二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
- 日時: 2017/06/18 00:18
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。
注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。
登場人物
主人公 六道遊太 >>7
一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14
榊原龍矢 榊原龍奈 >>24
影沼和希 >>56
ロベルト・フランシス >>80
ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13
第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34
第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37
第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42
第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47
第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54
第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61
第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68
第十二話「大会前夜」 >>69
第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72
第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78
第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81
第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87
第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92
第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108
第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115
第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121
第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132
第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136
第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140
第二十五話「休憩時間」 >>141
第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147
第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154
第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164
第二十九話「通過点」 >>169 >>172
第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178
第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185
第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192
第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197
第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207
第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213
第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219
第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227
第三十八話「精霊達の秘密」 >>230
第三十九話「全国大会スタート!」 >>231
第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236
第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238
オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介
第一話で登場したもの >>6
第三話で登場したもの >>23
第五話で登場したもの >>35
第九話で登場したもの >>55
第十四話で登場したもの >>79
第十八話で登場したもの >>102
第二十二話で登場したもの >>122
作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)
二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150
二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156
二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168
二十九話に登場したもの OCG >>173
三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180
三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188
三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194
三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199
三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209
三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215
三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221
三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229
お知らせ
>>200 >>237
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- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.130 )
- 日時: 2016/09/22 01:21
- 名前: ロード (ID: sFi8OMZI)
龍奈のデュエルをじっくり見ていた菊姫は、こんな感想を漏らす。
「アイツ……焦りはないようだが、どこか今一つ相手のペースに飲まれている感じがあるな……」
「そう思うッスか? アネゴ」
「ああ。デュエル内容は悪くはないんだが、どこか自分のペースを握れていないような気がする」
「そうなんスか。確かに、さっきダイヤウルフの効果を防がれたり、コバルト・イーグルの攻撃を『シフトチェンジ』で誘導されたり……上手く躱されているッスからねえ」
岩ノ井と菊姫がそう会話している時、遊太が割り込んでくる。
「でもさ、あのエクゾードをどうにか出来れば、意外となんとかなるんじゃない?」
「確かに、遊太の言う通りエクゾードをどうにか出来れば、ダメージ元をどうにか出来る……と思いたいんだが」
「恐らく大丈夫だよ、龍奈ちゃんはきっと負けたりしない」
「まあ、ここは遊太のいう事を信じてみるかね」
7・花咲のターン
「俺のターン、ドロー!」(花咲手札1→2)
「俺はモンスターを反転召喚! 反転召喚したモンスターは地属性の『メデューサ・ワーム』! そしてエクゾードの効果発動! 地属性モンスターが反転召喚に成功した時、1000ポイントのダメージを与える!」
「うう……!」(龍奈ライフ4400→3400)
「そして『メデューサ・ワーム』の効果発動! 反転召喚に成功した時、相手モンスター1体を破壊する! 俺はアメジスト・キャットを破壊する!」
「破壊……チェーンはないわ」
ワームの石化光線によって、アメジスト・キャットが破壊される。ついでに『リビングデッドの呼び声』も。
-------------------
『メデューサ・ワーム』
レベル2
地属性
岩石族 効果モンスター
攻撃力・500 守備力・600
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、相手フィールド上モンスター1体を破壊する。
-------------------
「でも、この瞬間、アメジスト・キャットの効果発動! 破壊された時、魔法・罠ゾーンに置くわ!」(龍奈墓地4→5)
「そんなこと関係ない。俺は『メデューサ・ワーム』を裏守備表示にして、リバースカードを2枚セットして、ターンエンド!」(花咲手札2→0)
花咲
ライフポイント5900
手札枚数0枚
モンスター3体『守護神エクゾード』(守備表示) 『メデューサ・ワーム』(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
8・龍奈のターン
「私のターン、ドロー!」(龍奈手札2→3)
「……まだ、レインボー・ドラゴンを呼び出すにはこれじゃ足りない。そもそも手札にレインボー・ドラゴンがいないんじゃ……仕方ないわね」
「罠発動! 『活路への希望』! 自分のライフが相手より1000ポイント少ない時、1000ポイントライフを支払って発動! 相手とのライフ2000ポイント差につき、1枚ドローするわ! 私のライフは2400、よって2枚カードをドローするわ」(龍奈ライフ3400→2400)(龍奈墓地4→5)(龍奈手札3→5)
「へー、それで活路を開こうっていうかい?」
-------------------
『活路への希望』
通常罠
(1):自分のLPが相手より1000以上少ない場合、
1000LPを払って発動できる。
お互いのLPの差2000につき1枚、自分はデッキからドローする。
-------------------
ドローしたカードを見てみる龍奈。すると、1枚のカードに目が行く。
(これ……ひょっとしたら、あのエクゾードを倒せるキーカードになるかも! とは言っても、一先ず……)
「私は手札から、魔法カード『宝玉の導き』を発動! 自分の魔法・罠ゾーンに2枚以上『宝玉獣』がいる時、デッキから『宝玉獣』を特殊召喚する! 私の場にはルビーとキャットがいるから……私はサファイア・ペガサスを特殊召喚! そして効果で、『宝玉獣 エメラルド・タートル』を魔法・罠ゾーンに置くわ!」(龍奈手札5→4)(龍奈墓地5→6)
再び現れた、サファイア・ペガサス。今度はエメラルドを場において見せた。
「(あと一つ……)そして、私は『宝玉獣 トパーズ・タイガー』を攻撃表示で召喚!」(龍奈手札4→3)
黄色の宝石に身を包んだ虎が現れる。これを見て、観客席の真薄は歓喜する。
「来た! 宝玉獣が七つ揃った! これでレインボー・ドラゴンが呼べる!」
「けれど真薄、龍奈の手札にはレインボー・ドラゴンが無いように思えるが……」
「う……確かに鏡山さんの言う通り、七つ揃っても、肝心のレインボー・ドラゴンが無いんじゃ……」
「馬鹿を言うな、真薄、鏡山。」
「き、菊姫さん?」
「ここから先、何があるかはわからん。それを考えられないようじゃ、ダメだぞ」
「……そうでしたね。今は龍奈ちゃんを信じましょう」
そして、デュエルリングの龍奈はというと。
「困ったわね……何とか七体揃えられたけど、ここからが問題ね……なら、今は攻撃あるのみ!」
「トパーズ・タイガーで、裏守備モンスターを攻撃! トパーズ・バイト!」
トパーズ・タイガーが裏守備の『メデューサ・ワーム』に攻撃を仕掛ける! ……が。
「罠カード発動! 『攻撃の無力化』! 攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了させる!」
罠カードから現れた渦が、トパーズ・タイガーの攻撃を無効化した。バトルフェイズは終了してしまった。(花咲墓地2→3)
