二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
日時: 2017/06/18 00:18
名前: ロード (ID: MMm5P7cR)

初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。


注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。


登場人物
主人公 六道遊太 >>7

一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14

榊原龍矢 榊原龍奈 >>24

影沼和希 >>56

ロベルト・フランシス >>80


ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5

第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13

第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22

第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29

第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34

第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37

第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42

第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47

第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54

第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61

第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68

第十二話「大会前夜」 >>69

第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72

第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78

第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81

第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87

第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92

第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101

第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108

第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115

第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121

第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132

第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136

第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140

第二十五話「休憩時間」 >>141

第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147

第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154

第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164

第二十九話「通過点」 >>169 >>172

第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178

第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185

第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192

第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197

第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207

第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213

第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219

第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227

第三十八話「精霊達の秘密」 >>230

第三十九話「全国大会スタート!」 >>231

第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236

第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238


オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介

第一話で登場したもの >>6

第三話で登場したもの >>23

第五話で登場したもの >>35

第九話で登場したもの >>55

第十四話で登場したもの >>79

第十八話で登場したもの >>102

第二十二話で登場したもの >>122


作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)

二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150

二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156

二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168

二十九話に登場したもの OCG >>173

三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180

三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188

三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194

三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199

三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209

三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215

三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221

三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229

お知らせ

>>200 >>237

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Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.35 )
日時: 2016/03/29 20:52
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

第五話で出たオリジナルカード


『ロードナイト・サイレ』
レベル4
闇属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・0 守備力・2000
このカードは召喚・反転召喚・特殊召喚された時守備表示になる。
このカードがフィールド上に存在する時に『ロードナイト』モンスターが召喚された時にナイトカウンターを1つ置く。
1ターンに1度、ナイトカウンターが3つ以上乗ったこのモンスターをリリースすることで、デッキからレベル4以下の『ロードナイト』モンスターを2体特殊召喚する。


『英雄騎士の施し』
通常魔法
手札から『ロードナイト』と名の付くモンスターを2枚デッキに戻してシャッフルした後、デッキから3枚ドローする。

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.36 )
日時: 2016/04/01 17:46
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

第六話「戦いの幕開け」


アキラとの戦いの後、遊太は友人達と共にデュエルをしていた。

アキラに敗北して以降、より一層デュエルに熱心に取り組むようになった遊太。

そんな遊太に、転機と言える出来事が起こる…。


「よし!『ロードナイト・アルファ』で『暗黒トリケラトプス』をブラック・ロードソード!」

「あ、ああ〜また負けたッス…」

「よっしゃ!また勝った!」

どうやら岩ノ井とデュエルしていたようだが、遊太の圧勝であった様子。ちなみに真薄と榊原兄弟は事情によりいない。

「ここ最近調子良いな遊太」

「あ菊姫、あの時負けてからより一層、デュエルに身が入るようになったというか…」

「にしても、まさか『ロードナイト』シリーズが発売前のカードだったとは…恐れ入った」

「僕も、ついつい受け取っちゃったけどまさかそんな凄い物だったとは…確か、明日発売のパックだったっけ?」

「にしても、その人はなんで遊太なんかに『ロードナイト』を渡したのかね?」

「そりゃあなんでと言われても…なんで?」

「わからんよなぁ、なんで始めたばっかの遊太に新作を渡したのかね?」

「…わからない」

菊姫と遊太が会話をしていた所に、岩ノ井が割り込む。

「そういえば調べてみたッスけど、『ロードナイト』の情報は公式でもいきなり出されたらしくて、いきなりだったから知らない奴も結構いたらしいッスよ、鏡山だって知ったのアキラに言われて初めて知ったらしいッスから」

「マジか、どうりで誰も知らなかった訳だ」

「でも、明日からその『ロードナイト』のカードを誰でも使う事が出来るんだろ?けど凄いじゃん!遊太はその『ロードナイト』の先駆者になったんだからよ!」

「先駆者って言っても、使ってた範囲は身内程度なんだけどね…」

「それなら明日から遊太は『ロードナイト』が入ってるパックを買うって訳だな、まだ『ロードナイト』はこれから出るカード群で未知の部分が多いけど、明日から全貌が分かるって訳だな」

