二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
- 日時: 2017/06/18 00:18
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。
注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。
登場人物
主人公 六道遊太 >>7
一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14
榊原龍矢 榊原龍奈 >>24
影沼和希 >>56
ロベルト・フランシス >>80
ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13
第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34
第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37
第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42
第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47
第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54
第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61
第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68
第十二話「大会前夜」 >>69
第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72
第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78
第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81
第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87
第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92
第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108
第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115
第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121
第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132
第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136
第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140
第二十五話「休憩時間」 >>141
第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147
第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154
第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164
第二十九話「通過点」 >>169 >>172
第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178
第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185
第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192
第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197
第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207
第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213
第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219
第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227
第三十八話「精霊達の秘密」 >>230
第三十九話「全国大会スタート!」 >>231
第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236
第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238
オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介
第一話で登場したもの >>6
第三話で登場したもの >>23
第五話で登場したもの >>35
第九話で登場したもの >>55
第十四話で登場したもの >>79
第十八話で登場したもの >>102
第二十二話で登場したもの >>122
作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)
二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150
二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156
二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168
二十九話に登場したもの OCG >>173
三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180
三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188
三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194
三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199
三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209
三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215
三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221
三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229
お知らせ
>>200 >>237
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- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.120 )
- 日時: 2016/09/05 21:58
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
8・菊姫のターン
「アタシのターン! ドロー!」(菊姫手札2→3)
ドローしたカードを見てみる菊姫。それは、菊姫が最も信頼するエースカード。『古代の機械巨人』だった。
(来てくれたか『古代の機械巨人』! ちょうど『歯車街』があるし……リリース1体で召喚出来る!)
-------------------
『古代の機械巨人』
レベル8
地属性
機械族 効果モンスター
攻撃力・3000 守備力・3000
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードが攻撃する場合、
相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
(2):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
-------------------
しかし、今の状況を見てこれを召喚しても意味が無いことに気が付いた菊姫。
(ああチクショウ、今のままじゃコイツを出した所で何にもなりゃしねえ、しかもアタシのライフは残り500……次のターン『キャッスル・ゲート』の効果を使われたら……終わりだ)
(とりあえず……更にドローしてチャンスを掴むぜ!)
「リバースカードオープン! 『貪欲な瓶』! コイツは墓地に存在するカード5枚を選択し、デッキに戻す。そしてカードを1枚ドローする! 『パワー・ボンド』、『古代の機械箱』2枚、『ダブル・サイクロン』、『トレード・イン』をデッキに戻して、1枚ドロー!」(菊姫墓地9→4→5)
-------------------
『貪欲な瓶』
通常罠
「貪欲な瓶」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):「貪欲な瓶」以外の自分の墓地のカード5枚を対象として発動できる。
そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
-------------------
(来い……逆転のカード!)
デッキから1枚ドローする菊姫。すると、カードを見て何か考える。
(このカード……上手く使えれば、あの圧倒的な守備力を何とか出来るぜ!)
「行くぜ! アタシは『歯車街』の効果で『古代の機械』モンスターのリリースを1体少なくする! 『ペアサイクロイド』をリリースして、レベル8の『古代の機械巨人』を攻撃表示でアドバンス召喚!」(菊姫手札4→3)(菊姫墓地5→6)
菊姫のエースカードの、鋼鉄なる機械の巨人が現れる! これに歓喜する岩ノ井と鏡山。
「出たー! アネゴのエースカード! アレを出して負けた試合は、殆ど無いッスよ!」
「アネゴ、いつもの調子に戻って来たな!」
しかし、少し疑問を抱く龍矢。
「アレ? 今の『ペアサイクロイド』は攻撃力3200で巨人の攻撃力を上回っているはず……なのに、なんでそれをリリースして巨人を? 『グリーン・ガジェット』がいる筈なのに……」
「た、確かに……でも、何かあって巨人を出したはずッス! 俺はアネゴを信じるッス!」
そして、フィールドの菊姫。
「アタシは手札から、魔法カード『古代の整備場』を発動! 墓地の『古代の機械』モンスターを手札に加える! アタシは『古代の機械巨竜』を手札に加える!」
-------------------
『古代の整備場』
通常魔法
自分の墓地に存在する「アンティーク・ギア」と名のついた
モンスター1体を手札に戻す。
-------------------
「そうか、わかったぞ!」
「何がわかったんだよ鏡山?」
「リリースだよ、巨竜はガジェットモンスターをリリースすることで異なる効果を得る、グリーンのガジェットは貫通効果を巨竜に与える!」
-------------------
『古代の機械巨竜』
レベル8
地属性
機械族 効果モンスター
攻撃力・3000 守備力・2000
(1):このカードの召喚のためにリリースしたモンスターによって以下の効果を得る。
●グリーン・ガジェット:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
●レッド・ガジェット:このカードが相手に戦闘ダメージを与えた場合に発動する。
相手に400ダメージを与える。
●イエロー・ガジェット:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合に発動する。
相手に600ダメージを与える。
(2):このカードが攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。
-------------------
「アタシはリバースカードを1枚伏せて、ターンエンド」(菊姫手札3→2)
(頼むから来るなよ……モンスターカード!)