-------------------
『攻撃の無力化』
カウンター罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に、
その攻撃モンスター1体を対象として発動できる。
その攻撃を無効にする。
その後、バトルフェイズを終了する。
-------------------
「うう……やっぱり防御札があったのね……」
「そして俺はもう1枚の罠カード『バースト・リバース』を発動。この効果で2000ポイントライフを支払って、墓地の『デス・ラクーダ』を裏守備表示で特殊召喚!」(花咲ライフ5900→3900)
「また、反転召喚してドローとバーンを与える気ね?」
「そ、これで俺の勝ちは決まったも当然だからな」
「……私はカードを1枚伏せて、ターンエンド」(龍奈手札3→2)
-------------------
『バースト・リバース』
通常罠
2000ライフポイント払って発動できる。
自分の墓地のモンスター1体を選択して裏側守備表示で特殊召喚する。
-------------------
龍奈
ライフポイント2400
手札枚数2枚
モンスター3体『宝玉獣 コバルト・イーグル』(攻撃表示) 『宝玉獣 サファイア・ペガサス』(攻撃表示) 『宝玉獣 トパーズ・タイガー』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード4枚
発動しているカード3枚(宝玉獣 ルビー・カーバンクル) (宝玉獣 アメジスト・キャット) (宝玉獣 エメラルド・タートル)
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
観客席から、この一部始終を見ていた遊太と龍矢。そして、遊太が龍矢に話しかける。
「ねえ、ここから龍奈ちゃんはレインボー・ドラゴンを引けるのかな……」
「大丈夫だよ。龍奈は絶対に引いてみせるさ」
「その根拠は?」
「龍奈は俺よりもデュエルの腕前が良いんだ、絶対に引いてみせる」
「そうか……なら、その言葉を信じて、龍奈ちゃんの引きにかけてみようかな」
「おうっ! その意気だぜ、遊太!」
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.131 )
- 日時: 2016/09/23 15:56
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
観客席から、この一部始終を見ていた遊太と龍矢。そして、遊太が龍矢に話しかける。
「ねえ、ここから龍奈ちゃんはレインボー・ドラゴンを引けるのかな……」
「大丈夫だよ。龍奈は絶対に引いてみせるさ」
「その根拠は?」
「龍奈は俺よりもデュエルの腕前が良いんだ、絶対に引いてみせる」
「そうか……なら、その言葉を信じて、龍奈ちゃんの引きにかけてみようかな」
「おうっ! その意気だぜ、遊太!」
9・花咲のターン
「俺のターン、ドロー!」(花咲手札0→1)
「俺は『デス・ラクーダ』を反転召喚! カードを1枚ドロー! 更に、エクゾードの効果で1000ダメージ!」(花咲手札1→2)
「うう……」(龍奈ライフ2400→1400)
「更に俺は、『メデューサ・ワーム』を反転召喚! その効果で、サファイア・ペガサスを破壊! そして1000ダメージ!」
「くう……サファイア・ペガサスは、このまま墓地へ送るわ!」(龍奈ライフ1400→400)(龍奈墓地6→7)
「よし……俺はモンスターを1体セットして、リバースカードを1枚セットしてターンエンド!」(花咲手札2→0)
(フフフ……このモンスターカードは、反転召喚に成功した時に1000のダメージを与える『ステルスバード』! そして、伏せカードは攻撃宣言をした時に、相手モンスターを破壊する『聖なるバリア −ミラーフォース−』! よっぽどの事が無い限り、俺は負けるはずがない!)
(さあ、何かしてこいよ……どっちにしろ、次の俺のターンで終わりだけどな!)
-------------------
『ステルスバード』
レベル3
闇属性
鳥獣族 効果モンスター
攻撃力・700 守備力・1700
このカードは1ターンに1度だけ裏側守備表示にする事ができる。
このカードが反転召喚に成功した時、相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
-------------------
-------------------
『聖なるバリア −ミラーフォース−』
通常罠
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。
相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。
-------------------
花咲
ライフポイント3900
手札枚数0枚
モンスター3体『守護神エクゾード』(守備表示) 『メデューサ・ワーム』(裏守備表示) 『ステルス・バード』(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚(威嚇する咆哮)
発動しているカード0枚
墓地の枚数2枚
除外されているカード0枚
余裕そうな笑みを浮かべる花咲に対して、観客席から菊姫と岩ノ井達が感づく。
「アネゴ……あの伏せカード、どうみても相手を妨害するような効果ッスよね……」
「ああ。岩ノ井の言う通り恐らくは、バトルフェイズを妨害するようなカードだろう」
「大丈夫ですかね……ここで決められず、レインボー・ドラゴンも引けなければ……」
「心配するな。龍奈はここで決める……」
「アネゴのその根拠はどこから?」
「アタシの勘だ」
「……まあ、アネゴがそう言うなら、そういうことにしてきましょう」
そして、龍矢と真薄、遊太はというと。
「なんか……追い詰められてしまいましたね」
「大丈夫だって! 龍奈はここから逆転するに決まってる!」
「龍矢君のその根拠は?」
「だって……龍奈は俺よりデュエルが上手いんだ。そんな龍奈がここで負けるはずない!」
「なら、信じてあげようよ真薄君。龍矢君は心の底から信じているんだ・龍奈ちゃんはここから逆転するって」
「……遊太君がそう言うなら、信じます」
「ありがとよ。信じてくれて」
10・龍奈のターン
「私のターン……」
デッキからカードをドローしようとする龍奈。しかし、カードをドローするのに、躊躇いが生まれていた。
(ここでレインボー・ドラゴンを引かなくても……一気に勝負を決められるかもしれない……! けれど、思わぬ形で逆転されるかもしれない……!)
