二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
- 日時: 2017/06/18 00:18
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。
注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。
登場人物
主人公 六道遊太 >>7
一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14
榊原龍矢 榊原龍奈 >>24
影沼和希 >>56
ロベルト・フランシス >>80
ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13
第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34
第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37
第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42
第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47
第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54
第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61
第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68
第十二話「大会前夜」 >>69
第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72
第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78
第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81
第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87
第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92
第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108
第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115
第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121
第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132
第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136
第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140
第二十五話「休憩時間」 >>141
第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147
第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154
第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164
第二十九話「通過点」 >>169 >>172
第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178
第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185
第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192
第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197
第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207
第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213
第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219
第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227
第三十八話「精霊達の秘密」 >>230
第三十九話「全国大会スタート!」 >>231
第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236
第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238
オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介
第一話で登場したもの >>6
第三話で登場したもの >>23
第五話で登場したもの >>35
第九話で登場したもの >>55
第十四話で登場したもの >>79
第十八話で登場したもの >>102
第二十二話で登場したもの >>122
作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)
二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150
二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156
二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168
二十九話に登場したもの OCG >>173
三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180
三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188
三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194
三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199
三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209
三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215
三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221
三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229
お知らせ
>>200 >>237
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.25 )
- 日時: 2016/03/17 00:40
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
更新が大分遅れました。すいません。
第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」
新しく龍矢と龍奈という友達が出来た遊太。しかし、謎の人物から貰った『ロードナイト』のカードの謎は未だ深まるばかりである。
あの時カードを貰った日から、謎の声が聞こえるようになったのである。
しかも、謎の声が聞こえたのはいずれもデュエル中の出来事。そして謎の声が聞こえた時に必ず、アッと驚くような大逆転を起こしたのだ。
絶対にこのカードには秘密がある。そう確信した遊太であったが、謎を確かめる術は無い。どうすれば謎が解けるのか悩んでいる遊太。
そして今日も謎は解けないので寝ることにした遊太。
「ごちゃごちゃ考えたって、解けない物は解けない…寝よう、明日もまたデュエルすればわかる」
そう言って電気を消し、ベッドで眠りにつく遊太なのであった。
「ん……」
遊太が目を覚ますと、真っ白な空間が広がっていた。見渡す限りの白。まるでこの世の中の全ての物が消え去ってしまったような純白の世界。
自分がどこにいるのか、何をしているのか、誰がいるのかも何もかもがわからないまっさらな世界。
「なんだよここ…一体何なんだよ!」
唐突に起こった謎現象により、パニックを起こしそうになる遊太。
「——」
声が聞こえた。はっきりとは聞こえないが勇ましい声達が聞こえる。
そして声の主であろう人物達が遊太の目の前に現れた。
その人物達は遊太にとって見覚えのある人物がいた。それは…遊太のカードであるイクスロードナイト達!?
「イクスロードナイト!?何でここに…」
「六道遊太よ」
「な、何…?」
イクスロードナイトの紅蓮の騎士が遊太に語り掛ける。
「まだ私達の声を断片的にしか聞くことが出来ないようだな…」
そして今度は飛竜のような鎧を身に着けドラゴンのような翼を生やした騎士…いや、ドラゴンナイトが遊太に言う。
「いずれお前は我々と共に来るべき戦いに備えなければならない」
今度は水色のクリスタルの鎧の騎士が語る。
「戦う相手は…闇、闇そのものだ」
「何なのさ、闇そのものって」
「…いずれ分かる」
更に獣の鎧と背中に生えた白き翼が特徴の騎士が言う。
「まだ信じがたいと思うが、いずれ戦わなければいけない宿命なのだ…」
「宿命って…一体何なのさ!」
「いずれ分かる…いずれな…」
そして光が満ちてきて…目を開けられない程の輝きが発せられた!
