二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
日時: 2017/06/18 00:18
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。


注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。


登場人物
主人公 六道遊太 >>7

一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14

榊原龍矢 榊原龍奈 >>24

影沼和希 >>56

ロベルト・フランシス >>80


ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5

第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13

第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22

第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29

第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34

第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37

第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42

第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47

第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54

第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61

第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68

第十二話「大会前夜」 >>69

第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72

第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78

第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81

第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87

第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92

第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101

第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108

第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115

第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121

第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132

第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136

第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140

第二十五話「休憩時間」 >>141

第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147

第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154

第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164

第二十九話「通過点」 >>169 >>172

第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178

第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185

第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192

第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197

第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207

第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213

第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219

第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227

第三十八話「精霊達の秘密」 >>230

第三十九話「全国大会スタート!」 >>231

第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236

第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238


オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介

第一話で登場したもの >>6

第三話で登場したもの >>23

第五話で登場したもの >>35

第九話で登場したもの >>55

第十四話で登場したもの >>79

第十八話で登場したもの >>102

第二十二話で登場したもの >>122


作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)

二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150

二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156

二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168

二十九話に登場したもの OCG >>173

三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180

三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188

三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194

三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199

三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209

三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215

三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221

三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229

お知らせ

>>200 >>237

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Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.70 )
日時: 2016/05/22 18:35
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

ここからジュニアユース大会編が始まります!かなりキツイとは思いますが、頑張ります。


第十三話「いざ、選考会」


謎の夢を見た遊太。普通あんな夢を見たら疑問に思うのだが、そんなことお構いなしに、ゲームショップ影沼へと行く。

ゲームショップ影沼にて、皆で待ち合わせをしている。一緒に、ミナコ社が主催する、デュエルモンスターズのジュニアユース選手権の選考会へと行く為だ!

ゲームショップ影沼にの前に辿り着いた遊太。店はまだ開いていないが、皆が集まっていた。

一条寺菊姫、岩ノ井翔太、鏡山大地、広野真薄、榊原龍矢、榊原龍奈。いつもの友達が待っていた。

「遅いぞ遊太!アタシらは集合時間30分前に集合してたって言うのに、お前ときたら…」

「でもアネゴ、アネゴも俺らも緊張して寝れなかっただけッスから…」

「うるさい岩ノ井!そうだよ!そうだからだよ!」

「まあまあ、岩ノ井もアネゴもそれくらいにして、さっさと行きましょうよ」

「ぼ、僕も…早くこのHEROデッキの強さを大会で示してみたいです…!だから、早く行きたいです」

「真薄の言う通りだぜ!早く行かねーと、締め切られるぜ?ああ、早く俺のディフォーマーで大会を蹂躙したい!」

「今回ばかりは龍矢や真薄君の言う通りよ、早く行きましょ?」

皆が皆、ワイワイとはしゃぐ。それだけ大会が楽しみなのである。

そしてようやく、遊太が口を開く。

「じゃあ皆揃ったし、そろそろ行こうよ!早く行って、選考会への出場申請をしよう!」

「遊太の言う通りだ!早く行かないと…それこそ選考会にすら出場出来ないかもしれないんだぞ!」

「ええ行きましょう、今日は大会に出場するための選考会に来たはずですよね!」

「ああ!今日の選考会で選ばれて、絶対に大会に出場出来るようになって、その後優勝して全国大会出場だー!」

「おいおい遊太…優勝出来るのは一人だけだぜ?皆で大会へ出るんだから、その辺は…」

「菊姫さん、一応優勝出来なくても全国大会に出場出来る要素はありますけど…」

「何!?優勝者しか全国には行けないんじゃないのか!?」

「菊姫さん、ちゃんと要項は読みましょうよ…」

「…真薄にそう言われるとは…ともかく!さっさと選考会へ行って、そして出場権を手に入れて、予選への出場権をゲットしに行くぞ!」

「おおー!」

こうして、遊太達はジュニアユース選手権への出場者を決める選考会へと向かって行った。


遊太達は、選考会が行われている東京ミナコワールドへと来た。

ミナコワールドとは、ミナコ社が全国各地に建てた遊園地であり、他の遊園地より割と安い料金で遊べる所である。

そして、勿論デュエルスペースも確保しており、その辺りのゲームショップとは比べ物にならないほど大量に置かれたデュエルデスクが設置されている。

その上、かなりの技術を要するデュエルリングも設置してあり、デュエリストにとってはかなりの設備を誇っているらしい。

全国各地に点在しているその遊園地にて、選考会は行われていた。デュエルデスクが大量に設置してあるため、大量のデュエリストを裁くのには丁度良いのだろう。

選考会に参加するデュエリストは、受付にデッキを見せれば選考会参加者として認められ、入場料を免除される。無論、入って出来る事は選考会でのデュエルだけで、遊園地では遊べないが。