(もし、相手のカードの発動を許してしまったら……)
カードを引くことが出来ず、思い悩む龍奈。
すると。龍奈の耳元に、声が聞こえた。
(恐れないで)
(えっ……?)
(あなたはこんなことで立ち止まる女の子じゃない。ここで決められるわ)
(えっ……あなたは誰?)
(今はそんなことどうでも良いでしょう? さあ、カードを引きなさい)
(カードを……引く?)
(今あなたに出来るのは、それだけよ。さあ、カードを引いて、勝利を手にするのよ)
(……! わかったわ)
「ドロー!」(龍奈手札2→3)
ドローしたカードを見てみる龍奈。そのカードはというと……。
「引いたわ!」
「何を?」
「ここから私が勝利へと進むことが出来るカードよ!」
「『宝玉獣』がフィールドと墓地に7種類全て揃った時、このカードは手札から特殊召喚出来るわ!」
「七色の輝きが一つになる時、虹色の竜は今ここに現れる! 『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』を特殊召喚!」(龍奈手札3→2)
龍奈の手札から現れたのは、白き翼を持ち、体に七つの宝玉を持つドラゴン! 龍奈の、切り札だ。
-------------------
『究極宝玉神 レインボー・ドラゴン』
レベル10
光属性
ドラゴン族 効果モンスター
攻撃力・4000 守備力・0
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド上・墓地に「宝玉獣」と名のついたカードが
7種類存在する場合のみ特殊召喚できる。
このカードを特殊召喚したターン、以下の効果を発動できない。
●自分フィールド上の「宝玉獣」と名のついたモンスターを全て墓地へ送る事で、
このカードの攻撃力は墓地へ送ったカードの数×1000ポイントアップする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●自分の墓地の「宝玉獣」と名のついたモンスターを全てゲームから除外する事で、
フィールド上のカードを全て持ち主のデッキに戻す。
-------------------
「す、凄い! これが……あのレインボー・ドラゴン!?」
「うわあ……凄く綺麗なモンスターだ!」
「これが……あの女の子のエース!?」
観客席から驚きの声が多く漏れる。相手の花咲も、一瞬驚いたような表情を見せる。
「うう……だけど、俺のモンスターは全て守備! 攻撃は——」
「罠カード発動! 『イタクァの暴風』! このカードは相手の表側表示のモンスターの表示形式を全て変更するわ!」(龍奈墓地7→8)
「何!? 俺の表側表示モンスターは……守備表示のエクゾードだけ! そしてエクゾードの攻撃力は……0! もしこの攻撃を喰らってしまったら……」
-------------------
『イタクァの暴風』
通常罠
(1):相手フィールドの全ての表側表示モンスターの表示形式を変更する。
-------------------
「行くわよ……レインボー・ドラゴンで、『守護神エクゾード』を攻撃! オーバー・ザ・レインボー!」
レインボー・ドラゴンの、七色の光線がエクゾードを襲う! しかし……。
(危ない、伏せといて良かった!)
