榊原君のモンスターは5体…4000アップじゃないか!?」(パワー・ツール・ドラゴン攻撃力2300→6300 守備力2500→6500)

「そして、パワー・ツールの効果でデッキから装備魔法を3枚選び、それを相手に選ばせて、選ばせたカードを手札に加える、さあ、俺のカードを選びな!」

「じゃあ…僕は真ん中のカードを…」

「よし!さっき加えた『ジャンク・アタック』をパワー・ツールに装備!コイツは装備されたモンスターが相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを与えられる!」

「くっ!これは…!」

「行くぞ!バトルだ!『パワー・ツール・ドラゴン』で、単三型を攻撃!クラフティ・ブレイク!」

装備魔法によって大幅に強化されたパワー・ツールの攻撃が、単三型を襲う!

「ぐっ!」(東ライフ7400→4100)(東墓地3→4)

「そして、『ジャンク・アタック』の効果でお前は破壊された単三型の攻撃力の半分だけダメージを喰らってもらうぜ!」

「単三型のさっきの攻撃力は3000!よって…1500かよ〜」(東ライフ4100→2600)

「よっしゃあ!大ダメージだぜ!カードを2枚伏せて、ターンエンド!」(龍矢手札2→0)


-------------------
『ジャンク・アタック』
装備魔法
装備モンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地へ送った時、
破壊したモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
-------------------

-------------------
『団結の力』
装備魔法
装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき
800ポイントアップする。
-------------------

-------------------
『パワー・ツール・ドラゴン』
レベル7
地属性
機械族 シンクロ・効果モンスター
攻撃力・2300 守備力・2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。
デッキから装備魔法カードを3枚選んで相手に見せ、
相手はその中からランダムに1枚選ぶ。
相手が選んだカード1枚を自分の手札に加え、
残りのカードをデッキに戻す。
また、装備魔法カードを装備したこのカードが破壊される場合、
代わりにこのカードに装備された装備魔法カード1枚を墓地へ送る事ができる。
-------------------


龍矢

ライフポイント2900
手札枚数1枚
モンスター5体『パワー・ツール・ドラゴン』(攻撃表示) 『D・モバホン』(攻撃表示) 『D・キャメラン』(攻撃表示)×3
魔法・罠ゾーンのカード5枚
発動しているカード3枚『リビングデッドの呼び声』(効果無し) 『ジャンク・アタック』 『団結の力』
墓地の枚数7枚
除外されているカード0枚


客席の遊太達は、これに歓喜する。

「やった!わずかとはいえ、龍矢君がリードした!」

「やるものね、フィールドは盤石だし、相手はモンスターと伏せカード1枚だけだし…これはやるかもしれないわよ!」

「ソイツはどうだろうな?」

歓喜する遊太と龍奈に、菊姫は釘を刺す。

「まだデュエルは終わっていない、ここからアイツが何かやらかすかもしれないしな…」

「あ、そうだった…ゴメン、デュエルはまだ終わってないんだった、油断しちゃいけないよね」

「だぞ、まだ終わってないんだからな」

「うん…ゴメン」

「そうだったわね……なんかゴメン」

「まあ、いきなりそうなっちゃ仕方ないわな、いきなり逆転出来れば浮かれるのは仕方ないよな」

「ん……」

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.107 )
日時: 2016/07/31 16:16
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

5・東のターン

「僕のターン!ドロー!」(東手札1→2)

「僕は手札から『電池メン−角型』を攻撃表示で召喚!そして効果発動!デッキから『燃料電池メン』を手札に加え、このモンスターの攻撃力・守備力を倍にする!」(東手札2→1→2)(角型攻撃力・守備力1000→2000)

「そして、自分フィールドに『電池メン』が2体いる時、『燃料電池メン』は特殊召喚出来る!『燃料電池メン』を特殊召喚!」(東手札2→1)

角型の電池と燃料電池のモンスターが召喚される。

「数を並べても、パワー・ツールの攻撃力には敵わないぜ」

「そう言えば、パワー・ツールの効果は破壊出来ないんだったけ」

「ああそうだけど?」

「なら僕は『燃料電池メン』の効果発動!自分フィールドの『電池メン』モンスターを1体墓地へ送って、相手フィールドのカード1枚を手札に戻す!」(東墓地4→5)