「よし!早速明日からそのカードパックを買いに行こう!」

ワイワイとはしゃいでいる遊太達だが、それに水を指すように店長の影沼和希が四人に発言する。

「水を指すようで悪いけど、明日東京アリーナっていう場所でデュエルモンスターズに関する発表があるらしいよ?」

それを聞いて菊姫達三人組が驚いたように反応する。

「何!?イベントッスか!?」

「マジか…嘘だろ!?」

「嘘ってことは無いよな店長!」

「ああ、ミナコ社のホームページに書いてあるよ『次の日曜日、東京アリーナにて小中学生を対象としたデュエルモンスターズのイベントの発表を行う』だってさ」

「何!?それは本当か!」

「何とも良いことだ!真薄や榊原兄弟も遊太も誘ってレッツらゴーだ!」

「え…僕その日はパックを買う予定が…」

「つべこべ言わず行くぞ!こんなチャンス滅多に無いんだからな!」

「…じゃあ、行く」

こうして、日曜日に東京アリーナで行われるイベントの発表に行く事にした遊太達であった。


日曜日。東京アリーナで行われる、イベントの発表会に来た遊太達。

「何を発表するのかな?出来れば楽しいイベントが良いな」

「発表する以外に何も情報が出されてないから、何があるかわからないんだよね、なんだろう?」

「楽しみだね!」

遊太、菊姫、岩ノ井、鏡山、真薄、龍矢、龍奈。いつもの七人でイベントの発表会に来た。

しかし、遊太はこれから起こる運命の再会を、知ることは出来なかった。いや、事前に知ることなど出来るはずがなかったのかもしれない…。


会場に、沢山の小中学生がごった返している。それ程重大な発表だと皆が確信しているのだろう。

「……中々始まらないね」

「ま、そろそろ始まるでしょ」

菊姫がそう言った時、アナウンスが放送された。

「皆さん、ステージに注目してください、ただいまよりミナコ社よりイベントの発表が行われます」

アナウンスの言葉を聞いて、会場に来た小中学生達が一斉にステージの方を見る。

すると、ステージの後ろから人が出てくる。白いスーツを着た、穏やかな雰囲気を持つ金髪の青年だった。瞳が青く、外国人であることがわかる。

「皆さん、お待たせしました!ミナコ社のカードデザイナーである私、ロベルト・フランシスがこれからイベントの発表を行います!」

沸き立つ会場。無論遊太達の中の六人も盛り上がり、特に菊姫、岩ノ井、鏡山の三人は六人の中でも特に盛り上がっていた。

しかし、沸き立つ会場の中で、遊太、六道遊太だけが一人だけ驚いた顔でステージの人物、ロベルト・フランシスを見ていた。

「まさか、あのミナコ社の中でも高名なカードデザイナーのロベルトさんが直々に発表を行うなんて!」

「めでたいことッスよ!」

「カードコレクターを自称する者として、あの人の発表を聞けるなんて、凄いことだ!」

そう、ロベルト・フランシスとはデュエルモンスターズの最大手、ミナコ社のカードデザイナーの中でも特に一際目立っている存在である。数々の名カードを生み出してきた、デュエルモンスターズ発展の功労者である人物である。

双子の兄もミナコ社のカードデザイナーであり、その兄も数々の名カードを生み出してきた人物である。

(あの人、どこかで見たことある…どこだったっけ…)

ロベルト・フランシス、彼に強烈な既視感を感じた遊太。

そう、遊太と彼は何処かで会った事がある。彼と遊太の出会いは…。

遊太は思い出した。彼は…!

「き、菊姫…」

「なんだ遊太」

「僕、あの人に会った事がある!」

「何!?」

「それだけじゃない、僕はあの人から、この『ロードナイト』のカードを貰ったんだ!」

「ぬ、ぬわにーっ!?」

そう、あの時遊太に『ロードナイト』のカードを渡した男性は、ミナコ社の一流カードデザイナーの青年、ロベルト・フランシスであったのだ!