菊姫
ライフポイント500
手札枚数2枚
モンスター3体『古代の機械獣』(攻撃表示) 『グリーン・ガジェット』(攻撃表示) 『古代の機械巨人』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚『歯車街』(フィールド魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
「菊姫大丈夫かな……モンスターが来たら、そこで終わりなのに……」
「大丈夫ッス、きっとアネゴはやってくれるはずッスよ!」
「ああ! きっと大丈夫だぜ! アネゴはやってくれるはずだ!」
「そうだね、今は菊姫を信じることだ!」
9・中ノ島のターン
「俺のターン! ドロー!」(中ノ島手札0→1)
(攻撃力500以上のモンスターが来れば俺の勝ちだ!)
しかし、手札に来たのはモンスターではなく、罠カードであった。
(チッ、モンスターじゃねえ……だけど、このカードは一気に勝負を決められるカード! 次のアイツのターン、このカードで終わりだ……!)
「俺はカードを1枚伏せて、攻撃表示の『キャッスル・ゲート』を守備表示にして、ターンエンド」(中ノ島手札1→0)
中ノ島
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター2体『アステカの石像』(守備表示) 『キャッスル・ゲート』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード1枚『磁力の指輪』(装備魔法)
墓地の枚数6枚
除外されているカード1枚
客席の才羽は、この状況を見て微笑む。
「どうやら、流れが菊姫に傾いたようだな」
流れという不確定なものがきたことを不思議がる遊太達。そして真薄が質問する。
「え、才羽さんわかるんですか?」
「ああ、中ノ島はこのターンで『キャッスル・ゲート』の効果で勝利しようと考えていた。だが、罠カードを出すことになった。これがどういうことかわかるか?」
「どういうことかって?」
「中ノ島がここで決め手を欠いてしまったことで、菊姫はしっかり決めに行くことが出来る。」
「で、ですが、今の菊姫さんにアステカの守備力を上回れるモンスターは……!」
「だがどうやら、菊姫は奴を利用しようと考えているようだが?」
「そうなんですか?」
「見ろよ、ニヤニヤしているぞ」
才羽の言う通り、菊姫はニヤニヤしていた。まるで全てことが思い通りに運んだように。
「どうやら、考えているようだな」
その言葉を聞いた途端、遊太達の顔が綻んだ。菊姫の顔を見た途端、不安が無くなったからだ。
菊姫は、さあ来い。こっちは準備万端だぜ。という顔に菊姫はなっていたからだ。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.121 )
- 日時: 2016/09/05 22:40
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
10・菊姫のターン
「アタシのターン! ドロー!」(菊姫手札2→3)
「このスタンバイフェイズに、罠カード発動!」
「何だ!?」
「罠カード『バトルマニア』を発動! このカードは発動された時、相手モンスターは全て攻撃表示になる! そして表示形式を変更することは出来ず、このターン可能ならば相手モンスターは攻撃しなければならない!」(中ノ島墓地6→7)
「ほお……ここで一気に勝負を決めようっていうのかい」
-------------------
『バトルマニア』
通常罠
相手ターンのスタンバイフェイズ時に発動する事ができる。
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターは全て攻撃表示になり、
このターン表示形式を変更する事はできない。
また、このターン攻撃可能な相手モンスターは攻撃しなければならない。
-------------------
「このターン、お前はコイツの効果でバトルを強要され、しかも『磁力の指輪』の効果でお前は『アステカの石像』しか攻撃出来ない! そして効反射ダメージで……お前のライフは0だ!」
この罠カードの発動によって、もうダメかと思う遊太達。
「ああっ! そんな罠カードを出すなんて!」
「戦闘を強要されたら、もう菊姫に勝ち目は……!」
しかし、菊姫はそれを待っていたかのようにニヤリと微笑む!