「マジで!?バウンスするだと!?」

「『パワー・ツール・ドラゴン』をエクストラに戻す!角型は、このターンのエンドフェイズに破壊されるからね」


-------------------
『燃料電池メン』
レベル6
光属性
雷族 効果モンスター
攻撃力・2100 守備力・0
自分フィールド上に「電池メン」と名のついたモンスターが2体以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
1ターンに1度、このカード以外の自分フィールド上の
「電池メン」と名のついたモンスター1体をリリースして発動できる。
相手フィールド上のカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。
-------------------

-------------------
『電池メン−角型』
レベル4
光属性
雷族 効果モンスター
攻撃力・1000 守備力・1000
「電池メン−角型」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「電池メン」モンスター1体を手札に加え、
このカードの攻撃力・守備力を元々の倍にする。
(2):自分エンドフェイズに発動する。
このカードを破壊する。
-------------------


「くそ……!」(龍矢墓地7→9)

「……そしてここで、僕は手札から魔法カードを発動する!」

「何だ?」

「発動するカードは…『漏電』!」(東手札1→0)(東墓地5→6)

「な、何だと!?」

「このカードは『電池メン』が3体いる時、相手フィールドのカードを破壊するカード、つまり、この状況では……」

「く、くそう!」

客席の龍奈達は……。

「大変!これじゃあまた…!」

「うん!これじゃあ全部破壊されて今度こそ龍矢君の負けだ!」

「龍矢!何か良い物を伏せてるんなら使え!」

龍矢は…!

「待った!そのカードにチェーンして、罠カードを発動するぜ!」

「何?」

「罠カード『威嚇する咆哮』を発動!このターン、相手は攻撃宣言が出来ない!」(龍矢墓地9→10)

「ふむ…上手く躱されたなあ」

「更に俺は『強欲な瓶』を発動!デッキから1枚ドロー!」(龍矢手札1→2)(龍矢墓地10→11)


-------------------
『威嚇する咆哮』
通常罠
(1):このターン相手は攻撃宣言できない。
-------------------

-------------------
『強欲な瓶』
通常罠
(1):自分はデッキから1枚ドローする。
-------------------


「だけど、君のフィールドのカードを全て破壊するよ!」

ビシャーンッ!

「うわあああ!」(龍矢墓地11→16)

「ターンエンド」


ライフポイント2600
手札枚数0枚
モンスター3体 『電池メンー単三型』×2(攻撃表示) 『燃料電池メン』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚



そして客席の三人はというと。

「ちょっと…ヤバくないかな?龍奈ちゃん」

「けど、龍矢はこの状況をどうしようか考えてるみたい、何をするべきか、何をどうするべきか…」

「というより、楽しんでるようだな、何をすべきか、どうするべきか…」

「考えるのを…楽しんでるんだ…」

「僕も似たような経験あるよ、この状況をどうやって乗り越えようか、何をするべきか…そう思うと凄く楽しい!」

「そうなのか…ともかく、何とかしろよ、龍矢」


6・龍矢のターン

「俺のターン!ドロー!」(龍矢手札2→3)

(こ、これは…!コイツがあれば、この状況でもパワー・ツールを呼び出せる!)

(ただ、奴の伏せカードが気になる…もしも、このカードが無効化されたら……!って、このカード!良いぞ!)

「俺は伏せカードを3枚セットして、ターンエンド!」(龍矢手札3→0)


龍矢

ライフポイント2900
手札枚数0枚
モンスター0体
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数16枚
除外されているカード0枚


「伏せカードだけ……」

「龍矢の奴…何か狙ってるな?」

「絶対無策じゃあないと思う!僕は龍矢を信じるよ!」

「遊太…その見立て、絶対間違って無いと思うぜ…!」

「うん!」


7・東のターン

「僕のターン!ドロー!」(東手札0→1)

「よし!行けるぞ!」

「僕は単三型をリリースして『超伝導超電磁稼動ボルテック・ドラゴン』を攻撃表示でアドバンス召喚!」(東手札1→0)(東墓地6→7)

電池メンをリリースして得られたのは、超巨大な機械のドラゴンだった。

「ボルテック・ドラゴンはリリースした『電池メン』モンスターによって効果を変える、単一型ならこのモンスター対象になる魔法・罠を無効化し、単二型なら貫通効果を与える、そして単三型をリリースすれば…攻撃力1000アップだ!」

「何!?1000アップだと!?」(ボルテック・ドラゴン攻撃力2400→3400)


-------------------
『超伝導超電磁稼動ボルテック・ドラゴン』
レベル5
光属性
雷族 効果モンスター
攻撃力・2400 守備力・1000
以下のモンスターを生け贄にして生け贄召喚した場合、
このカードはそれぞれの効果を得る。
●電池メン−単一型:このカード1枚を対象にする魔法・罠カードの効果を無効にする。
●電池メン−単二型:このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
その守備力を攻撃力が越えていれば、その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
●電池メン−単三型:このカードの攻撃力は1000ポイントアップする。
-------------------


