二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
- 日時: 2017/06/18 00:18
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。
注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。
登場人物
主人公 六道遊太 >>7
一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14
榊原龍矢 榊原龍奈 >>24
影沼和希 >>56
ロベルト・フランシス >>80
ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13
第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34
第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37
第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42
第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47
第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54
第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61
第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68
第十二話「大会前夜」 >>69
第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72
第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78
第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81
第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87
第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92
第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108
第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115
第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121
第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132
第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136
第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140
第二十五話「休憩時間」 >>141
第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147
第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154
第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164
第二十九話「通過点」 >>169 >>172
第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178
第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185
第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192
第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197
第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207
第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213
第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219
第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227
第三十八話「精霊達の秘密」 >>230
第三十九話「全国大会スタート!」 >>231
第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236
第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238
オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介
第一話で登場したもの >>6
第三話で登場したもの >>23
第五話で登場したもの >>35
第九話で登場したもの >>55
第十四話で登場したもの >>79
第十八話で登場したもの >>102
第二十二話で登場したもの >>122
作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)
二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150
二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156
二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168
二十九話に登場したもの OCG >>173
三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180
三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188
三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194
三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199
三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209
三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215
三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221
三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229
お知らせ
>>200 >>237
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- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.60 )
- 日時: 2016/05/30 12:34
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
5・龍矢のターン
「俺のターン、ドロー!」(龍矢手札2→3)
(あの伏せカード…機械族だけあって『リミッター解除』なんて伏せてあるんじゃないのかな…)
(けど、そんな伏せにビビる俺じゃないぜ!)
「パワーツールの効果発動!デッキから3枚装備魔法を選んで、相手に選ばせる!さあ、この中から1枚選びな」
「じゃあ、それを選ぶよ」
「よっしゃ!『団結の力』だ!これをそのままパワーツールに装備するぜ!」
「『団結の力』は、自分フィールド上の表側表示モンスターの数だけ、攻撃力を800ポイントアップさせる!つまりパワーツールの攻撃力は…2300から4700にアップだ!」(パワー・ツール・ドラゴン攻撃力2300→4700)
-------------------
『団結の力』
装備魔法
装備モンスターの攻撃力・守備力は、
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体につき
800ポイントアップする。
-------------------
-------------------
『リミッター解除』
速攻魔法(制限カード)
このカードの発動時に自分フィールド上に表側表示で存在する
全ての機械族モンスターは、ターン終了時まで攻撃力が倍になる。
このターンのエンドフェイズ時、
この効果を受けたモンスターを全て破壊する。
-------------------
(…そのまま殴っても良いけど、まずは色々やってから…)
「クロックンの効果発動!ディフォーマーカウンターを1つ置き、このカードをリリースすることで乗っていたカウンターの数×1000ポイントダメージを与える!乗っていたカウンターは2つ!よって2000ポイントのダメージを与える!クロックン・アラーム!」
時計状態のクロックンがピリリとアラームを鳴らすと、ボンッ!っと爆発した!
「バーン効果か…でも、モンスターが減ったことで『団結の力』の効果も下がっちゃったよ?」(龍矢墓地3→4)(優ライフ8000→6000)(パワー・ツール・ドラゴン攻撃力4700→3900)
「まだまだ!モンスターを手札から召喚!『D・ラジカッセン』!」
ラジオカセットが召喚されると、またしても変形して人型を取る。
「このラジカッセンの効果は…今は良い!この効果でパワーツールはまた800攻撃力アップだ!」(龍矢手札3→2)(パワー・ツール・ドラゴン攻撃力3900→4700)
「更に、モバホンの効果をまた使うぜ!ダイヤル〜オーン!」
またしてもピポパとモバホンのダイヤルが点滅する。
(モバホンの数字次第だ…良くて6か5、せめて…3なら…!)
そして。
ピ、ピ、ピ…ピーッ!
「数字は2!」
「よーし、2枚めくるぜ…」
そう言ってデッキから2枚めくる…が。
「あっちゃあ…!めくった中にディフォーマーはいなかった…!」
(くそ…展開に失敗した以上、次のターンジャンボドリルでモバホンは攻撃される…)
「なら、攻撃あるのみだ!パワーツールで、ジャンボドリルを攻撃!クラフティ・ブレイク!」
パワーツールがジャンボドリルに向かって自身の武器を振り上げる!
しかし…!?
