白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.

第二十九話「ゲームクリア」
しばらくして
「ちょっと桂さん!何ですかあれは!!」
「だから新鮮グミ筆頭コンドーだってば」
そのコンドーにモザイクが掛けられていた
ちなみにその近くでは近藤、土方、山崎がゲームオーバーとなっている
「お前一体何考えてんの!?何このリアルさ?3D!?」
「ってか最初に子供から大人まで楽しめるゲームって言ってたけど
これもう子供100%楽しめませんよ!?ってか大人も楽しめねぇし!!」
「何を言う、俺の力作だぞ?」
「いや力作とかそういうのどうでもいいんだよ!通報されるぞこの小説!!」
怒る銀時と新八に悪びれる様子もない桂、とりあえずゲームから脱出するためにプレイ続行
「で、桂さんこのコンドーの特徴は?」
アレンの声はもうほとんど投げやりだが桂は気にせず解説する
「そうだなラスボスなだけあって強力だ。不用意に近づけば毛に絡め取られ飲み込まれてしまう
攻撃はゴリラの如き腕力や怪力を生かして、圧倒的な破壊力を誇る
それに今までの雑魚キャラと違って1回踏むだけじゃ奴は死なない」
「今までってほとんどがファイアーんまい棒で倒してきましたけどね」
「奴を踏んで倒すのにはリスクが高すぎる、そのため効率のいい倒し方をするなら・・・」
「するなら?」
「ファイヤーんまい棒で倒せ」
「「「「結局それかよっっ!!!!」」」」
新八はファイヤーんまい棒を発射、コンドーは一撃で燃え尽きた
「これでエリザベス姫を救える、ご苦労だったな」
「いやもう何かファイアーんまい棒があれば何でもできそうなゲームだったんですけど・・・・・
それよりもあんたの作ったコンドーの放送コードギリギリなところに苦労しましたよ」
「それより皆、あれを見ろ」
桂の指す方向には、何か白くて変なでっかい生き物がいた
「あれって・・・・エリザベスさん!」
「エリザベスじゃない、エリザベス姫だ」
駆け寄ると、エリザベスは何かを握り締めた手を差し出して来た
その手が開かれると、中にはキラキラ光る結晶があった
「おいお前ら、こりゃアレか?」
「ああ、間違いねぇさ」
「イノセンスですね」
アレンがそれに触れると、それはさらに光り始めた
その光は前と違い、徐々に大きくなって辺りを白くしていった―――――

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