電車やバスを乗り継ぎ、東京ミナコワールドへとやって来た遊太達。

「さて…デュエルに行くぜー!」

「おおー!」

ミナコワールドに入場し、デュエルスペースへと来た遊太達。そこには、沢山のデュエリストがいた。

数多くのデュエリストが、黒服の奴らとデュエルをしていた。

「早速やってるよ!デュエリストがあんなにデュエルしてる!」

「凄いですね、まだ午前10時だって言うのにこんなにもデュエリストが…」

「ジュニアユースに出場するために、関東のあちらこちらからデュエリストが集まってるからな」

「えっ、関東のあちらこちらから!?」

「そうだぜ遊太、東京だけからじゃなく、群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉・山梨に神奈川と、関東地区のデュエリストが一堂に集まってる…小中学生だけだけどな」

「そうなんですよ、要項によれば、全国8ブロックに分かれて選考会を行っているそうで、全国各地のミナコワールドで選考会を行っているそうです」

真薄の言う通り、要項には以下の事が書かれてある。

このジュニアユース選手権の予選は、8ブロックに分かれて行われます。

その8つのブロックは、北海道ブロック、東北ブロック、関東ブロック、中部ブロック、近畿ブロック、中国ブロック、四国ブロック、九州・沖縄ブロックに分かれております。

そして、そのブロック予選の出場者を決める選考会は、ブロック内にあるミナコワールドにて行われます。

選考会では、試験官とのデュエルで好成績を収めたデュエリストが予選に参加出来ます。

「といった感じなんです」

「好成績か…ただ勝ってもダメなようだな」

「いかに良いデュエルをするか…それが問題になりそうですね」

「しかし…アレを見ろ真薄、あれじゃあ良いデュエルをするのも難しそうだぞ」

「え?」

真薄と菊姫は、デュエルが行われているデュエルデスクを見る。デュエルが行われているが…。

「『スピアドラゴン』で、ダイレクトアタック!」

「ぐあああ!」(?ライフ1800→0)

「勝負はついた、エントリーナンバー1489番・良太君、君は失格だ」

「く、くそ!俺はジュニアユース選手権に出場すら出来ないのか…!」

どうやら試験官にコテンパンに負かされたらしく、ライフポイントはダメージを受ける前でも5000以上も離れていた。

「関東地区のデュエリストの力量を測るだけあって、試験官の使うデッキも相当強いようだな」

「関東地区からやるということは、地区予選を飛ばしているのと同意義ですからね、簡単には選考会を通過させないという意志が滲みでていますね」

「ま、アタシらも選考会通過して、予選に参加しようぜ」

「ハイッ、アネゴ!」

「その為にもまず…エントリーを済ませるぞ!」

「あ!忘れてた!」

「まずエントリーしなくちゃ始められないッスよね…」

エントリーを忘れていた7人は、早速選考会へのエントリーを受けるのであった。受付へとまっすぐ向かう遊太達。

「君達も、ミナコ社が主催するジュニアユース選手権への選考会へ来たのかしら?」

「はい、選考会へ参加するためにエントリーをしたいのですが、まだ枠は開いてますか?この7人なんですが」

受付嬢と会話する菊姫。大会へ出るのは慣れているらしく、こういうのは菊姫の役目のようだ。

「はい、開いてますよ、後1500人程」

「1500人!?そんなにも空きが!?」

「うふふ、ひょっとしてお嬢ちゃん達は街中の小さな大会しか出た事無かった?全国規模の大会となると、こんなの当たり前よ、7人で良いわよね?ここに一人ずつ名前書いてくれる?」