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.37 )
日時: 2016/04/02 18:09
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

「じゃ、じゃあお前あの人に会った上に、そして新作カードを貰ったっていうのかよ!」

「うん…そういうことになるね」

「なんか…羨ましいぜ!」

「別に僕はそういう目的で貰った訳じゃ…」

「おっ!フランシスさんが続きを話すみたいだぞ!」

菊姫の言葉でステージに向き直る遊太。

「はいはい皆さん、一旦静かに、一同静かに!」

フランシスの言葉で静まる参加者。完全に静かになったことを確認してから、フランシスは再び話を始める。

「今日集まってもらったのは他でもない、小中学生の皆に対して行うイベントの発表を行うからだ!」

「そして、今回発表するイベントの内容はというと…」


「5月のゴールデンウィークにて、デュエルモンスターズの日本一を決めるジュニアユースの大会を行う!」


その瞬間、会場が歓喜に沸き立つ。待ってましたと言わんばかりのその歓喜の声は、思わず耳を塞ぎたくなるほどの大きさだった。余りの大きさに会場がビリビリと振動している。

「す、凄い…菊姫、大会をやるってだけでこんなに沸き立つものなの!?」

「何を言ってる遊太!近場の大会、あのバトルアリーナの大会ですらあんなに盛り上がったんだぞ!デュエルモンスターズの本家大元、ミナコ社が主催する大会となると、逆に盛り上がらない方がおかしいだろうが!」

盛り上がっている人々を一旦沈めた後、フランシスは更に説明を行う。

「まず、大会に出場するデュエリストの選考会が全国各地で行われる、その選考会でふるい落としにかけられたデュエリストが、同じく全国各地で行われる予選にて、本戦出場を賭けたデュエルを行う!」

「そして予選を勝ち抜いたデュエリスト達が、本戦にて栄光を掴み取る為のデュエルを行う!その雄姿は、テレビ放送される!」

オオーッ!

「選考会は四月下旬の祝日に行われる、そして選考会で行ったデュエルでデュエリストの実力を評価し、厳密な審査によって予選参加者が決定する!そして、予選はゴールデンウィーク5連休の始めの2日間にて行われ、予選が全て終了した後、東京のこの東京アリーナにて本戦を行う!」

「参加条件を満たしているデュエリストならば、誰でも参加出来るこの大会!このイベントに参加している君達も、当然参加権利を持っている!君達も、こぞって参加したまえ!」

ドワァァァァッ!!!

沸き立つ会場。参加意欲に燃えるデュエリスト達。

発表が終わった時、ステージの上からキョロキョロと参加者を見渡すロベルト。

そして、やっと目当ての人物を見つけたのか視線をそこに集中させる。

ロベルトが見つけた目当ての人物は、そう、六道遊太。カードを渡した彼がこの発表を聞いていたことに、とても満足げな表情を浮かべてステージ裏に戻っていった。

発表会は大会を行うという発表だけの30分だけで終わってしまったが、たった30分の発表だろうと聞いた意味があったと感じたデュエリスト達。

発表会が終わった後、そそくさと帰って行ったデュエリスト達。

菊姫達も、聞いた意味はあったと感じたようである。


そして発表が終わってアリーナの外に出た後、遊太は自分が貰った『ロードナイト』のカードを作った人物が、あの高名なカードデザイナーであるロベルト・フランシスであったことを伝えた。

「…という訳なんだ」

「まさかあのロベルトさんが作ったカードを遊太君が貰ってたなんて…カードコレクターを自称する俺ですら知らなかった訳だ」

「いやあ、まさかそんな有名な人から貰ったカードだったなんて…凄く畏れ多いッス」

「よくわからないですが、とても有名な人から貰った…ということで良いですか?」

「けどそんな偶然ってあるかよ?親切な人から貰ったカードが、高名なデザイナーのカードだったなんて!」

「事実は小説よりも奇なりって、こういう事を言うのね…」

あまりの偶然の一致により、驚きを隠せない友達一同。当然だ、まさか友達が使っているカードが、有名なカードデザイナーの作ったカードだという事実。そしてそのカードを本人から貰ったということ。驚かない方がおかしいくらいだ。

「正直言って僕も驚いてる、まさかカードデザイナー本人からカードを貰うなんて思わないもの…」

その後、凄い偶然だと皆に言われることになった遊太。本人も驚きを隠せないのだが、遊太は引っ掛かる事が一つだけあった。

(どうして、始めたばかりの僕にそんな大事なカードをあげたんだろう?カードデザイナーから直々に貰って、しかもそのカードは発売前のカード…)

(何故そんな重要なカードを、僕なんかにあげたの?あげるんだったらもっと、大会に優勝した凄い人とか…あっ!?)