「う、うわああああっ!」
光の中に消えて行くイクスロードナイト。下へ下へと、光の中へ落ちて行った遊太。
「あああ…ああ?」
遊太が目を開けると…そこはベッドの上であった。
「…夢?」
ベッドの上で毛布を吹っ飛ばした痕跡が見られる。周りを見渡してみると、いつもの部屋であった。机と窓と本棚。机の上にはデュエルモンスターズのカードが置いてあった。
「…ふぅ、変な夢だったなぁ…だけど…」
安全を確認すると同時に考える遊太。何故自分の夢にイクスロードナイトの面々が出てきたのか、戦うべき闇とは何なのか。
それを考えるとますますロードナイトへの謎が深まっていく。謎の声に今夜の謎の夢。
「…やっぱりこの『ロードナイト』のカードには、絶対何かあるよ!何ってのはわからないけど…」
深く考えてみてもやっぱりわからなかった遊太は、今日も思考停止するのであった。
「やっぱり考えてもわからないや、そんなことより!今日もデュエルだ!」
「お母さん、行ってきまーす!」
「いってらっしゃい、遊太」
そして遊太は今日もゲームショップ影沼へと足を運ぶのであった。勿論デッキも添えて。
ゲームショップ影沼へ辿り着くと、いつものデュエル友達がいた。
菊姫、岩ノ井、鏡山、真薄、龍矢、龍奈の六人がそこにいた。
「おー来たか遊太!」
「今日もデュエルしよう!」
「あ、そうだ遊太に真薄に龍奈」
「ん?どうしたの菊姫?」
「今日は時間あるか?」
「まあ、日曜日だからね、普通に時間があるよ」
「僕も普通に時間があります」
「俺も今日は特に無いなぁ」
「じゃあ今日は良い所に連れてってやる」
「どこに連れてってくれるの?」
「デュエルの大会っ」
遊太達が菊姫、岩ノ井、鏡山の三人に連れて来られた場所は…。
「わーおっきい!」
「ここ何処ですか?」
「『バトルアリーナ』、言うならば巨大なゲームセンターさ」
「すっげぇ!色んなゲームが大量に置いてあるよ〜」
「コラ龍矢、今日は菊姫さんと一緒にデュエルの大会を見に来たんでしょ」
「けどさぁ龍奈、以前住んでた所じゃこんなデカいゲームセンターなんて無かっただろ?ワクワクするじゃねぇか!」
「もう、子供なんだから」
はしゃぐ龍矢を諭す龍奈。そして菊姫がこう説明する。
「このバトルアリーナは東京のこの辺りじゃかなり大きなゲームセンターでね、ここにもこんな風にデュエルスペースが置いてあるんだ、デュエルデスクつきでね」
「菊姫さん、あの大きなリングみたいな物は何ですか?」
「ああ真薄、アレはデュエルリングと言ってな、デュエルデスクを大きくした代物で大会とかに使われるんだ」
「そう言えば菊姫、何か今日は人が多くない?」
「ああ遊太、今日は丁度大会が行われる日でさ、ここでバトルトーナメントが開催されるから皆ここに来てるんだよ」
「あ、そういえばデュエルの大会に行くって言ってたよね、まさか僕らに参加しろってこと!?」
「そんなんじゃねえよ、今日の大会に出る人数はもう満員でさ、今日は質の高いデュエルを皆に見せてやろうって思ってな」
「そんなこと言ってアネゴ、ホントは自分が参加したかったのに予約入ってて出れなかったんッスよね」
「うるさい岩ノ井」
ゴチンと岩ノ井の頭にゲンコツをぶちかます菊姫。図星だったようだ。
「とにかく、この大会のハイレベルなデュエルを見て皆にデュエルの奥深さを知ってもらいたくてな」
「アネゴ…とりあえず大会見ましょうぜ」
「ああそうだな鏡山、観戦席に回って早く観戦しようぜ」
ドカッ!