「はい、わかりました、おいお前ら、ここに名前書けってさ」

「うん」

一人ずつ受付シートに名前を書いた遊太達。これで受付は完了だ。

「名前書いたわね?それじゃあ、今からエントリーナンバーを渡すわね」

受付嬢より、一人ずつ番号が書かれた用紙を貰う遊太達。

「それがお嬢ちゃん達の番号になるわ、登録された番号はこちらから本部に連絡が行くから、後は番号が呼ばれるまで待っててね」

「はい、わかりました」

「本部の皆さーん!選考会に7人参加しました!番号をそれぞれこちらから連絡しまーす!」

受付の人からエントリーナンバーを貰った遊太達は、それぞれベンチに座って名前が呼ばれるのを待つ事にした。

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.71 )
日時: 2016/05/22 18:37
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

待っているのが暇なため、会話やデッキの見直し等で時間を潰すことにした遊太達。

「菊姫、確か選考会を通過して予選に参加出来るのは80名だっけ?」

「ああ遊太、さっき受付のお姉さんに聞いてみたんだけど、選考会に参加出来る人数は4500人までらしい、だが…既に半数以上が脱落している、それ程レベルが高いって事だ…」

「出場出来る80名の中に入るには…ただ勝つだけじゃなくて色んなことが必要になるみたいだね」

「予選への勝ち名乗りを上げた奴はまだ20名らしい、その中に…まだ奴はいなかった」

「アキラ君の事?」

「ああ、まだ奴は勝ってはいない、ということは…まだ来てないってことなのか?」

「俺がどうしたって?」

「!?アキラお前!」

いつの間にか、あのアキラが目の前に来ていた。

「アキラ…お前やっぱりこの大会へ来ていたな!」

菊姫はアキラを睨み付けるが、アキラはとぼけた表情をして答える。

「アレ…お前誰だっけ?」

「オイ!まだアタシのこと覚えてないのかよ!菊姫だよ!以前ゲームショップ影沼で会った事あるだろ!それに…お前あん時大会でアタシのこと負かしたろ!」

「悪いが、負かした奴のことなんていちいち覚えてられないからな」

「こ、コイツ…!」

「良しなよ菊姫、どうせ僕らの事なんてちっとも覚えてないんだから」

「あ、お前…遊太だっけ?お前もこの大会に出場するとは…結構自信があるのかね?」

「あ、覚えていてくれた…僕だって大会に出場するさ!なんて言ったって、デュエリストだからね!」

「へぇ、お前も優勝目指してるのかよ」

「確かに優勝は大事だけど…僕はこの大会で、知りたいことと得たい物がある!」

「何それ?そんな事の為に出場するの?大会出るのに、勝つ以外の理由あるの?」

「あるんだよ…それが」

「…まあいいや、俺には関係ないことだ…」

「エントリーナンバー2379番八神アキラ君、予選への選考を行いますので、17番のデュエルデスクに来てください」

「…じゃあ、予選への勝ち名乗りを受けてくるから、お前らも頑張れよなー」

そう言ってデュエルスペースへと行ったアキラ。その背中を黙って見つめる遊太と菊姫。

「随分余裕だね、流石、登場してから東京の大会を総なめにしただけはあるよ」

「まあアイツなら、この選考会は余裕じゃないか?強者の余裕というか、そういうのがにじみ出てる」

「でも、いつかわかる筈だよ、デュエルはやっぱり楽しいって」

「そーかぁ?アキラは勝つのが楽しいからデュエルしてて、勝つことが全てみたいに思ってる奴だとアタシは思う」

「この間、アキラ君は強さが全てって言ってたけど…いつか分かるはずだよ、デュエルは楽しいって事が」

「そーかぁ?ああいうデュエリストもいるからねえ…」

一方、アキラはデュエルスペースに向かう間、こんなことを言われていた。

「アイツ…アキラだろ?」

「東京のデュエル大会を総なめにしたアイツ?」

「あれで小学5年生だろ?凄いな…」

「けど、かなり調子乗った発言してるって話だぜ?」

「ああ、俺が強いからとか、相手が弱かったからとか、そういうのばっかりらしいぜ?」

「いくらデュエルが強いとはいえ、そういうのはねーよなー」

「なー」

「デュエリストとして最低だよなー」

何やら酷い悪口を言われているアキラだが、アキラは気にしていない。それどころか。

(別に良いさ…勝てば誰だって手のひらを返してくる、勝てば…勝てば良いんだろ!)

そして、アキラはというと…。

「魔法カード『黒炎弾』を発動!このターンフィールド上の『真紅眼の黒竜』一体の攻撃を封じる代わり、元々の攻撃力分のダメージを相手に与える!喰らえ、黒炎弾!」

ドォンッ!