「そして僕は更に永続罠『携帯型バッテリー』を発動!自分の墓地の『電池メン』を2体選択し、特殊召喚する!僕が選択するのは、単三型2体!」(東墓地7→5)

「そして、『燃料電池メン』の効果で単三型をリリースして、相手フィールドのカードを手札に戻す!そうだな…1番右のカードを手札に戻して貰うよ」(東墓地5→6)(龍矢手札0→1)

「チクショウ…全く」

「よし…布石は整った、『超伝導超電磁稼動ボルテック・ドラゴン』で、ダイレクトアタック!これで終わりだよ!」

この状況でダイレクトアタックされれば、ひとたまりもない。

「この攻撃が決まってしまったら、龍矢の負けだ!」

「お願い!何か使って!」

もはや絶体絶命の状況だったが……。




「罠発動!『王魂調和』!」

「『王魂調和』!?」

「コイツは相手がダイレクトアタックを仕掛けて来た時のみ発動可能!相手のダイレクトアタックを無効化する!」

「防がれた…けど、第2第3の攻撃は避けられない!」

「『王魂調和』はそれだけじゃない、攻撃を無効化した後、レベル合計が8以下になるように、自分の墓地からチューナーとそれ以外のモンスターを任意の数だけ選んで除外することで、その除外したモンスターのレベル合計と同じレベルのシンクロモンスターを、エクストラデッキから特殊召喚出来る!」

「墓地のモンスターを素材としてシンクロ召喚だって!?」

「俺が墓地から除外するのは、『D・リモコン』と『D・ビデオン』!レベル合計7の…『機械竜 パワー・ツール』を守備表示でシンクロ召喚!」(龍矢墓地16→17→15)

『パワー・ツール・ドラゴン』…のように見えるが、体に黒い線が走った不気味な姿をしている。

「守備力2500…ここは、ターンエンド」


-------------------
『王魂調和』
通常罠
(1):相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にする。
その後、以下の効果を適用できる。
●レベルの合計が8以下になるように、
自分の墓地からチューナー1体とチューナー以外のモンスターを任意の数だけ選んで除外し、
除外したモンスターのレベルの合計と同じレベルを持つSモンスター1体を、
エクストラデッキからS召喚扱いで特殊召喚する。
-------------------



ライフポイント1500
手札枚数0枚
モンスター4体『超伝導超電磁稼動ボルテック・ドラゴン』(攻撃表示) 『電池メンー単三型』×2(攻撃表示) 『燃料電池メン』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『携帯型バッテリー』
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.108 )
日時: 2016/07/31 17:29
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

「なんとかモンスターを召喚して凌いだか…」

「ここからどうするかが問題だよね…とりあえず、あのボルテック・ドラゴンを倒さないと駄目だから…それから何をするか…」

「でも、何かおかしいわ龍矢……」

「えっ、どうして?龍奈ちゃん」

「龍矢はパワー・ツールを3枚持っているの、それを出さないで、機械竜の方を出すなんて…何を考えているのかしら?」

「確かに…ここで選ぶなら、普通のパワー・ツールが一番だとは思うけど…」

「そこは、龍矢しかわからんな」


7・龍矢のターン

「俺のターン!ドロー!」(龍矢手札1→2)

「俺は機械竜を攻撃表示に変更して、さっきバウンスされた『黒いペンダント』を機械竜に装備!攻撃力500アップ!」

攻撃力はアップするも、ボルテック・ドラゴンには届かない!

「更に、機械竜に装備魔法が装備されたから、カードを1枚ドロー!」(機械竜攻撃力2300→2800)(龍矢手札2→1→2)

「龍矢はこれを狙ってたのね…」

「そのドローカードが、勝負の分かれ目だ!」

客席の龍奈、遊太がそう言う。

ドローカードを見た瞬間、龍矢はにやりとする。

「よっしゃあ!」

「?」

「このデュエル、ここで決めるぜ!」

「何!?」

「俺は、魔法カード『アームズ・ホール』を発動!デッキの上からカードを墓地へ送って、デッキ・墓地から装備魔法を手札に加える!俺が手札に加えるのは墓地の『デーモンの斧』!」(龍矢墓地15→16)

意外な装備魔法をサーチしたことに驚く菊姫達。

「『デーモンの斧』を機械竜に装備!そして、ボルテック・ドラゴンに攻撃!重装解体!」(機械竜攻撃力2800→3800)

機械竜同士の対決!機械竜の攻撃がボルテック・ドラゴンを貫く!

