白い聖職者と銀色の侍 作者/竜吉 ◆l6j3DHrYv.

第十話「出会い、再び」



そして二人が今いるのは門の上


「オイモヤシ、どうなんだ?」

「モヤシじゃありません、アレンです

見てみたところAKUMAでは無いみたいですけど・・・」

あの人どこかで見た様な――――

「チッ、とにかく行くぞ」

そう言うと門を降りていく

「あっ、神田!」

(まさかまたいきなり斬りかかったりするんじゃ・・・)

若干青ざめながらアレンも門を降りた





「新八君新八君」

「はい銀さん」

「なんかさ、人が急降下して来てない?」

「ええ、それに殺気が・・・」


ガキィィィン


「ぐっ・・・」

神田の攻撃を銀時は木刀で受け止める

「・・・テメェ、何者だ?」

「オイオイそりゃこっちが聞きてェよ、俺は旅行中に謎の兵器に襲われた一般人だっての

こんな風に斬りかかられる筋合いは無いんですけど?訴えるぞコノヤロー」


「銀ちゃん!」

「ぎ、銀さん―――」


新八はどうすればいいか必死で眼鏡で考える、じゃねぇや頭で考える

普段がチャランポランでも銀時はそう簡単にやられるような人間ではない

しかし相手も実力者なのか見る限りでは苦戦を強いられている

このままではやられる可能性も出てくるのだが――――


「神田!」


脳内で打開策を考えているとまた新しい声が増える

「待ってください!この人達は敵では・・」

「ノアの可能性が無いとも言い切れねェだろうが!」

「だからっていきなり攻撃する事無いじゃないですか!!」

「そんなんだからテメェは甘いんだよモヤシ!」

「なっ・・モヤシじゃ無いって何度言ったら解るんですか!?」


僕達そっちのけで言い合いを始めている。なんだこの二人

もういっその事スルーして帰る方法を考えようかとも思い始める

が、


「おのれ銀ちゃんの仇ィィィイイイ!!」


ドカッ


神楽の飛び蹴りが見事にヒットし、言い合いをしていた二人は吹っ飛ぶ


「神楽ちゃんんんんんんん!ちょっ何やってんのォォォォ!!!」

「つーか銀さんまだ生きてるから!仇じゃなくて敵だから!こっちの字だから!!」


そうこうしている内に吹き飛んだ二人が起き上がる。意外と頑丈だな


「イタタタタ・・・!?あなたは!」


アレンは銀時の事をようやく思い出した


「・・・えーと、君誰?

あ、もしかして藤村君?何、もう退院したの?」



「・・・は?」



しかし銀時はアレンの事をきれいさっぱり忘れていた