「速攻魔法!『リミッター解除』発動!自分フィールドの機械族モンスターの攻撃力を2倍にする!よって、ジャンボドリルの攻撃力は3000から6000に!」(ジャンボドリル攻撃力3000→6000)(優墓地5→6)
「うげっ!やっぱり〜!」
「ジャンボロイドリル!」
勇んで攻撃に向かったパワーツールだったが、ジャンボドリルに返り討ちにあう。ドリルに体を貫かれる。
「う、く…装備魔法を墓地へ送って、パワーツールの破壊は免れる!」(龍矢墓地4→5)(龍矢ライフ6500→5200)
「フフフ、どうやら僕に追い風が吹いてるみたいだね」
「うう…ターンエンド…」
龍矢
ライフポイント5200
手札枚数2枚
モンスター3体『パワー・ツール・ドラゴン』(攻撃表示)『D・モバホン』(攻撃表示)『D・ラジカッセン』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード0枚
このデュエル展開に、ずっとデュエルを見ていた龍奈はこう感想を漏らす。
「龍矢…相変わらず猪突猛進的な戦法が目立つわね…せめて除去とか使えれば…」
「ああ、さっきからパワーツールで殴ってるだけしかしてないよね」
「あ、影沼店長!」
「さっきからずっと見てたけど、彼の戦法はワンパターンだ、装備で強化して殴るだけしかしてないね、除去とかそういうの無いよね」
「このままじゃダメだわ、何とかして突破口を開けたら…」
6・優のターン
「僕のターン!ドロー!」(優手札0→1)
「魔法カード『強欲で貪欲な壺』発動!」
「デッキから10枚のカードを裏側除外して、2枚ドロー!」(優手札1→2)(優墓地6→7)(優除外0→10)
「何!?10枚除外して2ドロー!?」
「ふふん、ドローには代償が付きものさ、そして、カードは…!」
(来た!僕のデッキにおける最強のモンスターを出せるカードが…!)
「伏せカードオープン!『針虫の巣窟』!」
-------------------
『針虫の巣窟』
通常罠
(1):自分のデッキの上からカードを5枚墓地へ送る。
-------------------
「罠カード?」
「このカードは自分のデッキからカードを5枚捨てるカードだよ」
「自分のデッキからカードを捨てるなんて…墓地肥やしか!?」
「その通り、僕はデッキから5枚カードを墓地へ送るよ」(優墓地7→13)
「墓地を肥やして…どうするんだ?」
「こうするのさ!それっ!速攻魔法『サイバネティック・フュージョン・サポート』を発動!」
「このカードは、ライフを半分支払う代わりに機械族モンスターの融合召喚を行える、そして、その融合モンスターの為の素材は、手札・フィールド・墓地から除外することで調達出来る!」
「う、ウソだろ!?」
「ライフを半分支払い、そして『融合』を発動!墓地より『ロイド』と名の付いたモンスターを5体除外することで…融合召喚!」(優手札2→0)(優墓地13→8→10)(優除外10→15)(優ライフ6000→3000)
「全てのロイド達よ、今一つになって力を解き放て!融合召喚!『極戦機王ヴァルバロイド』!」
ロイド達がバラバラになった後、再び一つになって一つのモンスターとなる。
そのモンスターは、宇宙ステーションのような機械のモンスターであった。
-------------------
『極戦機王ヴァルバロイド』
レベル12
地属性
機械族 融合・効果モンスター
攻撃力・4000 守備力・4000
「ロイド」と名のついた機械族モンスター×5
このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
このカードが攻撃した相手の効果モンスターの効果をダメージ計算後に無効化する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
このカードは相手プレイヤーに直接攻撃をする事はできない。
-------------------
「うわあ!かっちょいー!ビークロイド5体融合!」
「へへっ、凄いでしょ?それじゃあ行くよ!」
「あっ、しまった!」
「ヴァルバロイドで、モバホンを攻撃!」
「や、ヤバい!これを喰らって次の攻撃を喰らったら…!」
「行けーっ!」
ヴァルバロイドのあちこちから発射されたミサイルがモバホンを襲う!
それに龍矢は…!
「罠発動!『ディフォーム』!相手モンスターの攻撃を無効にして、『ディフォーマー』モンスターの表示形式を変更する!モバホンを守備表示に変更!」(龍矢墓地5→6)
「凌いだか…なら、貫通効果を持つジャンボドリルでモバホンを攻撃!」
今度はジャンボドリルがその巨大なドリルでモバホンを八つ裂きにしようとする!