だが…。

「おいおい…ここで決めるって行っても、僕のライフはまだ残るよ、それにモンスターは守備表示だし…ここからどうするの?」(東ライフ1500→1100)

「フッ、ここからが本番なんだよ!速攻魔法発動!『エネミーコントローラー』!」

「それは…!?」

「相手モンスターの表示形式を変更!単三型を攻撃表示に変更!」

「……確かに、単三型は表示形式が一体でも違うと攻撃力を上げられないモンスター、けど、もうバトルは終了しているよ!」

「ここからが本番って言ったじゃねえか、罠カード発動!『イクイップ・シュート』!」

「何!?」

龍矢が発動したカードを見て、菊姫達は驚く。

「おい…あんなカード…」

「龍矢がデッキに入れてるのは見てたけど…まさか使うなんて!」

「具体的にどんな効果?」

「それは……」

そしてデュエルリングの龍矢はというと。

「『イクイップ・シュート』は、バトルフェイズのみ発動可能!自分フィールドの攻撃表示モンスターと、装備カードを選択して、選択した装備カードを相手の攻撃表示モンスターに装備カードを装備!その後、装備カードを装備していたモンスターと選択したモンスターで戦闘を行う!」

「な、何!?」

「『黒いペンダント』を単三型に装備!そしてそのまま攻撃!重装解体・2!」

「そ、そんなあ!」

ドガーンッ!

「うわあああっ!」(東ライフ1100→0)

ピーッ!

「勝者!榊原龍矢!龍矢選手三回戦へ進出!」

「よっしゃああああ!」


-------------------
『黒いペンダント』
装備魔法
装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。
このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、
相手ライフに500ポイントダメージを与える。
-------------------

-------------------
『アームズ・ホール』
通常魔法
このカードを発動するターン、自分は通常召喚できない。
(1):デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んで手札に加える。
-------------------

-------------------
『エネミーコントローラー』
速攻魔法
(1):以下の効果から1つを選択して発動できる。
●相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の表側表示モンスターの表示形式を変更する。
●自分フィールドのモンスター1体をリリースし、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。
-------------------

-------------------
『イクイップ・シュート』
通常罠
バトルフェイズ中のみ発動する事ができる。
自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスターに装備された
装備カード1枚と相手フィールド上に存在する表側攻撃表示のモンスター1体を
選択し、選択した装備カードを選択した相手モンスターに装備する。
その後、選択した装備カードを装備していた自分のモンスターと、
選択した相手モンスターで戦闘を行いダメージ計算を行う。
-------------------


「ありがとうな、対戦してくれて」

「うん…負けちゃったけど、楽しいデュエルだったよ、まさかあんなカードを使ってくるなんて…」

「ああ、一回使ってみたかったんだ、上手く行ってよかったぜ」

「それじゃあ、また後でね!」

「おう!」

そう言って東と別れた龍矢。そして、遊太達の所に行く。

「おう皆!俺勝ったぜ!」

「やったわね、龍矢!」

「これで次は…シードの江崎との戦いだね」

「ああ!だけど俺は…負けないぜ!」

遊太や龍奈と勝利を嬉しがる龍矢。が、菊姫はというと……。

「一つ良いか龍矢」

「な、なんだよ?」

「あの場面は普通に『エネミーコントローラー』を使えば勝ててたのに、なんであんなソス罠カード使ったんだ?」

「あ……しまった!?」

「ったく、こんなんじゃ先が思いやられるぜ…」

「ああ〜!なんで俺あん時あんなの使ったんだ〜!?」

「まあまあ、今回は勝利ってことで…許してあげようよ」

「……まあ、その辺にしとくか」


第十九話。終わり。

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.109 )
日時: 2016/08/06 10:29
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