「罠発動! 『聖なるバリア −ミラーフォース−』! お前の攻撃表示モンスターを、全て破壊するぜ!」
この状況に、観客席の龍矢は焦る。
「うわあああ! こんな所であんなカードが出てくるなんて! 攻撃表示のレインボー・ドラゴンが破壊されたら、もう龍奈に勝ち目は〜!」
「待って龍矢君! 龍奈ちゃんが手札からカードを発動しようとしてるよ!」
「何!? 本当か遊太!?」
それを聞いた龍矢は、龍奈へ視線を固める。そして、その龍奈が手札から出そうとしていたカードは……。
「速攻魔法発動! 『禁じられた聖槍』! このカードは、モンスター1体の攻撃力を800下げる代わりに、魔法・罠への耐性を付加するわ! 私はレインボー・ドラゴンへ耐性を与えるわ!」
「攻撃力を下げてまで、耐性を与えるのか!」
「いいえ! 私は更に速攻魔法『突進』を発動! モンスター1体の攻撃力を、700ポイントアップさせるわ!」
「な、何!? 700ポイントアップさせて、800ポイントダウンさせたら、攻撃力は……3900!? 俺のライフと同じになる!?」
「そういうことっ」
「うわああああ!」(花咲ライフ3900→0)
「やったわ! 私の勝ちよ!」
「やったー! 龍奈が勝ったーっ!」
龍奈の勝利を一番最初に喜んだのは、観客席にいた龍奈の兄、龍矢だった。
-------------------
『禁じられた聖槍』
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が800ダウンし、
このカード以外の魔法・罠カードの効果を受けない。
-------------------
-------------------
『突進』
速攻魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで700アップする。
-------------------
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.132 )
- 日時: 2016/09/23 16:08
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
勝利を収めた龍奈は早速龍矢の所へ向かって行った。
「龍矢! 私勝ったわよ!」
「おおー! 流石龍奈、俺の妹だ!」
そして、龍矢の隣にいた遊太と菊姫はというと。
「なんか……ほほえましいね、二人とも」
「まあ、兄妹だからな。あんなに喜びあえるのも当然だろ」
「うん……なんか羨ましいかも」
「羨ましいのか? 遊太」
「うん。だって僕、兄弟もいないし、お父さんやお母さんも仕事が忙しくて中々相手にしてもらえてなかったし……それに友達もあんまり……」
「あー、その先は言うな遊太。要は寂しかったんだろ?」
「う、うん……あんまりいなかったというか……」
「けど、今はアタシ達がいるじゃねえか……今はそれで良いだろ」
「……うん、じゃあ、それでいいや」
「ああ、そう言えば、次のデュエルは鏡山だったな。応援しに行ってやろうぜ」
「うん、そういえば……」
「なんだよ遊太?」
「鏡山君のデュエル、あんまり見た事ないけど、どんなデュエルをするんだろうね?」
「……確かに、お前は見たこと無いかもしれないが、アイツは中々凄いぜ?」
「そうなんだ」
第二十二話。終わり。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.133 )
- 日時: 2016/09/23 23:32
- 名前: ロード (ID: sFi8OMZI)
第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」
「さて……やっと俺の番か」
観客席にて、岩ノ井と一緒にいた鏡山がそう呟く。
「や、やややっと……鏡山の番ッススススね……」
「おい岩ノ井……大丈夫か? 声が震えているぞ?」
「あ、ああ……流石に、あのアキラと戦うって思うと、少し……緊張するッス」
「そうか……そうなのか」
「あ、あれ……鏡山、意外とあっさりしてるッスね?」
「ああ。お前がアイツに勝てる確率は殆ど無い。せめて俺が仇を討ってやるやるから、安心して玉砕して来い!」
「ひ、酷いッス! お前はそんなこと思ってたッスか!?」
「さっきの試合だってアップアップだったお前が言えることか!」
思わずケンカになってしまう鏡山と岩ノ井。無理もない。鏡山の言い方には少し棘があったから。
互いに掴みかかる岩ノ井と鏡山。すると、横から菊姫が現れた。
「お前ら、さっき変なこと言ってなかったか?」
「え?」
「仇は討ってやるとか、お前らも強くなったもんだなあ」
「あ、アネゴ! いつからそこに!?」
「さっきからずっといたけど?」
「あ、アネゴ……」
「鏡山……お前岩ノ井に仇を討つとか言ってたが、お前もアキラに勝てると思っているのかよ?」
「う……そ、それは……」
「お前だってあの時ボコボコにされたじゃねえか! それなのにああだのこうだの言いやがって……」
「うう……えらいすいません、アネゴ」
「まあ心配するな。岩ノ井も鏡山も負けた時は、アタシが骨を拾ってやるからな。お前らはアタシに繋げる意味も込めて、思い切りぶつかってこい」
「は、はい……」
「まあ、それは良いとして……鏡山、お前まだアキラの先に戦う相手がいるっていうのに、随分と余裕そうだな」