「うおおお!…す、凄い、合格だ…」(試験官ライフ1000→0)

アキラは試験官に簡単に勝利した。これを見て、会場はどよめく!

「す、すげえ!」

「俺達が苦戦したあの試験官に、パーフェクト勝ちだと!?」

「やっぱり、アキラはすげえ!」

「殆どパーフェクトだったぞ!」

アキラがほぼパーフェクトで勝利したことで、会場はアキラコールでいっぱいになる。

さっき悪口を言っていた連中も、これには手のひらを返す。

これにアキラはというと。

(どうだ見たか!これが俺の実力だ!さあ、俺を見ろ!どうせお前らは勝てば何の問題も無いんだろ!)

そう一人合点しているアキラ、心の中は、自分を馬鹿にしていた奴らへの思いでいっぱいである。

「勝てば誰だって良く言うんだ!だって、だってそうだろ!?強いって事は、デュエルにおいて絶対的な指標なんだからよ!」

「はたしてそうかな?アキラ君?」

「ッ!?アンタ…フランシスさん!?」

いきなり目の前に現れたロベルト・フランシスに戸惑うアキラ。

アキラも彼は知っている、日本のデュエリストで、ロベルト・フランシスを知らないのはそうはいない。それ程高名なカードデザイナーなのである。

「さっきから何やらブツブツ言ってたみたいだけど…君、デュエルは強さが絶対って言ってたよね?」

「あ、ああ!デュエルは強さだ!強ければ誰もが納得するんだ!」

「あっ、君たしか…アキラ君だったかな?東京中のデュエル大会を征したって話題の…」

「ああ、俺は東京のデュエル大会を総なめにしたからな」

「じゃあアキラ君、君は…デュエルを楽しんでるかな?」

「は?…楽しんでるに決まってるだろ?」

「そうかな…?今の君は、相手を打ちのめすことが楽しいように見える、自分の強さをわからせるためだけにやっているような…そんな気がする」

「デュエルで勝ちを目指して、強さを見せつけるのは当たり前だろ?それ以外に…何かあるの?」

「あるよ、デュエルは勝つこと以外にも、もっと大事な事がある」

「…じゃあなんだよ?その大事な事って」

「今に分かるさ、多分これから、僕が目をつけたデュエリストが選考会に出る、そのデュエリストのデュエルで、きっと分かるさ」

「…ふーん?じゃあ、それを見せてもらうぜ?アンタが目をつけたデュエリストが、どれ程のものか」

「楽しみにしていなよ」

そう言ってロベルトはアキラの前から去って行った。

「あの人が目をつけたデュエリスト…ねえ?よっぽど凄い奴なんだろうな、ソイツ」

アキラも戻って行った。

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.72 )
日時: 2016/05/22 18:38
名前: ロード (ID: 0llm6aBT)

一方、遊太達はというと。

「『暗黒トリケラトプス』で、伏せ守備モンスターを攻撃!」

「ぬおおお!ご、合格だ、君は予選への出場資格を取得した」(試験官ライフ1900→0)

「やったー!か、勝ったッスよアネゴ〜!」

「ふぅ、なんとか勝ったか…ヒヤヒヤさせんじゃねえよ岩ノ井!」

「え、でも勝ちましたよアネゴ…」

「ライフが700とギリギリだったぞ!相手の伏せカードが無かったから良かったものの…下手したらお前負けてたぞ!」

「え、えらいすんませんアネゴ…アネゴは殆どダメージ受けないで勝ってたッスものね」

「鏡山だってライフを4700も残して勝ってたぞ」

「そうだぜ、俺だってライフ5000残しだって言うのに、岩ノ井お前…」

「な、龍矢だって好成績を残しているんだから、予選ではヘマするなよ」

「わ、わかったッス…」

「にしても、龍矢があそこまでやるとはな」

「菊姫さん、龍矢は殆ど力押しだったけど、時々変な罠とか魔法使うから、試験官が戸惑ってたわよ」

「龍奈がそういうデュエルって…何使ったんだよ龍矢?」

「別に…変な罠って言っても普通の罠とか魔法とか使っただけだよ?」

「変な魔法と罠つかってたでしょ、というか、あんなピンポイントな罠と魔法を使うのが驚くわよ、何よ『イクイップ・シュート』に『ドロー・マッスル』って、あんなの滅多に使わないわよ」