「いたっ!」
誰かとぶつかってしまった菊姫。ソイツは緑のキャップを被り青いTシャツを着た遊太と同じくらいの背丈の少年であった。
「あ、悪い…」
「気を付けろよ、俺はこれから大会に出るデュエリストなんだからな」
「ああそうかい…って!お前はアキラ!」
「へぇ、俺を知ってるのか、俺も有名になったものだな…つーかお前誰?」
「忘れたとは言わせねえぜ!以前の大会で岩ノ井と鏡山とアタシをボコボコにぶっ倒しただろ!?」
「負かした相手のことなんて、いちいち覚えてられないね」
「完璧に忘れてやがる…」
菊姫がアキラと言い争いをしていると遊太や龍矢達がそこに駆け寄ってくる。
「菊姫、一体何を言い争ってるの?」
「ああ遊太、今ちょっと大事な話をしてる所なんだ!」
「菊姫さん以前その人と何かあったのですか?」
「ああ真薄…コイツとは大会でやりあった…って、いねぇ!アイツアタシを無視して大会に行きやがった!」
「…あの人って一体誰だったのですか?」
「…八神(やがみ)アキラ、以前アタシと大会でやりあった奴さ」
「そのアキラって人は強いのですか?」
「強いも何も、三回戦で岩ノ井にパーフェクト勝ちをして、準々決勝で鏡山を倒し、そして準決勝でアタシを完膚なきまで叩きのめした凄腕のデュエリストだ!」
「へぇー、そんな強い相手が菊姫さんと…」
「だがな、アタシはいつか奴にリベンジをすると誓った!…だが奴はすっかりアタシのことなんて忘れてたようだね…」
「強者の余裕ってものじゃない?」
「何だと遊太!それじゃアタシが弱者ってことになるのかよ!」
「い、いやそういう訳で言ったんじゃないけど…」
遊太に掴みかかる菊姫を鏡山と岩ノ井が止める。勿論真薄も一緒に。
そして岩ノ井達に止められた菊姫はようやく落ち着きを取り戻した。
「ふぅ…落ち着いた、とりあえず皆、この大会のデュエルをよーく見ておきな、凄いデュエルが見れると思うぜ」
「ふうん?」
落ち着いた菊姫は皆をギャラリーへと誘導する。デュエルが一番良く見れる所を紹介するらしい。
そして全員がギャラリーに着いた後、丁度大会が始まった!
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.26 )
- 日時: 2016/03/17 00:58
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
「皆さんお待たせしました!いよいよこの『バトルアリーナ』にて、デュエルモンスターズ公式大会『バトルカップ』の開始を宣言いたします!」
「うおおおお!!!」
司会がこう言い放った瞬間に会場が熱気に包まれる。ゲームショップ影沼でも時々大会はあったが、小規模な身内大会であり、皆で楽しくワイワイやるものであった。
しかし、この会場は今大勢の観客の熱気に包まれている。人数は200人くらいはいるだろうか。
「この大会では事前にエントリーした64名がデュエルを行い、優勝を目指す!そしてこの『バトルカップ』に優勝した人物は、この地区で最も強いデュエリストとして栄誉ある称号を手に入れます!」
「更に!この大会には中々高いレベルのデュエリストが参加いたします!そのデュエリスト達の熱き戦いを、とくとご覧あれ!」
「さあ!能書きはこれくらいにして、早速デュエルと行こうじゃないか!」
「オオオオー!」
「さあ、まずは一回戦!Are You ready!?」
「OK!」
「Three!Two!One!」
『『デュエルッ!』』
掛け声と同時に、大量に設置されたデュエルデスクでデュエルが始まる。
「俺は『終焉の王 デミス』の効果発動!ライフを2000支払ってフィールドのこのカード以外のカードを破壊する!」
「場から『神の通告』を発動!ライフを1500支払いモンスター効果を無効にして、破壊する!」
「墓地の光属性と闇属性を除外して『カオス・ソーサラー』を特殊召喚!」
「永続罠『虚無空間』を発動!お互いに特殊召喚を封じる!」
「速攻魔法『ツインツイスター』を発動!手札を1枚捨てて魔法・罠を2枚破壊!」
「『大革命返し』を発動!フィールドのカードを2枚以上破壊する効果を無効にする!」
1ターン1ターンが非常に長いはずなのに、何故か短く感じる遊太達。それだけデュエルが白熱しているということだ。
「にしても凄いデュエルタクティクスの連発だね、菊姫!ゲームショップ影沼とのデュエルとは大違いだ!」
「だろ遊太?ここでデュエルする奴は中々レベルの高い奴らばかりだからな、アタシもちょくちょく参考にしてるのさ」
「アネゴもこの大会じゃ最大ベスト4が良いとこッスからねえ」
「合ってるが今言う事か岩ノ井?」
そう言いながらゴチンと岩ノ井の頭にゲンコツをかます菊姫なのであった。
「全くお喋りがすぎるなぁ岩ノ井は、けど俺、こんなレベルの高いデュエル初めて見たぞ!やっぱりデュエルは奥が深いぜ!」
「そうよね龍矢、今までこんなハイレベルなデュエル見たことないもの」
「お?龍奈もこのデュエルのレベルの高さが理解できたか!」
一回戦からレベルの高さを見つけられた真薄や遊太は見入る。すると。
「おおっと!?ここで一回戦を一番早く勝ち上がった選手がいるぞ!?その名は…アキラ選手だ!そのアキラ選手にインタビュー!一回戦は強かったですか?」
「別に、相手が勝手に事故っただけさ」
「う、うーん、これはちょっと返答に困る言葉だぞ…」
「まあ、決勝に進むのはこの俺だ、どのみち決まってることさ」
「おおっと!?これはまさかの決勝進出予告!随分と自信たっぷりだ!」
「一回戦、全試合が終わりました!」
「よし!一回戦が終わった所で、間髪入れずに二回戦だ!」
これをギャラリーで見ていた遊太と菊姫はというと。
「凄いねあのアキラって人、一番乗りで勝っちゃったよ」
「ま、別にあれぐらいアイツならやるさ」
「でも、これだけ高いレベルの大会でアキラは決勝に行けるの?」
「ま、アイツなら余裕で行くんじゃないか?」
「そうかな…?」
こうして大会は順調に進んで行き、遂に決勝戦の時がやってきた!