「くああ!と、罠カード『ガード・ブロック』を発動!戦闘ダメージを0にして、カードを1枚ドローする!」(龍矢墓地6→8)(龍矢手札2→3)
モバホンは戦闘破壊されてしまったが、何とかダメージは免れることに成功する。ついでにドローも出来た。
「ハァ…ハァ…なんとか耐えたぞ…!」
「くぅっ、しぶとい…折角ここまでやったのにトドメを刺せないとは…ターンエンド!」
-------------------
『ディフォーム』
通常罠
自分フィールド上に表側表示で存在する「D(ディフォーマー)」と名のついた
モンスターが攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。
攻撃モンスター1体の攻撃を無効にし、攻撃対象に選択された
「D(ディフォーマー)」と名のついたモンスター1体の表示形式を変更する。
-------------------
-------------------
『ガード・ブロック』
通常罠
相手ターンの戦闘ダメージ計算時に発動する事ができる。
その戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になり、
自分のデッキからカードを1枚ドローする。
-------------------
優
ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター1体『極戦機王ヴァルバロイド』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード0枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数10枚
除外されているカード15枚
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.61 )
- 日時: 2016/05/04 15:47
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
7・龍矢のターン
「俺のターン!ドロー!」(龍矢手札3→4)
(さっき『ガード・ブロック』で引いたカードは『百機夜工』…ダメだ、これじゃあ勝てない…)
(それに…今の俺の手札には『ジャンクBOX』と『アームズ・ホール』、そして『D・スクランブル』…これじゃあどうすれば良いのか分からない…)
(ここはやっぱり、パワーツールで何とかモンスターを除去してから…)
-------------------
『ジャンクBOX』
通常魔法
自分の墓地からレベル4以下の「D(ディフォーマー)」
と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターンのエンドフェイズ時に破壊される。
-------------------
-------------------
『アームズ・ホール』
通常魔法
このカードを発動するターン、自分は通常召喚できない。
(1):デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んで手札に加える。
-------------------
-------------------
『D・スクランブル』
通常罠
相手が直接攻撃を宣言した時、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合に発動する事ができる。
その攻撃を無効にし、手札から「D」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。
-------------------
-------------------
『百機夜工』
速攻魔法
自分の墓地に存在する「D(ディフォーマー)」と名のついたモンスターを
全てゲームから除外する。
自分フィールド上に表側表示で存在する機械族モンスター1体の攻撃力は
このターンのエンドフェイズ時まで、
この効果で除外したモンスター1体につき200ポイントアップする。
-------------------
悩む龍矢の頭の中に、一つの声が響く。
(全くお前はこんなことで悩むなんて本当にアホだなぁ)
その声は、妙に荒々しい声であった。
(…誰!?誰だよ!?)
(俺はお前のエクストラにいる奴だが?)
「ちょ、ちょっとタイム!」
すかさずタイムを取ってエクストラデッキを確認する龍矢。
声は、エクストラに入っていた『機械竜 パワー・ツール』から聞こえていた。
(お前…俺に何言ってるんだよ?つーか…カードが喋ってる!?)
(あんだよ?カードが喋っちゃ悪いかよ?)
(カードが喋るなんて…!)
(ちょっと新入り!ボクのマスターをアホって言うな!)
すると今度はフィールドの『パワー・ツール・ドラゴン』から声が聞こえた。随分と子供っぽい声である。
(ボクのマスターはそりゃあ考え無しに攻撃するけど、だからってアホとはなんだアホとは!)
(さっきのモンスター攻撃とかまさに考え無しの攻撃じゃねえか!)
(と、ともかく!ボクのマスターはそういうのなんだ!)
(んだとー!?)
「あーもう!カード同士でケンカするなー!」
「え?」
「ええ?」
いきなり意味不明な事を叫んだ龍矢に不思議がる龍奈と優。ついでに影沼店長も。
「龍矢…どうしたの?」
「…うあっ!何でもない…」
ひとまず誤魔化した後、デュエルに向き直る龍矢。
(おいおい…!どうしようって言うんだよ?)
(一先ず装備魔法をサルベージしな、それで良い)
(…よし)
「魔法カード『アームズ・ホール』を発動!デッキの1番上のカードを墓地へ送り、墓地から装備魔法を手札に加える!俺は『団結の力』を手札に戻す!」(龍矢墓地8→10→9)(龍矢手札4→3→4)
「…こっから来るかな?」
「そして、更に魔法カード『ジャンクBOX』を発動!墓地から『ディフォーマー』モンスターを1体蘇生する!俺は『D・リモコン』を蘇生する!」(龍矢墓地9→10→9)(龍矢手札4→3)
「もうチューナーを蘇生したということは、もう一度シンクロ召喚を…!」
「その通り!レベル4のラジカッセンに、レベル3のリモコンをチューニング!」
「機械の竜が、今暴走し相手をなぎ倒す!シンクロ召喚!出ろ!『機械竜 パワー・ツール』!」(龍矢墓地9→11)
「あのカードは…確か、さっき買ったカード!」
『パワー・ツール・ドラゴン』にそっくりな機械ドラゴンだが、その体には黒いラインが走っていたりと、何処か邪悪さを感じるモンスターである。
「このカードが…俺の新たな切り札モンスターだ!」
「うわあ…か、カッコいい…!」
「そして本物のパワーツールの効果発動!」
(何だよ!俺が偽物だって言うのか!?)