「う……それは……」
「ホラ、さっさと行って相手倒して来い!」
「は、はい〜っ!」
菊姫にそう言われて、鏡山は逃げるようにデュエルリングに行った。
「フゥ……一先ずは行ったか」
「でも大丈夫なんですか? 鏡山さん、結構ビビッてましたけど……」
「心配するな真薄。ああ見えて鏡山は意外とやる男だからな」
「そ、そうなんですか」
「でも、鏡山君がデュエルしたところ、あんまり見た事ないんだけど……」
「だから心配するなよ遊太。鏡山はアタシやお前達より劣るが、デュエルはそこそこ良いんだぞ」
「本当かな……?」
すると、デュエルリングが起動する。どうやら、鏡山と対戦相手の志垣とのデュエルが始まるようだ。
「おっ、始まるみたいだな……負けんなよ、鏡山!」
「頑張れ! 鏡山君!」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.134 )
- 日時: 2016/10/04 20:23
- 名前: ロード (ID: sFi8OMZI)
1・志垣のターン
「俺のターン、俺はモンスターを1体裏守備表示で出して、カードを1枚伏せてターンエンド」(志垣手札5→3)
志垣
ライフポイント8000
手札枚数3枚
モンスター1体『?』(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数0枚
除外されているカード0枚
2・鏡山のターン
(相手は伏せカード1枚と、裏守備表示モンスターが1体……相手は後手に回ったな。なら、俺は先手先手を取るだけだ!)
「俺のターン、ドロー!」(鏡山手札5→6)
「『機甲忍者アース』は、相手フィールドにだけモンスターがいる時、手札から特殊召喚出来る。アースを攻撃表示で特殊召喚!」(鏡山手札6→5)
手札から、黒装束を纏った忍者が現れる。だが、レベル5だと言うのに攻撃力は1600と貧弱だ。
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『機甲忍者アース』
レベル5
地属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・1600 守備力・1200
相手フィールド上にモンスターが存在し、
自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
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「そして、俺は『機甲忍者フレイム』を攻撃表示で召喚!」(鏡山手札5→4)
今度は赤い装束の忍者が現れる。すると、フレイムが印を結び、自身に炎を纏わせる。
「『機甲忍者フレイム』は、召喚・反転召喚・特殊召喚された時に『忍者』と名の付いたモンスターのレベルを1つ上げられる! 俺はフレイムのレベルを1つ上げる! よって、フレイムのレベルは5となる!」
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『機甲忍者フレイム』
レベル4
炎属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・1700 守備力・1000
このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、
自分フィールド上の「忍者」と名のついた
モンスター1体を選択して発動できる。
選択したモンスターのレベルを1つ上げる。
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これを見て、観客席の遊太達は感づく。レベル5が2体並んだ。その意味は……。
「エクシーズ召喚!」
「やる気だな、鏡山!」
「レベル5の2体のモンスターをエクシーズ素材として、エクシーズ召喚!」
「闇に紛れし紅色の忍びよ、影より舞い出で敵を抹殺せよ! エクシーズ召喚! ランク5『No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー』!」
2体のモンスターが重なり合って生まれたのは、紅蓮の装束に身を包み、片手に忍者刀を持っている赤い忍者だった! 攻撃力は2400と、中々だ。
この時、志垣が伏せカードを発動する。
「罠カード発動、『奈落の落とし穴』。攻撃力1500以上のモンスターが召喚・反転召喚・特殊召喚された時、相手モンスターを破壊して除外する」(志垣墓地0→1)
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『奈落の落とし穴』
通常罠
(1):相手が攻撃力1500以上のモンスターを
召喚・反転召喚・特殊召喚した時に発動できる。
その攻撃力1500以上のモンスターを破壊し除外する。
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折角強いモンスターを召喚出来たのに、観客席から龍矢が残念がる。
「ああ〜! 折角攻撃力2400のモンスターを出したって言うのに、除外かよ〜」
「心配するな龍矢、お前の心配はいらねえよ。しっかり読んでるぜアイツは」
その通り、鏡山は効果を発動しようとしていた。