「さて、長かった戦いももうすでに決勝戦!決勝戦はこのデュエルリングにて行います!」
「おおおお!」
「では、決勝戦に進出した二人を紹介するぞ!」
「まず一人目は、彗星の如く現れ多くの大会の優勝を勝ち取ってきた人物!八神アキラだあああ!」
「おおお!」
これを見て遊太と菊姫は言う。
「…ホントに決勝まで来ちゃったね」
「アイツならこれくらい出来て当然だ」
その言葉と同時に岩ノ井が言う。
「アネゴと俺達を完璧に倒しただけのことはあるッスからね」
「うるさい岩ノ井」
「お喋りが過ぎるぞ岩ノ井」
「わ、わかったよ鏡山…」
三人組の言葉を尻目に、真薄、龍矢、龍奈は観戦に夢中だ。
「凄いな!一体どっちが勝つんだろうな真薄!」
「どちらとも予測が着かないですね」
「けど、どっちも決勝まで来た実力者であることに変わりはないから、どっちに転ぶかわからないわよ」
いつもの七人が話していると、アキラの対戦相手の紹介がされる。
「続いてこちらは!頭脳的なプレイングスタイルでこのバトルアリーナのトップに名を連ねている、石崎洋太だ!」
石崎洋太。メガネをかけたいかにも真面目であるということをアピールした奴である。
石崎とアキラは互いに言葉を交わす。
「ふふん、君が決勝まで来るとはおもってなかったよ、ま、運も実力の内だからね」
「…言いたい事はそれだけかよ?」
「ま、僕の頭脳的プレイングで君のタクティクスを完膚なきまで粉砕してやるんですけどね!」
「…くだらない」
「え?」
「いかにも自分が勝つって宣言しているようなその発言がくだらない」
「ふふん、どうせ僕の勝ちなんですから、精々頑張ってみせてくださいよ」
「…じゃあ俺もお前に宣言する」
「何を?」
「このデュエル、アンタは酷い負け方をする」
「…ぶははは!酷い負け方をするのはそっちですよ!」
「クックック、それはどうかな?」
二人の舌戦が終わった所で、ジャッジは試合を始めようとする。
「それでは、両者デッキを置いてください、まもなく決勝戦が始まります!」
「さあ、この地区最強を決める戦い!勝つのはどっちだ!?」
「3!2!1!」
「「デュエル!!」」
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.27 )
- 日時: 2016/03/18 17:45
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
「デュエルリングにて、そのデュエルタクティクスを見せて見ろ!」
「この決勝の為に用意されたデュエルリングにて、その圧倒的な戦いが始まるぜ!」
「先攻は、アキラ選手だ!」
1・アキラのターン
「俺のターン!俺は手札から『伝説の黒石』を召喚!」(アキラ手札5→4)
デュエルリングに、黒い石が召喚される。一見するとただのただの赤黒く輝く石だが…。
「この石はただの石じゃない…ここから生まれる雛は、やがては青き瞳の竜と双璧を成す竜なのさ…『伝説の黒石』をリリースして『真紅眼の黒竜』をデッキから特殊召喚する!」
石がリリースされると、そこから紅き瞳を持つ黒きドラゴンが召喚された!(アキラ墓地0→1)
「おおっと!アキラ選手、1ターン目からエースモンスターである『真紅眼の黒竜』を召喚した!」
『伝説の黒石』
レベル1
闇属性
ドラゴン族 効果モンスター
攻撃力・0 守備力・0
「伝説の黒石」の(1)(2)の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
(1):このカードをリリースして発動できる。
デッキからレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが墓地に存在する場合、
自分の墓地のレベル7以下の「レッドアイズ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをデッキに戻し、墓地のこのカードを手札に加える。
『真紅眼の黒竜』
レベル7
闇属性
ドラゴン族 通常モンスター
攻撃力・2400 守備力・2000
真紅の眼を持つ黒竜。
怒りの黒き炎はその眼に映る者全てを焼き尽くす。
(遊戯王カードwikiより)
これを見て遊太と菊姫が会話する。
「デュエルデスクからでも見たけど…やっぱり『真紅眼の黒竜』がアキラ君のエースモンスターみたいだね」
