白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.

第三十六話「人の振り見て自分も注意していても結局同じ事を繰り返す俺はやはりバ.カなんだろうか」
『エクソシスト、手術しマス』
「ちょ、待てって!何か勘違い!!俺達エクソシストじゃねぇし!!」
何を間違えているのか、何故か真選組を追い回しているコムリン
ってかもう無差別じゃん。エクソシストとかどうでもいいんじゃね?とか思ったりする新八
「ってかアンタら一体どう言う経緯になればで追っかけられるんですか!?」
「知るかァァ!!俺達はその辺ぶらついてたらいきなり襲われたんだよ!」
「しかも何か改造とか言ってますぜィ(ボソッ)餌食になれ土方」
「何か言ったか総悟ォォォ!!!
っうぉっ!」
『エクソシスト、捕獲しまシタ』
ガシャンっと土方がいつの間にか追いついていたコムリンの腕に捕まえられる
「土方さん!」
「あ、出来れば頭の方は度利府風に改造してやってくだせぇ」
「総悟テメェェェ!!!」
「ケンカしてる場合じゃないでしょーがァァァ!!って土方さんがァァァ!!」
そんな阿呆なやりとりをしている間に土方はそのまま中へ収容されそうになるが――――
「劫火灰塵、直火判!!」
ラビのイノセンスがコムリンに直撃する
コムリンに傷は付かなかったものの、衝撃により掴んでいた土方を落とした
「ナイスですラビさん!!」
「チッ」
軽く舌打ちする沖田。「余計な事しやがって」と言う心の声が今にも聞こえて来そう
「テンメェ総悟覚えてろよ・・・・・・だがアンタのお陰で助かった」
「いんや、礼には及ばんさ~」
しかし喜び(一部悔しがってるけど)も束の間
「行けぇぇっ!!ミニコムリン!!」
コムリンに付いている扉が開き、中から身長1mくらいのミニコムリン達がワラワラと出て来る
しかも全部『手術♪手術♪トニカク手術♪』と繰り返している光景はかなりアレだ
「ちょっ、コレ数多すぎじゃね!?」
「何とかならないんですか!?」
「すみません。コレはちょっと・・・・・・・・」
コムリンがたくさんいるとか言う時点で何かもうヤバイのに
その上迷彩柄とか獣耳付とか、活字で表す事さえ躊躇されるようなものとかが混じっており
何と言うか、生理的に近づきたくない感じだ
「活字で表す事が躊躇されるって何ですか、躊躇されるって
ってかこのままだと僕らが活字で表す事が躊躇される位グロッキーな状態になりますよ」
「チクショウ、さっきから妙な機械ばっかり出てきやがって
お妙さんは無事なんだろうなぁぁぁ!?」
「いや一番の危険人物は下手したら姉上・・・・・・・・・
って近藤さん後ろォォォ!!後ろにコムリンミニがぁぁぁ!!!」
「は?コムスンミニ??」
ガシィッ
間抜けな声を出した時には既に時遅し
ミニコムリン、いやコムリンミニ?どっちでもいいか。それに近藤が捕らえられる
しかもその周りにはものっそい数のミニコムリンが群がっていて、流石にコレは無理っぽい
『『エクソシスト捕獲完了。コレよリ手術室へ連行しマス』』
「え・・・?何これ?じょっ冗談だよね??・・・なぁトシ?・・トシ??」
「近藤さん、アンタの事は忘れねぇ」
「トシィィィィィ!!!!!」
「よーしみんなズラかるぜぇ。近藤さんが撤退命令を出した」
「総悟ォォォォ!!俺そんなこと言ってないよ!?何嘘ついちゃってんのっ!?!?
ってお前ら本当にどっか行こうとすんな!!ちょっ!助けてェェェェェ!!!!!」
ぎゃああああああああああああああああ
犠牲者第一号、近藤勲

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