白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.

第三十四話「男の心のヒーローはいつだって石○章太郎」
「神田さん!って言うか効かないって一体どう言う―――」
「アイツに銃弾とか炎を放ってもさっきみてぇに飲まれて返されるっつってんだよ」
「ってかお宅の室長さんの脳内構造が飲み込めないんだけど。何でそんなモン作れるわけ?」
「知るか」
銀時の意見を一刀両断する神田
そんな不毛なやり取りをしてる間にも、不規則な機械音は近づいて来る
「って来たァァ!!コムリン来たよオイィ!!」
『エクソシスト、捕獲。直ちニ改造しマス』
言いながら、コムリンの側面からは網やら投げ縄やらハンマーやらノコギリやら蝋燭やら
あれ、後半微妙に違くね?
とにかく色んな意味でヤバそうな道具が次から次と出て来る
「ちょっ、ヤバイですよコレ。僕達改造じゃなくて解体されそうなんですけど」
「改造って何だよ改造って。サイボー○009じゃねぇんだぞ」
「いや銀さん、ボケるならせめて仮○ライ○ーとかにしてくれませんか?
平成の10代は誰も知りませんよそんな昔の作品」
「バカヤロー。知らねぇの?仮○ライ○ーとサイボー○009は作者一緒だぞオイ」
「ってかこの小説の作者何でそんな事まで知ってんですか?いつ生まれたんだよ作者」
緊張感の無い、いやぶっちゃけ状況的にもイマイチ緊張感が無いのだが
何てやりとりを交わしている間に、コムリンは銀時を目に捉える
『エクソシスト。坂田銀時、コノ男ヲ直ちニ改造せヨ』
「オイィィィィ!!何で俺ェェェ!?」
言うが早いが今度は巨大なドライヤーとパーマをかける機械っぽいものが出て来る
コレはコレである意味ヤバイ
コムリンはそのまま銀時を追い始める。逃げる銀時。ついでに新八
「銀さぁぁぁん!!」
「ってか何だソレェェェ!!明らかにエクソシスト関係ねぇだろうがァァァ!!!」
『エクソシスト、坂田銀時、志村新八。コノ二人ヲ直ちニ改造すべシ』
そうエクソシストって・・・・・・・・・待て待て待てェェェェ!!!!
「何で僕までェェェ!?」
僕エクソシストじゃないんですけどォォォ!!っと言う新八の悲鳴は
爆音とコムリンの足音に掻き消された(哀)
*
「何で僕達ばっかりこう言う目に遭うんでしょうかね・・・・・・」
「神様はよっぽど俺達が嫌いらしいな」
あの後
なんやかんやで逃げ回るも、やはり限界があった
しかも何故か今回のコムリンは相手の攻撃パターンを記憶する機能まで付いているらしく
銀時や新八だけでなく、敢え無くアレン・神田・ラビも逃げざるを得なくなった
デリート
現在五人は使われてない倉庫っぽい所で何故か銀時を中心に『コムリン消滅作戦会議』を開いている
バラ
「と言うわけで、『コムリンを解体して土に返してあげようの会』第三十五回ミーティングを
始めたいと思いまーす」
「明らかに題名変わってんじゃないですか!!」
「様はコムリンを破壊するんだから同じじゃないですか」
「そんな身も蓋も無い・・・・・・・」
「とにかく、奴には直接攻撃していくしかねぇ。飲まれて返されちまうからな」
「物理系の攻撃でこの中で一番破壊力があるのって、多分ラビさんの武器ですよね
あれだけ大きな槌なら大丈夫じゃないんですか?」
「いんや。試しに何回か叩いて見たけど、全然効かねぇ。ありゃ相当硬ぇさー
それにアイツが吐き出した火判は、俺の攻撃の威力を少し上回ってたさ」
「それは僕も感じました。なんだか威力が上乗せされてるような感じでしたね」
「・・・・さっきから思ってたんですけど、大体アレは何の為に作られたんですか?
それが分かれば弱点とかも案外簡単に見つかると思うんですけど」
「一応、コムイさんは僕達エクソシストの為に作っているらしいんですけど・・・・・」
「殆どアイツが仕事から逃げる為の様なモンだろうが」
「―――――アンタら本当に世界の終焉を阻止しようって思ってるんですか
このままだと世界の終焉の前に教団の終焉が来ちゃいますよ」
「「「・・・・・・・・・・・・・(目逸らし)」」」
新八のツッコむ声音は異様に落ち着いている
本来ボケである銀時でさえ目が通常の三割増くらい死んでいて、アレンは少し居た堪れなかった

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