お兄ちゃんに恋しちゃった__ 作者/葉沙

前回までのあらすじ
ある日ジョウイ王国で平和に暮らしていたエリザベス姫が悪の組織新鮮グミに拉致られてしまった
エリザベス姫を救出すべく冒険に出たヅラオとその弟ギンイージ
仲間達と共に数々の困難を乗り越えながら遂に新鮮グミの本拠地に辿り着く
しかし新鮮グミの雑魚キャラ、トシトシの攻撃によりヅラオ達は異空間へ飛ばされてしまった
第二十話「パラレルワールド」
「オイィィィ何だ上のあらすじはァァァ!!!最後の一行しかあってねぇじゃねぇかァァ!!」
「僕達その他の仲間じゃないんですけどォォォ!!ちゃんと主要登場人物なんですけどォォォ!!」
「だれが雑魚キャラだァァァ!!ってかトシトシって何だァァァ!!」
「新鮮グミ雑魚キャラその2、トシトシだ」
「真面目に答えんなァァ!!どうでもいいわァァァ!!」
いきなりの事で全員(主に銀魂メンバー)がヒスパニック。じゃねぇや、プチパニックに陥っている
しかしこんな駄目メンバーの中にも真っ当な人間はいるわけで
「皆さん落ち着いてください、今はこの状況を把握する事が先決ですよ!」
「多分これはイノセンスの奇怪現象さー」
訓練を積んでいるからなのか、それともこんな状況に慣れてしまっているのか
多分両方であろうエクソシストの二人は比較的冷静になっている
単に銀魂メンバーのボケについて来れてないだけかも知れないが
「何でィそのイノセンスってのは」
「詳しく話すと長くなりますが、僕達はそれを探しに来たんです」
「で、この摩訶不思議現象はそのイノセンスが起こしてる可能性が高いんさ」
「胡散臭えな、お前らも攘夷志士の仲間なんじゃねぇのか?」
「信じてください!僕達は怪しい人間じゃありません!!」
「まあトシ、そうやってすぐに人を疑うのはよくないぞ
新八君、この二人の事を説明してくれないか?」
「土方さん。この人達はエクソシストって言って、早い話聖職者なんですよ」
二人の言い合いに近藤と新八がが割って入る
土方は一応それで納得したようだ
「だがそのイノセンスってのが本当にあるか確定できたわけじゃないんだろ?
それが分からない限りこっちもおいそれと信じる訳にはいかねぇよ」
「それは桂さんに聞いた方が早いですよ」
「おいヅラ、お前このゲームなに使って作りやがった?」
「そういえば・・・何か光る石っぽい物があったから適当に組み込んだ気がするな」
妙な沈黙が辺りに流れる
「ってそれ100%イノセンスさ!」
「じゃあやっぱり、これってイノセンスの所為何ですか!?」
「オイオイマジかよ」
イノセンスの所在は確認出来たが、今の状況と照らし合わせると素直に喜べない
「つまりそのイノセンスを壊せばここから出られるってわけですねィ」
「ちょ、沖田くゥゥゥウウウン!?何言ってんのォォォオオオ!!」
「あ?原因が分かったんならさっさとそれ壊せばいいだけだろーが」
「だから壊しちゃ駄目なんですよ!僕達はそれを回収しなきゃならないんですから!!」
何も知らない真選組トリオに必死に説明しようとする銀時と新八
「銀ちゃん見て見て!レンガ壊したらキノコが出て来たヨ!」
「リィィダァァ!!むやみに何でも壊さないでくださいィィィ!!」
「ちょっと何やってんですか!?下手に動き回らないでください!!」
手当たりしだい破壊する神楽を必死に止めようとする桂とアレン
「・・・どうすりゃいいんさ俺」
そして途方に暮れるラビであった

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