「良いじゃん別に、驚きあるカード使うのも良いと思うよ?」

「…まあ、勝てたし良いわよね」

「やれやれ…」

「そういや、龍奈はどうなんだ?勝ったのか?」

「なんとか勝てました、新しく入れた『ダイヤウルフ』や『リヴァイエール』が役に立ちました!」

「ほう…そんなエクシーズモンスターを使うとは、かなりやり手だな龍奈」

「この間龍矢と一緒に買ったモンスターが役に立ったの」

「ほう、戦力を補給するのは良いことだと思うな」

そんな風に会話をしていると、菊姫はあることに気づく。

「そーいや…真薄、お前大会にエントリーしてからずっとデッキとにらめっこしてるが大丈夫か?緊張してるのか?」

「い、いや…そんなこと無いですよ…」

「いや、緊張してるだろお前、手が震えてるぜ?」

「うう…緊張しちゃいけないとはわかっていますが、どうにも…」

緊張しっぱなしの真薄に、遊太はこう言う。

「別に良いじゃん、緊張してても」

「え?」

「緊張するって事は悪い事じゃないさ、現に僕も平静を装ってるけど、内心心臓バクバクだからね」

「そうは見えませんけど…」

「まあ、いつも通りに行こう!って考えれば問題無いと思うよ?」

「そんなものでしょうか…」

「そんなものさ、いつも通りにやれれば問題無いさ!」

遊太のその笑顔を見て、真薄は顔が綻ぶ。

「…遊太君がそんな風に言ってくれるなら、何とかなりそうな気がします!」

「だよね?」

「はいっ!」

すると、アナウンスが響く。

「エントリーナンバー3352番、広野真薄君、2番デュエルデスクに来てください、予選への選考を行います」

「おっ、やっと真薄が呼ばれたぜ!」

「僕はその後だから、頑張ってやってきなよ!」

「は、はいっ!頑張って来ます!」

真薄は既に、緊張が吹っ切れていた。何故なら、遊太の励ましによって緊張が吹っ飛んだからであった。

第十三話。終わり。

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.73 )
日時: 2016/05/24 12:10
名前: ロード (ID: rHtcSzQu)

