白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.

第十八話「初任務」



「任務だァ?」

「そう、今日は君にも行って貰う事になったから」


銀時達が黒の教団に滞在してから数日後、初めて任務が言い渡された

呼び出されたのは万事屋トリオとエクソシストが二人


「同行する二人だけど、アレン君はこの前会ったから知ってるよね

で、こっちが・・・」

「ラビっす、ハジメマシテ」


ラビと名乗った赤毛の人はひらひらと手を振る


「で、俺達はどんな事をすればいいんですか?具体的に述べよ」

「とある商船で奇怪現状が何度か起きているらしくて

どうやらそこで販売されている商品がイノセンスの可能性があるんだ

任務はその調査と、イノセンスが確認された場合その確保。今回は交渉が必要になるかも知れない」

「エクソシストが三人も必要なほど危険な任務なんさ?」

「そうとは言い切れないんだけど

探索部隊(ファインダー)の調査だとAKUMAの数はかなり多いらしくてね

それに狭い船上だと、こっちの戦いが不利になりかねない

こっちには新人が一人いるから、その教育的な事も兼ねてこの人数なんだ」

「その奇怪現象ってどんな物何ですか?」

「――残念だけど、それはよく分からないらしんだ

探索部隊の話によると、商品の紹介中に決まって起きるらしくてね

なんだかよく分からない空間に飛ばされて、気がつくといつの間にか元の所に戻っているんだとか」

「閉鎖空間みてーなモンか?」

「ハルヒは呼ぶカ?」

「いや某ライトノベルのヒロインは関係ないから

ってか既に僕達のボケに着いて来れてないんじゃないですか?教団の皆さん」


なにはともあれ僕らは任務に出発した





「だけど何で商船で商品の紹介なんかしてるんでしょうかね」

「何でもTVショッピング的な事もしてるらしくてよ、正確にはその収録中の出来事らしいぜ」

「銀ちゃん銀ちゃん、ピン子!ピン子は居るアルか?私サインの用意して来たネ!」

「バ.カかお前。こんなちゃちな番組なんかにんな大物が居るわけねーだろが

もしいたら俺が一番欲しいっつーの」

「アンタら何しに来たんですか・・・って二人とも何でそんなに顔引きつってんですか?」

「や、何つーか・・・」

「船って聞いていたからてっきり海とかだと思ってたので・・・」


そう、奴らがいるのは船は船でも宇宙船上だ

今はどこだかの国の上を飛んでいる真っ最中である

しかも中では時々天人と遭遇したりもする、免疫のない人間なら多少は驚くだろう


「って何でそんなに平然としてるんさアンタらは」

「僕達にとってはこんなんあって当たり前ですからね」

「お互い慣れって恐ろしいなオイ」

「「「「・・・・・・・・・」」」」


場の空気が少し重くなってしまった


「あ、始まるみたいですよ」


そうこうしている間に収録が始まり司会者が出て来た


「今日紹介する珍商品はゲームです!さぁそれでは製作者の方に登場していただきましょう!」


その言葉が合図かのように会場内から拍手が起こった