二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 遊戯王デュエルモンスターズEXS「ロックします」
- 日時: 2017/06/18 00:18
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
初めまして、アニメもカードもどっちも好きな遊戯王ファンのロードと申します。
カードもやりますが、まだそれ程詳しくないので至らない部分もあります。その辺りはご了承ください。
注意事項
1 荒らしは厳禁
2 誹謗中傷は禁止
3 アドバイスは奨励しますが、批判や文句は禁止。
4 OCGに無いオリジナルカードや、都合の良いオリジナルカード、アニメオリジナルカード等が登場します。しかも主人公がそのオリカ使いです。抵抗感のある人はスルーしてください。
5 ルールはOCG準拠ですが、時折間違えることがあるのでその時はしっかり忠告してください。
6 文章のレベルが低く、時々おかしい所があるので時折訂正することがあります。
7 遊戯王についてある程度詳しくないとわからない所があるのである程度知っておいた方が良いです。
8 更新の速度が早かったり遅かったりと、更新の速度にムラがあります。
9 ルールはマスタールール3を施行しております。
登場人物
主人公 六道遊太 >>7
一条寺菊姫・岩ノ井翔太・鏡山大地・広野真薄 >>14
榊原龍矢 榊原龍奈 >>24
影沼和希 >>56
ロベルト・フランシス >>80
ストーリー
第一話「奇跡の騎士」 >>1 >>2 >>3 >>4 >>5
第二話「ネオスに込めた思い、マウスのHEROデッキ」 >>10 >>11 >>12 >>13
第三話「ディフォーマーVS新たなイクスロードナイト」 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22
第四話「黒き炎!真紅眼の黒竜使いのアキラ」 >>25 >>26 >>27 >>28 >>29
第五話「デュエルと強さ」 >>30 >>31 >>33 >>34
第六話「戦いの幕開け」 >>36 >>37
第七話「EとD、二つのHERO」 >>38 >>39 >>40 >>41 >>42
第八話「七色に輝くレインボー・ドラゴン」 >>43 >>44 >>45 >>46 >>47
第九話「謎のデュエリスト、Dの挑戦!」 >>48 >>49 >>50 >>51 >>52 >>53 >>54
第十話「似たもの同士?ディフォーマーVSビークロイド!」 >>57 >>58 >>59 >>60 >>61
第十一話「頑張れ、岩ノ井!勇気の究極恐獣」 >>62 >>63 >>64 >>65 >>66 >>67 >>68
第十二話「大会前夜」 >>69
第十三話「いざ、選考会」 >>70 >>71 >>72
第十四話「揺れるペンデュラムと、炎のイクスロードナイト!」 >>73 >>74 >>75 >>76 >>77 >>78
第十五話「ジュニアユース開幕!」 >>81
第十六話「侵略のエーリアンデッキ」 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87
第十七話「浸食!グレイドルの罠」 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92
第十八話「己の運をギャンブルに乗せて」 >>93 >>94 >>95 >>96 >>97 >>98 >>99 >>100 >>101
第十九話「電撃ビリビリ!電池メンズ」 >>103 >>104 >>105 >>106 >>107 >>108
第二十話「LITTLE HERO」 >>109 >>110 >>111 >>112 >>113 >>114 >>115
第二十一話「舐められたシード」 >>116 >>117 >>118 >>119 >>120 >>121
第二十二話「宝玉の煌めき」 >>123 >>126 >>129 >>130 >>131 >>132
第二十三話「出陣! 黄昏の忍者隊」 >>133 >>134 >>135 >>136
第二十四話「アキラの実力」 >>137 >>138 >>139 >>140
第二十五話「休憩時間」 >>141
第二十六話「ピンチ! 呪いの酸巨人」 >>142 >>143 >>144 >>145 >>146 >>147
第二十七話「合体融合! VWXYZ」 >>148 >>151 >>152 >>153 >>154