第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」


ミナコ社が主催する、小中学生対応のジュニアユース選手権に出るため、選考会に来た遊太達。

試験官によって大部分のデュエリストが脱落して行ったが、特訓によって鍛えていた遊太達は難なく通過して行った。

実際に、菊姫、岩ノ井、鏡山、龍矢、龍奈は試験官相手に勝利し、予選への参加資格を得た。

そして、真薄も…。

「『E・HERO テンペスター』で『六武衆ーヤリザー』を攻撃!」

「ぐおおお!…よし合格だ、広野真薄君、合格だ!」

「よしっ!合格だーっ!」

見事試験に合格し、安堵の表情を浮かべる真薄。それを迎える遊太達。

「やったね、真薄君!これでほぼ全員が出場決定だよ!」

「やるじゃねえか、最初のデュエルでバーストレディを何の作戦も無く出してたのがウソみたいだな」

「凄いッスよ!以前とは比べ物にならない程の上達っぷりッスよ!」

「凄いぜ!全く凄いぜ!」

「い、いやあ…これも皆さんが特訓をつけてくれたり、バトルアリーナを紹介してくれたお陰です!」

皆に褒められ、思わず笑顔になる真薄。

真薄を褒め称えた後、菊姫達は遊太に向き直る。

「さて…残るはお前一人だな、遊太」

「うん、十分わかってるさ、最後は僕が華麗に勝利して、全員出場だ!」

「おうっ!」

全員で一致団結し、大会への出場を目指す遊太達。お互いがお互いを褒め称え、理解しあえる友達だから、こうできるのだ。

一方アキラはというと、ロベルトが認めた人を見つける為に、一人で会場に残っていた。

「…あの人が認めるデュエリストって、ここにいるのか?どんなデュエルをするのか…楽しみじゃねえか」

そして、良からぬことも考えていた。

「ソイツが大会に出場するなら、ソイツをぶっ倒してロベルトさんに言ってやるよ…アンタが目にかけたデュエリストに、簡単に勝ったってね」

「…にしても、まだソイツが出て来てないな、まだ呼ばれてないだけなのか?」

アキラがそう思っていると。

「エントリーナンバー3978番、六道遊太君、試験を行うので20番デスクに来てください」

遊太の名前が呼ばれたことに、遊太達は沸き立つ。

「やっと僕の名前が呼ばれた!」

「遊太、最後はお前がビシッと決めてこい!」

「絶対勝って来るッスよ!」

「頑張れよ!」

「精一杯応援しますので、頑張って来てください!」

「皆お前の勝利を待ってるぜ!」

「龍矢もこう言ってるんだから、勝ってね!」

「うん!絶対勝って皆と一緒に大会に出るよ!」

そう言って遊太はデスクに向かって行った。

遊太には自信がある。バトルアリーナでは殆ど勝っている上に、仲間内ではトップの成績を収めている。だから、試験官には勝てると予測していた。

だが、そう平穏には進めないような何かがあった…。

大会本部の裏では。

「えっ!?ロベルトさん、本当にやるんですか!?」

「ああ、これぐらいやらなきゃ駄目だと僕は思う、折角僕の目をつけたデュエリストが来てくれてるんだ、精一杯おもてなししてやらないとね」

「良いんですか!?あなたのレベルでは、きっとあの子は勝てませんよ!」

「大丈夫、あの子はきっと僕の期待に答えてくれるさ」

そう言ってロベルトはあの子の所へ向かって行った。

遊太は20番デスクを探して歩き回っていた。

「ええっと…20番デスクはどこかな?ミナコワールドのデュエルデスクって、沢山あるからどれがどれかわからないよ…」

「おーい、遊太君!六道遊太君!」

「ん?あっ、ロベルトさん!この選考会を見にきていたんですか!」

「ああ、主催すると言った以上、選考会のデュエリストを見ておきたいと思ってね」

「そうなんですか!じゃあ僕のデュエルをとくと見ていてください!そういえば、20番デスクって何処ですか?」

「じゃあ僕が案内してあげる、20番デスクはこっちだよ」

「ありがとうございます!」

「じゃあついてきて」

ロベルトに言われるままついていく遊太。

しかし、ついていっても20番デスクは見当たらない。

「あの…20番デスクは何処ですか?」

「心配しないで、君のテストはもうすぐ始まるよ」

不安になっても言われるがままについていく遊太。

するといつの間にか、デュエルデスクではなくデュエルリングの前へ来ていた。

「え…ロベルトさん、これデュエルデスクじゃなくてデュエルリングじゃあないですか!」

「さあ、デュエルの用意をするんだ遊太君、リングに上がるんだ」

「えっ…あっはい…」

言われるままにリングに上がる遊太。

デュエルリングという物は、デュエルデスクを更に大掛かりにしたものであり、通常のデスクと違って大迫力のソリッドビジョンが楽しめる物である。

デュエルデスクは、映るモンスターのビジョンが小さく、動きが少しぎこちない事が多いが、デュエルリングのモンスターはよく動き、魔法エフェクトも派手に演出される、素晴らしいデュエルマシーンなのである。

