白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.

第八話「墜落地点」



たまたま同じように被ったのか、それともネタがないのか知らないが

僕らはまた襲われた。しかも前回同様に謎のカラクリにだ

いい加減気をつけないと次は無いかもしれない

でも何だこれ?意識だけの世界みたいな感じ?僕って今本格的に昏睡状態なんじゃないだろうな?


・・・きろ~


え、なんか今声が


起きろ~


起きろって・・・僕に対して?


新八起きろ~


やっぱり僕の事?ってかこの声は・・・


定春起こしてみて


え?


アウッ!ガブリ


え、何か頭がズキズキしてきた――――――



「だああああああああああああああああ!!!!????」

「やっと起きたアルか」

ようやく目が覚めた、しかしその目覚めは最悪だった


どうやら宇宙船はそのまま墜落し、僕らはどこかへ放り出されたらしい

だが僕らが今いる場所は断崖絶壁、その上目の前には悪の組織の本拠地のような建物まである

ハッキリ言ってかなり不気味なところだ


「いてててて・・・・神楽ちゃん、起こすならもう少し穏やかに起こしてよ」

「いつまでも寝てる眼鏡が悪いアル、強制起床ネ」

「イヤ今のじゃ起きるどころか永遠の眠りについちゃうから」

そこでハタと気づく

「銀さんと姉上は?」

「銀ちゃんと姉御はあっちアル」

神楽ちゃんが指を差した先では「ほら銀さん起きてください」と銀時が妙に殴られまくっていた

度を越えると生死に関わるので、ため息をつきながらも銀時を起こしに行った

「銀さーん、起きてくださーい」

「何寝ボケてんだよ、定春は茹でた方がいけるんだよ」

「寝ボケてんのはてめぇだァァ!!定春食ったことでもあんのか!!」

いい加減起きないと話進まないんですけど!!

「うー・・・もうあと5分・・いやせめてもう50分寝かせてくれぇ・・」

「せめてじゃねぇよ!!せめての許容範囲超えてるから!!せめても許せない範囲だから!!」

「そりゃお前、せめての心が狭いからだろーが」

「話をややこしくすんじゃねェェェエエエ!!ってアンタ起きてるじゃねェかァァァアアア!!」


ギャーギャーワーワー大騒ぎ



――――そしてそんな様子を見ている飛行物体が一体