第二十八話「飛翔せよネオス! コンタクト融合!」 >>157 >>158 >>163 >>164
第二十九話「通過点」 >>169 >>172
第三十話「星騎士の輝き。英雄騎士の強き心」 >>174 >>175 >>176 >>177 >>178
第三十一話「ネオスVSパワー・ツール! 友達だから」 >>181 >>182 >>183 >>184 >>185
第三十二話「菊姫の実力」 >>186 >>189 >>190 >>191 >>192
第三十三話「虹竜と竜姫神」 >>195 >>196 >>197
第三十四話「僕が憧れたHERO」 >>203 >>204 >>205 >>206 >>207
第三十五話「菊姫とアキラ」 >>210 >>211 >>212 >>213
第三十六話「菊姫さんと僕」 >>216 >>217 >>218 >>219
第三十七話「決勝戦! 遊太VSアキラ」 >>222 >>223 >>224 >>225 >>226 >>227
第三十八話「精霊達の秘密」 >>230
第三十九話「全国大会スタート!」 >>231
第四十話「野性解放! 熊五郎のビーストデッキ」 >>232 >>233 >>234 >>235 >>236
第四十一話「超こいこい! 花の花札衛デッキ」 >>238
オリジナルカード、もしくはアニメオリジナルカードの紹介
第一話で登場したもの >>6
第三話で登場したもの >>23
第五話で登場したもの >>35
第九話で登場したもの >>55
第十四話で登場したもの >>79
第十八話で登場したもの >>102
第二十二話で登場したもの >>122
作中に出たOCGカードとオリジナル。(二十五話までは小説の中に書いてあります)
二十六話に登場したもの OCG >>149 オリジナル >>150
二十七話に登場したもの 龍矢が使用したカード >>155 江崎が使用したカードとオリジナル >>156
二十八話に登場したもの 真薄のカードとオリジナル >>167 石崎のカード >>168
二十九話に登場したもの OCG >>173
三十話に登場したもの 遊太のカードとオリジナル >>179 星野のカード >>180
三十一話に登場したもの 龍矢のカード >>187 真薄のカード >>188
三十二話に登場したもの 菊姫のカード >>193 天羽のカード >>194
三十三話に登場したもの アキラのカード >>198 龍奈のカード >>199
三十四話に登場したもの 遊太のカード >>208 真薄のカード >>209
三十五話に登場したもの アキラのカード >>214 菊姫のカード >>215
三十六話に登場したもの 菊姫のカード >>220 真薄のカード >>221
三十七話に登場したもの 遊太のカード >>228 アキラのカード >>229
お知らせ
>>200 >>237
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- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.160 )
- 日時: 2016/11/09 18:06
- 名前: ロード (ID: fNlXVxWP)
>>159
コメントありがとうございます。たくっちスノーさん。
ADS本当に便利なものですよね、自分も確認のためにちょくちょく利用します。
次に来た時は内容についてのコメントお願いしますね〜。
コメントありがとうございました。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.161 )
- 日時: 2016/11/09 23:31
- 名前: たくっちスノー ◆R2P/OYAuYY (ID: VOI/GMTL)
改めてたくっちスノーです!
内容拝見しました!
中々参考になります!特に
ライフポイント8000
手札枚数0枚
モンスター2体
魔法・罠ゾーンのカード1枚
発動しているカード1枚
墓地の枚数3枚
除外されているカード0枚
という表記は、いちいち覚える必要が無くなる上にわかりやすいので、自分もそういう風に書いてみようと思います
そして主人公のオリジナルカテゴリ、ロードナイトですが、特殊召喚効果を持つモンスターが多くて、中々回しがいがありそうですね。
けどオリジナルカテゴリって難しいですよね(´・ω・`)
このカテゴリはどういう戦法なのか?ということを忘れないようにしないといけないし
だからこそ市販のカテゴリを見るたび作り込まれてるなぁと感激します
更新期待してます!