遊太が遠目から見たのは、ロベルト・フランシス。アリーナの人と会話しているようである。

「……!」

「あっ、オイ!何処へ行くんだよ!?」

遊太はロベルトの所へ走り出した。自分に何故あの『ロードナイト』のカードを渡したのか、それを聞きたかったから。

そしていきなり走り出した遊太を追いかける友達六人。いきなり走り出したら訳を問いたくなる。友達だから、心配になったのである。


「あのっ!ロベルトさん!」

「あっ、君は…」

やっとの思いでロベルト・フランシスの所へ辿り着いた遊太。息切れしながらも、自己紹介をする。

「あの…ぼ、僕、六道遊太って言います!あなたからこの『ロードナイト』のカードをもらった、人です!」

懐から『ロードナイト』のカードを出して、自分が『ロードナイト』の所有者であることを証明した。

「ああ覚えている、名前は聞いていなかったけど僕は君を覚えている、君の持っているそのカードは紛れもなく、僕が作ったオリジナルの『ロードナイト』のカードだよ」

「ええーっ!?あのロベルトさん直々に作った世界に一つしかないオリジナルかよ!?」

やっとの思いで遊太に追いついた菊姫達。更に明かされる衝撃の事実に、ただただ驚くことしか出来なかった。

「なんで僕なんかに、そんな貴重なオリジナルで、公式からも発表される前の『ロードナイト』のカードをあげたんですか?僕なんかより、もっと相応しい人がいるんじゃ…」

「ほう、例えば?」

「大会に優勝した強い人とか…」

その言葉に、フゥッと息をついてから言う。

「あのさ、デュエルの強い人がこのオリジナルの『ロードナイト』のカードを持つ資格が、本当にあると思うのかな?」

「えっ?どういうこと?」

「フゥ…じゃあ君、今デュエルに対してどんな事思ってる?」

「えっと…凄く楽しいです!色んな人とデュエルするのが楽しくて、もっと色んな人とデュエルしたいと思ってて…」

「…うん、それなら良いんだ」

「え?」

「遊太君、良かったら今回発表した大会に出場してみたらどうだい?」

「えっ、えっ?」

「その大会で良いデュエルをしたら、どうして君にこの『ロードナイト』を渡したのか話してあげても良いよ」

「良い…デュエル…?」

「勝ち負けは関係ない、これから行われる大会で良いデュエルが出来たら、教えてあげても良いよ」

「わ、わかりました!頑張って良いデュエルをしたいと思います!」

「じゃあ、頑張りなよ」

そう言ってロベルト・フランシスは去って行った。

菊姫達はその一部始終を聞いていたが、ロベルトが去ってから口を開いた。

「おい遊太、さっきの話アタシらも聞いてたけど…まさかアンタ!」

「うん、僕はあの大会に出場するよ、内容によっては聞けないかもしれないけど…僕はあの大会に出場する!」

遊太のその決意に、言葉を同じくする友達全員。

「やれやれ、動機はどうあれ出場するんなら、アタシも出場させてもらうよ!どうせアイツも、アキラも出場するだろうから前の試合の雪辱を果たさせてもらうよ!」

「あ、アネゴが参加するんなら俺も参加するッス!恐竜族のパワーで勝ち上がってみせるッス!」

「俺もアネゴと一緒に参加するぜ、俺の忍者達が旋風を巻き起こすぜ!」

「ぼ、僕も!僕も一緒に参加します!まだ始めて日が浅いですが、僕のHERO達でやってみます!」

「俺も参加するぜ!俺の『パワー・ツール・ドラゴン』がこっちでどれぐらい通用するか試してみたい!」

「龍矢が参加するんだったら、私も参加するわ、『宝玉獣』でどこまで行けるか分からないけど…」

「皆…」

皆も大会に出場する事を知って、更に大会への思いを加速させた遊太。

「よし!まずは選考会に向けて特訓だ!」

「おーっ!」

ミナコ社が主催する、デュエルモンスターズのジュニアユース大会に出場することになった遊太達。 

はたして、遊太達は大会でどれだけ力を発揮出来るのか。

遊太は何故あの有名なカードデザイナーであるロベルト・フランシスが『ロードナイト』のオリジナルカードを遊太に渡したのかということを本人の口から聞けるのか。