第二十話「LITTLE HERO」


次々に勝ち名乗りを上げて行く遊太の仲間達。

次の対戦は、広野真薄対第4シードの才羽亮との対戦である。

果たして、真薄は勝てるのだろうか……。

ここは会場の何処か。真薄は鏡山と一緒にデッキを見直していた。

「よし、大体こんな感じで良いんじゃないか?」

「うん、よし…これなら何とかなりそうな気がします」

「ひとまずこれならアイツとも戦えるだろう、後は……勝ちたいって思い、それで負けるんじゃねえぞ」

「はい、わかりました」

「じゃあ、行って来い!俺はまだ試合がまだ先からな」

「はい」

そう言って、真薄は鏡山と共に試合会場へと戻って行った。

そして、試合会場に戻って来た二人。客席には、遊太、菊姫、榊原兄妹がいた。そして、デュエルは……。

「あっ、カズヒロさん!」

「真薄、お前アイツと知り合いか?」

「以前、菊姫さんの紹介でデュエルしたんです、かなり強いんですよ」

「そうなのか……」

デュエルリングでは、カズヒロのフィールドに『DーHERO ドグマガイ』と伏せカード2枚、そして対戦相手の方には…見た事の無いモンスターが2体、永続魔法1枚と永続罠2枚があった。

そしてライフポイントは、カズヒロが800、相手が3500。カズヒロが押されている状況であった。

「菊姫さん、どうしたんですか?カズヒロさんが押されているなんて……」

「真薄、お前相手が誰だか知ってるか?」

「えっ…」

電光掲示板を見てみると、戸田和弘VS石崎洋太と書かれていた。

真薄は既視感を覚える。石崎洋太。以前何処かで見た事があるのだが……。

「石崎洋太……あっ!確かあの時、アキラ君に負けていた優秀なデュエリスト!」

「そうだ、まさかアイツがこの大会に出ていたとはアタシも驚いたが……流石に強いな、カズヒロが…手も足も出てねえ」

「えっ…そうなんですか?」

「ほら、見てみろよ」

菊姫の言う通り、石崎が発動した罠カードによって、カズヒロのライフが0になってしまった。石崎の勝ちである。

「あーあ、負けちまったよ、伊達に地区最強の名前は持ってなかったな」

「流石、凄いですね……」

「やっぱり、この大会のレベルは凄く高いですね…」

不安に思う真薄だが、遊太がそっと手を差しのべる。

「大丈夫だよ、さっき勝てたようなプレイングが出来る真薄君なら、きっと大丈夫だよ!」

「そうですかねぇ……」

「確かに、相手はあの才羽亮、神奈川の大会をその圧倒的火力で征した実力派デュエリスト…楽に勝たせてもらえるとは思えないぜ」

「ですよね……」

「だがな、デュエルってのは以外と分からない物なんだ、頑張れば、あの才羽にだって勝てるかもしれねえ」

「……ありがとうございます!菊姫さん」

菊姫に勇気づけられた真薄。それを後ろから応援する龍矢と龍奈、そして遊太。

頑張りたい、頑張ればやれるかもしれない、そう考えた真薄。

その時。

「二回戦第八試合がまもなく始まります!対戦する才羽亮選手と、広野真薄選手はデュエルリングに来てください!」

「早速来たな……行って来い!真薄!」

「頑張ってね!」

「頑張れな!」

「は、はいっ!」

真薄は、自身のデッキを持って勇んで行った。

応援してくれる仲間がいる、共に高みを目指せる仲間がいる。そして真薄には、もう一つ勇気をくれる物があった。

懐から取り出した一つのデッキ。実はこのデッキ、試合で使うデッキではない。

「ネオス……お願い、僕に力を貸して……!」

このデッキは、遊戯王DXの主人公である上代勇気の本来のデッキ、『コンタクト融合ネオス』である。

デッキの構成がまだ甘く、実戦には使えないと判断したものの、大好きなネオスと一緒にいたいという思いから、お守り代わりに持ってきたのである。

そのデッキを強く握りしめると、もう一度懐にしまってデュエルリングへと向かって行った。

そして、デュエルリングにつくと中学生ぐらいの男がいた。

「来たか」

「広野真薄選手、来ましたね?それでは早速、才羽亮選手とデッキをお互いに交換して、シャッフルしてください」

「はい」

お互いにカットアンドシャッフルする二人、すると、才羽が真薄に言う。

「広野真薄君だったね」

「は、はい……」

「さっきのデュエル、中々良かったぞ」

「ありがとうございます」

「このデュエル、お互いに良いデュエルをしよう、さっきのようなデュエルを期待しているぞ」

「は…はいっ!」

「シャッフルが終わりましたね?それでは、お互いデッキを持ち主に返してください」

「はい」

その後ジャンケンをする二人、真薄が先攻で、才羽が後攻だ。

そうしてデッキをお互いに返した後、デュエルリングへと上がる二人。

そして。

「全力でぶつかって来い!君の全てをぶつけてみせろ!」

「……はいっ!」

「それでは、これよりデュエルを始めます!」


「「ルールはマスタールール3!ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!」」


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