「ああ、アタシもアイツに良いようにやられたさ、アタシのエースである『古代の機械巨人』も、攻撃力では上回ったがその戦法に成す術なく倒された」
「遊戯王DXでも主人公のライバルモンスターとして活躍したもんね!流石!」
これを聞いて真薄がここぞとばかりに口を開く。
「そうそう!そうなんですよ!最初に現れた時に主人公を圧倒的な勢いで倒した時にはもう痺れましたよ!」
「流石ブルーアイズと双璧を成すドラゴンだと思ったよね!」
「後々主人公へのライバル宣言をした時はホントに…痺れたよね!」
「お前らホント好きだね…そのアニメ」
アニメの話で盛り上がる遊太と真薄を見て呆れる菊姫を尻目に、デュエルは続く。まだアキラのターンだ。
「そしてリバースカードを2枚伏せてターンエンドだ」(アキラ手札4→2)
アキラ
ライフポイント8000
手札枚数2枚
モンスター1体(真紅眼の黒竜)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.28 )
- 日時: 2016/03/18 17:49
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
2・石崎のターン
「僕のターン、ドロー!」(石崎手札5→6)
「どうやら君は、このターンで僕の完璧なタクティクスにひれ伏してしまうみたいだ」
「ふーん?じゃあ見せてもらおうじゃないか、この地区最強の実力って奴を…!」
「ああ遠慮せず見せてやるさ!僕は魔法カード『トレード・イン』を発動!このカードの効果で、手札からレベル8のモンスターを墓地へ送って2枚ドローする!」(石崎墓地0→2)
『トレード・イン』
通常魔法
(1):手札からレベル8モンスター1体を捨てて発動できる。
自分はデッキから2枚ドローする。
「更にもう一度『トレード・イン』を発動!手札からレベル8のモンスターを1枚墓地へ送り、2枚ドローする!」(石崎墓地2→4)
「そしてもう一度『トレード・イン』を発動!手札からレベル8のモンスターを墓地へ送り、2枚ドロー!」(石崎墓地4→6)
『トレード・イン』三連発を驚いた顔で見つめる観客達。無論遊太達も見入っている。
しかし、対戦相手のアキラは腕組みをした態勢を崩さずそれを見ている。
「更に僕は『魔法石の採掘』を発動!手札のカードを2枚捨てて、墓地にある魔法カードを手札に戻す!僕は『トレード・イン』を墓地から手札に加える!」(石崎手札6→3→4)(石崎墓地6→9→8)
「そしてもう一度『トレード・イン』を発動!手札からレベル8モンスターを捨てて、2枚ドロー!」(石崎墓地8→10)
『魔法石の採掘』
通常魔法
(1):手札を2枚捨て、自分の墓地の魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(遊戯王カードwikiより)
手札交換を繰り返す石崎に、龍矢と龍奈達は疑問の声を抱く。
「何をやってるんだろうあの石崎って人は?わざわざ手札交換を繰り返して…」
「墓地肥やしをしてるように見えるけど…一体何をしようとしてるの?」
「ただ手札に困ってるんじゃねぇの?」
「いや、これには何も策が無いって訳じゃないでしょ?わざわざ『魔法石の採掘』で『トレード・イン』を使いまわしているんだから」
「う、う〜ん…」
「まあ見てなよ二人とも、デュエルにおいて意味の無い行動なんて、基本無いからな」
菊姫に言われて龍矢と龍奈は大会に向き直る。デュエルがこれからどうなるか確かめる為に。
まだ石崎のメインフェイズ1。それなのに石崎は既に勝ち誇った顔をしている。
「…アンタ何勝ち誇った顔してるんだよ?」
「ふん、僕の墓地にはモンスターが5体いる、これはどういうことかわかるかい?」
「…わからないな、というか早くお前のターンを進めろよ、俺のターンが来る前に明日になっちまうぜ?」
「随分と余裕だね、だがその余裕も、このカード一発で吹き飛ぶ!」
「へぇ?」
「僕は魔法カード『ソウル・チャージ』を発動!このターンバトルを封じる代わり、自分の墓地のモンスターを任意の数だけ選択して、それを可能な限り特殊召喚する!…もっとも特殊召喚した分だけライフを失うんだけど…瞬殺すれば関係無い!」
「出ろ!僕の最強モンスター5体!」
ドオッと会場が沸き立つ!このターンで一気に5体特殊召喚して、その後一気に勝負を決めようという石崎の戦略が見えて勝負が一気に決まると思ったからだ!
