白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.



第三十一話「一つの疑問と襲撃と」



突然の襲撃にパニックになり逃げ惑う乗客達

そしてAKUMAと交戦するエクソシスト+α


「破滅ノ爪!!」

「劫火灰燼、火判!!」


アレンは巨大化させた左手の爪で敵を引き裂き、ラビは大蛇を模した火柱で攻撃し

銀時は空中でAKUMAを踏み台にしながら次々と破壊していく

しかし数が数な上、レベル2も何体か混じっており終わる気配は無い


「アレンさん!大方の人達は非難出来ました!!」

「ありがとうございます!君達も早く非難してください!!」

「アレン!こいつ等出来るだけ遠くの方で壊すさ!船が落下したら大惨事になる!!」

「分かりました!銀時さんにもこの事を伝えて――――銀時さん?」


銀時はレベル2のAKUMAを目の前にしているのだが、何を考えているのか逃げてばかりいる


「ちょ、何やってるんですか!?早くしないとやられちゃいますよ!!」

「や、そうなんだけどさ」


心なしか銀時は若干焦っている様に見える

AKUMAはそんな事お構い無しに鎌のような腕を容赦なく振り下ろし続ける


『どうしたぁぁ?エクソシストォォ!!』

「っせーな。俺は仮だっつー、のっ!」


ガキッと木刀がAKUMAに当たり、そのまま斬り裂いた――――かの様に見えた

しかしAKUMAは破壊されず、木刀は装甲の所で止まっていた


「ちょ、何があったさ!?」

「知らねーよ!何かさっきっから調子悪ィんだよ!!」

「銀さ―――」


駆け寄ろうとした新八に、他のAKUMAの銃口が向けられる

ヤバイ――――そう思った時



「新八ィィィィ!!」



ドカッと言う衝突音と共に、神楽に蹴り飛ばされたAKUMAが遠くに吹っ飛ぶ


「エライさ神楽!」

「神楽ちゃん!!」

「新八ィ、銀ちゃん何か変ネ。もしかしてまだ毒が残ってるアルか?」

「神楽ちゃん、銀さん今イノセンス発動出来ないみたいなんだ」


でも確かに変だ。さっきまで銀さんはアレンさんやラビさんと一緒にAKUMAを破壊していた

それなのにいきなり使えなくなるなんて明らかにおかしい


しかしそうこうしている間に、銀時は片方の鎌を受け止めている体制で、窮地に陥っている

そしてもう片方の鎌が振り落とされる


『死.ねェェェ!!エクソシストォォォォォ!!!』

「だーかーら・・・・・・・・」


振り落とされる時の力が緩んだ隙を突いて、一歩後ろへ退き跳び上がる

AKUMAはとっさの事に対応が遅れる



「俺は『仮』だって・・・・・言ってんだろーがぁぁぁぁ!!!!」



カギィィィィッとAKUMAを真っ二つに切り裂くと、断末魔をあげながらAKUMAは破壊された

そのころには大方のAKUMAも片付いていた


「終わりましたね」

「後はイノセンスを本部に届ければ任務完了さ」

「でも何でさっき木刀が発動しなかったんでしょうか」

 ボクトウ
「コレに聞けよんなモン」






彼等は気付いていなかった

気付かなければならなかったのに



「ねぇ千年公ぉ~」

「何でス?」

「何で手ぇ出さなかったのぉ?アレンも居たのにぃ~」

「事情が変わったんでスvあの銀髪の男のイノセンスが少々おかしいんですヨv」

「おかしぃ?何でぇ??」

「それはよく分かりませンv何にせよこの前や今回襲撃したのは正解だったようですネv」

「ふぅ~ん」




――――――面白くなりそうだねぇ





オマケ

帰りの列車内にて


「・・・・・・・・・で、何でアンタらがここに居るんですか?」

「まあまあ新八君、固い事は言いっこなしでいいじゃないか」


部屋の中にはエクソシスト二人に万事屋メンバー、そして何故か真選組が居た


「何ですかお前ら。俺達は今から黒の教団っつー聖職者様達がわんさか居る所に行くんですけど?

チンピラ警察みてーな野蛮な連中はお呼びじゃないんですけど??」

「ところが旦那、実は俺達もそこに用がありやしてねィ」

「さっきお前らが戦ってたAKUMAとか言う機械の他に攘夷志士が数人紛れ込んでた

俺達はその機械とどこかの攘夷党に何らかの関わりがあるんじゃねぇかって睨んでんだよ

そこで情報収集も兼ねてしばらくそこに厄介になる事になったんだよ

今御上がヴァチカンと掛け合ってる」

「無理無理。いくら何でもゴリラとマヨラーにS王子とジミーじゃ無理だって」

「テメェ見てぇな天然パーマが入れんなら俺達でも入れるだろうよ」

「何言ってんの?言っとくけど俺今聖職者よ?神の使徒って呼ばれてんのよ??」

「『仮』ですけどね」

「仮免許なめんなよ。某魔法律漫画の主人公だって仮免許であんなに喜んでただろーが」

「古っ!それいつの話ですか!?ってか作者何で今更そんな昔の話持ってくるんですか?

今時はケータイなんて一ヶ月すればもう過去の人な時代ですよ!?」

「温故知新って言葉知らねーの?」

「いや四字熟語は合ってますけどこの場合には当て嵌まりませんからソレ」



「・・・・・・・・・・・ラビ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・何さ?アレン」

「・・・・・・・・・・・・いえ。やっぱりいいです」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん。何も言うなさ」



どうなる黒の教団