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.162 )
- 日時: 2016/11/10 09:35
- 名前: ロード (ID: rHtcSzQu)
>>161
内容を見てくれてありがとうございます。中々参考になったそうで、こちらも嬉しいです。
元々はあの書き方、自分が忘れやすいので見やすくて覚えやすいように書いたものです。おかげで内容把握がはかどっています。(時折忘れることもありますが……)
どうぞご自由に使ってください。こうした方が見やすいかもしれませんから。あなたも、私も。
ロードナイトは元々、回しやすくするために作りました。ただ、最初は方向性が固まっていなかったので色々意味不明でしたが……今の所は、テーマとしては「『ロードナイト』を手札に溜め込んで展開し、締めは『イクスロードナイト』に任せる」という感じです。
ですが以外と守りにくいので時々脱線しかけます。そうなる度に、やっぱりたくっちスノーさんのよに公式は凄いなあとなります。
コメント、ありがとうございました。
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.163 )
- 日時: 2016/11/15 18:57
- 名前: ロード (ID: MMm5P7cR)
まさかのロックバーンデッキに驚く遊太達。このままでは、何の策もなく石崎にライフを削られ、負けに繋がってしまう。
「な、なんとかならないッスかアネゴ!」
「要はロックしているカードを除去してしまえばいいが……アイツのことだ、絶対にロックを崩させないカードを仕込んでいるはずだ……」
「本当なの……?」
6・真薄のターン
(たった数ターンでダメージをこんなに……相手は長期戦を見越して、僕のライフを直接削るつもりか……なら、早くあのカードを除去しないと!)
「僕のターン、ドロー!」(真薄手札4→5)
引いたカードを見て、真薄は安堵の表情を浮かべる。
(やった! 魔法カード『サイクロン』! このカードは魔法・罠を1枚破壊できるカード。これでグラヴィティ・バインドを……!)
「手札から、速攻魔法『サイクロン』を発動! フィールドの魔法・罠を1枚破壊する! 僕が破壊するのは、グラヴィティバインド!」
カードから出現した竜巻が、グラヴィティ・バインドを破壊しようと飛んで行く。が。
「そうはいかないよ!。永続罠発動! 『宮廷のしきたり』。このカードが場にある限り、この永続罠以外の永続罠を破壊することはできないんだよ」
「そ、そんな! 『サイクロン』が……!」(真薄手札5→4)(真薄墓地4→5)
「残念だったね。僕がわざわざグラヴィティを野ざらしにしておくと思ったのかい? 間抜け君」
予想通りの結果に、菊姫は納得する。
「な? 言った通りだろ」
「うん。菊姫の思ったとおり、これじゃあしきたりを破壊しない限り、永続的に攻撃はロックされてしまうよ」
「かと言って、しきたりと他の永続罠は同時に破壊することはできない。幸いあの永続罠はバウンスや除外には対応しないが、大体の魔法・罠に対応するカードは破壊するカード。さて、真薄はどうするのかね」
遊太と会話し、真薄がどうするかを見極めようとする菊姫。他のメンバー達は、固唾を飲んで行く末を見守っていた。
そして真薄はというと。
(やっぱりそう簡単には……なら!)
「罠発動! 『リビングデッドの呼び声』! このカードは、墓地のモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。僕は『N・フレア・スカラベ』を特殊召喚する!」(真薄墓地5→4)
墓地から、カブトムシのようなモンスターが特殊召喚される。攻撃力は500と、一見貧弱だが、体中に炎をたぎらせる。
「フレア・スカラベの攻撃力は、相手フィールドの魔法・罠の数×400ポイントアップする。君の魔法・罠は3枚。よって攻撃力は、1200アップの1700だ!」
「ふーん、で?」
「フレア・スカラベはレベル3モンスター、グラヴィティバインドの効果は受け付けない! 行け、『プロミネンス・ドラゴンに』攻撃! フレイム・バレット!」
手の中から生み出した炎が、相手のモンスターを襲う! だが。
「永続罠発動! 『光の護封壁』! このカードは発動した時1000の倍数のライフを払う。そして、払ったライフポイントの数値分以下の攻撃力を持つ相手モンスターは、攻撃できない!」