「…デッキから装備魔法を3枚選び、相手に選ばせる!」
「じゃあ…それを」
「よし、これはもう一つの『団結の力』!これを『パワー・ツール・ドラゴン』に装備するぜ!」(パワー・ツール・ドラゴン攻撃力2300→3900)
「そして、もう一つの『団結の力』を機械竜に装備するぜ!」(機械竜パワー・ツール攻撃力2300→3900)
(ククク…俺に装備させたご主人様に一つギフトを送ってやるぜ)
「あっ…『機械竜 パワー・ツール』の効果発動!このカードに装備魔法が装備された時、デッキから1枚ドロー出来る!」(龍矢手札2→3)
「くそ…ドローを許すなんて…」
「よーし、これなら…速攻魔法『リミッター解除』発動!機械族モンスターの攻撃力を2倍にする!」(『機械竜 パワー・ツール』『パワー・ツール・ドラゴン』攻撃力3900→7800)
「こ、ここでそんなカードをドローしただって!?」
「行けー!『機械竜 パワー・ツール』!ヴァルバロイドに重装解体!」
「ヴァルバロイドの攻撃力は4000…それに対して機械竜の攻撃力は7800…!」
「行けーっ!」
「のわーっ!」(優ライフ3000→0)
「ま、まさかあのドローであんなカードを引くなんて…!」
「よっしゃあ!勝ォー利!」
-------------------
『機械竜 パワー・ツール』
レベル7
闇属性
機械族 シンクロ・効果モンスター
攻撃力・2300 守備力・2500
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のターンにこのカードが装備魔法カードを装備した時、
デッキからカードを1枚ドローできる。
「機械竜 パワー・ツール」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、1ターンに1度、フィールド上に表側表示で存在する装備カード1枚を選択し、
正しい対象となるこのカードに移し変える事ができる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
-------------------
そして、デュエルが終わった後…。
「いやあ驚いたよ、まさか土壇場であんなカードを出してくるなんて…」
「へへっ、さっき買ったばかりのカードだったのに凄く役に立ったぜ」
「いやあ、凄かったね君のディフォーマーデッキ!モンスターもカッコよかったし、凄い強いね!」
「そうでもねーよ、お前のビークロイドもカッコいいし、凄いモンスターもいたぜ!」
「うん、ありがとう…」
そう言って、龍矢と優が握手をする。固く、がっちりとした握手であった。
「なんか…すがすがしい気がしてる」
「うんっ」
「お前も大会に出るんだろ?出会ったら手加減無しだぜ!」
「当然さ!そっちも大会に出るんなら勝ってよね!」
「じゃあな、優!」
「またね、龍矢君!」
そう言って優は去って行った。
それを見て龍奈はこう言う。
「なんか…龍矢と優君って似てる気がする」
「え?俺アイツとそんなに似てたか?」
「いちいちはしゃぐ所とか…もうそっくりだったわ」
「うん、俺もそう思うね」
「て、店長まで〜」
「いちいちはしゃぐのとカッコよさの定義とか、凄く似てたね」
「うう…だけど、俺は大会に出場するからには優勝を狙うぜ!アイツにだって負けないぐらい強くなる!」
「似てるって言うんだったら、ソイツの上を行くだけだぜ!」
「俺だって、遊太や菊姫に遅れをとらない!俺だって、皆と一緒に強くなるんだぜ〜!」
龍矢は龍奈に宣言した。それはもう、満面の笑みで。
しかし、龍矢は疑問に思っていた事があった。
(にしても…あの2体のパワーツールから聞こえた声…一体なんだったんだろ…?)
(もしかして…あの時遊太が言ってた、カードから聞こえた声って…アレの…事だったのかな?)
第十話。終わり。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.62 )
- 日時: 2016/05/08 14:31
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」
ミナコ社が主催する、デュエルモンスターズのジュニアユース大会への出場を決めた六道遊太達。
彼らは、レベルの高いバトルアリーナで修行を積み重ね、着実に実力をつけていた。
遊太は全戦全勝を重ね、菊姫は元から高いタクティクスを更に高めた。
初心者であった筈の真薄は、高いレベルに揉まれて二週間に始めたばかりの初心者とは思えない程の腕前に成長していた。
龍矢は自分の戦法をほぼ崩していないながらも勝ちを重ねており、妹の龍奈は宝玉獣の性質を理解した戦術で頑張っている。鏡山もコンボ性の高い戦術で勝ちを重ねていた。
全員実力を高めていたものの、一人調子の上がらない人物がいた。それは…。
「行け!『古代の機械巨人』!アルティメット・パウンド!」
「うわああ!」
「行くぞ、『機甲忍者 ブレード・ハート』!2回攻撃!」
「ぐはああ!」
「行っけー!『暗黒恐獣』!攻撃!」
「罠カード発動!『聖なるバリア −ミラーフォース−』!これで相手の攻撃表示モンスターを全て破壊!」