そして遊太達は、大会に出場した猛者達にどこまで立ち向かえるのか!?

第六話。終わり。

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.38 )
日時: 2016/04/10 15:00
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

第七話「EとD、二つのHERO」


ミナコ社が主催する、ジュニアユースの大会の参加を決意した遊太達。

迫る選考会の日に備え、各自帰ってデッキの確認をしてその日を終えた遊太達。

そして三日後。『ロードナイト』のカードが発売されて3日経てば、『ロードナイト』の存在が多くのデュエリストに認知されるようになり、使用するデュエリストも現れた。

『ロードナイト』シリーズは既存のデュエリストからの評価は中々良く、久々の良カード扱いされていた。

そんなこと気にせず『ロードナイト』を使う遊太。そして遊太は再びゲームショップ影沼に来た。

遊太は誰よりも先に来て、店長である影沼和希に昨日の事を話した。

「そうか…遊太君が貰ったその『ロードナイト』は、あのカードデザイナーのロベルトが作った、世界で一つのオリジナルだったのか…」

「それで、動機が不純かもしれないけど何故ロベルトさんが僕にこの『ロードナイト』を渡したのか知りたいからあのジュニアユースの大会に出場するということになりまして…」

「へえ、大会に出場する動機が出来て良かったじゃないか、そのことは、きっと良い経験になると思うよ」

「うん、大会に出場するからには、ロベルトさんの言った通り、良いデュエルをして帰ってくるよ!」

そう影沼に伝えた遊太。すると。

「おっ、友達が来たみたいだよ?」

「こんちゃーす!」

店長である和希がそう言った時に扉が開き、菊姫達が入ってきた。

「あ、やっと来た、じゃあ僕菊姫達の所行きますね」

「ああ、大会に向けて思う存分デュエルすると良い」

遊太が菊姫の所に行った後、店長の影沼和希はこう呟く。

「ったく、ロベルトも人が悪いな…カードを作ったのも、それを遊太君に渡したのも僕に言わないで…」


「さて、今日も皆と一緒にここでデュエル…」

「ちょっと待て遊太」

「何さ菊姫」

「身内で戦っててもデュエルタクティクスを高めることは出来ないからさ、今日は違う所行かね?」

「何処へ?」

「中々のデュエルの腕前を持つデュエリストがいる所!」

そうして、菊姫は皆をとある場所に連れて行った。その場所とは…。

「ここは『バトルアリーナ』!?」

そこは以前行った事のある『バトルアリーナ』であった。

「以前来たことあるだろ?そして、ここに来るデュエリストはレベルの高い奴らばっかりだ」

「いきなりハイレベルなデュエリスト達と戦わなきゃいけないのですか?」

「おう真薄、確かにいきなりレベルの高いデュエリストと戦うのはキツイが、全国規模の大会となると強いデュエリストが山ほどいるってことだ」

「それに戦術もえげつない、かなり高度な戦術を持ってる奴が大半だから、ここにいる奴もかなりの腕前だし慣れさせても良いかなって思ってさ」

「なるほど、まず高度な戦術を見て、自分のデッキに何が足りないのか自覚してから再びデッキを組み直す…といった所かな?」

「その通りだぜ遊太、各自散り散りになってデュエリストとデュエルしろ!出来れば強そうな奴とやった方が良い、勝つこと、負けることも自分を成長させるきっかけだからさ」

「よし!早速デュエルしに行こう!」

各自強いデュエリストとのデュエルを求めて散り散りになる。すると、真薄が菊姫の所に寄ってくる。

「あの…菊姫さん」

「なんだ真薄?」

「僕はあなたとデュエルしてから、デュエルを沢山勉強してきました、そして昨日ようやく『HERO』と『ネオス』の両方のデッキが一応完成しました、そして今ここで、僕の『HERO』がどこまで通用するか、試してみたいです!出来れば…その…その雄姿を見てもらいたいというか…」