「そ、そんな!」
「そうだな……君が大型モンスターを出して来ないとも限らないから、ここはライフを3000ライフを払って攻撃力3000以下の攻撃を出来なくするよ。払うライフには困ってないからね」(石崎ライフ8000→5000)
フレア・スカラベの攻撃は、光の壁に阻まれて届かなかった。
「うう……僕はカードを1枚伏せて、ターンエンド!」(真薄手札4→2)
真薄
ライフポイント5200
手札枚数3枚
モンスター2体『E・HERO アナザー・ネオス』(攻撃表示) 『N・フレア・スカラベ』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
攻撃しようとしても、ことごとく防がれてしまう真薄。菊姫達はただただ心配するばかりであった。
「あんな罠まで仕込んでいやがったとはな。こうなるとレベルの低いモンスターを強化してすり抜けることも……できなくなっちまった」
「おいおいどうするんだよ! 攻撃はできない、ダメージは受け続ける! これじゃどうしようもないじゃねえか!」
「うん……なんとかしてこのロックから脱出しないと、このまま恒久的にダメージを受け続けることになって、負けちゃうわ!」
「真薄君……!」
7・石崎のターン
「僕のターン、ドロー。そしてこのスタンバイフェイズに 君に600ダメージを与える」(石崎手札1→2)
「……」(真薄ライフ5200→4600)
「そして僕は手札から、魔法カード『マジック・プランター』を発動。僕のフィールドの永続罠を1枚墓地へ送り、2枚ドローできる。僕は、グラヴィティ・バインドを墓地へ送って、2枚ドロー!」(石崎墓地2→4)(石崎手札1→3)
自らロックを解除したことに、驚く真薄。
「なんで? あそのカードは置いておいた方が良いんじゃ……」
「バカだねえ、良いカードが手に入ったから、コイツは用済みなのさ、僕は手札から、永続魔法『平和の使者』を発動! コイツが場にある限り、互いに攻撃力1500以上のモンスターでは攻撃できない!」(石崎手札3→2)
「な、なんだって!? 護封壁で3000以下のモンスターの攻撃を封じて、その上更に攻撃の高いモンスターの攻撃を封じるなんて……!」
「万が一お前が攻撃力3000以上のモンスターを出してこないとも限らないからね。念には念をって訳さ。ターンエンド! そして君に500のダメージを与える!」
「ううっ……」(真薄ライフ4600→4100)
石崎
ライフポイント5000
手札枚数2枚
モンスター2体『プロミネンス・ドラゴン』(攻撃表示) 『ボーガニアン』(守備表示)
魔法・罠ゾーンのカード4枚
発動しているカード3枚『宮廷のしきたり』 『光の護封壁』 『平和の使者』
墓地の枚数4枚
除外されているカード0枚
石崎と真薄の試合を、遊太達以外に見ている人物がいた。
それは、あのアキラである。アキラは以前あの石崎をボコボコにのしたことがあるが、石崎がどれだけのデュエルをするようになったのか、気になったのである。
そして、今の状況を見て。
「ほう? ちっとはやるようになったじゃねえか、あのガリ勉メガネ。ま、俺ほどじゃあねえが……」
だが、真薄にも一言言う。
「アイツ、ダメージこそ受けちゃいるが、布石を整えているようにも見える……となれば……この後アイツがなにかをお見舞いしそうだな」
8・真薄のターン
「僕のターン!」
(どうする? あの2枚のせいで、モンスターを出してもダメージは与えられない! かといって、相手に直接ダメージを与えるカードは僕のデッキには1〜2枚程度……引き当てられるとは思えない……けど、うだうだ言ってちゃ何も始まらない。これが未完成のデッキでも、これを言い訳になんかできない!)
「ドロー!」(真薄手札3→4)
ドローしたカードを見る真薄。 だが、ドローしたカードはこの状況ではあまり役に立たないカードだった。
(これじゃあどうにもできない……なら! これに賭ける!)
「手札から、速攻魔法『手札断殺』発動! このカードは、互いに手札を2枚捨てて、2枚ドローする! 僕は、『N・エア・ハミングバード』と『N・ブラック・パンサー』を捨てる!」
「おやおや、手札に困って運任せの手札交換カードを使うなんて、大丈夫かい? 僕は『工作列車 シグナル・レッド』と『魂の解放』を捨てる」
「そして、2枚ドロー!」
(今の状況を打開するには、このカードを使うしかないんだ! お願い……来て! 逆転のカード!)