「フッ……この時を待っていたんだよ!」
「何だよ!? お前はこのカーン、戦闘を強いられて反射ダメージを受けるしかもう残された道は無いんだぞ! なのに待っていたなんて……! どういうつもりだ!?」
「確かに今のアステカは、アタシのモンスターじゃ倒せない……だけどな、その守備力を下げてしまえば、何も問題はないぜ!」
「罠カード発動! 『反転世界』! このカードが発動された時、フィールド上の効果モンスター全ての攻撃力・守備力を入れ替える!」(菊姫墓地6→7)
「な、何ィ!? 攻守を入れ替えるだとお!?」
-------------------
『反転世界』
通常罠
フィールド上の全ての効果モンスターの攻撃力・守備力を入れ替える。
-------------------
一瞬全てのモンスターが逆さになったと思ったら、一瞬にしてモンスターが元通りになる。
だが、攻撃力・守備力はというと……全て反転していた。菊姫の巨人と獣以外は。(『アステカの石像』攻撃力0→3500 守備力3500→0)(『キャッスル・ゲート』攻撃力0→2400)(『グリーン・ガジェット』攻撃力1400→600 守備力600→1400)(『古代の機械巨人』攻撃力3000→3000 守備力3000→3000)(『古代の機械獣』攻撃力2000→2000 守備力2000→2000)
「しゅ、守備力が0になっちまった……!?」
「更にアタシは『歯車街』の効果で、リリース1体で『古代の機械巨竜』を召喚! リリースするのは『グリーン・ガジェット』!」(菊姫手札3→2)(菊姫墓地7→8)
歯車モンスターをリリースされて出されたのは、歯車がむき出しの鋼鉄の機械巨竜。首には『グリーン・ガジェット』がハマっていた。
「巨竜の効果発動! リリースしたガジェットモンスターによって、更なる効果を得る! グリーンをリリースしたことで、貫通効果を得るぜ! そして……巨竜は『反転世界』の効果を受けてないので、攻撃力は3000のままだ!」
「そ、そんなバカな! 貫通効果を得るだと!?」
「更に、巨人は元から貫通効果を持っているぜ!」
「う、ウソだろ……!?」
「どうやら『バトルマニア』が仇になっちまったみたいだな! 行くぜラストバトル! まずは『古代の機械巨竜』で『アステカの石像』を攻撃! プレシャス・ブレイド!」
機械巨竜が守備力0となった石像に攻撃する! 守備力0の石像はいとも簡単に破壊されてしまい、その貫通ダメージを受ける中ノ島。
「うわあああ!」(中ノ島ライフ8000→5000)(中ノ島墓地7→9)
「続いて『古代の機械巨人』で、『キャッスル・ゲート』を攻撃! アルティメット・パウンド!」
守備力0となっては大きな扉も簡単に破壊される。しかも貫通ダメージで、更にダメージを喰らう。
「のわあああああ!」(中ノ島ライフ5000→2000)(中ノ島墓地9→10)
「これで最後だ! 『古代の機械獣』で、中ノ島にダイレクトアタック! プレシャス・ファング!」
そして、守る壁はもう無くなった中ノ島に、強力なダイレクトアタックが決まった!