「…良いぜ、それならとっておきの相手を用意してやるよ」

「えっ、誰ですか!?」

「アタシの友達であり、大会で何度も当たってる相手だ」


そうして、真薄は菊姫に連れられ誰かを探していた。

「これからはかなりやり手でな、アタシと大会でベスト8を争った経験があった程なんだぜ?」

「そんな強い人と、僕はデュエルするのですか…?」

「相手にとって不足はないだろう?強い奴とデュエルするっていうことは、それだけデュエルタクティクスの向上が見込めるってことだからさ…ああいた!おーい!カズヒロー!」

菊姫の呼びかけに応じてこっちに来た男の子。ソイツは菊姫よりちょっと背の高い奴で、優しそうな外見をしている人だった。

「相変わらず調子良いみたいだな、カズヒロ」

「ああ、調子は抜群さ、あれ、その子って…この間話してた真薄君?」

「は、初めまして、広野真薄です」

「早速で悪いんだが、真薄とデュエルしてくれないか?」

「ああ良いよ、こっちも大会に向けてデッキの調整をしたいからね」

「そ、それじゃあ…よろしくお願いします!」

「お手柔らかに、真薄君」


「「デュエルッ!」」


「僕のデュエルは少しガチ目だけど、それを越えて行け、真薄君!」

Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.39 )
日時: 2016/04/10 14:11
名前: ロード (ID: IWueDQqG)

1・カズヒロのターン

「僕の先攻!手札から魔法カード『デステニー・ドロー』を発動!」

「『デステニー・ドロー』!?まさか、あなたのデッキは!?」

「その通り、僕は『D-HERO』を使うデュエリスト!『D-HERO デアボリックガイ』を墓地へ送り、2枚ドロー!」(カズヒロ墓地0→2)


『デステニー・ドロー』
通常魔法
手札から「D−HERO」と名のついたカード1枚を捨てて発動できる。
デッキからカードを2枚ドローする。


「やっぱり!」

「そして手札から『オーバー・デステニー』を発動!墓地の『D-HERO』と名の付いたモンスターを選択して、選択したモンスターのレベルの半分以下のモンスターをデッキから特殊召喚する!僕は『D-HERO ダイハードガイ』を守備表示で特殊召喚!」(カズヒロ墓地2→3)(カズヒロ手札5→4)

「更に僕は墓地の『D-HERO デアボリックガイ』の特殊効果発動!このカードを墓地から除外して、デッキから同名カードを特殊召喚!守備表示!」(カズヒロ墓地3→2)(カズヒロ除外0→1)


『オーバー・デステニー』
通常魔法
自分の墓地から「D−HERO」と名のついたモンスター1体を選択する。
選択したモンスターのレベルの半分以下の「D−HERO」と名のついた
モンスター1体を自分のデッキから選択し特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは、このターンのエンドフェイズ時に破壊される。

『D−HERO ディアボリックガイ』
レベル6
闇属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・800 守備力・800
自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外して発動する。
自分のデッキから「D−HERO ディアボリックガイ」1体を
自分フィールド上に特殊召喚する。


「そしてこのターン通常召喚が残っているため『エッジインプ・シザー』を召喚!」(カズヒロ手札4→3)

「モンスターが3体で『D-HERO』…ということは!」

「その通り、この3体をリリースして特殊召喚!出でよ『D-HERO ドグマガイ』!」(カズヒロ手札3→2)(カズヒロ墓地2→5)

大きな翼を持ち、腕に刃を持つHEROが召喚された!