「クリムゾン・シャドーの効果発動! エクシーズ素材を1つ取り除くことで、このターンは戦闘・効果では破壊されない!」(鏡山墓地0→1)
落とし穴に一瞬落ちたかと思ったら、クリムゾン・シャドーは丸太になって消えてしまった。そして、鏡山のフィールドに再びクリムゾン・シャドーが現れる。
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『No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー』
ランク5
地属性
戦士族 エクシーズ・効果モンスター
攻撃力・2400 守備力・1700
レベル5モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
このターン、自分フィールド上の「忍者」と名のついた
モンスターは戦闘及びカードの効果では破壊されない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
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「な? 言っただろ龍矢」
「おお〜……」
感心する龍矢をよそに、
「そして、クリムゾン・シャドーで裏守備モンスターを攻撃! 月影紅斬り!」
クリムゾン・シャドーに攻撃された裏守備モンスターがひっくり返る。それは、トゲトゲした芋虫であり……。
「『ニードルワーム』の効果発動。このカードがリバースした時、相手はデッキからカードを5枚墓地へ捨てなくてはならない」(志垣墓地1→2)
「……わかった」(鏡山墓地1→6)
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『ニードルワーム』
レベル2
地属性
昆虫族 効果モンスター
攻撃力・750 守備力・600
リバース:相手のデッキの上からカードを5枚墓地へ捨てる。
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いきなりデッキから5枚も墓地へ送られた鏡山。だが特に慌てる様子も見せず。
「俺はカードを2枚伏せてターンエンド」(鏡山手札4→2)
鏡山
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体『No.12 機甲忍者クリムゾン・シャドー』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
3・志垣のターン
「俺のターン、ドロー」(志垣手札3→4)
「俺は手札から、魔法カード『手札抹殺』を発動。互いのプレイヤーは手札を全て捨てて、捨てたカードと同じ枚数だけドローする」
「わかった」
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『手札抹殺』
通常魔法(制限カード)
(1):手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。
その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。
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プレイヤー二人は互いに手札を全て捨てて、同じ数だけドローする。(志垣墓地2→6) (志垣手札4→3) (鏡山墓地6→8)
「さて……俺はモンスターを守備表示でセットして、魔法カード『浅すぎた墓穴』を発動。互いのプレイヤーは墓地から裏守備表示でモンスターを特殊召喚する。俺は再び『ニードルワーム』を守備表示でセットする。お前もモンスターをセットしろ」
「なら俺は、墓地から『白い忍者』を裏守備表示でセットする」(鏡山墓地8→7)(鏡山手札3→2)
「そうか、俺はリバースカードを1枚セットして、ターンエンド」
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『浅すぎた墓穴』
通常魔法
お互いのプレイヤーはそれぞれの墓地のモンスター1体を選択し、
それぞれのフィールド上に裏側守備表示でセットする。
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志垣
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター2体『?』(裏守備表示) 『ニードルワーム』(裏守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
この状況を見て、観客席の菊姫は感づく。
「どうやらコイツは……デッキ破壊を狙っているみたいだな」
「デッキ破壊……ですか?」
「ああ真薄。相手のデッキをとにかく削り、ドローさせなくして相手を倒すデッキだな。このタイプの場合、速攻で行けば問題ないと思うが」
「でもさ菊姫……速攻で行けないと大変なことになるんじゃ……」
「遊太の言う通り、速攻で行けなきゃ大変なことになる。デッキはボロボロ、下手すりゃ手札もボロボロになる」
「そうなのか……」
「だが……アイツはそう簡単にはやられんと思うよ」
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