「ぐひゃあああ!」
-------------------
『聖なるバリア −ミラーフォース−』
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。
-------------------
そして、大会まで後二日となったある日。菊姫が岩ノ井をゲームショップ影沼に呼び寄せていた。
「アネゴ、話って何ッスか?」
「ああ岩ノ井、お前も大会に出場するんだろ?それについて話があるんだ」
「だから、何ッスか?」
「ああ」
「岩ノ井、お前は大会への出場を諦めろ!」
「ええっ!?何でッスかアネゴ!?」
「理由はこれだ、鏡山!」
「はい、アネゴ」
鏡山が懐からノートブックを取り出す。そのノートには、ここ12日間遊太達がデュエルした戦績が載っていた。
六道遊太 40戦38勝
一条寺菊姫 40戦32勝
鏡山大地 40戦28勝
広野真薄 40戦19勝
榊原龍矢 40戦23勝
榊原龍奈 40戦24勝
岩ノ井翔太 40戦10勝
「こ、これは…!」
「見ろ岩ノ井、お前の戦績はこの間まで初心者だった真薄にすら勝ち星の数で負けてるんだぞ!これはどういうことか…わかるよな?」
「え、えっと…勝率2.5割ってやっぱり駄目ッスかねえ?」
「ダメに決まってるだろ!真薄ですら5割近い勝ち星上げてんのに、真薄よりもデュエル経験が長いお前が勝率が下って…恥ずかしくないのか!?」
「は、はひぃ〜アネゴ…」
「よって、勝率が一番下のお前は大会への出場を止めてもらう」
「そんな!俺だってアネゴと一緒に…」
「駄目だ、お前は出場を止めてもらう、お前の実力を見る限り、出場しても恥かくだけだから諦めろ」
「そ、そんなぁ〜…」
余りにも唐突な宣言に、岩ノ井はその場にへたり込む。ショックが非常に大きかったようだ。
そのまま涙を流しながら落ち込む岩ノ井。
「あ、そうだ」
そのままへたり込んだ岩ノ井に、菊姫が言葉を付け加える。
「お前がアタシにデュエルで勝ったら、出場しても良い」
「ええっ、マジッスか!?アネゴとデュエルして勝てば良いんッスか!?」
「どうだ、デュエルの大会に出場するんだから、依存はないだろ?」
「で、でも…」
「それじゃ、明日このゲームショップ影沼で答えを聞くぜ」
そう言って菊姫と鏡山はゲームショップ影沼を去る。
「どうしよう…俺じゃあ…」
一方、外に出た菊姫と鏡山はというと。
「アネゴ…あれで良いんですか?岩ノ井の奴結構追い詰められていますよ…大丈夫なんですか?」
「いや、あれで良い」
「どうして?」
「今のままじゃ、さっき言ってた通り岩ノ井は大敗しちまうだろう…だったら、いっそのこと追い詰めてアイツの反応を見てみる」
「そう…なんですか?」
「勝負するんだったら、アイツにもデュエリストのプライドがある、しないんだったら、アイツはそれまでってことだ」
「アネゴ…」
そう言って二人は去って行った。
一方、岩ノ井はゲームショップでまだ落ち込んでいた。
「どうしよう…俺じゃあアネゴに勝てないッスよ…」
その一部始終をずっと見ていた影沼店長は、岩ノ井にこう言う。
「あのさあ…デュエルも何もしないんなら、帰ってくれるかな?」
「ああ、そうするッス…」
そう言って岩ノ井はさっさと帰って行った。その後姿は落ち込みに溢れていた。
それを見て、影沼店長はとある事を思いつく。
「あちゃー…これは相当、深いものだね…さあて、彼に連絡でもしてくるか」
ゲームショップ影沼を出た岩ノ井は、フラフラと歩いていた。
「俺じゃあ、勝てる訳無いッスよ…アネゴの実力は今じゃ相当な物になってるッスよ、俺が勝てる…訳無いッスよ」
「ん?岩ノ井君!どうしたの、こんな所で?」
「あ、遊太…それに、真薄も!」
フラフラと歩いていた岩ノ井は、遊太と真薄に会った。
「今日は確か、デュエルは休みだったよね?岩ノ井君も休んでいるの?」
「にしても…どうやら気分が優れないみたいですね?」
「あ、ああ…実は…」
岩ノ井は菊姫に言われた事を懇切丁寧に遊太と真薄に説明する。
「ええっ!?岩ノ井君、菊姫に出場停止命令を出されたの!?」
「はい…でも、デュエルで勝てば出場停止を取りやめてくれるって言ってたッス…」
「だったら、デュエルすれば良いんじゃないですか?」
「とんでもないッスよ!アネゴは元から強いし…この大会に出場する為に更に腕を磨いていたッスよ!?今の俺じゃあ…勝てないッスよ…」
そう言う岩ノ井に、遊太は苦言を呈する。
「…戦ってみなきゃ、わかんないよ」
「え?」
「僕だって、最初菊姫とデュエルした時は、始めたばかりの僕が勝てる訳無いって思ってた、けど…やってみたら勝てたの、見てたでしょ?」
「………」
「だからさ、やってみなよ!諦めるなら、やってから諦めなよ」
「ゆ、遊太…」
「僕からも、やってみる前に諦めるのは駄目だと思います」
「ま、真薄まで…!」
「だからさ、ゲームショップ影沼で一緒に特訓しよ?今からでも遅くはない筈さ!」
「ゆ、遊太ぁぁぁぁ…!ありがとう、ありがとうッス〜!」
「僕も、何とか手伝ってみます!」
遊太と真薄に連れられ、ゲームショップ影沼に戻る岩ノ井。
岩ノ井達が戻ると、影沼店長がレジにいなかった。
「あれ?店長何処に行ったんだろ?」