カードを2枚引く真薄。すると。(真薄墓地4→6)(真薄手札4→3)(石崎墓地4→6)
(こ、このカードは!?)
希望が見えた。一筋の、希望が。
(このカードなら、あのロックを切り抜けられる! そして、次に繋げられる! よし、行くぞ!)
「僕はカードを1枚伏せて、『N・グロー・モス』を攻撃表示で召喚!」(真薄手札3→1)
なにやら簡略化された人間のようなモンスターが現れる。攻撃力は300と、非常に貧弱。
「ターンエンド!」
真薄
ライフポイント4100
手札枚数1枚
モンスター3体『E・HERO アナザー・ネオス』(攻撃表示) 『N・フレア・スカラベ』(攻撃表示) 『N・グロー・モス』(攻撃表示)
魔法・罠ゾーンのカード4枚
発動しているカード1枚『リビングデッドの呼び声』
墓地の枚数6枚
除外されているカード0枚
9・石崎のターン
「僕のターン、ドロー。スタンバイフェイズに、『平和の使者』の維持コストでライフを100支払うよ」(石崎手札2→3)(石崎ライフ5000→4900)
「そしてお前に600ダメージを与える!」
「……」(真薄ライフ4100→3500)
「どうやらエピローグは近いようだ。このターンで君は僕に敗北する!」
「一体、何を……」
「僕は、魔法カード『融合』を発動! 『プロミネンス・ドラゴン』と『ボーガニアン』を融合させ、エクストラデッキから『重爆撃禽 ボム・フェネクス』を融合召喚する!」(石崎手札3→2)(石崎墓地6→9)
現れたのは、炎と機械が一つになった、不死鳥のごときモンスターであった。
そして、効果を発動させる石崎。
「ボム・フェネクスの効果発動! このモンスターの攻撃を放棄する代わりに、フィールドのカードの数×300ポイント相手にダメージを与える!」
「そ、そんな! 今フィールドにあるカードは12枚。3600のダメージを僕は受けるの!?」
「その通り! 行け! 敗北者は消毒だ〜!」
このままでは、せっかく積み上げてきた苦労がまるで無意味になってしまうと感じた真薄。そして観客席の遊太達も。
「真薄ー!」
「真薄くーん!」
悲痛な叫びが、真薄に向かって飛ぶ。
真薄は!?
- Re: 遊戯王デュエルモンスターズEXS(イクス) ( No.164 )
- 日時: 2016/11/16 19:25
- 名前: ロード (ID: aU0XF0c4)
ボム・フェネクスの轟炎が、真薄に襲いかかる! このままでは、真薄は3600のダメージを受けて、石崎に負けてしまう! 真薄は……!
「罠カード発動! 『エレメンタル・チャージ』! 自分フィールドの『E・HERO』の数×1000ポイントライフを回復する! 今僕の場にはアナザー・ネオスがいるため、1000ポイントライフを回復する! 同時に、フィールドからカードが1枚減ったため、ボム・フェネクスのダメージも300減る!」(真薄ライフ3500→4500) (真薄墓地6→7)
「なにっ!?」
轟炎が直撃し、大ダメージを受ける真薄。だが、直前の回復によって、かろうじてライフを繋ぎとめた。
「うっ、うう……」(真薄ライフ4500→1200)
「チッ、仕留め損ねたか! だけど、相当なダメージを受けただろう、ロックは万全なこの状況、次のターンを待つだけで僕は勝てる! これが、僕があのアキラに勝つために編み出した必殺のデッキの威力だ!ターン、エンド!」
石崎
ライフポイント4900
手札枚数2枚
モンスター1体
魔法・罠ゾーンのカード3枚
発動しているカード3枚『宮廷のしきたり』 『光の護封壁』 『平和の使者』
墓地の枚数9枚
除外されているカード0枚
この様子を、観客席からじっと見ていた遊太達。ひとまず一撃死は免れたことに、安堵する。
「どうにか敗北だけは免れたか……」
「けれど、これでますます苦しくなっちゃったね……」
「このままじゃ負けちゃうんじゃないか?」
「そんなのダメよ! せっかくここまで踏ん張れたのに……」
「チクショウ、これも全部石崎のバカがデッキをどこかに捨てたせいッス! 勝ちたいからってデッキを捨てる奴が……」
「けど、真薄は自分の意思であのデッキを使っているんだ。言い訳はできないぜ……」
「頑張って、真薄君……とにかく、頑張って……!」
遊太の頑張れという小さな叫び。デュエルリングに届くのだろうか。
10・真薄のターン
「僕のターン……」
(ここまでは整っている……けど、後1枚が足りない……ここであのカードを引けなかったら、確実に僕は負けてしまうだろう)
(けれど、ここで引くのがあの勇気なんだ。主人公が主人公している、あの瞬間を、僕の手で再現してみせるんだ!)