「『青氷の白夜龍』!『闇の侯爵ベリアル』!『ブリザード・プリンセス』!『異次元エスパー・スター・ロビン』!『コスモクイーン』!特殊召喚っ!」(石崎手札4→3)(石崎墓地10→5→6)(石崎ライフ8000→3000)
これには実況もハイテンションになってしまう。
「これは何というデュエルタクティクス!なんといきなり5体のモンスターを召喚だー!しかも召喚したのは全て最上級モンスター!」
「このターンはバトルフェイズは行えない、しかし、これを喰らってしまったら1ターンでアキラ選手は負けてしまう!」
「更に!『闇の侯爵ベリアル』の効果でアキラ選手はベリアル以外を攻撃出来ない!その上魔法・罠の対象にも出来ないぞ!」
「更に更に!『青氷の白夜龍』の効果で罠カード等を場に出せば攻撃したとしても白夜竜に攻撃が誘導される!」
「そしてベリアルを消し去っても同じ対象誘導効果を持つ『異次元エスパー・スター・ロビン』がいる!」
「アキラ選手はこの布陣をどうやって掻い潜るのだろうか!?」
このタクティクスを見て遊太達もどよめく。
「凄い!一気に5体のモンスターを召喚した!」
「このターンはバトルフェイズが出来ないとはいえ、次のターン総攻撃を喰らったら終わりですね!」
「こんなことを1ターンでするなんて…凄い!」
「上手く守りきれたとしても、この鉄壁の布陣を掻い潜るのは難しいわ!」
「こんなことをたった1ターンで行うなんて…なんて強さでしょうか…!」
一様に驚く遊太、龍矢、龍奈、真薄。確かに凄いことだが、菊姫と岩ノ井、鏡山はそうとは思ってないような表情を浮かべていた。
「いや遊太、こんなことは誰にだって出来る…アタシだって、岩ノ井だって、アンタたちだって出来る、むしろ1ターンもアキラに猶予を与えたアイツは…馬鹿だ」
「ええ!?」
「まあ見てみろ、このデュエル、すぐに決着が着く」
菊姫にそう言われて4人はデュエルに向き直る。
デュエルはまだ石崎のターンであり、石崎がアキラに挑発を仕掛ける。
「アキラ君、君も中々のデュエリストだったが、所詮僕の敵ではなかったということだね」
「……で?」
「でって?」
「その次は何かあるのかって話さ」
「確かにこのターンバトルは行えない、けどバーンカードで相手ライフを削ることは出来る…僕は手札から魔法カード『デス・メテオ』を発動!1000のダメージを受けて貰う!」(石崎手札4→3)(石崎墓地6→7)
石崎の場から炎を纏った隕石がアキラに襲い掛かり、アキラは1000のダメージを受けてしまう。(アキラライフ8000→7000)
「更に僕は手札から『ミスフォーチュン』を発動!このカードは相手モンスター一体を選択して、そのモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える!『真紅眼の黒竜』の攻撃力の半分、1200のダメージを相手に与える!」(石崎手札3→2)(石崎墓地7→8)
カードからシルクハットにマントの男が出現すると、手から波動を出してアキラに攻撃する。(アキラライフ7000→5800)
「おおーっと、攻撃出来ないことを逆手に取って『ミスフォーチュン』のデメリットを回避した!攻撃出来なくても相手にダメージを与える!これは凄いぞ!」
『ミスフォーチュン』
通常魔法
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。
選択したモンスターの元々の攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
このターン自分のモンスターは攻撃する事ができない。
『デス・メテオ』
通常魔法
相手ライフに1000ポイントダメージを与える。
相手ライフが3000ポイント以下の場合このカードは発動できない。
(遊戯王カードwikiより)
「更に僕はカードを2枚伏せてターンエンド」(石崎手札2→0)
「実況の私が推測するに…あの伏せカードは相手を妨害するカードでしょう!そうに違いありません!」