「おーい!店長ー!何処ッスかー!?」
遊太達が帰ってきた事に、店の奥で焦る影沼店長。
「や、ヤバい…今Dの衣装に着替えていた所なのに…髪まで解いたって言うのに帰ってくるなんて…」
影沼店長は急いで衣装を脱ぐいで綺麗にたたむと、いつもの店長としての服に着替える。
そして、急いで遊太達の所に来る影沼であった。
「やあゴメン!ちょっと電話があったんだ!」
「あれ…影沼店長、なんでいっつも縛ってる髪の毛解いてるの…?」
「え…あっ!」
影沼店長は、Dになる時専用の衣装に着替えて、いつも縛っている黒髪を解く。
しかし、遊太達が戻って来てしまった為、Dの姿を見られるを訳にいかなかった。
皆が奥に来てしまったらマズイ為、髪の毛を戻す暇も無く、遊太達の前に戻って来てしまったのであった。
「何って…イメージチェンジだよ!たまにはこういう事しないと、店長として駄目だからね〜」
「…そうなんだ」
なんとか誤魔化すことに成功した影沼であったが、遊太達の目は疑いの目であった。
それを見て店長は、話題を変える。
「それでさ、遊太君に真薄君、今日は何の用だい?さっき出て行った岩ノ井君も連れて…」
「うん、今日は岩ノ井君のデュエルを鍛えてあげようと思って!」
「…なら、この俺が一肌脱いであげようかな?」
「え、影沼店長そんなにデュエルに自信あるんですか!?」
物凄く驚いた様子を見せる遊太。その驚きっぷりを見て、真薄の方が余計に驚く。
「な、なんで遊太君がそんなに驚いてるんですか?」
「い、いやあ…店長は確かにゲームが得意だけど、デュエルがそんなに出来るとは思ってなかった…」
「心外だなあ、俺はデュエルにちょっとばかり自信があってだね、結構上手いんだよ」
「そうだったんだ…」
「じゃ、じゃあ!影沼店長、お願いします!」
「おう!任せとけ!」
こうして、影沼店長にデュエルの特訓をしてもらうことになった岩ノ井。
しかし、岩ノ井は影沼店長の恐ろしさを知ることになる…。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.63 )
- 日時: 2016/05/08 14:43
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
「『氷結界の龍 グングニール』でダイレクトアタック!」
「うぎゃあああ!」
見事にコテンパンにされていた。
「どうした岩ノ井君!さっきから俺は同じデッキで戦っているのに、君はもう10連敗だよ!それじゃあもう一回!」
「そ、そんな〜!」
この様子を見て、遊太はまた驚く。
「影沼店長が、こんなに強かったなんて…」
「凄いですね、『海皇』デッキは扱うのが相当難しい筈なのに、あそこまでやれるとは…」
(にしても…あの『海皇』デッキの回し方、どこかで見た事あるような…それに、あの長い黒髪もどっかで見た事あるような…)
「ほらほら!もうターンエンドかい!?それじゃあ彼女には勝てないよ!」
「ひ〜!」
岩ノ井は、負ける度に何度もデッキのチェックをさせられ、色々と修正した後またデュエルをするという流れになっていた。
「今度はこういう風にしてみたのか…ほら、もう一回やるよ!」
「ひえ〜!」
こうして、何度もボコボコにされながらもなんとか食らいつけるようになり…。
「『暗黒トリケラトプス』で『海皇子 ネプトアビス』を攻撃!」
「おっと…喰らってしまったか…」(影沼ライフ1200→0)
「ふぅ、やっと1勝出来たね」
「や、やっと…1勝出来たッス…」
「おめでとう!岩ノ井君!」
「よかったですね!」
「あ、ありがとうございますッス〜…」
「正直言って最初はデッキもプレイングも酷い物だったけど、大分強くなって…よくここまで頑張ったね」
「これなら、菊姫さんと十分やりあえるかもしれないですよ!」
「今日はこれでお終い、明日、頑張りな」
「はい、ありがとうございましたッス!」
影沼店長にデュエルの特訓とデッキの再構築をしてもらった岩ノ井。
こうして、大分強くなった岩ノ井は、遊太と真薄と一緒に帰って行った。
「ふぅ…何とか上位にも食らいつけるようになったッス…」
「でも、最初に比べれば大分良くなったよね、最初は店長に、デッキもプレイもあんなにダメだしされてたのに」
「でも凄いですよね、たった3時間のデュエルであんなに成長するなんて…」
「店長の教え方…結構上手かったからね」
「まるで長年やってたかのように…上手かったですよね」
「ともかく、これで菊姫に堂々と挑戦出来るね、岩ノ井」
「あ、ああ!折角あそこまでやってくれたから、絶対に勝ってその成果を、影沼店長とアネゴに見せてやるッス!」
「その意気だよ、岩ノ井!」
一方、影沼店長はというと…。
「ふぅっ、Dとして岩ノ井君の前に現れる予定が、直々に教えることになってしまうとはなあ…」
「あーあ、急いでしまったから衣装がグシャグシャだよ…ちゃんと元に戻さないとなあ…」
翌日。菊姫と岩ノ井は、ゲームショップ影沼にて対峙していた。
観戦者として、遊太に真薄、榊原兄妹もいた。ついでに影沼店長もいる。
「逃げずに向かって来るとは、アンタもデュエリストとしてのプライドはあったみたいだね」