「うわあああ!」(中ノ島ライフ2000→0)
ライフが3桁の状態、そして相手はライフが殆ど減らされていないこの状況から、まさかの大逆転勝利を収めた菊姫。
これに遊太達は当然歓喜した。
「やったー! 勝ったー!」
「流石アネゴッスよぉ!」
「これは相当凄いことだぞ!」
そして、会場も沸きに沸く。
「あんな状況から一気に勝つことが出来るなんて!」
「アイツも伊達にシードじゃなかったってことか……!」
「あの女、凄いじゃねえか! まさかあんな風に勝利を収めるなんてよ!」
そして、リングから降りた菊姫と中ノ島はというと。
「な、なんで……どうしてあの状況で負けたんだ……?」
「フン、アタシを甘く見るからこんなことになるのさ」
「絶対に……絶対に勝てるはずだったのに……」
「……あのよ、アンタ最初の時、アタシになら勝てるって言ったよな?」
「ああ、言ったけど?」
「勝てるって思っていた時点で、アンタは負けていた。つまりは……相手の実力を考えていなかったってことだ」
「え……」
「デュエリストに弱い奴なんていねえ、強い奴ばかりだ。それを考えていなかったお前は……戦う前から負けていた」
「そ、そうなのか?」
「ああ、そういうことだ」
「わ、わかった……今度はそういうことに気を付けてデュエルするぜ」
「じゃあ、頑張れよ」
そう言って、菊姫は遊太達の所に戻って行った。
そして、菊姫は皆から手厚い歓迎を受ける。
「凄いよ菊姫! まさかあんな状況から大逆転ぶちかますなんて!」
「流石アネゴッスよお! 信じてましたよお!」
「凄いぜ! 流石菊姫だ!」
「まあ、今回はアップアップだったけどな……」
(見ていろアキラ、今からトーナメントを勝ち上がって、必ずお前のところへ行くからな!)
第二十一話。終わり。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.122 )
- 日時: 2016/09/06 14:23
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
遊太のカード以外で初めてオリジナルカードが出たので、紹介します。
といっても、1枚ですが。
-------------------
『仕込まれた宝札』
通常罠(オリジナルカード)
セットされたこのカードが魔法・罠の対象となって破壊された時発動する。
デッキから2枚ドローする。
-------------------
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.123 )
- 日時: 2016/09/06 18:17
- 名前: ロード (ID: 0llm6aBT)
第二十二話「宝玉の煌めき」
皆にもみくちゃにされながらも、皆に歓迎される菊姫。
そして、菊姫はある疑問を率直に述べる。
「にしても、アタシにかけたあの呼びかけ、どうしてあんな風に的確だったんだ?」
「ああ、それならあの人、才羽さんが色々教えてくれたんですよ」
そう言って自分達がいた客席に立っている一人の男を指差す真薄。そこにはさっき真薄と戦っていた才羽がいた。
「あの人、菊姫さんが焦っていたことを見抜いて、それを僕らに教えてもらうように言ったのですよ」
「そ、そうなのか……! ありがとよ、後でアイツにも、礼を言わなきゃな……」
「言ってあげてよ、今回のデュエルは才羽さんのお陰で勝てたようなものだから」
「ああ、行ってくる」
「あ、俺達も行くッス!」
「俺も俺も!」
そう言って、菊姫は才羽の所へ向かって行った。ついでに岩ノ井と鏡山も。
そして3人が行った後、遊太は龍奈に言う。
「次は龍奈ちゃんの番だね。兄の龍矢君も初戦を突破したし、ここはやっぱり龍奈ちゃんも突破したいよね」
「うん。だって龍矢が勝ったから、私も頑張らないとね」
「ああ! 俺が勝ったなら、龍奈も勝たなきゃダメだしな」
「あっ、酷い。勝てるかどうかもわからないのに、勝たなきゃダメって言うなんて」
「えー? だって、龍奈は俺よりデュエルが上手いのに、頑張るだけっていう自信のない事を言うなんて」
「けど相手によっては、初戦負けもあり得るかもしれないからね。じゃあ、私はジュース買いに行ってくるわ」
そう言って、龍奈は3人の所を離れて行った。そして、龍矢が言う。
「なんだよ龍奈の奴。やけに弱気じゃねえか」
不満げな表情を浮かべる龍矢に対し、遊太と真薄が言う。
「まあまあ、龍奈ちゃんも全力を尽くすみたいだし、そう否定的に捕えなくても良いんじゃない?」
「龍奈ちゃんの実力は、龍矢君が一番よく知っていますからね。きっと大丈夫ですよ」
「うーん……そうかなあ?」
一方龍奈はというと、会場の一角にある休憩所でサイダーを飲みながらリラックスしていた。