伏せたカードを実況に完璧に推測された石崎は更に勝ち誇った顔をする。
(フフフ…僕の伏せたこの2枚のカードは『拷問車輪』と『昇天の黒角笛』…奴が不穏な動きを見せたならこの二つで妨害してやる…)
「我ながらまさに惚れ惚れする程の鉄壁の布陣だ!」
「クックック…」
「な、何がおかしい!?」
「いやさ、そんな程度で鉄壁の布陣だなんて言うお前に笑ってるのさ、ライフを5000を無駄にしてそんなチンケなコンボで勝った気になってるお前に、笑いが出てるのさ」
「ふん、君こそこの超絶望的な状況で強がりを言える君の根性だけは大したものだね、ターンエンドだよ」
石崎とアキラの舌戦の応酬が続いているが、実況は冷静に状況を判断する。
「流石に地区最強の石崎洋太だけあって、完璧な布陣を作り上げました!笑っているアキラ選手ですが…流石にこの状況は辛いのではないか!?」
『拷問車輪』
永続罠
相手フィールドのモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
対象のモンスターは攻撃できず、表示形式の変更もできない。
そのモンスターがフィールドから離れた時にこのカードは破壊される。
(2):自分スタンバイフェイズに発動する。
相手に500ダメージを与える。
この効果は対象のモンスターがモンスターゾーンに存在する場合に発動と処理を行う。
『昇天の黒角笛』
カウンター罠
相手モンスター1体の特殊召喚を無効にし破壊する。
(遊戯王カードwikiより)
石崎
ライフポイント3000
手札枚数0枚
モンスター5体(青氷の白夜龍)(闇の侯爵ベリアル)(ブリザード・プリンセス)(異次元エスパー・スター・ロビン)(コスモクイーン)
魔法・罠ゾーンのカード2枚(拷問車輪)(昇天の黒角笛)
発動しているカード0枚
墓地の枚数8枚
除外されているカード0枚
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.29 )
- 日時: 2016/03/18 17:50
- 名前: ロード (ID: IWueDQqG)
3・アキラのターン
「俺のターン、ドロー…」(アキラ手札2→3)
「このデュエルの前に言ったよな石崎?」
「ああ、僕が酷い負け方するって言った君の発言だろう?残念ながら酷い負け方をするのは君になりそうだ」
「…ふん、アンタは何も分かっていない…」
「何…?」
「わかってないならそれでいいや、俺の2枚の伏せカードと、レッドアイズだけでお前を葬る…俺はこう予言しておこう、ターンエンドだ」
「な、なんと!?アキラ選手は何もせずターンエンドしたー!?」
アキラ
ライフポイント5800
手札枚数3枚
モンスター1体(真紅眼の黒竜)
魔法・罠ゾーンのカード2枚
発動しているカード0枚
墓地の枚数1枚
除外されているカード0枚
「アキラ選手、まさかの何もせずにターンエンド!これは勝負を捨てたのか!?」
「アキラ君いくら勝負を諦めたからって、何もせずにターンエンドするなんてデュエリストとしてのプライドを捨てたのかい?」
「いいや、俺のレッドアイズと2枚の伏せカードでお前を葬る…そういった筈だけど?」
「精々強がりを言ってな、どうせ僕の勝ちだとは思うけど…」
4・石崎のターン
「僕のターン、ドロー!」(石崎手札0→1)
「実況である私が言うのもアレですが、果たしてアキラ君は諦めてしまったのか?それとも何か作戦があるのか?」
「作戦なんて無いさ!どのみち僕が勝つのだからな!」
「…ふふっ、調子に乗ってると後で痛い目に遭うぜ?ま、どうせ俺が勝つんだけどな…俺の『真紅眼の黒竜』で…」
ギャラリーでアキラのことを見ていた遊太。すると…?
(アキラ…やはり私を使ったあのコンボを使うのか?)
(…また謎の声!…けど『ロードナイト』を使ってデュエルしてないのに…なんで!?)
(アキラよ…それは確かに私にしか出来ないコンボだが…だがそれは私を犠牲にして成り立つコンボ…また…それをやるのか?)
(この声…厳かだけど深みを持つこの声は…まさか、アキラ君のレッドアイズ!?)