「俺だって、デュエリストッスから!その辺の所はわきまえてるつもりッス!」
事情を知らない龍矢と龍奈はただ困惑するだけだった。
「なんでいきなり岩ノ井が菊姫に出場停止命令なんてされてるんだよ…」
「さあ?菊姫さんに聞いてみないとわからないわ」
一方、事情を知っている遊太と真薄、影沼店長はというと…。
「頑張れー!岩ノ井!」
「岩ノ井さん、特訓の成果を見せてくださいー!」
「さて、岩ノ井君は菊姫ちゃん相手に何処までやれるかな〜?」
そして、鏡山がジャッジとなってデュエルは始められることになった。
「それでは、菊姫VS岩ノ井のデュエルを行います!両者、デッキセット!」
「よし!」
「「ルールはマスタールール3!ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.64 )
- 日時: 2016/05/16 10:49
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
デュエルデスクの電源をつけて、デュエルの準備をする。
「では、先攻後攻を決めるコイントスを行います!アネゴが表で、岩ノ井が裏!目が出た人が先攻後攻を決められます!」
「コイン・トス!」
ピーンと跳ね上げられたコインが、チャリンと裏表を決定する。出た目は…。
「…裏だ!」
「岩ノ井、どちらを選ぶ?」
「先攻を選ぶッス!」
「では、先攻が岩ノ井、後攻がアネゴって事で!」
1・岩ノ井のターン
「俺の先攻!先手必勝ッス!」
「俺は『俊足のギラザウルス』を攻撃表示で手札から特殊召喚!」(岩ノ井手札5→4)
小型で細身な恐竜がその快速を飛ばして現れる。まさに俊足だ。
「よし!いきなり岩ノ井さんの恐竜デッキの要が出てきたです!」
しかし、特殊召喚に龍矢が疑問を抱く。
「アレ…岩ノ井の奴なんで手札から特殊召喚を?」
「『俊足のギラザウルス』は手札から制約無く特殊召喚出来る代わり、相手は墓地からモンスターを制約無しで特殊召喚出来るのよ」
「へー、そうなんだ龍奈」
-------------------
『俊足のギラザウルス』
レベル3
地属性
恐竜族 効果モンスター
攻撃力・1400 守備力・400
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。
この効果で特殊召喚に成功した時、
相手は相手の墓地に存在するモンスター1体を
選択して特殊召喚する事ができる。
-------------------
「更に俺は、ギラザウルスをリリースして魔法カード『大進化薬』を発動!この魔法は発動ターンから3ターン場に残る、そしてこれが発動している間、俺はリリース無しでレベル5以上の恐竜族モンスターを召喚出来る!」(岩ノ井手札4→3)(岩ノ井墓地0→1)
「俺は、レベル8の『竜脚獣ブラキオン』を手札からリリース無しで召喚!」
いかにも恐竜、という見た目の巨大な首長恐竜が召喚される!まさに大恐竜だ。
このコンボを見て、影沼店長が感心する。
「おおっ!いきなりあの恐竜コンボを成立させるとは、成長したなあ、岩ノ井君」
「これも特訓の成果だね!」
「俺は、ブラキオンの効果発動!このモンスターを裏守備表示にする!」
「このモンスターが反転召喚に成功した時、このモンスター以外の全てのモンスターを裏守備に変えられる!」
「そして俺は、伏せカードを1枚セットして、ターンエンド!」(岩ノ井手札3→2)
-------------------
『竜脚獣ブラキオン』
レベル8
地属性
恐竜族 効果モンスター
攻撃力・1500 守備力・3000
このカードはデッキから特殊召喚する事はできない。
自分フィールド上に存在する恐竜族モンスターを生け贄に捧げる場合、
このカードは生け贄1体で召喚する事ができる。
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、
このカード以外の全てのモンスターを裏側守備表示にする。
このモンスターを攻撃した時に相手プレイヤーが戦闘ダメージを受ける場合、
その数値は倍になる。
-------------------
-------------------
『大進化薬』
通常魔法
自分フィールド上に存在する恐竜族モンスター1体をリリースして発動する。
このカードは発動後、相手のターンで数えて
3ターンの間フィールド上に残り続ける。
このカードがフィールド上に存在する限り、
レベル5以上の恐竜族モンスターをリリースなしで召喚する事ができる。
-------------------
岩ノ井
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体『竜脚獣ブラキオン』(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『大進化薬』
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚
2・菊姫のターン
「アタシのターン!ドロー!」(菊姫手札5→6)
(さあ岩ノ井、お前の闘志を見せてみろ)