「リラックスリラックス……しっかりリラックスすれば、きっと大丈夫なんだから……」
そう言うと、懐から1枚のカードを取り出す龍奈。そのカードは、青いカードをしたモンスターであった。
「ねえ……私のこと、恨んでる? あなたを使わなくなって、もう3年が経つけど……レインボー・ドラゴンを思い出とか言っちゃったけど、本当はあなただって……」
カードは何も答えてはくれなかった。
「……そう、よね。カードが喋るなんて……そんなことないわよね。あなたを使ったデッキ……まだあるけど、使ったらあの時の二の舞だから……ごめんね?」
何やら訳のわからないことを言っている龍奈に、とある人物が話しかける。その人物は。
「よう、久しぶりだな」
「あ、あなたは……瓜生!?」
「俺もこの大会に参加していたが、まさかお前も参加していたとはな……」
「私のレインボー・ドラゴンを、まだ狙っているの?」
「いや? 別に狙ってなんかないさ。それよりも……お前が持っているその儀式のドラゴンに興味あるな……」
「だ、ダメ! これは私の中でレインボー・ドラゴンの次に大切なカードだから……!」
「流石にそんなことはしねえよ。ただ……レインボー・ドラゴンを狙っているというのはウソじゃねえよ」
「やっぱり……!」
そして、シードの天羽天子の試合が終わると、次の試合である氷川と瓜生の試合が告げられる。
「おっ、俺のデュエルだな……それじゃあ、俺は行ってくるぜ。ま、お前も頑張って俺と試合出来るといいな!」
そう言って、瓜生は去って行った。
そして……一人思い悩む龍奈。
「レインボー・ドラゴンは確かに、私と龍矢の思い出のカード……けれど、あのカードも私にとって思い出のカード……けれど、あのカードも私にとって思い出のカード……私は、どっちを取ったらいいの……?」
そう言うと、更に考える龍奈。
すると、龍矢が龍奈に話しかける。
「探したぜ、龍奈。」
「あっ、龍矢……」
「どっちでもいいだろ、思い出のカードなんて」
「……」
「レインボー・ドラゴンでも、そのカードでも同じだと思うぜ」
「……そうだよね、思い出のカードは、どっちでも良いよね。戻ろ、龍矢」
「ああ!」
そう言って、双子は試合会場に戻って行った。
すると、試合が凄いことになっていた。
「アレ!? もう終わっちまったのか!?」
「どうやら終わっちゃったみたいね……」
氷川と瓜生の試合は、既に終わっていた。しかも、氷川の圧勝で。
すかさず、客席にいた菊姫に試合の内容を聴く龍奈。
「あっ、菊姫さん。デュエルはどうなりましたか?」
「ああ……序盤は瓜生が押していたんだが、徐々に氷川に追い詰められていって、起死回生をかけた手札から3体リリースするドラゴンをカウンターされちまったらしくてな……そして負けた」
「そうなんですか……」
「そんなことより龍奈! お前次のデュエルだろ! 行って来い!」
「あっ、はい! 行ってきます!」
「ああそれと! デュエル中は余計なことを考えないようにな。そうなると、アタシみたいに苦戦するぞ!」
「はい、わかりました!」
そう言って、龍奈はリングへ向かって行った。
そして、龍奈は行く途中こんなことを考えていた。
(そう……よね、目先のことに集中できないで、デュエルに勝つことなんて出来ないわよね……集中!)
デュエルリングには、龍奈の対戦相手である花咲林がいた。
「やっと来たか……」
「花咲選手、龍奈選手、共に来ましたね? それでは、互いのデッキをカットアンドシャッフル!」
そして互いにシャッフルしたあと、ジャンケンをする。龍奈がチョキで、花咲がパーだ。
「勝った龍奈選手、先攻後攻を選んでください」
「じゃあ後攻で」
「では、花咲選手先攻、龍奈選手後攻! 互いにデュエルリングに上がってください!」
そして、お互いにデュエルリングに上がって行く二人。
「準備が出来ましたね? それではデュエルスタートです!」
「「ルールはマスタールール3! ライフポイントは8000!」」
「「デュエル!」」
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.124 )
- 日時: 2016/09/14 15:45
- 名前: マッド ◆F8w1HB9s8I (ID: UxbhFITm)
お久しぶりです、マッドです。
いやーどのデュエルも面白いですね!
特に菊姫のデュエルが良いですね。
遊戯王の勝利条件が「相手のライフを0にする」ですので
それを思わせるような良いデュエルでした。
それからお願いがあります、次の「-龍殺-」に「ロードナイト」を使ってもいいですか?
龍奈のデュエルも楽しみにしています!
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