(…やはり、私の声はまだお前に届かないのか…構わない、やってくれ…)
(本当なら、私が奴に突撃すれば良いだけのこと…それなのに相手に攻撃させて…相手より上回りたい…強くありたい…それがアキラ、お前のデュエルだから…)
(レッドアイズが…悲しんでいる?)
遊太が聞こえているレッドアイズの声のこともお構いなしに、アキラは不敵に構えている。
「行け!『闇の侯爵ベリアル』で『真紅眼の黒竜』を攻撃!ヘル・スクラッチャー!」
『真紅眼の黒竜』はベリアルの攻撃によって簡単に破壊された。その時、アキラは不敵に微笑む!(アキラライフ5800→5400)
「この瞬間!罠カード発動!『レッドアイズ・バーン』!」
「何っ!?罠カード!?」
「『レッドアイズ・バーン』は、自分フィールドの『レッドアイズ』モンスターが戦闘か効果で破壊された時、そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手と自分は受ける!」
「何!?疑似的な『破壊輪』の効果を持つカードだと!?」
「さらにカウンター罠『地獄の扉越し銃』を発動!このカードはダメージを与える効果が発動した時、そのダメージを相手に与える!」
「そ、そんな!アキラが受ける筈のダメージを僕が受ける事になって、これで僕のライフは…」
「THE・ENDだな」
レッドアイズの形をした黒き炎が石崎に襲い掛かる!
「うわああああ!」
ドカーンッ!
アキラの罠により、ライフポイントが0になってしまった石崎。アキラの予言通りになってしまった…。(石崎ライフ3000→0)
『レッドアイズ・バーン』
通常罠
「レッドアイズ・バーン」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの表側表示の「レッドアイズ」モンスターが戦闘・効果で破壊された場合、
破壊されたそのモンスター1体を対象として発動できる。
お互いのプレイヤーはそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
『破壊輪』
通常罠(制限カード)
「破壊輪」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを破壊し、
自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
『地獄の扉越し銃』
カウンター罠
ダメージを与える効果が発動した時に発動する事ができる。
自分が受けるその効果ダメージを相手に与える。
(全て遊戯王カードwikiより)
「こんな…筈じゃ…」
「言っただろ、レッドアイズと伏せカード2枚でお前を倒すってな…そしてお前は…酷い負け方をした」
実況は。
「…なんということでしょう!まさかの圧倒的不利な状況からこの勝利!そして、伏せカードを考えず猪突猛進してしまった石崎選手…これはデュエリストとしてどうなのか?せめて伏せカードを1枚でも除去してから攻撃すれば良かったのでは?」
「勝負にたらればを言ってはしょうがありませんが、この状況で除去カードを使わないのは…」
「とはいえ、アキラ選手の勝利だー!」
「数々の熱戦を生み出したこの『バトルカップ』のデュエル!しかし、決勝戦はわずか4ターンで決着!」
「しかし、数々の熱戦を生み出し、そして頂点に立ったの…彗星の如く現れ数々のデュエル大会を征し、そしてこの大会を征して地区最強の称号を手に入れた、八神アキラ選手だあああ!」
ワアアアアアッ!
これをギャラリーで見ていた遊太達はというと。
「…凄いです、まさかこんな決着になるなんて…」
「高いレベルのデュエルだったぜ…!」
「…けど、あの時自爆特攻していれば効果を発動出来たんじゃ?」
「なのにわざわざ相手に攻撃させるなんて、相手を馬鹿にしているような…そんな気がしました」
「…レッドアイズ…」
アキラのデュエルに感心しつつも、そのデュエル内容に疑問を持つ遊太達。
特に遊太は、レッドアイズの声と思われる謎の声を聞いて一層胸が苦しくなっていた。
(…レッドアイズ…その苦しみ…分かって貰えず苦しいだろうな…)
(今度は僕らの『ロードナイト』の…声?)
(いずれ、その苦しみから解放される時が来るかもしれん…いずれ…な…)
(ロードナイト…?)
遊太の耳に聞こえる謎の声。レッドアイズと…ロードナイト?
「レッドアイズ…」
「ん?どうした遊太?」
「いや、何でもない…」
表彰台に上がったアキラは、そのまま表彰され地区最強の称号を手にした。
しかし遊太には聞こえていた。
彼の持つ『真紅眼の黒竜』の、苦しみの声を…。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48