「アタシは、永続魔法『古代の機械城』を発動!このカードが存在する限り、フィールド上の『古代の機械』モンスターの攻撃力は300アップする、更に、通常召喚が行われる度にこのカードにカウンターを1つ置き、『古代の機械』モンスターをアドバンス召喚する時、アドバンス召喚に必要なカウンターの乗ったこのカードをリリースすることで、必要なリリースの代わりに出来る」(菊姫手札6→5)
-------------------
『古代の機械城』
永続魔法
フィールド上に表側表示で存在する「アンティーク・ギア」と名のついた
モンスターの攻撃力は300ポイントアップする。
モンスターが通常召喚される度に、このカードにカウンターを1つ置く。
「アンティーク・ギア」と名のついたモンスターを生け贄召喚する場合、
必要な生け贄の数以上のカウンターが乗っていれば、
このカードを生け贄の代わりにする事ができる。
-------------------
「更にアタシは『先史遺産マヤン・マシーン』を攻撃表示で召喚!」(菊姫手札5→4)(古代の機械城カウンター0→1)
何処かで見た事のある、車のようなが召喚される。
「そして魔法カード『カード・アドバンス』を発動!このカードの効果で、アタシはデッキの一番上からカードを5枚めくり、それを好きな順番で戻す…そして、これを発動したターン、通常召喚に加えてアドバンス召喚をもう一度行える!」(菊姫手札4→3)(菊姫墓地0→1)
-------------------
『カード・アドバンス』
通常魔法
(1):自分のデッキの上からカードを5枚まで確認し、
好きな順番でデッキの上に戻す。
このターン自分は通常召喚に加えて1度だけ
モンスター1体をアドバンス召喚できる。
-------------------
カードを五枚めくって、それを確認した後好きな順番で戻した菊姫は、にやりと微笑む。
「まさか、いきなりエースのあのカードを…でもアネゴ、アネゴのモンスターは一体しか…」
「早とちりは困るな…『先史遺産マヤン・マシーン』は、アドバンス召喚の生贄に使われる時、召喚するモンスターが機械族なら、このモンスター1体で2体分のリリースとして扱える!」
「ええっ!」
「ああ、その通り!アタシは『先史遺産マヤン・マシーン』をリリースして、出ろ!『古代の機械巨人』!」(菊姫手札3→2)(菊姫墓地1→2)
1ターン目からいきなり、菊姫のエースである『古代の機械巨人』が召喚された!(古代の機械城カウンター1→2)
歯車のきしむ音が聞こえるその機械の巨人は、かなりの威圧感を誇る。
-------------------
『先史遺産マヤン・マシーン』
レベル3
地属性
機械族 効果モンスター
攻撃力・1500 守備力・700
機械族モンスターをアドバンス召喚する場合、
このカードは2体分のリリースとする事ができる。
-------------------
-------------------
『古代の機械巨人』
レベル8
地属性
機械族 効果モンスター
攻撃力・3000 守備力・3000
このカードは特殊召喚できない。
このカードが守備表示モンスターを攻撃した時、
このカードの攻撃力が守備表示モンスターの守備力を超えていれば、
その数値だけ相手ライフに戦闘ダメージを与える。
このカードが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
-------------------
このコンボに、龍矢と鏡山は驚く。
「いきなりエースモンスターの『古代の機械巨人』を出すなんて!」
「アネゴのコンボ、更に進化しているぜ!」
これを見ていた遊太と真薄、影沼店長も感心する。
「やるねえ菊姫ちゃん、前からそこそこの実力はあったけど、まさかこんなに成長するなんてさ」
「流石菊姫さんですね…ホントに良いプレイングしてますよ」
「やっぱ、あの時の菊姫とは違うんだって、しみじみと思うよ」
感心する観客をよそに、菊姫はただただ冷静だった。
「『古代の機械巨人』は『古代の機械城』の効果で攻撃力300アップ!お前のブラキオンを上回ったぜ!」(古代の機械巨人攻撃力3000→3300)
「行くぞ!『古代の機械巨人』で——」
「させないッスよアネゴ!罠カード『威嚇する咆哮』を発動!この効果で、アネゴは攻撃宣言が出来ないッス!」(岩ノ井墓地1→2)
「…へぇ、やるじゃん…アタシはカードを1枚伏せて、ターンエンド!」(菊姫手札2→1)
-------------------
『威嚇する咆哮』
通常罠
(1):このターン相手は攻撃宣言できない。
-------------------
菊姫
ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体『古代の機械巨人』
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『古代の機械城』(カウンター2)
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
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