「僕のターン、ドロー!」(真薄手札1→2)
引いたカードを見た真薄。すると、ひきつった顔が綻んだ。
「石崎さん、さっき次のターンが どうとか言ってましたけど……次のターンはありません! ここで終わらせます!」
「な、何を言ってる! そんなことができるわけ……」
「やってみせますよ……僕は、フレア・スカラベとアナザー・ネオスをリリースして、レベル7の『E・HERO ネオス』を、アドバンス召喚!」(真薄手札2→1)(真薄墓地7→9)
2体をリリースして現れたのは、宇宙より飛来した、新たな『HERO』! どこかあの星の戦士を思い出させるモンスターだ。
「何を考えているんだ? 2体リリースして、効果のない通常モンスターをアドバンス召喚するなんて……」
「こうするのさ、行くぞ! ネオスとグロー・モスを、コンタクト融合!」
「何、コンタクト融合だと!?」
ネオスとグロー・モスが、宇宙へと飛び立って行き、銀河の中で、一つとなる!
「銀河の英雄と、光の生命体よ、今こそ一つになってその力を見せよ! コンタクト融合! 『E・HERO グロー・ネオス!』」
光輝く銀河の中から現れ出たのは、人間の体に光輝く体を持ったネオスだった。
「ゆ、融合魔法無しで融合召喚だと……?」
「コンタクト融合モンスターは、ネオスと素材モンスターをデッキに戻すことで、融合召喚できる! そして、コンタクト融合したネオスの戦う場所は、ここだ……! フィールド魔法『ネオ・スペース』を発動!」
フィールドが、虹色の宇宙に包まれる。その影響を受けたグロー・ネオスは、攻撃力が上がる。
「『ネオ・スペース』の効果で、ネオスとそのコンタクト融合モンスターの攻撃力は500アップする。よってネオスの攻撃力は3000になる。そして伏せカードオープン! 『受け継がれる魂』。墓地のモンスターを1体除外して、その攻撃力分フィールドのモンスター1体の攻撃力を上げる! 僕はアナザー・ネオスの攻撃力を加えて、攻撃力を1900アップして、4900にする!」(真薄除外0→1)
「……いくら攻撃力をあげても、この状況を打開することはできないよ。攻撃力が高くても低くても、攻撃はできないからな!」
「……あなたは少し臆病な人だ、安全な所から直接相手に攻撃できないと戦えないひとだ。その壁を断ち切る!」
「罠発動! 『トラップ・スタン』! フィールド上の罠カードを全て無効化する!」(真薄墓地9→10)
「な、何!? 護封壁が……だが『平和の使者』の効果で攻撃は……」
「グロー・ネオスの効果発動! 相手フィールドの表側で存在するカードを破壊することで、3つの効果の中から1つを使える! 僕は、表側表示の『平和の使者』を破壊する!」
「な、何ィ!? これじゃあ攻撃が……」
「そして、魔法を破壊したグロー・ネオスは、相手にダイレクトアタックができる!」
「な、何ーっ!? そんなー!」
「行くぞラストバトル! グロー・ネオスの攻撃! ライトニング・ストライク!」
稲妻を纏った槍が石崎を直撃! 攻撃力とライフは同じ4900。ジャストキルとなった!