「なんで試験にこんな大掛かりにやらなきゃいけないんだ?それこそ誰かに見せつけるような…」

「選考会に来ているデュエリストの皆さん!デュエルリングにご注目ください!」

「!?」

ロベルトが急にそんなことを言ったため、非常に驚いた遊太。

「あ、あの…ロベルトさん!?」

「これから、エントリーナンバー3978番の六道遊太君と、この僕、ロベルト・フランシスがデュエルを行います!」

「おおーっ!」

会場が異常に沸き立つ。しかし、殆ど誰も遊太については考えていない。殆どの人物は…。

「ウソだろ!?あのロベルトさんの生デュエルが見れるのか!?」

「おお、これは凄い!あのロベルトさんのデュエルだってさ!」

「あの子には悪いけど、ロベルトさんのデュエルは凄い楽しみだ!」

といった具合であった。

一方遊太は、何がどうだかわからず、ただ立ち尽くすだけだった。

そして、アキラはというと…。

「あのロベルトさんが直々にデュエルする相手が…あの遊太だと!?」

「…そんな筈はない、俺が直々に負かしたアイツが、そんな筈は…!」

これには菊姫達も唖然としていた。

「う、ウソだろ…!?」

「遊太君が」

「ロベルトさんと」

「直々に」

「デュエルだってぇ〜!?」

「コレ、何の間違い?」

「…何はともあれ、あのロベルトさんとデュエルが出来るんだ!遊太ァ!悔いのないようにやれよ!」

「き、菊姫…そんなこと言われても…!」

そう言われても、遊太は現状が理解出来ない。

現状が理解出来ない遊太に、ロベルトが言う。

「遊太君、僕と君はデュエルをしなければいけない、僕に勝たなければ、君はジュニアユース選手権への出場資格は得られない」

「いきなり、あなたみたいな人とデュエルをするなんて…凄くワクワクする!あのロベルトさんとデュエル出来るなんて!」

「そうか、なら良いんだ、さあ、リングにデッキをセットするんだ!」

「はい!」

お互いにデッキをセットし、デュエルへの用意を万端にする遊太とロベルト。

「さあ、見せてもらおう、君の『ロードナイト』を!」

「こっちだって、全力で行かせてもらいます!」

「どうやら準備万端のようだな…なら、そろそろ始めようか!」

「はい!」


「「ルールはマスタールール3!ライフポイントは8000!」」

「「デュエル!」」


「ワーッ!」

デュエルの掛け声と同時に、会場がデュエリストの声で大きく振動する。それ程このデュエルへの期待が高いようだ。

「遊太君…このデュエル、皆が見ている…」

「はい」

「なら、最高のデュエルを見せるのが筋というものだ!行くよ!」

「はいっ!」

「先攻は君だ!遊太君!」

「はいぃぃっ!」

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.74 )
日時: 2016/05/26 11:00
名前: ロード (ID: rHtcSzQu)

1・遊太のターン

(さあ見せてくれ、君が扱う『ロードナイト』達を!)

「僕のターン!僕は手札より、永続魔法『英雄騎士の兵力維持』を発動!」(遊太手札5→4)

「このカードは、自分フィールドに『ロードナイト』と名の付いたモンスターが特殊召喚に成功した時、同じ属性を持つ『ロードナイト』モンスターを一体、デッキから手札に加えられる!」


-------------------
『英雄騎士の兵力維持』
永続魔法
このカードの効果は1ターンに2回まで発動出来る。
自分フィールド上に『ロードナイト』と名の付くモンスターが特殊召喚に成功した時、特殊召喚されたモンスターと同じ属性の『ロードナイト』モンスターを1体手札に加えることが出来る。
-------------------


「手札から、『ロードナイト・ミラージュ』を攻撃表示で召喚!」(遊太手札4→3)

いつもの、鏡を擬人化した騎士が現れる。

「そして、ミラージュの効果発動!デッキから3枚カードをめくり、その中に『ロードナイト』モンスターがいた場合、特殊召喚出来る!ミラージュ・ティンクル!」

「…特殊召喚を可能とするモンスターを出し、兵力維持で後続を維持する…考えられてる」

ミラージュの周りに鏡が3つ現れると、その中からモンスターが特殊召喚される!突風をモチーフにした緑の鎧を身に着けたモンスターが鏡の中から出てくる。更に彼はフィールドに風を引き起こす。

「『ロードナイト・スピーダー』を攻撃表示で特殊召喚!そして、スピーダーが特殊召喚に成功したことで、効果発動!手札の『ロードナイト』モンスターを1体、特殊召喚出来る!僕は『ロードナイト・テラ』を守備表示で特殊召喚する!」(遊太手札3→2)

「そして『ロードナイト』モンスターが特殊召喚に成功したため、同じ属性の『ロードナイト』を1体手札に加えられる、僕はスピーダーと同じ風属性の『ロードナイト・タイフーン』を手札に加え、そしてテラと同じ光属性の『ロードナイト・テラ』を手札に加える」(遊太手札2→4)

「更に、テラが特殊召喚に成功した時、デッキより『英雄騎士』と名の付いた魔法カードを1枚手札に加えられる!僕は、『英雄騎士乱舞』を手札に加える」(遊太手札4→5)

「先攻に攻撃は許されない、僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」(遊太手札5→4)


遊太

ライフポイント8000
手札枚数4枚『ロードナイト・タイフーン』 『ロードナイト・テラ』
モンスター3体『ロードナイト・ミラージュ』(攻撃表示) 『ロードナイト・スピーダー』(攻撃表示) 『ロードナイト・テラ』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚


「アイツ、この間発売されたばかりの『ロードナイト』の使い手だと!?」

「あのモンスターなら、あの人に太刀打ち出来るかも…」

ひたすら解説しまくっている他のデュエリストの傍らで、菊姫達は言う。

「…あの人のモンスターは他とは違うからな、良く見とけよ真薄、龍矢」

「あっ、はい…」

「何処がどんなふうに違うんだよ?」

「まあ見てろよ、かなり違うぜ」


2・ロベルトのターン

(やるな…遊太君、たった数日でここまで『ロードナイト』達を操るようになっているとは…だが、僕はそう甘くは無いぞ!)