「1ターン目からいきなりドグマガイを特殊召喚するなんて…!」

「攻撃力3400とはいえ先攻は攻撃出来ない、ここはカードを1枚伏せてターンエンド」(カズヒロ手札2→1)


カズヒロ

ライフポイント8000
手札枚数1枚
モンスター1体(D-HERO ドグマガイ 攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数5枚
除外されているカード1枚


(遊戯王DXで主人公のライバルが使うカードとして扱われた『D-HERO』…確かに強敵だし、癖の強いそのカードを扱えるのはデュエリストとしても強い証!)

(僕だって…EのHERO使いとしてDのHEROに立ち向かう!)

2・真薄のターン

「僕のターン!ドロー!」(真薄手札5→6)

「この瞬間!『D-HERO ドグマガイ』の特殊効果発動!正規の手段でこのカードが召喚された時——」

「説明はいりません!」

「?」

「ドグマガイは正規の方法で召喚された次のスタンバイフェイズ、相手のライフポイントを半分にするという効果でしたよね!」

「…そう、君のライフは8000から4000になる!ライフ・アブソリュート!」

「うわあーっ!」(真薄ライフ8000→4000)


『D-HERO ドグマガイ』
レベル8
闇属性
戦士族 効果モンスター
攻撃力・3400 守備力・2400
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の「D−HERO」と名のついたモンスターを含む
モンスター3体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
この方法で特殊召喚に成功した次の相手のスタンバイフェイズ時、
相手ライフを半分にする。


これを見て菊姫はカズヒロに感心する。

(流石カズヒロだな、わずか1ターン目で最上級のドグマガイを召喚してライフ半減させ、そして攻撃力3400で後続を絶つ…どうせあの伏せカードはドグマガイに耐性を持たせるカードと見て間違いないね)

(…さて、真薄はどうやってアイツを倒すのかな?)

「僕は、魔法カード『融合』を発動!手札の『E・HERO ワイルドマン』と『E・HERO オーシャン』を融合し『E・HERO ガイア』を融合召喚!」(真薄手札6→3)(真薄墓地0→3)

「へぇ…?」

「融合召喚に成功したガイアの効果でドグマガイの攻撃力の半分にして、その半分の攻撃力をガイアの攻撃力に加算する!」(ドグマガイ攻撃力3400→1700)(ガイア攻撃力2200→3900)


『E・HERO ガイア』
レベル6
地属性
戦士族 融合・効果モンスター
攻撃力・2200 守備力・2600
「E・HERO」モンスター+地属性モンスター
このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。
(1):このカードが融合召喚に成功した場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動する。
ターン終了時まで、そのモンスターの攻撃力を半分にし、
このカードの攻撃力はその数値分アップする。


「なるほど真薄君、君は『D-HERO』と対になる『E・HERO』の使い手だったのか…EとD、二つのHEROの対決が出来るとはね…」

「僕も…対決出来て嬉しいです!バトル!『E・HERO ガイア』で『D-HERO ドグマガイ』を攻撃!コンチネンタルハンマー!」

攻撃力が上回っていたため、このまま戦闘破壊されるのかと思われたが…?

「攻撃力を上げるという発想は悪くない…だけど、考え無しの猪突猛進では勝てない!速攻魔法発動!『禁じられた聖典』!」

「えっ!?速攻魔法!?」

「このカードは互いのモンスターが戦闘を行う時発動可能、ダメージステップ終了までこのカード以外のカード効果は無効化され、この戦闘のダメージ計算は元々の攻撃力・守備力で行う!」


『禁じられた聖典』
速攻魔法
お互いのモンスターが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
ダメージステップ終了時まで、
このカード以外のフィールド上のカードの効果は無効化され、
その戦闘のダメージ計算は元々の攻撃力・守備力で行う。


「そ、そんな!?」

「行けドグマガイ!デス・クロニクル!」

元々の攻撃力でバトルすることになってしまったガイアとドグマガイ。攻撃力2200と3400では違いがありすぎる、ガイアは簡単に破壊されてしまった。

「ガイア…!そう簡単にはやらせてくれないか…僕はモンスターを守備表示にして、カードを一枚伏せてターンエンド!」(真薄ライフ4000→2800)(真薄手札3→1)(真薄墓地3→4)


真薄

ライフポイント2800
手札枚数1枚
モンスター1体
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚


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