「ぐあああ! 後少しで勝てたのに〜!」(石崎ライフ4900→0)
「や、やった! まるであの勇気のような大逆転勝利だーっ!」
これには観客席の遊太たちも大喜び。
「やりやがったあ! 流石アタシの仲間、真薄だぜ!」
「真薄くーん! やったねー!」
そして、試合が終わった石崎は遊太達に囲まれていた。
「さて、負けたんだからお前がやったことを全部吐いてもらおうか!」
「ぼ、僕は、何も知らないぞ!」
「それはどうかな」
あくまで否定する石崎の所に、才羽と天羽が来た。
「このグループの参加者全てのデッキを調べた。調べた結果、『E・HERO』を使っているデュエリストは、真薄君しかいないことがわかった」
「そして、あなたがデッキの捨ててあった女子トイレに入っていくのを見たという人もいたわ。男でね」
「んなっ……!?」
「どう? これでもまだ言い逃れをするつもりかしら……?」
「…………」
完全に押し黙ってしまった石崎。遊太達の鋭く痛い視線が、石崎に突き刺さる。
そして天羽が、石崎に言う。
「デュエリストの魂であるデッキをダメに したあなたの罪は重いわ、だから……真薄君に謝りなさい」
「は、はい……」
石崎は真薄の前に来て、深々と頭を下げて。
「すいませんでしたっ……!」
「はい、行ってよし。これに懲りたら、二度とこういうことするんじゃないわよ!」
「は、はひぃ〜……!」
そう言って、石崎は逃げ帰って行った。
それを見て、真薄はほっとした。
「とりあえず、これで一件落着ですね。才羽さん、天羽さん、どうもありがとうございました」
「礼には及ばない」
「デュエリストとして当然のことをしたまでですもの」
二人にお礼を言う真薄に、横から菊姫がお礼を言う。
「いやあすまねえ。あなたがたがいなかったら今頃うちの友達が大変なことに……ありがとうございました」
「なに、才羽の奴が『あの子はここで潰れていいデュエリストじゃない』って言ったからよ」
「見込みのあるデュエリストを見守るのも、デュエリストの役目だからな」
「なんていい人なんだ……」
「僕も、途中で会わなかったらどうなっていたか……」
遊太も思わず感動する。
そして、才羽は懐から、濡れて使い物にならなくなった元のデッキを、真薄に渡す。
「すまない。もう少し早く見つけていたら……」
「良いんです。見つけてくれただけでも、嬉しいですから」
「そうか、なら良かった。じゃあ、俺達はこれで」
「ありがとうございました」
だがその瞬間、天羽が菊姫に向かって言う。
「菊姫ちゃん? 今回は手助けしたけど、ベスト4であなたと当たる時は、手加減なんて一切しないから覚悟していてちょうだい」
「おう! 望む所だぜ!」
そして才羽も真薄に。
「頑張れな、真薄君」
「は、はいっ」
そう言って、二人は去って行った。
そして、龍矢は真薄に言う。
「真薄。次は俺とお前のデュエルだぜ」
「あっ、そうでしたね。僕も、負けませんから!」
互いに闘志を燃やす二人。が、ここで岩ノ井が言う。
「そういえば次はアネゴのデュエルじゃなかったッスか?」
「あっ、そうだった! ここは二人に続いて、一丁暴れるか! じゃあ行ってくる!」
「いってらっしゃーい」
そして、龍奈や鏡山達が観客席に向かって行く。しかし、真薄はその場に残っていた。気になった遊太は一緒に残る。
真薄は、使えなくなってしまったデッキに向かって言う。
「……僕のデッキ。たとえ何ヵ月かかっても、元のデッキに戻すからね」
真薄がそう言った時、遊太の目には奇妙なものが映る。
(えっ、何これ……?)
それは、真薄を取り囲んでいる融合『E・HERO』たちだった。真薄を、笑顔で見つめながら。
そして、遠目からネオスがそれを見ているという。不思議な光景。
慌てて目をこすると、そのモンスター達は消えていた。
(なんだったんだ……?)
「どうしたんですか? 遊太君」
「いや、ちょっとね……行こうか」
「はいっ」
そう言って、二人は観客席に向かって行った。
一方、アキラはというと。
「ほう、あの真薄って奴も結構やるじゃねえか……ま、俺が求めているのは、遊太との対戦だがな……」
第二十八話。終わり。
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