「僕のターン、ドロー!」(ロベルト5→6)

観戦している真薄は菊姫に尋ねる。

「菊姫さん、あの人が使うデッキって…どんなカード群なのですか?」

「…答えるなら、最新の召喚方法を扱うデッキだと言っておこう」

「それって何ですか…!?」

「ああ、それは——」

所変わってデュエルリング上のロベルト。

「僕は魔法カード『ペンデュラム・コール』を発動!この効果で、手札の『EMリザードロー』を墓地へ送って、デッキより『魔術師』と名の付いたペンデュラムモンスターを2枚手札に加える」

「ペンデュラム?それに…魔術師?」

「僕は、『竜脈の魔術師』と『竜穴の魔術師』を手札に加える」(ロベルト墓地0→2)


-------------------
『ペンデュラム・コール』
通常魔法(制限カード)
「ペンデュラム・コール」は1ターンに1枚しか発動できず、
「魔術師」PモンスターのP効果を発動したターンには発動できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
カード名が異なる「魔術師」Pモンスター2体をデッキから手札に加える。
このカードの発動後、次の相手ターン終了時まで
自分のPゾーンの「魔術師」カードは効果では破壊されない。
-------------------


これを見て、会場がざわめく。
 
「来るか?あの召喚方法が!」

「来るぞ!あの人が最も得意とする召喚が!」

「あの人の生が見られるなんて!良いぞ!凄く良いぞ!」

ロベルトは会場のざわめき等気にせず、自分のやるべきことをやる。

「そして僕は『EMドクロバット・ジョーカー』を攻撃表示で召喚」(ロベルト手札6→5)

シルクハットに仮面を被った道化師が召喚されると、その道化師はおもむろにシルクハットを外す。するとその中からカードが現れた。

「ドクロバット・ジョーカーは、召喚された時デッキよりこのモンスター以外の『EM』モンスター、もしくは『魔術師』・『オッドアイズ』モンスターを1枚手札に加えられるモンスター、僕は『EM トランプガール』を手札に加える」

「更にモンスターをサーチして…何をしようって言うんだ?」


-------------------
『EMドクロバット・ジョーカー』
レベル4
闇属性
魔法使い族 ペンデュラム・効果モンスター(制限カード)
攻撃力・1800 守備力・100
【Pスケール:青8/赤8】
(1):自分は「EM」モンスター、「魔術師」Pモンスター、
「オッドアイズ」モンスターしかP召喚できない。
この効果は無効化されない。
【モンスター効果】
(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「EMドクロバット・ジョーカー」以外の「EM」モンスター、
「魔術師」Pモンスター、「オッドアイズ」モンスターの内、いずれか1体を手札に加える。
-------------------


「じゃあ、そろそろ始めようか、僕のペンデュラムショーを!」

これにより更に会場が沸き立つ!そして突如コールが始まる!

「来るぞ来るぞ!ペンデュラムが来るぞ!」

「そんなに言われなくても見せてあげるさ、皆僕のペンデュラム召喚を見たいんだよね!」

「僕は、スケール1の『竜脈の魔術師』とスケール8の『竜穴の魔術師』で、ペンデュラムスケールをセッティング!」(ロベルト手札6→4)

ロベルトがモンスターゾーンの端に存在するゾーンに、2枚のカードをセットする!

すると、デュエルリングにモンスターが現れる。しかし、モンスターゾーンではなく、光の円柱に囲まれた場所に現れていた。その円柱には、それぞれ1・8と書かれている。

「これにより、レベル2からレベル7までのモンスターが特殊召喚出来るようになった!」

「レベル2から7までのモンスターが特殊召喚可能!?」

「そう遊太君、これは…僕が最も得意とする召喚方法…」


「揺れろペンデュラム!光のペンデュラムが、モンスターを導く!」

「ペンデュラム召喚!出ろ!僕のモンスター達!」


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